Facebook広告を配信するためには、ビジネスアカウントとは別に、広告アカウントが必要です。広告アカウントは、基本的にビジネス単位で作られ、配信したい広告内容を広告アカウントに設定していく流れとなります。
この記事では、Facebook広告アカウントの作成方法、そして注意点を詳しく解説します。「Facebook広告を始めたいものの、広告アカウントがどのようなものかよく分からない」という方は、ぜひ参考にしてください。
目次
Facebook広告の広告アカウントとは、Facebook広告の広告キャンペーンを管理するためのアカウントのことです。
広告アカウントの作成方法には、主に以下の2種類があります。
・Facebookページから作成
・ビジネスマネージャから作成
しかしながら、広告アカウントを開設する際は、ビジネスマネージャを活用することをおすすめします。
広告アカウントを開設する際、ビジネスマネージャ経由がおすすめの理由として、以下の4つが挙げられます。
ビジネスマネージャを経由したアカウント開設であれば、クレジットカードを広告アカウントごとに登録する必要がありません。
また、複数のFacebookページやそこに紐づく広告アカウントを一元管理できることで、都度ログインし直すことなく、スムーズに情報管理できます。
なお、ドメイン認証はビジネスマネージャでしか行えず、Facebook広告の配信を行う際、ドメイン認証をしていないと、複数コンバージョンの計測ができなかったり、広告配信時のオークションでマイナスの影響を受けたりする可能性があるとされています。
そのため、Facebookページやアカウントの管理だけでなく、広告運用の観点からも広告アカウントはビジネスマネージャから作成するべきといえるでしょう。
ビジネスマネージャを立ち上げたら、決済用のクレジットカードの登録や、広告アカウント、Facebookページを操作するユーザー追加などを行ってください。
1.広告マネージャの[支払い管理]セクションで[支払い設定]をクリックします。
2.[支払い方法]セクションで、[支払い方法を追加]をクリックします。
3.所在地と通貨を確認します。この情報の一部を更新する必要がある場合は、新しい広告アカウントを作成する必要があります。
4.追加する支払い方法を選択し、[次へ]をクリックします。
5.[請求情報を編集]フォームを確認または更新し、[次へ]をクリックします。
6.[更新する]フォームで必要に応じて適切なオプションを選択し、広告を一時停止するか、広告の掲載を継続して[確定]をクリックします。
7.[完了]をクリックします。
既に、複数の支払い方法が登録されている場合は、以下の注意点を確認してみてください。
「広告アカウントに複数の支払い方法が登録されている場合は、デフォルトの支払い方法を設定できます。広告料金の支払いにあたって、請求はまずデフォルトの支払い方法に対して行われます。
他人と共用している支払い方法や広告アカウントに覚えのない請求があった場合、まず共用している相手に確認してください。情報を共有している相手が、その支払い方法や広告アカウントを使用して広告を掲載した可能性があります。」
広告アカウントの開設時には、以下の点に注意する必要があります。
Facebook広告のポリシーに違反すると、場合によってはFacebookから、停止措置をとられる場合があります。例えば、以下の項目のいずれかに該当するようなケースです。
一つのビジネスマネージャ内で作成・追加可能な広告アカウントの数には、上限があります。
上限数を超えてしまう場合には、「広告アカウントの上限に達しました」というエラーメッセージが表示され、新たな広告アカウントの作成は不可能となります。
広告アカウントの上限を確認したいときは、ビジネスマネージャ「ビジネス設定」内の「ビジネス情報」からチェックしてみてください。
前述のとおり、Facebookのポリシーに違反している広告主(広告アカウント)には、「広告利用の制限を課す」という一連の措置が適用されます。
Facebookの広告アカウントが停止してしまう理由には、大きく分けて以下の3つがあります。
Facebook広告のポリシー違反は、非常に細かく定められており、年々厳しさを増しています。そのため、広告主が意図せずに違反してしまうケースも少なくありません。
例えば、「誤解を招く、または虚偽的なサービスや商品を何らかの形で宣伝している」という規定を例にすると、「××か月で○○を達成」というような誇張表現も、規定違反になります。
このため、広告がポリシーに違反していないかどうか、都度確認していきましょう。
アカウントの開設だけを行い、その後何もしていない場合にもアカウントが停止されるケースがあります。
広告アカウントに限らず、通常のアカウント(公式Facebookページ)においても、運用せず放置した場合には、同様の処置を受ける可能性があるため注意が必要です。
そのため、広告配信をする予定が無い場合も、定期的に広告アカウントにログインしたり、公式Facebookページを一定の頻度で更新・投稿したりするなどして、利用履歴(アクティビティ)を残しておくことが重要です。
広告審査は通常、24時間以内に完了しますが、審査で「違反している」と判定されると、広告配信が却下され、「未承認」というステータスになります。いわゆる「審査落ち」です。
広告アカウント内に未承認の広告が長期間にわたり複数存在すると、広告アカウントが停止されてしまう場合があります。
そのため、未承認の広告を修正してから再申請するか、広告自体を削除するなどして、未承認の広告がアカウント内に残らないようにしてください。
Facebook広告のアカウント削除方法と復元手順を解説!
広告アカウントが停止した場合は、以下の順に対応を検討してみてください。
リクエストは、Facebook公式サイトの「制限中の広告アカウントの審査をリクエスト」のページから送信できます。
また、「これはあなたのアカウントですか?」の質問では、「はい」をチェックしてください。すると、「審査をリクエストする理由は?」と尋ねられます。以下3つの中から一番近いものを選択してください。
1.どのポリシーに違反したか分からない
2.広告アカウントが無許可で使用されたと思われる
3.その他の理由
Facebookは、広告素材を審査対象としているため、新しい広告アカウントを作ったあとで広告出稿する際は、必ず広告素材(画像やテキスト)を変更しましょう。
例えば過去に、ポリシー違反で広告アカウントが停止していた場合、抵触箇所が残っていると、アカウント(ビジネスアカウント)から作り直しても、すぐに同じ理由で停止されてしまいます。
Facebook広告のクリエイティブについて、要素の種類一覧や作り方を解説
Facebook広告を実施するうえで、広告アカウントは必要なものです。
そして、広告アカウントで広告配信後も、広告ポリシー違反などでFacebookアカウントを停止されないよう、しっかり対応していくことが重要となります。
仕様やポリシーは都度更新されているため、最新情報を知りたいときや、アカウントの停止でお困りの際は、Facebook広告のヘルプセンターやサポートに問い合わせしてみることをおすすめします。