ホームページは無料で制作できます。ただし良質なホームページを作るには、ホームページ制作に関する、正しい知識および理解が必要です。
本記事では、ホームページを無料で制作するためにおさえたい情報を解説します。記事をお読みいただければ、ホームページを無料で制作する方法やツールの選定方法が分かり、目的に合ったツールを導入することができるようになります。ホームページを無料で制作する方法に興味のある方は、ぜひお読みください。
<無料>資料ダウンロード
【発注時に役立つ】Webサイト制作の手順ガイド
~Webサイト制作の流れを理解して、失敗しないようにしましょう!~
目次
ホームページは自分で作れる?ポイントを解説
ホームページを自分で制作できるかどうかは、以下のように、持っている知識や割けるリソースなどの状況によって異なります。
- HTML・CSSの知識がある
- サイト制作の知識があまりない場合
- サイト制作の知識も時間もない場合
それぞれのパターンについて詳しく解説します。
HTML・CSSの知識がある
HTML・CSSの知識がある場合、HTML・CSSのコードを使ってホームページの制作が可能です。HTML・CSSを使って自由に制作できるため、デザインは好きなように作ることができます。HTML・CSSのコードを使ったホームページ制作のメリットとして以下の2点があげられます。
- 自由なカスタマイズ・デザインができる
- サイト制作のコストをおさえやすい・予算に合わせやすい
一方で以下のデメリットに注意が必要です。
- ホームページが完成するまでに時間がかかる
- 機能性・デザイン性の高いホームページを作るには高いスキルが必要
HTML・CSSに関する高度な知識があり、ホームページ制作に費やせる十分な時間がある方に、おすすめできる方法です。
サイト制作の知識があまりない場合
サイト制作の知識があまりない場合でも、ある程度の時間がとれるなら、ホームページ制作ツールを使って自身で制作できます。ホームページ制作ツールなら、HTML・CSSなどの知識がなくても簡単にサイト制作が可能です。ホームページ制作ツールを使う主なメリットを紹介します。
- 専門知識が必要なく、短期間でホームページが制作できる
- 使うツールによっては無料でホームページを作れる
デメリットとして以下の2点があげられます。
- カスタマイズ性が低く、理想的なホームページができない可能性が高い
- 高度なデザイン・機能を搭載するにはHTMLやCSSの知識が必要
低コストで制作したい、デザイン性やカスタマイズ性に制限があっても問題ないという場合には、ホームページ制作ツールの利用がおすすめです。
サイト制作の知識も時間もない場合
サイト制作の知識がなく、ツールを使った制作も時間の確保が難しい場合には、制作会社に依頼するのが効果的です。ホームページ制作について、自身の時間・労力はほとんど割く必要がないため、忙しい方でもサイト制作を進められます。制作会社に依頼する主なメリットは以下のとおりです。
- プロによる高クオリティなホームページが実現する
- 忙しい方でも無理なくサイト制作を進められる
ただし制作会社に依頼する場合には、以下のようなデメリットがあります。
- 費用が高額になりやすい
- 自身の理想に合う・相性が良い制作会社を探すのが困難なケースがある
クオリティの高さを求める方や、サイト制作をする時間がない方は、制作会社に依頼するのが効率的です。
ホームページを無料で制作する際に準備するもの
ホームページを無料で制作するにあたって、事前に以下2点の準備が必要です。
- ドメイン
- サーバー
これらを用意をしておかないと、ホームページの公開や運用ができません。それぞれの役割や用意する方法について解説します。
ドメイン
ドメインはホームページの住所のようなもので、Webサイトがどこに存在するかを判断するための情報です。世界にひとつだけのオリジナルドメインは、独自ドメインと呼ばれます。
独自ドメインは取得や更新に際して費用が発生するケースが多いですが、無料で取得できるサービスもあります。ただし無料の場合「.com」など、有名なものは難しいです。どうしても欲しいドメインがあれば、有料で取得できます。しかし、同じドメインはネットに存在しないので、先に使われている場合は希望するドメインで発行できない場合があります。
なおドメインの利用条件は運営会社によって異なります。更新期限やサービス停止になってしまうケースなど、事前に確認が必要です。
ドメインとは?意味と種類、取得方法をわかりやすく解説
Webサイトを立ち上げる際に取得するのがドメインです。ドメインにはどんな種類があり、どう取得すればいいのでしょうか?サブドメインとサブドディレクトリについてもあわせて紹介します。
サーバー
サーバーは、ホームページを作るための土地と表現できます。ホームページをWeb上で公開・運営するために必須です。サーバーの利用料金は運営会社・サービスによって異なります。無料のレンタルサーバーサービスを利用すれば、サーバー費用をかけずにホームページの制作・運営が可能です。無料サーバーを選ぶ際は、以下のポイントを確認する必要があります。
- 独自ドメインが使えるか
- 処理速度の安定性や速度は十分か
- 容量は十分か
ホームページの目的や規模によって適した条件が異なるため、複数のレンタルサーバーサービスを比較するのが理想的です。ただし無料サーバーではどうしても、運営できるホームページの規模に制限があります。ホームページの規模によっては、有料のレンタルサーバーの検討もおすすめです。
ホームページ制作ツールを選ぶ基準は?ポイントを解説
ここからはホームページ制作ツールを選ぶにあたって、判断基準になるポイントを紹介します。ホームページ制作ツールは、以下の3点を基準にすると選びやすいです。
- 目的
- 機能
- 運営・管理方法
それぞれ具体的なポイントや選び方を解説します。
ポイント1.目的
ホームページを制作する目的を基準にすると、ツール選びが進みやすいです。制作したいホームページの種類によって適したツールは異なるため、まずは目的を明確にすることをおすすめします。ホームページの主な種類と目的、制作ツールに求められる要素について簡単に紹介します。
- コーポレートサイト:企業の公式ホームページ。企業情報(採用・IRなど)を掲載する。企業としてのブランディング効果がある
- ECサイト:商品をネット上で販売するためのサイト。集客力や購買率アップにつながる機能が必要
- ランディングページ:広告や検索のとび先に使われる縦に長いページ。デザイン性が重要なため、テンプレート数の多さやデザインの自由度が必要
ホームページの目的を明確化すれば、必要な機能がわかりやすくなるでしょう。
ポイント2.機能
続いてはホームページを制作する目的を達成するために、ツールにどのような機能が必要なのかを考えます。ホームページの目的が明確に決まっていても、制作ツールに必要な機能が備わっていなければ、理想的なサイト制作が困難です。どのような機能が必要かを考え、求める機能が搭載されたツールを選びます。必要な機能の具体例を紹介します。
- 集客:SEO対策ができる
- 情報掲載:更新作業が簡単にできる操作性
- CV:アクセス解析ができる
ポイント3.運営・管理方法
運営・管理方法も、ツールによって違いが大きいポイントです。自身・自社の状況に合わせて、理想的な運営・管理ができるツールを選ぶ必要があります。
知識がない状態でもホームページ制作をスムーズに進めるには、初心者でも扱いやすいツールを選ぶのがおすすめです。またチームで制作する場合には、複数人で管理できるかなど、利用人数や権限の管理方法を確認する必要があります。サポート体制も重要なポイントです。疑問点やトラブルに迅速な対処を行えるよう、サポート体制が整っているかも確認すると安心です。
ホームページ制作のおすすめ無料ツール14選
ホームページ制作におすすめの無料ツールを具体的に紹介します。それぞれのツールについて、機能や独自ドメインなどの情報を表にまとめました。
WordPress(ワードプレス)
WordPress(ワードプレス)はサイト制作ツールとして圧倒的なシェアを誇るツールです。利用している人が非常に多いため、使い方を紹介しているサイトが多く、必要な情報を見つけやすいです。ツールの情報についてまとめました。
機能 |
自由度が高く、テンプレートやプラグインも豊富で、理想的なサイト制作が可能 |
料金プラン | 有料プラン有 WordPress Pro:1,850円(月額) |
テンプレート数 | 8,000種類以上 ※有料テンプレート含む |
無料プランの容量 | 1GB |
無料ページ公開数 | 無制限 |
独自ドメイン | 有料プランのみ有 |
SSL(暗号化)対応 | ○ ※プラグインの追加が必要 |
スマホ対応 | ○ |
おすすめの方 |
|
Wix(ウィックス)
出典:Wixホームページ
Wix(ウィックス)は細かなプランがあり、予算や求める要素、スキルに合わせて選べる点が特徴的です。世界中にユーザーがおり、利用者数は2億人以上にのぼります。ツールの情報についてまとめました。
機能 |
ドラッグ&ドロップでデザイン編集が可能、SEOツールが搭載されているなど、手軽にサイトを運営できる機能が豊富 |
料金プラン | 有料プラン有
※すべて月額 |
テンプレート数 | 800以上 |
無料プランの容量 | 500MB |
無料ページ公開数 | 無制限 ※容量範囲内 |
独自ドメイン | 有料プランのみ有 ※「独自ドメイン」プランでは別途契約済みのドメインを利用 |
SSL(暗号化)対応 | ○ |
スマホ対応 | ○ |
おすすめの方 |
|
Jimdo(ジンドゥ)
出典:Jimdoホームページ
Jimdo(ジンドゥ)は、3ステップという手軽さでホームページを制作できるツールです。AIによる最適な提案やアシスタント機能などにより、ホームページ制作に要する時間・労力を最小限におさえられます。ツールの情報についてまとめました。
機能 |
コーディング知識のある方向けに、ゼロからホームページを制作できる機能も有。アクセス解析やSNS連携などが容易 |
料金プラン | 有料プラン有 AIビルダー
クリエイター
※すべて月額換算 |
テンプレート数 | 40種類 |
無料プランの容量 | 500MB |
無料ページ公開数 | 5ページ |
独自ドメイン | 有料プランのみ有 |
SSL(暗号化)対応 | ○ |
スマホ対応 | ○ |
おすすめの方 |
|
ペライチ
出典:ペライチホームページ
ペライチは小規模なホームページを手軽に制作できるツールです。無料の場合は公開ページの上限が1ページ、有料でもページ数は少なめですが、気軽にホームページ制作を試せます。ツールの情報についてまとめました。
機能 |
ホームページ公開までの流れがシンプルであり、専門知識も不要なため、手軽に制作できる |
料金プラン | 有料プラン有
※すべて月額換算 |
テンプレート数 | 400前後 |
無料プランの容量 | 明記なし |
無料ページ公開数 | 1ページ |
独自ドメイン | 有料プランのみ有 |
SSL(暗号化)対応 | 独自ドメインの場合○ |
スマホ対応 | ○ |
おすすめの方 |
|
STUDIO(スタジオ)
STUDIO(スタジオ)は、デザインの自由度が高いツールです。テンプレートに限らず、独自デザインを作る場合でも、コードの知識を必要としません。ツールの情報についてまとめました。
機能 |
直感的に独自デザインの制作が可能。メンバー間での共同編集に役立つ機能も豊富 |
料金プラン | 有料プラン有
※すべて月額換算 |
テンプレート数 | 40前後 |
無料プランの容量 | 明記なし |
無料ページ公開数 | 5ページ |
独自ドメイン | 有料プランのみ有 |
SSL(暗号化)対応 | ○ |
スマホ対応 | ○ |
おすすめの方 |
|
Goope(グーペ)
Goope(グーペ)は、シンプルな機能・操作性を持つホームページ制作ツールです。完全な無料プランはないのですが、15日の無料お試し期間が設けられています。ホームページ制作に要する時間はそれほど長くないため、無料期間中にお試しで制作・運営するのがおすすめです。ツールの情報についてまとめました。
機能 |
iOSアプリが提供されているため、外出先でもホームページの編集・更新が可能 |
料金プラン | 有料プランのみ
※すべて月額換算。15日の無料期間有 |
テンプレート数 | 40前後 |
無料プランの容量 | 無料プランなし |
無料ページ公開数 | 無料プランなし ※有料プランのページ公開数は無制限 |
独自ドメイン | スタンダードプランのみ ※その他プランでは追加料金 |
SSL(暗号化)対応 | ○ |
スマホ対応 | ○ |
おすすめの方 |
|
Crayon(クレヨン)
Crayon(クレヨン)は、スマートフォンで手軽にホームページを制作できるツールです。コードや技術的な部分など、専門的な知識は必要ありません。ツールの情報についてまとめました。
機能 |
ホームページによく見られるパーツを組み合わせて、自由にレイアウトを制作できる。集客に効果的なポータルサイト有 |
料金プラン | 有料プラン有
※すべて月額 |
テンプレート数 | 明記なし |
無料プランの容量 | 0.2MB ※PDFパーツの容量 |
無料ページ公開数 | 3ページ |
独自ドメイン | 有料プランのみ有 |
SSL(暗号化)対応 | ○ |
スマホ対応 | ○ |
おすすめの方 |
|
Ameba Ownd(アメーバオウンド)
Ameba Ownd(アメーバオウンド)は、シンプルでおしゃれなテンプレートが豊富なツールです。幅広い業種・事業に導入されており、公式サイトには導入実績が多く掲載されています。ツールの情報についてまとめました。
機能 |
InstagramやTwitterなど、複数のSNSで受けたコメントをサイトにまとめて表示できる。無料で10までのサイト運営が可能 |
料金プラン | 有料プラン有 プレミアム:960円(月額) |
テンプレート数 | 20種類以上 |
無料プランの容量 | 1024MB ※画像容量 |
無料ページ公開数 | 10ページ |
独自ドメイン | ○ |
SSL(暗号化)対応 | ○ |
スマホ対応 | ○ |
おすすめの方 |
|
Google Sites(グーグルサイト)
出典:Google Sites(グーグルサイト)ホームページ
Google Sites(グーグルサイト)は、Googleが提供するホームページ制作機能です。GoogleドライブやGoogleドキュメントなど、ビジネスで多く利用されるGoogleの機能と連携できるため、効率化が期待できます。ツールの情報についてまとめました。
機能 |
Googleが提供するサービスと連携できるため、業務効率化につながる。編集にはコードなど、ホームページ制作に関する専門知識は不要 |
料金プラン | 有料プランのみ
※すべて1ユーザーあたりの月額 |
テンプレート数 | 明記なし |
無料プランの容量 | 無料プランなし |
無料ページ公開数 | 無料プランなし |
独自ドメイン | ○ |
SSL(暗号化)対応 | ○ |
スマホ対応 | ○ |
おすすめの方 |
|
Weebly(ウィーブリー)
Weebly(ウィーブリー)は、Webサイト・ECサイトそれぞれに適したプランが用意されたツールです。コーディングの知識は不要で、手軽にデザイン性の優れたサイトを制作できます。ツールの情報についてまとめました。
機能 |
コードの知識がなくても、デザイン性の高いサイトが制作可能。iOS・Androidともにスマートフォンアプリ有 |
料金プラン | 有料プラン有
※すべて月額換算 |
テンプレート数 | 明記なし |
無料プランの容量 | 500MB |
無料ページ公開数 | 明記なし |
独自ドメイン | 有料プランのみ有 |
SSL(暗号化)対応 | ○ |
スマホ対応 | ○ |
おすすめの方 |
|
Strikingly(ストライキングリー)
出典:Strikingly(ストライキングリー)ホームページ
Strikingly(ストライキングリー)は、ホームページ制作・運営に必要な幅広い機能を兼ね備えたツールです。無料制作ツールには珍しく、24時間受け付けているサポートサービスがついています。ツールの情報についてまとめました。
機能 |
無料プランでもサポートサービスが利用できるためトラブル発生時でも安心。共同編集者の招待が可能 |
料金プラン | 有料プラン有
※すべて月額 |
テンプレート数 | 明記なし |
無料プランの容量 | 500MB |
無料ページ公開数 | 明記なし |
独自ドメイン | 有料プランのみ有 |
SSL(暗号化)対応 | ○ |
スマホ対応 | ○ |
おすすめの方 |
|
BASE(ベイス)
BASE(ベイス)はECサイトを手軽に制作できるツールです。初期費用・月額費用ともにゼロで、独自ドメインを利用したオリジナリティのあるサイトを運営できます。ツールの情報についてまとめました。
機能 |
決済機能など必須のものからクーポンのような追加機能まで、ECサイトに関する機能を幅広く搭載。ロゴ非表示の機能以外はすべて無料で利用できる |
料金プラン | 有料プラン有 グロースプラン:5,980円(月額) ※機能の違いは無し。決済手数料が異なる 無料版:サービス利用料3%、決済手数料3.6%+40円、グロースプラン:決済手数料2.9%のみ |
テンプレート数 | 明記なし |
無料プランの容量 | 無制限 |
無料ページ公開数 | 無制限 |
独自ドメイン | ○ |
SSL(暗号化)対応 | ○ |
スマホ対応 | ○ |
おすすめの方 |
|
STORES(ストアーズ)
STORES(ストアーズ)はネットショップの制作に適したツールです。POSレジと連動できるため、実店舗とECサイト両方の管理が手軽になります。ツールの情報についてまとめました。
機能 |
店舗のレジとネットショップの連動ができ、在庫管理が容易になる。カスタマイズ性が高く自由なデザインが実現可能 |
料金プラン | 有料プラン有 スタンダードプラン:月額2,178円 ※決済手数料 無料版:5%、スタンダードプラン:3.6% |
テンプレート数 | 48種類 |
無料プランの容量 | 無制限 |
無料ページ公開数 | 無制限 |
独自ドメイン | 有料プランのみ有 |
SSL(暗号化)対応 | ○ |
スマホ対応 | ○ |
おすすめの方 |
|
Shopify(ショピファイ)
Shopify(ショピファイ)は、機能性・デザイン性ともに高いレベルのECサイトを制作できるツールです。世界中で多く利用されています。ツールの情報についてまとめました。
機能 |
ダッシュボードや流入レポートなど、分析機能を豊富に搭載。複数の通貨に対応しているため、グローバルなショップ展開が可能 |
料金プラン | 有料プランのみ
※すべて月額 |
テンプレート数 | 明記なし |
無料プランの容量 | 無料プランなし |
無料ページ公開数 | 無料プランなし |
独自ドメイン | ○ |
SSL(暗号化)対応 | ○ |
スマホ対応 | ○ |
おすすめの方 |
|
無料で制作されたホームページの事例
「無料ツールでは質の良いホームページが作れないのではないか」と考える方もいるのではないでしょうか。確かにサイト制作には高額の費用がかかるケースも多く、高度な機能性・デザイン性を追求すると、どうしてもコストが高くなってしまいます。
しかし「無料では良いホームページが作れない」というわけではありません。無料で制作されたホームページの事例を、サイトの目的別に3つ紹介します。
サービスの事例
こちらは無料ツール「Wix」を使って制作された、ペットシッターサービスのホームページです。シンプルな色使いと豊富な画像で、見やすさとデザイン性の両方を兼ね備えています。サービス内容の紹介や問い合わせフォームなど、サービスのホームページに必要な機能がしっかり揃っています。
Wixは豊富なテンプレートが用意されており、そのうえデザインをある程度自由に編集可能です。レイアウトの自由度が高く、オリジナリティのあるサイト制作には十分なレベルといえます。小〜中規模のサイト制作に適したツールです。
オンラインショップの事例
こちらは無料ツール「BASE」を使って制作された、個人で運営しているECサイトです。トップページをスクロールすると、扱われているさまざまな商品が並んでいます。写真が大きく掲載されており、クリックすると商品の個別ページに移動する仕様です。
ショップや商品の紹介ページ、決済機能など、ECサイトに必要な機能が十分に備わっています。テンプレートや機能が多く、スマホ対応も可能なため、使いやすいツールです。質の高いECサイトを手軽に制作・運営できます。
企業サイトの事例
企業サイトのなかにも、無料ツールで制作されたサイトがあります。こちらは株式会社ルーシーが運営する「バズ部」です。WordPressを利用したサイトで、無料テーマをカスタマイズして制作されています。色使いやレイアウトはシンプルで、その分写真が多く使用されています。このように企業サイトを制作する場合には、シンプルなテーマがおすすめです。
自由度が高いツールですが、カスタマイズにはHTMLやCSSなど、サイト制作のスキルが必要です。スキルが十分にあれば、企業サイトも無料ツールを使って制作できます。
無料でホームページを作る際の疑問を解消
無料でホームページを作るにあたって、疑問や不安は事前に解消しておくと安心です。今回は疑問に思う方が多いであろう、以下3つの内容について取り上げてみました。
- 無料ツールで、ホームページ制作しても大丈夫?
- ホームページは、本当に無料で制作できるの?
- ホームページに、不具合が出た場合はどうするの?
それぞれの疑問について詳しく説明します。
無料ツールでホームページ制作しても大丈夫?
無料ツールでホームページ制作をする際は、メリットやデメリットが存在します。それぞれの内容を確認し、そのうえで無料ツールを使うか否かを検討するのが大切です。無料ツールでホームページを制作するメリット・デメリットを紹介します。
メリット
無料ツールでホームページを制作するメリットは、大きく以下の3つです。
- ホームページ制作に費用がかからない
- お試し感覚でホームページ作成ができる
- コード知識がなくても、自分で簡単にホームページが作れる
費用がおさえられる点は、無料ツールならではの大きな強みです。ホームページを制作したことのない方でも、無料であれば「とりあえず」と気軽に始められます。無料とはいえ、ホームページの制作に必要なツールは十分に揃っています。HTML・CSSなどのコード知識がない方でも、オリジナリティのあるホームページの制作が可能です。
無料ならではの手軽さと、直感的にホームページを制作できる点が、無料ツールを利用するメリットといえます。
デメリット
無料ツールでホームページを制作するデメリットは以下のとおりです。
- デザインやカスタマイズの自由度が低い
- 広告などが表示される
- 独自ドメインが使えないことがある
無料ツールはどうしても制限が厳しく、デザインやカスタマイズの自由度が低くなってしまいます。また無料で提供される代わりに、広告やツール運営会社へのリンクなど、必ず表示される項目が発生しがちです。ツールによっては独自ドメインが利用できないケースもあります。独自ドメインが使えないと、どうしてもオリジナリティの実現が困難です。
このように無料ツールには、メリット・デメリットの両方が存在します。自社の理想や目的を考慮しつつ、無料ツールで十分かどうかを検討することが大切です。
ホームページは本当に無料で制作できるの?
ホームページ制作自体は、無料ツールを使えば無料で行えます。しかしホームページを運営するコスト、すなわちランニングコストが発生するケースはあります。主なランニングコストの例は以下のとおりです。
- ドメイン
- サーバー
- その他オプション
- パソコン
それぞれ詳しく解説します。
ドメイン
有料ドメインを使う場合、ドメインを利用するための費用が発生します。ドメイン代は年間1,000〜5,000円、月額換算すると高くても数百円程度です。高額ではありませんが、費用が発生する点は事前に認識する必要があります。
無料で利用できるドメインも存在するため、そちらを利用すればドメイン代をゼロにできます。ただし無料ドメインはSEO施策の難易度が高くなりがちです。ホームページの運営にあたって高度な知識が求められる点に、注意する必要があります。
サーバー
サーバーも、費用が発生しやすいポイントです。レンタルサーバーの料金は、サービスやプランによって大きく異なります。月額1,000〜3,000円程度のものが多く、なかには数百円と安価に使えるサービスもあります。
ただし安いレンタルサーバーは、サーバー容量が小さい、速度が遅いなど制限も多いです。サーバーの機能性・安定性は、ホームページ運営で重要な要素となります。安さを優先し過ぎず、速度やセキュリティ環境も考慮して選ぶことが大切です。
その他オプション
その他のオプションを追加する際にも、費用が発生するケースが多いです。ホームページ制作で発生しやすいオプションとして、以下の具体例があげられます。
- 有料デザイン:テンプレートやフォントなどデザイン素材には、有料のものも多くみられます
- 有料画像:デザインと同様、有料の画像素材も多く存在します
- 有料機能:高度な機能や特殊な機能などは、追加にあたって費用が発生しやすいです
これらのオプションは必須ではありませんが、より良いホームページを作るうえで役に立つ要素といえます。
パソコン
ホームページを制作して運営していくには、パソコンが必要不可欠です。パソコンは非常に多くの種類があり、値段もピンからキリまであります。大前提として、ホームページ制作に高価なパソコンは必要ありません。ホームページ制作はある程度のスペックがあれば十分なため、高価なものはオーバースペックとなりがちです。
パソコンに求められるスペックは、使うツールや求める性能によりますが、以下がひとつの基準となります。
- CPU:Corei5以上 処理速度を出すために必要です
- メモリ:16GB以上 作業効率に大きく影響します
- ストレージ:500GB以上 保存できる容量の大きさです
- OS:Windowsは10以上、Macは最新版 古いOSでは使用できないツールも多いです
ホームページに不具合が出た場合はどうするの?
制作したホームページに不具合が出た場合、自分で対応する必要があるケースがほとんどです。無料の制作ツールには、サポートサービスがついていません。そのためトラブル発生時に、対応を求められる先が存在しないのです。ネットで情報を集める、外部の業者を手配するなど、対処のために動く必要があります。
不具合が発生した際に迅速な対応ができるよう、事前に参考となるWebサイトを調べておく、頼れそうな業者を探しておくと安心です。
無料ホームページツールの注意点
無料でホームページを制作できるツールの注意点として、以下の5つがあげられます。
- サポートがない
- 機能に制限がある
- ホームページに広告が掲載される
- サービスが終了するリスクがある
- デザインが難しい
注意点について、それぞれ詳しく解説します。
サポートがない
無料ホームページ制作ツールには、サポートサービスがありません。メールや電話で問い合わせできる機能が備わっていないため、疑問点やトラブルなどの発生時に自分で解決する必要があります。ホームページのトラブルはさまざまな原因によって引き起こされます。そのため原因の特定だけでも時間がかかりやすく、そのうえトラブルに合わせた適切な対処が必要です。
サポートがないため「もしもの時には自分で解決しなければならない」と、事前に認識しておく必要があります。
機能に制限がある
無料の制作ツールは機能に制限があるため、理想とするホームページが制作できない事態が起こりやすいです。機能は搭載されているものの、追加料金が必要なケースも多くみられます。無料ツールによくある制限として、以下の内容があげられます。
- 独自ドメインが使えない、もしくは有料
- 公開できるページ数や容量の上限が低い
- 利用できるテンプレートの数が少ない
なお搭載されている機能は、ツールによってさまざまです。あらかじめ必要な機能を明確にし、そのうえで制作ツールを選ぶのが効率的です。
ホームページに広告が掲載される
無料の制作ツールで作ったホームページには、広告が掲載されるケースが多くみられます。ホームページの内容と関係ない広告が掲載されてしまうため、デザインやコンセプトと合わず、悪い意味で目立ちます。ホームページと関係のない広告の表示は、ユーザーの離脱につながってしまう危険性があります。
なお無料ツールのなかには、広告が掲載されないものもあります。広告が気になる場合は、制作ツールを選ぶ際に広告掲載の有無を確認するのが安心です。
サービスが終了するリスクがある
無料で利用できる制作ツールは、有料ツールと比べて、サービスが終了するリスクが高いです。利用中のサービスが突然終了する可能性を認識しておく必要があります。利用しているツールが使えなくなると、運営していたホームページが使えなくなる、もしくは消えてしまう恐れが大きいです。別のツールへ移行するまでの時間を十分に確保できない事態も十分に考えられます。
無料制作ツールの場合、サービス終了のリスクが高い点に注意が必要です。
デザインが難しい
無料ツールのみを使ってホームページを制作する場合、理想的なデザインが作れない可能性があります。
無料制作ツールには、初心者でもホームページを制作できるテンプレートが用意されているケースが多いです。しかしテンプレートを使っても、きれいでデザイン性の高いホームページを作るのは難しくなります。きれいなデザインを作りこむには、十分な時間やホームページ制作に関する知識が必須です。
無料でホームページを制作する場合、高度なデザインは難しいと考えておく必要があります。
ホームページを無料で制作する方法まとめ
ホームページの制作には、必ずしも高額の費用が発生するとは限りません。無料の制作ツールを使えば、手軽にホームページが作れます。HTMLやCSSなどの知識がない初心者でも、ホームページの制作が可能です。
ただし制作ツールは無料でも、ドメインやサーバーなどのランニングコストが発生します。また高度な機能やデザインの搭載には、有料のオプションが必要なケースが多いです。初心者でも無料もしくは低価格でホームページ制作ができますが、より高品質なホームページを作るには、制作会社に依頼するのが確実です。
本格的なホームページを作りたい方は、ぜひWeb制作の実績とノウハウが豊富なプロ、ニュートラルワークスにご相談ください。無料相談も承っております。
<無料>資料ダウンロード
【発注時に役立つ】Webサイト制作の手順ガイド
~Webサイト制作の流れを理解して、失敗しないようにしましょう!~