Facebook広告を運用しようと思っている方の中には、「Facebook広告のクリエイティブの要素を知りたい」「Facebook広告の画像・動画・テキストのポイントがわからない」と、クリエイティブについて悩むことも多いのではないでしょうか。
Facebook広告には5つの要素があり、それぞれの特徴を理解したうえで、最適なクリエイティブを作成することが重要です。
この記事では、Facebook広告のクリエイティブ要素の解説から画像・動画・テキストのポイント、入稿後にチェックするポイント、審査落ちしないための注意点まで解説します。
ぜひFacebook広告のクリエイティブ制作にお役立てください。
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目次
Facebook広告用クリエイティブ要素の種類一覧
Facebook広告用クリエイティブの5つの要素を紹介します。
- ビジュアル要素
- テキスト要素
- メインテキスト要素
- 見出し要素
- 説明文要素
それぞれ訴求部分が異なるため、一つひとつの特徴を理解しておきましょう。
ビジュアル要素
Facebook広告の「ビジュアル要素」とは、画像や動画を意味します。ビジュアル要素は、ユーザーが最初に見る部分なので、興味関心を引ければユーザーがクリックする確率が一気に上がるといえます。実際に、Facebook社が発表しているデータによると、このビジュアル要素がユーザーから最も見られている部分であることがわかりました。そのため、Facebook広告を作成するときに、最も注力すべき部分だといえます。
テキスト要素
テキスト要素は、その名の通り、Facebook広告のテキスト部分のことです。「メインテキスト」「見出し」「説明文」の3つから成り立っています。推奨される文字数やアピール部分が異なるので、それぞれの要素を理解した上でクリエイティブを作成することが重要です。
メインテキスト要素
メインテキストとは、広告において「最も訴えかけたい部分」です。ターゲットの興味関心を引くための「フック」となる文言や、誘導するリンクページの説明文が入ります。
メインテキストの文字数は、全角62文字以内(半角125文字以内)が推奨されており、それ以上の文字数も入力可能ですが、途中で省略されてしまうため、できるだけこの文字数で収めるのがおすすめです。
もし文字数を超えてしまった場合は「…続きを読む」と表示され、この部分をクリックすれば続きを読むことができます。実際に省略されるのはオーバーした文字からではなく、「3行目の終わり」と行数で決まっているので注意しましょう。
見出し要素
見出し要素とは、リンクされているページの概要を伝えるテキスト部分のことです。全角13文字以内(半角27文字以内)が推奨されており、Instagramでは表示されないテキスト要素となります。メインテキストと同じく、推奨された文字数を超えると省略されるため注意しましょう。何文字目から省略されるのかは、デバイスによって異なります。
説明文要素
説明文要素とは、見出しと合わせてリンク先の情報を伝える部分です。見出し要素では伝えきれなかったリンク先の情報を追加することができます。見出し要素と同様に、Instagramでは表示されないので注意しましょう。
推奨されているのは全角13文字以内(半角27文字以内)です。他のテキスト要素と同じように、それ以上の文字数を入力することもできますが、省略されて表示が途切れる可能性が高くなります。また見出し要素の文字数が多い場合は、説明文要素はほとんど表示されないと考えておきましょう。
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Facebook広告の画像クリエイティブのポイント
Facebook広告では、広告素材となる画像クリエイティブの設置や作り方が重要となります。そこで、Facebook広告に使う画像クリエイティブのポイントを6つ解説していきます。
CTA(Call to Action)を入れる
Facebookでは、広告の画像クリエイティブに「CTA」を入れることがポイントです。CTAは“Call to Action”のイニシャルで「行動喚起」と翻訳されるマーケティング用語です。
具体的には、誘導先へのボタンを設置したり、テキストリンクを入れたりします。例えば、「資料を請求する」「詳しくはこちら」といったテキストリンクのことです。
CTAを入れると、Facebookの投稿を見た人が次のアクションを起こすきっかけとなります。反対にCTAが入っていないと、資料請求や問い合わせへの誘導がしづらくなります。なぜなら、ユーザーが投稿を読んだ後に、自分で同じサービス・企業を探し出して資料請求や詳細を確認する必要があり、非常に手間がかかるためです。
改めてコーポレートサイトやサービスサイトを探してアクセスし直す人は多くないでしょう。CTAを入れることは、Facebook広告においてユーザーの誘導を効率的に行うための効果的な方法です。
複数パターンの画像で検証する
Facebook広告の画像クリエイティブには、6パターンまで画像を登録できます。それを生かして、複数パターンの画像で検証することがポイントの2つ目です。
A/Bテストのように、画像デザインが同じで訴求文章が異なるものや、逆に訴求文章が同じで画像の異なるデザインを用意します。これらを複数組み合わせることで、クリックされやすいもの、ユーザーの誘導に成功しやすいデザインや訴求のパターンなどを効果測定・解析することができます。
ただし、凝った画像デザインの制作には費用がかかるため、どのパターンを増やすかは慎重に選びましょう。
色でコントラストをつける
Facebook広告の画像クリエイティブでは、色彩によるコントラストをつけることがポイントとして挙げられます。
コントラストとは、反対の色を組み合わせる配色手法のことです。明るい色と暗い色といったように、正反対の色を使うことで広告を色彩的に目立たせることが可能となります。例えば、緑の背景色にピンク色でテキストを入れれば、文字そのものが強調されるでしょう。
このように配色を工夫することで、ユーザーの注目を広告に集めることができます。ただし、色を使ったコントラストはやりすぎると不自然さが目立ったり、不快感を増すこともあるため、慎重に使うようにしましょう。
引きのある高画質の素材を選ぶ
Facebookには多くの人の目を引きつける画像があります。その中で、広告の画像クリエイティブに人々の意識を向けるには、引きのある高画質の素材を選ぶことも重要です。
そのためにはまず、何が人々の目を引く要素なのかを知る必要があります。代表的なものとしては「3Bの法則」があり、「美人(Beauty)」「赤ちゃん(Baby)」「動物(Beast)」を画像の中に入れることです。例えば、整形を考える女性が画像クリエイティブを見たときに、美女がいればその人の目を引けるでしょう。
そのうえで、1,080×1,080ピクセル以上の高解像度な画像素材を使用します。それ以下は、「画像が荒くなる」「影になって見にくい」などの問題が起こるケースもあるため、避けるのが無難でしょう。これらをクリアすることで、競合にも劣らない画像クリエイティブでの勝負が可能となります。
1:1のアスペクト比で制作する
画像クリエイティブを活用するうえで、Facebook広告のアスペクト比を見極めることもポイントです。Facebook広告には5つのアスペクト比パターンがあり、正方形や横型、縦型に分類されています。自動で配置する機能もありますが、最初は1:1のアスペクト比で制作しましょう。
1:1はすべての中間となる正方形型です。1:1のアスペクト比による誘導効果は高く、コンバージョン率も上がりやすいというメリットがあります。アスペクト比で検証してノウハウを積み上げるまでは、1:1のアスペクト比でまずは効果を確かめてみるというスタンスが必要です。その後、検証を重ねて効果の高いアスペクト比を試せるようであれば、そのときに改めて比率を検討しましょう。
画像内のテキストを全体の20%以下に抑える
Facebook広告の画像クリエイティブは、画像内のテキストを全体の20%以下に抑えることもポイントの1つです。画像に文字が多いと、散らかった印象をユーザーに与えてしまいます。例えば、画像の端から端まで隅々に文字があり、画像がほとんど隠れてしまうといった状態のことです。
ユーザーのアクション誘導を目指すのであれば、シンプルかつ訴求力のある画像クリエイティブにしましょう。具体的には、文字を最小限にして文章量を20%以下にすることです。
画像内のテキストを全体の20%以下に抑えるには、概要をかなり絞った内容にして、ワンフレーズで伝えるようにするのがコツです。
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Facebook広告のクリエイティブのポイント(動画の場合)
クリエイティブには、画像だけでなく動画を利用することも可能です。動画は、十分な情報量で視覚的に伝えられる、メリットの大きなクリエイティブの種類といえます。そこで、Facebook広告のクリエイティブについて、動画の場合のポイントを紹介していきます。
動画の長さは15秒以内にする
Facebook広告の動画クリエイティブでは、動画の長さを15秒以内にすることで端的に伝えるのがポイントです。
Facebook広告の動画の場合、フィード部分では240分まで出稿することが可能です。しかし、長すぎる動画は視聴者の負担となり、Facebook広告としてはあまり有効ではありません。むしろ、長すぎて、ユーザーにマイナスイメージを持たれることは避けたいところです。
そのため、必要なメッセージだけに絞って、テレビCMの1本分くらいの長さにまとめましょう。伝えたいことが多いとしても、15秒内に詰め込みすぎて内容が入ってこないのでは本末転倒です。伝える時間に合わせた適切な情報量にしましょう。
ユーザーを最初の数秒でつかむ
動画クリエイティブは、視聴を始めて最初の数秒でユーザーの心をつかむこともポイントです。冒頭で一番伝えたい内容をタイトルで伝えます。その際、具体的な内容がわかりやすいかどうかよりも、驚きやインパクトでユーザーの注意を引くことを意識しましょう。
最初にユーザーの関心をつかめないと、その後の動画内容がどれほど有益で高品質だとしても、ユーザーに続きを見てもらえません。インターネットを使うSNSユーザーの多くは、自分にとって価値ある情報かどうかを、最初の数秒で見極めます。その傾向を逆手に取って、上手に動画の冒頭部分を作り、続きを見たいと思わせるようにしましょう。
このときの注意点として、インパクトを与えるためだけに過剰な煽りや炎上するほどの表現、虚偽の内容を入れないことです。あくまでも、フレーズによって自然にユーザーの心をつかみ、よい意味で裏切られたとユーザーに思わせることが大切です。
音声なしでも伝わるようにビジュアルで伝える
Facebook広告の動画クリエイティブを用意する場合は、動画ならではのポイントを盛り込むことも重要です。特に、音声なしの動画でもユーザーに内容が伝わることが必要となります。
つまり、音声なしでも伝わるようにビジュアルで訴えられるように注力しましょう。理由としては、公共交通機関や公共施設では音を出して音声を聞くのはマナー違反であり、周囲に人がいる空間では直接動画の音を聞くことは避ける傾向にあるためです。
できるだけ動画の映像(ビジュアル)だけで内容を伝える工夫をして、文字起こしなどで必要なものはフレーズで伝えます。ただし、音声がまったくないと、動画によっては内容が伝わりにくいケースもあり、動画の強みを十分に生かせないので注意しましょう。
Facebook広告のクリエイティブのポイント(テキストの場合)
Facebookで用意できる広告の種類には、画像・動画に加えて、テキストのクリエイティブがあります。ここでは、Facebook広告のクリエイティブについて、テキストの場合のポイントを紹介していきます。
Facebook広告ライブラリを活用する
テキストの作成では、「Facebook広告ライブラリ」を活用することがポイントです。Facebook広告ライブラリとは、現時点で掲載中の広告の情報を検索したり閲覧したりできるものです。他社の広告をチェックできることから、Facebook広告の競合調査に生かせるというメリットがあります。
自社が広告出稿する際、Facebook広告ライブラリを使うことで、競合のテキストを参考にした他社にも負けないテキストクリエイティブを作り出せるのです。
Facebook広告のクリエイティブ入稿後のチェックポイント
Facebookでは広告を作成して管理することができます。その際、入稿後にすべきことが2つあります。ここでは、Facebook広告のクリエイティブ入稿後のチェックポイントを紹介します。
実際の画面で広告を確認する
広告を作成したときにまず確認したいことが、実際の画面で広告を確認することです。Facebookではスマホ画面を中心に多くのユーザーが閲覧することを前提としているためです。
Facebook広告管理の機能にはプレビュー画面もあります。しかし、あくまでも実際に表示されるリアルタイム画面を目視でチェックすることが大切です。なぜなら、文字の分量がプレビューと実際の画面では異なっており、表示に違いが出るためです。
またスマホユーザーが中心といっても、中にはPCユーザーもいます。スマホ画面のチェックだけでなく、PC画面からも実際の広告を確認しておきましょう。
審査に無事通ったか最終確認する
Facebook広告はクリエイティブを配信するために、審査に無事通ったか最終確認する必要があります。審査項目に気をつけて広告を作った場合であっても、思わぬミスや自分では気づかない部分が原因で審査に通らないケースが稀にあります。そのため、一度入稿して審査待ちになったら、1両日中に審査に通ったことを確認するようにしましょう。
審査状況は、広告アカウントのツールから「アカウントのクオリティ」を選択して開くことが可能です。例えば、「再審査が可能な広告」「審査中」や「却下・停止取り消し済み」などの広告数がわかるようになっています。特に審査中が「0」になっていて、審査落ちしていた場合には、再審査できないか画面から確認できます。
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Facebook広告のクリエイティブで審査落ちしない作り方
Facebook広告のクリエイティブでは、審査に通過しなければ配信できません。初めての方は、審査に通過するためのポイントを確認する必要があります。そこで、Facebook広告のクリエイティブで審査落ちしない作り方を説明していきます。
禁止されているコンテンツを使わない
Facebook広告のクリエイティブで審査落ちしないためには、禁止されているコンテンツを使わないことです。禁止コンテンツは、配信広告を作る際の規約にはよくある項目です。Facebook広告でも同様に禁止されているコンテンツがいくつかあります。
タバコに関連した広告、条件次第で制限のある内容(健康・美容やギャンブル関連の商品)、誹謗中傷の内容、虚偽や誇大広告などです。特に健康・美容ジャンルのクリエイティブは、禁止されているコンテンツに該当しやすい傾向があります。
例えば、ビフォーアフターの画像を載せた広告は審査落ちします。画像だけでなく、使っている言葉が誤解を招く表現だった場合にも禁止されているコンテンツと見なされて落とされてしまうこともあるため、気をつけましょう。
宣伝する商品やサービスを明確にしておく
審査落ちしないためには、宣伝する商品やサービスを明確にしておくことが求められます。具体的には、Facebook側が広告ポリシーに合致する商品やサービスが曖昧ではないかを確認するため、明確にすることで審査落ちを防げるでしょう。
宣伝する企業の名称や商品名、ブランド名、サービス名を正確に表記しているかも審査基準には含まれています。これは「広告ポリシーの基本チェックリスト」にも記載されている公式見解の項目です。明確に記載がされていない場合は、審査に落とされても仕方ないため、十分に注意しましょう。
虚偽の情報や誤解を招く内容にしない
多くのユーザーが目にするFacebookでは、間違った情報を広めないために広告の審査基準が厳しく定められています。つまり、虚偽の情報や誤解を招くような広告は審査に落ちやすくなります。
例えば、人によって効果の異なる飲食方法やサプリメント、ダイエット器具などを使用して、誰でも「健康になれる」「これを続ければ病気が治る」「この方法なら必ず美しくなれる・必ず痩せる」などと過剰表現することです。
「効果」や「作用」といった表現は薬機法で規制されていて、医薬品や医療器具でもないのに効果・作用を宣伝するような内容は、Facebook広告でも強く取り締まっています。中には、自社商品を宣伝しようと過剰な表現になり、気づかないうちに規制にかかって審査に落ちることもあるので気をつけましょう。
広告のリンク先もしっかり同様の注意を払う
Facebook広告のクリエイティブにおける審査では、広告のリンク先にも気をつけて作成することが重要です。広告の内容には気をつけていても、リンク先の内容には意識を向けていなかったため、審査で落ちてしまうこともあります。
審査落ちするケースとして具体的には、広告のリンク先が悪意のあるサイトやエラー表示になる、アクセスに制限があるなどといった場合です。これらのリンク先は、クリエイティブの基準違反と同じように審査落ちします。特に、虚偽の情報や誤解を招く内容は、リンク先のコンテンツにも適用されるため、ランディングページや広告ページの表現は、必ずチェックしておきましょう。
Facebook広告のクリエイティブを理解して広告運用に生かそう
Facebook広告のクリエイティブには5つの要素があり、それぞれの訴求ポイントが異なります。また、画像クリエイティブを作成するときは「CTA(Call to Action)を入れる」「複数パターンの画像で検証する」「色でコントラストをつける」といったポイントを押さえることが重要です。動画の場合は、「ユーザーを最初の数秒でつかむ」「音声なしでも伝わるようにビジュアルで伝える」というポイントを基に作成します。
Facebook広告は、入稿後に審査があるため、審査に通った広告のみ表示されます。審査落ちしないためには、規約違反や過剰な表現がないか隅々まで確認することが重要です。
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