マーケティング

最終更新日: 2023.03.13

TikTokマーケティングとは?事例とやり方、注意点も解説

TikTokマーケティングとは?事例とやり方、注意点も解説

TikTokは、主に若年層から利用されているアプリで、最近ではマーケティングにも活用する企業が増えています。

「TikTokを活用し、自社の商品やサービスなどをうまくPRして認知を広げたい」「TikTokを運用するうえで注意点を知りたい」

SNSマーケターの中には、このような悩みをお持ちの方もいるのではないでしょうか?そこでこの記事では、TikTokマーケティングのメリットや具体的な施策について解説します。ぜひ最後までご一読ください。

TikTokの特性とユーザー属性

TikTokの特性とユーザー属性

TikTokは、動画配信サービスという点ではYouTubeと共通していますが、細かい特性やユーザー属性が異なります。まずは、TikTokの特性とユーザー属性について詳しく解説します。

TikTokとはスマホ向けのショートムービーSNS

TikTokはスマホで動画を作成し投稿できる、中国のByteDance社が提供しているショートムービーSNSです。アプリ内で動画の撮影や編集が簡単にできるため、近年人気を集めています。

TikTokには多くの人が「面白い」「共有したい」と感じるショートムービーが数多く投稿され、現在では全世界で10億人以上のユーザーが利用しています。ここまでの規模なら、もはや世界中で利用者が伸びているSNSの一つと言っても過言ではありません。

こうしたユーザー数の増加に伴い、日本における動画マーケティング手法に変化が現れ始めました。TikTokがリリースされたばかりの頃は若年層のユーザーが多かったのですが、近年ではTikTokに参入する企業が増えています。

ユーザーの平均年齢は34歳

TikTokが流行り始めた当初は、「リップシンク動画やダンス動画を投稿するアプリ」として認知されていたため、10~20代の若者が主なユーザーでした。ところが博報堂DYメディアパートナーズと博報堂の共同プロジェクト、コンテンツビジネスラボの「コンテンツファン消費行動調査」によると、現在の平均年齢は34歳であると明らかになりました。

年齢層が変化した要因として、「さまざまなコンテンツが登場したため」と考えられています。エンタメ要素の投稿だけではなく、ライフハックのようなお役立ち動画も増えていて、幅広い層のユーザーを取り込めるようになったため、ユーザーの年齢層が上がってきているのです。

TikTokを活用したマーケティングが重要な理由や背景

TikTokを活用したマーケティングが重要な理由や背景

これほどTikTokの注目度が高まりつつある中で、TikTokマーケティングが重要視されている理由として、インフルエンサーの影響力の高さにあります。ショート動画はYouTubeのような一般的な動画に比べて尺が短いため、手軽に投稿できます。たとえ1分未満の短い動画でも、人気のインフルエンサーが登場していれば、一躍注目を浴びます。

さらに、アプリそのものが登場して間もないため、TikTokに参入している企業が比較的少ないところも魅力。TwitterやInstagramなどのSNSは登場から時間が経っているため、競合他社が多数存在しています。「インフルエンサーの高い影響力」と「競合他社の少なさ」から、マーケティングにTikTokを活用するケースが増えています。

TikTokマーケティングのメリット

TikTokマーケティングのメリット

TikTokをマーケティング戦略に活用するメリットとして、次の5つがあります。

  • 情報拡散力がある
  • ユーザーからの反応が得やすい
  • フォロワー以外にもリーチができる
  • 国内だけでなく海外ユーザーにもリーチできる
  • 消費金額が他のSNSよりも高い

この章では、それぞれのメリットについて解説していきます。

1.情報拡散力がある

まずTikTokには情報拡散力があります。拡散力がある理由はTikTokのアルゴリズムが大きく関係しています。TwitterやInstagramなどのSNSは、「いいね」の数や「フォロワー」の数が多いほどユーザーに表示される回数が増えます。一方TikTokはアカウントの評価ではなく、動画単位で評価するシステムを採用しています。

そのためTikTokでは「アカウントの評価」や「フォロワー数」が表示回数に影響しないため、フォロワーが少なくても不利になりません

2.ユーザーからの反応が得やすい

先述した通り情報拡散力が強いので、ユーザーからの反応が得やすいメリットもあります。TikTokでは「いいね」の数や「フォロワー」の数に加えて、シェアやハッシュタグなど、ユーザー行動履歴の分析に基づく優れたレコメンド機能があるので、フォロワー数に限らずさまざまなユーザーに視聴してもらえるチャンスが多いです。

そのため、ほかのSNSよりもユーザーからの反応が必然的に多くなります。そこで、投稿者やクリエイターのモチベーションにつながりやすい傾向にあります。

3.フォロワー以外にもリーチができる

TikTokにはフォロワー以外のユーザーにも、閲覧してもらえるチャンスがあります。細かく説明すると、TikTokには次の4種類の広告機能があることをご存じでしょうか。

広告の種類 特徴 目的
起動画面広告 全ユーザーの起動時に表示される ブランディング
インフィード広告 おすすめに表示される 商品・サービスの認知拡大
チャレンジ広告 #(ハッシュタグ)を利用してユーザーに参加してもらえる 認知拡大・ファンの獲得
運用型広告 一般投稿に合わせて配信 コンバージョン獲得

このように、それぞれ広告機能の特徴が異なるため、目的に合わせて利用できます。広告機能をうまく活用すれば、フォロワー以外のユーザーへアプローチしやすくなります。

4.国内だけでなく海外ユーザーにもリーチできる

TikTokは海外ユーザーも多いので、うまく活用すれば、国内ユーザーだけでなく海外ユーザーにも発信できます。特に海外にも展開している企業の場合、国内にとどまらず、海外のユーザーにもコンテンツを届けられます。

さらに、ショート動画の特徴も関係しています。Twitterを代表とするテキストを中心とした投稿は、言語を理解できないため届かないケースが考えられます。しかしショート動画の場合、言葉を使わずとも理解し楽しめるコンテンツを作成できるので、「言葉の壁を越えたコンテンツ提供」ができます。

5.消費金額が他のSNSよりも高い

TikTokは他のSNSと比較して、消費金額が高いメリットがあります。博報堂の調査によると他のSNSと比較して、TikTokで消費される金額がもっとも多く、消費金額は約8万5862円にもなります。これは他SNSを含めた全体平均の約4万2538円の2倍を超えているのです。

若年層が多いため、TikTok経由で商品を購入するユーザーは少ないと思いがちですが、この結果から、TikTokユーザーは他のSNSと比較して商品やサービスを購入してくれる可能性が高いと考えられます。

TikTokマーケティングの注意点

TikTokマーケティングの注意点

さまざまなメリットが多く、TikTokを活用したマーケティング戦略は有効と考えられます。しかしその一方で、次のような注意点もあります。

  • 売上に直結するとは限らない
  • 著作権侵害に注意して施策をおこなう必要がある
  • やり方を間違えると炎上のリスクがある

注意点について知らないまま運用すると、リスクを負ってしまうかもしれません。リスクを回避するためにも、注意点についてよく理解しておきましょう。

1.売上に直結するとは限らない

TikTokは拡散力が強いのですが、すべて売上に直結するとは限りません。TikTok広告は、ユーザーに嫌悪感を抱かれにくいように広告感が薄くなる工夫がされます。これによりユーザーからは「普通の投稿」だと認識されてしまい、広告の存在を認知してもらえない可能性があります。

そこで機会損失を防ぐために、間接的に商品やサービスを訴求できる宣伝をおこないましょう。ユーザーに嫌悪感を与えず、商品やサービスを認知してもらったり、顧客ロイヤリティーを獲得したりするような工夫が必要です。こうした工夫により、TikTokを通してユーザーとのつながりを獲得できます。

2.著作権侵害に注意して施策をおこなう必要がある

TikTokで動画を作成する際は、著作権侵害に注意しましょう。楽曲などを無断で使用した場合、著作権侵害にあたる恐れがあります。例えば、ユーザーの間で流行している楽曲を使用すれば、注目度が高まります。しかし、楽曲の無断使用が見られた場合「著作権侵害」となるため、損害賠償を求められる可能性があります。

商品やサービスだけでなく、企業の評判も落ちてしまうので、注意しましょう。

3.やり方を間違えると炎上のリスクがある

TikTokには強い拡散力がありますが、宣伝方法や提供するコンテンツ内容を間違えると炎上する可能性もあります。例えば、特定の人や企業を批判するようなコンテンツは不適切です。また、私信的な情報を含んだコンテンツを誤って企業アカウントで投稿してしまうと、スクリーンショットなどで拡散されてしまう恐れがあります。

さらに炎上はTikTok内に留まらず、他のSNSでも拡散されて、収拾がつかないほど大きな規模となるケースもあります。当然ですが、ユーザーからの信用もなくなります。

この炎上リスクを回避するためには、複数人による運用など工夫が大切です。複数の担当者でチェックすれば、「内容に問題はないか」「情報は間違っていないか」「アカウントは正しいか」などといった事細かな観点から確認できます。

TikTokマーケティングにおけるKGIとKPI

TikTokマーケティングにおけるKGIとKPI

TikTokによるマーケティング戦略を効率的におこない、確実な結果を出すには、KGIとKPIが必須です。続いては、TikTokマーケティングにおけるKGIとKPIについてそれぞれ解説します。
KPI指標とは?KGIとの違い、設定例を分かりやすく解説 KPI指標とは?KGIとの違い、設定例を分かりやすく解説 重要な指標を設定し、目標達成のために具体的な施策を考えるためにKGI、KPIを設定する手法が一般的です。では、具体的にどのようにKGI、KPIを設定すればいいのでしょうか?OKR、KSFの紹介とあわせて解説します。

1.最終目標であるKGIを設定する

TikTokマーケティングをおこなううえで大切なのは、最終目標であるKGIの設定です。特にKGI設定では、具体的な数値に落とし込めるかどうかが重要となります。具体性がないと、どこを目標にマーケティングを進めればいいのかわかりません。そこで、目標を決める場合は「売り上げ40%拡大」のように、数字を含めて設定しましょう。

2.目標達成のためのKPIを考える

KGIを設定したら、それを達成するためのKPIを考えましょう。KPIを設定するうえで、以下の3つがポイントとなります。

  • 目標を明確化する
  • 目標を達成するために何が必要か考える
  • やるべき課題を設定する
  • TikTokによってユーザーにどんな貢献ができるのかを考える

例えば、「売り上げ40%拡大」というKGIに対して、「サイトの流入数を2倍にする」「メインの商品の売り上げを1.5倍にする」といったKPIが考えられます。そしてこのKPIを達成するために、TikTokマーケティングでやるべき課題やタスクを考えます。

この場合、「サイトの流入数を2倍にする」をKPIとするならば、認知拡大するためにTikTokから自社サイトへ誘導できるコンテンツを作成する必要があります。また「メインの商品の売り上げを1.5倍にする」場合は、商品の認知拡大、ブランディングが必要です。すると商品の内容にフォーカスしたコンテンツが求められます。

このように、KGI達成のためにKPIを立て、TikTokマーケティングに落とし込む作業が必要です。

なお、株式会社フルスピードさんが運営する「GrowthSeed」では、TikTokアカウント運用を始めるための具体的な考え方とTikTokマーケティング戦略を立てるための手段を『TikTokマーケティングとは?戦略利用すべき今の状況とメリット/運用方法まで解説』にて詳しく解説しておりますので、併せて参考にしてみてください。

TikTokマーケティングでできる具体的な施策

TikTokマーケティングでできる具体的な施策

TikTokを活用したマーケティングとして、以下のような施策があります。

  • TikTok公式アカウント運用する
  • TikTok広告を活用する
  • インフルエンサーを活用する

それぞれの施策について詳しく紹介します。

1.TikTok公式アカウント運用する

TikTokで認知度を上げたいと考えている企業は、公式アカウントの開設がおすすめです。公式アカウントであれば、ユーザーからの信頼を獲得できます。さらに開設前から知名度が高い企業であれば、話題性もあがるので、多くのユーザーに閲覧してもらいやすくなります。

さらに、ビジネスアカウントで運用すると「投稿動画の分析」や「インサイト分析」ができるので、以下のようなさまざまな観点から分析ができるようになります。

  • 合計再生時間
  • 合計視聴回数
  • 平均視聴時間
  • トラフィックソースの種類
  • 視聴者の所在地(国別)

詳しい設定方法や分析内容などはTikTok for Businessにも掲載されているので、あわせてご確認ください。

2.TikTok広告を活用する

TikTok広告を活用する手段もあります。広告を用いると、企業について知らないユーザーにも閲覧してもらえる機会が増えます。

TikTok広告を活用する際のポイントは、「広告の種類について理解しているかどうか」です。先述した通り、TikTok広告は「起動画面広告」「インフィード広告」「チャレンジ広告」「運用型広告」の4種類があります。各広告によって特徴やメリットが大きく異なっているため、KPIを達成できるように違いを理解して、自社に合った広告を活用しましょう。

3.インフルエンサーを活用する

インフルエンサーを起用したマーケティングも効果的です。その場合、インフルエンサーの選定を慎重におこないましょう。

ターゲットがどんな有名人に興味があるのか事前にリサーチしておき、最適なインフルエンサーを選びましょう。自社商品やサービスのブランディングをおこなう際には、「憧れ」や「尊敬」「親しみ」など、ターゲットがインフルエンサーに抱いている印象について理解しておいたほうが良いでしょう。
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TikTokマーケティングを成功させるコツ

TikTokマーケティングを成功させるコツ

TikTokマーケティングを成功させるには、以下のポイントを押さえましょう。

  • TikTokのアルゴリズムを理解する
  • 早期に地位を確立させる
  • ターゲットを明確にしてユーザー目線で動画を作る
  • ユーザー特性を理解してキャンペーン景品を用意する

それぞれのコツについて詳しく解説していきます。

1.TikTokのアルゴリズムを理解する

まずは、TikTokのアルゴリズムを理解しておきましょう。アルゴリズムを理解すれば、どんな動画がどんなユーザーに届くのか、どんな動画が伸びるのかが予測できるようになります。

TikTokのアルゴリズムは基本的に、大きな反応があった動画が長期的に再生回数を伸ばしていくシステムになっています。具体的な指標は公開されていませんが、以下の要素が関係していると考えられています。

  • いいねの数
  • コメントの数
  • シェア数
  • 視聴時間
  • 視聴完了数
  • 複数回再生数
  • 同アカウントの動画視聴数

こうした特徴から、これらの要素を伸ばせるようなコンテンツを作成したり発信したりできるかがポイントとなります。

2.早期に地位を確立させる

TikTokを活用するマーケティング施策では、早期に地位を確立させる必要があります。現時点でTikTokにはそれほど競合他社が参入していないので、企業アカウントをできるだけ早急に作成し、地位を確立させましょう。

そして、たくさんのユーザーにフォローしてもらうために、定期的に動画を投稿したり、ユーザー参加型のキャンペーンをおこなったりしましょう。目標として、ターゲットとなるユーザー層が頻繁にチェックしてくれる上に、フォローしてくれそうなアカウントです。

3.ターゲットを明確にしてユーザー目線で動画を作る

TikTokでコンテンツを作るうえで大切なのは、ターゲットを決めてユーザーを理解しているかどうかです。ターゲットを明確にしたうえで施策を実行しないと、思うような成果が得られない可能性もあるからです。

例えば、有名人やインフルエンサーを利用すれば注目が集まりやすくなります。しかし、有名人やインフルエンサーと紹介する商品・サービスの相性が悪いと、ターゲットの心に響きません。その結果、動画の再生数が伸びなかったり、再生回数の割に話題にならなかったりするなど、失敗する可能性が高いです。

ターゲットを明確にするとともに、ターゲットの心に響きやすいコンテンツ作りをしましょう。

4.ユーザー特性を理解してキャンペーン景品を用意する

ユーザー特性を理解したうえで、キャンペーン景品を用意する方法も効果的です。多くの企業はTikTokでキャンペーンをおこなっていますが、多くの場合キャンペーン景品が用意されています。

例えば、過去には抽選でクオカードをもらえたり、CMに出演できたりするキャンペーンがTikTokでおこなわれていました。これらのキャンペーンには多くのユーザーが魅力を感じて参加し、大きな反響を呼んでいます。

このように、TikTokキャンペーンではユーザー特性を理解した景品を用意する方法も施策に活用できます。ただしキャンペーン景品を通して、ユーザーの心情を満たせるかがポイントとなるので注意しましょう。

TikTokマーケティングにおける企業の成功事例5選

TikTokマーケティングにおける企業の成功事例5選

最後にTikTokマーケティングで成功した企業の事例を紹介していきます。成功事例を参考にしながら、効果的なマーケティング施策を計画しましょう。

1.コカ・コーラ

コカ・コーラ

引用:TikTok

コカ・コーラは、「コカ・コーラ」や「ジンジャーエール」などの清涼飲料水を販売している大手メーカーです。公式アカウントでは「ポーラーベア」というキャラクターを用いたショート動画を投稿し、キャンペーンの販促を行なっています。

コカ・コーラでは、2018年に「リボンでありがとうチャレンジ」というキャンペーンがTikTokで実施されました。これは「#リボンでありがとう」とハッシュタグをつけて、誰かにありがとうを伝える動画を投稿するという内容でした。

このキャンペーンにより、ハッシュタグをつけた動画が合計で4,500万回も再生されました。さらに、公式ツイッターでは応募から8名のユーザーが選ばれ、クリスマスイブに渋谷の屋外ビジョンで放映されるなどキャンペーンは広く知られるようになりました。

2.KIREIMO(キレイモ)

KIREIMO(キレイモ)

引用:TikTok

KIREIMOは、若い女性をターゲットにしている女性専用の脱毛サロンです。TikTokにおいても、美容に関するさまざまな情報を発信しています。

PR TIMESによると、KIREIMOは2020年に「#キレイモいいね割チャレンジ」というTikTokのキャンペーンを実施していました。これはハッシュタグをつけて動画を投稿し、「いいね」の数に合わせた割引を実施するという内容でした。

その結果、キャンペーンには8万人以上のユーザーが参加したそうです。さらに動画は2億4,000万回以上も再生されており、認知拡大やブランディングにつながりました。

3.ワイモバイル

ワイモバイルはソフトバンクから展開されている格安SIM通信で、TVCMなどにおいて数多く宣伝されているため、知名度が比較的高い企業です。

PR TIMESによると、ワイモバイルは2018年に「と思いきやダンスCM出演チャレンジ」というTikTokキャンペーンを実施しました。これは、ハッシュタグをつけて動画を投稿すれば、実際にワイモバイルのCMとして採用され、テレビなどで放映されるキャンペーンでした。

このCMには吉岡里帆さんや芦田愛菜さん、出川哲郎さんなど知名度が高い中高生に人気の芸能人が出演し、瞬く間に話題となりました。

4.ユニクロ

ユニクロ

引用:TikTok

ユニクロは、シンプルなデザインとコスパの良さから、老若男女問わず多くの人から親しまれているアパレルブランドです。公式TikTokアカウントでは、ユニクロのスタッフがコーディネートを紹介するといった動画が投稿されています。ユニクロのTikTok成功事例としては、2019年6月25日~2019年7月11日に実施された「UTPlayYourWorld」というキャンペーンがあります。

これは日本・中国・アメリカ・フランス・台湾から、それぞれ1名のインフルエンサーを選ぶというオーディションのような内容でした。Twitterの公式アカウントでも拡散され、モデルやモデル志望のユーザーが参加するようになりました。

その結果、動画投稿数は約20万件にもなったと報じられています。そしてキャンペーン開始からわずか2週間ほどで、累計でおよそ3.3億回も視聴されるという結果になりました。

5.AbemaTV

AbemaTV

引用:TikTok

AbemaTVは、無料動画や話題の作品を視聴できるインターネットテレビサービスです。YouTubeで動画の一部を公開している一方で、TikTokでは出演者によるダンス動画や撮影オフショットなど、TikTokでしか見られないコンテンツを配信しています。

中でも「今日、好きになりました。」というコンテンツは中高生から人気を集めており、このコンテンツに関連して「今日好きダンス」という動画を投稿しました。

すると中高生の間で一気に拡散され、「#今日好き」というハッシュタグをつけてダンスをする動画が投稿され、人気になりました。さらに番組自体を知らなかったユーザーにも広まり、「踊ってみた」動画がTikTok内で流行し、ブームの火付け役となったのです。

TikTokマーケティングのまとめ

TikTokマーケティングのまとめ

この記事では、TikTokマーケティングのメリットや施策について解説しました。TikTokマーケティングでは、具体性を持った緻密なターゲティングがポイントとなります。また、インフルエンサーを起用する際は、自社商品やサービスと相性が良く、ターゲットから好感度を得られやすい人を選びましょう。

SNSマーケティングで不明点や困りごとがある場合は、ニュートラルワークスにご相談ください。ニュートラルワークスではWebマーケティングやSEO対策、サイト運営など、Webサイトに関するさまざまなことをトータルで解決できるよう提案を行っております。無料相談も受け付けておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

監修者紹介

石田 哲也

石田 哲也

取締役CMO

Twitter:@te2319 |
株式会社ニュートラルワークス 取締役CMO。1984年生まれ。高校卒業後にISD株式会社を起業。その後、株式会社オプトでWebマーケティングを学び、株式会社メタップスなど複数のベンチャー企業にて事業立ち上げを経験。前職はワンダープラネット株式会社でゲームプロデューサーとしてスマホゲームアプリの制作に従事。2018年に地元の神奈川へ戻り、ニュートラルワークスに入社。SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善~ゲームアプリ制作や数十万フォロワーのSNSアカウントの運用経験などWebビジネス全般を守備範囲とする。

■経歴
2003年 ISD株式会社/起業
2009年 株式会社オプト/SEMコンサルタント
2011年 株式会社メタップス/シニアディレクター
2013年 ライブエイド株式会社/執行役
2016年 ワンダープラネット株式会社/プロデューサー・BizDev
2018年 株式会社ニュートラルワークス/取締役CMO

■得意領域
Webサイト改善
SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告

■保有資格
Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
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