Web広告

最終更新日: 2024.04.08

ネイティブ広告(ネイティブアド)とは?広告の特徴メリット・デメリットを解説

ネイティブ広告(ネイティブアド)とは?広告の特徴メリット・デメリットを解説

Web広告について調べていると、ネイティブアド(ネイティブ広告)という言葉を頻繁に耳にします。「ネイティブアド」とはどんな種類があり、どんなメリット、デメリットがあるのでしょうか?ここから一緒に見ていきましょう。

石田 哲也

監修者

Twitter:@te2319
株式会社ニュートラルワークス 取締役CMO。1984年生まれ。高校卒業後にISD株式会社を起業。その後、株式会社オプトでWebマーケティングを学び、株式会社メタップスなど複数のベンチャー企業にて事業立ち上げを経験。前職はワンダープラネット株式会社でゲームプロデューサーとしてスマホゲームアプリの制作に従事。2018年に地元の神奈川へ戻り、ニュートラルワークスに入社。SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善~ゲームアプリ制作や数十万フォロワーのSNSアカウントの運用経験などWebビジネス全般を守備範囲とする。

■経歴
2003年 ISD株式会社/起業
2009年 株式会社オプト/SEMコンサルタント
2011年 株式会社メタップス/シニアディレクター
2013年 ライブエイド株式会社/執行役
2016年 ワンダープラネット株式会社/プロデューサー・BizDev
2018年 株式会社ニュートラルワークス/取締役CMO

■得意領域
Webサイト改善
SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告

■保有資格
Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
Google 広告検索認定資格
Google 広告ディスプレイ認定資格
Google 広告モバイル認定資格

QUERYY(クエリー)編集部

執筆者

株式会社ニュートラルワークス

QUERYY(クエリー)編集部

QUERYY(クエリー)は、株式会社ニュートラルワークスが運営するデジタルマーケティング情報メディアです。

ネイティブアド(ネイティブ広告)とは

ネイティブアド(ネイティブ広告)とは

ネイティブアド(ネイティブ広告)は、コンテンツの中に広告を自然に溶け込ませることで、ユーザーに「コンテンツの一部」として認識してもらえるよう工夫した広告です。

デザイン、内容、フォーマットが、媒体社が編集する記事・コンテンツの形式や提供するサービスの機能と同様でそれらと一体化しており、ユーザーの情報利用体験を妨げない広告を指す。

引用元:一般社団法人 日本インタラクティブ広告協会(JIAA)ネイティブ広告の定義と用語解説

Webマーケティングが盛んになればなるほど、ユーザーはWeb広告を「邪魔だな」と感じることが増えてきました。コンテンツを楽しんでいたところに突如割り込んでくる広告に対して「違和感」や「押し売り感」を抱いてしまうのです。

そこで、広告掲載先の媒体と馴染むようにデザインされたネイティブアド(ネイティブ広告)が、Webマーケティング戦略として重要な手段となっています。

ネイティブアド(ネイティブ広告)の主な種類

ネイティブアド(ネイティブ広告)の主な種類

ネイティブアド(ネイティブ広告)にはさまざまな種類があり、よく耳にする「SNS広告」はインフィード型の広告フォーマットです。ここでは、一般社団法人 日本インタラクティブ広告協会(JIAA)の「ネイティブ広告ハンドブック2017」に基づいて分類したネイティブアド(ネイティブ広告)の主な種類を解説します。

ペイドサーチ型

ペイドサーチ型は、広告費を払って(paid)検索結果(search)に広告を表示する方法で、いわゆるリスティング広告(検索連動型広告)を指します。Googleなどの検索エンジンを利用したとき、検索結果のトップに「広告」のアイコンがついたURLが表示されているのに気づいた人も多いでしょう。

ペイドサーチ型は、入力されたキーワードに合わせてリスティング広告(検索連動型広告)が表示されるため、違和感を覚えにくいという特徴があります。ただし、検索結果の上位がリスティング広告で占められていることに気付いているユーザーも多く、最初からリスティング広告部分を無視して検索結果を見ている人もいます。

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インフィード型

ユーザーが閲覧する媒体のフォーマット(フィード)に溶け込むように表示されるのがインフィード型の広告です。メディアの読者に違和感を与えず、コンテンツの一部として自然に閲覧されるよう工夫しています。

「コンテンツ内広告」や「SNS広告」が代表的なインフィード型広告で、ニュースアプリやキュレーションサイトの記事、SNSのタイムライン、クチコミサイトなどに、掲載先媒体とほぼ同じデザインで広告コンテンツが表示されます。広告であることを区別するために、コンテンツの中に「PR」「広告」「プロモーション」といった文言を明示しているのが特徴です。

しかし、コンテンツの一部だと思って目を通し、後から広告だったと知って「ステマじゃないのか」と感じるユーザーがいるのも事実です。また、ユーザーの意図しない外部サイト(公式HPやランディングページ)への遷移が起こるため、ユーザーが「騙された」と感じる場合もあります。

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レコメンドウィジェット型

ニュースサイトやキュレーションサイトでは、記事の最後に「この記事を読んだ人へのおすすめ記事」「関連記事」といった導線で、他のおすすめ記事(レコメンドウィジェット)に混ざる形で広告コンテンツが表示されます。これが、レコメンドウィジェット型のネイティブアド(ネイティブ広告)です。

ユーザーの興味関心に沿って表示広告がカスタマイズされ、記事の最後に広告を表示することで「しっかり記事を読み込んでくれるタイプのユーザー」を集客することが可能です。

プロモートリスティング型

プロモートリスティング型は、リスティング広告(検索連動型広告)に似た仕組みの広告で、例えばAmazonのサイト内検索結果画面で、上部と下部に「スポンサー」と明示して表示されるAmazon内の商品リンクのことです。

外部サイトに遷移せず、広告掲載サイト内の自社商品ページに内部リンクで誘導するタイプが多いのが特徴。ECサイトや飲食店検索サイトは「購入したい」「予約したい」という目的を持ったユーザーが多いため、コンバージョンに至る可能性も高めといえます。
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​​ネイティブ要素を持つインアド型

サイト内のIABフォーマットにあった広告枠へ広告コンテンツを表示させる形です。掲載イメージはGoogle AdSenseのディスプレイネットワークに似ています。通常のバナー広告よりもコンテンツに関連性があるのが特徴です。しかし、コンテンツとのデザインの親和性が低くなるため、広告感が強まりクリックを避けられる可能性もあります。

カスタム型

これまで紹介した5つのネイティブアド(ネイティブ広告)の型にあてはまらない型として、「カスタム型」と言われるタイプがあります。媒体ごとの特性や体裁に合わせた広告で、企業のLINEスタンプなどがカスタム型に該当します。LINEスタンプのように、自社のブランディングやファンを増やすという目的で使用するケースが多いです。

ネイティブアド(ネイティブ広告)のメリット・デメリット

ネイティブアド(ネイティブ広告)のメリット・デメリット

ネイティブアド(ネイティブ広告)はコンテンツのユーザーに違和感を感じさせない工夫をしており、それがメリットにもデメリットにもなり得ます。ユーザーにはどのような受け取られ方をするのでしょうか。

ネイティブアド(ネイティブ広告)のメリット

ネイティブアド(ネイティブ広告)のメリットをまとめると、下記になります。

  • ユーザーが広告にストレスを感じにくい
  • 商品・サービスを知らない潜在顧客層にアプローチできる
  • 記事広告の「シェア」による拡散が期待できる

1. ユーザーが広告にストレスを感じにくい

ネイティブアド(ネイティブ広告)では、広告掲載媒体とデザインを揃えて表示されるため、「違和感を感じにくい」「広告の押しつけ感がない」という特徴があります。いかにも広告と感じるような見た目ではないため、ユーザーは広告にストレスを感じることが少ないといえます。

2. 商品・サービスを知らない潜在顧客層にアプローチできる

広告配信プラットフォームによって、ユーザーの属性や興味関心に沿った広告が表示されるのもネイティブアド(ネイティブ広告)の特徴です。ターゲット層の中で、その商品・サービスをまた知らない人に効率よく広告露出ができるため、潜在顧客層へのアプローチに有効です。

3. 記事広告の「シェア」による拡散が期待できる

SNSのタイムラインに表示されるインフィード広告では、ユーザーの心に響く内容であれば広告であっても気軽に「シェア」され、ユーザーのフォロワーに拡散されていきます。属性を絞り込んだ広告出稿であっても、拡散効果でまったく異なる属性の目に触れることがあり、思わぬニーズと合致する場合もあります。

ネイティブアド(ネイティブ広告)のデメリット

ネイティブアド(ネイティブ広告)のデメリットをまとめると、下記になります。

  • コンテンツ作成に手間がかかる
  • 広告効果が出るまで時間がかかる
  • ユーザーが不快感を抱く可能性がある

1. コンテンツ作成に手間がかかる

ネイティブアド(ネイティブ広告)は「商品・サービスをまだ知らない人」もターゲットになるため、広告を目にしたユーザーが価値を感じられるような、商品・サービスの内容に納得してもらえるようなコンテンツを作成する必要があります。ある程度の時間や工数をかけて、クオリティの高いコンテンツを準備しましょう。

2. 広告効果が出るまで時間がかかる

ネイティブアド(ネイティブ広告)では、すぐにコンバージョンに結びつくような「押し売り感」のある内容は敬遠される傾向にあります。

いかにもLP(ランディングページ)のようなコンテンツは、ユーザーの離脱を招きやすく効果が上がりません。すぐに成果を求めたい場合は、ペイドサーチ型のリスティング広告(検索連動型広告)を利用するなど、運用方法に工夫が必要になるでしょう。

3. ユーザーが不快感を抱く可能性がある

記事型コンテンツであってもネイティブアド(ネイティブ広告)は広告であることには変わりなく、記事を読んだ後に広告だと気付いたユーザーの中には「騙された」「ステマだった」と感じる人が出てしまうのが現実です。ユーザーの不快感をなるべく押さえるためにも、表示ルールに則った「広告」「プロモーション」といった語句の明示を必ず行いましょう。

ネイティブアド(ネイティブ広告)の表示ルール

ネイティブアド(ネイティブ広告)の表示ルール

ネイティブアド(ネイティブ広告)は、広告掲載媒体のコンテンツに自然になじむよう表示される広告ですが、ステマ(ステルスマーケティング/広告であることを隠して行う広告)と明確に区別するために表示ルールが定められています。

メディアごとに異なりますが、ネイティブアド(ネイティブ広告)には「広告」「PR」「プロモーション」といった表示が義務付けられており、一見して「広告である」と分かるように配慮されています。

ネイティブ広告を理解して効果的に活用しましょう

ネイティブ広告を理解して効果的に活用しましょう

ネイティブアド(ネイティブ広告)にはさまざまな種類があり、広告の目的やターゲット層に合わせた選択が必要になります。例えば、シニア層をターゲットにした商品でインフィード型のTwitter広告を利用しても、成果はなかなか上がらないでしょう。ペイドサーチ型のリスティング広告に検索語句とまったく異なった商品のLPを表示させるのも成果につながりません。

まずは広告を行う目的や広告の内容、それに適した集客方法を見極めてから、ネイティブアド(ネイティブ広告)の選定を行うようにしていきましょう。

監修者紹介

石田 哲也

石田 哲也

取締役CMO

Twitter:@te2319
株式会社ニュートラルワークス 取締役CMO。1984年生まれ。高校卒業後にISD株式会社を起業。その後、株式会社オプトでWebマーケティングを学び、株式会社メタップスなど複数のベンチャー企業にて事業立ち上げを経験。前職はワンダープラネット株式会社でゲームプロデューサーとしてスマホゲームアプリの制作に従事。2018年に地元の神奈川へ戻り、ニュートラルワークスに入社。SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善~ゲームアプリ制作や数十万フォロワーのSNSアカウントの運用経験などWebビジネス全般を守備範囲とする。

■経歴
2003年 ISD株式会社/起業
2009年 株式会社オプト/SEMコンサルタント
2011年 株式会社メタップス/シニアディレクター
2013年 ライブエイド株式会社/執行役
2016年 ワンダープラネット株式会社/プロデューサー・BizDev
2018年 株式会社ニュートラルワークス/取締役CMO

■得意領域
Webサイト改善
SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告

■保有資格
Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
Google 広告検索認定資格
Google 広告ディスプレイ認定資格
Google 広告モバイル認定資格