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最終更新日: 2024.04.08

記事のカテゴリ分けはSEOに効果的?正しいカテゴリページの作成方法を紹介

記事のカテゴリ分けはSEOに効果的?正しいカテゴリページの作成方法を紹介

公開している記事は多いのに、なかなか検索順位が上がらない…。そんなときは記事のカテゴリ分けでSEO対策をしてみませんか?

この記事では、カテゴリーページを作成する際の9つのポイントを紹介します。最後までお読みいただき、SEOに効果的なカテゴリ分類を試してください。

山崎盛哉

監修者

1973年生まれ。編集プロダクション、業界誌記者、出版社勤務などを経て、大手小売業グループのハウスエージェンシー、コンテンツマーケティング会社でコンテンツディレクターとして勤務。2021年よりニュートラルワークスへジョイン。
20年超にわたる編集経験を活かしたコンテンツ制作が得意領域。

QUERYY(クエリー)編集部

執筆者

株式会社ニュートラルワークス

QUERYY(クエリー)編集部

QUERYY(クエリー)は、株式会社ニュートラルワークスが運営するデジタルマーケティング情報メディアです。

SEO対策にカテゴリーページは必要?

SEO対策にカテゴリーページは必要?

カテゴリページとは、Webサイトの膨大なコンテンツをユーザーに分かりやすく分類し、ジャンルやタグごとに一覧表示するページのことをいいます。新着のコンテンツは時系列で掲載されていくので、古い投稿や記事は埋もれてしまうものです。そこで、コンテンツをカテゴリーで分類し、ユーザーが欲しい情報に辿り着きやすくするのがカテゴリ設定の役割となります。

カテゴリ分けをすることで、ジャンルやタグごとに整理されたカテゴリページを作成できる他、サイトトップページのサイドバーやメニューでも各カテゴリページへのリンクをつけることができます。また、カテゴリページを作ることはSEOの観点から見ても重要であると考えられています。

SEO対策のポイントは、ユーザーの使い勝手の良さや情報の網羅性です。カテゴリページを作ることでユーザーの利便性は上がり、サイトの回遊率もアップするでしょう。コンテンツマーケティングでの集客はもちろんのこと、ECサイトにおいてもカテゴリ分けのポイントを押さえておく必要があります。ECサイトの場合、カテゴリの設計や構造によって商品の売れ行きが大きく変化することがあるためです。

カテゴリページの作成方法とポイント

カテゴリページの作成方法とポイント

カテゴリページを作るときは細かいポイントや注意点を押さえ、しっかり構想を練っておく必要があります。ここでは、カテゴリページの作成方法とポイントを詳しく解説します。

1. カテゴリのタイトルにはキーワードを含める

カテゴリのタイトルには、キーワードを含めましょう。Googleの検索エンジンに重要な情報を伝えているクローラーは「このページは何のページなのか」ということをキーワードを使って判断しています。カテゴリのタイトルにはキーワードを含め、何の情報についてのカテゴリであるか、どんなコンテンツが含まれているカテゴリであるかを明確に示すことが必要です。

ただし、カテゴリのタイトル同士が重複したり、似たような名前のカテゴリーページを作らないように注意してください。

2. 論理的にカテゴリを作成し、分類する

カテゴリ分けをするときは、論理的に分類することを意識しましょう。まず大きな括りのカテゴリを作成し、関連する内容を論理的な順番で展開していく必要があります。Googleのロボットは、論理的な順番でサイトをクローリングしていくので、カテゴリ分けがバラバラでロジカルに並んでいない場合、検索エンジンの評価も下がります。

例えば、旅行>海外>アメリカ>ニューヨークというように、サイト全体のコンセプトやテーマから、下層の記事やコンテンツに論理的につなげていくことを意識してみてください。

3. 1記事1カテゴリーで設定する

記事を投稿するときは、1記事1カテゴリーとして設定してください。記事の内容によっては、複数のカテゴリに関連するような内容の場合もありますよね。複数のカテゴリに登録しておくことで、興味のあるユーザーの目に留まりやすくなるように感じてしまうかもしれません。

しかし、いくつものカテゴリページに同じ記事が入っていることで、ユーザーは「中身は同じ記事?それとも別の記事?」と混乱することがあります。また、「さっきからこの記事何度も見かけるなぁ」というように、コンテンツが充実していないと感じられることもあるようです。

さらに1記事を複数のカテゴリに登録しても、パンくずリストにはカテゴリの経路は1通りしか表示されないため、カテゴリの複数登録は意味がないと考えられているのです。
※パンくずリストについては、この記事の後半で解説しています。

4. 同じテーマの記事は同じカテゴリにまとめる

記事の分類は内容について正しく把握し、整理する必要があります。特に下層にある細かいカテゴリ分類は、ときどき間違って分類してしまうこともあるかもしれません。例えば、中古車>ステーションワゴンというカテゴリの中に、ミニバンについての記事が混ざっているというケースがあったとします。Googleのクローラーは、このような分類ミスに対しては気づかない場合もあるので、それ自体がサイトの低評価に直結するとは言い切れません。

しかし、ユーザーがこうした分類ミスに気づくと「このサイトは信頼性が薄い」と判断してしまう可能性があります。長期的なサイトの評価や信憑性を欠いてしまうので、同じテーマの記事は同じカテゴリにしっかり分類するように注意してください。

5. 最低でも5~6記事を準備してからカテゴリを作る

1つのカテゴリは、少なくとも5記事程度のボリュームがあるのが望ましいです。1つのカテゴリ内の記事が極端に少ない場合、クローラーにカテゴリページの内容が薄く質が低いと判断されかねません。質の高い記事をある程度まとまったボリュームで用意しておくことでカテゴリが強くなり、サイトの評価を底上げするイメージをもってみましょう。

カテゴリの中身が少ないうちは、検索エンジンに登録させないno index設定をして、記事がある程度溜まってきたらno indexを外すという方法もあります。ただ、この方法は手間がかかり面倒です。そのため、同じグループとしてまとめられる記事が10記事溜まった時点で新しいカテゴリを作成する、という順番で構築していくことをおすすめします。

6. カテゴリは多すぎず、少なすぎないようにする

カテゴリの数は多くし過ぎないようにしましょう。カテゴリの分類をするのは、ユーザーがWebサイトを閲覧しやすくするためです。しかし、ユーザーへの親切心からカテゴリを細かく設定しすぎてしまうことも少なくありません。カテゴリが多すぎる場合ユーザーはカテゴリページのリンクをいくつも辿る必要がでてきます。

山>全国>長野県>松本市>ファミリー向け/一般向け>トレッキング/キャンプ>あ行……というように、カテゴリが細かく分かれすぎているサイトはユーザーに「使いにくい」「分かりにくい」と感じられてしまいます。目的の情報になかなか辿り着けないので、途中で探すのをやめてサイトを脱離する可能性が高くなるのです。

同時に、カテゴリ分けがざっくりし過ぎているのもマイナスです。大量のコンテンツを少ないカテゴリで分類してしまうと、膨大な情報をユーザーが時間をかけて探し当てなくてはならなくなります。カテゴリ分けは、多すぎず少なすぎないバランスを見極めることが重要です。

7. カテゴリを複数階層にするときは自然な階層構造にする

階層は、自然な順序の階層構造にします。カテゴリの階層は、大きい括りから小さな括りへ流れるのが自然な順序の階層です。先に述べた「論理的に分類する」という項目にも通じますが、不自然な順序で階層を作ってしまうとクローラーの評価やユーザーの利便性が低下してしまいます。

例えばファッションアイテムを取り扱うECサイトを例に挙げてみましょう。ファッション>レディース/メンズ>トップス/ボトムスという階層は、自然な階層といえます。大きい括りから小さな括りに自然に流れている状態です。しかしこれがファッション>トップス/ボトムス>レディース/メンズというように、階層分けの順序が不自然な構造になるとユーザーは混乱してしまいます。

また、カテゴリを複数階層にするときは、2階層までに留めておきましょう。階層が深くなればなるほど、クローラーの目に留まりにくくなりSEOの評価が下がってしまうためです。

8. 記事同士を内部リンクで繋げ、クローラーが巡回しやすくする

同じカテゴリの記事同士は、内部リンクで繋げていきましょう。内部リンクを設定することで、SEO効果が高まります。クローラーは、トップページ→カテゴリページ→各記事という順番で巡回します。各記事同士を内部リンクで繋げておくことで、クローラーがサイト内の記事をくまなく巡って確認してくれるようになるのです。

内部リンクが途切れている箇所があると、クローラーに認識されないままのコンテンツが眠ってしまうことになります。さらに、そのような眠っているコンテンツが複数のカテゴリに存在することで、クローラーにいつまでたっても発見されないままのゾーンがあり、それに運営者が気づかないケースも少なくありません。

もちろん、内部リンクをきっちり繋げることは、クローラーだけでなくユーザーのサイト回遊率も上がります。満足度が上がり、長期的なSEO効果も高まると考えられます。
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9. パンくずリストを設定する

パンくずリストとは、ページの上部に表示されるカテゴリーの道筋を表すものです。パンくずリストはユーザーが、「自分が今このサイトのどのページを見ているのか」ということが分かりやすくなり、さらに必要な情報に辿り着くための道案内の役割にもなります。パンくずリストはカテゴリページだけでなく、サイト全体に設置しましょう。

また、構造化データマークアップを施しておくことも視野に入れるとよいです。構造化マークアップデータをすることで、検索結果一覧に表示される際の「ニッチスニペット」と呼ばれる部分にも、このパンくずリストを表示できます。検索結果でパンくずリストを目にすることでクリック率が上がり、サイト流入の増加が期待できるでしょう。

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まとめ

カテゴリページの作成、分け方のコツ

カテゴリページの作成、分け方のコツは意外にも細かいように感じられたかもしれません。サイトを公開してからカテゴリページを修正するのは時間も手間もかかりますので、最初にしっかり設計しておきましょう。また、Webサイトが成長し、SEO的にある程度の評価がついてからカテゴリページを大幅に修正するのはおすすめできません。

カテゴリページのURLが変わるとサイトの評価が変化し、検索順位が大幅に落ちる恐れがあるのです。結果的に集客数や成果が下がってしまうことも考えられますので、サイトを公開する前にカテゴリページの内容をしっかり計画立てておくことが大切です。

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監修者紹介

山崎盛哉

山崎盛哉

コンテンツディレクター

1973年生まれ。編集プロダクション、業界誌記者、出版社勤務などを経て、大手小売業グループのハウスエージェンシー、コンテンツマーケティング会社でコンテンツディレクターとして勤務。2021年よりニュートラルワークスへジョイン。
20年超にわたる編集経験を活かしたコンテンツ制作が得意領域。