ECサイト

最終更新日: 2022.10.06

Shopify、ECサイトの専門家が教える、繁忙期に備える7つのマーケティング施策

Shopify、ECサイトの専門家が教える、繁忙期に備える7つのマーケティング施策

大半のECサイトにはクリスマスなどのプレゼント需要が高い繁忙期があります。多くの顧客がECサイトを訪問するこの時期に合わせた対応を取っておくと売上を逃すことがありません。そこで繁忙期に行うべきECサイトの対策についてShopifyの専門家にヒアリングしました。

三木 五月

監修者

Twitter:@satsuki_miki
神奈川県の湘南でデジタルマーケティングの会社を経営しています。湘南をシリコンバレーのようにしたく、社員一丸で突っ走っています! 座右の銘は「好きこそものの上手なれ」。成熟した文化、自然豊かな湘南で一緒に働いてくれる仲間を絶賛募集中です。フルリモートOKです。詳しくは採用ページをご覧ください。

QUERYY(クエリー)編集部

執筆者

株式会社ニュートラルワークス

QUERYY(クエリー)編集部

QUERYY(クエリー)は、株式会社ニュートラルワークスが運営するデジタルマーケティング情報メディアです。

繁忙期に備えたECサイトの施策1:ギフト購入を簡単にする

繁忙期に備えたECサイトの施策1:ギフト購入を簡単にする

ホリデーシーズンをはじめとした繁忙期には、ふだんECサイトを利用しない新規ユーザーがギフトを贈る目的だけでサイトを訪問するケースが増えます。こうしたユーザーの中には「ショッピングを楽しみたい」というよりは「できるだけ早く買い物を済ませたい」という考えの人も数多くいます。

そんな顧客のユーザー体験を最適化するためにも、目当ての商品を見つけて購入するまでの手順はできるだけシンプルにしましょう。ギフト用のセット商品を設定したり、セット商品をECサイトのトップに表示したりと、UI・UXを工夫して新規ユーザーに心地よくスピーディーに目的を達成してもらうことは、リピートユーザー獲得のチャンスでもあります。

具体的な打ち手例1:期間限定セットを用意する

顧客のユーザー体験をシンプルにする取り組みの一環として、たとえばクリスマス限定セットのような期間限定の商品を提供するのもいいでしょう。期間限定にすることでお得感・プレミア間を醸成し、ユーザーの購買意欲を刺激しましょう。

具体的な打ち手例2:購入者が選びやすい商品リストを作る

顧客に購入を後押しする手法として、ユーザーが期待していることを知り、それに沿った用途の商品を開発するのも重要です。「母の日に感謝を込めて」「恋人との記念日に贈りたい」といった商品リストを作ることでユーザーの手間を大幅に省くことができます。「5,000円以下」「10,000円以上」といった予算で区切っておすすめ商品を掲載するのも効果的です。

繁忙期に備えたECサイトの施策2:ギフトカードを販売する

繁忙期に備えたECサイトの施策2:ギフトカードを販売する

ギフトをより特別なものにするためにホリデーギフトカードを提供しましょう。Amazonなどの大手ECサイトではギフトカードにオリジナルのメッセージを添える機能を提供し、より質の高いユーザー体験を提供しています。

繁忙期に備えたECサイトの施策3:ユーザーサポートを充実させる

繁忙期に備えたECサイトの施策3:ユーザーサポートを充実させる

ECサイトでのギフト購入は、とりわけ新規ユーザーにとって多少のストレスを伴います。特に商品を選び決済を完了してしまえば、商品が配達されるまでのプロセスはユーザーにとってブラックボックス化されてしまいます。商品や数量を間違えてしまった、送付先の指定を間違えてしまった、などなど、決済完了後に気づいてしまうことがあるかもしれません。

そんなケースを想定し、ECサイトの専門家の多くがライブオンラインチャットの導入やECサイト内の目立つ場所に問い合わせ先(電話番号など)を表示するよう勧めています。また、問い合わせのチャットやメールなどにはなるべく早く返答するなど、顧客を待たせない工夫も必要です。きめ細かなケアによって、ユーザーはあなたのECサイトにより愛着を感じてくれるでしょう。

繁忙期に備えたECサイトの施策4:顧客のメールリストを集め、メルマガで売上を増やす

繁忙期に備えたECサイトの施策4:顧客のメールリストを集め、メルマガで売上を増やす

ECサイトの売上を増加させるうえでメールマガジンの配信はいまだ有効な手法です。特にホリデーシーズンなどの繁忙期には競合のECサイトも大々的な告知を行うので、より幅広く、より的確にニュースレターを配信して自社のECサイトにユーザーを集客しましょう。

メールマガジンの配信先ユーザーは多ければ多いほど集客効果にプラスの効果をもたらしますが、膨大な顧客リストを適切にセグメントすることで、その効果はさらに高まります。年齢、性別、趣味嗜好、ライフステージといったユーザーデータに基づいてコンテンツやおすすめ商品をカスタマイズし、各ユーザーに最適化されたメールマガジンを配信することで集客ならびに売上にポジティブな影響を与えるはずです。

ECサイトや商品ラインナップの魅力を具体的に提示して、サイトへのアクセスを促すことも重要です。「今しか買えない限定商品!」といったプレミア感を醸成することも効果的です。

なお、Web広告に次ぐマーケティング効果を発揮するツールとして、Shopifyでメールマーケティングを行う際はKlaviyoなどのアプリを活用するのもおすすめです。

繁忙期に備えたECサイトの施策5:カゴ落ち対策に取り組み、コンバージョンを取り戻す

繁忙期に備えたECサイトの施策5:カゴ落ち対策に取り組み、コンバージョンを取り戻す

先述したとおり、ホリデーシーズンなどの繁忙期には新規ユーザー数が増加します。そのような背景もあり、ECサイトではカゴ落ち(カート放棄)率が増加する傾向があります。購入プロセスにおいてサイトを離脱してしまう要因はさまざまですが、カゴ落ち率を抑制するために最大限の対策をすることは重要です。

Shopifyの有料プランには、カートを放棄しECサイトから離脱した顧客へリマインダーメールを配信する機能があります。この機能を活用することでサイトのコンバージョン率をアップさせる効果を期待できますので、ぜひ設定してみてください。

繁忙期に備えたECサイトの施策6:繁忙期の配送体制を整備する

繁忙期に備えたECサイトの施策6:繁忙期の配送体制を整備する

ホリデーシーズンなどの繁忙期以外にも当てはまることですが、物流および配送体制を整備するのはとても重要です。正しく備えておかなければ、急激な注文の増加や返品に対して対応しきれなくなるリスクがあります。急な人手不足といった不測の事態も想定しておきましょう。

ポイントは、配送サービスのプランとプロセスを事前に整えておくことです。特にプレゼントを購入し、配送タイミングを指定したユーザーに最適な体験を提供できれば、それは今後の直接ECサイトにおける収益に直結します。

そこで、たとえ有料でも翌日配達サービスを導入するなど、繁忙期への備えとしてトライしてみるのも有効です。また、ホリデーシーズンに限って返品ポリシーを通常より緩和することでユーザーの共感を醸成するのもおすすめです。

「指定した配送日にきちんとギフトが届くか」というユーザーの不安を払拭するためにも、できる限りの対策を講じましょう。

一方、ドロップシッピング(ECサイト側で在庫を持たず、受注した商品をメーカーや卸売業者から顧客へ直接配送する仕組み)をベースに運営しているECサイトでは、繁忙期のイレギュラーなリスクに備えて計画を立てておきましょう。

つまり、配送を担当するメーカーや卸売業者が対応できないほど急な注文を受けた場合に備えて、ECサイト側でも事前に在庫を手元に置いておくなどの対応です。ドロップシッピングという仕組み自体のメリットは減少しますが、顧客のユーザー体験を最適化するためにも緊急の場合はすぐに商品を発送する準備をしておくことが、後々の売上やECサイトの成長に貢献してくれるはずです。
ドロップシッピングって?通常のネットショップと何が違う?注意点や始め方を基本的なことから紹介 ドロップシッピングって?通常のネットショップと何が違う?注意点や始め方を基本的なことから紹介 インターネット通販を始めようと思った方、商品の仕入れや在庫リスクがあって躊躇していませんか?そんなときはドロップシッピングという手もあります。ドロップシッピングの特徴、メリット・デメリットや始め方をご紹介します。

さらに、ユーザーが商品の配送状況を確認できる仕組みを構築すれば、カスタマーの不安を低減できるだけでなく、ECサイトへの問い合わせ件数の減少といったコスト面での最適化を実現させることも可能です。

AfterShipというアプリをShopifyと連携させることによって、カスタマーサービスの品質をさらに向上できます。プレミアムバージョンでは、配送番号を使った荷物の追跡や、配送状況に関する自動のフォローアップメールの配信にも対応しています。

繁忙期に備えたECサイトの施策7:忙しい時期こそ、顧客を喜ばせる工夫を凝らす

繁忙期に備えたECサイトの施策7:忙しい時期こそ、顧客を喜ばせる工夫を凝らす

クリスマスやホリデーシーズンといった大イベントをはじめ、繁忙期に備えるためにECサイトの運営も大忙しです。業務効率や生産性などどうしても視点が内向きになりがちですが、そんな時期だからこそユーザーとのつながりを重視した施策を意識しましょう。
繁忙期こそ新規ユーザーをリピーター化したり、既存ユーザーとより強い結びつきを構築するチャンスなのです。ユーザーがSNSでシェアしたくなるような購入体験を提供するに、たとえば配送時に小さなサプライズを仕込んでおくのはいかがでしょうか。
次回購入時に使えるクーポンコードも有効ではありますが、特別なシーズンならではのお菓子やクリスマスの飾りなど、お店(ECサイト)の顔が見えるようなギフトがおすすめです。

まとめ

これらの対策は、どのECプラットフォームでも言えることですが、Shopifyストアにおいては特に有効です。Shopifyアプリストアでは、ホリデーシーズンの準備に役立つツールやサービスを見つけることができます。Shopifyを利用していなくても、Shopifyアプリストアで役に立つビジネスツールを探してみましょう。

企業様がECサイトの構築やマーケティング施策のプランニングに費やす時間とコストを最適化するために、ニュートラルワークスの専門知識と豊富な経験をぜひご活用ください。最新トレンドを踏まえた情報設計やデザインで、徹底的に「成果」にこだわったECサイトを構築いたします。

弊社とコラボレーションを通じて、御社は競合との差別化を実現し、それが更なる顧客獲得・売上増加に繋がります。Zoomなどのオンライン相談(無料)も実施しておりますので、まずはこちらのお問い合わせページよりお気軽にご相談ください。ご連絡心よりお待ちしております。

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三木 五月

三木 五月

代表取締役社長

Twitter:@satsuki_miki
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