この記事のポイント
この記事で押さえておきたいポイントは以下です。
-
リスティング広告とは
-
リスティング広告とは「検索連動型広告」とも呼ばれており、検索結果の上部・下部に掲載されるテキスト広告のことです。ユーザーが検索するキーワードに連動して、表示させる広告を決められるため、狙っているターゲットに最適な広告を表示できます。
-
リスティング広告のメリット
-
ユーザーの検索キーワードに連動して広告が表示されるため、購買意欲の高いユーザーにアプローチできます。広告費用は「クリック課金制」であり、クリックされた分のみを支払う方式のため低予算から始められます。
-
SEOとの違い
-
リスティング広告を出稿すると即日で配信できる一方、SEOは記事公開から検索上位に自然に上がるまでは数ヵ月の期間を要します。新商品やキャンペーンなど情報の鮮度が重要なタイミングでは、リスティング広告が適しています。
Webサイトでの集客を検討する際、Web施策の一つである「リスティング広告」に注力したいと考える方は多いでしょう。リスティング広告の仕組みやメリット・デメリットを理解できると、狙っているターゲットにアプローチでき、CVR(コンバージョン率)の改善にもつながりやすくなります。
そこでこの記事では、リスティング広告の仕組みとやり方、広告出稿に向いている商材を解説します。運用のコツやリスティング広告のメリット・デメリットについても触れていますので、ぜひ参考にしてください。
<無料>資料ダウンロード
大手代理店出身のトップコンサルタントが御社のリスティング広告を運用!
目次
リスティング広告とは
リスティング広告とは検索連動型広告とも呼ばれており「Google」や「Yahoo!」などの検索結果画面に表示されるテキスト広告のことです。ユーザーが検索するキーワードによって表示する広告が決められるため、購買意欲の高い顕在層にアプローチできます。
例えば「薄毛 予防」と検索したユーザーに対し、リスティング広告で「育毛剤」を掲載すると、購入してもらえる可能性が高くなるでしょう。リスティング広告は、購買意欲の高いユーザーへのアプローチ力と費用対効果の高さが魅力の広告手法です。
リスティング広告の仕組み
続いて、リスティング広告の仕組みを見ていきましょう。
掲載される媒体は検索エンジン
リスティング広告が掲載される媒体は「Google」や「Yahoo!」などの検索エンジンです。リスティング広告は、ユーザーが検索エンジンで入力したキーワードに対して、指定の広告が表示される仕組みになっています。「スポンサー」と表示されているものすべてがリスティング広告です。
また、リスティング広告はご覧のとおりテキストで表示されます。広告効果を上げるためには、広告文の内容を簡潔かつユーザーの関心を引く内容にする必要があります。
料金体系は「クリック課金 × 入札形式(オークション)」
リスティング広告の料金体系は「クリック課金 × 入札形式(オークション)」で決まります。キーワードごとに入札価格が設定でき、他の広告主との競争に勝てれば最適な広告枠が獲得できます。
- クリック課金:ユーザーが広告をクリックすると費用が発生する
- 入札形式:特定のキーワードに対して1クリックされた時の費用を入札形式(オークション)で決める
例えば「薄毛 予防」のキーワードを1クリック200円で入札した場合は、クリック数ごとに以下の費用がかかります。
クリック数 | 費用 |
---|---|
100クリック | 200円×100クリック=2万円 |
1,000クリック | 200円×1,000クリック=20万円 |
5,000クリック | 200円×5,000クリック=100万円 |
入札価格を高く設定すると検索結果上位に表示されやすくなりますが、価格を上げすぎると費用対効果の悪化を招くため注意が必要です。
リスティング広告のメリット
リスティング広告のメリットとして、主に以下の4つが挙げられます。次項で詳しく見ていきましょう。
- 購買意欲の高いユーザーに配信できる
- 低予算で開始できる
- 即日配信できSEOより即効性がある
- リアルタイムで改善が可能
購買意欲の高いユーザーに配信できる
リスティング広告は、ユーザーが検索したキーワードに対して表示できるため、すでにサービスや商品に興味をもっている方にアプローチしやすいです。
例えば「ネクタイ プレゼント」というキーワードで検索するユーザーの多くは、ネクタイを購入しようと考えている方が多いでしょう。このようなユーザーに対し、リスティング広告で「おすすめのネクタイ」を表示すると、コンバージョンにつながりやすくなります。
低予算で開始できる
リスティング広告は「クリック課金制」であるため、クリックされた分のみ広告費が費用として発生します。そのため、手軽に始められる広告手法として人気があります。
ただし、コンバージョンに直結するキーワードは入札価格が高い傾向にあるため、予想よりも出費がかさみ、費用対効果が悪くならないよう注意しましょう。穴場のキーワードが見つけられると、広告費を抑えつつ売上アップが見込めます。
例えば「ネクタイ プレゼント」など直接的なキーワードではなく「父の日 ギフト」や「冠婚葬祭 ネクタイ」などのキーワードで集客を目指してみるのも良いでしょう。
即日配信できSEOより即効性がある
リスティング広告は、即日配信が可能かつSEOより即効性があります。一方で、SEOは長期的に検索結果の順位を上げていく手法であり、施策から効果が出るまでに4ヵ月〜1年ほどかかる傾向にあります。さらに、検索エンジンは上位表示できる基準を明確に公言していないため、SEOを実施したからといって必ず順位が上がるわけではありません。
リアルタイムで改善が可能
リスティング広告は、リアルタイムでパフォーマンスデータを得られるため、データを基にした修正・改善もすぐに反映できます。
例えば、出稿している広告のクリック率やコンバージョン率が予想を下回っている場合、広告文を変更すると即座に新しい文章が広告に反映されます。広告の変更だけでなく配信停止も可能です。
リアルタイムでの改善はバレンタインデーなどのイベントとも相性が良く、短期間で収益増加を狙う場面にも有効といえます。
リスティング広告のデメリット
リスティング広告には、メリットがある一方でデメリットも存在します。
ビジュアルでの訴求はできない
リスティング広告はテキストのみでの表示です。そのため、ビジュアルによる商品訴求をする場合は、ディスプレイ広告やソーシャルメディア広告と併用することをおすすめします。
広告をクリックしないユーザーもいる
広告に慣れているユーザーの中には、広告を避ける人もいます。HubSpotによる調査でも、64%のユーザーが「広告が迷惑で邪魔」と感じており、広告に良い印象をもっていません。この場合、ユーザーの多くは、広告よりも自然検索を優先して情報を探す傾向にあります。
対応策としては、広告文にユーザーがクリックしたくなるようなキャッチコピーを付け加えたり、具体的なメリットを提示したりといった対策が必要となります。また、競合が少ない適切なキーワードや穴場キーワードを選定することも効果的です。
リスティング広告とSEOとの違い
リスティング広告とSEOの違いが理解できると、目的にあった施策が実施できるようになります。
リスティング広告は直接コントロールできる
リスティング広告では「キーワード」「広告文の内容」「入札価格」などを広告主が自由に設定できます。広告が掲載される場所は「広告ランク」によって決まり、広告ランクは「品質スコア」と「入札単価」が用いられますが、質の高い広告内容で入札単価を高めに設定できれば、最も集客しやすい1ページ目の上部が狙えます。
一方で、SEOは掲載箇所に関してリスティング広告のように明確な指標が公表されていません。検索エンジンのアルゴリズムによって掲載順位が決まるため、広告主が直接コントロールするのは困難です。
リスティング広告は検索結果にすぐに掲載できる
リスティング広告は、検索結果にすぐに反映されるため、新商品の開発やキャンペーンのタイミングなど情報の鮮度が大切な場面でも役立ちます。その点、SEOの場合は検索上位を獲得するまでに多くの労力と時間を費やします。
リスティング広告に向いている商材
ここからは、リスティング広告に向いている商材を紹介します。
客単価や粗利が高いもの
不動産やリフォームのような高額な商品は1件あたりの売上額が大きいため、広告費をかけても十分なリターンが見込めます。例えば、リフォーム案件1件の成約で数百万円の利益が見込める場合、クリック単価を高く設定しても、数件成約するだけで広告費が回収できるでしょう。
その半面、不動産など客単価や粗利が高い商材は競合との競争が激しいため、クリック単価が上がりやすい傾向にあります。客単価の高い商材を扱う際は、リスティング広告のリアルタイムデータを分析して、広告文やランディングページを修正・改善し最適な条件に調整していきましょう。
リピートが見込めるもの
化粧品や健康食品は一度購入して満足すると、定期的に同じ商品を購入する傾向にあります。サプリメントやスキンケア製品を購入した場合、満足していれば「次は違う商品にしよう」とはならず、同じ製品を買うことが多いです。初回購入特典や割引など初回購入のハードルを下げられれば、新規ユーザーの獲得につながるかもしれません。
しかしながら、健康食品や化粧品は薬機法の対象となるため、広告表現に十分注意する必要があります。
薬機法に違反すると、懲役刑や罰金などの実刑判決まで発展する可能性があるため、広告を出稿する前にしっかりと確認していきましょう。
商品の優位性があるもの
買いたいものが決まっているユーザーは、検索から最短距離で購入できるページを利用する可能性が高いです。テキストのみの表示であっても「安さ」や「人気商品」と打ち出せる商品は、ユーザーの関心を引きやすくなります。知名度が高い商品に対しては「ベストセラー商品」や「口コミ好評価」などの信頼性を強調した訴求によりユーザーの購買意欲が高められるでしょう。
悩みに関するもの
リスティング広告は「顕在ニーズ」が明確なユーザーに対し、直接的で具体的な解決策を提示できる特徴があり、高いコンバージョン率が期待できる広告手法です。
例えば、カードローンを求めているユーザーに対して「低金利で借り換え可能」や「即日融資可能」などのメリットを提示する訴求方法があります。今すぐ何かが必要なユーザーは、早急な答えを求めている可能性があり、コンバージョンにつながりやすいです。
一時的にニーズが高まるもの
例えば、「おせち 予約」や「お中元 おすすめ」など、季節に応じた購買意欲の高いキーワードを押さえると、コンバージョン率の向上が期待できます。リスティング広告は費用をかけるほど検索上位に表示されやすくなるため、需要のピークにあわせて広告を展開させることで、ターゲットにリーチしやすくなるのです。
競合他社がリスティング広告をリピート出稿しているもの
競合他社がリスティング広告を繰り返し出稿している商材は、同じような施策を実行すると、高い費用対効果が期待できるかもしれません。しかしながら、競合との入札価格の競争が激しくなると、費用対効果の悪化を招く可能性があるため注意が必要です。
リスティング広告配信のやり方
次に、リスティング広告のやり方を見ていきましょう。
手順1.広告アカウントを開設する
導入手順 | 概要 |
---|---|
1.プラットフォームを選択 | 「Google広告」「Yahoo!広告」のどちらかのプラットフォームを選択する |
2.基本情報を入力 | ビジネス情報、支払い情報、アカウント設定(タイムゾーン、言語など)を入力する |
リスティング広告を始めるための最初のステップは、広告のアカウント開設です。入力情報に誤りがあると即日配信できないため、入力ミスには注意してください。
Google広告(リスティング広告)のやり方を解説
手順2.配信条件を設定する
設定条件 | 概要 |
---|---|
ターゲット設定 | 対象とする地域、時間帯、年齢、性別などを設定する |
キーワードの選定 | 広告表示のキーワードを選定する。キーワードに対して「完全一致」か「部分一致」かも選択できる |
予算や入札単価を設定 | 1日にいくらまで広告に予算をかけるかを設定する |
次に、配信情報を細かく設定します。条件を絞ることでターゲットとするユーザーからのクリックが期待でき、高い費用対効果が見込めます。キーワード選定や予算などはリアルタイムで変更できるので、データを確認しながら費用対効果が高くなるよう調整しましょう。
リスティング広告のキーワード選びのポイントとは?
手順3.広告文を作成して配信する
広告文のポイント | 概要 |
---|---|
広告文にキーワードも含める | ユーザーが自分のニーズに合った広告だと認識できる |
CATを使用する | 広告文に「今すぐ購入」など、具体的な行動を促すフレーズを入れる |
最後に、広告文を作成してリスティング広告を配信します。広告文では、ユーザーの悩みやニーズに対する解決策が提示できると、クリック率の向上や売上アップが見込めます。
リスティング広告の広告文の作り方!コツ7つを徹底解説
リスティング広告を成功させるためのポイント
リスティング広告を成功させるためのポイントとして、主に以下の3つがあります。
- 魅力的な広告文を作る
- PDCAが回せる設計をする
- 費用対効果の高いキーワードを優先して投資する
魅力的な広告文を作る
魅力的な広告文とは、ユーザーが「悩みを解決できそう」と感じてもらえる文章のことです。ポイントを以下に紹介します。
- キーワードに対する顕在ニーズを考える
- ニーズが解決できる方法を具体的に記載する
- 行動を促すCTAを広告文に含める
- 期間限定など損失回避の心理にも働きかける
広告文を作成する際の注意点として「過剰な表現」や「誤解を招く内容」にならないよう意識しましょう。広告文が過剰で実際の商品と異なる場合は、顧客の信用を失いリピートされなくなる可能性があります。
PDCAが回せる設計をする
リスティング広告の成功には、PDCAが不可欠です。PDCAサイクルとは「P:Plan(計画)」「D:Do(実行)」「C:Check(評価)」「A:Act(改善)」のことで、継続的な改善を行っていく戦略を指します。PDCAサイクルを実施して広告の効果を最適化し、費用対効果が高くなる広告運用を行いましょう。
【課題別】リスティング広告の改善ポイントを解説
費用対効果の高いキーワードを優先して投資する
リスティング広告を成功させるためには、どのキーワードの費用対効果が高いのかを費用と売上のデータを見ながらチェックします。人気のキーワードは資金が豊富な企業も参入してくるため、費用をかけても売上が伸びない可能性も考慮して分析します。
例えば、売上が上がっている商品の場合でも、競合との競争により広告費が莫大にかかっていれば、費用対効果は悪いと判断できるでしょう。費用対効果の高いキーワードはそのまま優先して投資を継続し、売上が伸びていないキーワードに対しては選定からやり直すなどの対応が必要です。
リスティング広告についてのまとめ
リスティング広告は、ユーザーが検索したキーワードと連動して広告が表示されるため、ターゲットとするユーザーに適切にアプローチできる手法です。SEOとは違い、広告出稿から短期間で売上アップが見込めます。
ニュートラルワークスは、業界トップクラスの運用者による「リスティング広告運用代行サービス」を行っており、広告運用からランディングページの改善など、Webサイト全体を一括して制作から運用まで対応しています。
これまでに3,000社以上の実績がありますので、広告に関するサポートをご希望の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
<無料>資料ダウンロード
大手代理店出身のトップコンサルタントが御社のリスティング広告を運用!