マーケティング

最終更新日: 2024.01.29

Facebook動画広告とは?特徴や種類、課金形態を解説

Facebook動画広告とは?特徴や種類、課金形態を解説

5Gの普及により、大容量の通信が身近になってきた昨今は、動画マーケティングに注目が集まっています。

この記事では、Facebook動画広告の種類や規格、動画制作のコツをわかりやすく解説します。

導入後の効果をイメージできるよう、まずはFacebook動画広告の概要について見ていきましょう。

石田 哲也

監修者

Twitter:@te2319
株式会社ニュートラルワークス 取締役CMO。1984年生まれ。高校卒業後にISD株式会社を起業。その後、株式会社オプトでWebマーケティングを学び、株式会社メタップスなど複数のベンチャー企業にて事業立ち上げを経験。前職はワンダープラネット株式会社でゲームプロデューサーとしてスマホゲームアプリの制作に従事。2018年に地元の神奈川へ戻り、ニュートラルワークスに入社。SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善~ゲームアプリ制作や数十万フォロワーのSNSアカウントの運用経験などWebビジネス全般を守備範囲とする。

■経歴
2003年 ISD株式会社/起業
2009年 株式会社オプト/SEMコンサルタント
2011年 株式会社メタップス/シニアディレクター
2013年 ライブエイド株式会社/執行役
2016年 ワンダープラネット株式会社/プロデューサー・BizDev
2018年 株式会社ニュートラルワークス/取締役CMO

■得意領域
Webサイト改善
SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告

■保有資格
Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
Google 広告検索認定資格
Google 広告ディスプレイ認定資格
Google 広告モバイル認定資格

QUERYY(クエリー)編集部

執筆者

株式会社ニュートラルワークス

QUERYY(クエリー)編集部

QUERYY(クエリー)は、株式会社ニュートラルワークスが運営するデジタルマーケティング情報メディアです。

Facebook動画広告とは

Facebook動画広告とは

Facebook動画広告は、Facebookが提供する広告サービスの一つです。静止画の広告よりも多くの情報を入れられるため、視聴者に効率良く情報を伝えられます。

また、Facebook動画広告では「認知」「検討」「コンバージョン」と目的を選択できるので、用途に応じた広告配信が可能です。
Facebook広告の種類は?特徴やメリットを解説 Facebook広告の種類は?特徴やメリットを解説

Facebook動画広告の配信場所

Facebook動画広告の主な配信場所は、以下のとおりです。

  • Facebook
  • Instagram
  • Messenger
  • Audience Networks

Facebook動画広告の種類

Facebook動画広告の種類
Facebook
フィード
Facebook
ストーリーズ
Facebook
インストリーム
アスペクト比 16:9~9:16 1.91:1~9:16 16:9~9:16
動画の長さ 240分以内 1~120秒以内 5秒~10分
容量 4GB
音声 任意だが推奨 任意 任意だが推奨
横型  16:9
正方形 1:1
縦型   4:5
縦型フル 9:16

Facebook動画広告の種類は、おおまかにフィード、ストーリーズ、インストリームの3つに分かれており、それぞれの広告要件、規格が異なります。

出展:動画広告要件

フィード広告

フィード広告は、Facebook内のタイムラインに表示される広告です。友人や知り合いの投稿の間に表示されるため、自然な流れで動画広告を配信できます。

また、フィード広告は、通常の投稿のように表示されるので、ユーザーが「いいね」やコメント・シェアを行えます。

フィード広告の推奨動画形式は、少し縦長の4:5(1080×1350)です。スマートフォンでFacebookを開いた時に、4.5の動画アスペクト比であれば縮小されずにタイムラインに表示されます。
Facebookフィード広告とは?フォーマットやメリットを解説 Facebookフィード広告とは?フォーマットやメリットを解説

ストーリーズ広告

ストーリーズ広告は、Facebookのストーリーズに表示されます。

縦型のフルスクリーンで動画広告が流れるため、インパクトが強く印象に残りやすいのが特徴です。

ストーリーズ広告の推奨動画形式は、縦長の9:16です。スマートフォンのフルスクリーンで表示されるので、9:16の動画にするとインパクトが強い広告を配信できます。

インストリーム広告

インストリーム広告は、タイムラインの動画を視聴している時、再生前後あるいは途中で表示されます。

ユーザーが、興味を持って視聴している動画の前後や途中で流れるので、長時間視聴されやすいという特徴があります。

インストリーム広告の推奨動画形式は、横長の16:9(1920×1080)です。Facebook内の動画は、横長で配信されるので、動画広告も同様のアスペクト比にすると動画が視聴されやすいでしょう。

しかしながら、インストリーム広告は、誰でも配信できるものではないため注意が必要です。

参考:Facebookインストリーム広告の利用資格を確認する方法

Facebook動画広告の課金形態

Facebook動画広告の課金形態

続いて、課金形態を見ていきましょう。

インプレション課金(CPM)

CPMの計算方法
CPM=消化金額÷動画広告の表示回数

インプレッション課金(Cost per Mille)とは、動画広告が表示された回数ごとに課金される方法です。

動画広告が1,000回表示されるごとに課金され、費用が発生します。料金は、広告が表示されるごとにオークション形式で決まります。

動画広告の表示回数(インプレッション)が多いほど、CPMが下がります。インプレッション課金は、できるだけ広告を見てもらいたい場合に適しています。

クリック課金(CPC)

CPCの計算方法
CPC=消化金額÷動画広告のクリック回数

クリック課金(Cost Per Click)は、動画広告がクリックされるごとに課金される方法です。

「ユーザーからの反応を知りたい」「Webサイトへの流入につなげたい」などのケースに適しています。

ただし、オークション制となっているため1クリックの単価が常に変動している点に注意が必要です。

ThruPlay(スループレイ)

ThruPlayの計算方法
ThruPlay=消化金額÷ThruPlayの回数

ThruPlayは、動画広告が15秒再生されるごとに課金される方法です。動画の尺が15秒未満の場合は、視聴完了で課金されます。

ThruPlayを設定すると、15秒以内の動画であれば最後まで視聴され、15秒以上動画であれば最低でも15秒は視聴してもらえます。

「必ず、15秒の視聴を確保したい」という場合に適した課金方法です。

Facebook動画広告のメリット

Facebook動画広告のメリット

Facebook動画広告のメリットとして、以下の5つが挙げられます。

  • ターゲットを詳細に設定できる
  • 広告の予算設定が自由にできる
  • 広告の配信目的を設定できる
  • タイムラインで広告が自動で再生される

ターゲットを詳細に設定できる

Facebook動画広告は、実名制SNSという特徴を生かして、性別や年齢、居住地などを細かく設定できるため、狙ったターゲット層に効率良く広告を配信できます。

趣味や興味関心など、多様な設定項目が揃っているので、世界中のFacebookユーザーに広告をアプローチしやすくなっています。

広告の予算設定が自由にできる

Facebook動画広告は、広告主が自由に予算を設定できます。予算内で広告を配信できるため、予算を超えてしまうおそれはないでしょう。

また、広告キャンペーンごとに予算最適化をオンにすると、広告ごとに設定しなくても効果的なキャンペーンに対して予算が最適配分されます。

広告の配信目的を設定できる

Facebook動画広告を作成する際は、前述した「認知」「検討」「コンバージョン」の3種類から配信目的を選択できます。

ユーザーの購買段階に合わせて広告を配信できるため、商品・サービスの認知や購入など、希望するユーザー行動を促せます。

タイムラインで広告が自動で再生される

フィード広告は、Facebookのタイムラインを上下にスクロールするだけで動画が再生されるため、ユーザーがクリックなどのアクションを起こさなくても動画を視聴してもらえます。

ただし、初期設定では、動画広告が無音で再生されるようになっています。そのため、テロップや字幕を編集で入れておくと、無音であっても動画の内容を理解してもらいやすいです。

Facebook動画広告を作成する際のポイント

Facebook動画広告を作成する際のポイント

ここからは、Facebook動画広告を作成する際のポイントについて解説します。

  • 冒頭の3秒でユーザーを惹きつける
  • 字幕をつける
  • スマートフォンで視聴されることを意識する

冒頭の3秒でユーザーを惹きつける

動画広告は、ユーザー全員が最後まで視聴するとは限りません。そのため、動画広告の冒頭で、ユーザーにインパクトを与えられるよう工夫しましょう。

例えば、製品の認知度を高めるのであれば、売れ筋であることをアピールするために、冒頭で「100万個販売」といった内容を配信します。

一番伝えたい内容を冒頭に持ってくると、最後まで視聴されなくても伝わりやすいです。

字幕をつける

字幕があれば、無音で視聴しているユーザーでも、内容を理解しやすくなります。

ただし、文字が多すぎると動画が見えにくくなり離脱される可能性があるため、全てに字幕をつけるのではなく、最低限の内容がわかる程度にすると良いでしょう。

スマートフォンで視聴されることを意識する

動画広告を制作する際は、スマートフォンでの視聴を前提にしましょう。縦長にしたり、細かい文字を入れないようにしたりといった工夫も必要です。

スマートフォンは縦画面のため、横長の動画では縮小表示されてしまい見づらくなります。

参考:Facebook、Messenger、Instagramのストーリーズに掲載する広告を作成する

Facebook動画広告の注意点

Facebook動画広告の注意点

Facebook動画広告の注意点として、以下の2つがあります。

  • 広告ポリシーに違反しない
  • 若年層へのアプローチは難しい

広告ポリシーに違反しない

広告ポリシーに違反すると、広告の配信停止になりかねません。例えば、Facebook動画広告では以下のコンテンツが禁止とされています。

  • 違法な製品やサービス
  • 差別的な行為
  • 成人向け製品やサービス
  • 危険な物質
  • タバコやタバコ関連製品
  • 武器、弾薬、爆発物

制作した動画広告を第三者視点に確認してもらうなどの対策をとっていきましょう。

若年層へのアプローチは難しい

総務省による「令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」によると、Facebookは「X(Twitter)」や「Instagram」よりも10〜20代の利用者が少ないです。

そのため、若年層へのアプローチはしづらく、効果が期待できないかもしれません。若年層をターゲットにしたい場合は、別媒体での広告配信も検討しておくことをおすすめします。

Facebook動画広告の特徴を理解し、効果的な運用を!

Facebook動画広告の特徴を理解し、効果的な運用を!

Facebook動画広告は、掲載場所や動画の長さなど、注意すべきポイントが複数存在します。

効果を最大化するためには、各ポイントを押さえたうえでユーザーの興味関心を惹きつけるコンテンツにする必要があります。

まずは、配信の目的と広告を届けたいターゲットを明確にし、ユーザーにとって魅力的な動画広告を模索していくと良いでしょう。

監修者紹介

石田 哲也

石田 哲也

取締役CMO

Twitter:@te2319
株式会社ニュートラルワークス 取締役CMO。1984年生まれ。高校卒業後にISD株式会社を起業。その後、株式会社オプトでWebマーケティングを学び、株式会社メタップスなど複数のベンチャー企業にて事業立ち上げを経験。前職はワンダープラネット株式会社でゲームプロデューサーとしてスマホゲームアプリの制作に従事。2018年に地元の神奈川へ戻り、ニュートラルワークスに入社。SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善~ゲームアプリ制作や数十万フォロワーのSNSアカウントの運用経験などWebビジネス全般を守備範囲とする。

■経歴
2003年 ISD株式会社/起業
2009年 株式会社オプト/SEMコンサルタント
2011年 株式会社メタップス/シニアディレクター
2013年 ライブエイド株式会社/執行役
2016年 ワンダープラネット株式会社/プロデューサー・BizDev
2018年 株式会社ニュートラルワークス/取締役CMO

■得意領域
Webサイト改善
SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告

■保有資格
Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
Google 広告検索認定資格
Google 広告ディスプレイ認定資格
Google 広告モバイル認定資格