Instagram広告とは?広告種類から設定方法、成功事例までを解説

Instagram広告とは?広告種類から設定方法、成功事例までを解説!

この記事のポイント

この記事でおさえておきたいポイントは以下です。

Instagram広告の種類と選び方

Instagram広告には、ストーリーズ広告、写真広告、動画広告、カルーセル広告など複数の種類があり、目的に応じて選ぶことができます。特にストーリーズ広告は自然な形でユーザーに訴求しやすく、ショッピング広告もECビジネスに適しています。各広告形式は、商品やサービスに合わせた最適なアプローチが可能です。

Instagram広告のメリット

Instagram広告は、細かいターゲティングが可能で、年齢、性別、興味関心まで絞り込めます。さらに、少額の予算から運用でき、広告主にとって柔軟な費用設定が魅力です。オークション形式での料金決定により、最適な予算内で広告配信が可能になります。

Instagram広告の成功事例

Instagram広告の成功事例には、大手企業がユーザーとのエンゲージメントを高めた例が多くあります。例えば、フィラデルフィアやパナソニックなどが、ターゲットに合わせた広告を活用し、認知度向上に成功しています。

Instagramは若年層を中心に人気があり、企業も商品やサービスの宣伝に利用しています。しかし、Instagram広告を効果的に運用するためには専門的な知識や経験が必要であり、初めて利用する広告担当者にとっては難しく感じてしまうかもしれません。そこでこの記事では、Instagram広告の基本的な情報や設定方法、成功事例を詳しく解説します。

Instagramのユーザー層について

Instagramのユーザー層は?

Instagramの日本国内での月間アクティブユーザー数は3,300万といわれており、年齢層でみると10代・20代の利用率70〜80%と高いです。続いて30代・40代も50%以上と、よく利用されていることがわかります。男女別の内訳では男性が43%、女性が57%となっています。

参考:令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書|総務省

Instagram広告のメリット

Instagram広告のメリット

Instagram広告には、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。

精度の高いターゲティングが可能

Instagram広告は細かく詳細なターゲティングが可能です。ターゲットとなるユーザーの年齢、性別、地域だけではなく、職業や興味関心なども指定できます。そのため、ターゲットを絞ってより高い精度で広告配信が可能になります。広告費の無駄も省くことにつながるでしょう。

多彩な配信面

Instagram広告にはさまざまな配信フォーマットがあります。画像広告や動画広告のほか、ストーリーズ広告やECへの誘導が可能なショッピング広告などがあります。商品やターゲットに応じて展開することが可能です。

低予算から広告配信できる

Instagram広告は少額の予算から開始できるのもポイントです。最低日額予算は1ドル(米国ドル)で、日本円に換算すると約100〜150円になります。広告の料金はオークションで決定されますが、あらかじめ設定された予算から選択する形になります。

初期費用や月額料金もないので、始めたいタイミングですぐにInstagram広告に出稿することが可能です。

世界中のユーザーへ訴求可能

Instagramのアクティブユーザー数は、2018年6月に世界で1億人以上を突破しました。日本でも3,300万人のアクティブユーザーがいるため、おおよそ4人に1人がInstagramを利用しているといえます。

そのため、商品・サービスの認知を日本国内はもちろんのこと、海外のユーザーへも促すことが可能です。
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Instagram広告の種類

Instagram広告の種類

Instagram広告は、目的に応じて種類を変えて出稿することができます。その種類について解説します。

ストーリーズ広告

ストーリーズ広告は、Instagramのストーリーズ上に出稿できる広告です。通常のストーリーズ投稿に馴染みやすく、広告感が少ないうえに、フルスクリーンの画像・動画を表示することで、商品やサービスへの印象もつけやすいといえるでしょう。

日本では、ストーリーズのデイリーアクティブアカウントの70%以上が利用している人気の機能のため、一定の広告効果が期待できます。

また、そのストーリーズ広告にアンケート機能を持つスタンプを利用することもできるので、ユーザーがインタラクティブな要素を楽しめるようなストーリーズ広告を作成することによって、さらに効果が高まるかもしれません。

写真広告

Instagramの写真広告は、フィード(タイムライン)上に表示できる広告です。ストーリーズ広告と同様に、通常の投稿に自然と混ざるため、こちらも広告感を与えずにユーザーに訴求することができます。

静止画とキャプション(テキスト)を表示することができるほか、CTAボタンを設置できるため、プロフィール画面やECサイト、LPなどへの誘導が可能です。ユーザーの行動を促しやすく、クリック率の向上を狙えます。

動画広告

「動画広告」は、動画とキャプションを表示できる広告形式です。写真広告と同様に、フィード上に表示されます。広告が表示されると自動的に動画が再生されるため、ユーザーの注目を引き付けられるでしょう。写真だけでは伝え切れない、会社の雰囲気や実店舗内の内装などをユーザーに訴求できます。

動画広告の大きな特徴として、テロップやエフェクトなどの動的な効果を用いることで、ユーザーの興味を引き付けやすくなっています。

カルーセル広告

カルーセル広告は、複数の画像や動画とキャプションを表示できる広告形式です。複数のコンテンツを同時に表示でき、ユーザーは写真をスワイプすることで複数の商品などの写真を見ることができます。
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Instagram広告の課金方式・費用

Instagram広告の課金方式・費用

Instagram広告を利用するには、どの程度の予算が必要なのでしょうか。Instagram広告の課金方式や費用について解説します。

CPM(Cost Per Mille)

CPMは広告配信のための課金方式で、表示回数によって費用が発生します。1,000impあたり500〜1,000円で広告を配信することが可能です。

広告配信を行う際に、CPMを活用することで、商品やブランドの認知度向上やエンゲージメント数の増加を目指すことができます。CPMは、ユーザーに対して広告が表示された回数に応じて費用が請求されるシステムなので、広告主にとっては、広告配信の効果を定量的に把握しやすいことがメリットです。

また、CPMを活用することで、ユーザーの行動を分析し、広告配信を最適化することも可能になります。
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CPC(Cost Per Click)

CPCは、広告をクリックすることによって費用が発生する課金方式です。少額の費用(40〜100円程度)で利用が開始できるため、他の課金方式に比べてコスト面でリーズナブルです。

簡単に導入できるうえ、高い効果を期待できるので企業がコンバージョン獲得を目的としている場合におすすめの課金方式といえるでしょう。

CPI(Cost Per Install)

CPI(Cost Per Install)は、アプリのインストールによって費用が発生する課金方式です。

1回のインストールに対して、100〜250円の費用が発生します。このような費用を投資してインストールを促し、アプリの利用者を増やすことを狙います。

CPV(Cost Per View)

CPV は、広告動画が再生されるたびに課金される課金方式です。1回の再生あたり、4〜7円で利用できます。動画が10秒以上再生された場合、もしくは最後まで再生された場合に費用が発生するので、ユーザーの興味を一定の時間引き付けられる動画を作ることが必要となります。

ユーザーに動画を再生してもらって商品への理解を深めたり、興味を持ってもらうために有効です。
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Instagram広告に必要な予算

Instagram広告に必要な予算とは

Instagram広告の配信コストは、オークションによって決定されます。

広告費用はオークションで決まる

例えば、ある広告主が「カフェに興味がある、20代〜30代の女性」をターゲットに設定し、同時期に別の広告主が「ブランドコスメに興味がある、日本に住む女性」と設定したとしましょう。

その結果として、共通の顧客をターゲットとする全ての広告がオークションで競うことになります。つまりこの場合、20代〜30代の日本在住で、カフェとブランドコスメの両方に興味がある女性に向けた広告が対象となります。そうなると競合が多くなってしまうため、必要になる広告費があがってしまうのです。

オークションでの決まり方

オークションでは、ユーザーとビジネスの両方に価値を提供できるよう、3つの要素によって判断されます。それは、入札価格・推定アクション率・広告の品質です。

推定アクション率とは、ユーザーが広告を通して何かしらのアクションを起こす可能性の推定値を表します。広告品質とは、低品質と見なされる広告の特徴などから決まる指数をいいます。

オークションでは、推定アクション率と広告の品質によって広告の関連性が測定され、それによって優先されます。したがって、望ましい結果を少ないコストで達成するために広告の関連性を高めることが不可欠です。

参考:広告オークションについて|Facebook for Business

Instagram広告の成功事例

Instagram広告の成功事例

Instagram広告の成功事例として、有名な企業の事例を詳しく解説していきます。

フィラデルフィア

フィラデルフィア

引用:@phillyaus

オーストラリアのクリームチーズメーカーであるフィラデルフィアは、「Pourover」のイメージチェンジを目的として、Instagram上での広告配信を行いました。

サングラスなどの夏をテーマにしたアイテムをかたどったクリームチーズの写真を配信することで、ブランド認知を高めることに成功しました。

パナソニック

パナソニック

引用:パナソニック株式会社:Instagram広告の成功事例

パナソニックは、Instagram広告を利用して、「オーブントースター ビストロ」の新モデルを発売する際に、動画広告を活用しています。

これにより、ブランドおよび商品の認知・理解を深めることに成功し、旧モデルと比べて売り上げが2倍増加したそうです。

rom&nd

rom&nd

引用:rom&nd:Instagram広告の成功事例

rom&nd(ロムアンド)は、韓国の美容インフルエンサーが手がける大人気の化粧品ブランドで、オンラインの売上を伸ばすため、広告予算を増やすことなく、商品タグ付きダイナミック広告を配信しました。

その結果、購買数が1.6倍に増加し、広告費用対効果が2.5倍になり、CPAを36%抑制することができました。広告に商品タグを付けることで、購入プロセスを短縮し、低い購入単価でコンバージョンを増加することに成功しました。

花王

花王

引用:@kao_official_jp

花王のクレンズケアシャンプー「PYUAN(ピュアン)」のPRでInstagram広告を活用することで成果を上げた事例があります。このPRでは18歳~29歳の女性がメインターゲットとされましたが、20代女性はテレビよりもスマートフォンの利用が多いという特性を活かし、Instagram広告へと舵を切ったことが成功要因といえるでしょう。

さらに、若い世代のアテンションスパンが短いという調査結果を踏まえて、短時間でも印象に残る広告を提供したこともポイントといえます。
Instagramで企業アカウントを運用するポイント!成功事例も紹介 Instagramで企業アカウントを運用するポイント!成功事例も紹介

Instagram広告の出稿手順

Instagram広告の出稿手順

自社でInstagram広告を出稿するためには、どのような手順で行えばよいのか解説します。

Facebookビジネスマネージャ開設

Instagram広告を出稿するにはFacebookビジネスマネージャが必要です。ビジネスマネージャの作成は、「アカウントを作成」から行うことができます。また、広告アカウントを開設していない場合は、ビジネスマネージャの画面から広告アカウントの作成も行いましょう。

そのためにFacebookページを作成し、ビジネスアカウントを取得する必要があります。

Facebookページの作成方法は、左側のメニュー内の「ページ」から作成することが可能です。Facebookページを作成することで、Instagram広告を出稿する準備が整います。

FacebookページとInstagramアカウント連携

Instagram広告では、Facebook広告と同様に、ビジネスマネージャの管理画面を使うことができます。そのため、FacebookページとInstagramアカウントの連携が必要となります。

アカウント連携は、以下の手順で行います。

  1. Instagramアカウントにログイン
  2. Instagramプロフィール画面の右上のメニューから「設定」を選択
  3. 「設定」メニューから「アカウント」を選択
  4. アカウントメニューの最下部にある「プロアカウントに切り替える」を選択
  5. アカウントのカテゴリを選択
  6. プロフィール写真の設定、自社情報を入力(WebサイトなどのURL、事業内容などの自己紹介など)※後から変更可能
  7. 連絡先情報の追加

PCでは「プロアカウントに切り替える」というボタンが表示されません。そのためスマートフォンでの操作が必要になります。

広告クリエイティブの用意

次に、実際に出稿する広告を用意します。必要なのは、写真(静止画)や動画などの「メディア」と、広告と共に掲載される説明文である「テキスト」の2種類です。

Facebook広告マネージャがクリエイティブ設定を行うと、右側のプレビュー表示で広告を確認できます。Instagramでは、メディア内のテキストを20%以上含めることは禁止されているので、広告画像を作成する際は注意しましょう。

Instagram広告を出稿する場合、アプリやFacebookページから行うことも可能ですが、ビジネスマネージャ内の広告マネージャからアクセスすることをおすすめします。

キャンペーンの作成

ビジネスマネージャ画面から広告キャンペーンを作成することができます。広告マネージャが表示されたら、左上にある「作成」ボタンをクリックします。すると、キャンペーンをカスタマイズするための作成ページに移動します。

広告セットの設定

広告の名前を設定する際は、キャンペーン名や期間などを管理しやすい形にしましょう。オーディエンス設定では、ターゲットとなるユーザー層を設定します。

例えば、30代前半の社会人をターゲットとし、専門的なトーンで広告を行うなど、ユーザーを確実にリーチするために必要な情報を設定することが大切です。

また、それぞれのターゲットを把握し、定期的に更新することで、より効果的な広告を行うことができます。

広告クリエイティブの入稿

次に、表示させる広告を入稿します。写真や動画のほか、広告に掲載する説明文テキストを用意しましょう。

入稿した広告は、プレビュー右側に表示されます。表示方法を確認し、広告に掲載したいリンクのURLやCTAの設定が必要です。

支払い方法を設定するため、ビジネス設定に戻り、右側のメニュー下部の「支払い」をクリックします。クレジットカードの登録を行うことで完了です。

最後に、画面最下部の広告を「確認して公開」ボタンを押して完了になります。下書きとして保存し、後に配信を行うことも可能です。

Instagram広告は自社の目的と施策がマッチしているかが大切

Instagram広告は自社の目的と施策がマッチしているかが大切

Instagram広告出稿では、達成したい目的を明確にし、自社の施策に合うクリエイティブ広告の作成を行うことが大切です。

Instagram広告は自社で運用することも可能ですが、自社での対応が難しい部分については、SNSマーケティングやSNS広告運用代行に強い会社をパートナーにしてみるのも方法の1つです。

ニュートラルワークスではSNS広告の運用代行も行っていますので、お気軽にお問い合せください。

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監修者紹介

石田 哲也

取締役CMO

Twitter:@te2319
株式会社ニュートラルワークス 取締役CMO。1984年生まれ。高校卒業後にISD株式会社を起業。その後、株式会社オプトでWebマーケティングを学び、株式会社メタップスなど複数のベンチャー企業にて事業立ち上げを経験。前職はワンダープラネット株式会社でゲームプロデューサーとしてスマホゲームアプリの制作に従事。2018年に地元の神奈川へ戻り、ニュートラルワークスに入社。SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善~ゲームアプリ制作や数十万フォロワーのSNSアカウントの運用経験などWebビジネス全般を守備範囲とする。

■経歴
2003年 ISD株式会社/起業
2009年 株式会社オプト/SEMコンサルタント
2011年 株式会社メタップス/シニアディレクター
2013年 ライブエイド株式会社/執行役
2016年 ワンダープラネット株式会社/プロデューサー・BizDev
2018年 株式会社ニュートラルワークス/取締役CMO

■得意領域
Webサイト改善
SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告

■保有資格
Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
Google 広告検索認定資格
Google 広告ディスプレイ認定資格
Google 広告モバイル認定資格

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