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最終更新日: 2024.03.01

GA4の使い方!基本のレポートと探索の活用法を解説

GA4の使い方!基本のレポートと探索の活用法を解説

データ分析は、現代ビジネスにおける不可欠な要素です。しかし、Google Analytics 4(GA4)の複雑さにより、多くの専門家がその真の潜在能力を活かしきれていません。不十分なデータ解釈は、データの誤認識により、機会損失や投資の無駄に繋がる可能性があります。

そこで本記事では、GA4の基本から応用まで、ビジネスにおける実用的な分析スキルを段階的に解説します。ビジネスの成功をより加速させるために、まずは本記事の「基本のレポートと探索の具体的な活用法」から始めて、GA4を効果的に活用する第一歩を踏み出しましょう。

石田 哲也

監修者

Twitter:@te2319
株式会社ニュートラルワークス 取締役CMO。1984年生まれ。高校卒業後にISD株式会社を起業。その後、株式会社オプトでWebマーケティングを学び、株式会社メタップスなど複数のベンチャー企業にて事業立ち上げを経験。前職はワンダープラネット株式会社でゲームプロデューサーとしてスマホゲームアプリの制作に従事。2018年に地元の神奈川へ戻り、ニュートラルワークスに入社。SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善~ゲームアプリ制作や数十万フォロワーのSNSアカウントの運用経験などWebビジネス全般を守備範囲とする。

■経歴
2003年 ISD株式会社/起業
2009年 株式会社オプト/SEMコンサルタント
2011年 株式会社メタップス/シニアディレクター
2013年 ライブエイド株式会社/執行役
2016年 ワンダープラネット株式会社/プロデューサー・BizDev
2018年 株式会社ニュートラルワークス/取締役CMO

■得意領域
Webサイト改善
SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告

■保有資格
Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
Google 広告検索認定資格
Google 広告ディスプレイ認定資格
Google 広告モバイル認定資格

QUERYY(クエリー)編集部

執筆者

株式会社ニュートラルワークス

QUERYY(クエリー)編集部

QUERYY(クエリー)は、株式会社ニュートラルワークスが運営するデジタルマーケティング情報メディアです。

GA4の基本項目

GA4の基本項目

GA4のユーザーインターフェースは、データを効果的に理解し活用するためのいくつかの基本項目に分かれています。

  • ホーム
  • レポート
  • 探索
  • 広告
  • 設定
  • 管理

それぞれ解説します。

ホーム

GA4のホームセクションは、ユーザーが最初に目にするダッシュボードです。ここでは、訪問者数、セッション、コンバージョン率などの基本的なメトリクスが一目で確認できます。

これらの情報は、日々のウェブサイトやアプリのパフォーマンスを素早く把握するために重要です。また、ホームセクションは直感的なインターフェースを提供し、ユーザーが重要なデータポイントを素早く理解できるように設計されています。

レポート

レポートセクションは、GA4の中核をなす部分であり、ユーザー行動の詳細な分析を提供します。ここでは、ユーザーのデモグラフィック情報、行動パターン、コンバージョンパスなど、さまざまな角度からデータを掘り下げることができます。

レポートセクションは、特定のビジネス目標やキャンペーンのパフォーマンスを深く理解するために不可欠です。

ユーザーはこのレポートセクションで、サイト訪問者の行動を詳細に分析して、その情報を基にウェブサイトのUX改善やマーケティング戦略の調整を行えます。また、カスタムレポート機能を使用することで、特定のビジネスニーズに合わせた分析が可能です。

探索

探索セクションは、ユーザーがより高度な分析を行うためのツールを提供します。ここでは、複雑なデータセットを探索、カスタムセグメントを作成し、さまざまなデータポイント間の関連性を分析可能です。

探索セクションは、特定のユーザー行動やパフォーマンストレンドに深く潜り込むための機能を提供し、ビジネスの特定の問題を解決するための手段を提供します。

また、この探索セクションは、特定のユーザーセグメントがどのようにサイトやアプリと相互作用しているかを理解するのにも役立ちます。複雑なデータ分析を通じて、ユーザーはより効果的なマーケティング戦略を立案し、ビジネス成果の最大化が可能です。

広告

GA4の広告セクションは、ユーザーが広告キャンペーンのパフォーマンスを追跡し、分析するための機能です。ここでは、キャンペーンのクリック数、インプレッション、コンバージョン、広告費用対効果(ROAS)などの重要なメトリクスを追跡します。

これにより、広告のパフォーマンスを評価し、ROIを最適化するためのヒントを得られます。キャンペーンの効果を測定し、予算をより効果的に割り当て、全体的なマーケティング戦略を改善するために利用されるケースが多いです。
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設定

GA4の設定セクションでは、アカウントとプロパティの構成を管理し、トラッキングコードの設定、データフィルタリング、目標設定、ユーザー管理などを行えます。この設定セクションは、データ収集の方法やレポートのカスタマイズを含む、アカウントの詳細な設定を行う場所です。

データのプライバシーとセキュリティに関する設定も重要で、ビジネスの変化に合わせて追加の設定が必要なときや、データのセキュリティを保つために定期的な見直しが求められます。

管理

GA4の管理セクションは、アカウント全体の管理を行う中心的な場所です。ここでは、新しいプロパティの作成と設定、ユーザー権限の管理、データストリームの追加と設定などを行います。

この管理セクションは、新しいウェブサイトやアプリをGA4に追加する際、また組織内の異なるチームやユーザーに適切なアクセス権を割り当てるためにも重要です。長期的なアカウント管理とメンテナンスにおいて中心的な役割を果たし、組織全体のデータ戦略と調和をとるためにも不可欠です。
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GA4に必要な初期設定

GA4に必要な初期設定

GA4に必要な初期設定には、下記の項目があります。

  • データ保持期間を延長する
  • IP除外設定を行う
  • クロスドメインを設定する

それぞれ解説します。

データ保持期間を延長する

GA4の「データ保持期間を延長する」設定は、デフォルトの2カ月から最大14カ月にデータを保持する期間を延長し、長期間にわたるデータトレンドと分析を可能にするためにも重要です。

この設定を行うことで、ユーザーは時間をかけて行動パターンや市場の動向を分析し、より長期的な戦略立案やトレンド分析に役立つ豊富なデータを確保できます。

管理画面の「データ設定」>「データ保持」から簡単に設定でき、年間を通じたマーケティング活動や季節的な変動を理解するうえで重要な役割を果たしています。

IP除外設定を行う

「IP除外設定を行う」は、社内からのテストアクセスや従業員の訪問が統計データに影響を与えるのを防ぎ、より正確でクリーンなデータを確保するために不可欠です。

特に内部からのアクセスが多い大企業や、開発者が頻繁にサイトを訪問する環境では、この設定を適用することで、実際の訪問者の行動をより正確に把握できます。

管理画面の「データストリーム」セクションにある「IPフィルタリング」オプションを使用して、特定のIPアドレスを除外することが可能です。これにより、外部の実際の訪問者に基づいたデータ分析が実現し、マーケティング戦略やウェブサイトの改善においてより信頼性の高いデータに基づいた意思決定ができます。

クロスドメインを設定する

「クロスドメインを設定する」は、ユーザーが複数の関連ドメインをシームレスに移動する際の行動を一貫して追跡し、ユーザー体験全体を通じたヒントを得るために必須です。

多くのビジネスがサブドメインを利用したり、キャンペーンや特定のサービス用に別のドメインを持っている場合、この設定はユーザーの行動を正確に追跡し、どのドメインが最も効果的に貢献しているかを理解するのに役立ちます。

管理画面の「データストリーム」内の「詳細設定」から設定可能で、複数のドメインをまたぐユーザーの行動を途切れることなく追跡し、サイト全体の効果的な改善点を特定するためのデータを提供します。

このように、クロスドメインの設定は、ユーザーの行動を全体的に理解し、より統合されたマーケティング戦略を策定する上で欠かせません。
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GA4のレポートで各指標を確認する方法

GA4のレポートで各指標を確認する方法

GA4のレポートでは、以下の指標があります。

  • ページビュー
  • セッション
  • ユーザー属性
  • テクノロジー
  • クロスデバイスユーザー
  • 流入経路
  • エンゲージメント

ここでは、これらの指標を確認する方法について解説します。

ページビュー

GA4の「ページビュー」指標は、ユーザーがウェブサイトの特定ページを閲覧した総回数を示し、このデータは「レポート」セクション内の「行動」カテゴリにある「サイトコンテンツ」レポートで確認できます。

ページビューの数を把握することは、どのコンテンツが最も注目を集めているか、どのページの改善が必要かを理解するうえで大切です。この指標を活用することで、コンテンツ戦略の最適化、ユーザーエンゲージメントの向上、さらにはサイトのナビゲーションやレイアウトの改善に役立つデータを得られます。

また、ページビューのトレンドを追跡することで、マーケティングキャンペーンや季節的な変動の影響を理解し、将来のコンテンツ計画に反映させることが可能です。
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セッション

「セッション」指標は、個々のユーザーがウェブサイトを訪れてから離れるまでの一連の相互作用を表し、GA4の「ユーザー」カテゴリ内の「ユーザーの概要」レポートで確認できます。

セッション数はウェブサイトのトラフィック量を測る基本的な指標であり、訪問者の行動パターン、セッションの長さ、ページごとのビュー数などを理解することで、ユーザーエンゲージメントの度合いやサイトの魅力を評価することが可能です。

セッションデータを分析することによって、特定のマーケティングキャンペーンや改善施策がトラフィックにどのような影響を与えたかを把握し、より効果的な戦略を策定するための重要な情報を提供します。

さらに、異なるセグメントやチャネルからのセッションを比較することで、ターゲットオーディエンスをより深く理解し、カスタマイズされたエクスペリエンスを提供するための方針を決定できるでしょう。
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ユーザー属性

「ユーザー属性」指標は、訪問者の年齢、性別、地域、興味・関心などの詳細なデモグラフィック情報を提供します。これらのデータは、GA4の「ユーザー」カテゴリの「デモグラフィック」や「地理」レポートで確認できます。

ユーザー属性の分析を通じて、マーケティング担当者やウェブサイト管理者は、自社の製品やサービスに最も関心を持つ可能性のあるオーディエンスセグメントを特定し、それらに合わせたカスタマイズされたマーケティング戦略を策定可能です。

また、地域別のトラフィックの傾向を把握することで、特定の地域に向けたプロモーションやコンテンツの最適化を行い、より効果的なリーチとエンゲージメントを実現できます。

ユーザー属性の詳細な分析は、よりパーソナライズされたユーザーエクスペリエンスの提供、ターゲットオーディエンスのニーズと嗜好の理解、そして最終的にはコンバージョン率の向上に貢献します。

テクノロジー

「テクノロジー」レポートは、ユーザーが使用しているデバイス、オペレーティングシステム、ブラウザなどの情報を提供します。このレポートを確認することで、サイト訪問者の技術的なプロファイルを把握し、特定のテクノロジーに対するサイトの互換性やパフォーマンスを評価できます。

例えば、特定のブラウザやデバイスでエンゲージメントが低いことがわかれば、技術的な問題やユーザーエクスペリエンスの問題を特定し、改善策を実施できるでしょう。

クロスデバイスユーザー

「クロスデバイスユーザー」レポートは、ユーザーが複数のデバイスを使いウェブサイトをどのように利用しているかを理解するのに役立ちます。このレポートを活用することで、ユーザーが異なるデバイス間でどのように行動を変えるかを把握し、マルチデバイスのユーザー体験を最適化するための戦略を立てられます。

例えば、モバイルデバイスからの訪問者が多いがコンバージョン率が低い場合、モバイル最適化の改善が必要かもしれません。
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流入経路

「流入経路」レポートは、トラフィックがどこから来ているか、つまりユーザーがウェブサイトに到達するまでのパス(検索エンジン、ソーシャルメディア、ダイレクト訪問など)を示します。

この情報を理解することで、どのマーケティングチャネルが最も効果的であるかを評価して、マーケティング予算や戦略を適切に調整できます。

例えば、特定のソーシャルメディアチャネルからのトラフィックが多いがエンゲージメントが低い場合、そのチャネルのコンテンツ戦略を見直す必要があるでしょう。

エンゲージメント

「エンゲージメント」レポートは、ユーザーがサイトとどの程度相互作用しているか(ページビュー、セッション時間、イベントの完了など)を測定します。

このレポートを分析することによって、ユーザーが最も関心を持っているコンテンツ、サイト上で最もエンゲージメントが高い領域、改善が必要なエリアを特定できます。

また、エンゲージメントのデータを基に、コンテンツやデザインの最適化、ユーザー体験の向上策を実施することで、全体的なサイトパフォーマンスを改善することが可能です。

イベントとコンバージョン設定の方法

イベントとコンバージョン設定の方法

ここでは、次の章で紹介する探索を使いこなすためにも必要な設定を解説します。

4種類のイベントについて

GA4では、自動収集イベント、強化測定イベント、推奨イベント、カスタムイベントの4種類のイベントがあります。

自動収集イベントは、GA4が自動的に収集し始めるユーザーの基本的な行動であり、設定は必要ありません。

強化測定イベントは、ウェブサイトでのクリックやスクロールのようなアクションをトラッキングするためにGA4で有効化できるオプションのことです。

推奨イベントは、特定の業界やビジネスタイプに特化しており、ユーザーの特定の行動をより詳細に理解するために設定できます。

最後に、カスタムイベントは独自のビジネスニーズに合わせて設定でき、特定のユーザーアクションやマイルストーンを追跡するために使用されます。これらのイベントを理解し適切に設定することで、ユーザー行動のより深いデータを得られるでしょう。

カスタムイベントの設定方法

カスタムイベントを設定することで、GA4は特定のユーザーアクションや行動を追跡し、特有のビジネス目標に合わせた戦略を提供することができます。カスタムイベントを設定するには、GA4インターフェースの「イベント」セクションに移動し、「カスタムイベントを作成」を選択します。

ここでイベント名、トリガー条件、関連パラメータを定義し、イベントが特定のユーザー行動を正確に反映するように設定します。カスタムイベントの設定は、特定のキャンペーンの効果を測定する、ユーザーの特定の購入行動を追跡する、特定のインタラクティブ要素の使用状況を理解するなど、多岐にわたる用途に活用できるでしょう。

コンバージョンの設定方法

コンバージョンは、ウェブサイトやアプリでのユーザー行動がビジネス目標を達成したことを示す重要な指標です。コンバージョンを設定することで、特定のイベントがどの程度ビジネス成果に貢献しているかを測定できます。

GA4でコンバージョンを設定するには、「イベント」セクションに移動し、コンバージョンとしてマークしたいイベントを選択します。その後、「コンバージョンを作成」をクリックしてイベントをコンバージョンとして登録します。

コンバージョンを設定することで、広告のROIを測定する、特定のマーケティング戦略の効果を評価する、重要なビジネス目標達成へのユーザーデータを得られるでしょう。

探索(カスタムレポート)の基本的な使い方

探索(カスタムレポート)の基本的な使い方

探索(カスタムレポート)はGA4において、ユーザーが自由にデータを探索し分析できる最も強力な機能の一つです。ここでは、基本的な使い方を解説します。

セグメント・ディメンション・指標を理解する

GA4の探索機能では、セグメント、ディメンション、指標の3つの概念が中心的な役割を果たします。セグメントはユーザーやセッションのグループを定義し、特定の行動や属性に基づいてデータを分割するために利用します。

ディメンションはデータを記述する属性で、例えば「地域」や「ページタイトル」などがあげられるでしょう。指標は数値で表されるデータの量やイベントの回数で、例えば「セッション数」や「コンバージョン率」などがあります。これらを理解し適切に使い分けることで、複雑なデータセットから様々な考察を得られるでしょう。
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変数で利用したいセグメント・ディメンション・指標を表示する

探索機能を使う際は、まず変数のタブを開いて、分析に利用したいセグメント、ディメンション、指標を選択し表示させます。ここで選択する変数は、レポートの中で行や列として表示させたいデータポイントです。

例えば、特定のキャンペーンをセグメントとして選択し、そのキャンペーンに関するページビュー数やコンバージョン率といった指標をデータポイントとして追加します。これにより、特定のキャンペーンのパフォーマンスを詳細に分析できます。

設定で行と列に表示させたい数値を設定する

最後に、探索画面の設定セクションで、行と列に表示させたいデータポイントを設定します。これによりカスタムレポートのレイアウトを定義し、分析したい特定のデータや比較を視覚的に理解しやすい形で表示できます。

例えば、行に地域ディメンションを設定し、列にセッション数やコンバージョン率などの指標を設定することで、地域別のパフォーマンスを一目で比較可能です。このように設定を調整することで、ビジネスにとって重要なデータポイントを中心に、柔軟なデータを得られるでしょう。

フォーム到達数を探索で出す方法

フォーム到達数を探索で出す方法

GA4の探索機能を使用してフォーム到達数を明確に把握する方法は、ウェブサイトやアプリのユーザー行動を詳細に分析し、コンバージョンに至るプロセスの理解を深める上で効果的です。

下記の動画で、探索の基本的な使い方とフォーム到達数を導き出す方法を紹介しています。
【サイト改善】GA4を活用したWebサイト分析【実践】

ここでは、上記の動画の内容を参考にしながら解説します。

行をランディングページにして列の値をセッションにする

この分析の第一歩は、探索機能で「行をランディングページにして列の値をセッションにする」という設定を行うことです。

具体的には、変数のタブからディメンションとして「ランディングページ」を選択し、指標から「セッション」を選択します。次に設定タブに移動し、行に「ランディングページ」を設定し、列には「セッション」の値を設定します。

この設定により、各ランディングページ(特にフォームページ)へのセッション数が明確に表示され、ユーザーがフォームにどの程度到達しているかを把握可能です。

セグメントでフォームに到達したセッションを洗い出す

次に、特定のフォームに実際に到達したセッションのみを分析するために、「セグメントでフォームに到達したセッションを洗い出す」というプロセスを実施しましょう。

これを行うには、変数タブから新しいセグメントを作成し、「セッションセグメント」を選択します。そして、「新しい条件を追加」を選択し、「ページロケーション」で特定のフォームのURLを条件として指定します。

これにより、特定のフォームページに到達したセッションのみをフィルタリングし、そのセッションに関する詳細な分析が可能です。

フォームに到達したセッションの行動パターン、滞在時間、コンバージョン率などを分析することで、フォームの設計やプロセスに関するデータを得られ、最終的にはコンバージョン率の向上につながる改善策を講じることができるでしょう。

GA4の使い方で大事なのは、探索で必要な数値を表示させること

GA4の使い方で大事なのは、探索で必要な数値を表示させること

GA4とは、ユーザー行動やサイトパフォーマンスの洞察を得るための強力な分析ツールであり、特に探索機能はその中でも重要な部分を占めています。探索では、自由にデータを探求し、必要な数値を表示させることができるため、マーケターやデータアナリストには欠かせません。

特に、セグメント、ディメンション、指標を理解し適切に利用することや、カスタムレポートでの行と列の設定は、課題を解決するために効果的です。これらを駆使することで、特定のユーザー行動を深く理解し、サイトの改善点を明確にできます。

また、コンバージョン率の向上やユーザーエンゲージメントの改善など、具体的なビジネス目標達成への道筋を立てる上で、探索機能は大きな役割を果たします。

GA4を最大限に活用し、データに基づく意思決定を行うためには、探索で必要な数値を表示させることが重要です。まずは、基本的なセグメント、ディメンション、指標の概念を理解し、自分のビジネスに関連するデータを探索してみてください。

次に、カスタムレポートを作成し、ビジネスにとって重要な洞察を得るためのレイアウトを設定します。これらのステップを踏むことで、GA4の探索機能を効果的に使いこなし、よりデータドリブンなビジネス運営を実現できるでしょう。

監修者紹介

石田 哲也

石田 哲也

取締役CMO

Twitter:@te2319
株式会社ニュートラルワークス 取締役CMO。1984年生まれ。高校卒業後にISD株式会社を起業。その後、株式会社オプトでWebマーケティングを学び、株式会社メタップスなど複数のベンチャー企業にて事業立ち上げを経験。前職はワンダープラネット株式会社でゲームプロデューサーとしてスマホゲームアプリの制作に従事。2018年に地元の神奈川へ戻り、ニュートラルワークスに入社。SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善~ゲームアプリ制作や数十万フォロワーのSNSアカウントの運用経験などWebビジネス全般を守備範囲とする。

■経歴
2003年 ISD株式会社/起業
2009年 株式会社オプト/SEMコンサルタント
2011年 株式会社メタップス/シニアディレクター
2013年 ライブエイド株式会社/執行役
2016年 ワンダープラネット株式会社/プロデューサー・BizDev
2018年 株式会社ニュートラルワークス/取締役CMO

■得意領域
Webサイト改善
SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告

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