Googleアナリティクスは、Webサイトを運営するうえで必須とも呼べるツールです。しかし、専門用語が多いため、ほとんどの人は慣れるまで、理解や操作が難しく感じてしまいます。
「ページ別訪問数」の数値も、最初のうちはわかりにくい指標の一つでしょう。Googleアナリティクスで見られる、いわゆるアクセス数にはいくつもの種類があり、PV数やセッション数などと混同してしまいます。この記事では、ページ別訪問数の意味や他のアクセス数との違い、データを正確に計測して読み取る方法をご紹介します。
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目次
Googleアナリティクスのページ別訪問数とは
Googleアナリティクスにおける「ページ別訪問数」の定義は、「そのページが1回以上表示されたセッション数」です。言い換えると、どれだけのセッションでそのページが表示されたかとも表せます。
例えば、1回のセッションでユーザーがWebサイトを見て回る間に、そのページに5回アクセスしたとしても、ページ別訪問数は1度しかカウントされません。しかし、5回のセッションでユーザーが1回ずつそのページにアクセスしたら、ページ別訪問数は5回カウントされます。
はじめのうちは理解しにくいかもしれません。ページ別訪問数を理解するためには、セッション数、PV数、UU数といった、他のアクセス数を表す指標についても知る必要があるためです。次項では、それぞれのアクセス数についても解説します。
セッション数とは
セッションとは、あるユーザーがWebサイトを訪問してから、離脱するまでのWebサイト内での一連の行動を指します。1度の訪問で離脱するまでに何ページ見たとしても、セッション数は1しかカウントされません。
例えば、Webサイトにアクセスして、気になる記事を10ページ読んだユーザーがいても、セッション数は1だけカウントされます。もしくは、Webサイトにアクセスして最初の1ページしか見ずにすぐ離脱してしまっても、セッション数は1です。
ただし、1人のユーザーがWebサイトから一度離脱した後、30分以上経過した後に同じWebサイトに再度アクセスしたら、また新しいセッションと判断され、セッション数は加算されます。
また、特殊な場合には、ユーザーがWebサイトから離脱していなくても、1つのセッションが終わり、続けて次のセッションが始まったものとされます。つまり、セッションは2回カウントされるので注意が必要です。以下の3つのパターンが該当します。
30分間操作をしなかった場合
ユーザーがWebサイトにアクセスし、ブラウザでそのサイトを開いたまま30分以上何も操作しなかった場合には、セッションは終了したものとして扱われます。そのまま操作せずにブラウザを閉じれば、セッションは終わったままなのでわかりにくい点はありません。
しかし、ブラウザが開かれたまま30分以上放置されていたページの内部リンクボタンを押したり、ページをリロードしたりした場合には、次のセッションが開始されます。つまり、ユーザーは離脱していないのですが、セッションは2回カウントされるわけです。
例えばWebサイト内で、10分間隔でページを移動して10記事を読み進んだ場合、そのサイトに合計100分滞在したことになりますが、セッションは1のみです。それに対して、1つのページに40分以上滞在してから次のページに移動したら、セッションは2となります。
日付をまたいだ場合
ユーザーがWebサイトに滞在している間に0時を過ぎ日付が変わったら、セッションが切り替わります。例えば23時50分からWebサイトにアクセスしていて、0時5分にWebサイト内の次のページに移動した場合、次のセッションが開始されたことになります。
これは、Googleアナリティクスが1日単位で集計を行うためです。0時をまたいで継続されたセッションは、0時までを前日のセッションとして終了させ、0時以降の行動は新たに始まったセッションとして計測されます。
外部サイトからの流入だった場合
通常は、1人のユーザーがWebサイトを離脱しても、30分以内に同じWebサイトを訪問すれば、セッションは継続しているものとされます。ただし、他のサイトからの流入だった場合には、30分以内の訪問でも新しいセッションとしてカウントされます。
例えば、ニュースサイトで紹介されていたリンクから、Webサイトにアクセスしたユーザーがいるとします。そのユーザーがWebサイトからいったん離脱したものの、もっと詳しくみたくなり、サイト名を覚えていたのでGoogleで検索してアクセスした場合。最初の訪問はニュースサイトから、次の訪問は検索エンジンからなので、セッションは2回になります。
もし、このユーザーが2度目の訪問でも、最初と同じようにニュースサイトのリンクからWebサイトにアクセスした場合には、30分以内ならば同じセッションとして扱われます。
セッションとは?Webでのセッションの意味を解説
ページビュー(PV)数とは
PV数とは、ユーザーがそのWebページを表示した回数です。同じユーザーが何度そのページを閲覧しても、更新しても、その回数だけカウントされます。単純にそのWebページが読み込まれた回数の合計なのでわかりやすい指標と言えます。
実は、「アクセス数」という指標はGoogleアナリティクスにはありません。「アクセス数」と言った場合には、このPV数を指すことが多くなっています。ただし、セッション数や、次に説明するUU数を指していることもあるので注意が必要です。
ページビュー数(PV)とは?目安、セッション数との違いを解説
ユニークユーザー(UU)数とは
ユニークユーザー数とは、そのWebサイトやWebページを訪問したユーザーの数のことです。設定した計測期間内であれば、同じユーザーが何回Webページを閲覧しても、UUは1のみカウントされます。
ただし、Googleアナリティクスは、ブラウザ単位でユーザーを計測しています。そのため、あるユーザーが、パソコンのブラウザとスマホから同じWebページにアクセスした場合、UUは2です。また、1台のパソコンからでも、chromeとfire foxなど異なるブラウザからアクセスすると、その種類の数だけUUとしてカウントされます。
PV、UU、セッション数の違いは?各数値の確認方法と増やし方
Webサイトの集客状況をモニタリングする際にUU数、PV(ページビュー)、セッション数(訪問数)の数値は必ず目にしているでしょう。では、各指標が何を意味しているのかは説明できますか?各指標の集計方法や違い、モニタリング時に重視すべきなのはどの指標か、などを解説します。
訪問別ページ数とは
ページ別訪問数と呼び方が似ている指標に、「訪問別ページ数」があります。訪問別ページ数は、ユーザーが1回のWebサイト訪問で、何ページ見たかを示す指標です。
例えば、ユーザーがあるWebサイト内で、ページA→ページB→ページA→ページCと回遊した場合は、4ページ開いているので、4となります。PV数と同じく、同じページを複数回閲覧しても、その回数分だけカウントされます。
その点がページ別訪問数と異なるので注意してください。ページ別訪問数は、1セッション内でユーザーが複数回同じページを訪問しても、カウントは1のみです。
【具体例】各用語ごとのリロード時のカウント数
ここまで見てきたように、ページ別訪問数、セッション数、ページビュー数、ユニークユーザー数、訪問別ページ数、それぞれでカウント方法が異なります。ユーザーがWebページを閲覧中にリロードした場合は、以下のようにカウントされます。
- ページ別訪問数:1
- セッション数:1
- ページビュー数:2
- ユニークユーザー数:1
- 訪問別ページ数:2
ページ別訪問数とセッション数は、リロードしても同じセッション内の行動と扱われるため、カウントは増えません。ユニークユーザー数は、同じユーザーが同じページにアクセスしても、カウントは増えません。ページビュー数と訪問別ページ数は、そのページが読み込まれた回数をカウントするため、リロードされた分だけカウントされます。
Googleアナリティクスでページ別訪問数を確認する方法
Googleアナリティクスでは、以下の手順でページ別訪問数を確認できます。
- 左メニュー「行動」をクリック
- 表示されるサブメニューの「サイトコンテンツ」をクリック
- 表示されるサブメニューの「すべてのページ」をクリック
Webページごとの各種指標が表示されます。その中に、ページ別訪問数も含まれています。
ページ別訪問数はページビューよりも正確な流入が測れる?
Googleアナリティクスには、アクセス数に関わるものだけでも複数の指標が用意されています。それぞれの指標には特徴があり、読み取れる情報も異なるのです。その中でページ別訪問数は、ユーザーの正確な流入数を知りたいときに役立ちます。
ページビュー数や訪問別ページ数では、ユーザーがWebページをリロードしたり、他のページへ移動してから戻ってきたりした際にもカウントされます。そのため、3人のユーザーが1回ずつ見た場合と、1人のユーザーが3回みた場合で、同じ数値になります。
その点、ページ別訪問数は、1回のセッションで同じページを何度見ても1としかカウントされません。1ユーザーの重複したページビューの数を取り除くことができるのです。そのため、各ページの流入数をより正確に知ることができると言えます。
Googleアナリティクスのページ別訪問数まとめ
Googleアナリティクスには、直感的に理解するのが難しい用語も多く使われています。今回ご紹介したページ別訪問数もその1つです。ページ別訪問数は、PV数のうちセッション単位で重複している数を除いたものだと考えるとわかりやすいでしょう。しかし、PV数やセッション数など、類似の指標についても知っていなければ理解できません。
Googleアナリティクスを使いこなして正確な解析ができるように、それぞれの指標が何を示しているのか、用語の定義を理解できるよう確認してください。
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