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最終更新日: 2022.11.09

ブラックハットSEOとは?手法とリスク、ホワイトハットとの違い解説

ブラックハットSEOとは?手法とリスク、ホワイトハットとの違い解説

「SEO」とは「検索エンジン最適化」を意味します。検索エンジンの検索結果で、自社のWebサイトやコンテンツが高い順位で表示されることを目的に行う施策です。

検索エンジンはユーザーの流入経路として重要な意味を有するため、Webマーケティングを行う企業に必須の施策といえます。

そんなSEOですが、検索結果の順位を上げる方法全てが効果的とは限りません。特に、ブラックハットSEOと呼ばれる行為は避ける必要があります。

この記事では、ブラックハットSEOについて、該当する手法やペナルティなども織り交ぜながら、分かりやすく解説します。

ブラックハットSEOとは

ブラックハットSEOとは

検索結果で表示される順位は、検索エンジンのアルゴリズムに沿って自動で判断・反映されます。

例えば、該当のキーワードが多く登場するコンテンツは、キーワードとの関連性が高くユーザーに有益だと判断される傾向にあります。また、外部サイトから多くの被リンクを獲得しているページは、他者から信頼されているとして高い評価につながります。

検索エンジンがコンテンツを評価する仕組みを考慮し、高評価につながるよう工夫や改善を行う施策がSEOです。

一方でブラックハットSEOとは、検索ユーザーや検索エンジンを欺くような手法を用いて、検索結果の表示順位を上げることを指します。前述した例に関連した方法をあげると、自動生成されたテキストを使ってキーワードによる評価を得たり、外部からの被リンクを購入したりするなどの手法が該当します。
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「ブラックハットSEO」と「ホワイトハットSEO」との違い

ブラックハットSEOとホワイトハットSEOの大きな違いとして、検索エンジンが認めている正攻法であるか、仕組みの裏をかいた悪質な方法であるかがあげられます。

ブラックハットSEOは、検索ユーザーや検索エンジンを欺いた、いわゆるドーピングと表現するべき方法です。一方でホワイトハットSEOは、検索エンジンのガイドラインに従い、正攻法の範囲内で実施します。

また、ブラックハットSEO、ホワイトハットSEOはどちらも「SEO」という言葉が入っていますが、性質が大きく異なります。

「ホワイトハットSEO」はSEO本来の意味に沿うように、検索エンジン側の規約に則って掲載する手法です。それに対し「ブラックハットSEO」は、検索エンジンを欺く手法であるため、最適化ではなく偽装行為という性質を持ちます。

なお、検索ユーザーに対する姿勢も大きく異なります。ホワイトハットSEOはユーザーの利便性を最優先にした手法です。ホワイトハットSEOを実施することで、検索エンジンからの評価が上がるだけでなく、検索ユーザーにとって利便性の高いコンテンツになります。

一方ブラックハットSEOは、ユーザーの利便性を考慮していません。検索結果の上位表示のみを目的としており、ユーザーにとって利便性、有用性の低いコンテンツになる手法です。
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ブラックハットSEOの手法

ブラックハットSEOの手法

続いて、ブラックハットSEOとして認められる可能性の高い主な手法を解説します。

  • 被リンクを購入して獲得
  • ワードサラダ
  • 隠しテキストや隠しリンク
  • コピーコンテンツ
  • 対策キーワードの過剰な詰め込み
  • クローキング

1.被リンクを購入して獲得

被リンクを購入して獲得する行為は、ブラックハットSEOの代表的な手法です。

検索エンジンは、外部サイトから多くの被リンクを獲得しているサイトを、「他者から信頼、評価されているサイト」と判断して高評価を与えます。被リンクを多く獲得すればするほど、高く評価されているサイトという意味になります。

しかし被リンクは、「対価をともなわない自然なもの」を対象としており、金銭で獲得した被リンクは低評価につながってしまいます。被リンクの購入はかつて多く見られた手法ですが、近年はペナルティ対象であり、非常にリスクが高いです。
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2.ワードサラダ

「ワードサラダ」とは、文法的には正しいものの、まったく意味の通っていない文章のことです。主にツールやプログラムを用いて自動生成されたテキストを指します。

検索エンジンからの評価を高めるには、Webサイト全体において網羅性のあるコンテンツを設ける必要があります。作成する手間を最小限に抑えつつ、テキストコンテンツを数多く量産する方法として、ワードサラダが発案されました。

検索エンジンの精度が低かった頃は、「文章が自然」もしくは「意味があるものか」を自動で判断ができなかったため、評価対象に含まれていました。しかし現在は、スパムに該当し、ペナルティ対象となる行為です。
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3.隠しテキストや隠しリンク

隠しテキストや隠しリンクは、検索ユーザーの目に入らず検索エンジンのみに見えるよう、テキストやリンクをHTMLなどに仕込む行為です。

隠しテキストや隠しリンクを仕込む方法として、「フォントサイズを極端に小さくする」「背景と文字を同色にする」などの例があげられます。こうすることで、有益なコンテンツであるかのように演出します。

検索ユーザーから見たコンテンツと、検索エンジンから見たコンテンツで内容に違いがあると、正しい評価ができません。そのため隠しテキストや隠しリンクは、ガイドラインで明確に禁止されている行為です。

ちなみに画像やJavaScriptの説明など、サイトのアクセシビリティを高める目的のテキストであれば、普段は見えないものでもスパムに該当しません。

4.コピーコンテンツ

コピーコンテンツとは、既存コンテンツと同じもしくは酷似した内容のコンテンツを意味します。内容が既存コンテンツと大きく被っている場合、ペナルティが与えられます。

既存コンテンツの内容をそのままコピーした場合はもちろん、文章の順番や語尾を変えたものもコピーコンテンツとみなされます

しかし、特定のキーワードに関するコンテンツを作成した結果、意図せず内容が被ってしまうケースもあります。この場合においても、検索エンジンからの低評価につながるため、コピーコンテンツにならないよう注意が必要です。
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5.対策キーワードの過剰な詰め込み

対策キーワードの過剰な詰め込みもブラックハットSEOに該当する行為です。「キーワードスタッフィング」とも呼ばれます。

検索エンジンはコンテンツの内容を判断する際に、どのようなキーワードが使われているかを重視する傾向にあります。

例えば、「ホームページ制作」というキーワードが多く入ったコンテンツであれば、ホームページ制作と関連性が高いと判断します。そして「ホームページ制作」というキーワードで検索された際に、検索結果で高い順位を表示します。

検索エンジンのアルゴリズムは実際のところかなり複雑ですが、コンテンツ内における対策キーワードの有無や数が順位に影響します。そのため、コンテンツの分かりやすさや質を重視せず、対策キーワードを無理やり詰め込むという手法がブラックハットSEOの代表例として存在します。

なお近年の検索エンジンは、対策キーワードの過剰な詰め込みによる検索結果の上位表示はほぼ不可能です。

6.クローキング

クローキングとは、検索ユーザーと検索エンジンに提供するコンテンツを別に用意する行為です。

「ユーザーにとって有益な内容」と「高いSEO評価につながる内容」の両方を考慮したコンテンツの作成には労力を要します。そこでツールなどを用いて、検索ユーザー向けと検索エンジン向けそれぞれに、ページに割り振る行為が実施されていました。

検索エンジン向けのページはSEOに特化した作りであるため、検索ユーザー目線を度外視し、検索エンジンからの評価につながる要素のみを盛り込みます。

隠しテキストや隠しリンクと同様、検索ユーザーが閲覧するコンテンツの評価ができなくなる行為であり、ペナルティ対象となります。

ブラックハットSEOが衰退した要因

ブラックハットSEOが衰退した要因

ブラックハットSEOは業界を席巻するほど話題になりましたが、近年ではあまり見かけなくなりました。ではなぜ、ブラックハットSEOが衰退したのでしょうか。

その要因として、以下の2つがあげられます。

  • 「ペンギンアップデート」と「パンダアップデート」による対抗措置が強くなった
  • アルゴリズムがアップデートされ、低品質のサイトが上位表示されなくなった

「ペンギンアップデート」と「パンダアップデート」による対抗措置が強くなった

ブラックハットSEOが衰退した大きな理由の一つが、アップデートによる対策の強化です。

ブラックハットSEOは、検索エンジンの精度が低く、アルゴリズムに大きな隙があったために行われていました。

悪質なコンテンツばかりが上位表示される状態は、多くの検索ユーザーに悪影響を与えるだけでなく、Googleにも不利益を与えるものでした。

そこでGoogleは、ブラックハットSEOを取り締まるため、「ペンギンアップデート」と「パンダアップデート」の2つを行っています。それぞれの内容は以下のとおりです。

アップデート名 内容
ペンギンアップデート 不当な被リンクを取り締まるアルゴリズム。自作自演の被リンクや購入して獲得した被リンクを使っていたサイトなどにペナルティが課せられた
パンダアップデート コピーコンテンツやワードサラダなどを取り締まるアルゴリズム。既存コンテンツのコピーや無意味・無駄なキーワード詰め込みなどを行ったサイトにペナルティが課せられた

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アルゴリズムがアップデートされ、低品質のサイトが上位表示されなくなった

アルゴリズムのアップデートにより、低品質のサイトが上位表示されなくなったのも、ブラックハットSEOが衰退した理由です。

Googleは2017年にアルゴリズムの大々的なアップデートを複数回行いました。その一部を紹介します。

日付 アップデート内容
2017年2月 ユーザーにとっての有用性や質の高さなど、有益な情報を提供するコンテンツを上位に表示するよう改善。検索順位の上位表示を優先させたコンテンツは質が低いものと判断して順位を下げる
2017年12月 医療や健康に関する情報は、専門家が作成したコンテンツを上位に表示するようアルゴリズムを改善

これまでのアップデートにより、コンテンツの質を正しく評価し、検索順位に反映させるようなアルゴリズムが整いました。

現代においてブラックハットSEOは、検索順位の下落やインデックスからの削除といったペナルティのリスクが非常に高い行為となっています。
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ブラックハットSEOに対するリスクとペナルティ

ブラックハットSEOに対するリスクとペナルティ

ブラックハットSEOはペナルティ対象になる行為です。前述した手法を実施してしまうと、どのようなペナルティを受けてしまうのでしょうか。

ブラックハットSEOの主なペナルティとして、以下の4つがあげられます。

  • 検索順位の大幅な下落
  • クローラーの巡回除外
  • 検索エンジンのインデックスから削除
  • Webサイトのドメイン自体を削除

1.検索順位の大幅な下落

ブラックハットSEOに対するペナルティの代表例が、検索順位の大幅な下落です。

検索エンジンは、検索ユーザーに有益な情報を提供する質の高いサイトやコンテンツを高く評価し、検索結果の上位に表示します。

しかし、ブラックハットSEOを行ったコンテンツは検索順位の大幅な下落というペナルティを科されます。検索順位の大幅な下落により、検索エンジンからのアクセスも大きく減少するケースがほとんどです。

2.クローラーの巡回除外

ブラックハットSEOを行なったサイトやコンテンツは、クローラーの巡回対象から除外されるケースもあります。

検索エンジンによる評価は、クローラーがコンテンツを巡回して集めた情報をもとに実施され、定期的に巡回します。

以前に巡回したときとコンテンツの内容が変わっていれば評価が変わり、検索順位が変動することもあります。「既存コンテンツをリライトする方法」がありますが、これはクローラーによる巡回で高い評価を得て、現時点より順位を上げるための施策です。

しかし、ブラックハットSEOによりクローラーの巡回除外となれば、そのサイトやコンテンツへのクローラーの巡回がなくなります。すると、評価が現状より上がることがなくなり、他のコンテンツに埋もれやすくなってしまいます。

3.検索エンジンのインデックスから削除

特に、「悪質なブラックハットSEO」と判断された場合、検索エンジンのインデックスから削除という重いペナルティを科される恐れもあります。

「インデックス」とは、検索エンジンのデータベースに記録された情報で、このデータベースにサイトやコンテンツ情報が登録されることを、「インデックスされる」といいます。

検索結果に表示されるコンテンツは、全て検索エンジンにインデックスされたものです。すなわち検索エンジンのインデックスから削除されたコンテンツは、検索結果に表示されることがありません

当然、検索結果に表示されないため、検索エンジンからのアクセスもなくなってしまいます。

4.Webサイトのドメイン自体を削除

インデックスからの削除よりも重いペナルティとして、Webサイトのドメイン自体の削除があげられます。

ペナルティを受けたコンテンツと同じドメインは、二度とインデックスしないというペナルティです。

Webサイトのドメイン自体が削除され、再度検索エンジンにインデックスしてもらうためには、新しいドメインを作成する必要があります。

このようにブラックハットSEOは、ペナルティのリスクが高く、絶対に避けるべき行為といえます。

ホワイトハットSEOで評価をあげるポイント

ホワイトハットSEOで評価をあげるポイント

パソコンとビジネスマン

ホワイトハットSEOのために、必ず押さえたいポイントは以下の2点です。

  • Googleのガイドラインやルールを遵守する
  • 自然な被リンク獲得を目指す

Googleのガイドラインやルールを遵守する

ホワイトハットSEOは、Googleのガイドラインやルールを遵守することが大前提です。

Googleは公式ガイドラインにおいて、Webサイト改善の方法やクローラーによる評価方法などを公表しています。Googleのガイドラインやルールは、ユーザーの利便性を最優先に考えたものであり、Googleが何を評価基準にしているかの理解にもつながる内容です。

ブラックハットSEOに該当する行為も、品質に関するガイドラインのなかで明記されています。

ホワイトハットSEOを行うためには、Googleのガイドラインやルールを確認し、内容を遵守することが大切です。これにより、自然とGoogleからの高評価につながるサイトを実現できます。

自然な被リンク獲得を目指す

外部からの被リンクは検索順位に影響する要素ではありますが、不正な行為による被リンク獲得は絶対に避けましょう。あくまで自然な被リンク獲得を目指すことが大切です。

外部サイトから被リンクを得られるコンテンツとは、他者から評価されている、もしくは信頼されていると表現できます。すなわち質が高くユーザーに有益なコンテンツを作成すれば、結果として被リンクを獲得しやすくなるのです。

外部サイトとの交流や自社サイトにも外部へのリンクを設置するなど、被リンク獲得のためにできる施策は存在します。しかし何よりも大切なのは、内容を充実させ質を高め、ぜひリンクを設置したいと思わせるようなコンテンツの作成です。

自然な被リンク獲得を目指して実施する行為が、長い目で見ればもっとも効果的といえます。

ブラックハットSEOのまとめ

ブラックハットSEOのまとめ

「ブラックハットSEO」は検索エンジンのアルゴリズムを悪用し、検索順位を不当に高める行為を指します。かつて検索エンジンの精度が低かった頃、ブラックハットSEOによって検索順位が上がる効果があったのは事実です。

しかし、アップデートやアルゴリズムの改善により、現代はブラックハットSEOによる効果を得られる可能性は高くありません。それどころかブラックハットSEOは、スパム行為としてペナルティの対象となっています。

そのため、正攻法によるSEO施策が、結果としてもっとも大きな効果につながります。

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監修者紹介

石田 哲也

石田 哲也

取締役CMO

Twitter:@te2319 |
株式会社ニュートラルワークス 取締役CMO。1984年生まれ。高校卒業後にISD株式会社にて起業。株式会社オプトにてWebマーケティングを学び、株式会社メタップスなど複数のベンチャー企業にて事業立ち上げを経験。前職はワンダープラネット株式会社にてゲームプロデューサーとしてスマホアプリゲームの制作に従事。2018年に地元の神奈川へ戻り、ニュートラルワークスにジョイン。SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善~ゲームアプリ制作や数十万フォロワーのSNSアカウントの運用経験などWebビジネス全般を守備範囲とする。

■経歴
2003年 ISD株式会社/起業
2009年 株式会社オプト/SEMコンサルタント
2011年 株式会社メタップス/シニアディレクター
2013年 ライブエイド株式会社/執行役
2016年 ワンダープラネット株式会社/プロデューサー・BizDev
2018年 株式会社ニュートラルワークス/取締役CMO

■得意領域
Webサイト改善
SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告

■保有資格
Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
Google 広告検索認定資格
Google 広告ディスプレイ認定資格
Google 広告モバイル認定資格