この記事のポイント
この記事でおさえておきたいポイントは以下です。
-
パーマリンクとは
-
パーマリンクとは、Webサイトのページごとに設定したURLのことを指しています。パーマリンクは基本的に変更することなく、永久的に同じものに設定する必要があります。
-
パーマリンクの決め方
-
ユーザーと検索エンジンにとって理解しやすいURLを作成する
ページ内容を反映する適切なキーワードをURLに含める
無駄な情報を省いてできるだけ短いURLにする -
WordPressでのパーマリンクの設定方法
-
メニューから「設定」→「パーマリンク設定」を選択します。
パーマリンクの設定画面の「投稿名」にチェックを入れておくことで、記事を投稿する際「URLスラッグ」から手動でパーマリンクを入力することができます。
「カスタム構造」にチェックを入れて、記事を作成するごとに自動で設定されるようにすることもできます。
サイトを制作し、いざ記事を作ろうと思ったとき、「パーマリンクの設定」で困ったことはありませんか?そこでこの記事では、「パーマリンクとは何なのか」をはじめ、SEO内部対策において設定すべきケースや決め方を詳しく解説します。加えて、WordPress(ワードプレス)での設定方法についてもまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
<無料>資料ダウンロード
【失敗しない】Webサイト制作ガイド(事例付)
年間数百サイトを手掛けるWebディレクターが徹底解説!
目次
パーマリンクとは
パーマリンクとは、Webサイトのページごとに設定したURLのことを指しています。
当サイトのURLを例に解説すると、
https://n-works.link/blog/wordpress/word-press
前半の「https://n-works.link」がサイトURLで、後半の「/blog/wordpress/word-press」がパーマリンクです。カテゴリ名や記事名などが順番に、英数字で表記されています。
パーマリンクのパーマとは英語で「permanent」、恒久と訳されます。恒久とは、永久に不変であるという意味ですが、パーマリンクは基本的に変更することなく、永久的に同じものに設定する必要があります。パーマリンクは最初から設定し、その後変更することがないよう慎重に決めることが大事です。
パーマリンクを最初から設定すべき3つの理由
パーマリンクは最初に設定したあとは変更することがないようにするのがベストです。変更できないわけではありませんが、変更することによって以下のようなデメリットが発生してしまいます。
1. 内部リンクも外部リンクも無効になる
パーマリンクを途中で変更すると、内部リンクや外部リンクなど、ありとあらゆるリンクが無効になってしまいます。自社サイトにある内部リンクの場合は、一つ一つ変更していけば対処できますが、記事の数によっては大変な作業になるでしょう。
さらに、外部のサイトから被リンクをもらっていた場合は、リンク切れとなってしまい、対処することができません。せっかく外部サイトから紹介してもらったり、共有してもらっているリンクが無効になってしまうのは大きなリスクが伴います。
従来のURLにアクセスがあった場合、新しいURLに転送する「リダイレクト設定」で対処することもできますが、パーマリンクの変更はSEO評価でマイナスとなってしまうため、できれば変更を加えないのがいちばんです。
被リンクの調べ方と良質な被リンク獲得方法を解説
リダイレクトとは?危険性、警告の対処法をわかりやすく解説
2.SNSでのシェア回数がリセットされる
現在のSEOでは、SNSで記事がシェアされている数を、検索順位の重要な評価要素としています。せっかく広くシェアされたり、バズったりした実績があったとしても、パーマリンクを変更すればシェア数がゼロになります。イチから同じ実績を作るのは難しく時間もかかるため、パーマリンクの変更は大きな弊害となる可能性があります。
3.SEO評価がリセット、もしくはマイナス評価につながる
パーマリンクを変更すると、SEOの評価がリセットされてしまったり、マイナス評価になってしまったりする可能性があります。URLの変更は、SNSのシェアだけでなくSEO評価そのものをリセットしてしまいます。
現在、検索上位に入っている記事でも、パーマリンクの変更で下位に急降下してしまうこともあるためリスクが大きいでしょう。特に、SEOに直結しているキーワード記事は、パーマリンクを最初に設定し、その後は変更を加えないようにすべきです。
<無料>資料ダウンロード
【基礎編】サイト運営者様必見!SEO対策入門ガイド
〜SEO対策のポイントやメリット・デメリットを分かりやすく解説!〜
適切なパーマリンクの決め方
パーマリンクは、記事を公開する前に最初に設定しておくことが重要です。しかし、パーマリンクをどのような表記にすればよいのか迷うこともあるでしょう。「識別できれば何でもいい」というわけではなく、適切なパーマリンクの決め方があるのでチェックしていきましょう。
決め方1.シンプルで分かりやすいURLにする
パーマリンクの基本は、シンプルで分かりやすいURLになるよう心がけることです。URLを見ただけで、何が書いてあるのかという大まかなテーマが分かるとよいでしょう。Googleのガイドラインにも以下のような記述があります。
サイトの URL 構造はできる限りシンプルにします。論理的かつ人間が理解できる方法で(可能な場合は ID ではなく意味のある単語を使用して)URL を構成できるよう、コンテンツを分類します。
たとえば、航空機(aviation)に関する情報を探している場合、http://en.wikipedia.org/wiki/Aviation のような URL であれば、見ただけで必要な情報であるかどうかを判断できます。
決め方2.日本語ではなくアルファベットで表記する
パーマリンクには、アルファベットもしくは数字を使用します。日本語のひらがなや漢字などを使ってしまうと、パーマリンクが数字と%の記号で構成され、見にくく長いURLになってしまいます。
【例】:http://n-works.link/%E3%81%93%E3%82%93%E3
このようなURLでは、内容が分かりにくいだけでなく、リンクを貼ったときの見栄えもよくありません。したがって、アルファベットを使うのが基本となります。日本語を英語に訳して設定してもよいですし、アルファベットのローマ字表記にして設定することもできます。
決め方3.言葉と言葉をつなぐときにはハイフンを使う
パーマリンクに入れる言葉同士を区切りたいときは、スペースではなくハイフン(‐)を使用するようにしましょう。スペースを入れた場合も、日本語にしたときと同じように数字と%が羅列したものになってしまいます。
例えば、「SEO集客のメリット・デメリット」という記事内容の場合、「merit-demerit」と表記したり、「パーマリンクの設定方法」という記事の場合は、接続詞を使わず「permalink‐settei」などと表記したりするようなイメージです。
決め方4.パーマリンクにカテゴリ名は含めない
パーマリンクにカテゴリ名を入れると、後々カテゴリの分類を整理したり、変更したりした場合にURLそのものが変ってしまいます。パ―マリンクは最初に設定し、その後変更しないことがベストです。しかし、カテゴリはサイトの掲載記事数が増えていったり、扱うテーマが増えてきたりすることで、カテゴリ分類を変更しなければならなくなることが多いです。
パーマリンクにカテゴリ名を含めて設定していると、カテゴリの階層を増やしたり、カテゴリ名を変更した場合などにURLそのものが無効化してしまいます。サイトを立ち上げたばかりの段階では、パーマリンクは記事タイトルや記事のテーマに添ってひとつずつ設定し、カテゴリ名は含めないでおくほうがよいでしょう。
WordPressでのパーマリンクの設定方法
wordpressでパーマリンクを設定するのは実に簡単です。まずは、ダッシュボートの左側にあるサイドメニューから「設定→パーマリンク設定」と進みましょう。
すると、パーマリンクの設定画面の「投稿名」という選択項目があります。こちらにチェックを入れておくことで、記事を投稿する際「URLスラッグ」から手動でパーマリンクを入力することができます。
パーマリンクはカスタム設定できる
パーマリンクはカスタム設定をすることも可能です。カスタム設定を有効にするには、パーマリンクの設定画面の一番下にある「カスタム構造」という項目にチェックを入れます。
カスタムできる項目は以下のとおりです。
カスタム設定の一覧表
%year% | 年(例:2022) |
%monthnum% | 月(例:01) |
%day% | 日(例:30) |
%hour% | 時刻の時間(例:05) |
%minute% | 時刻の分(例:20) |
%second% | 時刻の秒(例:45) |
%postname% | 投稿名(記事タイトル) |
%post_id% | ページごとに割り当てられたID |
%category% | カテゴリページのパーマリンク |
%author% | 著者名 |
これらを設定することで、さまざまなパーマリンクを作り出すことができ、記事を作成するごとに自動で設定されるようになります。また、手動で固定文字を加えることも可能です。例えば、「blog/%category%/%postname%/(固定文字/カテゴリ/投稿名)」と設定すると、「blog/カテゴリ名/投稿名」というパーマリンクになります。
自由に設定できますが、サイトの方針や設計が定まっていない状態で設定すると、後々変更が必要になることもあります。十分に計画を立ててから設定するようにしましょう。
パーマリンクのまとめ
Webサイト制作において、パーマリンクの設定はとても細かい部分ですが、一つ一つのURLをシンプルに分かりやすくしておくことは重要です。運営者にとってもユーザーにとっても必要性の高い設定になるため、パーマリンクの設定は、カテゴリの設計、計画なども考慮しながら慎重に進めていくことをおすすめします。
<無料>資料ダウンロード
【失敗しない】Webサイト制作ガイド(事例付)
年間数百サイトを手掛けるWebディレクターが徹底解説!