この記事でおさえておきたいポイント
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テクニカルSEOとは
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テクニカルSEOとは、Webサイトの整備を行うことで検索エンジンの情報提供を最適化する取り組みを指し、コンテンツSEOとは対になる手法です。施策を定型化しやすいことや対策の効果がわかりやすい点もメリットとなっています。ただし、テクニカルSEOによって有意な効果が期待できるのは、ある程度のコンテンツの量が確保されている場合のみであることは注意しておきましょう。
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基本的なテクニカルSEO対策
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テクニカルSEOのなかでも基本的な対策と言えるのが、クローラー対策です。Webサイトの階層構造の最適化
やURLの正規化、ページ表示速度の改善などが具体的な対策となります。
クローラーに正しくコンテンツを認識させるためのタイトル・見出し・ディスクリプションの確認なども重要になってきます。 -
テクニカルSEO対策におすすめのツール
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「Googleサーチコンソール」は、Googleが公式で提供している無料ツールです。クローラーやインデックスのエラーが表示されるため、テクニカルSEO対策では施策の効果を確認するために利用できます。インデックス対策に必要なキーワードを調べる際にも役立つツールです。「SEMRush」は世界一有名とも評されるSEOツールで、機能が充実していることから「オールインワンツール」とも評価されており、テクニカルSEO対策では、サイトオーディット(監査)の機能が役立ちます。
テクニカルSEOとは、Webサイトの検索順位を向上させるための施策の一つです。Webサイトの整備などを行うことで、検索エンジンにWebサイトの情報を正確に伝えられます。
そこでこの記事では、テクニカルSEOの概要と重要性、具体的な施策を詳しく解説します。テクニカルSEOの全体像を把握したいとお考えの方は、ぜひ最後までお読みください。
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目次
テクニカルSEOとは
テクニカルSEOとは、Webサイトの整備を行うことで検索エンジンの情報提供を最適化する取り組みを指します。Googleなどの検索エンジンを対象としたSEO対策のひとつであり、コンテンツSEOとは対になる手法です。
Webサイトの情報を、検索エンジンに正しく認識してもらうためには、検索エンジン向けに最適化する必要があります。ここでの”最適化”とは、Googleが検索順位を決定するアルゴリズムに沿って最適な構造にすることです。同時に、Webサイトを訪問するユーザーにとっても最適な構造を目指します。
Webサイトの情報を検索エンジンに正しく提供すること、また、ユーザビリティを高めることで、検索順位の向上が期待できます。テクニカルSEOは、Webサイトの検索順位を高めるために重要な取り組みです。
SEO対策とは?効果的なSEO対策の基本と実践方法【プロ監修】
コンテンツSEOとの違い
テクニカルSEOと並んで重要なSEO対策が、コンテンツSEOです。どちらも、Webサイトの訪問ユーザーを増やすための施策という点では共通しています。ですがテクニカルSEOとコンテンツSEOは、「上位表示のためにWebサイトの何を整備するのか」という点で違いがあります。
上述したとおり、テクニカルSEOはGoogleのアルゴリズムに沿って、Webサイトの構造を整備する”技術的な(テクニカル)”な作業です。対して、コンテンツSEOはその名のとおり、コンテンツをユーザーに向けて最適化することで、上位表示や訪問数増加を目指します。
具体的には、検索意図に沿うことや情報を網羅することを意識したコンテンツを作成し、SEO評価を高める手法です。テクニカルSEOが検索エンジンを意識しているのに対し、コンテンツSEOはユーザーにフォーカスしていると言えます。検索エンジンでの上位表示のためには、どちらも重要な取り組みです。
コンテンツSEOについては以下も参考にしてみてください。
コンテンツSEOとは?成果をあげやすい具体的な手順やメリット・注意点も解説
コンテンツSEOとは?効果を出すためのやり方とメリット・デメリット
テクニカルSEOを行う重要性
テクニカルSEOを行う重要性として、以下のような内容があげられます。
- 1.施策を定型化しやすい
- 2.施策の効果が目に見えてわかりやすい
- 3.自然検索からの流入が狙える
それぞれの重要性について、詳しく見ていきましょう。
1.施策を定型化しやすい
テクニカルSEO対策は、Googleが公開している「ウェブマスター向けガイドライン」に沿って行います。記載内容を確認すれば、対策すべき点を把握可能です。また、基本的にはGoogleにとって検知・理解しやすくすること、ユーザーが利用しやすくすることが重視されます。
このことから、テクニカルSEOは作業範囲が決められており、定型化しやすい点が特徴です。いまだに不確定な部分が多く、主観に依存する部分も大きいコンテンツSEOと比較すると、具体的な作業が決まっています。
2.施策の効果が目に見えてわかりやすい
テクニカルSEOは、対策の効果がわかりやすい点も特徴です。適切に対策が行われている場合は、その効果を明確に把握できます。
例として、「Googleサーチコンソール」などのツールを利用すれば、クローラーの巡回状況やインデックスの状況をすぐに確認可能です。ページの表示速度の改善施策を行った場合も、専用のツールを利用することで表示速度の評価を確認できます。
狙っている効果が表れていない場合は、Webサイトが適切に整備されていないということです。上述したとおりテクニカルSEOの施策は定型化されているため、施策を行うごとに効果を確認し、Webサイトを改善していくことが重要です。
3.自然検索からの流入が狙える
テクニカルSEOを行うと、自然検索からの流入増加を狙えます。これは、検索エンジンを意識したWebサイト構造の最適化により、検索結果で上位表示されることが期待できるためです。
検索エンジンを利用するユーザーの多くは、検索結果で上位表示されているWebサイトを訪問します。一方、自然検索以外のルートを狙う場合は、広告などを展開しなければならず、当然コストもかかります。
その点、広告費をかけずに自社コンテンツに興味を持ってくれるユーザーを増やせる点は、テクニカルSEOを実施する重要な意義です。
テクニカルSEOを行う際の注意点
テクニカルSEOを行う場合、以下のような点に注意する必要があります。
- ある程度のコンテンツ量が必要になる
- システムの制約で実施できない可能性がある
テクニカルSEOによって有意な効果が期待できるのは、ある程度のコンテンツの量が確保されている場合のみです。コンテンツの量が少なすぎる場合は、検索エンジンにインデックスされる情報の量も少なくなります。この場合、SEOの評価は高くならないため、十分なコンテンツを掲載したうえでテクニカルSEOを実施することが重要です。
また、テクニカルSEOの内容によっては、サーバーの設定や全体の仕様など、Webサイトのベースとなる部分の変更が必要になることがあります。そのためCMSやASPなど、あらかじめパッケージされたWebサイト構築サービスでは、実施できる施策が制限されるケースがあります。
【クローラー対策編】基本的なテクニカルSEO対策
テクニカルSEOのなかでも基本的な対策と言えるのが、クローラー対策です。クローラーとは、インターネット上に存在するWebサイトの情報を自動的に収集するロボットのこと。
正確な情報を検索エンジンに登録させるためには、Webサイトにおけるクローラーの巡回を促進する必要があります。次項では、クローラー対策で重要なポイントを5つに分けて解説します。
クローラーとは?検索エンジンにインデックスされる仕組みや巡回頻度を上げる方法解説 Webサイトを制作、公開しても検索結果に表示されないと検索エンジン経由の集客はできません。検索エンジンがWebサイトの情報を取得するために使用しているのがクローラーです。クローラーがサイトの情報をどのように取得しているのか、基本的なところから解説します。1.階層構造の最適化
Webサイトの階層構造を最適化するとクローラーが回遊しやすくなります。
- 物理階層(ディレクトリ構造)
- 論理階層
- クリック階層
物理階層(ディレクトリ構造)
物理階層(ディレクトリ構造)とは、コンテンツがどこに保存されているのかを示す要素です。具体的には、「そのページのURLがトップディレクトリから何階層目にあたるのか」を示します。
物理階層は、URLの「/」を確認するとわかります。例として「http://www.○○/××/□□」というURLの場合、「○○」は第一階層、「××」は第二階層、「□□」は第三階層です。原則として、第一階層はWebサイトのトップページになります。
複雑なURLは、クローラーの回遊が妨げられてしまうため注意が必要です。Webサイト内のURLを後から変更しようとするとさまざまな弊害が起こり得るため、あらかじめ物理階層を最適化しておきましょう。
論理階層
論理階層とは、一般的にパンくずリストなどで管理している階層のことを指します。パンくずリストとは、現在閲覧しているページがWebサイト内のどこにあるのかを示すテキストリンクのことです。
パンくずリストは、トップページからの階層でそのページの位置を記載します。コンテンツのカテゴリーに応じて、階層を深くしていくのが一般的です。論理的に決まる階層のため、ディレクトリ上の階層とは必ずしも一致していません。
論理階層を意識した対策とは、すなわち「パンくずリスト」を設置することです。内部リンクとして扱われるため、クローラーの回遊が促進されます。また、Webサイト内の構造がわかりやすくなるため、ユーザビリティを向上させるためにも有効です。
パンくずリストとは?設置方法とSEO効果、よくある質問を解説クリック階層
クリック階層とは「表示のために必要なクリック回数」で示される階層のことです。トップページから何回クリックすればページにたどり着けるか、を示します。
上述したとおり物理階層が深い場合は、クローラーに重要度が低い情報として認識されます。一方で、トップページから1クリックでたどり着けるリンクを設ければ、第二階層として認識させることが可能です。一般的にWebサイトのクリック階層は、3クリック以内に収めるのが理想だと考えられています。
2.URL構成の正規化
階層構造の最適化と合わせて、URLの正規化を行うことも重要です。一般的に以下のような正規化を行うべきだと考えられています。
- ローマ字表記を使わない(英単語を使う)
- 2単語以上が登場する場合は各単語を「-(ハイフン)」でつなぐ
- なるべく短縮する
- 日本語は避ける
URLは検索結果に影響を与えるため、URLを変更するとそれまで行っていたSEO対策がやり直しになってしまいます。そのため最初から最適なURLを設定することが大切です。
3.Webサイトのページ表示速度の改善
Webサイトのページ表示速度を改善することも、クローラー対策のひとつです。クローラーは、ページ情報の読み込み速度が遅いページを低く評価する傾向があります。このことは、
「ウェブマスター向けガイドライン」にも示されています。
ページ表示速度は、ファイルサイズの圧縮や、CSS、スクリプトの読み込みタイミング変更などで改善可能です。画像や動画などはコンテンツの質を向上させる重要な要素ですが、同時にページ表示速度の足かせになりかねません。これらのファイルを軽量化して、ページ速度の改善を図ることが大切です。
ページ表示速度はユーザーの離脱率にも影響を与えます。読み込みに時間がかかるとユーザーが離脱しやすくなるため、ユーザビリティ向上のためにもページの表示速度に気を配る必要があります。
4.クロールエラーの対策
クロールエラーの解消もクローラー対策のひとつです。クロールエラーとは、何らか事情によりクローラーがページを回遊できない状態を指します。代表的な原因は、ページの削除やリンク切れです。
Webサイトを運営していると、コンテンツの管理が煩雑になっていきます。特に規模が大きいWebサイトでは、意図せずしてリンク切れが起きることは少なくありません。示されているURLにコンテンツが存在しないため、クローラーがそのページの情報を参照できなくなってしまいます。
そんなときはGoogleサーチコンソールを利用すると、クローラーが回遊した際の統計情報を確認できます。リンク切れやページ削除などの状況も、この統計情報からわかるため、クロールエラーの対策に役立つでしょう。
5.モバイルフレンドリーへの対応
近年では、Webサイトをモバイルフレンドリー対応することも重要なクローラー対策のひとつです。モバイルフレンドリー対応とは、モバイル端末での表示を想定してWebサイトを最適化すること。一般的には、スマホ対応することを指します。
現在は、多くのユーザーがスマホでWebサイトを訪問し、コンテンツを閲覧している状況です。このことから、Googleもモバイルフレンドリー対応をWebサイトの重要な評価基準として設定しています。
もちろん、パソコンでの表示を最適化することも大切です。多くのWebサイトでは、閲覧する画面サイズに合わせて表示を最適化する「レスポンシブデザイン」という手法を採用しています。レスポンシブデザインを採用することにより、パソコンとスマホの画面設計を個別に行う必要がなくなります。
モバイルフレンドリーとは?対応方法やテストツール、エラーの対処法を解説 レスポンシブデザインとは?今さら聞けない特徴やメリット・デメリットを解説 PCやスマホ、タブレットそれぞれのデバイスに最適なデザインでWebサイトを表示するレスポンシブデザインが今や当たり前になりました。レスポンシブデザインとは何か、何に注意して設計すべきかを基本的なところから解説します。【インデックス対策編】基本的なテクニカルSEO対策
続いて、インデックス対策としてできるテクニカルSEOの対策を紹介します。Webサイトの評価を高めるためには、回遊しているクローラーに正しくコンテンツを認識させることが大切です。以下では、重要な5つのインデックス対策について解説します。
1.タイトル・見出し・ディスクリプションの確認
タイトル・見出し・ディスクリプションは、コンテンツの代表的な構成要素です。ユーザーにコンテンツの内容を簡潔に示すため、これらの要素をコンテンツSEOの観点から最適化する必要があります。
また、テクニカルSEO対策の点でも、いくつかのルールに基づいて作成しなければなりません。タイトル・見出し・ディスクリプションの作成ルールについて以下で解説します。
タイトル作成時のルール
タイトル作成の基本的な考え方は、「コンテンツの内容を理解しやすい構成にすること」です。ユーザーに対するわかりやすさはもちろんのこと、クローラーにとっても情報を把握しやすいようにする必要があるものです。
コンテンツの内容がひと目で理解できるようなタイトルを設定すれば、クローラーがページの内容を正確にインデックスしてくれます。また、タイトル作成時にテクニカルSEOの観点から意識しなければならないのは、以下のようなルールです。
- キーワードを必ず入れる
- キーワードは文頭に近い位置に置く
- 文字数を30文字以内にする
検索キーワードを意識してコンテンツを作成することは、SEOの基本です。タイトルにもキーワードを含める必要があります。なお、なるべくタイトルの文頭にキーワードを入れることもセオリーです。
さらに、あまり文字数が多いと検索結果画面に表示しきれないため、タイトルは、30文字以内にするのが良いと考えられています。
記事タイトルとは?例や文字数、SEOに効果的な付け方のコツを解説 このページでは、ユーザーがコンテンツに興味を持つかどうか左右される記事タイトルについて、作り方や注意点などを解説しています。タイトル作成に役立つツールやキーワードの選定方法などについてもまとめているので、SEOにお役立てください。見出し作成時のルール
適切な見出しを作成することも、正確なインデックスを促します。まず、ユーザーにとってわかりやすいコンテンツにするためには、話題を区切る見出しが必要です。見出しがあることで、その部分にどんな内容が書かれているのかひと目で把握できます。
テクニカルSEOでは、見出し作成時に以下のようなルールが定められています。
- 長くなりすぎず、簡潔な内容にまとめる
- 不自然にならない程度にキーワードを含める
- タグを使用して階層構造を明確にする
正しくインデックスしてもらうためには、見出しをわかりやすくまとめることが大切です。また、キーワードが含まれていると、クローラーに「関連情報が記載されている」と認識されやすくなります。h2、h3、h4といったタグを適宜使用して、文章構造を整理することも重要です。
hタグのSEO効果は?見出しタグの使い方と意味を解説 Webサイトを運営している人なら当たり前に使用しているhタグですが、間違った使い方をしていませんか?SEOに効果的なhタグですが、間違った使い方をしていると期待通りの効果が得られません。hタグについて基本的なところから解説します。ディスクリプションのルール
ディスクリプションの内容もインデックスの結果に影響を与えると考えられています。基本的な考え方は、タイトルや見出しと同じく「ユーザーやクローラーにとって理解しやすくすること」です。「meta description」のメタタグを使用することで、ディスクリプションを設定できます。
テクニカルSEO面でのディスクリプション作成のルールとして、以下のようなものがあげられます。
- キーワードを含める
- 文字数を100文字程度にする
キーワードの含有はクローラーにキーワードとの関連性を示すために必須です。また、検索結果画面での表示文字数制限から、ディスクリプションの文字数は100文字程度が適切だと考えられています。なお、ユーザーの興味を引くような内容にすることが前提です。
description(ディスクリプション)とは?書き方や確認方法を解説2.リンクの貼り方やアンカーテキストの最適化
インデックス対策では、リンクの貼り方についても見直しが求められます。
サイト内リンクを設けると、クローラーがコンテンツ同士の関連性を理解しやすくなります。関連性の高い記事は、積極的にリンクを設定してクローラーの回遊を促しましょう。また、情報の信憑性を高めるために情報ソースへの外部リンクを設けることも重要だと考えられています。
なお、リンクを設置する際は、アンカーテキストの設定を見直すことも大切です。アンカーテキストとは、リンク先の内容を示すテキストのこと。クリックすると、リンク先のページが表示されます。
リンク先との関連性をアピールするために、アンカーテキストのリンク先のキーワードを含めることが大切です。「こちら」「次のページ」といった情報が少ないアンカーテキストは、インデックス対策としては避けたほうが良いでしょう。
内部リンクとは?SEO効果と内部リンクの設置方法を解説3.重複コンテンツの確認
重複コンテンツがないか確認することも重要です。すでに重複しているコンテンツがインターネット上にある場合は、SEOの評価が下がってしまいます。
前提として、他サイトのコピーコンテンツはNGです。同一のサイト内にも重複コンテンツが存在しないように注意を払う必要があります。最悪の場合は、検索結果に表示されない、検索順位が下がるといったペナルティを受けるケースがあるため、注意が必要です。
重複コンテンツがないか確認するためには、コピペチェックツールを使用するのが一般的です。インターネット上でテキストの一致率が高いページが存在していないか確認できます。類似度が極めて高いページがある場合は、該当部分を修正するだけでも重複と判定されるケースは少なくなるでしょう。
検索順位チェックツールおすすめ19選!無料版やクラウド型も比較 SEOには検索順位チェックツールがとても役立ちます。自社サイトのページが上位表示されているか確認したり、競合と比較して負けている場合はリライトすべきかどうか判断できたりします。一歩先を行くSEOに取り組んでみませんか。4.類似キーワードで共食いしているコンテンツの見直し
類似キーワードで作成しているコンテンツの見直しを行いましょう。コンテンツを増やしていくと、類似したキーワードでコンテンツを作成してしまうケースもあります。
テキストレベルでのコンテンツ重複は避けなければなりませんが、類似キーワードでのコンテンツ作成も基本的には好ましくありません。これは、コンテンツ同士の「共食い(カニバリゼーション)」が起こるためです。
「共食い(カニバリゼーション)」とは、同じ用なキーワードで複数のコンテンツが存在することにより、各コンテンツの評価が分散している状態を指します。各コンテンツの検索順位が下がる、検索順位が安定しないといった弊害があるため、SEO的には好ましくありません。
このような「共食い(カニバリゼーション)」を防ぐためには、コンテンツ作成の段階で対策キーワードを精査しておくことが大切です。また、検索流入の分散などによりコンテンツの共食いを発見した場合は、コンテンツを統合することで改善するケースがあります。
5.画像の見直し
画像の使い方をインデックス対策に沿って見直すことも大切です。クローラーにとって画像は理解しにくい要素です。ファイル名やalt属性(代替テキスト)をクローラーの理解を助けるように調整する必要があります。
具体的には以下のようなルールがあります。
- ファイル名にローマ字を使わない(英単語を使う)
- alt属性(代替テキスト)にキーワードを含める
- alt属性で画像の内容を適切に述べる
- 重要な画像をコンテンツ上部に置く
- 本文との関連性を意識して画像を置く
alt属性はクローラーに画像の内容を提示できる要素です。そのため、キーワードを含めることでコンテンツとの関連性を示すことができます。ただし、ユーザビリティも考慮しなければならないため、不自然になるのは好ましくありません。見出しやタイトルと同じように、あくまでもユーザーファーストを意識しましょう。
alt属性(オルト属性)とは?書き方と確認方法、SEO効果を解説 Webコンテンツを作成する際に画像にalt属性(オルト属性)を記述するのは面倒…記述しなくてもいいのなら空欄にしたいですよね。alt属性がなぜ必要なのか、どのように記述するのがいいのかを解説します。テクニカルSEOの進め方と手順
テクニカルSEOは「クローラー対策」と「インデックス対策」の2つのフェーズに分けられます。
まず行いたいのは、クローラー対策です。クロール最適化が行われていない場合は、クローラーが回遊せずインデックスされないケースが考えられます。インデックス対策の前に、必ずクローラー対策が必要です。
続いて、インデックス対策を行います。上述した多くのインデックス対策ではキーワードが必要です。「Googleサーチコンソール」を使用してどんなキーワードが評価されているのか確認したうえで、インデックス対策を実施します。インデックス対策を実施したあとは、結果を確認したうえで次のインデックス対策を行い、最適化を図っていきましょう。
テクニカルSEO対策におすすめのツール5選
テクニカルSEOを効率的に行うためには、専門的なツールがあると便利です。Webサイトに内在している問題やキーワードのピックアップに、さまざまなツールが活用されています。以下では、テクニカルSEO対策で特におすすめしたいツールを5つご紹介します。
1.Googleサーチコンソール
「Googleサーチコンソール」は、Googleが公式で提供しているツールです。すべての機能は無料で利用できます。検索キーワードや検索順位の分析ができるため、SEO対策では必須と言えるツールです。テクニカルSEO対策では、施策の効果を確認するために利用します。具体的には以下のようなエラーの確認が可能です。
- クローラーが回遊していないページ
- インデックスされていないページ
- 表示速度が遅いページ
- モバイルフレンドリー対応が十分ではないページ
- 何らかの問題によりペナルティを受けているページ
こうした結果を確認したうえで、必要に応じて該当ページの設定を見直します。また、インデックス対策に必要なキーワードを調べる際にも役立つツールです。
2.Lumar(DeepCrawl)
「Lumar」は、Webサイトの構造的問題の検知に特化したツールです。2プロジェクトまで利用できるベーシックプランは年額36万円(税別)で利用可能です。1,000プロジェクトまで対応できるエンタープライズは個別で見積もりをする必要があります。
独自開発のクローラーがWebサイト内を巡回し、可視化されていない問題を検知してくれる点が特徴です。クローリングのスケジュール設定ができるため、常にリアルタイムの問題を確認できます。
Googleのクローラーと評価基準が類似しているため、Webサイトを最適化するうえでは非常に役立つツールです。最適化に関するアシスト機能もあるため、膨大な数のコンテンツを掲載しているWebサイトの運営では特に役立ちます。
3.SEMRush
「SEMRush」は2007年にリリースされた、現在では世界一有名とも評されるSEOツールです。機能が充実していることから「オールインワンツール」とも評価されており、テクニカルSEOに役立つ機能も多数搭載されています。
月額$119.95のProプラン、$229.95のGuruプラン、$449.95のBusinessプランがあります。いずれのプランも年間契約ではディスカウントされるためお得です。
またテクニカルSEO対策では、サイトオーディット(監査)の機能が役立ちます。エラー、警告、通知が出ているページをスピーディーに確認可能です。また、クローラビリティやサイトパフォーマンス、内部リンクに関する評価も、スコア形式でわかりやすく表示されます。
4.Ahrefs(エイチレフス)
「Ahrefs(エイチレフス)」は60万人超のユーザーに利用されている、世界的なシェアを誇るSEOツールです。機能の充実度が評価されており、ひとつのツールで多くのSEO対策をカバーできます。
料金は以下の4プランが提供されています。
- ライトプラン:月額$99スタンダードプラン:月額$179
- アドバンスドプラン:月額$399
- エージェンシープラン:月額$999
被リンク分析をURLを指定するだけで行える点が特徴です。自サイトの被リンク状況だけではなく、競合サイトの被リンク状況も把握できます。検索上位のWebサイトと被リンク状況を比較すると、テクニカルSEOの観点で改善点が見つかるかもしれません。
リンク切れの重複コンテンツの確認など、基本的なエラーもスピーディーに発見可能です。競合調査に強いツールですが、多機能でテクニカルSEOにも使える万能ツールとなっているため、他のツールと組み合わせて利用するのもおすすめです。
5.ANATOMY
「ANATOMY(アナトミー)」は、2016年にリリースされたSEOツールです。日本の株式会社シンメトリックが開発しており、ツールの提供やサポート、コンサルティングを含むサービスを月額25万円で実施しています。
アナトミーはサイト内部の分析機能が豊富な点が特徴です。内部リンク分析機能やインデックスの評価変動機能を利用できます。アクセス解析機能も搭載されているため、このツールひとつで内部対策を完結可能です。
日本企業が開発していることから、運用サポートやコンサルティングのサービスが手厚い点も特徴のひとつ。SEOに関するセミナーも積極的に行っています。
テクニカルSEOのまとめ
テクニカルSEOはコンテンツSEOと並び、検索結果での上位表示のためには重要な施策です。検索結果へ表示されるかどうか、正確にコンテンツを評価してもらえるかは、テクニカルSEOの施策にかかっています。
コンテンツがいかに良質でも、テクニカルSEOの施策が間違っていれば効果は見込めないことから、コンテンツSEO以上に重要だと言えるでしょう。具体的な対策は定型化されているため、セオリーに沿って実施すれば問題はありません。また、効果を確認するためのツールも多数用意されています。
ニュートラルワークスではテクニカルSEOをはじめ、Webサイトの検索流入増加を実現するためのサポートを行っております。アクセス数が伸び悩んでいる、コンバージョンが発生していないといった問題でお悩みの場合は、ぜひご相談ください。
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