リスティング広告運用をインハウスするメリット/デメリットを解説

リスティング広告の運用はインハウスにすべき?メリット・デメリット・インハウス支援に強い代理店も解説

この記事のポイント

この記事でおさえておきたいポイントは以下です。

リスティング広告のインハウス運用のメリット

リスティング広告をインハウスで運用する利点として、手数料が不要になる点が挙げられます。さらに、広告運用のノウハウが社内に蓄積され、改善サイクルを早めることが可能です。自社独自の施策が展開できるため、長期的な視点で見た際の効果が期待されます。

リスティング広告のインハウス運用のデメリット

インハウス化の課題は、運用担当者にかかる工数やコストの増加です。専門知識の不足による情報収集の遅れや、特定の人材にノウハウが偏るリスクもあります。

リスティング広告の運用形態の判断基準

運用をインハウス化すべきかは、広告予算や社内リソース、リスティング広告への期待値に基づいて決定すべきです。特に、予算が少ない場合はインハウス化の方が効果的な場合があります。

リスティング広告の運用を検討されている事業者にとって、運用をインハウス(内製化)にすべきかどうかは悩ましい問題です。

どちらを選ぶかは、予算や人材などさまざまな判断基準から慎重に検討する必要があります。

本記事では、リスティング広告の運用はインハウスにすべきかどうかについて、それぞれのメリット・デメリットを踏まえ、詳しく解説いたします。

記事の最終項では、「リスティング広告のインハウス支援に強い代理店3社」もご紹介いたしますので、リスティング広告のインハウス化に関心のある方はぜひ参考にしてみてください。

また、弊社でリスティング広告運用に関するカオスマップを作成しました。

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リスティング広告の運用をインハウス化するメリット

リスティング広告の運用をインハウス化するメリット

リスティング広告の運用をインハウス化するメリットは、次の4つです。

  • 運用手数料がかからない
  • 広告や運用ノウハウが蓄積される
  • 改善サイクルが早い
  • 打ち出せる施策の幅が広い

以下で詳しく解説します。

運用手数料がかからない

リスティング広告の運用をインハウス化する最大のメリットは、運用手数料がかからないことです。

外注した場合の手数料の相場は、広告費の15%〜20%程度となっており、単純に広告コストは1.2倍程度になってしまいます。

リスティング広告の運用をインハウス化することで、手数料分のコストカットをしながら、運用リソースも集中させることができます。

広告や運用ノウハウが蓄積される

リスティング広告の運用をインハウス化すれば、社内に広告や運用のノウハウを蓄積することができます。

代理店に外注すれば、細かな運用ロジックやアカウント情報の共有がないケースや、契約終了とともにアカウントデータを秘匿される可能性も否定できません。

リスティング広告の運用をインハウス化し、成功・失敗を問わず社内でトライし続ければ、数々の施策データが溜まっていくことになります。

自社で蓄積したノウハウは、さまざまな事業に横展開することも可能なため、長期的な視点でみれば、リスティング広告をインハウス化するメリットは十分にあると言えるのです。
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改善サイクルが早い

リスティング広告運用のインハウス化は、改善サイクルの早さにも繋がります。

代理店に運用を委託する場合、どうしても施策提案と実装にタイムラグが生じ、場合によっては、月次や週次での改善になるケースもあるでしょう。

リスティング広告の運用をインハウス化することで、日次での改善や、社内でPDCAを効率良く回すことができます。

パフォーマンスや業績によって予算の増減も自由に設計できるため、より臨機応変に事業のハンドリングが行いやすくなると言えます。

打ち出せる施策の幅が広い

リスティング広告の運用をインハウス化により、打ち出せる施策の幅も広くなります。

リスティング広告は顕在層以外に、潜在ニーズの発掘にも役立つことがあります。インハウスでの運用を行うことで、新たなニーズに気付くこともあるからです。

代理店に任せると、どうしても管理画面上の施策に限られてしまいます。

例えば、CPAが悪化した場合、代理店ならクリック単価の引き下げなどの提案に留まりがちです。

しかし、インハウス化すれば、クロスセル設計によるLTV/CPA調整など、導線全体の見直しまで行うことも可能です。

事業全体を通した改善サイクルを打ち出せるという点では、インハウス化のほうが将来を含めた課題解決の選択肢が広がりやすくなります。
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リスティング広告の運用をインハウス化するデメリット

リスティング広告の運用をインハウス化するデメリット

リスティング広告の運用をインハウス化するデメリットは、次の3つです。

  • 運用担当者の工数・コストがかかる
  • 広告に関する情報収集が遅れる
  • 特定の人材にノウハウが蓄積されすぎてしまう

運用担当者の工数・コストがかかる

リスティング広告の運用をインハウス化することで考えられる一番のデメリットは、運用担当者の工数・コストがかかることです。

リスティング広告は設定項目が多いことから、軌道に乗るまで一定期間を要します。

運用のインハウス化には、担当者が工数やコストをかける必要があるため、社内リソースの確認も必須です。

その上、担当者の業務が逼迫している中でインハウス化を行うと、設定ミスだけではなく、機械学習上の機会損失なども起こり得る可能性もあります。

広告に関する情報収集が遅れる

リスティング広告の運用をインハウス化することで、広告に関する情報収集が遅れてしまう可能性があります。

広告代理店はリスティング広告だけでなく、集客ナレッジなど、代理店ならではの情報を持っています。

もし、社内の運用担当者がリスティング広告に精通していない場合、競合他社との情報戦で負けてしまう可能性も否定できません。

特定の人材にノウハウが蓄積されすぎてしまう

リスティング広告運用のインハウス化で、特定の人材にノウハウが蓄積されすぎてしまう懸念もあります。

一般的に、リスティング広告の運用は1人、ないし少人数で行われる企業が多く、特定の担当者に運用の中枢を任せることになります。

そうなると、仮に担当者が休職もしくは退職した場合に運用のパフォーマンスが悪化しかねません。

その上、リスティング広告は汎用性が高いスキルで、なおかつ転職市場での需要も常にあるため、担当者が転職してしまう確率は決して低いと言えません。

リスティング広告の運用を自社運用し、特定の担当者に全ての広告ノウハウが溜まってしまうことは、事業の属人性リスクが高くなりすぎる可能性もあります。
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リスティング広告をインハウス化すべきか外注するかの判断軸

リスティング広告をインハウス化すべきか外注するかの判断軸

リスティング広告をインハウス化すべきか外注すべきかは、以下の3つを判断基準に検討することがベストです。

  • 広告予算
  • 社内の人的リソース
  • リスティング広告への期待値

以下で詳しく解説します。

広告予算

リスティング広告を自社運用すべきかどうかは、まず広告予算を基準にしてみましょう。

リスティング広告の運用を外注する場合、あまりに予算が少ないと、代理店から優先順位を下げられてしまう確率が高くなることが予想されます。

少額予算でも対応してくれる代理店もなくはありませんが、一般的には確かな実績を持ち、多くのクライアントを抱える業者ほど、予算とスライドして工数を減らさざるを得ないものです。

おおむね広告予算月額100万円以下の場合には、インハウス化の方向で検討する方がよいでしょう。
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社内の人的リソース

社内の人的リソースも、リスティング広告をインハウス化すべきかどうかの重要な判断軸の1つとなります。

リスティング広告の運用は、高度なスキルと経験が問われます。業務を円滑に進められるようなスキルを持つ人材の確保は必須です。

しかし、そもそも社内に業務を円滑に遂行できる人材がいなければ、リスティング広告の運用を外注する以外に選択肢はありません。

社内に十分な人的リソースがない場合には、無理にインハウス化を検討するのではなく、良質な代理店を選定することに尽力しましょう。

リスティング広告への期待値

リスティング広告をインハウス化するか否かには、リスティング広告への期待値も考慮すべきです。

リスティング広告への期待値が高い場合は、代理店に委託するほうが初動からパフォーマンスが安定するであろうことは言うまでもありません。

一方、リスティング広告に即効性を求めず、長期的な視点で取り組むのであれば、インハウス化するほうが社内に独自のナレッジを蓄積することができます。

リスティング広告をインハウス化すべきか外注すべきかは、自社が求める結果を達成したい期間や事業への期待値など、全ての要素を含めて検討しましょう。

リスティング広告のインハウス運用を成功させるポイント

リスティング広告のインハウス運用を成功させるポイント

リスティング広告のインハウス運用を成功させるポイントは、以下の3つです。

  • 代理店やプロに伴走してもらう
  • 評価指標を明確にする
  • 一定の担当者のリソースを確保する

以下で詳しく解説します。

代理店やプロに伴走してもらう

リスティング広告のインハウス運用の初期段階は、代理店やプロに伴走してもらうことがベストです。

近頃では、将来的にインハウス化することを前提に、プロに入ってもらうケースが主流になりつつあります。

予算が少額の場合は、代理店にいきなり依頼するよりも、フリーランスを活用しながら、社内体制を徐々に整えていく選択肢もあります。

あらかじめリスティング広告運用の予算を明確に設定し、自社が目指す方向性に沿った外注方法を検討しましょう。
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評価指標を明確にする

リスティング広告のインハウス運用を成功させるには、評価指標を明確にすることも外せないポイントです。

リスティング広告は、さまざまな広告媒体の中で顕在層にリーチしやすい重要度の高い媒体であり、短期的な指標だけではなく、長期的な指標で判断しなければなりません。

CPAだけではなく、売上、利益、継続率など、結果的に売上や利益に繋がっているのかを踏まえた評価指標を明確にしておくことが重要と言えるでしょう。

一定の担当者のリソースを確保する

リスティング広告のインハウス運用の成功には、一定の担当者のリソースを確保することも肝心です。

担当者がリスティング広告の運用に慣れていない場合、業務時間のほとんどを関連業務に充てることになります。

リスティング広告運用のインハウス化が中途半端にならないように、立ち上げ段階では、十分な人的リソースの確保が重要となるでしょう。
リスティング広告の始め方を徹底解説 リスティング広告の始め方を徹底解説

リスティング広告のインハウス化支援に強い広告代理店

リスティング広告のインハウス化支援に強い広告代理店

リスティング広告のインハウス化支援に強い広告代理店は、以下の3社です。

  • 株式会社ニュートラルワークス
  • アナグラム株式会社
  • 株式会社MOLTS(モルツ)

株式会社ニュートラルワークス

株式会社ニュートラルワークス

株式会社ニュートラルワークスは、神奈川県茅ケ崎市の広告代理店です。

https://n-works.link/listing-advertising

大手ネット広告代理店出身のコンサルタントが専任ディレクターとして責任を持って運用代行にあたってくれます。

Web制作会社でもあることから、LP制作も含めて一環して任せることが可能です。

https://n-works.link/blog/cases/ad-seo-cro/bellmare_interview

湘南ベルマーレなど、地元団体、企業からの信頼も厚く、潜在顧客の開拓や、レスポンスの早さ、対応のきめ細やかさに定評があります。

リスティング広告のインハウス化支援にも尽力しており、価格設定も良心的であることから、高額な初期投資をかけたくない小規模事業者にもおすすめです。

アナグラム株式会社

アナグラム株式会社

アナグラム株式会社は、東京・渋谷区の広告代理店です。

https://anagrams.jp/services/listing/

同社は、リスティング広告運用で数々の書籍や講演を行っているプロフェッショナル集団です。

リスティング広告運用代行は、代理店のアカウントで運用を依頼することもでき、広告費の後払いを相談することもできます。

https://anagrams.jp/cases/d-healthcare/

ドコモグループなど、数々の大手企業との繋がりも深く、リスティング広告の知識が浅い担当者にも、わかりやすく、密接に寄り添う方針を取ってくれます。

株式会社MOLTS(モルツ)

株式会社MOLTS(モルツ)

株式会社MOLTS(モルツ)は、東京・目黒区の広告代理店です。

https://moltsinc.co.jp/programmatic-advertising/

取引継続期間平均11ヶ月と、長期間のクライアントワークが多く、中小企業や、スタートアップ企業が取引先の40%以上を占めています。

株式会社MOLTSは、インハウス化支援専門プランを設定しており、リスティング広告運用の戦略構築、施策実行の支援、人材教育を任せることも可能です。

特にBtoCクライアントに強いため、近い将来、リスティング広告のインハウス化を実現したい個人向けサービスを営む小規模事業者におすすめです。

リスティング広告のインハウス化なら代理店or専任者が必須

リスティング広告のインハウス化なら代理店or専任者が必須

今回は、リスティング広告の運用はインハウスにすべきかについて、メリットデメリットを踏まえ、詳しく解説しました。

リスティング広告の運用をインハウス化するのは、自社の予算や人材など、さまざまな課題をクリアしながら、慎重に検討すべき事案と言えます。

自社運用をすることで、気付かなかった潜在ニーズに気付くこともあるため、インハウス化に向けて、社内体制を徐々にシフトしていくことも必要です。

リスティング広告のインハウス化支援なら、ぜひ株式会社ニュートラルワークスまでお気軽にご相談ください。


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監修者紹介

石田 哲也

取締役CMO

Twitter:@te2319
株式会社ニュートラルワークス 取締役CMO。1984年生まれ。高校卒業後にISD株式会社を起業。その後、株式会社オプトでWebマーケティングを学び、株式会社メタップスなど複数のベンチャー企業にて事業立ち上げを経験。前職はワンダープラネット株式会社でゲームプロデューサーとしてスマホゲームアプリの制作に従事。2018年に地元の神奈川へ戻り、ニュートラルワークスに入社。SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善~ゲームアプリ制作や数十万フォロワーのSNSアカウントの運用経験などWebビジネス全般を守備範囲とする。

■経歴
2003年 ISD株式会社/起業
2009年 株式会社オプト/SEMコンサルタント
2011年 株式会社メタップス/シニアディレクター
2013年 ライブエイド株式会社/執行役
2016年 ワンダープラネット株式会社/プロデューサー・BizDev
2018年 株式会社ニュートラルワークス/取締役CMO

■得意領域
Webサイト改善
SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告

■保有資格
Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
Google 広告検索認定資格
Google 広告ディスプレイ認定資格
Google 広告モバイル認定資格

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