この記事のポイント
この記事でおさえておきたいポイントは以下です。
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Googleファインド広告とは
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Googleファインド広告は、ユーザーの興味や行動に基づいて自動で広告を表示する形式で、GmailやYouTube、Google Discoverなどの主要なGoogleサービスに広告を配信します。ネイティブ広告として表示され、自然な形でユーザーにアプローチ可能です。
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Googleファインド広告とディスプレイ広告との違い
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Googleファインド広告は、配信先がGoogleのサービス内に限定され、ユーザー行動を基に配信されます。一方、ディスプレイ広告は配信先を広告主が選定できます。
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Googleファインド広告のメリット
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ファインド広告は、自動化されたターゲティングにより、高い関連性を持つ広告をユーザーに届けることができ、クリック率やコンバージョン率向上が期待できます。
2022年から本格的な提供が開始された「Googleファインド広告」。このGoogleファインド広告について、
- どのような広告なのかわからない
- Googleファインド広告のメリットや特長は?
- ディスプレイ広告との違いは?
このような疑問を持っている方もいらっしゃるでしょう。
この記事では、Googleファインド広告の概要やディスプレイ広告との違い、活用するメリットなどを解説します。ぜひ自社の広告運用にお役立てください。
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目次
Googleファインド広告とはどんな機能?
Googleファインド広告の基本情報について見ていきましょう。Googleファインド広告の機能、Googleディスプレイ広告(GDN)、掲載枠について解説します。
Googleファインド広告とは
Googleファインド広告とは、Googleの新たな広告枠のことです。2019年にβ版がリリースされ、2020年4月からすべての広告主が利用できるようになりました。
Googleファインド広告は、1つのキャンペーンで以下の画面に表示できます。
- Googleの検索結果画面
- YouTubeのホームフィードやおすすめフィード
- Gmailのプロモーションタブやソーシャルタブ
- Discover
Googleサービスを利用するユーザーは、月間30億人にものぼるといわれており、そのため多くのユーザーにアプローチできる広告となっています。
Googleファインド広告は、ユーザーが特定のキーワードで検索したときや、ユーザーの興味や行動に基づいて自動で表示されます。例えば、広告主が「乾燥肌用の美容液」の広告を配信する場合、実際に「乾燥肌 美容液」と検索していたり、YouTubeで乾燥肌対策の動画を見たりしているユーザーへ広告が配信されます。すでに興味関心が高いユーザーへアプローチできるため、高い成果が期待できます。
Googleファインド広告は、Googleが提供するネイティブ広告の1つです。「広告」としての印象よりも、コンテンツや画面に馴染む形で表示されるので、ユーザーにポジティブな印象を与えやすいといえるでしょう。
Googleファインド広告とGoogleディスプレイ広告(GDN)との違い
次に、Googleファインド広告とGoogleディスプレイ広告(GDN)の違いについて解説します。
どちらもGoogleの広告サービスですが、機能が異なります。Googleディスプレイ広告(GDN)は、広告主が自分で配信先を設定できる広告サービスで、特定のウェブサイトやアプリ内に広告を表示することができます。
一方、Googleファインド広告は、ユーザーのGoogleサービス内での行動を基に自動で広告を表示する機能です。もともと興味関心が高いターゲットへ広告を表示できるため、クリック率やコンバージョン率の向上を見込めます。
このように、広告主が広告の配信先を決められるのが「ディスプレイ広告(GDN)」。一方、Google側が最適なユーザーをピックアップし、自動で広告を配信するのが「Googleファインド広告」です。両者の主な違いは、広告の配信方法にあります。
また広告の配信先についても違いがあります。ディスプレイ広告(GDN)は、Googleのサービス以外の外部のサービスにも配信できますが、ファインド広告は先ほど述べたGoogleのサービス内のみで配信可能です。Googleサービス以外の媒体へ広告を配信したいときは、ディスプレイ広告(GDN)を活用するのがよいでしょう。
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Googleファインド広告の掲載枠
Googleファインド広告は、以下のGoogleサービスの中で広告を表示することができます。それぞれの具体的な内容を見ていきましょう。
1.Google Discover
Google Discoverは、AndroidやiPhoneのGoogleアプリや検索エンジンのトップページに、ユーザーの興味関心に関連したコンテンツを自動で提供する機能です。Google Discoverでは、ログインしているGoogleアカウントの情報を基に、ユーザーの行動から興味関心を導き出し、それに合わせた広告を表示します。
Googleのアルゴリズムによって、ユーザーの興味関心の高いニュース、記事、動画などが自動で表示される便利な機能です。行動に基づいた広告を掲載するため、よりユーザーにマッチした広告を配信できるのが特長です。
広告に対する高い効果が期待できますが、現状、Google Discoverに広告を配信できるのは、Googleファインド広告のみとなります。
2.YouTubeのホームフィードやおすすめ
Googleファインド広告は、YouTubeのホームフィードやおすすめの動画の中にも表示されます。「おすすめ動画」の画面では、5つの動画ごとに1つの広告が配信されます。
しかし、Google Discoverと比べると、動画ではない別のサイトへの誘導のため、成果は低いと感じるかもしれません。成果を上げるためにも、広告とユーザーニーズがマッチしていることを表現することが重要です。広告の文言や画像をうまくブラッシュアップできれば、クリック率などの成果にも結びつきやすくなるでしょう。
3.Gmailのプロモーションタブ、ソーシャルタブ
Gmailは、Googleが提供する無料のメールサービスであり、世界中で多くの人々が利用しています。Googleファインド広告は、Gmailの「プロモーション」タブや「ソーシャル」タブの中でも表示されます。プロモーションタブやソーシャルタブは、Gmailのメニュー内の「メイン」と書かれたメニューの右隣にあるタブです。
ここはあまり利用していないユーザーが多いため、興味関心を引くメールのタイトルをつけるのがポイントです。パッと見た瞬間に「自分の悩みが解決できそう!」「自分の興味関心に合っている!」と思わせられれば、クリック率も上がるはずです。
以上のように、Googleファインド広告は、Googleサービスを使用するユーザーへ効率的に広告を表示する機能です。
Googleファインド広告のメリット
Googleファインド広告には、大きく分けて4つのメリットがあります。
- 大規模なユーザーに広告配信ができる
- ユーザー行動に基づいて配信される
- ターゲティングの精度が高い
- 参入している企業がまだ少ない
これらのメリットについて、詳しく解説します。
大規模なユーザーに広告配信ができる
Googleファインド広告は、Googleの検索エンジンやYouTube、Gmailなど、膨大な数のユーザーに広告を配信することができます。Googleを使用するユーザーは、月間30億人ともいわれているため、多くのユーザーに企業のブランドや商品を知ってもらうことが可能です。
また、Googleの検索エンジンは、世界中で最も利用されている検索エンジンの1つであり、日本だけではなく、世界中のさまざまなユーザーにアクセスされることが期待できます。これから海外での展開を視野に入れている企業は、Googleファインド広告の活用を検討してみましょう。
ユーザー行動に基づいて配信される
Googleファインド広告は、ユーザーの行動に基づいて広告を配信することができます。例えば、「東京 一人暮らし 物件」などのキーワードで「東京の一人暮らし用の物件を探しているユーザー」がいたとします。このターゲットに対して、Googleファインド広告を使って、物件情報や不動産企業の情報を配信します。
このようにユーザーが検索したキーワードに関連する広告を表示するため、広告を見たユーザーが興味関心を持つ可能性が高く、クリック率やコンバージョン率の向上が期待できます。
ターゲティングの精度が高い
Googleファインド広告は、ディスプレイ広告(GDN)と同様に「人」に対するターゲティングが可能です。例えば、性別や年齢、地域、趣味や興味関心などのデータを基に、特定のターゲット層に広告を配信することができます。
しかし、キーワード、トピックといったディスプレイ広告(GDN)でできる「配信面」に関してはターゲティングができません。
ただ、「特定のキーワードを検索したユーザーに配信する」などの配信面での設定は、Googleファインド広告の基本機能ともいえます。そのため、「人」に対する細かなターゲティングができていれば、問題ないといえます。むしろ、ユーザーを「人」で絞って、さらに行動や興味関心で精査するため、より効率的なアプローチが可能といえるでしょう。
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参入している企業がまだ少ない
Googleファインド広告は、まだ参入している企業が少ないため、競合が少なく広告配信の費用が比較的低く抑えられることがあります。さらに、広告が目立ちやすく、効果的にアピールできることも競合が少ないことのメリットの1つです。
以上のように、Googleファインド広告には、多くのメリットがあります。広告担当者やマーケティング担当者は、Googleファインド広告を上手に活用し、効果的な広告運用を行っていくことが求められます。
Googleファインド広告のデメリット
Googleファインド広告には多くのメリットがある一方で、デメリットも存在します。以下では、Googleファインド広告のデメリットについて解説します。
配信面を限定できない
Googleファインド広告は、先述した通り、「配信面」での設定ができません。つまり、広告が配信されるプラットフォームを選ぶことができないということです。
これは、Googleファインド広告がGoogleの複数のサービスに掲載される広告であるため、外部へ掲載するための機能ではないからです。そのため、外部などのGoogle以外の配信面を設定したい場合は、ディスプレイ広告(GDN)のような他の広告形式を検討する必要があります。
意図しないユーザーに配信される可能性がある
Googleファインド広告は、ユーザーの行動に基づいて配信されます。しかし、完全に正確というわけではありません。つまり、意図しないユーザーに広告が配信される可能性があるということです。
これは、Googleファインド広告の配信方法がGoogleのアルゴリズムに依存しており、自動で配信されるからです。もしも配信先のターゲット層を正確に把握したい場合は、Googleファインド広告ではない適切な配信方法を選ぶ必要があります。
ディスプレイ広告よりも審査が厳しい
Googleファインド広告の審査は、ディスプレイ広告(GDN)よりも厳しいといわれています。Googleファインド広告は、Googleの複数のサービスに掲載されるため、Googleの基準を満たした適切な配信であるかを判断されます。Googleの企業イメージを損なわないためにも、より厳しい審査が必要となります。
広告を配信する前に、Googleのポリシーに適合していることを確認し、審査基準を満たすことが大切です。
Googleファインド広告は、以下のカテゴリーを禁止しています。
- 規制品
- 武器または犯罪
- 現金プレゼントに関するコンテンツ
上記のカテゴリーに当てはまるコンテンツは配信できないため、注意しましょう。
またGoogleから「不適切なコンテンツ」と認識された場合、広告の配信はできません。事前にGoogleの規定を把握し、自社の広告が当てはまらないか確認しましょう。
Googleファインド広告の設定方法
Googleファインド広告を設定するには、まずGoogle Adsのアカウントを作成し、次にキャンペーンを作成します。ここからは、Googleファインド広告出稿のためのクリエイティブ入稿規定や、設定の手順について解説します。
Googleファインド広告出稿のためのクリエイティブ入稿規定
Googleファインド広告は、広告見出し、説明文、画像の3つから成り立っています。Googleファインド広告を出稿するための、クリエイティブ入稿の規定を見ていきましょう。
- 広告見出し:最大半角40文字(全角20文字)、少なくとも1つは半角15文字(全角7文字)以内。最大5個まで追加できるが、推奨は5つ
- 説明文:最大半角90文字(全角45文字)。最大5個まで追加可能だが、推奨は3つ
- 画像:最大20枚まで追加できる。最大のファイルサイズは5MB
- ロゴ:最大5個まで追加可能。透明な背景が推奨
- お店やサービスの名前:最大半角 25文字(全角12文字)1つのクリエイティブで指定できる店舗やサービスの名前は1つのみ
- 最終ページURL:広告をクリックしたユーザーにデフォルトで表示されるランディングページ
- 行動を促すフレーズ:「自動」設定にするとデフォルトで自動で生成される。もしくはリストから選択できる
Googleファインド広告は「横長」「スクエア」「縦長」の3種類の画像を使うことができます。画像のサイズ規定は、以下のとおりです。
- 横長(1:1.91):推奨サイズ幅1200px × 高さ628px、最小サイズ幅600px × 高さ314px
- スクエア(1:1):推奨サイズ幅1200px × 高さ1200px、最小サイズ幅300pz × 高さ300px
- 縦長(4:5):推奨サイズ幅960px × 高さ1200px、最小サイズ幅480px × 高さ600px
参考:ファインド キャンペーンを作成する – Google 広告 ヘルプ
Googleファインド広告は、このように細かな規定があります。広告を出稿する前に、規定に収まっているかを確認しましょう。
Googleファインド広告を設定する手順
Googleファインド広告の設定手順は以下の通りです。
1.キャンペーンタイプからファインド広告を選ぶ
Google Adsの「新しいキャンペーン」を選択し、マーケティングの目的を設定します。「販売促進」「見込み顧客の獲得」「ウェブサイトのトラフィック」「目的を指定せずにキャンペーンを作成する」のどれかを選択しましょう。
次にキャンペーンタイプで「ファインド広告」を選択します。
2.キャンペーン設定で地域や予算を選ぶ
次の画面のキャンペーン設定では、配信したい地域や予算、コンバージョン、言語などを設定します。地域の設定は、ターゲットユーザーが多い地域や自社のサービス対象地域を設定することが重要です。
また広告費用や配信期間を設定します。単価の設定では「コンバージョン数の最大化」「目標コンバージョン単価」の2つがあるため、自社の戦略にあっている方を選択しましょう。
3.ターゲット設定でユーザーを絞り込む
ターゲット設定では、広告を表示したいユーザーの属性や行動などを設定します。例えば、年齢、性別、関心や検索履歴など、ユーザーの属性や行動に応じて広告を配信することが可能です。また、同様の属性や行動を持つユーザーに配信される類似オーディエンスを利用することもできます。
Googleファインド広告で効果を高めるポイント
Googleファインド広告を出稿するだけでなく、効果を最大化するためには以下の3つのポイントを意識しましょう。
- 検索広告やディスプレイ広告と合わせて配信する
- 機械学習で最適化できるような予算の設定が必要
- 過去に成果が出ているオーディエンスを追加
それぞれの具体的な内容を解説します。
検索広告やディスプレイ広告と合わせて配信する
Googleファインド広告は、検索広告やディスプレイ広告(GDN)と組み合わせて配信ができます。異なる広告フォーマットを組み合わせることで、広告の露出頻度を増やし、ユーザーの意識を高めることにつながります。
また、複数の広告フォーマットを組み合わせることで、広告効果を分析しやすくなり、より効果的な広告戦略を立てることができるでしょう。
機械学習で最適化できるような予算の設定が必要
Googleファインド広告では、配信する広告のクリック率やコンバージョン率などの情報を元に、機械学習が広告の最適化を行います。しかし、機械学習が正確な最適化を行うためには、ある程度の予算が必要です。
予算が少なすぎると、機械学習が正確な最適化を行えず、広告の効果が低下してしまう可能性があります。適切な予算設定を行い、機械学習のメリットを最大限まで受けることが大切です。
過去に成果が出ているオーディエンスを追加
Googleファインド広告では、過去に成果が出ているオーディエンスを追加することで、広告配信の精度を高めることが可能です。
例えば、類似の商品を購入したことがあるユーザーや、過去にサイトを訪問したことがあるユーザーなど、過去に成果が出たユーザーをターゲティングすることで、広告のクリック率やコンバージョン率を向上させることができます。
また、Googleアナリティクス(GA4)を利用して、サイト訪問履歴に基づくオーディエンスを追加することもできます。
GA4(Googleアナリティクス4)とは?導入方法とUAとの違いを解説
Googleファインド広告を活用して成果を上げよう
2020年から本格的な提供がスタートした「Googleファインド広告」。Googleが提供する「検索エンジンのGoogle」「YouTube」「Gmail」「Discover」サービス内で、より最適なターゲットへ広告を配信することができる機能です。
ログインしているGoogleアカウントの情報を基に、ユーザーの興味関心が高い情報を分析し、ニーズに合う広告を自動で配信します。マッチ度が高いため、成果が期待できるでしょう。またGoogleの月間利用者数は30億人にものぼるといわれており、多くのユーザーに効果的なアプローチができるのも特長です。
ただ注意点として、Googleサービス以外への広告の配信はできません。もしもGoogle以外の他の媒体で広告を配信したい場合は、Googleファインド広告は適していないため、他の広告を活用しましょう。Googleサービス内でより効果を高めたい場合は、Googleファインド広告が最適だといえます。
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