この記事のポイント
この記事でおさえておきたいポイントは以下です。
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パーソナライズド検索とは
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Googleのパーソナライズド検索は、ユーザーの現在地やデバイス、直前の検索・閲覧履歴などをふまえて、ユーザーにとって最適な検索結果を表示するための機能です。
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SEO対策でのパーソナライズド検索の注意点
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パーソナライズド検索が有効化された状態で自身のWebサイトを検索すると、検索順位を見誤ってしまう懸念があります。検索結果URLの末尾に「&pws=0」をつける、シークレットモードで検索する、Googleで設定をオフにするなどの対策をとることでパーソナライズド検索の影響を軽減することが可能ですが、SEO施策の効果測定を正確に行うには検索順位計測ツールを使うことが必要です。またAhrefsなら特定エリアでの正確な検索結果が確認できます。
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GoogleとYahoo!のパーソナライズド検索の違い
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Yahoo!はGoogleよりもパーソナライズド検索の影響が少ないようですが、検索エンジンの基本的なアルゴリズムは同じなので、Yahoo!検索に合わせたSEO対策を行う必要はありません。
「Google検索で上位に表示されているのに、なぜかアクセス数が伸びない……」とお悩みではないでしょうか。もしかすると、「パーソナライズド検索」が原因かもしれません。
ユーザーに最適な検索結果が表示されるパーソナライズド検索は、Webサイトの利用者としてはありがたい機能です。しかし、Webサイト運営者としてSEO対策を行う際は、パーソナライズド検索に要注意。通常どおりGoogle検索を使用していると、自身のWebサイトの検索順位を正確に把握できないからです。
本記事では、パーソナライズド検索の概要や問題点、SEO対策を行う際に注意すべきポイントについて解説します。この記事を読むことで、パーソナライズド検索に関する理解が深まり、SEO施策の効果を正しく評価しやすくなるでしょう。
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目次
パーソナライズド検索とは?
Googleの「パーソナライズド検索」は、ユーザーにとって最適な検索結果を表示するための機能。ユーザーの現在地や検索履歴など、さまざまなデータを分析し、ユーザーニーズに合致するWebサイトを表示することができます。ひとりのユーザーのためにカスタマイズされた検索結果が、パーソナライズド検索なのです。
自身のニーズに合致するWebサイトを発見するためには、適切な「検索キーワード」を入力する必要があります。Google検索のシステムは繊細なので、キーワードが少し違っているとまったく異なる検索結果が表示されてしまうのです。一方で、パーソナライズド検索にはこれまでのユーザー行動が反映されるため、ユーザーが求める情報が迅速に手に入ります。
しかし、パーソナライズド検索によって表示された検索結果は、検索エンジンによる「SEO評価」を純粋に反映したものではありません。Webサイト制作者にとっては、SEO施策の効果測定で問題となることがあるので注意が必要です。
パーソナライズド検索に使われるユーザーのデータ
Googleのパーソナライズド検索では、ユーザーそれぞれの行動を反映することにより、適切な検索結果が表示されます。しかし、具体的にどのようなデータが使われるのでしょうか。パーソナライズド検索のために、Googleは下記の情報を参照しているようです。
- ユーザーの現在地
- 検索するデバイス
- Googleの検索履歴
- Webサイトの閲覧履歴
- SNSの投稿やつながり
上記5つの要素は、「パーソナライズド検索への影響度が高い」と考えられる順に並んでいます。ユーザーの現在地はユーザーニーズへの影響がとくに大きいため、現在地による検索結果の違いは顕著です。
一方で、Webサイトの閲覧履歴やSNSの投稿などは、現在ではほとんどパーソナライズド検索に活用されていないと考えられています。これらの点を踏まえて、パーソナライズド検索の仕組みについて掘り下げていきましょう。
パーソナライズド検索の仕組み
Googleはパーソナライズド検索の仕組みを公表していません。しかし、先ほど紹介した5つの要素のなかで、「ユーザーの現在地」と「検索するデバイス」については、パーソナライズド検索の効果を実感できます。
最もわかりやすいのが「ユーザーの現在地」でしょう。たとえば、渋谷にいる人が「寿司」というキーワードで検索すると、渋谷周辺の寿司屋の情報が表示されます。これは、Google検索がGPSで取得したユーザーの現在地を、検索結果に反映しているためです。
GoogleはPCとスマホで検索結果が異なるため、使用するデバイスによって上位表示されるWebサイトも変化します。これは、Googleが「モバイルファーストインデックス」を導入しているためです。モバイルファーストインデックスにより、スマホ用のGoogle検索では、モバイル端末に最適化されたWebサイトが上位表示されます。
検索履歴やWebサイトの閲覧履歴については、「検索キーワードと関連性がある場合」のみ活用されるようです。たとえば、自身のWebサイトを閲覧する頻度が高い場合は、ほかのユーザーより自身のWebサイトが上位表示されやすくなるでしょう。ただし、Googleが参照するのは直前の履歴のみで、それよりも古い履歴は使わないと考えられています。
このように、Googleのパーソナライズド検索は、ユーザーの現在地とデバイス、直前の検索・閲覧履歴をふまえて、検索結果を表示するのです。
パーソナライズド検索の目的
Googleにパーソナライズド検索が導入された目的は、「ユーザービリティの向上」にあります。Google検索のシステムは洗練されており、上位表示されるWebサイトは高品質なものが大半です。しかし、SEO評価が高いWebサイトが必ずしもユーザーの要求を満たすとは限りません。
たとえば、外出先でスマホ端末から「寿司」と検索したユーザーは、「寿司とは何か」より「最寄りの寿司店」の情報を求めている可能性が高いです。ユーザーが抱える「検索意図」を反映した検索結果を適切に表示できれば、ユーザーの満足度が高まります。
パーソナライズド検索がユーザーの現在地とデバイスの種類を重視するのは、これらの要素が検索ニーズを左右するからです。渋谷と札幌ではユーザーが求める寿司店が変わりますし、PCとスマホではユーザーが「見やすい」と感じるWebサイトも異なります。
こうした背景から、Googleは2009年12月にパーソナライズド検索を正式に導入しました。パーソナライズド検索のシステムはアップデートが繰り返されており、ユーザーの利便性向上のために役立っています。
SEO対策ではパーソナライズド検索の問題点に注意!
パーソナライズド検索の問題点は、SEO評価による「検索順位」が純粋に反映されていない点です。パーソナライズド検索が有効化された状態で自身のWebサイトを検索すると、検索順位を見誤ってしまう懸念があります。本章では、下記2つの観点からパーソナライズド検索との付き合い方について、詳しく確認しておきましょう。
- 自分のサイトの正確な順位を知るためには?
- 【注意】どの方法でもローカライズ検索の影響は受ける
自分のサイトの正確な順位を知るためには?
自身のWebサイトの正確な表示順位を知ることは、SEO対策を正しく行うために欠かせません。下記5つのテクニックを活用して、正確な表示順位を把握しましょう。
- 検索結果URLの末尾に「&pws=0」をつける
- シークレットモードで検索する
- 検索順位計測ツールを使う
- Googleで設定をオフにする
- Ahrefsなら特定エリアでの正確な検索結果が確認できる
検索結果URLの末尾に「&pws=0」をつける
Google検索を通常どおり使用すると、自動的にパーソナライズド検索が有効化された状態になります。Google検索でキーワードを入力したあと、検索結果URLの末尾に「&pws=0」をつけると、パーソナライズド検索の影響を軽減することが可能です。
この方法は通常どおり検索したあとで、「パーソナライズド検索を無効化したい」と感じたときに有効な方法です。ただし、ユーザーの位置情報は反映されるため、「純粋な検索順位」を確認することはできません。検索履歴や閲覧履歴、SNSの利用状況などは反映されなくなるので、検索順位の正確性は大幅に高まるでしょう。
なお、Webブラウザの設定によっては検索結果のURLが非常に長く、さまざまなパラメータが付加されていることがあります。その場合でも、末尾に「&pws=0」をつけるだけで構いません。
シークレットモードで検索する
「シークレットモード」を利用すると、正確な検索順位を把握しやすくなります。シークレットモードとは、履歴を残さずにブラウザが使える機能です。
シークレットモードの使い方は、デバイスやブラウザによって異なります。Windows PCで「Microsoft Edge」や「Google Chrome」を使用する場合は、「Ctrl」「Shift」「N」の3つのキーを同時に押してみましょう。下記のように、シークレットモードへ移行できます。
シークレットモードにすると検索履歴や閲覧履歴が無効化されるので、通常どおり検索する場合より正確な検索結果が表示されやすくなるでしょう。
ただし、シークレットモードにしても、ユーザーの位置情報は反映されます。「&pws=0」をつける場合と同じく、ほかのユーザーとまったく同じ検索結果にはならないので、検索順位を評価するときは注意が必要です。
検索順位計測ツールを使う
Webサイトの検索順位を確認するための専用ツールを活用すれば、パーソナライズド検索の影響を受けない純粋な検索順位がわかります。検索順位計測ツールとして、下記5つのツールが有名です。
- Googleサーチコンソール
- SEOTOOLS
- SEOチェキ
- 検索順位チェッカー
- 順位チェック 300
とくに便利なツールが、Googleが公式に提供している「Googleサーチコンソール」です。無料でありながら抜群の機能性を誇り、Webサイトの検索順位だけではなく、検索パフォーマンスを詳細に分析できます。Googleサーチコンソールで、自身のWebサイトの検索順位を確認する手順は下記のとおりです。
- ①Googleサーチコンソールにログインする
- ②「検索パフォーマンス」をクリックする
- ③「平均掲載順位」から「ページ」へ進む
上記の手順で、Webサイトの各コンテンツの掲載順位やクリック数などが確認できます。GoogleサーチコンソールはGoogleの公式ツールということもあり、Google検索との相性が良いことが魅力です。最も信頼性が高いWebサイト解析ツールのひとつなので、ぜひ導入しておくことをおすすめします。
検索順位チェックツールおすすめ19選!無料版やクラウド型も比較
SEOには検索順位チェックツールがとても役立ちます。自社サイトのページが上位表示されているか確認したり、競合と比較して負けている場合はリライトすべきかどうか判断できたりします。一歩先を行くSEOに取り組んでみませんか。
Googleで設定をオフにする
Googleの検索履歴を残さないように設定すると、パーソナライズド検索の影響を減らすことができます。Googleの「設定画面」にアクセスして、「ウェブとアプリのアクティビティ」の項目で「オフにする」をクリックしてみましょう。
ウェブとアプリのアクティビティをオフにすると、Google検索やYouTubeなど、Google関連のサービスを利用した履歴が残らなくなります。パーソナライズド検索で検索履歴や閲覧履歴が参照されなくなるので、正確な検索結果が表示されやすくなるでしょう。
ただし、Googleの設定を変更した場合でも、ユーザーの位置情報は参照されるため、やはり純粋な検索順位は確認できません。SEO施策の効果測定を正確に行いたい場合は、「Googleサーチコンソール」のような専用ツールを使用することをおすすめします。
Ahrefsなら特定エリアでの正確な検索結果が確認できる
「Ahrefs(エイチレフス)」を活用すると、自身のWebサイトの特定エリアにおける検索順位を把握できます。Ahrefsは被リンクや競合調査に効果的なSEO分析ツールです。Ahrefsを活用すると、検索エンジンやSNSなどからの流入数を分析できます。今回は検索ニーズの把握に便利な、「ランクトラッカー」という機能に注目してみましょう。
ランクトラッカーは、Googleの検索キーワードを定期的に調査し、SEO対策の効果や競合との比較データなどを作成する機能です。分かりやすいグラフで詳細を確認して、フィルタやタグで表示を切り替えることもできます。さらに、特定の地域での検索結果も確認できるので、これまで紹介した方法とは違った観点から検索順位を評価できるでしょう。
Ahrefsは有料ツールで、最も価格が抑えられた「ライトプラン」の月額料金は99ドル(約1万円)です。一定のコストがかかりますが、SEO対策において有益なツールなので、ぜひ導入してみることをおすすめします。
【注意】どの方法でもローカライズ検索の影響は受ける
先ほど紹介した方法で、パーソナライズド検索を実質的に無効化できますが、「ローカラーズ検索」の影響を避けることはできません。そのため、Googleサーチコンソールのような公式の分析ツール以外の方法では、純粋な検索順位の確認は困難だと考えておくほうがいいでしょう。
本章では、パーソナライズド検索とローカライズ検索の違いや、SEO対策を行ううえで注意すべき点について解説します。
ローカライズ検索とは?違いはなに?
「ローカライズ検索」とは、ユーザーの現在地を反映して、最適な検索結果を表示する機能です。たとえば、札幌にいる人が「ラーメン」と検索すると、札幌周辺のラーメン店が表示されます。同じキーワードを博多で検索した場合、まったく異なる結果となるでしょう。
パーソナライズ検索が「人」を対象として、ローカライズ検索が「場所」を対照する点で、両者には大きな違いがあるといえます。しかし、パーソナライズ検索にはローカライズ検索の要素が含まれているため、あえて違いを意識する必要はありません。
重要なポイントは、地域の依存性が低いキーワードはローカライズ検索の影響を受けにくいということ。「SEO対策 方法」のような地域性の低いキーワードであれば、ローカライズ検索の影響がほとんどないため、どこで検索してもよく似た結果になるはずです。
飲食店や娯楽施設など、地域に密着したビジネスを展開している場合は、Googleビジネスプロフィールを充実させると、ローカライズ検索で上位を維持しやすくなります。Googleビジネスプロフィールについては、次の記事で解説しているので参考にしてみてください。
Googleビジネスプロフィールとは?変更点や基本機能、メリットまで徹底解説!
パーソナライズド検索があってもSEO対策は必要
パーソナライズド検索があっても、SEO対策の必要性が低下するわけではありません。前述したように、パーソナライズド検索が検索履歴や閲覧履歴を参照することは稀です。現在地についても、地域に密着したビジネスでなければ影響を受けないため、パーソナライズド検索やローカライズ検索の影響は限定的であるといえます。
つまり、SEO対策の効果は依然として絶大であり、SEO施策が不要になるわけではないのです。むしろ、包括的なSEO施策の重要性は増し続けています。どのようなジャンルのWebサイトであっても、ユーザーファーストを徹底した高品質なコンテンツ制作や、適切なキーワード選定などの施策が必要です。
そもそも、検索エンジンばかりに気を取られていては、SEO評価は上がりません。「Googleが掲げる10の事実」に記載されているように、ユーザーファーストの徹底こそが最大のSEO対策であり、それを心がければ自然と結果がついてくるのです。
GoogleとYahoo!のパーソナライズド検索には違いがある
本記事では、Googleのパーソナライズド検索について解説してきましたが、Yahoo!検索にもパーソナライズド検索があります。Yahoo!はGoogleのシステムを導入しているため、本来であれば同じWebサイトが表示されるはずです。ところが、両者のパーソナライズド検索のシステムには違いがあるので、異なる検索結果が表示されることがあります。
GoogleとYahoo!のパーソナライズド検索の違いは公表されていませんが、Yahoo!はGoogleよりもパーソナライズド検索の影響が少ないようです。なお、検索エンジンの基本的なアルゴリズムは同じなので、Yahoo!検索に合わせたSEO対策を行う必要はありません。いずれにせよ、ユーザーを意識したコンテンツ制作が、検索順位を向上させるために重要です。
パーソナライズド検索のまとめ
通常どおりGoogle検索を使用すると、パーソナライズド検索が有効化された状態となるため、自身のWebサイトの表示順位を見誤ってしまいます。Googleサーチコンソールやシークレットモードなどを利用することで、正確な表示順位を把握しやすくなるでしょう。
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