オウンドメディアのデザインは、メディアのコンセプトやターゲットに合わせて考えるのが重要です。しかし「メディアに合ったデザイン」とは具体的にどのようなものか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
オウンドメディアのデザインはときに、企業側の嗜好に偏ってしまったり、デザインにこだわりすぎて機能性が低下したりすることもあります。オウンドメディアを立ち上げる際には、どのようなポイントを重視してデザイン設計をすべきか確認しておくことが大切です。
この記事では、オウンドメディアのデザインで重視したいポイントや、実際の参考事例をもとにデザイン設計のコツを解説しています。自社に合ったオウンドメディアのデザインを考える上での参考にしてみてください。
<無料>資料ダウンロード
【無料動画】オウンドメディア勝ちパターン大公開
~本物のプロが、リード獲得を目的とした戦略的なオウンドメディア構築をご紹介~
目次
- オウンドメディアにおけるデザインの重要性
- 企業のオウンドメディアのデザイン事例20選
- 1.MERY|株式会社MERY
- 2.KAI-YOU|株式会社カイユウ
- 3.ナタリー|株式会社ナターシャ
- 4.くらしの良品研究所|株式会社良品計画
- 5.SUMOジャーナル|株式会社リクルート
- 6.キューピーマヨネーズキッチン|キューピー株式会社
- 7.北欧、暮らしの道具店
- 8.FASHION HEADLINE
- 9.TERIYAKI|株式会社TERIYAKI
- 10.WORKSIGHT|コクヨ株式会社
- 11.サイボウズ式|株式会社サイボウズ
- 12.LIG|株式会社LIG
- 13.ferret|株式会社ベーシック
- 14.メルカン|株式会社メルカリ
- 15.Device Plus|株式会社ローム
- 16.THE BAKE MAGAZINE|株式会社BAKE
- 17.watashi+|株式会社資生堂
- 18.GIFMATIC|ディスポート株式会社
- 19.ジモコロ|株式会社アイデム
- オウンドメディアのデザインを考える4つのコツ
- オウンドメディアのデザイン例のまとめ
オウンドメディアにおけるデザインの重要性
オウンドメディアは、サイトデザインの影響を強く受けます。オウンドメディアの運営で「何を実現したいか」「何を目指したいか」といった目的は、企業ごとに異なるでしょう。デザインはこのような、オウンドメディアに取り組む「目的」に合わせて決めていくのが重要です。
たとえば、最新の情報を素早く届ける速報性や、ユーザーに必要な情報をくまなく掲載する網羅性、自社独自の世界観など「このメディアで何を優先的に伝えたいか」によって、適したデザインも変わります。誰に、どんな情報をどのような形で届けるかをまず企業が明確にしましょう。メディアコンセプトに即したデザインは、結果的にPVやCTAなど顧客からのアクションにつながります。
まずは自社のオウンドメディアの目的を明確にし、デザインを「目的を達成するための一手段」として捉えていくとよいでしょう。
企業のオウンドメディアのデザイン事例20選
ここからは、実際の企業が運営するオウンドメディアのデザイン事例を紹介します。業種やビジネス形態、企業ビジョンなどによってデザインの優先ポイントが異なっています。デザインにおいて工夫しているところや、どんなポイントが成功の要素になったのかなどをチェックしていきます。
1.MERY|株式会社MERY
メディアや広告の運営など、各種マーケティング事業を展開する株式会社MERYでは、女性向け情報サイト「MERY」を運営中。若年層の女性をメインターゲットにしたBtoCオウンドメディアです。
網羅性に特化したデザインで、1ページでより多くの情報がユーザーに届くようになっています。シンプルなデザインですが、パッとみてわかりやすい写真を使って情報整理しているのが特徴。視覚に訴える要素を持ちつつ、幅広いジャンルの記事を蓄積しています。典型的な網羅型オウンドメディアの例です。
2.KAI-YOU|株式会社カイユウ
メディアプロダクション事業を手掛ける株式会社カイユウのオウンドメディア。インターネット、音楽、アニメ、ゲーム、エンタメなどのポップカルチャーに関する情報を網羅するサイトです。
特徴的なのは、編集部が記事を投稿するだけでなく、ユーザーが記事を投稿できる機能やコメント機能など読者参加型のBtoCメディアである点。ユーザーからの投稿は編集者によって校正されるため、質の保たれた情報を効率的に集めることで網羅性を担保しています。
3.ナタリー|株式会社ナターシャ
音楽メディアとして有名なNatalieは、株式会社ナターシャのオウンドメディアです。ナターシャはニュースメディアの運営やオリジナルグッズのEC事業、イベントの企画制作などを行う企業。情報を網羅することでサイトへの流入数を上げ、メディア収益やEC事業の促進を行っています。
こちらも網羅性を最優先としたオウンドメディアで、コミック・映画・音楽・お笑いなどのポップカルチャーコンテンツを幅広く扱っています。トップページは3カラム構成で、最新・話題・人気・特集などのカテゴリを一気に表示しているのが特徴。トップページの作りはやや複雑で情報量が多い反面、わかりやすく整理されているため欲しい情報に素早くアクセスできます。
4.くらしの良品研究所|株式会社良品計画
無印良品でおなじみの株式会社良品計画のオウンドメディア「くらしの良品研究所」。こちらはオウンドメディアを無印良品の商品開発に役立てています。
くらしの良品研究所では「IDEAPARK」と題して、メディア上で消費者リクエストを募集。リクエストから生まれた新商品の紹介、消費者アンケートを元にした商品改善などをメディア上のコラムで発表しています。
オウンドメディアを通じて、消費者とコミュニケーションをとれるスタイルが斬新です。トップページからはポッドキャストでラジオ視聴も可能。非常にシンプルなデザインのオウンドメディアですが、機能性や新しい取り組みによって唯一無二の存在を確立しています。
5.SUMOジャーナル|株式会社リクルート
株式会社リクルートが運営するオウンドメディア「SUUMOジャーナル」では、住まいや暮らしにまつわるコラムや情報記事を掲載しています。話題性でユーザーを引き込むコンテンツから、物件情報を求めているユーザーへのお役立ちコンテンツなど幅広い情報を扱っています。
SUUMOといえば、オリジナルキャラクターの「スーモ」でよく知られています。しかしオウンドメディア内では、キャラクターを多用せずにシンプルなデザインを優先しています。記事内容や実用性重視のデザインです。企業カラーともいえるスーモの黄緑色をアクセントカラーとして使用し、企業イメージと合わせています。
メニューにカーソルを合わせると記事のサムネイルが表示され、カテゴリごとの人気記事や新着記事に辿り着きやすくする工夫が見られます。
6.キューピーマヨネーズキッチン|キューピー株式会社
食品メーカーのキューピー株式会社では、キューピーマヨネーズを使ったレシピを掲載するオウンドメディアを展開しています。マヨネーズを使ったレシピ検索からサイトへの流入を図り、豊富なレシピコンテンツから自社製品への印象がより高まるよう設計されています。
商品のイメージカラーとサイトのデザインカラーを統一させることで、ユーザーに自社製品のイメージを強く刷り込ませているのがわかります。また、レシピは調理ジャンルや用途ごとに分類。マヨネーズの意外な活用法をまとめた「マヨネーズマジック」のトピックも印象的です。
自社商品をPRしながらも、ユーザーが料理の幅を広げたり楽しんだりできるようなコンテンツを数多くアップしています。
7.北欧、暮らしの道具店
北欧、暮らしの道具店は、雑貨の企画販売やEC事業、広告やメディア事業を展開する株式会社クラシコムのオウンドメディアです。特徴は読み物や情報提供とECサイトを一体化させたメディアであること。オウンドメディアとしてユーザーとの信頼関係を構築し、自社で取り扱う商品の購買につなげることに成功しています。
トップページには、買い物・読み物・お知らせなどがランダムに並びます。スッキリとオシャレなサムネイル画像や商品画像で、視覚的にコンテンツを選んでもらうスタイル。サイト内検索機能で、読み物と買い物を分けて検索できるようになっているため、ユーザーの目的に応じた使い分けにも対応しています。
8.FASHION HEADLINE
FASHION HEADLINEは、メディアや広告運用、システム開発などインターネット事業を展開する株式会社ファッションヘッドラインのオウンドメディアです。FASHION HEADLINEではファッション業界のニュースや美容・グルメ・ライフスタイルなどのコンテンツを掲載中。
三越伊勢丹ホールディングスとイードの共同出資により運営されており、日本の百貨店業界を活性化させたいという目的があります。しかしメディアでは三越伊勢丹に関する宣伝や情報は全体の1割程度で、客観的で中立な情報発信に好感を持つユーザーが多いとのこと。
デザインはダイナミックで美しい画像が印象的です。洗練された写真の使い方と、よく目立つSNSボタンの設置によって、コンテンツがシェアされやすい導線設計のデザインとなっています。
9.TERIYAKI|株式会社TERIYAKI
株式会社TERIYAKIのオウンドメディア「TERIYAKI」では“絶対に外さない美味しいお店”の情報をまとめて提供しています。グルメアプリの開発や運営を行う企業で、実業家の堀江貴文氏考案のグルメサービスとして有名です。
お店の情報をメインに扱うため、サイトトップに大きな検索窓を設置しています。またサイト内の「テリヤキスト」と呼ばれる情報ページも見どころです。登録している食通たちのイチオシ店情報を一覧で見ることができ、サービス考案者である堀江氏もテリヤキストとして参加しています。
一般的なグルメサイトではお店の味だけでなく、雰囲気や従業員の接客態度なども加味された評価を出していますが、TERIYAKIではとにかく「味」にこだわったグルメ情報を徹底して掲載。「ユーザーにどんな情報を届けたいか」がかなりピンポイントに絞り込まれたオウンドメディアです。
10.WORKSIGHT|コクヨ株式会社
文具メーカーとして知られるコクヨ株式会社では、オウンドメディア「WORKSIGHT」を運営中。コクヨでは文具の製造だけでなく、オフィス家具や公共施設、商業施設などの空間デザイン事業を手掛けています。
WORKSIGHTでは、コクヨの空間デザイン事業に焦点を当てたコンセプトで、オフィスデザインやキャリア、コンサルティングなどの情報を発信中です。シンプルなデザインですが、フォントの組み合わせによってスタイリッシュで洗練された印象に仕上がっています。
コンテンツは、ワークプレイス事例・有識者が描く未来・先駆者の働き方・変革リーダーの視点という4つの軸でジャンル分けを行い、独自性を発揮しています。
11.サイボウズ式|株式会社サイボウズ
ソフトウエア開発を手掛けるサイボウズ株式会社では「サイボウズ式」を運営しています。コンテンツは「働き方」と「IT」を関連付けたものを中心に掲載。より効率的な働き方を提案しつつ、自社が開発するクラウドサービスやソフトウエアの販売につなげています。
働き方や組織作りに関する記事を、イラストや漫画などを交えてポップなデザインに仕上げています。これまでの仕事や組織といった堅苦しいイメージを壊す、オープンで親しみやすいデザイン。トップページからは自社で展開するYoutubeチャンネルや電子書籍、SNSなどのさまざまなチャネルにアクセスできるようになっています。
12.LIG|株式会社LIG
Web制作会社LIGが運営するオウンドメディアです。LIGはオウンドメディアの成功事例として有名なためご存じの方も多いでしょう。
Webサイト制作のジャンルは競争率が激しく、他社との差別化が難しいという側面がありました。LIGはオウンドメディアでコンテンツ制作や、Web制作に関する情報提供を始めたことでファンの獲得に成功。現在も実務に使えるノウハウを幅広く提供し続け、顧客を増やしています。
Webサイト制作会社ならではの印象的なアニメーションでユーザーをお出迎え。デザインのオリジナリティと技術力が一目でわかるトップページです。
従業員やクリエイターの写真を使ったアイキャッチ画像やレビュー、インタビュー記事など社内の雰囲気や様子がありありと伝わるコンテンツも特徴的です。これにはLIGが行うコワーキングスペースや飲食店の経営、ゲストハウス事業など、Web制作以外への活動も認知させていきたいという狙いがあります。
13.ferret|株式会社ベーシック
ferretは、Webメディア運営やマーケティングツールの開発事業を行う株式会社ベーシックのオウンドメディアです。マーケター向けの情報提供を行う網羅型のオウンドメディア。日本トップクラスの規模で、Webマーケティング関連の検索流入数を大きく伸ばし成長しました。
蓄積された情報量が多いため、ユーザーが欲しい情報を見つけやすくする工夫をしています。グローバルナビは一般的に記事カテゴリを設定しがちですが、イベントやツールなどをカテゴリ名に設定し、自社の事業内容を知ってもらえる導線づくりをしています。
記事をしっかり読み込みシェアしてもらう流れを作るために、記事ページのフォントサイズや余白のバランス、シェアボタンの配置などにこだわっているのも特徴です。
14.メルカン|株式会社メルカリ
フリマアプリの開発・運営で知られる株式会社メルカリでは、採用活動を目的とした「メルカン」というオウンドメディアを運用しています。
メルカンは「採用オウンドメディア」という位置づけですが、人材の募集につなげるだけでなく、会社のコンテンツプラットフォームとして活用している点が特徴です。社員へのインタビュー記事や毎日更新される広報、ポッドキャストなど豊富なコンテンツがあります。
従業員の写真を使用し、リアルな社内風景とそこで働く人の雰囲気がひしひしと伝わるデザインです。サイトトップにある「Bold Challenge」では今日のおすすめとして毎日新着記事を更新。訪問するユーザーに常に新しい情報を届けています。
15.Device Plus|株式会社ローム
Device Plusは、半導体メーカーの株式会社ロームが運営するオウンドメディアです。エンジニアや電子工作に関心のあるユーザー向けの記事を集めています。
運営会社のロームは、個別半導体やIC、パワーデバイスなどの制作を手掛ける企業。モノ作りや電子工学のノウハウを初心者にもわかりやすく掲載することで、エンジニアリングに精通する企業というイメージを強化し、ブランディングにつなげています。
カテゴリごとに色分けを施し、視覚的に情報を整理するデザインが印象的です。カテゴリ名はTrend Plus(話題の情報やモノを紹介)・People Plus(注目のあの人へインタビュー)・Glossary Plus(電子デバイス・電子工作用語集)など、独自性を持たせつつユーザーが欲しい情報に辿り着きやすくなるアイデアと遊び心があります。
16.THE BAKE MAGAZINE|株式会社BAKE
THE BAKE MAGAZINEは、スイーツの製造販売を行う株式会社BAKEのオウンドメディアです。お菓子やお茶などのコンテンツから自社ECサイトの「BAKE the ONLINE」での購買を促進。インハウスデザイナーへのインタビューや、ブランドの信念、働き方などに関する記事も多く、オウンドメディア経由の採用活動にもつなげています。
THE BAKE MAGAZINEのデザインは美しい写真素材をスライダーで表示し、限られたページエリアの中で複数の視覚情報を届けられるようになっています。インターネット上でいかに「美味しそう」という感情を湧かせるか、イメージや世界観を気に入ってもらえるかに重点を置くメディアといえるでしょう。
17.watashi+|株式会社資生堂
Watashi+は、化粧品の研究・開発・販売をメインに扱う株式会社資生堂のオウンドメディアです。オウンドメディアの効果もあってか、資生堂Webサイトの月間平均PVは500万前後という驚きの数字を打ち出しており、新規顧客やリピーターの獲得に役立てています。
watashi+では、ユーザーが自分の顔でメイクのシュミレーションができる機能、肌質診断など多彩なコンテンツを盛り込んでいます。シュミレーションや肌質診断の結果からピックアップされた商品を、そのまま購入できる導線も完璧です。まるでデパートで化粧品を選ぶような感覚でショッピングできます。
商品やサービスのPR画像をスライダー表示し、白ベースに赤・ピンク・紫など女性らしいカラーを使ったサイトデザインです。
18.GIFMATIC|ディスポート株式会社
ディスポート株式会社が運営するGIFMATICは、岐阜県の観光情報を集めたオウンドメディアです。地方のお出かけスポットや買い物、グルメなどの情報をドラマチックにコンテンツ化して提供しています。岐阜県内の情報提供を徹底することで、観光客だけでなく県内在住者を含めた地域活性化を果たす目的があります。
サイトのトップページには大きな特集記事のスライダーも。写真にはオシャレでデザイン性の高いものを使用しています。アイキャッチに入れるタイトルには雑誌レベルのこだわりを感じます。基本の構成はよくあるデザインですが、細かなこだわりとセンスで印象に残りやすいサイトです。
19.ジモコロ|株式会社アイデム
ジモコロは、求人情報を扱う株式会社アイデム、Webコンテンツ制作を手掛ける株式会社バーグハンバーグバーグが共同運営するメディアです。
全国各地の「地元」に関する情報記事を提供し、Web求人サイト「イーアイデム」への認知や流入につなげています。実際にイーアイデムを使って仕事に応募する人のうち、10%がジモコロを経由しているとのこと。
地元のおもしろネタ、地方で店舗経営する人へのインタビュー取材、地元のスポット紹介など、コンテンツジャンルは多岐にわたります。アイキャッチのインパクトや技術力の高さ、タイトルの切り口など「見ていて飽きない」デザインです。
オウンドメディアのデザインを考える4つのコツ
オウンドメディアはコンテンツの内容や充実度ももちろん重要ですが、デザインによる影響も非常に大きいです。デザインは「どのようにして情報を届けるか」で決まり、企業のイメージや信頼度の他、PV数や売上など定量的な結果にも直結する重要な要素になります。
しかし、情報をわかりやすく届けることを優先する場合、デザインに独自性を出しにくく競合との差別化が課題になりやすいです。また企業が理想とするデザインと、機能性やコンテンツとのバランスなどさまざまな要素と折り合いをつけていく必要もあります。企業がオウンドメディア運営で目指したい「目的」に合わせたデザインを考えていきましょう。
この章では、オウンドメディアのデザインを考える上で重要になる4つのポイントを確認します。
メディアのコンセプトに合ったデザインテイストか
デザインは、オウンドメディアのコンセプトに合ったテイストにしましょう。コンセプトとは、メディア全体を貫く基本的な考え方や概念のことを指します。「誰に・何を・どのように伝えたいか」という方向性を定め、デザインをそのコンセプトに合わせていきます。
ターゲットとなるユーザーのデータをしっかり集め、ユーザーがどのようなものを求め、どのような環境にいるか、という部分まで詳細にイメージします。成功しているオウンドメディアに共通するのは、適切な人に適切な情報が届くデザインになっていること。オシャレさやインパクトのあるデザインでも、そのテイストがターゲットに適していなければ企業イメージの定着は見込めません。
企業のイメージカラーと合ったデザインになっているか
企業によっては、会社のロゴや商品などが元になったイメージカラーを持っていることもあるでしょう。商品のパッケージカラーやイメージキャラクターの色と、オウンドメディアの色を揃えることでブランディング効果が高まります。
たとえば、今回紹介した20の事例の中では、リクルートの「SUUMOジャーナル」やキューピー株式会社の「キューピーマヨネーズキッチン」などのメディアデザインが参考になるでしょう。企業カラーとオウンドメディアのカラーを共通させることで「あの会社のメディアだ」と認識してもらいやすく、商品やサービスのイメージも定着しやすくなります。
コンテンツテーマと合っているか
コンテンツテーマに合ったデザインにするのも重要です。コンテンツテーマとは「何の情報を取り扱うか」というメディアの大枠テーマになります。アイコンやワンポイントのイラスト、背景や色使いなどを、メディアで扱うテーマに関連させたものにすると、オリジナリティの高いオウンドメディアデザインになるでしょう。
Web関連の業種ならスマートでスタイリッシュなデザイン、子育てやママ向けメディアならやわらかく可愛らしい雰囲気、食品関連企業の場合は食欲をそそる色使い……といったようにアイデアを膨らませましょう。さらに、世界観を意識したオウンドメディアにする場合、その表現がターゲットユーザーに正しく伝わるかどうかを、しっかり検討する必要があります。
スマホ対応しているか
オウンドメディアは、スマホからのアクセスを想定してデザインしましょう。PCで作成したデザインをそのままスマホで閲覧すると、ページが切れたりタップしにくくなりやすいです。
そのせいでユーザーがページを離れてしまったり、企業イメージを損ねたりするおそれもあります。見やすさ、操作しやすさの追求はUIを向上させ、UIの向上は他社との差別化にもつながる重要なポイントなので押さえておきましょう。
PCで作成したデザインを各デバイス用に自動変換する、レスポンシブデザインを導入するケースも多いです。しかし、レスポンシブデザインはデバイスごとに表示するデザインを変えることができません。UI向上のためには、デバイスごとに異なるデザインを用意するのが理想的です。
【無料あり】オウンドメディアにおすすめのWordPressテーマ15選!選ぶコツも解説
オウンドメディアのデザイン例のまとめ
オウンドメディアにおけるデザインの役割や実例、デザイン考案のポイントをお伝えしました。
メディアのデザインは単純な視覚的イメージの要素だけでなく、どんなユーザーにどのような情報を届けるか、という基本的なコンセプトにも大きく関わっています。オウンドメディアの運営で達成したい「目的」ありきのデザインが、PV数やCTAなどのアクション、そして企業の売上にも反映されるのです。
今回紹介したさまざまな企業のオウンドメディアデザインを参考に、自社に適したデザイン、自社が届けたい情報にマッチするデザインを考えてみてください。
ニュートラルワークスでは、オウンドメディアの制作から運用までをワンストップでサポートしております。自社のオウンドメディア運用で培ったナレッジやノウハウを元に、成果の出るオウンドメディア構築のご提案いたします。オウンドメディア制作でお困りの方は無料相談もお受けしていますので、お気軽にお問合せください。