この記事のポイント
この記事でおさえておきたいポイントは以下です。
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TikTok広告の種類
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#(ハッシュタグ)チャレンジ:歌やダンスなど、ユーザー参加型のキャンペーンを行う、いいねやシェアがされやすい広告
起動画面広告:アプリを起動したユーザー全員に表示される、TikTokで最もリーチ力が高い広告
インフィード広告:同じ属性であるユーザーのおすすめ欄に表示される、広告感を感じさせずユーザーに広告を見てもらいやすい広告
など -
TikTok広告を実施するメリット
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TikTokは若年層にリーチができるメリットを持っています。広告を受け入れてもらいやすいというデータもあり、ユーザーからコメントやいいねシェアなどのエンゲージメントを獲得しやすいため広告クリエイティブに反応してもらいやすく、コメントも含めたコンテンツとして扱う企業も多いです。
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TikTok広告活用のポイント
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スマホに特化した縦型のクリエイティブで、TikTok動画を作る感覚で、作成しましょう。冒頭3秒でユーザーの心をつかめるようなインパクトを持たせられるかも重要です。音楽に合わせた広告も好まれやすい傾向にありますが、無理やりBGMに合わせようとしてちぐはぐにならないよう注意しながら、自社商品のユーザー層にあった動画を作成しましょう。
Tiktok広告とは、SNS利用者の増大により、多くの企業から注目を集めている施策の一つです。一昔前までは、15秒から1分程度の短い動画をアップするものでしたが、最近では最大10分の長尺動画を投稿できるようになりました。
しかし、Tiktokが日本で広まったのは2017年と、比較的新しいSNSであるため、使い方に慣れていない方もいらっしゃるのではないでしょうか?また、「TikTok広告の作り方が分からない」「自社に導入するメリットが本当にあるのか不安」と、悩まれている方もいるでしょう。
そこでこの記事では、TikTok広告とはどういったものなのかを解説し、種類やメリット、活用ポイントから注意点、成功事例を紹介します。まずは基礎的な知識から固め、他社の成功事例を調べて、どのようなTikTok広告を作成すればいいのか考える参考としてお使いください。
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TikiTokの広告一覧
まずは、Tiktok広告にはどのようなものがあるのか一覧にして紹介します。どのような広告があるのか把握して、自社独自の広告を作成しましょう。
広告の種類 | 特徴 | メリット | 価格 |
---|---|---|---|
#(ハッシュタグ)チャレンジ | 歌やダンスなど、ユーザー参加型のキャンペーンを行う | いいね、シェアがされやすい | 200~1,500万円 |
起動画面広告 | アプリを起動したユーザー全員に表示される | Tiktokで最もリーチ力が高い | 500~600万円 |
インフィード広告 | 同じ属性であるユーザーのおすすめ欄に表示される | 広告感を感じさせずユーザーに広告を見てもらいやすい | 40万円~ |
ブランドエフェクト広告 | 企業独自の、エフェクトを使った動画投稿ができる | UXやユーザビリティの向上が狙える | 380万円程度 |
ブランドオークション広告 | 広告の運用中に予算やクリエイティブなどの変更ができる運用型広告 | 予算に合わせた出稿金額の調整と少額からの運用が可能 | 1,000インプレッションにつき100~1,000円 1クリックにつき30~300円または、5~60円 |
#(ハッシュタグ)チャレンジ
Tiktokでも一番特徴的な広告が、#(ハッシュタグ)チャレンジ。企業が行うキャンペーンに、ユーザーが「# (ハッシュタグ)」を付けて動画を撮影し投稿すると、参加できるシステムです。企業側ではなくユーザーが動画を作成し、宣伝してくれるので、広告色が強く出過ぎず、いいねやシェアなどをしてもらいやすい点が強みです。
価格は他の広告と組み合わせるなどプランの立て方や、期間によって左右されますが、安くて200万円、最大で1,500万円前後になります。ユーザーの興味とマッチすれば、ハッシュタグチャレンジの動画が流れるようになるため、より魅力的なコンテンツが求められます。
さらに、Tiktokはユーザーの興味に基づいて動画が選ばれるので、リターゲティングマーケティングと同じような効果が得られる方法としても知られています。多くの企業がさまざまなキャンペーンを行っているので、一度はどのような動画が作成されているのかチェックしておくといいでしょう。
起動画面広告
起動画面広告とは、すべてのユーザーがアプリを起動した際に表示される広告で、最もリーチ力に優れた方法です。しかし、1日2社限定の広告枠となるため、広告枠を獲得する難しさがあります。広告メニューから最大60秒の動画広告か、静止画1枚にするか選択できるため、動画に縛られることなく宣伝が行えます。
また、動画にリンクを貼り付け、プロフィールアイコンまたは詳細から商品ページへの誘導が可能です。料金は、コンテンツの内容によりますが、およそ500~600万円ほどかかります。インパクトのある広告や、続きが見たくなるような動画などで、ユーザーに興味を抱かせられれば、商品やサービスの認知度を効果的に高められます。
他の広告の様に気軽に使えるものではありませんが、必ず最初に表示される効果は絶大です。ただし、表示される時間が限定されるので簡潔にまとめて、ユーザーに伝わる工夫をしなければなりません。
インフィード広告
インフィード広告は、Tiktokアプリのレコメンドで広告を表示させる方法です。レコメンドは画面をスワイプさせると、順々におすすめ動画が表示されるのが一般的。その中に動画広告を入れてアピールできます。インフィード広告はプロモーションとして表示されるものの、見た目がユーザーが投稿した作品とほとんど一緒なので、広告感を少なくできるメリットがあります。
また、通常の動画のようにコメントもできる仕様になっているため、いいねや共有、拡散もユーザーが自由にできます。費用については、プランや課金形式によって異なりますが、40万円以上発生するケースが多いです。
ほかにも、起動画面広告と同様に、プロフィールアイコンや詳細から、商品ページやサービスページへつなげるのも可能なうえに、画像1枚から自社で運用するのも可能できるなど、クリエイティブも幅広く存在します。そこで、まずは広告運用のアカウント作成から始めてみましょう。以下ではインフィード広告の種類を大きく2つにわけて解説しています。
予約型
予約型は、おすすめフィードの中で、早めに指定表示させたり、中間で表示させたりとタイミングを調整できます。調整する際は、事前にフリークエンシーや、希望リーチを出しておけば狙ったタイミングでの表示が可能です。表示させるタイミングを自社で決めて、計画的にインフィード広告を活用したいというときは、予約型の利用を検討してみてはいかがでしょうか。
広告が表示されるタイミングは、ユーザーが興味を持つかどうかにも影響を与えるので、他の動画に埋もれてしまわないようにご注意ください。
運用型
運用型は、TwitterやFacebookなどであげられる広告のように、管理画面を使った入稿作業を活用するインフィード広告です。予算を制限しない配信や運用ができるので、出稿企業ごとの体制に合わせた施策が実行できます。管理画面の操作が必要になるのである程度の知識は必要になりますが、自社で広告の運用を行いたいという方はこちらを選びましょう。
ブランドエフェクト広告
グランドエフェクト広告は、企業独自のエフェクト効果を、ユーザーの投稿動画に反映できるように作られた広告メニューをさします。特に新商品のプロモーションとしての効果が大きく期待できる方法として注目を集めているのが、ブランドエフェクト広告です。
たとえば、グロスを扱う化粧品メーカーの場合、メイク後の様子をエフェクト効果で再現すれば、商品の魅力がより伝わりやすくなります。ユーザーは動画の中で実際に商品を使ってみたらどのような変化があるのか確かめられるので、気に入れば購入してもらえる可能性も高まります。
どのようなエフェクトを使用するかで値段には大きな違いがありますが、フィルターや2D前景、2Dの顔などを使うと想定すると、およそ380万円は必要です。よりエフェクトの範囲を広く、高度なものにすれば高額になっていくので、自社の予算をみながら、どの程度のエフェクトにしたいのか検討していきましょう。
ブランドオークション広告
ブランドオークション広告は、広告を運用しながらターゲティングやクリエイティブ、予算などを変更できる運用型の広告です。キャンペーンの内容も自由に変えられるので、リアルタイムな結果に合わせて、より効果的なパフォーマンスの改善が行えるようになります。
レコメンドの中で広告が表示できるのは、インフィード広告や起動画面広告と同じですが、オークションで料金が決まる違いがあります。オーディション(入札金額)によって広告の検索順位を優位にできるのも、ブランドオークション広告ならではの特徴です。
料金が発生する条件は、以下の2つに分けられます。
- CPV(広告視聴1回あたりのコスト):動画の再生時間が、2秒もしくは6秒ごとで料金が発生する
- CPM(広告表示1,000回あたりのコスト):インプレッション数が1,000回に到達するたびに料金が発生する
比較的、少ないコストで運用が可能な点も強みなので、様子を見ながら慎重に展開していきたい方におすすめです。
広告ターゲティングの種類
Tiktok広告の種類に続いて、広告ターゲティングの種類を紹介します。自社の商品やサービスをより効果的に宣伝するためには、ターゲットを明確にしておかなければなりません。自社商品はどのような人たちに人気なのか、あるいは知ってほしいのか、まずは広告ターゲティングの種類を把握し、具体的なイメージを持つのが大切です。
そこで、ターゲティングを行うときに、それぞれがどのような役割を持っているのか紹介します。「オーディエンス」「ユーザー属性」「興味行動」「デバイス」の4つの種類に分けて紹介します。
オーディエンス
オーディエンスは、訪問履歴や商品購入履歴といったユーザーデータから、行動履歴や個人の属性を分析してターゲットを特定し、広告を出します。しかし、ユーザーを特定するためには、アプリの広告識別子や、閲覧データ、cookie(クッキー)だけでは足りません。
そのため、自社が登録情報などによって集めた個人情報データとの参照を行い、より効果的な広告作成を目指さなければなりません。TikiTokでは、独自のオーディエンスを作成できるので、キャンペーンでのターゲティングがしやすい特徴を持っています。さらにカスタムオーディエンスで条件を追加し、類似オーディエンスを作成するのが基本的な流れです。
オーディエンスがはっきりしていないと、どのような広告を投稿していけば、ユーザーに興味を持ってもらえるのか判断できなくなってしまいます。
ユーザー属性
引用:App Ape Lab.日本のTikTokユーザーの性別・年齢構成
Tiktokで効果的な宣伝を行うためにも、ユーザー層は把握しておかなければなりません。国内ユーザーに限定してみてみると、年代は10~20代の若年層が多くなっていますが、利用者の平均年齢が34歳と、 20歳以上の年代の利用者も増加し始めているのが現状です。
割合で見ると20代から40代の男女が10~13%程度で分布しており、10代と50代のユーザーが少ない結果となりました。 割合的に10代が少なくなっているのは、少子高齢化のあおりを受け、 その他の年代よりも人口が少なくなっているのが理由です。
男女比率をみてみると、 女性が44.8%、男性が55.2%と、若干男性の方が多い結果となりました。今後も企業利用が増えれば、より幅広い年齢層がターゲティングできるSNSになると推測できます。 TikiTokでは、ユーザーリストを用いたターゲティングが行えるので、ぜひ活用してください。
興味行動
ユーザーがどのようなことに興味を持って動画を投稿したり、閲覧したりしているのか、興味行動を把握しておけば、効果的な広告を出しやすくなります。最近では、料理やグルメ、フィットネス、歌と楽器などの実用的な内容を含む投稿に、Tiktokユーザーが興味(インタラクション)を示す傾向があります。
インタラクションの定義として「コメント付き」、「いいね付き」、「共有済み」、「最後まで視聴済み」がありますが、この中から一つ以上選び、広告に設定できます。
近頃は年代が広くなってきている影響で、ダンスなどの音楽系で人気を持つSNSではなくなってきています。投稿されるコンテンツが、今よりさらに一般化していけば、多様なコンテンツが生まれるようになります。
デバイス
デバイスとは、ユーザーがアクセスに使っているスマートフォンやPCをさします。以下の項目にわけて、ターゲティングをおこなえます。
- OS(システムバージョン)
- デバイスモデル
- デバイス価格
- キャリア
- 通信環境
デバイスは、あまり関係ないように思えますがユーザーによっては、OSが古かったり、通信環境が悪かったりすると、視聴できないまたは、スムーズに再生できないなどといった症状が出てきます。そのため、どのようなデバイスを持っている人が、どういった動画を視聴するのか分析するのも、広告を運用するにあたって重要なポイントです。
TikTok広告を実施するメリット
TikTok広告における、広告とターゲティングの種類について解説しましたが、続いて広告を利用するメリットについて解説します。自社にとって利益をもたらす効果であるかどうか考えながら、導入するかどうか決めていきましょう。今は必要ないと思っても、将来的にTikTok広告の導入が効果的になる場合もあるため、知識として持っておいてもいいでしょう。
若年層にリーチできる
Tiktokは若年層にリーチができるメリットを持っています。2020年に行われた総務省の調査によると、年齢層は10代のうち57%、20代のうち28.6%がTikiTokを利用していると発表しています。この結果からもわかるように、若年層に人気が集まっているため、若者に向けた宣伝に効果的です。
若年層に人気のある商品やサービスはもちろん、若年層まで年齢層を広げたい際にTiktokの活用がおすすめです。しかし、最近では30〜40代の利用者も増加傾向にあるので、使用するユーザーの年齢層に合わせた施策を実施しないと、ユーザーに全く興味を持ってもらえなくなる可能性があるので、年齢層の変化に合わせた広告の運用も必要です。
参考サイト: 総務省 令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書
広告を受け入れてもらいやすい
合同会社のカンター・ジャパンが2020年に測定した「消費者が好む広告エクイティランキング」によると、Tiktokが1位を獲得。スクロールするだけで広告がスキップできる仕組みによって、ユーザーが広告の掲載に不信感を持たれにくくなっているからと推測できます。
また、好きなタイミングでスキップできるので、本当に興味を持っているユーザーを見極めるのも可能です。他のSNSでは、何秒か経たないと広告をスキップできない仕様になっているものも多いため、それも好まれる結果に影響したのではないかと考えられます。
しかし、いくら好まれやすいコンテンツを作れたとしても、ユーザーの関心や趣向に合わなければ、広告は見てもらえません。
参考サイト:KANTAR カンター、世界初の「グローバル広告エクイティランキング」を発表 世界の消費者は、TikTok上の広告に好意的フル画面での訴求が可能
広告クリエイティブに反応してもらいやすい
Tiktok広告は、ユーザーからコメントやいいねシェアなどのエンゲージメントを獲得できます。そのため広告クリエイティブに反応してもらいやすく、コメントも含めたコンテンツとして扱う企業も多いです。
また企業側の言葉ではなく、広告に対する感想や、商品やサービスを実際に使ったユーザーなどからのリアルな声を聞けます。つまり、ユーザーにとって信頼度の高い広告として評価されやすくなります。
Tiktok広告ではどのようなコメントをされるかによってイメージが固まるので、コメントを想定したクリエイティブにしなければなりません。どのような広告が好まれるのか調査して、自社のユーザー層にあった広告を作成しましょう。
TikTokマーケティングとは?戦略と注意点、成功事例を解説
TikTok広告活用のポイント
メリットに続いて紹介するのは、TikiTok広告を効果的に活用するために必要な4つのポイントです。TikTokで広告を投稿したにもかかわらず、適さない形式や内容に合っていない広告にしてしまうと、ユーザーからの評価につながりません。
どのようにすればTiktokの特徴を最大限引き出せるのか知っておけば、自社の商品やサービスに合わせて広告が投稿できるようになります。以下で紹介するポイントを押さえた広告を目指して、自社ならではの宣伝にしてください。
スマホに特化した縦型クリエイティブにする
Tiktokを閲覧する際のデバイスは、ほとんどがスマホとなるため、スマホに特化した縦型のクリエイティブにしましょう。横長の動画で編集してあったとしても、スマートフォン形式に変更を行えば、画面が途切れることなく広告が表示されるようになります。
自社でスマホに特化した縦型にするのが難しい場合は、制作会社に依頼すれば対応してくれるので、外注も含めた検討をしていきましょう。
PCやスマホなどのデバイスごとに合わせて表示させる、レスポンシブデザインが主流となっているので、ユーザーの見やすさも重要ポイントです。画面サイズが合わないと文字が小さくなってしまったり、表示範囲が狭くなったり、ユーザーに違和感を与えてしまいます。
TikTok動画を作る感覚で作成する
TikTok広告も含めたSNSの広告は、「ユーザーが投稿したり視聴したりして楽しむために、時間を割いている」と意識しなければなりません。そのため、ユーザーに楽しんでもらえるようなTikTok動画を作る感覚で、作成するようおすすめします。
TikTokのユーザーは面白い動画の視聴や発見を楽しみにしているので、そこに広告感の強い動画が流れても、なかなか視聴してくれません。しかし、他のTikTok動画のように楽しんで見られる広告であれば、スキップしない可能性が高まります。商品やサービスを強く宣伝したい気持ちはわかりますが、まずは興味を持ってもらうきっかけとしてTikTokを活用しましょう。
動画は冒頭3秒でインパクトを与える
引用:最高チーズ責任者(CCO:チーフ・チーズ・オフィサー)
動画広告を作る際は、冒頭3秒でユーザーの心をつかめるようなインパクトを持たせられるかも重要です。動画を視聴しているユーザーは、冒頭で面白くないと感じてしまうと、すぐに広告をスキップして自分の見たい動画へ流れてしまいます。
特にTikiTokは、スクロールされてしまえば瞬時に動画が再生されなくなるので、面白いと感じさせるのに速さがなければなりません。ところが、インパクトを重視しすぎてまとまりのない動画になってしまうと、何を伝えたいのか理解してもらえなくなってしまいます。
インパクトを与えつつ、ユーザーに伝える内容も明確にして、最後まで見てもらえる広告を目指しましょう。企業が上げている動画も数多くあるので、まずはどのような動画が再生数を稼いでいるのかリサーチする必要があります。
BGMに合わせた動画を作成する
Tiktokに投稿されている多くの動画コンテンツは、音楽のリズムに合わせた内容になっています。企業が作成する広告でも、音楽のリズムや音楽が使われている他の動画に似せた構成がほとんどです。
音楽に合わせてオリジナルの振付や替え歌にして、ユニークで楽しい気持ちにしてくれる広告が好まれやすい傾向にあります。また大人向けのイメージのある商品でも、若年層の流行りに合わせて、イメージを払拭するといった方法も可能です。
ただし、無理やりBGMに合わせようとしてちぐはぐにならないよう注意しながら、自社商品のユーザー層にあった動画を作成しましょう。他の動画と離れすぎたコンテンツは、避けられてしまいます。
広告を出稿する際の注意点
広告を出稿する際には、重要なポイントをおさえておくだけでなく、活用時における注意点もあります。動画を投稿してからでは手遅れになってしまうので、動画をアップする前に必ずチェックしておきましょう。
不具合の修正ができない
TikTokのシステム上、たとえTiktok広告の出稿後に不具合が発覚しても、修正作業が一切できません。誤字脱字やリンク切れが起きていたとしても、動画を削除しない限り残り続けてしまいます。さらに広告を途中で取り下げる事態になっても、TikiTok広告にかかる費用は全額請求されてしまうので、広告の出稿には十分にご注意ください。
動画を制作する際は、クロスチェックして何度も確かめるといった体制を事前に作っておきましょう。不具合のある動画を流してしまうと、ブランドイメージを損ねてしまう可能性もあります。
申し込み後のキャンセルはできない
Tiktok広告は、出稿後の修正のみならず、メールで広告出稿の申し込みをしてしまうと、キャンセルができません。広告出稿が割り当てられる前であればキャンセルできる可能性もありますが、高い確率でキャンセル不可能と考えておいた方がいいでしょう。
Tiktokはこのように使い方を注意しなければならない点があるので、出稿する広告には細心の注意を払いましょう。申し込みが終了すると費用も全額支払わなければならないので、スケジュールをしっかりと立ててから実行に移しましょう。
たとえ会社にどうしようもない理由があったとしても、キャンセルできないので、できるだけ余裕をもった申し込みをするようにしてください。
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TikTok広告の企業事例
最後にTikTok広告がどのように活用されているのか、4つの企業の事例を紹介します。どれだけ重要なポイントや注意点について書かれていても、実感が湧かない方もいらっしゃるかと思います。
そこで実際に企業がどのような使い方をしているのか事前に確認しておけば、具体的なイメージも持てるようになります。ただ真似るだけでなく、自社独自の魅力も伝わるような広告を作成するのも忘れないようにしてください。
「#もののけついてんね」キャンペーン(J:COM)
J:COMでは、「#もののけついてんね」キャンペーンと銘打って、公式人気キャラの「ざっくぅ」と一緒に踊るダンス動画の募集を行いました。「#もののけついてんね」タグで投稿された動画の中から、「『ついてんね』賞」や、「『なついてんね』賞」を選ぶ内容のものです。
賞に選ばれた作品は、渋谷スクランブル交差点の街頭ビジョンに、1日の間で300回以上放映される権利が与えられました。その結果、「#もののけついてんね」のハッシュタグを使って動画投稿された動画は、合計で表示回数が1,000万回を超える成果を上げています。
Tiktokユーザーならではの、「みんなから注目されたい」、「著名人と同じ画面に映りたい」などの需要をうまく活用した事例です。
「#手洗いチャレンジ」キャンペーン(ミューズ)
「#手洗いチャレンジ」キャンペーンは、ミューズによって企画された、ハッシュタグチャレンジ広告です。新型コロナ感染症の影響を受けて、衛生管理に注目を受ける中、正しい手洗いの方法を知ってもらうためのキャンペーンとして開催されました。
「手のひらをゴシゴシ」、「指の間をゴシゴシ」などの洗い方を元にした、オリジナルのダンスや楽曲が話題を呼びました。「りかりこ」さんや、「景井ひな」さんといった、インフルエンサーを活用した積極的な取り組みは、多数のUCCを獲得するのに成功しています。時代の流れや出来事に合わせて、著名人をうまく活用し、話題性を作り出した事例として参考になるでしょう。
おちゃのこシャインシャイン(バンダイ)
バンダイが行った「おちゃのこシャインシャイン」は、ユーザーにtiktokへダンス動画を投稿してもらい、拡散してもらうのを狙った広告です。Tiktokに投稿された動画は、直接バンダイ公式YouTubeチャンネルとリンクされており、チャンネルの認知度を高めるのに成功しています。
DJマロンとMCズイミーというキャラクターのダンスを元にした動画を募集し、子どもも楽しめるコンテンツとして好評を集めました。楽しげで可愛らしい音楽に合わせたダンスは、元気がもらえると評判です。企業目線から捉えると、他のSNSやサイトと連動させる際の成功例として役立ちます。
心肺蘇生ダンス(日本赤十字社県支部)
心肺蘇生ダンスは、日本赤十字車検支部によって投稿されたTiktok広告です。命を救うための大切な知識として、心肺蘇生をより多くの人に知ってもらうのを目的に作成されました。商品プロモーションではありませんが、ユーザーに伝えたいメッセージを届ける事例として参考になるのではないでしょうか。
心肺蘇生という一見真面目な内容を、可愛らしいダンスで表現しつつ、正しい方法を学べる動画として注目を集めました。更にダンスの振り付けは、元EXILEメンバーのパフォーマーであるUSAさんが担当したのも、大きな話題を呼んだ理由の一つです。
著名人を採用した話題性はもちろん、重要な内容に若年層も興味が持てるように工夫されている点は、マーケティングにも十分活用できる余地があります。
インフルエンサーマーケティングとは?事例、効果測定方法も解説
TikTok広告のまとめ
Tiktok広告は自社でも行っていけますが、難しいと感じたら、マーケティング会社に依頼してみるのもおすすめです。どちらで実施するにしても、計画的に予算を立て、効果的な運用方法の実現と、クリエイティブの作成を目指しましょう。
まずは、高い安いで判断するのではなく、達成したい目的を前提として、自社が行おうとしている施策にマッチしているかどうか確認するのが大切です。どのTiktok広告が自社に合っているのか、どこの企業の施策がイメージに近いのか調べて、自社独自の魅力が伝わる広告を作成してください。
後は具体的なターゲティングを行い、話題を集めるための、ユーザー層に合わせた工夫を施していきましょう。ユーザーと自社の伝えたい内容がマッチすれば、ショートムービーでも商品やサービスに興味を持ってもらえます。
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【プロにお任せ】TikTok広告運用代行
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