Google広告の出稿、SEO対策の際に利用するキーワードプランナー。世の中の消費者がどんな検索をしているのか、どれくらいの検索がされているのかを調査することができるツールです。本記事ではキーワードプランナーを初めて触る方、久しぶりに触る方向けにキーワードプランナーの使い方を解説します。
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目次
GoogleキーワードプランナーはSEO対策に欠かせないツール
Googleキーワードプランナーとは、Google広告内にある機能のひとつで、SEO対策に欠かせないキーワード作成の手助けをしてくれるツールです。おもにリスティング広告を出稿している広告主のために作成されました。
キーワード作成のみならず、コンテンツ作成やキーワードごとの月間検索数などのデータを確認することも可能です。キーワードプランナーでできることは、おもに下記の6つです。
①特定キーワードの検索された回数
②特定キーワードの検索数のトレンド調査
③リスティング広告でのキーワードの競合性
④リスティング広告でのコストシュミレーション
⑤ユーザーのデバイス別割合
⑥関連キーワードの抽出
SEO対策として自社Webサイトへの誘導を促すとともに、ブログ運営でのキーワード選定や、ユーザーへのリーチが最短距離でできるようになるためのデータを集めることができます。
リスティング広告とは?特徴や費用、運用方法を解説
リスティング広告の基本的な知識から効率のいい運用方法、成果を出すためのポイントをご紹介します。
キーワードプランナーは誰でも無料で使える?
キーワードプランナーは、2016年8月以降仕様が変更され、今まで使えていた機能が一部有料化されています。
キーワードプランナーを登録する方法
Googleキーワードプランナーを利用するには、Google広告への登録が必要になります。実際にGoogle広告への登録方法を見てみましょう。
①Google広告にアクセス
下記URLにアクセスし、メールアドレスとサイトのURLを入力します。既存のGmailアカウントでもログインできるので、サイト運営用のGoogleアカウントでログインしてみましょう。
外部リンク:Google広告
メールアドレスとサイトのURLを入力し終えたら、「続行」を押します。
②新しいキャンペーンを作成
キャンペーンの作成は、あとから変更可能です。まずは設定を進めます。
サービス名を記入し次へ。サービスページのURLを記入し次へ。
PCからのアクセスが多いサイト以外はモバイルのまま次へ。
③支払い方法を設定
支払い方法の項目は、後から変更できないので、注意して入力しましょう。
- 請求先住所の国:日本
- タイムゾーン:日本時間
④お支払いプロファイルの入力
「支払い情報の確認」ページを下にスクロールして、「お支払いプロファイルを作成」をクリックすると、情報入力欄が表示されます。会社や事務所の住所、連絡先を入力します。
⑤支払いタイプ、方法を設定する
次に支払いタイプを選びます。
Google広告での支払いタイプは、2種類あります。「自動支払い」と「手動支払い」です。
- 自動支払い:利用限度額に達するか、前回の支払いから30日経過後に請求が行われる
- 手動支払い:アカウントの残高から支払われるため、クレジットカードを登録するか、事前にアカウントへ一定額を銀行振込みにて入金しておく必要がある
また、Google広告の支払い方法は3つあります。「振り込み」「コンビニエンスストア/ Pay Easy」「クレジットカード」です。クレジットカード支払いが最も早く便利なので、クレジットカード払いがおすすめです。
⑥規約に同意してアカウントの作成が完了
ここまで入力すると、利用規約が表示されます。規約に同意して、「保存して広告を作成」を押しましょう。これでGoogle広告アカウントの作成は完了です。
⑦作成したキャンペーンを停止する
Google広告アカウントが作成されたあとも、注意が必要です。リスティング広告目的ではなく、コンテンツ作成に必要なキーワードを調査する目的の場合は、作成したキャンペーンを「停止」しましょう。
Google広告のメニュー「すべてのキャンペーン」を選び、表示されたキャンペーンのステータスを確認します。停止させたいキャンペーンの緑色部分をクリックして、「一時停止」を選択します。
キャンペーンを停止することで、設定した金額が消費されずに済みます。
目的別キーワードプランナーの使い方
アカウントの発行が完了したら、Google広告のトップページに遷移します。こちらの画面上部の「ツールと設定>プランニング>キーワードプランナー」とクリックし、キーワードプランナーの画面へ移動します。
キーワードプランナーは広告配信、コンテンツマーケティングを実施する際の消費者の検索ニーズを調査するときに利用します。あなたの目的に合う見出しを読み進めてください。
広告配信のためのキーワード調査とシミュレーション
キーワードプランナーを使えばGoogle広告を配信する際、どんな検索キーワードで広告を配信し、その結果どの程度コンバージョンが発生するかシミュレーションすることができます。
新しいキーワードを探し、候補キーワードを保存する
「新しいキーワードを見つける」をクリックします。「新しいキーワードを見つける」機能は、主要なキーワードや、対象となるWEBサイトのURLを指定することで、Googleが自動的にそれらと関連性の高いキーワードを抽出してくれる機能です。機能名の通り新しいキーワードを見つけるヒントを得られます。
最大で10個までのキーワードが設定できます。ただ、新しいキーワードを見つけたい場合、複数のキーワードを設定するほど絞り混まれていないかもしれません。そのような場合には、WEBサイトのドメインを同時に設定することができます。すると、そのWEBサイトの内容を自動的に収集・分析し、その内容に関連したキーワードを候補として収集してくれます。
キーワードと、WEBサイトのURLを入力し、結果を表示をクリックします。
すると、設定したキーワードとURLとの関連性が高い、新しいキーワードの候補が表示されます。このまま、広告を出稿するところまで設定を進めることが可能です。
表示されたキーワード候補のうち、広告を出稿したいものにチェックを入れて、「キーワードを追加してプランを作成」をクリックします。
そして「保存したキーワード」→「キャンペーンの作成」と進み、キャンペーン名を設定すれば、広告が出稿できます。この機能を使う目的は、自分たちが今まで気づいていなかった、新しいキーワードを見つけることです。多くのキーワード候補の中には、それまで想像もしていなかったようなものが含まれていることもあります。
そこから、自社の商品やサービスを購入してくれそうな候補者が検索するであろうキーワードを拾い上げて活用しましょう。
想定コンバージョン数と広告費をシミュレーション
左メニューの「予測」をクリックすると、先ほど広告グループに追加したキーワードの一覧が表示されます。キーワードごとに想定される、クリック数、広告表示回数、費用、クリック率、平均クリック単価も表示されています。
キーワードが並んでいる部分の上部に表示されているのは、設定した広告出稿費用で、どれくらいのコンバージョンが得られるか予測した数値です。実際に表示されている順番とは異なりますが、以下のような流れで数値を見ていくと理解しやすくなります。
- 表示回数:広告が何回表示されるか
- クリック率:表示された広告がクリックされる割合
- クリック数:広告がクリックされる回数
- 平均クリック単価:クリック1回ごとにかかる費用
ここまでで、広告から自社WEBサイトやLPへ遷移するユーザーの数と、そのための費用が予測できます。そして、実際のコンバージョン率も想定されていれば、以下の予測数値も得られます。
- コンバージョン:WEBサイトやLPに遷移したユーザーが、商品購入や会員登録などの行動を取ってくれる数
- 平均コンバーション単価:商品購入や会員登録などをしてくれるユーザー1人を獲得するのにかかる費用
このシミュレーションの数値は、広告を出稿すべきかどうかの判断材料になります。もしコンバージョン単価が非常に高くなり、利益が残らないことが予測されたら、出稿キーワードをさらに取捨選択して効率の良いものだけを拾い上げる必要があります。
コンテンツマーケティング用にキーワードを調査したい
キーワードプランナーはGoogle広告だけでなく、コンテンツマーケティングを実施する際にも活用できます。
記事制作のために想定外のキーワードを探す
「新しいキーワードを探す」では自分が想定しないキーワードが見つかります。ここで出てきたキーワード情報を参考にして、コンテンツマーケティングを実施する際のキーワード候補を探します。ポイントは、そのキーワードが検索されている回数と、自社のサービスや商品との相性の高さです。有望なキーワードを見つけ、リスト化することができます。
①キーワードプランナーのトップ画面に表示されている「新しいキーワードを見つける」をクリックします。
②すると「新しいキーワードを見つける」という文言とともに、ブランクが表示されます。
③ブランク・スペースに候補のキーワードを入力してみましょう。
試しに「Web制作」と入力したとします。
④候補のキーワードを入力し「結果を表示」をクリックすると、関連性の高いキーワードが順番に表示されます。
表示グラフは、左から順番に「キーワード(関連の高い順)」「月間平均検索ボリューム」「競合性」「広告インプレッションシェア」「入札単価」が表示されます。左から2番目に表示される「月間平均検索ボリューム」の目安として、
▶ 1万〜10万以上が「ビッグキーワード」
▶ 1,000〜1万が「ミドルキーワード」
▶ 100〜1,000以下が「スモールキーワード」
▶ 10〜100以下はさらに小さなキーワード
とされています。いちばん左側に表示される「キーワード」のボリュームを比較しつつ、ビッグキーワードとスモールキーワードを組み合わせるなど工夫しましょう。
また、左から3番目に表示される「競合性」は、広告出稿におけるライバルを示しています。競合性が「高」と表示されれば、そのキーワードを狙っているライバルが多く存在し、競合性が「低」と表示されれば、その逆ということです。
競合性が高いキーワードは、コンバージョンを多く見込める可能性が高まる一方、入札額が上昇し、広告費が高くなってしまう傾向が読み取れます。低い検索ボリュームであるスモールキーワードだからと言って、CVも同様に低いとは限りません。むしろ、すでにいろいろと商品やサービスについてリサーチを終えた確度の高いユーザーである可能性も十分にあり得ます。
月間検索ボリュームが100以下のキーワードでも、自社のサービスや商品との相性が非常に高いものがあるかもしれませんので確認しましょう。逆に月間検索ボリュームが高いビッグキーワードは、汎用性が高い分商品・サービスについての入り口情報であることが多いため、コンバージョンにつながりにくい傾向も見られるかもしれません。
重要キーワードの月間検索ボリュームを調査する
対策するキーワードがリストアップできている時は「検索のボリュームと予測のデータを確認する」をクリックします。
こちらは、最大200個のキーワードを入力することができ、各キーワードの検索数・トレンドを確認することができます。ここでは試しに、「webサイト 制作」「ホームページ 制作」「HP 制作」「LP 制作」「LP 改善」と入力してみます。
「ホームページ制作」と「HP制作」ではどちらが多く検索されているのか、「LP制作」と「LP改善」ではどれくらい需要に差があるのか、などがわかります。この結果を、コンテンツ制作の優先度をつけるときに利用できます。
関連記事:Googleキーワードプランナーの無料でできること!初心者向けの使い方解説
※Google広告を配信していない場合はGoogleトレンドを使う
Google広告で広告配信を行っていないGoogleアカウントはキーワードプランナーで表示される検索回数が100〜1,000、1,000〜1万回のように、検索数がぼかされて表示されます。その場合は、この後解説する代替ツールを使って検索数を調査したり、Googleトレンドを使って検索数のトレンドを把握するのが良いでしょう。
Googleトレンドは、そのキーワードが検索される回数が、月ごとにどのように推移するかを調べることができるツールです。0〜100の指数で検索ボリュームの推移がわかるもので、絶対数が表示されるものではありませんので注意してください。ただ、そのキーワードに関連して検索されることの多いキーワードやトピックを調べることができます。
外部リンク:Googleトレンド
Google広告を配信していない場合は代替ツール(無料)を利用
Googleキーワードプランナーについて説明しましたが、Google広告を出稿していないGoogleアカウントでは、キーワードの正確な検索ボリュームを調べることができません。その場合には、無料で使える代替ツールを併用してみましょう。この章では、まだ広告を配信していない方向けに、キーワードの検索数がわかる無料ツールを紹介します。
キーワードの検索数を取得するならaramakijake、UberSuggest
無料で使えるツールを2つ紹介します。広告を実際に出稿する前段階での調査や、コンテンツ作成計画を立てる際にも役立ちます。
・aramakijake
aramakijakeでは、調べたいキーワードについて、GoolgeとYahooでの月間検索回数を知ることができます。GoogleとYahooでは、使用しているユーザー層に違いがありますので、キーワードによって検索される回数にも差が生じます。
また、aramakijakeでは検索順位ごとのクリック数の予測も調べられます。そのキーワードで検索順位1位を取った場合の自社サイトへの流入数がわかるのです。
・UberSuggest
https://neilpatel.com/jp/ubersuggest/
UberSuggestは、Googleキーワードプランナーの「新しいキーワードを探す」機能に近いことができるツールです。知りたいキーワードを入力すると、そのキーワードと関連性の高いキーワードの組み合わせを表示してくれます。例えば「web制作」と入力すれば、「webs制作 費用」「web制作 制作会社」などのサジェストが示され、候補を探すことができます。
そして、キーワードそれぞれについて、下記の指標も見ることができます。
- VOL(検索ボリューム):月間検索回数
- CPC(クリック単価):Google広告の予測クリック単価
- PD(有料難易度):広告の競合度の高さ
- SD(SEO難易度):SEO対策での競合度の高さ
自社のサービスや商品との相性が高く、検索回数が多く、競合が少ないキーワードを探すことを中心に、コンテンツ制作やSEO対策で重視するキーワードを決めることができます。
サジェストキーワードの一覧を取得するならラッコキーワード
ラッコキーワードは、調べたいキーワードと関連性の高いキーワードやトピックを収集することに特化したツールです。以下のような幅広いサジェストキーワードを調べることができます。
- GoogleやBingなどの検索エンジンで同時に検索されているキーワード
- youtubeやGoogle画像で同時に検索されているキーワード
- 楽天やamazonなどのECサイトで同時に検索されているキーワード
- 共起語、類語、同義語
ここで収集したキーワードをGoogleキーワードプランナーや上記2つの無料ツールを使って精査し、有望なキーワードを選定するのが効率的です。
おすすめの有料代替ツール
次に、有料の代替ツールでおすすめのものをいくつか紹介しましょう。
ミエルカ
コンテンツマーケティング・オウンドメディア流入改善に使えるSEO管理分析ツールです。検索ボリュームを知りたいキーワードを入力すると、サジェストキーワードとその月間検索ボリュームを取得できます。そのほかにもさまざまな便利な機能があり、1,500社以上が利用していると言われています。
Keyword Tool
あらゆるトピックに関連するロングテールキーワードを最大750個まで生成できる無料のオンラインキーワードツールです。サジェストキーワードの取得は無料でできますが、有料版ではGoogle以外にもYouTubeやAmazonなどの検索ボリュームをリサーチできます。
キーワードファインダー
自社のメディアのほか、競合メディアのURLを入力すると重要なキーワードを順位とともに自動収集します。そして、SEO対策に効果的なおすすめのキーワードも自動で表示してくれます。 そのキーワードから記事を制作することで、コンテンツ対策の無駄を省くことができます。
Semrush
SEOはもちろん、広告やSNS、コンテンツマーケティング、競合分析がこれ1つで実現できるオールインワン競合分析ツールです。全世界1,000万以上のユーザーが利用すると言われており、日本でも多くのマーケターが活用しています。
関連キーワード取得ツール16選!おすすめツール比較
関連キーワード取得ツールは、SEO対策やコンテンツ制作において、効果的なキーワード選定を行うために不可欠なツールです。この記事では、おすすめツール16選を比較し、特徴や活用方法を解説しています。
Googleキーワードプランナーの使い方まとめ
Googleキーワードプランナーで調べられるデータとキーワードプランナーの使い方について紹介しました。本来はリスティング広告のみのためのキーワードプランナーでしたが、SNSやブログなど掲載媒体が増えた今、キーワード選定はSEO対策として必須項目となっています。
キーワードプランナーの主要コンテンツでもある「月間検索ボリューム」をデータとして落とし込み、異なるボリュームのキーワードを掛け合わせるなど工夫し、CV数をアップできるキーワードをうまく見つけてみてください。
また、Web制作のエキスパートが集結しているニュートラルワークスでは、費用対効果の高い広告出稿のお手伝いができます。あなたは競合と差をつけることができ、それが更なる顧客獲得・売上増加に繋がります。Zoomなどのオンライン相談(無料)をやっておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。ご連絡を心よりお待ちしております。
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【成果を最大化】リスティング広告運用代行
大手代理店出身のトップコンサルタントが御社のリスティング広告を運用!
Googleキーワードプランナーのよくあるご質問
- Googleキーワードプランナーとは?
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Googleキーワードプランナーとは、Google広告内にある機能のひとつで、SEO対策に欠かせないキーワード作成の手助けをしてくれるツールです。おもにリスティング広告を出稿している広告主のために作成されました。
- キーワードプランナーでできることは?
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キーワードプランナーでできることは、おもに「特定キーワードの検索された回数」「特定キーワードの検索数のトレンド調査」「リスティング広告でのキーワードの競合性」「リスティング広告でのコストシュミレーション」「ユーザーのデバイス別割合」「関連キーワードの抽出」の6つです。
- キーワードプランナーは誰でも無料で使える?
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キーワードプランナーは、2016年8月以降仕様が変更され、今まで使えていた機能が一部有料化されています。