アクティブユーザー(AU)とは?UUと違い、アナリティクスでの調べ方を解説

アプリや広告のメディアガイドを見るとMAU(マンスリー・アクティブユーザー)という言葉を必ず目にします。アクティブユーザー(AU)とは一体、どういう意味なのでしょうか?この記事では、UUとの違いやアクティブユーザーの増やし方を解説します。

アクティブユーザー(AU)の意味とは

アクティブユーザー(AU)とは?

アクティブユーザー(AU)とは、サイト管理者が設定した特定の期間内に、どれくらいの数のユーザーがサイトを訪れたかを表す指標です。サイト管理者が設定した期間であれば、同じユーザーが何度訪れても1AUとしてカウントされ、重複することはありません。ページビューのように、サイトがクリックされた回数ではなく、「ユーザーの数」だけがカウントされます。

たとえば、Instagramの国内MAUが3,000万人突破!などというニュースを見たことはないでしょうか?MAU(マンスリー・アクティブユーザー)は、言葉の通り1ヶ月間のアクティブユーザーのことで、月間に何人のユーザーが訪れたかを見る指標です。MAUと同様に、DAU(デイリー・アクティブユーザー)という1日あたりのユーザー数を見る指標もあります。

アクティブユーザー(AU)は、ウェブサイト運営(アクセス解析)で必ず重視される指標の一つです。アクセス解析でよく見る指標に「セッション」がありますが、セッションはユーザーがサイトを訪れてから離脱するまでの行動を1セッションとします。

なので、セッションでは同じユーザーが何度もサイトを訪れても、複数回カウントされてしまうので、アクティブユーザーとセッションを混同しないように注意しましょう。
PV、UU、セッション数の違いは?各数値の確認方法と増やし方 PV、UU、セッション数の違いは?各数値の確認方法と増やし方 Webサイトの集客状況をモニタリングする際にUU数、PV(ページビュー)、セッション数(訪問数)の数値は必ず目にしているでしょう。では、各指標が何を意味しているのかは説明できますか?各指標の集計方法や違い、モニタリング時に重視すべきなのはどの指標か、などを解説します。

一般的なアクティブユーザーの計測期間

アクティブユーザー数を計測する期間は、一般的には次の3つです。

1日の平均アクティブユーザー数
(DAU)
特定の日のユーザー数(例:8月1日)
1週間の平均アクティブユーザー数
(WAU)
7日間の平均ユーザー数
(例:8月1日〜8月8日)
1ヵ月の平均アクティブユーザー数
(MAU)
30日間の平均ユーザー数
(例:8月1日〜8月30日)

どの期間が指標として適しているのかは事業内容によって異なるため、注意しましょう。

アクティブユーザー(AU)とユニークユーザー(UU)の違い

アクティブユーザー(AU)とユニークユーザー(UU)の違い

アクティブユーザーと似た指標で、ユニークユーザー(UU)があります。どちらもユーザーの数をカウントする指標で、ユーザーの重複はありません。両者の違いは、「集計期間を設定しているか?いないか?」と捉えられることが多いです。

▶アクティブユーザー:特定の集計期間を設定する

▶ユニークユーザー:集計期間を設定しない

しかし、Googleアナリティクスにおいて、実はGoogleはアクティブユーザーとユニークユーザーの明確な違いを明らかにしていません。Googleアナリティクスを使用する際は、両者の意味合いは同じで、「訪れたユーザーの数」と捉えていいでしょう。

アクティブユーザー(AU)を知るのはどうして重要?

アクティブユーザー(AU)を知るのはどうして重要?

アクティブユーザーは、アクセス解析で必ず確認される指標です。この指標は、なぜみんな確認しているのでしょうか?3つのポイントがあります。

Webサイトのリピーターが把握できる

サイト運営をしている目的は、ただ単にセッション数を増やすことではないでしょう。自社商品やサービスのアピールをし、最終的にコンバージョンへつなげることが目的のはずです。

そのため、リピーターが自社サイトにどの程度いるかを知ることはとても大切になります。アクティブユーザーとはユーザーの数であるため、セッション数と比較することでリピーターの特定が可能になります

ユーザー定着率がわかる

ユーザー定着率とは、サイトを何度も訪れてくれるリピーターの割合を見るものですが、ページビューが上がっていてもユーザー定着率が低いままでは、マーケティング戦略が成功していることにはなりません。ユーザー定着率を上げて、リピーターからのコンバージョンを向上させるために、アクティブユーザーを確認します。

さらに、サイト訪問者の質改善にも役立ちます。セッション数が伸びているのにコンバージョンが増加していない場合、アクティブユーザーに注目してみましょう。

リピーターは大切ですが、リピーターのみに支えられているサイトでは、新規ユーザーを増やせず将来性が見込めません。その場合、新規ユーザー獲得のための新たなマーケティング戦略(広告やSNSなど)を練り直す必要が出てくるでしょう。

アクティブユーザー(AU)のGoogleアナリティクスでの確認方法

アクティブユーザー(AU)のGoogleアナリティクスでの確認方法

ここからは、Googleアナリティクスを使ってアクティブユーザーを確認する方法を解説します。
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「ユーザー」からアクティブユーザー(AU)を確認する

「ユーザー」からアクティブユーザー(AU)を確認する
  1. Googleアナリティクスにログイン後、左カラムにある「ユーザー」から「アクティブユーザー」をクリックします。
  2. するとアクティブユーザー数が、「1日」「7日間」「14日間」「30日間」の4つの期間ごとに表示されます。

「1日のアクティブユーザー数」と書かれている左側のチェックボックスをクリックして、グラフを表示させましょう。なお、アクティブユーザー数のカウントは、自身で設定した最後の30日間が集計されるので、30日間のアクティブユーザーを選んだとしても、12月の1ヶ月間として表示されるのではなく、たとえば12/5〜1/4というように細かく設定することができます。

「コホート分析」からアクティブユーザー(AU)を確認する

「コホート分析」からアクティブユーザー(AU)を確認する

もう一つの方法として、「コホート分析」からもアクティブユーザーを確認できます。ちなみにコホート分析のコホートは仲間を意味し、ユーザーの行動をグループ化してユーザーの行動パターンや定着率などを把握する分析方法です。

  1. 左カラムの「ユーザー」から「コホート分析」をクリックします。
  2. 「コホートの種類」「コホートのサイズ」「指標」「期間」を各自設定すると、選んだ期間のアクティブユーザー数が表示されます。

特に、「指標」>「定着率」>「ユーザー維持率」を見ることで、特定期間内のアクティブユーザーの割合を確認することができます。ほかにも、「指標」>「ユーザー」を選択すると、ユーザーあたりの「セッション」「セッション継続期間」「トランザクション」「ページビュー」「収益」「目標の完了数」も把握することができます。
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アクティブユーザー(AU)の増やし方

アクティブユーザー(AU)の増やし方

リピーターの把握やユーザー定着率の把握に有効なアクティブユーザーですが、アクティブユーザーを増やすには、オーガニック検索からのトラフィック流入(Organic Search)を増やすことが大切になります。

参照トラフィック(Referral)の増やし方

他サイトへ参照をされるような良質なコンテンツを作ることで、他サイトからのトラフィック流入を促します。

ソーシャルトラフィック(SNS)の増やし方

InstagramやTwitterなどのソーシャルメディアからのトラフィック流入を増やし、アクティブユーザーを獲得します。

ダイレクトトラフィック(Direct)の増やし方

権威性・専門性を高めてブックマークやお気に入りを増やしつつ、認知度を高めて直接URL入力を促してダイレクトトラフィック流入を増やしていきます。

有料広告からのトラフィック(PPC:クリック課金型広告)の増やし方

「Google広告」や「Yahoo!広告」などのプロモーションツールを利用し、有効なサイト上に広告を打ち出します。広告からのトラフィック流入を増やしながら、アクティブユーザーを増やしていきます。上記のどの経路であっても、数値はGoogleアナリティクスの「集客」→「すべてのトラフィック」→「チャネル」で表示されるので、数値のモニタリングはここを見ていればOKです。

主なSNSのアクティブユーザー数

主なSNSのアクティブユーザー数

主な国内SNSのMAUの推移についてですが、詳細は以下のグラフのとおりです。

主なSNSのアクティブユーザー数

参考:2022年8月更新!性別・年齢別 SNSユーザー数

上図のとおり、最もMAUが多いのはLINEで8,200万MAUと言われています。Instagramが増えてきていることがわかります。なお、Twitterは2017年以降、InstagramとFacebookは2019年以降はMAUの発表がありません。

アクティブユーザー(AU)とは?のまとめ

アクティブユーザー(AU)とは?のまとめ

アクティブユーザー数は、リピーターの獲得やコンバージョンアップのためのサイト改善に欠かせない指標です。特定期間のアクセス数だけに気を取られて、肝心のユーザー数が増えていなかったとしたら、まだまだ改善の余地があるということでしょう。サイトの質を高めながら、リンクされやすいコンテンツとして成長させていきましょう。

アクティブユーザーのよくあるご質問

アクティブユーザー(AU)の意味とは?

アクティブユーザー(AU)とは、サイト管理者が設定した特定の期間内に、どれくらいの数のユーザーがサイトを訪れたかを表す指標です。ページビューのように、サイトがクリックされた回数ではなく、「ユーザーの数」だけがカウントされます。

アクティブユーザー(AU)とユニークユーザー(UU)の違いは?

両者の違いは、「集計期間を設定しているか?いないか?」と捉えられることが多いです。アクティブユーザーは特定の集計期間を設定し、ユニークユーザーは集計期間を設定しません。

アクティブユーザー(AU)を知るのはどうして重要?

アクティブユーザーとはユーザーの数であるため、セッション数と比較することでリピーターの特定が可能になります。また、ユーザー定着率を上げて、リピーターからのコンバージョンを向上させるために、アクティブユーザーを確認することも重要です。

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監修者紹介

石田 哲也

取締役CMO

Twitter:@te2319
株式会社ニュートラルワークス 取締役CMO。1984年生まれ。高校卒業後にISD株式会社を起業。その後、株式会社オプトでWebマーケティングを学び、株式会社メタップスなど複数のベンチャー企業にて事業立ち上げを経験。前職はワンダープラネット株式会社でゲームプロデューサーとしてスマホゲームアプリの制作に従事。2018年に地元の神奈川へ戻り、ニュートラルワークスに入社。SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善~ゲームアプリ制作や数十万フォロワーのSNSアカウントの運用経験などWebビジネス全般を守備範囲とする。

■経歴
2003年 ISD株式会社/起業
2009年 株式会社オプト/SEMコンサルタント
2011年 株式会社メタップス/シニアディレクター
2013年 ライブエイド株式会社/執行役
2016年 ワンダープラネット株式会社/プロデューサー・BizDev
2018年 株式会社ニュートラルワークス/取締役CMO

■得意領域
Webサイト改善
SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告

■保有資格
Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
Google 広告検索認定資格
Google 広告ディスプレイ認定資格
Google 広告モバイル認定資格

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