403 forbiddenとは？原因や解決方法を簡単に解説

Webサイトを閲覧していて、内容が表示されないエラーに遭遇したことはないでしょうか。もしくは、管理しているWebサイトへ試しにアクセスしたところ、エラーで表示されないトラブルに見舞われている方もいるかもしれません。多くの場合、こうしたWebサイトが表示されないエラーは「403 forbidden」という状態に該当します。

ユーザーにとってもWebサイト管理者にとっても好ましくないエラーのため、「解決したい」とお考えの方も多いでしょう。この記事では、この403 forbiddenの概要や原因、具体的な解決方法について解説します。

監修者

石田 哲也

Twitter：@te2319
株式会社ニュートラルワークス 取締役CMO。1984年生まれ。高校卒業後にISD株式会社を起業。その後、株式会社オプトでWebマーケティングを学び、株式会社メタップスなど複数のベンチャー企業にて事業立ち上げを経験。前職はワンダープラネット株式会社でゲームプロデューサーとしてスマホゲームアプリの制作に従事。2018年に地元の神奈川へ戻り、ニュートラルワークスに入社。SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善～ゲームアプリ制作や数十万フォロワーのSNSアカウントの運用経験などWebビジネス全般を守備範囲とする。

■経歴
2003年　ISD株式会社/起業
2009年　株式会社オプト/SEMコンサルタント
2011年　株式会社メタップス/シニアディレクター
2013年　ライブエイド株式会社/執行役
2016年　ワンダープラネット株式会社/プロデューサー・BizDev
2018年　株式会社ニュートラルワークス/取締役CMO

■得意領域
Webサイト改善
SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告

■保有資格
Google アナリティクス認定資格（GAIQ）
Google 広告検索認定資格
Google 広告ディスプレイ認定資格
Google 広告モバイル認定資格

執筆者

株式会社ニュートラルワークス

QUERYY(クエリー)編集部

QUERYY(クエリー)は、株式会社ニュートラルワークスが運営するデジタルマーケティング情報メディアです。

403 forbiddenとは？

403 forbiddenとは、Webサイトが何らかの原因により閲覧が禁止されている状態のことです。「forbidden」は日本語で「禁じられている」を意味します。

Webサイトが閲覧禁止になっているため、ユーザーは求める情報にたどりつけていません。このことから、403 forbiddenに遭遇したユーザーは高確率でそのサイトを離脱します。

また、403 forbiddenでWebサイトを閲覧できない状態が長引くと、クローラーにエラーとして認識されることがあります。そのため、403 forbiddenはSEO対策上も避けるべき問題です。Webサイトの管理者は意図していない403 forbiddenの原因を解明し、解決する必要があります。

403はHTTPステータスコードのひとつ

「403」は、サーバーからユーザーに送信されるHTTPステータスコードのひとつです。HTTPステータスコードとは、ウェブブラウザのリクエストに対してサーバーから送られるレスポンスの内容を示すコードのこと。3桁の数字によってレスポンスの内容を表しています。

HTTPステータスコードは100番台から500番台まで存在しています。それぞれのステータスごとに違った役割がありますが、大まかな役割は100番台ごとに分類可能です。

HTTPステータスコードの100番台ごとの役割は以下の通りです。

• 100番台：継続
• 200番台：リクエスト完了
• 300番台：リダイレクト
• 400番台：リクエスト失敗
• 500番台：サーバーエラー

403 forbiddenは、リクエスト失敗、つまりリクエストを正しく処理できない状態に分類されます。

403 forbiddenエラーは基本的にユーザー側では解決できない

403 forbiddenは基本的にユーザー側で解決できるエラーではありません。多くの場合、403 forbiddenは管理者側の設定ミスや意図的な設定によって発生します。

設定ミスによって403 forbiddenが起きている場合は、時間が経過するとWebサイト管理者側の対応によって解決することがあります。Webサイトを閲覧したい場合は、日を改めて訪問してみるとよいでしょう。

Webサイト管理者とコンタクトをとれる場合は、対応するように問い合わせてみるのも選択肢のひとつです。

しかし、例外的にユーザー側で403 forbiddenを解決できる場合があります。以下では、ユーザー側で実施できる2種類の403 forbiddenの解決方法についてご紹介します。

海外のVPNを使用している場合はオフにしてみる

海外のVPNを使用して国内のWebサイトにアクセスしようとしている場合は、一度VPNをオフにしてみましょう。Webサイトによっては、国外からのアクセスを拒否している場合があります。海外のVPNを使用しているとアクセス元に関わらず海外からのアクセスとして認識され、Webサイトによっては拒否されることがあるのです。

VPNを使用している場合は、VPNをオフにするか、接続先を国内のサーバーに変更してみてください。403 forbiddenを回避して正常にWebサイトを表示できるようになることがあります。設定の変更方法は使用しているVPNアプリによって異なります。わからない場合は、マニュアルなどの資料を参照しましょう。

海外サイトの場合は海外VPNに接続してみる

海外サイトへのアクセスで403 forbiddenが表示される場合は、海外VPNに接続することで正常に閲覧できるようになることがあります。これは、上記の例と同様に、アクセス先のWebサイトが海外からのアクセスを禁止している可能性があるためです。海外VPNを利用すると「同じ国内からのアクセス」として認識され、403 forbiddenを回避できるケースがあります。

海外VPNに接続するためには、VPNアプリが必要です。VPNアプリとは、国や企業などのプライベートなネットワークに外部からアクセスするためのアプリのこと。インターネット上で多数のVPNアプリが提供されています。しかし、セキュリティが弱いものや、スパイウェアなどが仕込まれたものも少なくありません。VPNアプリをインストールする際は、必ず開発元やユーザーからの評判を確認してください。

403 forbiddenの主な原因と解決方法

ここまでは、ユーザー側が403 forbiddenを解決する方法をご紹介しました。しかし、多くの場合403 forbiddenはWebサイト管理者側のミスによって発生する問題です。自サイトで403 forbiddenが発生している場合は、以下のような解決方法を試してみてください。

アクセス権限・所有権に設定ミスがある

403 forbiddenが発生する理由として代表的なケースがアクセス権限・所有権の設定ミスです。具体的には、「.htaccess」というファイルの記述が間違っていることが考えられます。.htacdessとは、「Apache」というソフトウェアが使用されているWebサーバーを制御するためのファイルです。

.htaccessの記述を変えることで、意図的に特定のユーザーに対してアクセス制限をかけることや、Webサイトを保護することも可能です。しかし、意図せずに403 forbiddenが発生している場合は、.htaccessの記述ミスが考えられます。

indexファイルがサーバーに存在していない

indexファイルがサーバーにないことから、403 forbiddenが起きているケースも考えられます。Webサイトのトップケージには、「index.php」や「index.html」といったindexファイルが必要です。ディレクトリに直接アクセスする際に、これらのindexファイルが確認できない場合、403 forbiddenが発生することがあります。

通常、indexファイルはサーバー上に自動生成されます。しかし、Webサイトの管理で誤って削除してしまうことも少なくありません。サーバーにアクセスし、indexファイルが存在しているか確認してください。

indexファイルとは？

indexファイルとは、Webサイトのトップページに必要なファイルのことです。Webサイトにアクセスしたブラウザはindexファイルを探し、見つかったページをトップページとして表示します。「index.html」「index.htm」「index.php」といったファイル名がつけられていなければ、indexファイルとして認識されません。

アクセスが集中している

多くのユーザーがアクセスすることによって403 forbiddenが発生することがあります。これは、アクセスの集中によってサーバーに一時的な負荷がかかることが原因です。SNS上での拡散やインフルエンサーによる紹介など、一時的なアクセス集中につながるようなことによって起こります。

Webサイト管理によって起きる問題ではないため、通常は時間が経過すれば解決します。しかし、頻繁にアクセス集中による403 forbiddenが発生する場合は対応が必要です。平常時のアクセス数に対し、サーバーの容量が合っていないことが考えられます。容量が大きく、負荷に対して強いサーバーへの変更を検討しましょう。

ドメイン設定に問題がある

ドメインのDNS設定ミスによって403 forbiddenが起きている可能性があります。DNSとは「Domain Name System」の略称です。ドメイン名を管理・運用する役割を担っています。

DNS設定が適切に行われていない場合、ユーザーは対象ドメインへのアクセスを拒否されてしまいます。DNS設定は、サーバーの管理画面などから簡単に変更可能です。

レンタルサーバーの機能が誤作動を起こしている

レンタルサーバーのWAF機能が誤作動を起こしていることから、403 forbiddenが発生するケースがあります。WAF機能とは、「webアプリケーションファイアウォール機能」のこと。多くのレンタルサーバーに標準搭載されている、セキュリティ機能です。

WAF機能の利用によって、Webサイトは多様化するサイバー攻撃から守られています。多くの不正なアクセスをブロックするため、安全なWebサイト運営に貢献している機能です。しかし、誤作動によって問題のないアクセスをブロックしてしまう残念なこともあります。

WAF機能の誤作動によって403 forbiddenが起きている場合の対応方法はレンタルサーバーによって異なります。インターネットで解決策を調べてみましょう。レンタルサーバー問い合わせ窓口に相談すると、サポートが受けられることもあります。

403 forbiddenのまとめ

Webサイトを閲覧・運営していると、403 forbiddenに遭遇することは少なくありません。ユーザーとして遭遇した場合は、日をおいてWebサイトに訪問すると解決している可能性があります。VPNの設定によって解決することもあるため、海外サイトへのアクセス、もしくは海外からのアクセスの場合は試してみましょう。

Webサイト管理において403 forbiddenは、SEO上の評価を下げる要因になります。意図しない403 forbiddenが起きている場合は、今回ご紹介したような原因を探り、迅速に対処しましょう。