マーケティング

2020.08.27

PDCAサイクルとは?PDCAはもう古い?これからはOODAループ?基本的なところから解説

PDCAサイクルとは?PDCAはもう古い?これからはOODAループ?基本的なところから解説

会議などで何度も聞いたことがあるPDCAについて、いまさら聞けないと思っていませんか?PDCAサイクルのメリットについて、PDCAに代わって注目を集めつつあるOODAループについてもわかりやすく解説します。

PDCAサイクルとは?

PDCAサイクルとは?

PDCAは新入社員研修で学ぶことも多く、仕事上でもよく耳にする言葉ではないでしょうか。PDCAは、以下の4つの英語の頭文字を取ったものです。

  • P: Plan(計画)
  • D: Do(実行)
  • C: Check(評価)
  • A: Action(改善)

もとは1950年代にアメリカの統計学者ウィリアム・E・デミング博士とウォルター・シューハート博士によって提唱された考え方で、継続的に品質管理や業務改善を行うための手法です。

PDCAを循環させて継続する「PDCAサイクル」という言い方もあります。PDCAの最後のステップAction(改善)が終了したら、最初のPlan(計画)に戻り、より良い品質管理・業務改善を継続して行う考え方で、一般的にはPDCAとPDCAサイクルはほぼ同義語として扱われています。

それではPDCAの各プロセスを見ていきましょう。

1、Plan(計画)

PDCAのPlan(計画)は、目標を設定し、それを達成するまでの業務計画(アクションプラン)を作成するプロセスです。目標に至るまでの情報を収集し、解決策の計画を立てていきます。この際、数字で把握できる指標を取り入れるなど、誰が見ても分かりやすく具体性のあるプランを設定することが大切です。

2、Do(実行)

PDCAのDo(実行)は、Plan(計画)で作成した目標やアクションプランをもとに実際に業務を行うプロセスです。ここでは「計画通りに実行する」だけでなく「計画が有効だったか」「より良い方法が考えられるか」という検証を行うことも必要になります。

そのため、「計画の進捗や途中経過を記録する」「計画通りに進まない場合も記録を残す」「計画通りに進まない場合は、無理に計画を遂行しようとしない」というポイントに注意して進めてください。

3、Check(評価)

PDCAのCheck(評価)は、Do(実行)を進めた結果、目標やアクションプランが達成できているか・計画通りに実行できたか、などを評価するプロセスです。Do(実行)のプロセスで計画通りに進まないことが明らかになった場合、その原因を分析します。

計画通りに業務が進んでいる場合なら、その成功要因を分析します。どちらの場合も、Plan(計画)で立てた数値目標と比較するなど客観的かつ具体的な検証結果をまとめることが重要です。

4、Action(改善)

PDCAのAction(改善)は、Check(評価)でまとめた分析・検証結果について改善すべき点を考えるプロセスです。このプロセスでは、以下のように複数の選択肢を持つようにします。

  • このまま計画通りに進める
  • いくつかの改善点を織り込みながら、計画を進める
  • 計画を中止または延期する

この先の選択肢に沿って、課題を検討・決定していきましょう。PDCAは、Action(改善)までたどり着いてもそこが終わりではありません。Action(改善)で得た改善点をもとに、また新たなPDCAを設定して繰り返していくことで、より良い品質管理や業務改善に繋げていきましょう。

PDCAサイクルのメリット、評価される理由とは?

PDCAサイクルのメリット、評価される理由とは?

PDCAサイクルは多くの企業で取り入れられていますが、PDCAを導入するメリットは何でしょうか? 主なポイントを3つ解説します。

PDCAのメリット1:今の課題が明確にわかる

PDCAの導入により、現状の課題や改善すべき点が明確になります。PDCAはPlan(計画)のプロセスで、達成すべき目標を定め、数値による指標を取り入れたアクションプランを作成します。そしてDo(実行)のプロセスではアクションプランに対する達成度や不足要素、目標に対する成果や失敗などが数値で明確に見えてきます。これにより現状の課題や改善すべき点が明確になるのです。

PDCAのメリット2:目標ややるべきことが具体的になる

PDCAを導入することで、目標ややるべきことが具体的になります。Plan(計画)のプロセスで明確に目標や数的指標を設定するため、Do(実行)・Check(評価)プロセスでは当初計画した数的指標や最終目標との差異を確認できます。その結果、数値を見ながら「今やるべきこと」を具体的に把握しやすくなります。

PDCAのメリット3:やるべきことに集中できる

PDCAに沿って業務を進めると、やるべきことに集中できるようになります。Plan(計画)によって組織や個人の目標を明確に設定すると、その目標に向かってアクションプランを実行するという分かりやすい道筋を引くことができます。具体的な計画に沿って「やるべきこと」に取り組めるため、労力のロスが少なくなり生産性の向上にもつながるでしょう。

PDCAサイクルを失敗せずに回すポイント

PDCAサイクルを失敗せずに回すポイント

PDCAを失敗せずに回すポイントを見ていきましょう。

ポイント1:目標は数値で設定し、具体的な計画を立てる

最初のPlan(計画)のプロセスで、目標は数値で設定し、具体的な計画を立てるようにしましょう。PDCAが失敗する多くの要因は「目標が数値でわかりやすく示されていない」「計画がふわっとして具体性に欠けている」という点にあります。

「Web流入を増やそう」という目標設定より「広告バナー経由の流入を10%、動画広告経由の流入を20%増加させ、新規成約を10件獲得しよう」といった数的指標で目標を設定すると、アクションプランの計画も立てやすくなります。

ポイント2:無理のない計画を立て、計画通りに実行する

PDCAのすべてのプロセスで重要なのが、無理のない計画を立てることです。あいまいな計画・現状から飛躍しすぎた計画を立ててしまうと、Do(実行)のプロセスでどのような行動を取れば良いか分からなくなってしまいます。

たとえば現状で月間売上が500万円の店舗に対して「来月の月間売上5000万円」という目標を設定しても、適切なアクションプランを計画することは難しいでしょう。実効性の高い、具体的な目標・計画を立てることが大切です。

また、当初設定した計画通りにものごとを進めていくことも大切です。計画通りに実行していなければ、Action(改善)のプロセスでその計画の良し悪しを検証することができなくなってしまいます。

ポイント3:計画の進捗を定期的に確認し、評価する

PDCAのDo(実行)のプロセスで重要なのが、のちの検証のために活動記録を残すことです。PDCAでは計画の進捗を定期的に確認し、評価するAction(改善)が欠かせません。

しかしPDCAは一般的に通常業務にプラスして導入されることが多いため、日々の記録を残したりPDCAを評価・確認する時間を取ったりすることが難しい場合もありますね。PDCAの好循環を維持するために、毎週曜日を決めてPDCAを振り返る時間をルーティンに組み込むなどの工夫をしてみましょう。

PDCAサイクルのデメリット、古いと言われる理由とは?

PDCAサイクルのデメリット、古いと言われる理由とは?

PDCAにはいくつかのデメリットがあり、各プロセスで失敗につながる要因があります。詳しく見ていきましょう。

Plan(計画)が上手くいかない理由

Plan(計画)のプロセスでつまずく要因は、具体性の欠如にあります。

  • 現状把握や現状分析ができていない
  • 設定した目標までのアクションプランが作成できていない

PDCAの基本は、計画と検証にあります。計画を実行し、それを検証することでまた新しい計画を立てていくPDCAサイクルでは、達成目標や数的指標を取り入れたアクションプランなど、具体性のある計画を設定できるかどうかが成否を分ける要因となります。

Do(実行)が上手くいかない理由

Do(実行)のプロセスでつまずく要因は、計画性の欠如にあります。

  • とにかく根性で頑張ろう
  • できることから優先で始めよう

このような計画性のない取り組み方は、良い結果を生みません。また、計画が長期になる場合、目の前の業務を場当たり的にこなす方法では、最終目標を意識できなくなってしまいます。短期目標を設定して計画を細かく分けるなど、PDCAを短めに区切る方法もおすすめです。

Check(評価)が上手くいかない理由

Check(評価)のプロセスでつまずく要因は、評価基準の欠如にあります。

  • もう少し頑張ってほしい
  • だいたいできていると思う

このような抽象的であいまいな評価基準では、検証作業がうまくいきません。また、「〇〇君は優秀だから今回も上手くいっているだろう」などと評価者の個人的な主観によって検証結果がブレたり見逃しが発生すると、計画の進捗にも影響がでてしまいます。PDCAにおけるCheck(評価)は、数的指標や客観的な判断を用いて具体的な検証作業を行う必要があります。

Action(改善)が上手くいかない理由

Action(改善)のプロセスでつまずく要因は、実行力の欠如にあります。Check(評価)プロセスで具体的な改善点や課題が明確になっても、それに取り組む行動力やリソースが不足していれば、PDCAサイクルは途中で途切れてしまいます。

  • 改善の可能性がある施策を試してみる
  • 改善率が悪ければ、思い切って課題自体の見直しを行ってみる

問題に対して何らかのAction(改善)を行わなければ、最初のPlan(計画)は達成できませんし、次のPDCAサイクルを回すこともできなくなります。

PDCAサイクルに変わって注目されているOODAループとは?

PDCAサイクルに変わって注目されているOODAループとは?

PDCAサイクルに変わって注目されている問題解決手法にOODAループ(ウーダ・ループ)があります。OODAは以下の頭文字を取ったものです。

  • O:Observe(観察)
  • O:Orient(状況判断、方針決定)
  • D:Decide(意思決定)
  • A:Act(行動)

OODAループはアメリカ空軍のジョン・ボイド大佐により提唱により提唱された意思決定と行動に関する理論で、以下のような流れで行います。

  1. 既存の品質管理や業務活動を観察し、データを収集する
  2. 観察をもとに状況を分析し、今後の方針を決定する
  3. 具体的な施策や行動などの意思決定を行う
  4. 実際に行動に移す

業務改善担当者やマネージャーなどがスピーディーに現状を把握し、改善策を実行するために用いられるのがOODAループなのです。

OODAループとPDCAサイクルの違い

PDCAサイクルとOODAループには、どのような差があるのでしょうか。2点の具体的な違いを解説します。

1点目は問題解決の流れです。PDCAではまず目標とアクションプランという計画を立てることから始まるのに対して、OODAではまず現状をありのまま分析することから始まります。

2点目は問題解決の方法です。PDCAでは当初の計画を見直しながら改善点を考えるため、既存の施策やリソースの範囲内で改善策を見つける傾向があります。対してOODAでは計画策定ではなく方向性を示しそれに沿った行動を考えるため、既存の施策に縛られない新しい解決策を見つけられる可能性が高いのです。

主に品質管理の世界で成果を出してきたPDCAサイクルですが、環境の安定した品質統制の世界ではなく外的要因の多いマーケティングやサプライチェーン、人事などの世界では「想定外」の事態が起こりやすく、PDCAの手法では対応できないことも多いのです。一方OODAループは外的要因が絡んだり想定外のことが起きたりする状況でも有効な手法といえます。

まとめ

PDCAサイクルはトヨタ自動車やソフトバンクなど大手企業ても取り入れられている手法です。ただし、中途半端な計画を策定すると失敗につながりますし、PDCAサイクルが会社内のすべての部門に適した問題解決手法というわけではありません。部門や課題によってはOODAループなど別の手法を取り入れながら、自社の目標達成に向けて業務改善を「続ける」ことが大切です。

PDCAサイクルやOODAループはWebサイト制作やリニューアル、ランディングページ制作にも活かせます。ニュートラルワークスはどんな打ち手をどう試し、その結果からどう改善するのかからお手伝いし、成果に繋がるWebマーケティングをサポートします。お困りごとがありましたら、お気軽にご相談ください。

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著者紹介

三木 五月

三木 五月

代表取締役社長

神奈川県の湘南でWeb制作会社を経営しています。湘南をシリコンバレーみたいにしたく、社員一丸で突っ走っています! 座右の銘は「好きこそものの上手なれ」