この記事のポイント
この記事でおさえておきたいポイントは以下です。
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インフィード広告とは
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インフィード広告は、TikTok画面のレコメンド枠に、短時間の動画広告を流す方法です。他の動画と同じように「いいね」や「コメント」のリアクションが付けられ、ユーザーによるシェアも可能で、広告感が薄く、広告にストレスを感じるユーザーにも受け入れられやすい可能性があります。
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インフィード広告の種類
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「Top View」は、TikTokのアプリ起動時の画面に15秒間のインフィード広告として表示するため、ユーザーに強いインパクトを残せます。「OneDayMax」は、1日1回だけ「おすすめ」フィードの4投稿目に、最大60秒間のフルスクリーン動画広告を配信でき、比較的ユーザーにリーチしやすい広告です。「Brand Premium」は、おすすめ枠の上から80番目以内に表示されるインフィード広告です。
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インフィード広告の費用相場
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インフィード広告は期間契約型の広告で、「Tob View」「OneDayMax」「Brand Premium」のそれぞれ料金が異なります。費用相場はTob Viewが約625万円、OneDayMaxが約300万円、Brand Premiumが約42万円となっています。
「TikTok」は、ショート動画を視聴できるプラットフォームとして、多くのユーザーに親しまれているSNSの一つです。
とりわけ若年層への影響力の大きさから、企業がTikTokに広告を出稿するケースも増加傾向にあります。
この記事では、TikTok広告における「インフィード広告」に焦点を当てて、仕組みや料金相場など、細かく解説します。
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目次
最初にTikTok広告について解説
まずはTikTok広告とはどういうものか、そして「インフィード広告」の仕組みなどを順番に解説します。
TikTok広告とは
「TikTok」といえば、若年層のユーザーが多く、ユーザーが投稿する短い動画を楽しめる点が魅力のSNSです。音楽に合わせたエンターテインメント性に優れる動画が、全世界で拡散されるほどの強さがあります。
TikTokは2016年にリリースされた比較的新しいアプリであるものの、アクティブユーザーは月間約12億人という驚異的な伸び率を誇ります。
そんな注目が高まっているTikTokに近年、広告を出す企業が増加傾向にあります。多くのユーザーがTikTokを利用しているため、ほかの広告に比べて、大きなリアクションを得やすく、強力な情報拡散力があります。
加えて、個人のユーザーが投稿している動画と同じような、「コンテンツ型広告」を展開できるため、広告感をできるだけ抑えた配信ができます。
TikTokの中心的なユーザーは、主に10~30代の男女です。そのため、若いユーザーの心をつかむ広告を展開できれば、認知の拡大が期待できます。
TikTok広告の種類
種類 | 内容 |
---|---|
インフィード広告 | TikTokのおすすめ枠に表示される広告 |
運用型広告 | 一般の投稿と同じ要領で配信される広告 |
起動画面広告 | アプリ起動時に表示される広告 |
チャレンジ広告 | 「#(ハッシュタグ)」を付けて拡散するユーザー参加型広告 |
それぞれの広告で、期待できる効果やコストが異なります。商材やターゲットと予算に応じて使い分けていく必要があります。
TikTok広告の種類と成功事例を解説
インフィード広告の特徴
「インフィード広告」は、TikTok画面のレコメンド枠に、短時間の動画広告を流す方法です。
インフィード広告として投稿されたコンテンツには、他の動画と同じように「いいね」や「コメント」のリアクションが付けられ、すぐに確認できる点が魅力的なポイントです。
ユーザーによるシェアも可能で、魅力的なコンテンツを配信できれば大規模な拡散も期待できます。
また、インフィード広告は他の動画と同じように表示されるため、広告感が薄く、広告にストレスを感じるユーザーにも受け入れられやすい可能性があります。
TikTok広告の出し方!アカウント作成、広告活用ポイントも解説
インフィード広告の費用相場
インフィード広告は期間契約型の広告です。
インフィード広告には、「Tob View」「OneDayMax」「Brand Premium」の3種類があり、それぞれ料金が異なります。
1.Top View
「Top View」は、TikTokのアプリ起動時に、ユーザーが最初に目にする広告です。アプリ起動時の画面に15秒間のインフィード広告として表示するため、ユーザーに強いインパクトを残せます。
さらに、期間をかけずに認知やリーチの拡大を実現できるので、「新商品のリリース」「大規模なイベントの告知」「ユーザーに参加してもらいたいキャンペーン」などに利用されています。
加えて、TikTok上でユーザーが視聴している動画の傾向に合わせて、自然な広告を表示させる設定も可能なので、高いCTRが期待できます。
しかしその一方で、費用相場は約625万円と高額です。十分な費用対効果を出すためにも、慎重に判断する必要があります。
また、ターゲットにコンテンツを魅力的に感じてもらえなければ効果は大きく低下するため、配信する動画の内容にも注意しましょう。
2.OneDayMax
「OneDayMax」は、1日1回だけ配信されるインフィード広告です。「おすすめ」フィードの4投稿目に、最大60秒間のフルスクリーン動画広告を配信でき、比較的ユーザーにリーチしやすい広告です。
「OneDayMax Plus」という拡張版も用意されており、最大1回までしか表示できない「OneDayMax」に対し、「OneDayMax Plus」では、最大4回まで表示可能です。
「OneDayMax」の費用相場は、約300万円です。
3.Brand Plemium
「Brand Premium」は、おすすめ枠の上から80番目以内に表示されるインフィード広告です。最大60秒のフルスクリーン動画を表示できます。
他の動画と同じように、ユーザーがコメントや「いいね」などでリアクションできるので、コンバージョンを獲得しやすい特徴です。主にランディングページやアプリストアへの導線として活用されています。
費用相場は約42万円という、TikTokの広告の中では比較的低コストで利用できます。
インフィード広告のメリット
ここからは、インフィード広告のメリットを解説します。
1.広告費用が安い
インフィード広告は、掲載方法によって金額が異なります。最安では42万円(グロス)から掲載可能です。
予算が少ない場合でも利用できる点は大きなメリットといえるでしょう。膨大なユーザー数をキープしているため、低予算の配信でもある程度のリーチを期待できます。
2.広告感を感じにくい
インフィード広告はおすすめ枠として登場します。一般投稿に混ざって表示されるため、広告感をできる限り抑えた配信が可能です。すると、広告というだけで拒否感を示すユーザーへのアプローチがしやすくなります。
「いいね」や「コメント」「シェア」などユーザーがリアクションすることもできるため、広告をユーザーと一緒に盛り上げられる、エンターテインメント性に優れた広告配信です。
3.ユーザーへの訴訟力が強い
前述した「Top View」「OneDayMax」「Band Premium」の3タイプは、いずれもフルスクリーン表示に対応しています。
そのため、視聴したユーザーに強いインパクトを与えられます。商材の魅力をフルスクリーンの動画でアピールできるので、高い訴求効果を実現できます。
TikTokマーケティングとは?戦略と注意点、成功事例を解説
インフィード広告のデメリット
インフィード広告には、デメリットや注意すべきポイントもあります。
1.課金方法によっては損をする場合がある
ユーザーにとって魅力的ではないコンテンツを配信した場合、想定よりも拡散されない場合があります。
現在は、多くの企業がTikTok広告に注力し始めているため、競合企業に負けない、なおかつユーザーに視聴してもらえるコンテンツ制作には困難が伴う場合もあるでしょう。
また、法人・個人を合わせると無数のユーザーがコンテンツを投稿しているため、ほかの投稿に埋もれてしまう可能性もあります。
特に、ワンクリックごとに費用が発生する「クリック単価」で設定しインフィード広告を出稿している場合は、無駄なクリックで費用がかさむリスクもあるため、注意が必要です。
2.広告内容によってはユーザーに避けられる場合がある
コンテンツの質が低い場合や、ユーザーにマッチしていない現象が発生している場合などは、期待していた効果が出ない場合があります。
いくら広告感を感じにくい配信とはいえ、コンテンツ内容の広告感があまりにも強いと、多くのユーザーに避けられてしまいます。
TikTokはスワイプで簡単に動画をスキップできるため、スキップされないような魅力的なコンテンツを作成できるかが重要です。
インフィード広告を活用した実例
ここからは、TikTokのインフィード広告を用いたことにより、成功をおさめた事例を3つ紹介します。
事例1.「株式会社I-ne」
「株式会社I-ne」が手掛ける美容家電ブランド「SALONIA」の広告に、インフィード広告が活用されています。従来はヘアケアプロダクトを中心的に展開していましたが、新しくフェイシャルプロダクトの販売を開始しました。
同社は、公式ウェブサイトへとユーザーを誘導するための施策として、インフィード広告プロダクトツールである「Interactive Gesture」を利用しています。クーポン訴求ができる点を利用し、TikTokクリエイターの高クオリティな動画に加えてクーポン配信を行うことで、ユーザーの購買を後押ししました。
「Interactive Gesture」は、インフィード広告上にジェスチャーアイコンを表示させられるプロダクトです。表示のタイミングは広告主が設定できるため、ユーザーにクリックやスワイプなどで参加してもらうインタラクティブな仕掛けを実現できます。
ジェスチャーを行ってくれたユーザーに対しては、リワードカードが提供されます。同社はリワードとしてクーポンを提供したため、多くのユーザーを刺激し、高いCTRを獲得しています。
事例2.「株式会社ハーバー研究所」
「株式会社ハーバー研究所」は、新商品のフェイスオイル「ラベンダースクワラン」のキャンペーン展開のため、インフィード広告の「Reach&Frequency」を利用しています。女性をメインターゲットに設定しているため、人気クリエイターを起用した動画広告によるアプローチを実施しました。
同社が毎年リリースしている期間限定販売のスクワランは、リリースのたびにSNSで高い人気を獲得していますが、さらなる認知拡大を目的として、ターゲットユーザーが多く利用しているTikTokに目を付けました。
数あるインフィード広告ツールの中でも、ターゲットへのリーチ率を高めつつ、フリークエンシーのコントロールが可能な「Reach&Frequency」をチョイスしました。
「Reach&Frequency」は、別のツールにて事前にリーチ、フリークエンシー、配信ボリュームなどをシミュレーションしたうえで事前予約し、広告を展開できるプロダクトです。
本プロダクトを利用した結果、配信前よりも広告認知がプラス2.9%の絶対リフトを達成しています。
事例3.「DIESEL」
「DIESEL」は、原宿のセレクトショップ「GR8」とのコラボレーションモデルをリリースした際に、インフィード広告を活用しています。若年層を「将来的な購買層」と捉え、認知度と好感度を育成することを目的として、TikTokの広告配信を決めました。
インフィード広告プロダクトは「Brand Auction」を利用しています。「Brand Auction」は、2019年9月からスタートした運用型インフィード広告です。
フルスクリーン動画によって視聴したユーザーに強いブランドインパクトを残せるうえに、有効なトラフィックを生むこともできる魅力的なプロダクトです。
同社は、この施策によってユーザーの購買意向をベンチマーク比プラス300%以上まで向上させています。
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インフィード広告のまとめ
10~30代の若い層をターゲットにした商品およびサービスを広く配信したいとお考えの際は、TikTok広告をぜひ活用してみてください。
TikTok広告の中でもインフィード広告は、配信方法が多彩で、なおかつコストパフォーマンスに優れています。
「ターゲットユーザーに刺さりやすいコンテンツ」を配信できれば、低予算のまま多くのユーザーにリーチ可能です。インフィード広告で、商材の認知拡大や見込み客獲得を目指しましょう。
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