この記事のポイント
この記事でおさえておきたいポイントは以下です。
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Facebook広告とは
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Facebook広告とはFacebookのページ上に表示される広告のことで、Facebook広告のさまざまな機能を使えば、関連するInstagramや提携メディア、モバイルアプリにも広告を配信することが可能です。
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Facebook広告の種類
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Facebook広告には画像広告、動画広告、スライドショー広告、カルーセル広告、インスタントエクスペリエンス広告、コレクション広告、リード獲得広告、Meta Advantage+ カタログ広告(旧:ダイナミック広告)、いいね!広告、イベント広告、メッセージ誘導広告(Messenger誘導広告)、プレイアブル広告、Facebookページのクーポン(旧クーポン広告)、アンケート広告などの種類があります。
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Facebook広告の配置の種類
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Facebook広告の配置には「自動配置」と「手動配置」があります。Facebook広告とInstagram広告における配置はフィード、ストーリーズ・リール、インストリーム、Facebook上の検索・Marketplaceの検索、Facebook右側広告枠、リール広告・オーバーレイ広告が主になっています。
Facebook広告をいざ出稿してみようと検討し始めたものの、Facebook広告の種類が多く、どれを選ぶべきか決め手に迷うことがあります。
Facebook広告には、主に14種類あり、それぞれに特徴があります。どのFacebook広告が自社商品やサービスにあっているのかを適切に判断することが、成果の分けるともいえるでしょう。
そこでFacebook広告の種類について、特徴とメリット、どのような業種や商品に向いているのか、注意点とともに解説します。Facebook広告の配置についても、種類や特徴を詳しく紹介するので参考にしてみてください。
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目次
- Facebook広告とは?強みとユーザー層
- Facebook広告の種類
- Facebook広告の配置の種類
- Facebook広告を利用するメリット
- Facebook広告を利用するデメリット
- Facebook広告を活用して効果的なマーケティングを!
Facebook広告とは?強みとユーザー層
Facebook広告とは、どのような特徴があるのでしょうか。基本的な知識から、利用者数、利用者層などについて解説します。
Facebook広告とは?
Facebook広告とは、世界最大級のSNSであるFacebookのページ上に表示される広告のことです。
Facebookの全世界における月間アクティブユーザー数は、総務省_情報通信分野の現状と課題(令和4年度版)の調査によると、YouTubeなどをはじめとするSNSの中で、第1位の29億人となっています。
Meta(Facebookの運営会社)が2023年2月に発表した最新の詳細データ(Meta 2022年第4四半期(10月-12月)業績ハイライト)でも、月間アクティブ利用者数(MAU)29億6,000万人(前年比2%増)、デイリーアクティブ利用者数(DAU)に至っては20億人(前年比4%増)と記載されています。Facebookは29億人という膨大な数のユーザーに登録されているのはもちろん、20億人ものユーザーが日々利用している、人気のSNSプラットフォームだといえるでしょう。
これだけ多くのユーザーに認知・利用されているFacebook広告は、効果的な使い方をマスターできれば、かなりの効果を見込めるSNS広告なのです。
Facebook広告の強み
YouTube広告、Twitter広告、Instagram広告など、近年のSNS広告市場は拡大していますが、Facebookが他のSNS媒体と異なる最大の強みは、「実名登録制」である点です。
Facobookのアカウントは、「実名」かつ「1人1アカウント」が原則です。Twitterなどでは仕事用アカウントと趣味用アカウントを使い分けることが一般的ですが、Facebookでは、1つの個人アカウントにすべてが紐づいています。
Facebook広告はFacebookに登録されている、実在・正確・豊富な情報を活用できる点が、他のSNS広告よりも大きく異なっており、情報の質と精度の高さが大きな強みといえるでしょう。
また、Facebook広告のもう一つの強みは、Facebookを運営するMetaとしての網羅性です。Facebook広告のさまざまな機能を使えば、関連するInstagramや提携メディア、モバイルアプリにも広告を配信することが可能です。
このような強みから、現状多くの企業が自社商品・サービスのプロモーションのツールとして、Facebook広告を選んでいるのです。
Facebook広告のクリエイティブについて、要素の種類一覧や作り方を解説
Facebook広告でリーチできるユーザー
Facebook広告では、配信対象のユーザーを「オーディエンス」と呼びます。日本国内におけるオーディエンス数について、見ていきましょう。
2021年~2022年にかけての日本国内のFacebookユーザー数は55,000,000人(※1)、月間のアクティブユーザー数も26,000,000人(2019年)とされています(※2)。
総務省が行った調査(※3)によれば、Facebook利用率が最も高いのが、30代45.7%、40代41.4%という働き盛りの世代です。
引用:NTT DOCOMOが運営するモバイル社会研究所 モバイル社会白書WEB版
Facebook利用率の世代別内訳について、NTT DOCOMOが運営するモバイル社会研究所の調査(上記図)で見てみると、30代~70代にかけて平均して30%前後を維持していますが、10代14.1%、20代25.2%と若年層ではやや低い数値であることがわかります。
しかし、Facebook広告では、InstagramなどMetaの情報網を活用した広告配信が可能です。つまり、Facebook利用率では低いものの、Instagram利用率で74.3%の10代、66.7%の20代と高い数値を出している若者世代、Facebookでも安定した利用率を誇る30代49.4%に対しても、Facebook広告であれば、アプローチすることができるというわけです。
参考:
※1) https://worldpopulationreview.com/country-rankings/facebook-users-by-country
※2) https://japan.cnet.com/article/35139021/
※3) 総務省_情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査_令和3年 p.96
Facebook広告の種類
Facebook広告の特徴や世界や日本国内のオーディエンス数や現状をふまえたところで、ここからは実際のFacebook広告の種類について見ていきましょう。Facebook広告ごとの特徴やメリット、どのような業種・商品やサービスに向いているのかという視点で解説します。
Facebook広告の種類は?
Facebook広告は主に14種類あります。それぞれの特徴とメリット、向いている業種・商品やサービス、注意点やデメリットについて解説します。自社商品やサービスにとって最適のFaceboo広告を見つけましょう。
1)画像広告
2)動画広告
3)スライドショー広告
4)カルーセル広告
5)インスタントエクスペリエンス広告
6)コレクション広告
7)リード獲得広告
8)Meta Advantage+ カタログ広告(旧:ダイナミック広告)
9)いいね!広告
10)イベント広告
11)メッセージ誘導広告(Messenger誘導広告)
12)プレイアブル広告
13)Facebookページのクーポン(旧クーポン広告)
14)アンケート広告
1) 画像広告
■特徴とメリット
Facebook広告における「画像広告」とは、別名「バナー広告」とも呼ばれているものです。画像(静止画)とテキストを用いた最もシンプルかつポピュラーな広告の一種といえます。
画像広告を出稿するための準備としては、バナーに使用する「画像1枚」と「バナー広告を説明・宣伝する広告文」を用意すれば、すぐに始められるというのが特徴であり、メリットといえるでしょう。
■向いている業種・商品やサービス
専門的な知識がなくても広告出稿まで完遂できるのが、画像広告のメリットといえます。もしこれからFacebook広告を始めるという方には、この画像広告がおすすめです。
特に、自社商品やサービスが1枚の画像で印象的に表現できるような業種や商品(アパレル系、エンターテインメント系、飲食系、ペット関連など)に適しています。
Facebook広告のターゲティングの種類と活用方法!設定方法や成功のコツも
■注意点やデメリット
出稿には専門的な知識を必要としませんが、大きな効果を生むには、ユーザーにとって魅力のある画像や広告文に仕上げることが重要です。
また、1枚の画像だけでは表現しにくいような業種やサービス(金融系など)の場合は画像だけでなく、テキストの工夫が重要になります。
参考:
Meta(Facebook)_広告マネージャで画像広告を作成する
2) 動画広告
■特徴とメリット
Facebook広告の中でも、動画を用いた広告を「動画広告」といいます。
静止画像よりも目を引き、思わず見てしまうというのが動画広告のメリットです。動画広告への企業の参入率は近年ますます上昇しています。
■向いている業種・商品やサービス
動画広告の特徴である「動的」「視覚的」に商品やサービスの良さや特徴を訴求できる点から、先ほどの「1) 画像広告」では良さが伝わりにくい業種や商品・サービスにふさわしい広告といえるでしょう。
また、広告視聴者の印象に残りやすいため、CV率を伸ばしたいだけでなく、自社のブランディングを高めたい事業者にも、非常におすすめといえます。
参考:
Meta(Facebook)_Facebookツールを使った動画の作成について
Meta(Facebook)_画像を使用して動画広告を作成する
3) スライドショー広告
■特徴とメリット
スライドショー広告とは、2~15枚までの画像(静止画)をスライドできる形式で表示する広告です。
1枚だけの画像を使った「1) 画像広告」よりも動きが出るため印象に残りやすく、「2) 動画広告」よりデータが軽いため、表示スピードも安定するのが特徴です。
■向いている業種・商品やサービス
スライドショー広告の「クリック率」は、動画広告よりは下がるとされていますが、「CV率」に限ると動画広告より高いケースもあります。動画よりも制作しやすいことから、スピード重視でCV獲得を狙いたい企業に向いているでしょう。
また、Instagram世代にとって、スライドショー広告は普段から使い慣れているInstagramの仕様と似ているため、クリック率が上がる傾向があります。若い世代をターゲティングしたいときにもおすすめの広告といえるでしょう。
■注意点やデメリット
使える画像枚数が多いからと、あれもこれもと追加したくなりますが、もっとも訴求したい商品やサービスに的を絞った広告になるよう戦略的に制作していきましょう。
参考:
Meta(Facebook)_広告マネージャからスライドショー広告を作成する
4) カルーセル広告
■特徴とメリット
Facebook広告における「カルーセル広告」とは、2〜10枚までの画像と動画を組み合わせられる広告です。
特徴は、画像と動画を組み合わせてバランスよく高品質な広告を作れることです。最大のメリットは、それぞれの画像や動画ページに、個別のURLや複数のバナーを記載できるという点です。これは、スライドショー広告ではできないカルーセル広告のメリットといえます。
■向いている業種・商品やサービス
URLも挿入できるため、ユーザーは、広告表示中に気になった画像や動画のURLを、直感的にクリックすることが可能です。
このような特徴から、美容業界やアパレル業界、インテリア業界など、商品やサービスの魅力を視覚的にアピールしたい企業に適した広告形態といえるでしょう。
■注意点やデメリット
カルーセル広告では、ページごとに個別のURLやバナーを設定できますが、広告の説明文に関しては個別に設定できず、1つの説明文が共通のものとなります。広告文を工夫したり、バナーで違いを見せるといった工夫が重要となるでしょう。
参考:
Meta(Facebook)_広告マネージャからカルーセル広告を作成する_
5) インスタントエクスペリエンス広告
■特徴とメリット
インスタントエクスペリエンス広告とは、ユーザーが広告をクリックすると、フルスクリーンで画面が立ち上がる広告(モバイル仕様のみ)をいいます。
1つの広告の中には、画像、動画、記事カルーセル、リンクなどいろいろなコンテンツを組み込むことができるのが特徴です。
Facebookフィード、Facebookストーリーズに配置できるのはもちろん、Instagram用の広告制作も可能です。Instagramフィード、Instagramストーリーズなどに表示できる点も大きなメリットといえるでしょう。
■向いている業種・商品やサービス
画面いっぱいに広がる画像は印象に残りやすく、Instagramへの展開も充実していることから、若年層をターゲティングしたいケース、視覚的に商品の良さを伝えたいアパレルや美容関連サービスなどに特に適しています。
ユーザーにWebサイトを訪問してもらわなくても印象的な広告を表示できるので、Webサイトへの遷移に課題を抱えているケースにも有効でしょう。
■注意点やデメリット
基本的にモバイル仕様であるため、PCなどのデスクトップ画面には表示できません。PC経由の流入が多い企業(BtoB企業など)にはあまり適していないかもしれません。
参考:
Meta(Facebook)_インスタントエクスペリエンスについて
6) コレクション広告
■特徴とメリット
コレクション広告とは、メインの画像または動画の下に、4枚の小さな画像を配置できる広告です。
ユーザーがメインの画像(動画)、あるいは下に並んでいる4枚の商品画像のいずれかをタップすると、フルスクリーンで商品紹介ページに遷移する仕組みになっています。
前述のインスタントエクスペリエンス広告と同様に、商品紹介ページが表示された後、企業のWebページへ誘導もできます。
■向いている業種・商品やサービス
コレクション広告も、Facebookフィード、Instagramフィード、Instagramストーリーズなど複数のスペースに配信が可能です。画像が複数枚並ぶ仕様は、アパレルやコスメ、雑貨などのような、ECサイトを展開している企業に適しているでしょう。
■注意点やデメリット
コレクション広告もモバイル限定の仕様なので、PCからの流入が多い企業は導入する際に検討が必要です。また、商品数が多い場合、事前準備に工数がかかる場合があります。
参考:
Meta(Facebook)_コレクション広告について
7) リード獲得広告
■特徴とメリット
リード獲得広告とは、「リード(見込み客)」もしくは「リード情報」の獲得を目的とした広告です。
他のFacebook広告においても、リード情報の獲得に関しては、自社Webページに遷移させた後に「メルマガ申し込み」「問い合わせ」などのフォーム記入へと誘導するのが一般的です。一方、リード獲得広告では、それらがFacebook広告上で完結するのが特徴です。
ユーザーはリード獲得広告上に配置した「資料ダウンロード」「問い合わせ」ボタンをクリックするだけで、Facebookに登録されている氏名、メールアドレスなどを自動で入力できます。その後も、ユーザーは2~3つのボタンをクリックするだけで、資料請求などの申し込みが簡潔するという仕組みです。
面倒なメールアドレス入力の作業などの必要がないため、離脱率が大きく改善されるでしょう。
■向いている業種・商品やサービス
資料請求、問い合わせなど、リード情報の獲得をひとつのCVとして設定したい企業は、導入すべき広告といえるでしょう。また、それらに関連するマーケティング活動を行っている企業にもおすすめです。
■注意点やデメリット
Facebookに登録しているメールアドレスや電話番号などは、一般的には個人の私的なものが多いため、BtoBマーケティングの展開、ユーザーが所属する企業情報が欲しい場合は、慎重にメリットを検討しましょう。
参考:
Meta(Facebook)_リード獲得広告
Facebookリード獲得広告を使用するメリットや設定方法を解説
8) Meta Advantage+ カタログ広告(旧:ダイナミック広告
■特徴とメリット
はじめに、ダイナミック広告は「Meta Advantage+ カタログ広告」へと名称が新しく変更されました。
Meta Advantage+ カタログ広告(旧:ダイナミック広告)とは、ユーザーの興味・関心、アクションに基づいて商品情報が自動で配信される広告です。ECサイトの「レコメンド機能」に似た機能ともいえるでしょう。
■向いている業種・商品やサービス
ユーザーのアクションなどから興味や嗜好に合いそうな商品・サービスが表示されるため、CV率アップを狙う企業におすすめです。
さらに、Metaの機械学習機能を活用することで、大量の商品の中から最適な広告を自動配信してくれるため、広告制作に多くのリソースが割けない企業でも、導入を検討する価値があるでしょう。
■注意点やデメリット
商品数が少ない企業や、立ち上げたばかりで商品や顧客データがまだ少ない場合は、この機能を最大限に活用するのが難しいかもしれません。大量の商品やデータがそろってから検討する方がよいでしょう。
参考:
9) いいね!広告
■特徴とメリット
いいね!広告とは、Facebook上で「いいね!」を増やすための運用型広告です。Facebookを集客に活用する際には、「いいね!」の数を増やすことが重要です。
Facebookのタイムラインに表示されるコンテンツの優先度は、エンゲージメント(「いいね!」やシェアなど)の高さを判断するアルゴリズムである「エッジランク」によって決まります。
「いいね!」が多いコンテンツは、ユーザーからの関心が高いと見なされ、優先的に表示されるメリットがあります。さらに、いいね!広告は運用型なので、少額の投資から始められるため、リスクが少ない点もメリットといえるでしょう。
■向いている業種・商品やサービス
いいね!広告は、Facebookを中心に集客を行っている企業や、認知度を高めたい商品やサービスがある企業、新規ユーザーにリーチしたい場合などに適しています。
■注意点やデメリット
ユーザーが「いいね!」したくなるようなコンテンツや広告を、定期的に発信していくことが重要です。そのため、中長期的に一定のリソースを広告運用に割けるよう社内調整する必要があります。
参考:
Meta(Facebook)_ページへの「いいね!」広告を作成する
10) イベント広告
■特徴とメリット
オフラインイベント、コンサート、対面セミナーなど、リアルなイベントに対する広告を出せるのがイベント広告です。
Facebook上の広告マネージャ「イベントページ」を活用して広告を作成したり、Facebookページを使って手軽に広告を出せるのも特徴のひとつです。イベント広告を閲覧したユーザー数、エンゲージメント数なども追跡できます。
■向いている業種・商品やサービス
イベントに興味関心がありそうなユーザーにセグメントを絞って配信できるため、イベントの認知度アップ、CV獲得にも効果的です。特に、期間限定のイベントやコンサート、セミナー、それらの情報を活かした認知度向上を目的としたい場合に適したFacebook広告といえます。
「チケット販売」や「出欠確認」のような機能もあるので、オフラインイベントの管理ツールとしても有効でしょう。
■注意点やデメリット
オフラインに特化した広告なので、自社商品やサービスとの相性を考えて実施することがポイントです。
参考:
イベント広告について
Meta(Facebook)_Meta広告マネージャでイベント広告を作成する
Meta(Facebook)_Facebookページからイベント広告を作成する方法
11) メッセージ誘導広告(Messenger誘導広告)
■特徴とメリット
メッセージ誘導広告とは、商品広告をクリックしたユーザーに対し、すぐに自社のWebサイトへ遷移させるのではなく、自動チャットのようなコミュニケーション型広告に誘導する広告形式です。
ユーザーが興味を持った商品をクリックすると、Messenger、WhatsApp、InstagramなどのDMなどのツールが立ち上がり、「お困りですか?」や「質問はありますか?」といったコミュニケーションが始まります。直接商品の購入ページなどに飛ばないため、ユーザーに安心感を与えることができます。
■向いている業種・商品やサービス
商品購入ページに直接遷移せず、ユーザーに寄り添った対応ができるため、BtoC商品を扱う業種や、はじめてのリードをターゲットとしている場合に適しているでしょう。
■注意点やデメリット
自社の目的に応じた質問内容を設定しないと効果が低くなってしまうので、どのようなコミュニケーションが最適なのか、事前にしっかり検討することが重要です。
参考:
Meta(Facebook)_メッセージ誘導広告について
Meta(Facebook)_広告マネージャでMessenger誘導広告を作成する
Meta(Facebook)_広告マネージャでInstagramチャット誘導広告を作成する
Meta(Facebook)_広告マネージャでWhatsApp誘導広告を作成する
12) プレイアブル広告
■特徴とメリット
Facebookのプレイアブル広告とは、ユーザーがアプリのゲームデモなどを体験できる動画広告です。アプリのインストールなしで、フルスクリーンのリアルなデモ動画が動き出すため、実際にゲームをプレイしたような体験を与えられるのが特徴です。
動画広告終了後には、アプリのダウンロードを促すCTAボタンが表示されます。Facebookフィード、Facebookストーリーズに配信可能な他、InstagramフィードとInstagramストーリーズにも、リードイン動画として配信できます。
■向いている業種・商品やサービス
ゲームアプリの広告に特に適した広告です。そのほか、イベント広告、ファッション系広告、IT関連の広告など、動的な動きや華やかな印象でPRしたいときに有効でしょう。
■注意点やデメリット
動画が与える印象は強いため、ゲームデモであれば短い動画広告で、どの部分を切り取ってユーザーに体感させるかが重要です。簡単すぎては魅力は伝わらず、かといって複雑すぎても離脱されてしまいます。イベントやファッション系広告の場合も、ユーザー層の嗜好を絞り込んだ上で、仕掛けることが重要といえます。
参考:
13) Facebookページのクーポン(旧クーポン広告)
■特徴とメリット
旧来のクーポン広告は2021年10月にMeta(Facebook)に廃止されましたが、代用として、Facebookページから「クーポン」を作成し、ユーザーに割引や特典をシェアできるサービスが開始されました。
クーポンの利用場所は、オンライン、実店舗のどちらでも設定可能です。有効期限のリマインド機能もあります。
■向いている業種・商品やサービス
アパレル、エステ、化粧品、販売店など、幅広い業種やサービスに適しています。有効期限のリマインド機能は、オンラインでは「Facebookのお知らせ」、実店舗では「メール」でユーザーにリマインドされるため、確実なリーチにつながるでしょう。
■注意点やデメリット
クーポンは基本的には追加料金などがかからないため、積極的にチャレンジすべき広告手段のひとつといえます。ただし、薬物やアダルト系などMeta(Facebook)が定める「クーポンポリシーガイドライン」に反しないことが必須な点に注意が必要です。
参考:
Meta(Facebook) クーポンを作成し投稿する
Meta(Facebook)_Facebookページからクーポンを作成するにはどうすればよいですか。
Meta(Facebook) クーポンポリシーガイドライン
Meta(Facebook)クーポン広告について
14) アンケート広告
■特徴とメリット
Facebookのアンケート広告とは、動画広告の中で2択のアンケートを表示する広告です。Facebookモバイルのフィード、Instagramストーリーズに表示可能です。
ユーザーの購買意欲などを質問するだけでなく、質問内容を工夫すれば、ユーザーとの交流を深めたり、より印象に残るアプローチにつながります。
■向いている業種・商品やサービス
単純にユーザーの動向を調べるなどアンケート調査をしたい場合はもちろんのこと、ユーザーとの直接的な交流を深めたいケースに特に有効です。印象的なアンケートを配信できれば、企業イメージを高めたり認知度アップ効果も期待できます。
■注意点やデメリット
アンケート広告の配信場所は限られており、FacebookモバイルのフィードとInstagramストーリーズ以外には、アンケートのない通常の動画広告が配信される点に留意しておきましょう。
参考:
Meta(Facebook) アンケート広告について
Facebook広告の配置の種類
Facebook広告の主な14種類について、特徴やメリット、向いている業種や商品・サービス、注意点やデメリットついて解説しました。それをふまえて、Facebook広告の配置の種類と特徴について解説します。
Facebook広告の配信とは?
Facebook広告の「配置」とは、広告が掲載される場所のことをいいます。
例えば、Facebookニュースフィード、Instagramストーリーズ、Facebookインストリーム動画など、リーチさせたい顧客層や場所に広告を配信することができます。
広告の配置には、「自動配置」と「手動配置」があります。
自動配置
自動配信とは、Facebookのテクノロジーでキャンペーンの目的など、総合的に最適と判断した場所に広告が配置されるシステムです。最適な配置場所だけでなく予算配分なども考慮してくれるため、人的リソースが足りない場合や、配置の判断が難しいと感じる場合に活用するとよいでしょう。
手動配置
手動配信とは、自分自身で配置する場所を決定する形式です。予算が限られている場合や、自社に合ったペースで予算を配分したい場合、また配置場所がすでに決定している場合などは、手動配置を選択するとよいでしょう。
Facebook広告の配置の種類は?
Fecabook広告の主な配置の種類の前に、広告を掲載する媒体から整理する必要があります。Facebook広告を掲載できる媒体は、Facebook、Instagram、Messenger、Audience Networkの4つです。
日本企業が広告配置の対象としているのは、Facebook、Instagramがほとんどであるため、ここでは、Facebookをメインにしつつ、Instagramとの2つの媒体に絞って、配置の種類を紹介します。
Facebook広告とInstagram広告における配置の種類
一般的な日本企業で使用される広告の配置は、細かい区分方法によっても異なりますが、以下の6つがあります。それぞれの特徴を紹介します。
- フィード
- ストーリーズ・リール
- インストリーム
- Facebook上の検索・Marketplaceの検索
- Facebook右側広告枠
- リール広告・オーバーレイ広告
参考:
フィード
引用:Facebookフィードに配信する「認知度アップ」を目的とする画像広告の仕様
フィードに掲載される広告とは、いわゆる「ホーム」と同様に、FacebookやInstagramを立ち上げたとき、自分や友達、フォローしている方の投稿と同じような形式で画面上に表示される広告をいいます。
フィードに掲載される広告は、ユーザーが利用している端末(デバイス)により、表示位置など異なりますが、通常の投稿とほぼ同じような形式で表示されるため、ユーザーにとっては広告らしさがあまりないため、抵抗感が少ないのが特徴のひとつです。
Facebookニュースフィード、Facebook動画フィード、Instagramフィード、Instagram発見タブ、Instagramショップなど、目的に合わせてより細かく配置を選ぶこともできます。
参考:
Meta(Facebook) Facebookフィード
Meta(Facebook) Instagramフィード
ストーリーズ
引用:Instagramストーリーズに配信する「認知度アップ」を目的とする画像広告の仕様
ストーリーズとは、自分の投稿や作成した動画などについて、24時間という時間制限付きで投稿・公開する機能のことです。
Facebook・Instagramのストーリーズに掲載される広告は、画像・動画などの短いコンテンツ形式で表示されます。友人やフォローしている方のストーリーズとストーリーズの間に、縦型フルスクリーン式で表示されるため、ターゲット層のユーザーにリーチしやすいのが特徴です。
通常のストーリーズは、投稿後24時間以内に消える仕組みですが、ストーリーズ広告は、24時間以内に消えることはありません。
参考:
Meta(Facebook) Facebookストーリーズ
Meta(Facebook) Instagramストーリーズ
インストリーム
引用:Facebookインストリーム動画に配信する「認知度アップ」を目的とする画像広告の仕様
Facebookインストリーム動画の広告とは、動画の再生中、あるいは動画の前後に表示される広告のことです。
動画再生中に広告が表示されるため、効率よく見てもらえるのがメリットです。しかし、動画視聴を妨げる広告と認識されることも少なくないため、いくつかある広告配置のひとつとしてとらえ、様子を見ながら配信するのがよいでしょう。
参考:
Meta(Facebook) Facebookインストリーム動画
Facebook上の検索・Marketplaceの検索
引用:Facebook Marketplaceに配信する「認知度アップ」を目的とする画像広告の仕様
検索に表示される広告とは、ユーザーがFacebookやFacebook Marketplace上で商品やサービスを検索した際に、検索結果と同じ場所に広告が表示される仕組みです。
検索結果に関連した商材が広告として表示されるため、ユーザーの興味・関心を引きやすく、クリック率の向上が期待できるでしょう。Marketplaceの広告は、PC向けではなく主にスマートフォンのFacebookアプリに対応した広告となっています。
参考:
Facebook(Meta) Facebook上の検索
Meta(Facebook) Marketplace
Facebook(Meta) Marketplaceの広告について
Facebook右側広告枠
引用:Facebook右側広告枠に配信する「トラフィック」を目的とする画像広告の仕様
前述のFacebook上の検索・Marketplaceの検索がモバイルなどのアプリ向けであるのに対して、Facebookの右側広告枠はデスクトップなどPC向けの広告です。
FacebookをPCで開いた際に、基本的にはページの右側の枠に表示されます(他の場所に表示されることもあります)。
広告枠がやや小さく、クリック率はそれほど高くありませんが、スクロールしても追随する形で表示されるため、印象的な画像広告に仕上げることで、認知向上などに効果が見込めます。
参考:
Facebook(Meta)広告ガイド Facebook右側広告枠
リール・オーバーレイ広告
引用:Facebookリール広告に配信する「トラフィック」を目的とする画像広告の仕様
Facebookリール広告のひとつに、Facebookリール・オーバーレイ広告があります。Facebookリールに静止画像のバナー広告として下部に表示されます。
シングル画像広告ですが、Facebookリールコンテンツの最初に表示されるため、Facebookリール配置の広告として目立つ存在となります。
参考:
Meta(Facebook) Facebookリール・オーバーレイ広告
Instagram広告とは?広告種類から設定方法、成功事例までを解説
Instagram広告を活用して、効果的なユーザー層に宣伝活動の効果を上げる方法を詳しくご紹介いたします。Instagram広告の種類や設定方法、実際に効果を上げている広告事例などを詳しく解説しているページです。
Facebook広告を利用するメリット
最後に、Facebook広告を利用するメリット、デメリットについてまとめてみましょう。
ターゲティングの精度が高い
Facebook広告を利用する一番のメリットは、ターゲティングの精度が高い点です。
実名登録制であるFacebookは、ユーザーが登録している年齢、職業などの個人情報が、ほぼ正確に登録されています。ユーザーの趣味や行動履歴からのターゲティングも可能なため、広告の受け手(オーディエンス)が求める情報を届けやすいシステムになっています。
また、Facebook(Meta)のテクノロジーは、高性能なAIシステムを採用しており、他媒体に比べて精度の高いターゲティングが可能な点が大きなメリットといえるでしょう。
目的に合わせた配信がしやすい
Facebook広告は、目的に合わせた配信がしやすいのもメリットの1つです。
Facebook広告では、「認知(認知度アップ)」「検討」(検討機会向上)「コンバージョン(購入)」の3つの目的に沿ったキャンペーンを設定することができます。
自社の商品やサービスが、どの段階にあるのかを精査し、目的やキャンペーンのステップに合わせた広告を配信しやすくなっています。
少ない予算でも広告出稿ができる
GoogleやYahoo!などの検索エンジン系の広告媒体は、広告の出稿には一定のまとまった予算を確保しなければなりません。一方、Facebook広告は、少ない予算でもWeb広告を出稿することができます。
Facebook広告は、100円程度から広告を出すことが可能です。効果を考えると100円という金額は現実的ではありませんが、広告の種類や配置を工夫することで、検索エンジン系の媒体に比べて、低予算でも一定の広告効果を狙うことができるでしょう。
Facebook広告を利用するデメリット
Facebook広告を利用するにあたって考えておかねばならない主なデメリットは、「配信対象はユーザーのみでリーチが広げにくい」「広告の仕様変更が多い」の2点です。それぞれ解説します。
配信対象はユーザーのみでリーチが広げにくい
Facebook広告を利用する際に知っておきたいデメリットは、配信対象がFacebookやInstagramのユーザーに限定される点です。
GoogleやYahoo!などの検索エンジンは、インターネットを利用する多くのユーザーに広告配信できますが、Facebookの広告では、FacebookもしくはInstagramにアカウントを持っていないユーザーへリーチしにくいことを念頭に入れておく必要があります。
ただし、冒頭でもお伝えした通り、30代以上のFacebook利用率、20~30代のInstagram利用率は高いです。どちらかの層にターゲット層が含まれていれば、一定以上の効果を見込むことはできます。自社のターゲット層との相性を見極めましょう。
広告の仕様変更が多い
Facebook広告は、広告の仕様変更が多い傾向にあります。
より精度を高めるためのアップデートが日々行われており、新しい機能やできる事が拡張していくのは大きなメリットですが、仕様変更につながることがデメリットともいえます。
上手にFacebook広告を活用するためには、常にアップデートするFacebook広告の特徴をキャッチアップしていくことが重要です。社内リソースが足りない場合は、FacebookやInstagram運用の代行会社に依頼することも検討するとよいでしょう。
Facebook広告を活用して効果的なマーケティングを!
Facebookは長い歴史を持つSNS媒体のため、若年層のFacebook離れによって注目度が低下しつつあります。しかし、Instagramと連携することで、若者層に弱いというデメリットは一気に解消されたといえるでしょう。
このような変化によって、Facebook広告を活用することで、幅広い世代にリーチすることができます。Facebook広告を活用して、効果的なマーケティングにチャレンジしてみましょう。
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売上に繋がる!Facebook広告運用成功の秘訣
将来顧客になる可能性の高い潜在顧客にアプローチ!