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2021.06.11 (公開: 2021.06.09)

【初心者必見】クリック単価(CPC)はどう決まる?相場の調べ方や決め方のポイントを解説

【初心者必見】クリック単価(CPC)はどう決まる?相場の調べ方や決め方のポイントを解説

リスティング広告は、クリック課金制の有料広告です。リスティング広告のクリック単価はさまざまな要素によって決まり、日々変動するのが特徴となります。選ぶキーワードクリックの単価によって、投資する広告費用も変化します。

リスティング広告は費用対効果の高い広告手法として知られていますが、効果的な運用をするためには、まずこのクリック単価について正しく理解する必要があります。クリック単価そのものの運用ができないと、かえって費用対効果が悪くなるリスクもあるので要注意です。

まずはクリック単価の基礎的な知識を身に着け、予算設定や運用の参考にしてください。この記事ではリスティング広告のクリック単価について一から解説しています。

クリック単価は1クリックあたりの費用

クリック単価は1クリックあたりの費用

クリック単価とは、ユーザーが自社の広告をクリックしたときに発生する1回あたりの金額のことです。

クリック課金制であるリスティング広告では、ユーザーが広告のリンクを踏むごとに広告料金が発生する仕組みとなっています。Cost Per Clickの各頭文字を取って「CPC」と表されることもあります。

クリック単価(CPC)は【かかった広告費用÷クリック数】で求めます。

例)

リスティング広告にかかった費用:30万円
クリック数:1,500回

300,000÷1,500=200

上記の場合、1クリックあたりにかかった金額は200円。つまりクリック単価200円ということになります。このクリック単価は、低ければ低いほど広告の費用対効果が高まると考えてください。

リスティング広告の予算設定を行う上では、このクリック単価を計算しておくのがとても重要です。広告表示回数やクリック率、コンバージョン率などさまざまな数字を扱いながら運用しますが、このクリック単価は非常に大事な指標となるので覚えておきましょう。

リスティング広告にかけられる費用の概算が出ていれば、登録したいキーワードがどのくらいのクリック単価であれば広告出稿できるかも判断できます。

クリック単価は、オークション形式で決まっています。出稿したい人が多く人気の高いキーワードはクリック単価の相場も高くなります。反対に、出稿する人が少なくニッチで穴場的なキーワードであれば、クリック単価も低くなるのです。

季節やイベント、社会情勢などによってクリック単価が変動するキーワードも多くあります。また、競合が増えればその分クリック単価は上がってしまうため、単価の手ごろなキーワードでも人気が出ると単価は上がっていきます。

上限クリック単価と平均クリック単価の違い

上限クリック単価と、平均クリック単価という似たような言葉がありますが、両者は別のものを指しています。

上限クリック単価とは、1回のクリックに対して広告主が支払可能な金額のことをいいます。上限クリック単価は、リスティング広告の管理画面上で、各広告グループやキーワードごとに設定可能です。上限クリック単価は「入札単価」ともいわれます。

一方平均クリック単価とは、1回の広告クリックに対して発生した広告費の平均を表します。

平均クリック単価は、実際にかかった広告費から割り出される「結果」を表しています。広告配信の実績を見ながら把握するものと捉えてください。

広告主でコントロールできるのは上限クリック単価のみです。似た言葉ですが違いがあるで、混同しないよう注意しましょう。

上限クリック単価は、広告1回のクリックに対して支払える金額の上限なので、それよりも安く入札できる可能性があります。100円の入札単価を設定しても、実際は50円で入札したり、99円で入札されることもあります。

多くの場合、広告主が設定した上限クリック単価を平均クリック単価が上回ることはありません。

クリック単価は掲載順位に大きく影響する

クリック単価は、広告の掲載順位に大きく影響します。クリック単価がどのような仕組みで決まるのかを理解しておきましょう。

リスティング広告は検索結果一覧に表示される広告ですが、より上位に広告が表示されることでユーザーの目に止まりやすく、クリックもされやすくなります。この上位表示の鍵を握っているのが、広告ランクです。

広告ランクは【広告の品質スコア×上限クリック単価】という、2つの要素のかけ合わせによって決まります。広告の品質スコアは次のような要素で決まります。

  • クリック率
  • キーワードと広告の関連性
  • リンク先のLPの品質

このような広告の実績に、上限クリック単価をかけ合わせて「広告ランク」を評価し、掲載順位を決めているのです。

広告ランクが競合よりも若干低ければ、上限クリック単価の範囲内でクリック単価を引き上げ、掲載順位を上げます。広告ランクが競合よりも優位であれば、その分安いクリック単価で上位掲載が可能になります。

広告の掲載順位は、物販オークションのように入札単価だけで決めているのではありません。実際の入札はAIが決めており、設定した入札単価の範囲内で競合よりもできるだけ上位掲載できるように自動入札される仕組みがあるのです。

競合がいないキーワードでも、広告ランクがあまりに低い場合、広告表示されないケースもあります。また、あまりに低い上限クリック単価を設定していれば、広告表示されないリスクも出てきます。

掲載順位の動向は、必ず広告ランクと上限クリック単価の両方を加味して判断されていることを忘れないようにしましょう。

広告ランクが低く上位掲載ができないと、ユーザーからのアクションを得られません。リスティング広告の成果が思うように出ていない場合は、上限クリック単価だけでなく、品質スコアについて改善できる点がないか見直すことも重要です。

上限クリック単価(入札単価)の決め方と相場の調べ方

上限クリック単価(入札単価)の決め方と相場の調べ方

上限クリック単価は、広告主が自分で設定する必要があります。このとき、クリック単価の相場を知らないと適正価格での設定ができません。

ここでは、広告出稿したいキーワードのクリック単価相場の調べ方と、上限の決め方を解説します。

キーワードプランナーで相場を調べよう

各キーワードのクリック単価相場は、Google広告の「キーワードプランナー」を使って調べましょう。

キーワードプランナーにアクセスし[新しいキーワードを見つける]のカードをクリックし、狙いたいキーワードを入力します。

キーワードを入力したら、青色の[結果を表示]ボタンをクリックしましょう。

結果の画面では以下の項目を調べることができます。

  • キーワード候補
  • 月間検索ボリューム
  • 競合性
  • ページ上部に掲載された広告の入札単価(低価格帯)
  • ページ上部に掲載された広告の入札単価(高価格帯)

クリック単価の相場は、ページ上部に掲載された広告の低価格帯と高価格帯の中で調整するのが基本となります。この価格帯は、これまで対象のキーワードで広告掲載された実績を元にして表示されています。

キーワード候補からは、関連するキーワードや類似キーワードを探し出すことができます。
月間検索ボリュームが高いキーワードはその分競合性や入札単価相場も高くなるのが通常です。

しかし、競合性が低く相場も安いキーワードであっても、検索数自体が少なすぎては成果につながりません。各要素のバランスを見ながらキーワードを決定する必要があります。

キーワードプランナーで知り得るデータは、過去の実績から導き出している目安値となります。精緻な数ではない場合もあり、キーワードプランナーの価格ですべてが決まるわけではありません。あくまでも相場の目安を知るための参考にしてください。

業種や検索ボリュームなどで入札単価の相場は大きく変わる

入札単価の相場は、各キーワードによって大きな差があります。広告出稿している競合が多い業種や、検索ボリュームの大きいキーワードは入札単価も高い傾向にあるのです。

たとえば「たるみ 美容液」のキーワードで調べてみると、入札単価の高価格帯は506円との結果が出ました。

一方「革靴 手入れ」という別ジャンルのキーワードでは、入札単価の高価格帯は91円となっており、業種や商材ジャンルによってかなりの幅があるとわかります。

業種によってはネット広告を出している競合がひしめき合い、クリック単価も高くなります。リスティング広告を出稿する前には、自社の同業種にどの程度の競合がいるかを知っておくことも重要です。

また、検索ボリュームの多いビックキーワードや2語キーワードよりも、3語以上の語句を組み合わせたロングテールキーワードの方がクリック単価は安くなる傾向にあります。

たとえば、先ほどの例に挙げた「たるみ 美容液」のキーワードを別の語句に変えて調べてみましょう。「しわ たるみ 美容液」の3語キーワードに変更すると、クリック単価の高価格帯は271円まで下がります。

ロングテールキーワードの場合、検索ボリュームは少なくなりますが、自社の商材を求めているピンポイントな層にPRできることもあります。キーワードの候補を複数出してみることや、別の角度から検索語句を考えてみるのも上限クリック単価を調整するのに役立ちますので、じっくり検討してみましょう。

予算と目標コンバージョンから入札単価の許容値を決める

予算と目標コンバージョンから、許容できる入札単価を決めるのもよい方法です。許容できる入札単価の値は、リスティング広告にかけられる予算と、得たい効果(コンバージョンなど)から逆算して導き出します。

この方法を使うには、まず1件当たりのコンバージョンにいくらの広告費用をかけられるかを示す目標CPAを算出しましょう。

目標CPAは、平均顧客単価-平均原価で求めることができます。売上単価の中から、原価、人件費、利益などを差し引いた金額を目標CPAと定めるのが一般的な計算方法です。

許容できるクリック単価は、目標CPA×コンバージョン率で計算します。

許容できる上限クリック単価の範囲の中で、効果を得られるよう調整しましょう。許容値を超えてしまう場合は、そのキーワードでの広告出稿を撤退することも視野に入れてください。

目標CPAや具体的数字を使った計算例、クリック単価の撤退ラインについてはこちらの記事でも詳しく説明していますのでご参考ください。

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入札単価を調整して費用対効果を上げる

入札単価を調整して費用対効果を上げる

入札単価は「一度設定したら終わり」ではなく、日々広告のデータを見ながら調整、運用していくのが重要です。

そもそも、クリック単価は常に一定ではありません。商材や企業の知名度、業界の動向、時期などありとあらゆる要素によって変動するものです。

実際の広告効果やクリック単価の変動を見ながらPDCAを回せば、より費用対効果を高められます。ここでは、入札単価を上げるべきケースと下げるべきケースの例を紹介します。

入札単価を上げた方が良いケース

入札単価を上げるべきケースは、広告の掲載順位が低い場合や、そもそも広告が表示されていない場合です。

広告の掲載順位は、広告ランクによって決められていることは「クリック単価は掲載順位に大きく影響する」の章で解説しました。

広告ランクを決定する要素の中で、広告主がコントロールでき即効性があるのは、入札単価の引き上げです。入札単価を引き上げればその分広告ランクが上がるため、簡単に掲載順位を上げられます。

ただし、この時注意したいのは、入札単価を上げるキーワードの優先順位です。コンバージョン率やクリック率を見ながら、成果が出ている効果的なキーワードに対して優先的に単価の引き上げを試しましょう。

入札単価を下げた方が良いケース

入札単価の引き下げを検討すべきなのは、掲載順位が非常に高い場合です。他に競合がおらず常に上位表示できている状態なら、入札単価を引き下げてコストカットを図っても問題ないでしょう。

また、広告を上位に掲載できていても、コンバージョン率やクリック率が低い場合は入札単価を下げ、掲載順位を下げて様子を見るという方法を取ることもあります。そもそも予算をオーバーしてしまっている場合は、入札単価を下げて予算の調整をしましょう。

ただし、入札単価を下げすぎてしまうと掲載順位が大幅に下がったり、広告表示されなくなるおそれもあります。入札単価を調整した後は必ず広告の掲載順位を確認するようにしてください。

あまりにも予算と合わない場合はキーワードの変更も

特定のキーワードでの掲載順位が低く、入札単価の引き上げを行っても順位の改善が見られない場合は、キーワードの変更を検討する必要があるでしょう。当初定めた、入札単価の許容値を基準に、撤退ラインを見極めてください。

該当キーワードから撤退する場合には、類似するキーワードで出稿できそうなものはないか探してみましょう。

キーワードが予算に見合わない場合、もう少し少なめの検索ボリュームのキーワードが狙い目となります。また、語句を足してロングテールキーワードへ変更したり、同じ意味を指す類義語を探したりと、ターゲットをより狭い範囲に絞り込んでみましょう。

広告の品質スコアを上げることで費用対効果を上げる

広告の品質スコアを上げることで費用対効果を上げる

広告の掲載順位は、入札単価だけでなく品質スコアも大きく影響しています。品質スコアの改善を繰り返していれば、入札単価を引き上げなくても掲載順位を上げられる可能性があるのです。

品質スコアを改善するには、以下の項目を見直しましょう。

  • キーワードと広告文の関連性
  • クリック率
  • ランディングページの品質や利便性

品質スコアは上記の要素で判定されています。リスティング広告は、ユーザーの検索意図により近い広告を優先的に表示させます。そのため、検索語句と登録キーワード、そして実際の広告文をしっかりと関連付け、ユーザーの求めている情報や商材を提供する必要があります。

また、クリック率を高めることも費用対効果の向上には欠かせません。クリック率は、ユーザーが広告に興味関心を示した度合に比例します。クリック率が高ければ高いほど、ユーザーの意図に沿った広告であると判断され、品質スコアのアップにつながります。

ただし、いくらクリック率が高くても、広告のリンク先ページの利便性が低かったり、関連が薄かったりしては意味がありません。最後に重要となるのが、ランディングページの品質と利便性です。

広告のリンク先ページがキーワードや広告文に関連深いものであるか、そしてページの中身はわかりやすく、コンバージョンまでの導線がしっかり作られているかも重要となります。
ユーザーへのわかりやすさ、使いやすさを意識したランディングページを作ることも、広告運用で重要なポイントです。

リスティング広告の費用対効果を上げるためには、品質スコアの改善が必須となります。広告の表示回数やクリック率、コンバージョン率などのデータを参考にしながら、積極的に品質スコアの改善に取り組みましょう。

まとめ

クリック単価の基本的な知識と、効果的な運用方法について解説しました。クリック単価の改善は、広告費用や広告効果に直接的に関わります。常にチェックしながら、分析と改善を繰り返していきましょう。

効果の高いキーワードが見つかった場合は積極的に投資し、効果の低いキーワードには投資額を減らすのが運用の基本となります。全体のバランスを見ながら調整していくとよいです。

リスティング広告の費用対効果を上げるポイントは、この記事で紹介した以外にもたくさんあります。当サイトの他記事や無料配布中の資料も、リスティング広告運用のスキルアップに役立ちますので参考にしてみてください。

著者紹介

石田 哲也

石田 哲也

取締役CMO

取締役CMO。1984年生まれ。高校卒業後にISD株式会社にて起業。株式会社オプトなど複数のIT企業にてWebマーケティングを学び、2018年に地元の神奈川へ戻り、ニュートラルワークスにジョイン。SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善を得意としています。また、ゲームアプリ制作や数十万フォロワーのSNSアカウントを運用していたこともあるので、Webビジネス全般を守備範囲としています!