マーケティング

最終更新日: 2021.12.07 (公開: 2021.09.07)

効果的なステップメールとは?ステップごとの作り方や注意点、成功事例を徹底解説

効果的なステップメールとは?ステップごとの作り方や注意点、成功事例を徹底解説

ステップメールは顧客獲得や顧客育成などを狙えるということで、近年注目を集めている施策です。ステップメールを効果的に運用できれば、顧客接点を増やせるだけでなく、自社の売上アップなどの成果につなげることもできます。

ステップメールを上手く活用するためには、まずはステップメールについてしっかり知ることが大切です。ステップメールの概要やメリット、注意点などを押さえることが、ステップメールで大きな成果を実現するために求められます。

この記事では、効果的なステップメールを作成するために、ぜひ押さえたいポイントについて解説します。また、メルマガとの違いやステップメールの作成方法、ステップメールの成功事例なども紹介するので、参考にしてみてください。

ステップメールとは?

ステップメールとは?

ステップメールとは、あらかじめ設定しておいた複数のメールを、スケジュールに合わせて自動で配信する仕組みのメールマーケティング手法です。ユーザーが特定のアクションを起こしたタイミングで、配信を開始します。

ステップメールの配信が開始される主なアクションは、Webサイトからの資料ダウンロードや無料カウンセリング(説明・面談)などです。サービスの無料カウンセリング後に、配信するステップメールの例は以下の通りです。

①カウンセリング直後または当日中:無料カウンセリング受講のお礼
②カウンセリング2日後:サービスの内容をより詳しく紹介
③カウンセリング3日後:サービスを利用したユーザーの声や事例を紹介
④カウンセリング5日後:よくある質問の紹介
⑤カウンセリング1週間後:入会方法・利用方法の紹介や誘導

ステップメールは一度設定すれば特別な対応を必要とせず、スケジュールに合わせて自動で配信されます。そのため業務の無駄を省き、マーケティング活動の効率化を実現することが可能です。

ステップメールとメルマガの違い

ステップメールと似たような施策にメルマガがあります。メルマガもメールマーケティング手法のひとつですが、ステップメールとはまったく異なる施策です。

メルマガは配信側が送りたいタイミングで、多くのユーザーに向けて一斉に配信します。内容も配信側がアピールしたいものや、伝えたいことを取り入れることになり、配信側が主体となっています。

一方でステップメールは、ユーザーに役立つ情報を適切なタイミングで配信することが目的です。すなわちステップメールの主体は、配信側ではなくユーザーです。

このようにステップメールとメルマガは、主体となる存在が違い、内容や配信するタイミングも異なります。どちらもメールという同じ手段ではありますが、目的の違いについて押さえることが大切です。
コンテンツマーケティングの成果を高めるメルマガ導入の5つのコツを解説 コンテンツマーケティングの成果を高めるメルマガ導入の5つのコツを解説

ステップメールの目的

ステップメールの目的

ステップメールを導入する前に、ステップメールの目的について押さえる必要があります。どのような目的で行う施策か、具体的に何を達成できるか知ることが、効率的に成果を出すために大切です。ここではステップメールを導入する主な目的を、3つ紹介します。

ユーザーの離脱防止

ステップメールの目的として、ユーザーの離脱防止が挙げられます。サービスの利用を検討している段階のユーザーも、すでに会員として登録しているユーザーも、何もしなければ離脱してしまう可能性が高いです。このような離脱を防止するための定期的なフォロー手段として、ステップメールが効果的です。

ステップメールを配信することで、ユーザーとの接点が生まれます。これによりユーザーに満足感を与える、ユーザーの気を引くなどの効果が期待できます。自社から離れ気味だったユーザーにアプローチをすることで、ユーザーとの接点維持や満足感向上などが可能です。

ユーザーを引き止めるためとはいえ、毎回メールを作成しタイミングを合わせて配信するのは、非常に手間となります。ステップメールは一度設定すれば自動で配信されるため、効率的にユーザーのフォローができる手段です。

深い企業理解を促す

ステップメールを配信することで、ユーザーにより深い企業理解を促すことができます。企業理解はユーザーの育成や、ファン化において非常に効果的です。ステップメールは一度設定すれば自動で配信されるため、商品やサービスなどの情報を効率良く伝えられます。

また企業理念やサービスなどに込める思いといった、より深い部分について伝える上でも活用しやすい施策です。ユーザーが商品やサービスに興味を持つきっかけは、機能性や価格、好みなど単純なものであることが多いです。しかしそんなユーザーの企業理解を深めることができれば、自社のファンになってもらえるかもしれません。

自社の理解を深め共感を得られれば、その後の継続的な売上につながります。深い企業理解を促す上で、ステップメールは使いやすく役立ちます。

クロスセルがしやすくなる

ステップメールはクロスセルがしやすくなる施策です。クロスセルとは、ユーザーが自社の商品を購入する際に、別の商品も一緒に購入してもらうことをいいます。購入してもらう商品が増えることで、客単価のアップが期待できます。メイン商品や人気商品以外も併せて購入してもらえる可能性が高まるため、別商品の認知獲得にも効果的です。

ステップメールは特定のアクションを起点として、スケジュールに沿って配信する手法です。すなわち商品を購入したユーザーに、適切なタイミングで別商品を勧めることができます。上手く配信できれば自社商品の継続的な利用や、別商品の採用などにつながります。

ステップメールでクロスセルを促す際には、ユーザーのニーズや興味に合わせた内容であることが重要です。また営業や販促の色を強く出しすぎず、魅力をしっかり伝えることも大切な要素です。

ステップメールのメリット

ステップメールのメリット

ステップメールには、さまざまなメリットがあります。どのようなメリットがあるかを把握することで、ステップメールへの理解をより深められます。効果的な施策のためには、知識や理解が必要不可欠です。ここでは、ステップメールを送るメリットを6つ紹介します。

自動化による業務効率化ができる

ステップメールを導入することで、メール配信やマーケティング活動の大部分が自動化され、結果として業務の効率化が実現できます。ステップメールは最初に設定さえすれば、あとはユーザーがアクションを起こしたタイミングに合わせて、自動でメール配信が可能です。

フォローメールを手動で配信する方法もありますが、これでは時間や手間がかなりかかってしまいます。たとえメールの文面自体は完成していても、メールを送るタイミングの確認、メールアドレスや宛名の入力、送信履歴の把握などは人の手が必要です。これらの作業に時間を費やす状態は、業務が効率的とは言い難いです。

ステップメールであれば、メールを配信するために必要なこれらの作業が自動で済みます。そのためこれまでメール配信のためにかけていた時間を、売上につながる他の業務に充てることが可能です。できる部分について自動化を進めることは、業務の効率化を図る上で重要といえます。

見込み客の育成ができる

ステップメールの配信は、見込み客の育成においても効果的です。まだ購入や利用に至っていないユーザーのアクションを促すためには、定期的なフォローやユーザーとの接点確保が求められます。

ユーザーが自社サイトに訪れ、会員登録や資料ダウンロードをしても、必ずしもその後購入するとは限りません。商品やサービスを知ってから購入するまでには、時間がかかることが多いです。特にBtoBビジネスの場合、購入までに関わる人数が多いため、意思決定に時間がかかりやすいといえます。

接点を持った見込み客を育成するためには、定期的なアプローチが効果的です。そこでスケジュールに沿って、メールを配信できるステップメールが役立ちます。ステップメールを導入すればユーザーとの接触が増え、購入を促せるような情報の提供も可能です。

見込み客の育成には、コミュニケーションによる関係構築や情報提供が必要です。その2つを達成できるステップメールは、見込み客の育成において非常に有用な手段といえます。

顧客接点が増えてアピールにつながる

ステップメールを配信することで、自然と顧客との接点を増やせます。接点が増えるほど伝えられる情報も多くなるため、ユーザーへのアピールにつながる施策です。

ユーザーは商品やサービスの利用を検討する際、商品やサービス自体の情報のみを収集するわけではありません。企業やブランドのイメージも、購入を決定する上で重要な要素です。そのため顧客接点を増やし、関係を構築しながらアピールする必要があります。

かつてマスメディアやマスマーケティングが主流であった時代は、ユーザーとの直接的なやり取りや接点の獲得などは、それほど重要視されていませんでした。しかしユーザーの行動や選択肢が多様化し、商品を認知してから購入するまでの時間が長くなった現代では、接点を増やしアピールすることが重要です。

顧客接点を増やすことは容易ではありませんが、ステップメールであれば比較的導入しやすいといえます。ユーザーにアピールする手段として、ステップメールは便利かつ効果的です。

見込み客により多くの情報を伝えられる

ステップメールを導入することで、見込み客により多くの情報を伝えられます。

Webサイト上で公開している資料や無料カウンセリング・説明会などでは、どうしても伝えきれない部分があります。情報が少ないという理由で悩んでしまい、結局購入や利用に至らないというケースは珍しくありません。

しかしステップメールであれば、ユーザーに役立つ情報を定期的に配信することが可能です。時間やスペース的な制約が小さくなり自由度も高いため、伝えられる情報量が一気に増えます。伝えきれなかった部分のフォローだけでなく、制作における裏話など、より親しみやすい形の情報発信にも便利です。

見込み客を大きな目的である購入へ促すためには、背中を押すためにも有益な情報を伝える必要があります。せっかく興味を持ってくれたユーザーなのに、情報不足が理由で離れてしまうのはもったいないことです。ステップメールはそんな見込み客を引き止め、多くの情報を伝える上で有用です。

顧客満足度の向上が期待できる

ステップメールを導入することで、顧客満足度の向上も期待できます。顧客満足度は継続的・安定的な売上や、企業イメージの向上において非常に重要です。

顧客満足度を高めるためには、商品そのものだけでなく、企業からのコミュニケーションや心遣いなどによって大きく変化します。

商品の購入後に送られるお礼や、使い方の説明などの配信は、アフターフォローがしっかりしているという好印象につながります。他にもメールの配信が必要、もしくは効果的となるタイミングはさまざまです。

しかしユーザーのアクションに合わせて手動でメールを配信するのは、手間となってしまいます。いくら顧客満足度の向上が期待できるとはいえ、このために多くの時間を費やすのは簡単なことではありません。

多くの部分を自動化できるステップメールを導入すれば、顧客満足度を高めるフォローアップを効率的に行えます。売上アップや企業イメージ向上など多くのメリットがあるため、顧客満足度はぜひ向上を狙いたいポイントです。

継続的に顧客のフォローアップができる

ステップメールを使えば、継続的な顧客のフォローアップも行えます。利用状況やアクションを起こしたタイミングがバラバラな顧客に対し、手動で継続的なフォローアップをすることは困難です。そのため自動で配信できる、ステップメールが非常に便利です。

一度アクションを起こしたからといって、その後フォローアップをせずにいたら顧客との関係性の構築ができません。結果として購入や申込みなどのコンバージョンに至らず、離れてしまう可能性が高くなってしまいます。

たとえ購入してくれたとしても、そこで満足してコミュニケーションを終わりにしてしまうと、企業イメージの向上やファン化につなげるのは難しいです。手動でリストアップやメール配信を進めるのは、容易ではありません。

しかしステップメールであれば、特定のアクションを起点に自動で複数のメールを配信できます。顧客との関係性の構築や、接点の確保をしながらもマーケティング施策の効率化を実現します。顧客への継続的なフォローアップを、時間や手間を最小限に抑えながら行える手法です。

ステップメールのデメリット

ステップメールのデメリット

ステップメールに限らず、どの施策にもデメリットが存在します。トラブルや余計な手間を防ぐためには、デメリットの把握も大切です。ここでは、ステップメールのデメリットを2つ紹介します。ステップメールの導入を検討している方は、必ずデメリットもご確認ください。

メールアドレスや顧客リストを集める必要がある

ステップメールを配信するためには、メールアドレスや顧客リストを集める必要があります。メールを配信できる相手がいなければ、そもそもステップメールの施策を進めることはできません。

ステップメールは見込み客の育成や、すでに利用してくれたユーザーへのアプローチには非常に効果的です。しかしステップメールを送れる状態にするためには、まずはユーザーにメールアドレスを入力してもらう必要があります。すなわち前段階である集客が必要となるのです。

しかし自社のWebサイトに訪問してもらったからといって、必ずメールアドレスが入手できるわけではありません。メールアドレスを入力することにメリットがあると感じてもらうために、充実した資料の用意やアピールなどの工夫が必要です。

コンバージョンポイントへの導線や、入力しやすいフォームなども重要なポイントです。メールアドレスや顧客リストの収集は、ステップメールに必要不可欠ですが、高い壁と感じてしまいます。

メール作成に手間や労力がかかる

ステップメールは複数のメールを、スケジュールに沿って自動で配信する手法です。そのためメールの作成が必要ですが、ここに大きな手間や労力がかかります。ステップメールはユーザーが求める情報を、適切なタイミングで配信することが重要です。

メールを用意する上で、最低でも以下のような作業が発生します。

  • ステップメールの目的を明確化(商品購入、有料会員登録、サービス導入など)
  • ユーザーがアクションに至るまでのシナリオ作成
  • ユーザーが求める情報やタイミングの検討
  • それぞれのタイミングで配信するメールをすべて作成
  • ステップメールの配信設定

ステップメールの大きな魅力は、一度設定すれば各ユーザーに対して複数のメールが自動で配信される点です。しかし言い換えると、自動で配信できるだけの準備が必要ということです。

ステップメールを配信するためには、ただメールを作成すれば良いだけではありません。目的の明確化やユーザー目線での検討などが必要なため、手間や労力がかかる施策です。

効果的なステップメールのシナリオ作成手順

効果的なステップメールのシナリオ作成手順

新しい施策を始める際には、効率的な進め方について知る必要があります。ステップメールのシナリオ作成にも効率的な手順が存在します。こちらを押さえることが、よりスムーズに成果を出すために大切です。ここでは、効果的なステップメールのシナリオ作成手順を6つ紹介します。

目的やゴールを明確にする

ステップメールのシナリオ作成では、最初に目的やゴールを明確にすることが大切です。達成したい目的やゴールによって、作るべきシナリオは大きく異なります。

たとえば最終目的が売上向上と有料会員登録の場合では、ユーザーの背景や配信するべき内容は違うはずです。しかし具体的に何を実現したいか明確になっていなければ、具体的な内容はもちろん、方向性を決めることすらできません。

そのため最初に送るメールから順にシナリオを作成するのではなく、まず最終目的を決める必要があります。ステップメールを配信する目的やゴールの例は、以下の通りです。

  • 有料会員登録を促す
  • 売上をアップする
  • リピーターになってもらう
  • 獲得した見込み客を逃さない
  • 利用し始めたばかりのユーザーなどをファン化させる

また達成したい目的が、本当にステップメールで実現できるか検討する必要もあります。目的やゴールを明確にし、ステップメールが適切な施策であると考えられれば、シナリオ作成を進めます。

コンテンツ内容は統一感を持たせる

ステップメールは複数のメールを配信する手法です。すなわち何日かにわたってコンテンツを送り続けるということですが、コンテンツ内容には統一感を持たせる必要があります。

ステップメールではひとつの目的を実現させるために、ユーザーに対して段階的にアプローチを行います。しかしコンテンツ内容がバラバラである場合、全体を通して何が言いたいのかわからず、ユーザーが混乱してしまう可能性が高いです。

内容そのものだけでなく、文体や空気感が大きく変わってしまう場合も、ユーザーの印象に悪影響を与えてしまうでしょう。一度違和感を覚えられてしまうと不信感につながり、好印象を得ることが難しくなってしまいます。

そのためステップメールで配信する各コンテンツは、全体を通して統一感が必要です。

一通一通を別のものとして作成すると、コンテンツがバラバラな印象となってしまう可能性があります。そのため最初に全体のコンセプトを決め、メールが完成したら改めて一通目から読み直すのが安心です。必要に応じて修正をし、全体の統一感を大切にします。

ターゲットに合わせてシナリオ設計をする

ターゲットによって適切なマーケティング施策や、アプローチ方法は異なります。それはステップメールも同様であり、ターゲットに合わせてシナリオ設計をすることが重要です。ターゲットというのはユーザーの属性だけでなく、抱えているニーズや目的なども含みます。

たとえばサービスの無料体験を利用しているユーザーであれば、サービスでできることを知りたい、もしくは有料化をするべきか悩んでいると考えられます。そのためサービスの使い方や、有料バージョンでできることなどを配信するのが効果的です。

ここで購入を促そうとひたすら魅力のアピールや事例配信をしては、ユーザーのニーズと合わなくなってしまいます。これではせっかくのステップメールで成果を実現させることができません。

効果的なステップメールを作成するためには、ターゲットが抱えるニーズの把握が大切です。ターゲットに合わせてシナリオ設計をすることで、成果を得られる可能性が高まります。

ステップ数を決めてメールを作成する

ステップメールは多く作成すれば良いというわけではありません。期間中に配信するメールのステップ数を決め、メールを作成する必要があります。

メールのステップ数は、比較的自由度が高いです。ステップ数はこうあるべきという基準や、明確な決まりなどは特に存在しません。自由に決めることはできますが、ステップメールを送る目的や伝えたい情報の量に合わせることが大切です。

ステップ数を決めるときは、それぞれのメールがちょうど良いボリュームになるよう調整する必要があります。全体で送りたい情報量に対してメールが多すぎてしまうと、ボリュームが小さい、または文章が長いだけで、内容が薄くなってしまう可能性があります。

一方でステップ数が少なすぎると、一通に込める情報量が多くなりすぎる、または期間が長すぎてユーザーの負担になってしまいます。配信する期間や伝えたい情報量などを考慮しながら、バランスの良いステップ数を決めてメールを作成します。

配信設定・動作チェックを行う

ステップメールを配信する際には、配信設定や動作チェックが必要不可欠です。意図した通りの配信となるような設定や、どのように配信されるかを把握するための動作チェックをしましょう。

ステップメールは設定によって、与える印象や効果が変わる可能性があります。設定さえすれば自動で配信されるというのは、言い換えれば最初の設定が非常に重要ということです。そのため適切に配信できるよう、配信設定にも注意する必要があります。

ステップメールに限りませんが、実際に運用しないとわからないことや、気づけないこともあるでしょう。たとえば送られてきたメールから問題なくリンク先に移動できるか、デバイスによって見え方に違和感がないかなどを確認します。誤字脱字も動作チェックで気づくことが多いです。

ステップメールが問題なく配信できるよう、配信設定や動作チェックを慎重に行う必要があります。一度テストとして設定した通りにステップメールを配信、チェックできると安心です。

配信結果の分析・改善を行う

ステップメール施策を開始したとして、そこで施策が終わりではありません。配信を始めたあとでもやるべきことはあります。それがステップメール配信結果の分析と、その結果をもとに行う改善です。

マーケティング施策においては、分析と改善が必要不可欠です。せっかく施策を展開しても、効果が出ていなければ意味がありません。どれほどの成果を得ているか、目標を達成できているかを知るためには、配信結果の分析をする必要があります。

ステップメールの配信において分析すべき内容は、以下の通りです。

  • メールの開封率
  • メール内リンクのクリック率
  • ステップメールの配信停止率
  • ステップメール配信後の目的達成率や変化

開封率やクリック率が低いステップメールでは、ユーザーの興味を引けていない可能性が考えられます。一方で配信停止率はゼロにはできませんが、なるべく低いのが理想です。

ステップメールが成果を出しているかは、最初に設定した目的の達成率や事業を展開する上での変化を把握する必要があります。もし問題が見つかればさらに調査し、成果を上げるための改善が必要です。

ステップメールを効果的に実施する方法や注意点

ステップメールを効果的に実施する方法や注意点

施策を効果的に実施するためには、より良い方法や注意点などを押さえることが大切です。これらを知っているか否かが、成功率を大きく左右することも珍しくありません。ここでは、ステップメールを効果的に実施する方法や注意点を5つ解説します。

AIDMAの法則に基づきシナリオを考える

ステップメールを実施する際には、AIDMAの法則に基づいてシナリオを考えるのが効果的です。AIDMAの法則とは、ユーザーが購買までに取るプロセスを表したモデルのひとつで、以下の頭文字をとっています。

①Attention(注目、認知):商品やサービスを知る
②Interest(興味):興味を持つ
③Desire(欲求):購入したいという欲求を持つ
④Memory(記憶):利用したい・購入したいという気持ちを記憶する
⑤Action(行動):購入という行動をとる

一般的に、ユーザーはAIDMAの法則に沿って、認知から購入に至るといわれています。このプロセスを踏まえることが、タイミングに合わせて効果的なメールを配信するために大切です。
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一日に複数のメールや他のメルマガを送らない

ステップメールを送るのは一日一通までにし、ステップメール配信中は他のメルマガを送らないよう注意が必要です。多すぎるメールはユーザーの負担となり、開封率の低下や配信停止につながってしまいます。

多くの情報をなるべく短期間で伝えたいと考えるのは、自然なことです。しかしメールのようにユーザーへ直接届くコンテンツは、あまり多すぎると煩わしく感じてしまうでしょう。ユーザーに読むことを強制するような印象も持たれてしまい、成果が得られるどころか悪印象となる可能性が高いです。

ステップメールを配信する際は、一日に複数のメールを送らないようにします。メルマガはステップメールとは別の施策・内容ではありますが、ユーザーの負担を考えると同じ日に送るのは避けるのが無難です。

HTMLで送信する

ステップメールを配信するときは、HTMLで送るのが効果的です。HTMLはステップメールにおける表現の幅を広げる、そしてより効率的に配信結果を分析するために必要とされます。

メール内に画像や動画を挿入するためには、HTMLの使用が必要です。デザイン性を持たせるためにも、HTMLが使用されます。テキストメールでは文字でしかメールを作成できませんが、HTMLで送信すればより豊富な機能が活用でき、表現の幅を広げることが可能です。

またステップメールの開封率や、リンクのクリック率などを把握するためには、通常HTMLでのスクリプトが使われます。そのため配信結果を分析するためには、HTMLの機能を使わなければなりません。HTMLで送信することで、テキストのみでは実現できないメールが作成できます。

配信内容やシナリオ、タイミングを改善する

どんなに入念な調査や準備をしたとしても、実際に成果が得られるかはステップメールを配信するまでわかりません。そのためユーザーの反応を見ながら、必要に応じてメールの内容やステップメールのシナリオ・配信タイミングなどの改善を行ないます。

ステップメールの改善が必要かを判断するポイントは、メールの開封率やリンクのクリック率などの分析結果です。これらの結果が良いものでなければ、メールの改善を進める必要があります。どこに問題があるかを調査し、改善や分析を繰り返して効果を高めていきます。

ステップメールの成果は、ちょっとしたポイントによって大きく異なることが珍しくありません。そのため配信内容・シナリオ・タイミングすべてにおいて、検討・改善が必要な可能性があります。

誰が誰に送っているのか明示する

ステップメールを配信する際には、誰が誰に送っているメールであるかの明示が必要です。自動配信という性質から機械的な印象を与えやすくもあるため、送信者を明らかにし、アピールすることは大きな意味を持ちます。

またユーザーは日々さまざまなメールを受け取るため、「送り主が把握できない」「自分が見る必要がない」と感じるメールは優先度が下がってしまいます。

もし送り主を企業名のみにしていると、とっさにサービスや商品名と関連付けるのが難しくイメージがしにくいです。そのためサービス名や店名、もしくは担当者個人名などにすると効果が得やすくなります。

またユーザーの個人名を、わかりやすく記載するのも効果的です。自分に届いたメールという印象を持ちやすくなるため、反応やアクションを得られる可能性が高まります。

企業のステップメール成功事例

企業のステップメール成功事例

新しい施策を導入する際には、企業のステップメールの成功事例を確認しておくことが効果的です。企業の成功事例を把握することで導入のイメージがしやすくなる上、成功するためのポイントやコツなども掴めます。ここでは、企業のステップメール成功事例を3社紹介します。

有限会社AIC JAPAN

有限会社AIC JAPAN

有限会社AIC JAPANは、オーストラリアへの留学やワーキングホリデー制度の利用などをサポートする企業です。現地サポートやビザ申請代行をはじめ、さまざまなサービスを無料で受けることができます。

出発前から現地到着後までの手厚いサポートを特徴としており、コストを抑えながらも安心してオーストラリアでの生活を送れます。

AIC JAPANはユーザーへのフォロー手段として、ステップメールを導入しました。安心感を得られる充実したサポートのためフォローにも力を入れていましたが、フォローメールの作成に時間を取られることが課題でした。

そこでフォローをステップメールで行ない、マーケティング活動の効率化を図りました。

対象となったのは、資料請求をしたユーザーへのフォローです。ステップメール導入前も配信内容は統一していましたが、個々の宛名に修正する作業だけで2時間以上かかる状態でした。

しかしステップメールを導入することで、設定したタイミングで適切な宛名の入ったメールが自動で送られるようになりました。

ステップメールを導入したことにより、どのユーザーにも同じ内容で送るメールは自動配信できるようになりました。結果として個別対応といったフォロー業務に集中できる状態になり、効率化が進んだ事例です。

株式会社ビープラウド

株式会社ビープラウド

株式会社ビープラウドはシステム開発事業を中心に、プログラミング言語であるPythonに関する教育事業・執筆事業などを展開する企業です。

2008年にシステム開発の主言語としてPythonを採用しましたが、当時は日本でそれほど使われていなかったプログラミング言語でした。Pythonのコミュニティにいる優秀なエンジニアが、働ける場を作ろうと考えこの言語を採用。その結果高い技術力を持ったエンジニアが、多数在籍する企業となったのです。

ビープラウドは、Pythonのオンライン学習サービス「PyQ」を提供しています。こちらはWeb上で実務に近い形のプログラム作りができ、文法学習の先を学べるサービスです。

ステップメールは無料体験を試している、ユーザーのフォローや無料体験期間の購入率の向上を目的に導入されました。Pythonについてゲーム感覚で学べるコンテンツをステップメールで配信し、学習意欲を高めることで購入へ促していきました。

ステップメール導入前は、無料体験期間が終わってから実際に購入した人は、わずか2割程度でした。しかしステップメールでコンテンツ配信をするようになってからは、有料化率7割を達成しました。ステップメールが売上に直接影響を与えた事例です。

トライオン株式会社

トライオン株式会社

トライオン株式会社は、英語やビジネスなどの教育事業を展開する企業です。教室で受けるレッスンの質だけでなく、それ以外の時間も有効活用できるような仕組み作りに力を入れています。

トライオンの代表的なサービスとして、「TORAIZ」が挙げられます。TORAIZは英語を身につけた日本人コンサルタントとネイティブ講師の2人が学習をサポートし、1年間で英語をマスターできるというプログラムです。

トライオンはTORAIZの無料カウンセリングを受けたものの、その場では入会に至らなかったユーザー向けにステップメールを導入しました。無料カウンセリングは時間に制限があるため、サービスの魅力を伝えきることが難しかったのです。

そこで一週間にわたって毎日一通のメールを配信し、レッスンや学習方法について紹介しました。ステップメールでサービスについて詳しく紹介することで、学習方法や魅力をしっかり伝えることができました。ステップメールを導入した後は、導入前と比べて売上が10%上がっています。

コンテンツを作成する時間も削減できたため、効率化にもつながりました。カウンセリング段階では入会に至らなかったユーザーをフォローする形でステップメールを配信したことにより、売上の底上げを実現できた事例です。

ステップメールのまとめ

ステップメールのまとめ

ステップメールは複数のメールをスケジュールに合わせて、自動で配信するマーケティング手法です。ユーザーの離脱防止や企業理解、クロスセルの推進などさまざまな目的によって行なわれます。

ステップメールは自動化による業務効率化をはじめとした、多くのメリットがあります。一方でデメリットも存在するため、両方をしっかり把握することが大切です。

良いステップメールを配信するためには、シナリオ作成において手順やポイントを押さえる必要があります。目的の明確化やターゲットに合わせたシナリオ設計、実際に運用をする前に動作チェックをすることも重要です。

配信を開始したら満足ではなく、その後も分析や改善などやるべきことが存在します。

ステップメールにはAIDMAの法則を活用する、一日に複数送らないなどの注意点を押さえる必要もあります。些細なことと感じられるかもしれませんが、これらはステップメールの成果を大きく左右する可能性があるポイントです。

細かな点にも意識を向けることで、良い成果を得られるでしょうステップメールは達成できる目的やメリットが多いですが、知識や理解が必要なため自社のみで進めるのは容易ではありません。

もしステップメールでお悩みであれば、ぜひニュートラルワークスへご相談ください。ニュートラルワークスはWebサイト改善やマーケティング施策などにおいて豊富な実績を持っております。ステップメールに関しても適切なサポートが可能です。

もしお困りのことやご不明点などがありましたら、無料相談も受け付けておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

著者紹介

石田 哲也

石田 哲也

取締役CMO

株式会社ニュートラルワークス 取締役CMO。1984年生まれ。高校卒業後にISD株式会社にて起業。株式会社オプトにてWebマーケティングを学び、株式会社メタップスなど複数のベンチャー企業にて事業立ち上げを経験。前職はワンダープラネット株式会社にてゲームプロデューサーとしてスマホアプリゲームの制作に従事。2018年に地元の神奈川へ戻り、ニュートラルワークスにジョイン。SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善~ゲームアプリ制作や数十万フォロワーのSNSアカウントの運用経験などWebビジネス全般を守備範囲とする。

■経歴
2003年 ISD株式会社/起業
2009年 株式会社オプト/SEMコンサルタント
2011年 株式会社メタップス/シニアディレクター
2013年 ライブエイド株式会社/執行役
2016年 ワンダープラネット株式会社/プロデューサー・BizDev
2018年 株式会社ニュートラルワークス/取締役CMO

■得意領域
Webサイト改善
SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告