マーケティング

最終更新日: 2022.07.19

オウンドメディアの定義とは?成功事例をWeb制作のプロが目的別に紹介

オウンドメディアの定義とは?成功事例をWeb制作のプロが目的別に紹介

企業の広報やマーケティング担当者なら、「オウンドメディア」という言葉を目にしたことがあるのではないでしょうか。近年では、広報やマーケティングの有効な手段のひとつとして、認知が高まりつつあります。

しかし、オウンドメディアで得られる成果には、大きな差があるのが現状です。運用が成功しているオウンドメディアは、ほかのメディアとどのような点で異なるのでしょうか。本記事では、オウンドメディアの運用時に参考にしたい30の成功事例について、メディアのコンセプトや運用実績、具体的な施策や注目すべきポイントなどの観点から紹介します。

これからオウンドメディアの運営を検討している、もしくは運用中のオウンドメディアが成果につながっていない担当者の方は、ぜひ参考にしてください。

目次

オウンドメディアとは

オウンドメディアとは

オウンドメディアとは、「自社で保有しているメディア」を意味します。自社で保有する全てのメディアを総称するため、ホームページやSNS、パンフレットなども含みます。しかし、一般的には自社の情報を発信するWebマガジンやブログなどの媒体を指すことが多いです。

近年オウンドメディアが注目されているのはなぜ?

近年オウンドメディアが注目されているのはなぜ?

近年、オウンドメディアが注目を集めています。それは、オウンドメディアには優れた集客効果があり、自社サービスの収益拡大に役立つからです。オウンドメディアは従来のマーケティング施策とは異なり、顧客にとって有益な情報を公開することが特徴です。

マス広告やインターネット広告のように企業側から働きかけるのではなく、企業の認知度を高めることで潜在的な顧客を獲得します。さらに、商品やサービスへの関心を持った顧客に実際の収益につながるようなアクションを促します。その結果、顧客が資料請求や成約などの「コンバージョン(CV)」に至ります。

一見すると遠回りなマーケティング施策に思えますが、オウンドメディアの運用に成功すると、従来の施策を凌駕するほどの効果を得られます。そのため、オウンドメディアの認知が高まっている理由を理解しておくことは、自社のオウンドメディアで成果を出すために重要です。本章では、下記3つの観点からオウンドメディアの魅力を解説します。

  • SNSの普及により拡散されるコンテンツの重要性が高まっている
  • 年々インターネット広告の効果が低下している
  • 半永久的なストック型メディアを構築できる

理由1.SNSの普及により拡散されるコンテンツの重要性が高まっている

近年では、SNSの爆発的な普及により、Web上のコンテンツの重要性が高まっています。総務省が発表した「情報通信白書令和3年版」によると、2020年のインターネット利用率は約85%となっています。13〜59歳の年齢層では利用率が90%を超えており、インターネットによる情報収集が一般的になっていることが分かります。

さらに、SNSの利用状況に着目してみると2020年の時点で7割を超えており、前年と比較すると5%ほど上昇しています。若い世代だけではなく、60歳以上の高齢者も半数近くがSNSを利用していることがポイントです。もはやSNSは多くの人にとって、情報収集やコミュニケーションのために欠かせないツールとなっています。

ひとくちにSNSといっても、TwitterやFacebook、InstagramやPinterestなど、さまざまな種類が存在します。SNSの特徴は、ユーザーにとって「面白い」と感じてもらえる有益な情報は、ユーザー間でシェアされるという共通点もあります。SNSの拡散効果は絶大ですから、より自社を認知してもらうために、SNSを意識することが重要です。

オウンドメディアの運用とSNSには、密接な関連性があります。良質なオウンドメディアのコンテンツは、SNSユーザーによる拡散で認知度が高まるからです。ユーザー同士でコンテンツに関するクチコミが広がれば、より多くのユーザーがオウンドメディアに興味を持ちます。結果的にオウンドメディアの集客力が高まり、CV(コンバージョン)を獲得しやすくなります。

また、SNSには多くのフォロワーを抱えるユーザーや、各分野のオピニオンリーダーの役割を果たす「インフルエンサー」が存在します。ユーザーの購買行動を大きく左右することもあるので、SNSの影響力は決してあなどれません。そのため、オウンドメディアのコンテンツ制作に力を入れて、さらにSNSを運用した拡散を狙う企業が増えています

複数の集客チャネルを確保するために、自社でSNSアカウントの運用を行う企業も少なくありません。オウンドメディアとSNSアカウントを連携させれば、オウンドメディアへの誘導が容易になるだけではなく、ユーザーとの交流を行ってロイヤリティを醸成することも可能です。SNSが私たちの身近な存在になっている今だからこそ、オウンドメディアの価値も高まります。

理由2.年々インターネット広告の効果が低下している

オウンドメディアの重要性が高まっている背景には、従来のインターネット広告の宣伝効果の大幅な低下があります。特に、人々のネットリテラシーが高くなっており、インターネット広告に抵抗を感じるユーザーが年々増えてきています。実際に、主要なインターネット広告のクリック率は低下しており、バナー広告は0.1%〜0.01%、リスティング広告は3%前後しかありません。

こうした状況の背景には、インターネット環境の発達にあります。現在では、必要な情報は自身で検索して入手することが一般化したため、企業側からの積極的な働きかけは好まれません。

自社の製品やサービスを強くアピールするような広告を見ると、ユーザーは企業から「押し付けられている」と感じます。インターネット広告は画面を占有して閲覧や操作の妨げとなるため、ユーザーの嫌悪感を招きやすいことも問題です。

インターネット広告の効果が低下したため、広告出稿にかかるコストが相対的に増大しています。費用対効果の低いインターネット広告へ、多額の予算をかけるのに違和感が生じ、インターネット広告に代わる新たなマーケティング手法として、オウンドメディアが注目されるようになりました。

インターネット広告の効果が低下し続ける一方で、オウンドメディアは優れた費用対効果を実現しています。

オウンドメディアが高い効果を発揮できる背景には、「ユーザー目線」での情報提供があります。インターネット広告はあくまで企業目線で、とにかく製品やサービスをプッシュします。しかし、自身で欲しい情報を手に入れられるようになったユーザーには、企業目線での広告はもはや通用しません。

一方で、オウンドメディアはあくまでユーザー目線で、ユーザーのニーズを満たすためにコンテンツを提供します。たとえば、マーケティングのサービスを提供する企業は、マーケティングに関する自社のノウハウを積極的に公開します。生活雑貨の販売企業であれば、ユーザーの実生活に役立つ知識を提供するでしょう。

このように、自社の知識を惜しみなくユーザーに提供することが、オウンドメディアの魅力です。オウンドメディアで有益な情報を得られたユーザーは、企業に対する信頼や愛着を強めます。

その結果、企業側から強く働きかけなくても、ニーズが生じた段階でユーザーは購買のアクションを起こすようになるのです。従来のインターネット広告で成果が出なくなった企業こそ、オウンドメディアの効果を強く実感できるでしょう。

理由3.半永久的なストック型メディアを構築できる

オウンドメディアの運用により、半永久的な「ストック型」のコンテンツを構築できます。SNSは「フロー型」のコンテンツであるため、発信した情報が一時的に大きな注目を集めてシェアされることはあっても、時間が経てば集客力は失われます。一方で、ストック型のコンテンツであるオウンドメディアは、情報が資産として蓄積されることが魅力です。

オウンドメディアで公開したコンテンツは、情報としての価値が失われない限り、企業の集客チャネルとして機能し続けます。しかも、良質なコンテンツ制作を続けることで、オウンドメディアの資産価値が高まっていきます。

コンテンツの数が増えるほど、検索エンジンにおける「自然検索」からの流入数も増えやすくなるからです。オウンドメディアと関連が深いのが「SEO」による「検索順位」です。基本的に、コンテンツ数が増えるほど、SEO評価は向上していきます。

これまでのマーケティング手法にはなかった、オウンドメディアならではの特徴です。株式会社WACULが行った調査によると、オウンドメディアはコンテンツ数の増加に伴い、集客数が指数関数的に高まることが証明されています

さらに、オウンドメディアはインターネット広告のような、多額のランニングコストがかからない点もポイントです。たとえば、Web上のリスティング広告やバナー広告は、広告料を支払い続けなければ出稿は終了します。

長期継続によって資産化することはなく、現在はクリック数の低下により費用対効果も悪化しています。つまり、従来のインターネット広告は、CPA(顧客獲得単価)の改善が困難な施策だということです。

オウンドメディアでも、Webサイトの維持費やコンテンツの制作費は必要です。しかし、長期的なROI(費用対効果)で考えてみると、運用期間が長くなるほど改善されていきます。

コンテンツ数に伴って成約数が増えることでCPAが低下し、オウンドメディアの収益に対する運用コストの比率が相対的に少なくなるためです。上記のグラフのように、累積コンバージョン数が増え続ける一方で、CPAは下がり続けます。ユーザーのニーズは定期的に発生するため、集客力が高くなったメディアは、コンテンツの制作数を減らしても安定的な成長が可能です。

顧客の信頼とロイヤリティを獲得できたオウンドメディアのポテンシャルは計り知れません。従来のマーケティング手法とは一線を画した費用対効果の高さがあるからこそ、オウンドメディアが注目されるのです。

新たなマーケティング手法「オウンドメディア」を運用する3つの目的

オウンドメディアを運用する3つの目的

オウンドメディアを立ち上げるときは、運用の目的を明確化することが重要です。どのような施策でも、目的がはっきりしていなければ、安定した成果を得ることはできません。

経営上の弱点や課題を克服したり、他社との差別化を図って収益を高めたりするなど、明確な目的を設定することがオウンドメディアを成功させるカギとなります。そもそも、何をもって「成功」とするのかも、運用の目的によって大きく異なります。

オウンドメディアの本質的な役割は「企業の課題解決」にあります。たとえば、問い合わせ数がなかなか増えないため、自社の存在をアピールして見込み客を獲得したい場合を考えてみましょう。この場合は、オウンドメディアを利用し、自社の名前を広く認知させることが必要になります。

実際にサイト閲覧者が増え、問い合わせが増えた時点で、見込み客とみなすことができるでしょう。この見込み客が大幅に増えた段階で、オウンドメディアは「成功」と言えるでしょう。オウンドメディアの方向性や実行すべき施策も、明確な目的があってこそ決まります

自社が抱えている課題を解決するために、ユーザー目線のコンテンツを継続的に提供していくことが、オウンドメディアの本質です。まずは、オウンドメディアの運用目的について、社内でコンセンサスを得ましょう。オウンドメディア運営の主な目的として、下記3つのものが挙げられます。

  • 会社や商品やサービスのブランディング
  • 会社の採用促進
  • 自社サービスや商品の見込み客の獲得

本章では、それぞれの運用目的の詳細や、目的を達成するために意識すべきポイントなどについて詳しく解説します。

目的1.会社や商品、サービスのブランディング

企業の商品やサービスの「ブランディング」を行えることは、オウンドメディアが持つ大きな魅力のひとつです。オウンドメディアを活用すると、企業が提供する商品やサービスなどに対して、ユーザーの認知度や好感度を高められます。オウンドメディアがブランディングに効果的な理由は、ユーザーの行動が従来のマーケティング施策と異なるという点にあります。

従来のインターネット広告では、ユーザーは視界に入った広告をクリックして、商材を「受動的」に消費していました。収益にはつながりますが、自社のブランドイメージや顧客ロイヤリティの強化は期待できません。

一方で、オウンドメディアはユーザー側に「知りたい」「購入を考えている」という強い欲求があり、自ら「意図的」に検索エンジンやSNSなどから流入します。ニーズのあるユーザーに良質なコンテンツを提供すれば、購買意欲はもちろんロイヤリティの醸成も可能です。

自身にとって有益な情報を得られることで「顧客目線の企業だ」という好感が得られるでしょう。その結果「この企業は信頼できる」という信頼に変わり、積極的に購買する意欲につながります。

商品やサービスの購入に至らなかったとしても、自社の業界や商材に関する情報を提供し続けることで、ユーザーのリテラシーを育成できます。将来的にユーザーニーズが生じたときに「あの企業で購入してみよう」と自社を想起させることもできるでしょう。

つまり、オウンドメディアによるブランディングは、直接的な成約だけではなく、将来の顧客につながる「見込み客」の獲得にも効果的だということです。独自の媒体や方針で、自社のブランディングや宣伝が行えることも特徴です。マス広告やインターネット広告は、あくまで既存の広告枠における広告となるため、どうしても他社と横並びの宣伝になりがちです。

一方で、オウンドメディアは自社が独自に運用する媒体なので、自社のイメージに合うデザインや施策により、ターゲット層に合うマーケティング戦略を展開できます。上記のさまざまな特色により、オウンドメディアは「第一想起(トップ・オブ・マインド)」の獲得に最適です。第一想起とは、ユーザーが特定の分野で最初に思い浮かべる、企業やブランドを指します。

たとえば、自動車というキーワードで「トヨタ」を思い浮かべる人にとって、自動車業界の第一想起はトヨタになります。オウンドメディアでは、自社の専門分野における有益な情報を繰り返し発信するので、業界内での知名度が高めやすくなるでしょう。
オウンドメディアのブランディングとは?メリットや企業事例を解説 オウンドメディアのブランディングとは?メリットや企業事例を解説

目的2.会社の採用促進

オウンドメディアの運用は、企業の採用活動の効率化にも貢献します。オウンドメディアに求人情報を掲載すれば、求人サイトや求人情報誌を利用する場合と比べて、採用の費用対効果が高くなるケースが多いです。求人情報を出稿するための費用が不要なことや、求職者のミスマッチを防ぎやすいことにあります。

求人媒体への出稿には相当な費用がかかる一方で、採用の検討に長い期間を要したり、採用後にミスマッチが発覚したりすることがあります。オウンドメディアは自社の媒体なので、求人情報の出稿コストはかかりません。しかも、掲載紙面や文字数などの制限もないため、自社の魅力や求職者に伝えたい内容を余すことなく記載できます。

採用のミスマッチが生じる大きな原因は、企業が理想とする人材のイメージと、求職者のスキルや意識にギャップがあるためです。求人媒体には、記載できる内容にさまざまな制約があるためミスマッチが生じやすく、事前にミスマッチを防ぐのが困難です。

一方で、オウンドメディアには文字数をはじめとする制約がないため、直接的かつ具体的に求職者へ自社をアピールできます。前述したように、オウンドメディアにはブランディングの効果があります。オウンドメディアで有益な情報を発信すると、自社ブランドの魅力やイメージだけではなく、企業の理念や社風もユーザーに伝わります。

求職者がオウンドメディアを訪れて、「雰囲気が合う」「社風に共感できる」と感じたとき、求人情報が掲載されていればエントリーしてみたくなるでしょう。

企業の製品やサービス、社風や理念をオウンドメディアであらかじめ知らせているので、自社が理想とする人材も集まりやすくなります。このような求人背景からミスマッチが減るので、採用にかかるコストを削減できるでしょう。

従来の採用活動では、多額のコストをかけて人材を採用してもミスマッチが生じ、短期間での離職者が出てしまうことが大きな弱点でした。このようなミスマッチが生じたからには、新しい人材の募集をしなくてはなりません。そこには、さらなる採用コストが必要となるため、求人のミスマッチは企業にとって大きな問題だったでしょう。

オウンドメディアを活用した採用活動を行えば、企業が理想的な人材を獲得しやすくなり、採用コストの削減にもつながります。コストに余裕が出るため、マーケティングやメディア運営に注力でき、全体的なビジネスの効率化を見込めるでしょう。

ただし、オウンドメディアの認知度が低ければ、求職者の流入も見込めません。まずは、メディアを十分に成長させて、求職者の誘導チャネルを構築することが大切です。

目的3.自社サービスや商品の見込み客の獲得

オウンドメディアの目的として、最も大きなものが「見込み客(リード)」の獲得です。見込み客は、将来的に自社の製品やサービスを購入する可能性が高い優良顧客をいいます。

業種や事業規模に関わらず、企業の収益を拡大させるために見込み客の獲得は欠かせません。良質な見込み客が多ければ、企業の収益は安定した展開をしやすくなります。オウンドメディアの魅力は、自社に理想的な見込み客をCV(コンバージョン)へ誘導しやすくなることです。

従来のマーケティング手法では、見込み客の獲得方法は電話や訪問営業、もしくはインターネット広告などで自社の商材を積極的にアピールするのが一般的でした。しかし、こうした企業目線での積極的なプッシュは、近年ではユーザーの不興を買うようになりました。

もちろん、状況によっては従来のマーケティング手法も有効ですが、多くのケースでは得られる成果に限界を感じるようになっています。一方で、オウンドメディアによるマーケティング成果は、各業界で急速に高まりをみせています。ユーザーのロイヤリティや信頼を得やすいことが考えられる勝因です。

オウンドメディアの運用目的は企業によりさまざまですが、いずれの場合もユーザーにとって有益な情報を提供しています。オウンドメディアのブランディング効果で、自社に魅力を感じたユーザーがコンテンツをフォローし始め、ニーズが発生したときに購買を検討する見込み客が増えるでしょう。

さらに、オウンドメディアは特定の対象者だけではなく、インターネット利用者全体へ向けて広く情報を発信できます。現在では、多くのユーザーが自身のニーズに気付いていません。オウンドメディアにより積極的に情報を発信すると、ユーザーのニーズや情報収集のプロセスに関与できます。ユーザーのニーズを顕在化させて、自社製品の購買へ誘導することも可能です。

たとえば漠然と「痩せたい」と思っている人が必要なものをイメージできるでしょうか。具体的な商品を知っている場合は、すでに行動を起こしているはずです。そんなとき、オウンドメディアでダイエットの方法やおすすめアイテムを紹介すれば「自分に役立ちそう」「試してみたい」と感じたユーザーが熱心な読者になってくれることも考えられます。

熱心な読者は、やがて「買ってみようか」という意欲が生じるでしょう。オウンドメディアによる情報発信で、顧客のロイヤリティはすでに高まっているので、商材の購入先の検討に自社があがる可能性は十分にあります。以上のように、オウンドメディアには素晴らしいポテンシャルがあるため、さまざまな企業から注目を集めています。

オウンドメディアを成功させるためには、適切なターゲット設定と運用戦略を基にして、ユーザーに徹底的に寄り添ったコンテンツを提供し続ける姿勢が大切です。
コンテンツマーケティングでリード獲得するコツを解説 コンテンツマーケティングでリード獲得するコツを解説

オウンドメディアを立ち上げるにあたっての障壁

オウンドメディアを立ち上げるにあたっての障壁

ここまで、オウンドメディアの魅力や目的について説明してきました。自社でもオウンドメディアを立ち上げたいと考えた担当者も多いのではないでしょうか?新しいことを始めるにあたって、社内でリスクを問われることは必ずおきます。ここからは、オウンドメディアを立ち上げるにあたっての障壁について理解していきましょう。

効果が出るまでに時間がかかりやすい

オウンドメディアは、立ち上げからすぐに期待通りの効果を得られるわけではありません。立ち上げたばかりのオウンドメディアは、コンテンツ量が少なくリーチできるユーザーも少ないです。

また、ユーザーからの認知度も低い状態ですし、SEOの評価が上がってくるのにも時間がかかるでしょう。このような状況では、ブランディングや見込み客の獲得は効率的ではないと言えます。

オウンドメディアは、コンテンツの拡大やブランディング、拡散を徐々にしていくことで、効果が膨れ上がる特徴を持っています。立ち上げたもののすぐに効果がでないという理由で、閉鎖してしまう企業も少なくありません。

これまで説明してきたように、拡大し効果を上げていくには、SNSとの連携や質の高いコンテンツを増やしていくことが肝になります。オウンドメディアの特徴や性質を理解し、戦略を練っていくことが重要です。

初期費用や運用コストがかかる

オウンドメディアを立ち上げる際は、期待通りの効果を得るためにも、メディアのデザインや方向性などをしっかりと練る必要があります。社内で解決できない場合は、外部にプランニングやデザインを発注することも少なくありません。将来的に得られる効果や削減できるコストが大きい一方で、初期費用や運用コストが先出しになることを理解しておきましょう。

どのくらいの期間からコストが回収できて、損益分岐に繋がるかなど、シミュレーションを出して準備し社内のプレゼンに臨むと良いでしょう。
オウンドメディア構築と運用費用は?費用シュミレーションも オウンドメディア構築と運用費用は?費用シュミレーションも

記事や動画などのコンテンツ制作や運用できる担当者が必要になる

オウンドメディアは、従来のインターネット広告とは異なることを説明してきました。これまでインターネット広告のみを行ってきた企業や担当者には、オウンドメディアを運用していくためのノウハウがないと言えるでしょう。

どのようにコンテンツを拡大していくか、どのようにSNSで拡散していくかなど、わからないことが多いはずです。成功するノウハウを見つけながら、実際に運用するとなると大きな負担となります。オウンドメディアやコンテンツに詳しい人材をすぐに採用するのも難しいものです。

こういったケースでは、コンテンツの作成や拡散を外部のプロに発注するケースも少なくありません。もちろん費用はかかりますが、プロと質の高いコンテンツを作りながら、ノウハウを貯めていくことも可能です。

また、立ち上げの初動からユーザーが求める質の高いコンテンツを作れるのもメリットでしょう。オウンドメディアを立ち上げる際の障壁や打開策を把握しておくことで、スムーズに進めることができますよ。

オウンドメディアの成功事例1.ブランディング

オウンドメディアの成功事例1.ブランディング

「ブランディング」を目的として運用を開始したオウンドメディアの中で、特に注目すべき10の事例は下記のとおりです。それぞれのオウンドメディアの特徴や実績、運用のポイントなどについて解説します。

  • サイボウズ式
  • THE BAKE MAGAZINE
  • 北欧、暮らしの道具店
  • Red Bull
  • 健康美塾
  • くらしの良品研究所
  • TERIYAKInews
  • FASHION HEADLINE
  • アマノ食堂
  • ソレドコ

自社企画のメディアでブランディングと採用促進に成功|サイボウズ式

サイボウズ式

引用:サイボウズ式

「サイボウズ式」は、ソフトウェア開発企業の「サイボウズ株式会社」が運用している、「新しい価値を生み出すチームのメディア」がコンセプトのオウンドメディアです。運用開始は2012年で、IT関連の情報やビジネスパーソンにとって有益な情報を公開しています。サイボウズ式の概要は下記のとおりです。

メディア名 サイボウズ式
メディアURL https://cybozushiki.cybozu.co.jp
コンセプト 新しい価値を生み出すチームのメディア
運営会社 サイボウズ株式会社
運営開始時期 2012年5月
メディアの特徴 ・自社で企画やインタビューなどを行う
・ビジネスパーソンの共感を得られる内容
・ブランディングと採用双方での実績

サイボウズ式のメインテーマは、新たな価値を生み出すための情報提供です。すべての企画を社内で行い、会社や組織、働き方や生き方など、IT業界のみならず多くのビジネスパーソンの共感を得られるコンテンツ内容となっています。

離職率の高さやグループウェア製品の売上に課題を抱えており、ユーザーの認知向上とブランディングのためにオウンドメディアの運用を開始しました。他のメディアにはないオリジナリティーの高いコンテンツ制作が、基本的な運用方針です。

また、主目的がブランディングでありながら、あえて自社製品の積極的な紹介にはつなげず、ユーザー目線を徹底したコンテンツを貫いています。KPIをあえて設定せずメンバーの自主性に任せた企画立案を徹底したことも、同メディアの特徴だと言えるでしょう。

その結果、オウンドメディアの立ち上げから約3年半で月間平均20万PVを獲得し、離職率は28%から4%に低下しました。「働きがいのある会社」や「ダイバーシティ経営企業100選」に選出されたため、ブランディングだけではなく採用面でも優れた成果を達成しています。ブランディング成功の代表例だと言えるでしょう。

業界変革のためのメディア運営を徹底|THE BAKE MAGAZINE

THE BAKE MAGAZINE

引用:THE BAKE MAGAZINE

「THE BAKE MAGAZINE」は、チーズタルトを専門としている製菓企業「株式会社BAKE」が運用している、「製菓業界を変えるオウンドメディア」がコンセプトのオウンドメディアです。2015年に運用を開始し、製菓に新たな価値を付与するために役立つ情報を、積極的に提供しています。THE BAKE MAGAZINEの概要は下記のとおりです。

メディア名 THE BAKE MAGAZINE
メディアURL http://www.bake-jp.com/magazine/
コンセプト 製菓業界を変えるオウンドメディア
運営会社 株式会社BAKE
運営開始時期 2015年
メディアの特徴 ・製菓とテクノロジーの融合
・自社製品と競合製品を紹介
・メディア運用の手法を公開

THE BAKE MAGAZINEのメインテーマは、製菓業界を変えるための情報提供です。基本的なコンテンツ内容は、自社のブランドや製菓業界に関するものです。一方で、デザインやテクノロジーを活用して、お菓子に新たな価値を見出せるようなコンテンツも展開しています。

製菓業界全体が抱える、流通や宣伝などの分野が未発達な点に着目し、オウンドメディアの運用を開始しました。製菓業界の変革をテーマに、「他社メディアからの取材」「自社メディアで求職者を獲得」「社員のイベント出演」を目標に掲げています。目標達成のために、自社のブランディングを積極的に行ってきました。

その結果、初回記事で20,000PVを達成し、月間平均で70,000PVを獲得できるメディアに成長しました。さらに、求人サイトを利用しなくても自社サイトでの採用エントリーを獲得できるようになり、取材やイベントなどの依頼も増えています。ブランディングと採用の双方で、優れた成果を達成したモデルケースだと言えるでしょう。

独自の世界観を魅力的なコンテンツで表現|北欧、暮らしの道具店

北欧、暮らしの道具店

引用:北欧、暮らしの道具店

「北欧、暮らしの道具店」は、北欧由来の雑貨を扱う「北欧、暮らしの道具店」が運用する、「フィットする暮らし、つくろう」がコンセプトのオウンドメディアです。運用開始は2007年9月で、自社の世界観に共感できるユーザー層へ向けた、魅力的なコンテンツを展開しています。「北欧、暮らしの道具店」の概要は下記のとおりです。

メディア名 北欧、暮らしの道具店
メディアURL https://hokuohkurashi.com
コンセプト フィットする暮らし、つくろう
運営会社 北欧、暮らしの道具店
運営開始時期 2007年9月
メディアの特徴 ・自社の世界観を表現する
・商材紹介とユーザー目線を両立
・SNSとの連携で集客力の強化

「北欧、暮らしの道具店」の大きな特徴は、ECサイトとオウンドメディアが一体化している点です。コンテンツの内容は、自社の新商品に関する情報や編集部のミニコラム、日々の生活に活用できるお役立ち情報など多岐にわたります。

需要と供給のバランスが悪く商品の品切れが頻発するトラブルや、広告出稿費が売上高の15%を占めることが、同社の大きな課題でした。とくに、インテリア雑貨は薄利であるうえに購買頻度も低いため、自社独自の集客施策が必要でした。

ブランディングによる集客と売上の向上を目指し、「自身が読みたいもの」を制作するという方針のもとでコンテンツの制作を開始しました。自社商材の紹介だけではなく、収納方法や食器選びのような、ユーザーの実生活に役立つ情報を提供しています。そのため、売り込み感がなくユーザーの好感度を得やすい、魅力的なメディアに成長しました。

また、同社はSNSアカウントの運用にも積極的で、2021年11月現在でInstagramが116万人・Facebookは42万人・Twitterが4.5万人のフォロワーを獲得しています。とくに、Instagramはいち早く導入しており、画像コンテンツを積極的に活用することにより、集客力が大幅に高まっています。

これらの施策を導入した結果、月間1,300万PVを記録したり、2017年には売上高35億円を突破したりするなど、優れた成果を達成できました。現在でも、月間平均130万PVを超えるほど、集客力の高いメディアとして有名です。ユーザー目線を徹底したコンテンツ制作やSNSとの連携は、業界や企業規模を問わず参考にしたい点です。

メイン事業以外のコンテンツで多様な顧客へリーチ|Red Bull

Red Bull

引用:Red Bull

「Red Bull」は、「翼をさずける」のキャッチコピーで有名な、エナジードリンクの販売企業「レッドブル・ジャパン株式会社」が運用するオウンドメディアです。自社が運営する各種スポーツ事業や、クリエイティブ関連事業の情報を発信しています。Red Bullのオウンドメディアの概要は下記のとおりです。

メディア名 Red Bull
メディアURL https://www.redbull.com/jp-ja/
コンセプト 翼をさずける
運営会社 レッドブル・ジャパン株式会社
運営開始時期 不明
メディアの特徴 ・自社の主力事業にあえて言及しない
・良質でオリジナリティのあるコンテンツ制作
・幅広い層をターゲットにブランディング

「Red Bull」の大きな特徴は、コーポレートサイトそのものがオウンドメディアとなっている点です。同社は日本国内での認知度をより高めるために、オウンドメディアの運用を開始しました。

同メディアの特徴は、エナジードリンクにほとんど言及していないところです。同社が展開している、モータースポーツやウインタースポーツなどアスリート関連事業や、音楽などクリエイティブ関連事業の情報発信に徹しています。

アクティブなアスリートやクリエイターをターゲットとして、オリジナリティがあるお役立ち情報を提供し、その理念に共感できるファンを獲得することが目的です。

その結果、「アクティブな生活にはRed Bull」といったブランドイメージを確立し、メディアの月間PV数は2,000万に到達しました。あえて自社の主力事業ではない分野をテーマとして、幅広い顧客にリーチする姿勢は他の業界でも参考になるでしょう。

ユーザーの実生活に役立つ情報提供でロイヤリティ醸成|健康美塾

健康美塾

引用:健康美塾

「健康美塾」は、医薬品メーカーの「第一三共ヘルスケア株式会社」が運用しているオウンドメディアで、「美と健康のツボ」がコンセプトです。2016年2月に運用を開始し、美と健康に関するお役立ち情報や、症状や悩みの解消法などを公開しています。健康美塾の概要は下記のとおりです。

メディア名 健康美塾
メディアURL https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/kenko-bijuku/
コンセプト 美と健康のツボ
運営会社 第一三共ヘルスケア株式会社
運営開始時期 2016年2月
メディアの特徴 ・ユーザー目線での情報提供の徹底
・オウンドメディア上でプレゼント企画の開催
・複数のオウンドメディアやSNSとの連携

健康美塾は、読者の健康意識と「クオリティ・オブ・ライフ」を高めることを目的として、ユーザーへの貢献を目指して設立されました。コンテンツの内容は、自社製品の紹介だけではなく、ユーザーの生活に役立つ情報の提供がメインです。運用目的そのものがユーザー目線を徹底しているため、KPIや数値は追求しない方針です。

同社では、「くすりと健康の情報局」という別のオウンドメディアも運用しています。そちらが具体的な症状の原因や対処法を解説する一方で、健康美塾は予防のための知識を提供していることが特徴です。また、同社の商品がもらえるプレゼント企画も毎月開催されているため、ユーザーが親しみを感じやすいようになっています。

こうしたオウンドメディアの運用施策が成功し、自社の商品やブランドの名称と企業名が一致しやすくなり、企業の信頼性も向上するという効果を得られました。顧客目線を徹底したコンテンツ制作こそ、優れた成果を実現できることを示す理想的な事例だと言えるでしょう。

自社の研究結果を余すことなく公開して信頼を獲得|くらしの良品研究所

くらしの良品研究所

引用:くらしの良品研究所

「くらしの良品研究所」は、無印良品で有名な「株式会社良品計画」が運用するオウンドメディアで、「くりかえし原点、くりかえし未来」がコンセプトです。運用開始は2009年11月ごろで、さまざまなジャンルを扱う多様性のあるコンテンツを展開しています。くらしの良品研究所の概要は下記のとおりです。

メディア名 くらしの良品研究所
メディアURL https://www.muji.net/lab/
コンセプト くりかえし原点、くりかえし未来
運営会社 株式会社良品計画
運営開始時期 2009年11月ごろ
メディアの特徴 ・自社ブランドのさまざまな研究結果を掲載
・ユーザーとのコミュニケーションを重視
・ユーザー目線での情報提供を心掛ける

くらしの良品研究所では、無印良品ブランドがこれまでに行ってきた、さまざまな分野の生活雑貨に関する研究結果が掲載されています。コンテンツ内容はライフスタイルや素材、日常生活の知恵などです。

同社はすでにコンセプトや商品などが、幅広く認知されている企業です。そのため、独自の世界観の発信やユーザーとのつながりを深めるために、くらしの良品研究所は設立されました。コンテンツのカテゴリーは、プロジェクトやリクエスト、コラムやローカルニッポンなど多岐にわたります。自社の商材の紹介ではなく、ユーザー目線での情報提供を心掛けています。

オンラインストアのアカウント所有者が参加できる、「IDEAPARK」と呼ばれるシステムも独特です。IDEAPARKでは、「こんなアイテムがあれば便利」「生産完了したアイテムを再販して欲しい」など、無印良品の製品に対して、さまざまなアイデアをリクエストできます。

オウンドメディアのトップページには、実現したアイデアやプロジェクトが掲載されています。ユーザーのニーズを満たしやすいため、ロイヤリティの醸成に効果的です。

オリジナリティが高く良質な記事を数多く掲載したことで、無印良品ブランドのさらなるブランディングに成功しました。熱心な研究結果や顧客目線での情報提供により、「価格だけではなく質にもこだわるイメージ」を醸成することもできています。

運営者自身による積極的な発信で新規ファンの獲得|TERIYAKInews

TERIYAKInews

引用:TERIYAKInews

「TERIYAKInews」は、実業家として有名な「堀江貴文」はプロデュースしている、全国のグルメを紹介するオウンドメディアです。「本当にうまい店が探せるグルメサービス」のコンセプトのもとで、2015年6月ごろに運用を開始しました。TERIYAKInewsの概要は下記のとおりです。

メディア名 TERIYAKInews
メディアURL http://teriyaki.me
コンセプト 本当にうまい店が探せるグルメサービス
運営会社 堀江貴文
運営開始時期 2015年6月ごろ
メディアの特徴 ・運営者自身が積極的に情報を発信している
・コンテンツ内容がグルメ紹介に徹している
・SNSや会員制サロンなど他の施策との連携

堀江貴文は自身でグルメアプリ「TERIYAKI」をプロデュースしています。同アプリでは全国各地の飲食店の中から、自身が注目したグルメを紹介していますが、その店舗数は膨大です。アプリで紹介しきれないグルメ情報を提供するために、TERIYAKInewsを開設しました。

コンテンツの内容はグルメ紹介に徹しており、他のジャンルに関する記事はありません。TERIYAKInewsを訪れるユーザーは、とにかくうまい店やおすすめグルメを求めています。運用方針を一貫して、顧客が求める情報のみを提供していることが、同メディアの魅力です。

TERIYAKIは公式SNSアカウントも運営しており、フォロワー数はTwitterが4万5千人、Facebookが2万3千人となっています。また、TERIYAKInewsには「TERIYAKI美食倶楽部」という会員制コミュニティサロンもあり、月額4,980円でさまざまな特典を楽しめます。

運営者自身が情報の発信者となってユーザーとのコミュニケーションを行い、熱心なファンを増やしていることが成功の要因です。

自社の話題を控えた中立視点の情報提供を徹底|FASHION HEADLINE

FASHION HEADLINE

引用:FASHION HEADLINE

「FASHION HEADLINE」は、ファッション業界の専門企業「株式会社ファッションヘッドライン」が運営するメディアです。2012年12月に開設し、ファッションのトレンドやアート、ライフスタイルなどの最新情報を提供しています。FASHION HEADLINEの概要は下記のとおりです。

メディア名 FASHION HEADLINE
メディアURL https://www.fashion-headline.com/
コンセプト 不明
運営会社 株式会社ファッションヘッドライン
運営開始時期 2012年12月
メディアの特徴 ・自社の業界を盛り上げるためのメディア運営
・自社ブランドや商品の紹介は最小限
・SNSからのユーザー流入数が特に多い

FASHION HEADLINEの運営会社である株式会社ファッションヘッドラインは、「三越伊勢丹ホールディングス」と「イード」の共同出資により設立されました。同社は縮小を続けるファッション業界を盛り上げるために、同メディアの運用を始めました。収益拡大よりは、ブランディングによる業界の認知度向上のための施策です。

コンテンツ内容はファッション関連を主体として、美容や美食、アートやライフスタイルなど多岐にわたります。三越伊勢丹に関する話題は全体の1割以下と少なく、中立性を重視した情報発信に徹していることが特徴です。東コレやパリコレ、上海の展示会の現地取材など、専門性を活かしたオリジナリティの高いコンテンツが人気です。

ユーザー目線のコンテンツ展開が成功し、オウンドメディアの立ち上げから約2年で300万PVを達成しました。中立を維持したコンテンツの評価が高いことや、SNSからの流入が多いことから、オウンドメディア運営の基本がいかに重要かを示す代用例です。

ターゲット層に刺さるコンテンツで新規顧客にリーチ|アマノ食堂

アマノ食堂

引用:アマノ食堂

「アマノ食堂」は、食品関連の大手メーカー「アサヒグループ食品株式会社」が手掛けるオウンドメディアです。2015年7月に「おいしい食・人・暮らしのあれこれが集まる場所」をコンセプトとして運用を開始し、同社のフリーズドライ食品「アマノフーズ」に関連するコンテンツを提供しています。アマノ食堂の概要は下記のとおりです。

メディア名 アマノ食堂
メディアURL https://amanoshokudo.jp/
コンセプト おいしい食・人・暮らしのあれこれが集まる場所
運営会社 アサヒグループ食品株式会社
運営開始時期 2015年7月
メディアの特徴 ・メインターゲット層へのリーチが目的
・企業らしさや営業色を抑えている
・自社商品以外の情報も積極的に提供する

同社のメイン顧客層は60代で、30代~40代の若年層を取り込めていないことに課題を抱えていました。そのため、30代の女性をメインターゲットとして、若年層へメッセージを発信するために同メディアを開設しました。運営方針は、企業らしさや営業色を出さずに、ユーザーへのブランディングを行うことです。

目的達成のために、同社は食材や調理アイテムの豆知識、初心者向けのレシピや著名人のコラムなど、ユーザーの実生活に有益なお役立ち情報の提供を徹底しました。自社商品の宣伝はできるだけ控えて、おすすめスイーツ店の紹介などターゲット層の30代女性に刺さるコンテンツも展開しています。

PV数やセッション数、検索順位を主なKPIとして、公式Twitterでプレゼントキャンペーンを行うなどの企画も実施しました。その結果、運用開始から約3年で100万PVを達成して、ターゲット層の認知を高められました。広告らしさを抑えたコンテンツ制作が、いかに重要かを示す事例だと言えるでしょう。

宣伝色を抑えたコンテンツで新規会員の獲得に成功|ソレドコ

ソレドコ

引用:ソレドコ

「ソレドコ」は、オンラインショップで有名な「楽天株式会社」が運営するオウンドメディアです。2015年4月に運用を開始し、趣味を極めた大人を対象としてさまざまな情報を提供しています。ソレドコの概要は下記のとおりです。

メディア名 ソレドコ
メディアURL https://srdk.rakuten.jp/
コンセプト 沼メディア
運営会社 楽天株式会社
運営開始時期 2015年4月
メディアの特徴 ・印象的なコンセプトを設定
・多様なニーズを満たすコンテンツ
・自社ブランディングの達成

ソレドコの大きな特徴は、独自のキーワード「沼メディア」をコンセプトとしていることです。何かに夢中になって抜け出せなくなることを示す「沼にハマる」という表現から、趣味を極める人へのメディアを表現して名付けられました。コンテンツの内容もコンセプトどおりで、とにかく趣味への欲求を満たすためのさまざまな情報を提供しています。

同社の課題は、楽天市場を利用していないユーザーへのリーチでした。楽天非会員や若年層ユーザーへのリーチとエンゲージメントを達成するために、ブランディングを目的としてソレドコが設立されました。

多様な趣味を楽しむ人へ向けて、おすすめのアイテムをコンテンツ内で紹介します。文脈に沿う自然な形で楽天市場へ誘導し、楽天への認知を高めていることが特徴です。アイテムの紹介はあくまでアイデアのひとつになっているため、商品を押し付けられているような感じがありません。

ユーザー目線を意識した情報提供の結果、楽天非会員や若年層の流入に成功しました。読者数やブランディングにも大きな効果を得られています。新たな顧客層へのリーチを目指す場合は、ぜひ同社の成功事例を参考にしてみましょう。

オウンドメディアの成功事例2.採用促進

オウンドメディアの成功事例2.採用促進

採用促進を目的として運用されているオウンドメディアの中から、とくに注目すべき10の成功事例を紹介します。各オウンドメディアの特徴や成果、運用時のポイントなどについて詳しく見ていきましょう。

  • メルカン
  • CAREER HACK(キャリアハック)
  • ジモコロ
  • ミクシル
  • OnLINE(旧「LINE HR BLOG」)
  • FEATUReS
  • ナイルのかだん
  • UB Journal
  • フルスイング
  • コロプラ Be-ars

社員の日常を飾り気なく描いて求職者にアピール|メルカン

メルカン

引用:メルカン

「メルカン」は、フリマアプリで有名な「株式会社メルカリ」が運営するオウンドメディアです。2016年5月に「メルカリの人を伝える」をコンセプトに設立され、同社で精力的に働く人材の日常を公開しています。メルカンの概要は下記のとおりです。

メディア名 メルカン
メディアURL https://mercan.mercari.com
コンセプト メルカリの人を伝える
運営会社 株式会社メルカリ
運営開始時期 2016年5月
メディアの特徴 ・採用のミスマッチを減らすことが目的
・社員の日常を飾り気なく描いたコンテンツ
・英語版ページで海外人材の誘導も行う

メルカリの技術部門では中途採用がメインですが、採用のミスマッチが問題でした。これまで他社のメディアで取材を受けることがあっても、メッセージをうまく伝えられないことも少なくなかったのです。

そこで、自社の採用広報を行うために実施した施策が、自社のオウンドメディアの運用です。メルカリを利用したことがない読者にも、価値のあるコンテンツを提供し、将来的な採用候補者を獲得することが主な目的です。コンテンツの内容は、同社で勤務中のエンジニアやプログラマーが、メルカリでの勤務に関するエピソードを語るというものです。

求職者に社内の雰囲気や業務内容が具体的に伝わるだけではなく、飾り気のない自然な内容になっていることが特徴です。また、英語版のページも用意しており、海外の人材を獲得するためのチャネルも確保しています。

これらの施策により、メルカンは月間平均3万PVを獲得できるようになり、採用オウンドメディアとしては非常に高い集客数となっています。メルカリに対する認知が高まり、採用エントリーも増加しました。自社の採用を効率化したい場合は、メルカリの成功事例を参考にしてみましょう。

業界に関するお役立ち情報の提供で将来的な人材を獲得|CAREER HACK(キャリアハック)

CAREER HACK(キャリアハック)

引用:CAREER HACK

「CAREER HACK(キャリアハック)」は、求人情報メディアを展開している「エン・ジャパン株式会社」のオウンドメディアです。2012年に「テック業界で働く人のためのWEBメディア」をコンセプトとして運用を開始し、IT業界の関係者に有益な情報を公開しています。CAREER HACKの概要は下記のとおりです。

メディア名 CAREER HACK(キャリアハック)
メディアURL https://careerhack.en-japan.com
コンセプト テック業界で働く人のためのWEBメディア
運営会社 エン・ジャパン株式会社
運営開始時期 2012年
メディアの特徴 ・業界関係者に役立つ情報を提供
・さまざまな担当者へのインタビュー
・海外の事例やAI技術も詳細に解説

CAREER HACKでは、業界の専門的な情報を分かりやすく提供しています。主なターゲット層は、次世代のIT・Web・ゲーム業界を担う、エンジニアやデザイナー、プランナーやディレクターなどです。IT業界やWeb業界で働く人がより輝き、幸せなキャリアを手に入れられるようなメディアを目指しています。

コンテンツの内容は、自社を含めた業界内で活躍している人材にインタビューを行い、業務に役立つテクニックや開発秘話を紹介するものがメインです。ライフスタイルやワークスタイルが丁寧に描かれているため、読者の共感を得やすいことも特徴です。IT業界は非常に変化が早いため、最新のAI技術や海外の事例なども解説し、他社との差別化を図っています。

オウンドメディアの運用により、業界関係者の同社に対する認知度が高まり、人材を獲得しやすい環境が整いました。ユーザー目線でのコンテンツ提供が、採用ブランディングにも役立つことを示す代表例なので、ぜひ参考にしてみましょう。

地方密着型のコンテンツ掲載で採用エントリー数の増加|ジモコロ

ジモコロ

引用:ジモコロ

「ジモコロ」は、「株式会社アイデム」と「株式会社バーグハンバーグバーグ」が、共同で運営しているオウンドメディアです。2015年に「あなたがどこに暮らしていても、もっと地元が好きになる」のコンセプトで運用を開始し、地域密着型の情報を提供しています。ジモコロの概要は下記のとおりです。

メディア名 ジモコロ
メディアURL http://www.e-aidem.com/ch/jimocoro/
コンセプト あなたがどこに暮らしていても、もっと地元が好きになる
運営会社 株式会社アイデム
株式会社バーグハンバーグバーグ
運営開始時期 2015年
メディアの特徴 ・自社でインタビューを行った一次情報がメイン
・地元愛を感じられる内容で共感を得やすい
・アルバイトや正社員のエントリーが増加

「ジモコロ」とは、「地元(ジモト)に転(コロ)がっているネタを提供する」という意味で、地方に密着した情報を提供することが目的です。さまざまな面白いコンテンツを通じて、地方の採用活動を促進させるためにメディアの運用を開始しました。

株式会社アイデムは地方の求人サイト「イーアイデム」の運営しており、株式会社バークハンバークバーグはコンテンツ制作サービスを提供しています。両社それぞれの強みを活かし、実際に取材を行って取得した一次情報を基にしたコンテンツ制作を心掛けました。品質とオリジナリティが高く、地元愛を感じられる内容となっていることが特徴です。

オウンドメディアの運用施策が成功し、アルバイトや正社員の採用エントリーが増加しました。株式会社アイデムのブランディングにより、地方の求人情報が同社のイメージと結びつくようになったためです。自社の採用効率化のためには、オウンドメディアによるブランディングが効果的であることがよく分かります。

スタッフの飾り気ない日常の紹介で採用ブランディング|ミクシル

ミクシル

引用:ミクシル

「ミクシル」は、ソーシャル・ネットワーキング サービスの「ミクシィ(mixi)」や、スマホアプリを開発する企業の「株式会社ミクシィ」のオウンドメディアです。2017年10月ごろに「ミクシィグループの魅力がまるわかり」のコンセプトで運用を開始し、ミクシィの企業やビジネス関連の情報を提供しています。ミクシルの概要は下記のとおりです。

メディア名 ミクシル
メディアURL https://mixil.mixi.co.jp/
コンセプト ミクシィグループの魅力がまるわかり
運営会社 株式会社ミクシィ
運営開始時期 2017年10月ごろ
メディアの特徴 ・自社の多様なサービスの紹介が目的
・スタッフの日常を飾り気なく表現
・メディアの成功で採用活動が効率化

同社は「mixi」「モンスターストライク」「チケットキャンプ」など、10以上のサービスを展開しています。固定観念にとらわれない多様性に富んだ事業を展開しているため、自社の各サービスの詳細や情報を紹介する場所が必要となりました。自社で活躍できる「ハイパフォーマー」を獲得することを目的として、自社のオウンドメディアを開設しました。

ミクシルという名称の由来は「ミクシィを知る」ことにあります。コンテンツの内容も名称と一致しており、自社で勤務するエンジニアやクリエイターなどにインタビューを行い、業務内容や社風などを紹介するものがメインです。現在の社内制度やカルチャーを構築した意図や、スタッフが開発に臨む想いや姿勢なども分かる内容となっています。

オウンドメディアの運用が成功し、同社は今まで以上に自社とマッチした人材を獲得できるようになりました。採用のミスマッチを防いで効率化を図るためには、オウンドメディアによる企業情報の提供が効果的であることが分かります。採用ブランディングを目指す企業は、ぜひ参考にしてみましょう。

職場環境や事業内容の積極的な紹介で求職者へアピール|OnLINE

OnLINE

引用:OnLINE

「OnLINE」は、メッセージアプリ「LINE」で有名な「LINE株式会社」が運営するオウンドメディアです。2012年から「たくさんのWOWへとつながるように。」のコンセプトで運営を開始し、自社のさまざまなチャレンジを紹介しています。OnLINEの概要は下記のとおりです。

メディア名 OnLINE
メディアURL https://line-online.me/
コンセプト たくさんのWOWへとつながるように。
運営会社 LINE株式会社
運営開始時期 2012年(2020年8月にリニューアル)
メディアの特徴 ・社内の事業やチャレンジを分かりやすく解説
・自社の社員の飾らない日常を表現する
・企業の理念やサービスに共感できる人材の獲得

OnLINEはもともと「LINE HR BLOG」という名称で運営されており、2020年8月にOnLINEとしてリニューアルされました。LINEはメッセージアプリだけではなく、さまざまな事業にチャレンジしています。こうしたチャレンジの姿勢をアピールするために、オウンドメディアの運用を始めました。

コンテンツの内容は、社内の取り組みをインタビューやレポートの形式で紹介するものがメインです。自社の人材やカルチャーをありのままに示すことで、採用のミスマッチを減らすことが目的です。通常の広報ではなかなか表現できない、飾り気のない企業の姿を表現できています。

「VISION」「CULTURE」「WORKS」の3つのカテゴリーで、記事のテーマが分かりやすく整理されていることも特徴です。上記の特徴的な取り組みにより、企業の理念やサービスに共感できる人材を採用しやすい環境が整いました。採用のミスマッチを減らしたい企業は、LINEの成功事例を参考にしてみるといいでしょう。

多様な事業の内容の紹介でハイパフォーマーの採用促進|FEATUReS

FEATUReS

引用:FEATUReS

「FEATUReS」は、メディアやゲーム関連の事業で有名な、「株式会社サイバーエージェント」が運営するオウンドメディアです。同社の「21世紀を代表する会社を創る」というコンセプトのもと2019年ごろに開設され、自社のビジネス手法を紹介しています。FEATUReSの概要は下記のとおりです。

メディア名 FEATUReS
メディアURL https://www.cyberagent.co.jp/way/features/
コンセプト 21世紀を代表する会社を創る
運営会社 株式会社サイバーエージェント
運営開始時期 2019年ごろ
メディアの特徴 ・採用のミスマッチを減らすためのメディア運営
・社員のインタビューを通じた自社の紹介がメイン
・専門的な技術も読者に分かりやすく解説する

サイバーエージェントは、AbemaTV・Cygames・Makuakeなどさまざまな子会社を所有しており、事業内容は多岐にわたります。各サービスの知名度は高くても、サイバーエージェント本社自体の認知度は、それほど高くありませんでした。そのため、採用のミスマッチが生じていたことが、同社が抱えていた課題です。

各分野で活躍するサイバーエージェントは、今後の成長のために優秀な人材を確保することが重要です。そこで、サイバーエージェントはオウンドメディアを立ち上げ、採用の強化を図ることにしました。社員にインタビューを行い、企業文化や業務内容を紹介するとともに、新しい技術など魅力的なコンテンツを提供しています。

オウンドメディアの運用により、同社で働く魅力が求職者に伝わり、高いパフォーマンスを発揮する人材を採用しやすい環境が整いました。これからは労働人口がますます減少していくため、優秀な人材の獲得はあらゆる企業の獲得です。同社の成功事例を参考にして、オウンドメディアによる採用ブランディングを検討してみましょう。

自社の温かい社風や人材の活躍を求職者に表現|ナイルのかだん

ナイルのかだん

引用:ナイルのかだん

「ナイルのかだん」は、デジタルマーケティング事業を展開する「ナイル株式会社」のオウンドメディアです。2018年7月ごろに運用を開始し、企業理念をアピールするためのコンテンツを提供しています。ナイルのかだんの概要は下記のとおりです。

メディア名 ナイルのかだん
メディアURL https://r-blog.nyle.co.jp/
コンセプト 事業家集団〜事業への本気が集う場所
運営会社 ナイル株式会社
運営開始時期 2018年7月ごろ
メディアの特徴 ・社風の誤解を解消するためのオウンドメディア
・多様な人材が自社で活躍していることをアピール
・社員の人間味や温かさなどが伝わるコンテンツ

同社は「事業家集団」という組織コンセプトを掲げて、SEOを主軸としたデジタルマーケティング事業や、モバイルアプリなどの事業を広く展開しています。しかし、自社の企業理念や採用基準などが正確に伝わっていないことに課題を感じ、オウンドメディアの運用を開始しました。

コンサルティング系企業であることや、社長や役員の経歴などから、同社は高学歴専用のエリート集団だと誤解されやすい傾向がありました。しかし、実際には学歴や職歴にとらわれず、さまざまなバックグラウンドがある人材が活躍する多様性のある企業です。こうした「生のナイル」を求職者に知ってもらうことが、オウンドメディア運用の目的です。

サイトデザインはシンプルにして、社員の人間味や温かさが伝わるようなコンテンツ内容となっています。こうしたオウンドメディア施策により、自社とマッチした人材を獲得しやすい環境を構築できました。社風をアピールしたい場合は、同社の成功事例を参考にしたオウンドメディア運営がおすすめです。

求職者が望む情報提供の徹底で採用力の強化に成功|UB Journal

UB Journal

引用:UB Journal

「UB Journal」は、情報関連企業の「株式会社ユーザベース」が運営するオウンドメディアです。「見えない常識から、自由になろう」をコンセプトに掲げ、自社のミッションや価値観などを積極的に発信しています。UB Journalの概要は下記のとおりです。

メディア名 UB Journal
メディアURL https://journal.uzabase.com/
コンセプト 見えない常識から、自由になろう
運営会社 株式会社ユーザベース
運営開始時期 不明
メディアの特徴 ・マッチする人材獲得のためのオウンドメディア
・事業紹介と企業カルチャーの発信がメイン
・メディア内容が評価されてグランプリを受賞

株式会社ユーザベースは、ソーシャル経済メディアの「NewsPicks」や、業界情報プラットフォームの「SPEEDA」など、幅広いサービスを提供しています。しかし、企業の採用マッチングに課題を抱えていたため、自社の経営理念とマッチする人材の獲得を目指してオウンドメディアの運用を開始しました。

コンテンツの内容は、自社の企業理念を広くアピールするものや、プロジェクトを紹介するものがメインです。さらに、社員の素顔を表現して職場環境の温かさを伝えたり、充実した福利厚生を紹介したりするなど、求職者に「働きたい」と感じさせる工夫もこらしています。

オウンドメディアの導入により、自社が必要とする人材を採用しやすい環境が整い、採用活動の効率化が実現しました。さらに、2020年の「Owned Media Recruiting AWARD」でグランプリを受賞するなど、メディア自体も高く評価されました。求職者に刺さるコンテンツの提供が、採用体制の強化に効果的であることが分かる事例だと言えるでしょう。

企業と社員のポジティブな将来像を求職者にアピール|フルスイング

フルスイング

引用:フルスイング

「フルスイング」は、インターネット関連を展開する「株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)」が、運営しているオウンドメディアです。「DeNAの人と働き方の”今”を届ける。」をコンセプトに2017年10月ごろに運用を開始し、自社が携わったさまざまなプロジェクトを紹介しています。フルスイングの概要は下記のとおりです。

メディア名 フルスイング
メディアURL https://fullswing.dena.com/
コンセプト DeNAの「人」と「働き方」の”今”を届ける。
運営会社 株式会社ディー・エヌ・エー
運営開始時期 2017年10月ごろ
メディアの特徴 ・社員全体がフルスイングできる職場環境をアピール
・2つのカテゴリーしか設置しないシンプルなデザイン
・企業の将来性を感じさせるポジティブな内容

フルスイングは、DeNAの社員全員が思い切りバットを振って活躍するという、ポジティブな将来像を目指して名付けられた名称です。本質的な生産性を向上させるためには、社員の仕事への熱意を高めて、個々の能力を引き出せる環境を構築することが重要だと、同社は考えています。

こうした姿勢をアピールして、企業とマッチする人材を獲得するために、オウンドメディアの運用を開始しました。メディアのトップページには、「PEOPLE」と「CULTUREの2つのカテゴリだけが配置されています。求職者がシンプルに情報を得られるようにするためのデザインです。

コンテンツの内容は、自社のプロジェクトや理念を紹介するものがメインとなっています。一方で、「健康寿命の増進」や「子供たちの未来」のために、自社ができることをテーマとして扱うなど、企業の将来性に期待が持てるコンテンツを公開していることも特徴です。

こうした取り組みにより、DeNAは自社で活躍できる人材を、効果的に採用できるようになりました。オウンドメディアの成功には、企業の理念を実現させるための熱意と、ポジティブな将来設計が必要であることを示す代表例です。

ゲーム開発事業の想いやこだわりをイメージしやすい|コロプラ Be-ars

コロプラ Be-ars

引用:コロプラ Be-ars

「コロプラ Be-ars」は、オンラインゲームの開発企業である「株式会社コロプラ」が、運用しているオウンドメディアです。「エンターテインメントで日常をより楽しく、より素晴らしく」をコンセプトに掲げ、2015年11月ごろに運用を開始しました。コロプラ Be-arsの概要は下記のとおりです。

メディア名 コロプラ Be-ars
メディアURL https://be-ars.colopl.co.jp/
コンセプト エンターテインメントで日常をより楽しく、より素晴らしく
運営会社 株式会社コロプラ
運営開始時期 2015年11月ごろ
メディアの特徴 ・自社とマッチした人材を採用しやすい環境整備
・ゲーム開発のプロジェクトや想いを紹介
・求職者が知りたい情報も積極的に公開する

ゲーム関連事業の企業は離職率が高い傾向にあり、自社とマッチした人材を採用しやすい環境を整えることが同社の課題でした。そこで、自社の魅力や雰囲気を求職者にアピールするために、オウンドメディアを立ち上げました。

コンテンツの内容は、ゲーム開発のプロジェクト紹介や想い、企業が目指す将来像などを伝えるものがメインです。さらに、インターンや採用情報、社内制度の紹介やクリエイターのキャリアなど、求職者が知りたい情報も分かりやすく提供しています。企業のこだわりも分かるため、求職者が職場環境をイメージしやすいことも特徴です。

オウンドメディアの運用により、同社は自社で活躍できる人材を確保しやすくなりました。業界によっては離職率が高いため、採用コストが増大しやすいことが問題です。コロプラの事例のようにオウンドメディアを活用すれば、コストを抑えた効率的な採用活動を行いやすくなるでしょう。
採用オウンドメディアとは?メリットや始め方を解説 採用オウンドメディアとは?メリットや始め方を解説

オウンドメディアの成功事例3.見込み客の獲得

オウンドメディアの成功事例3.見込み客の獲得

オウンドメディアの運用目的として最も多い、見込み客の獲得に成功した事例を紹介します。下記10のオウンドメディアの設立理由や具体的な施策、注目すべきポイントなどについて詳しく見ていきましょう。

  • ferret
  • 侍エンジニア塾ブログ
  • LIGブログ
  • LISKUL
  • VERY
  • STUDY HACKER
  • ボーグル(BOWGL)
  • ボクシルマガジン
  • Knowledge/baigie
  • QUERYY(クエリー)

自社の強みを活かしたコンテンツ制作でリード獲得|ferret

ferret

引用:ferret

「ferret」は、Webマーケティングのコンサルタント事業を展開している、「株式会社ベーシック」のオウンドメディアです。「マーケターのよりどころ」のコンセプトで2014年に運用を開始し、Webマーケティングに役立つさまざまな情報を公開しています。ferretの概要は下記のとおりです。

メディア名 ferret
メディアURL https://ferret-plus.com
コンセプト マーケターのよりどころ
運営会社 株式会社ベーシック
運営開始時期 2014年
メディアの特徴 ・自社サービスの見込み客の獲得が目的
・自社の技術やノウハウを活かしたメディア運営
・運用開始からわずか半年間での急成長に成功

ferretの運営企業である株式会社ベーシックは、BtoB企業向けのWebマーケティングツールを提供するSaaS事業、各種メディア事業などを手掛けています。同社では、Webマーケターからの認知を高めて、将来的に自社サービスを利用する見込み客を獲得するために、オウンドメディアの運用を開始しました。

コンテンツの内容は「SEO対策」や「SNSマーケティング」など、現代のWebマーケティング戦略に欠かせない技術を紹介しています。同社ではすでにコンサルタント事業でノウハウを築盛していたため、それを活かす形でコンテンツの制作を開始しました。コンバージョンを獲得するための導線設計も、文脈に合わせて緻密に設置されています。

ferretの運用開始からわずか半年で月間100万PV、4年後の2018年には月間PV数が500万を突破するなど、優れた成果を達成できました。ユーザー目線でのコンテンツ制作で見込み客の獲得に成功した、模範的な事例だと言えるでしょう。

SEO対策で得られる効果と注意点を示す模範例|侍エンジニア塾ブログ

侍エンジニア塾ブログ

引用:侍エンジニア塾ブログ

「侍エンジニア塾ブログ」は、プログラミングスクールの「侍エンジニア塾」を運営する、「株式会社侍」のオウンドメディアです。自社のスクールの利用者の増加を目的として、プログラミングに関するさまざまなお役立ち情報を提供しています。侍エンジニア塾ブログの概要は下記のとおりです。

メディア名 侍エンジニア塾ブログ
メディアURL https://www.sejuku.net/blog/
コンセプト 不明
運営会社 株式会社侍
運営開始時期 不明
メディアの特徴 ・プログラミングスクールの集客力強化が目的
・SEOを非常に意識したコンテンツ構成
・SEO対策への偏重でエンゲージメントが低下

侍エンジニア塾は、プログラミング関連のオウンドメディアとして、最も大きな成功を収めた事例として有名です。常にSEOを意識したWebサイト構成となっていて、本文中にキーワードを何度も登場させて、検索エンジンに評価されやすいコンテンツを数多く掲載しています。

こうした積極的な施策により、月間PV数は300万を超えており、月間リード獲得数も数百件を超えています。SEO対策や収益の拡大という観点では、侍エンジニア塾は極めて大きな成果を得られたと言えるでしょう。一方で、侍エンジニア塾はSEO対策に偏重するあまり、ユーザーのエンゲージメントが大幅に低下した事例でもあります。

キーワードを意識しすぎてコンテンツが読みづらくなったり、肝心のプログラミング解説の質が低かったりするなど、侍エンジニア塾は、ユーザーから問題を指摘されることが増えました。このように、SEO対策は「諸刃の剣」となりかねません。見込み客獲得のためにオウンドメディアを導入する際は、くれぐれも「やりすぎ」には注意してください。

社員が自由に発信するメディアでユーザーの信頼を獲得|LIGブログ

LIGブログ

引用:LIGブログ

「LIGブログ」は、Webサイト制作やコンテンツ制作などの事業を展開する、「株式会社LIG」が運営しているオウンドメディアです。2012年から「社員ブログ=サラリーマンブログ」のコンセプトのもとで、社員の意見を自由に発信しています。LIGブログの概要は下記のとおりです。

メディア名 LIGブログ
メディアURL https://liginc.co.jp/blog
コンセプト 社員ブログ=サラリーマンブログ
運営会社 株式会社LIG
運営開始時期 2012年
メディアの特徴 ・多様な事業をそれぞれの担当者が紹介
・真面目の他に遊び心があるコンテンツも掲載
・他社との差別化を図りファンの獲得に成功

株式会社LIGの主力事業はWeb制作やソフトウェア開発ですが、ゲストハウス経営や地方創生など多様な事業を展開しています。社員も個性的な人材が多く、それぞれが担当する事業や思想などを発信して、ユーザーにアピールするためにオウンドメディアを開設しました。

メディアのカテゴリーは、「Web制作」「コンテンツ制作」「ゲストハウス」「コワーキング」など、事業ごとに細かく分類されています。専門分野のクリエイターが、技術的な内容からバズを起こせるような遊び心のあるものまで、幅広いコンテンツを掲載していることが特徴です。

社員自身が企業やビジネスの魅力をアピールすることで、他社との差別化を図りました。ファンを獲得できたことにより見込み客も増え、収益拡大も達成できています。真面目なコンテンツも重要ですが、遊び心のあるコンテンツも見込み客の獲得に有効であることを示す、興味深い成功例だと言えるでしょう。

積極的なノウハウ提供を惜しまない姿勢で飛躍的な成長|LISKUL

LISKUL

引用:LISKUL

「LISKUL」は、インターネット広告事業を展開する、「SO Technologies株式会社」のオウンドメディアです。「日本のすみずみまでWebマーケティングの力を」というコンセプトをもとに、2014年に運用を開始しました。LISKULの概要は下記のとおりです。

メディア名 LISKUL
メディアURL https://liskul.com
コンセプト 日本のすみずみまでWebマーケティングの力を
運営会社 SO Technologies株式会社
運営開始時期 2014年
メディアの特徴 ・業界の正しい情報を提供することを意識
・Webマーケターが抱える悩みを解決
・ユーザーに対してノウハウを惜しまずに提供

「LISKUL」は広告会社の支援を通じて、事業主のサポートを行っている企業です。Webマーケティングに関する問題を抱えている中小企業やベンチャー企業に対し、正しい技術やノウハウを提供するために、オウンドメディアを立ち上げました。コンテンツの発信を通じて、自社サービスの利用者を増やすことが狙いです。

同社のコンテンツは、Webマーケティング担当者が抱える課題に対して、解決策を提示する内容がメインです。Webマーケティングの多様化や複雑化により、最新情報や正確な情報を得ることは難しくなっています。こうした現状を打破するために、Webマーケターに自社が蓄積したノウハウを、惜しみなくユーザーに提供することを心掛けました。

LISKULは月間平均50万PVを獲得できるようになり、運用開始当初は3件だった見込み客の獲得数が毎月200件まで増えるなど、大きな効果を達成できました。一見不利なように思えるユーザーへの情報提供が、実は自社の収益拡大に効果的であることを示す模範例だと言えるでしょう。

戦略と施策の設計変更によりユーザー流入数が大幅に向上|VERY

VERY

引用:VERY

「VERY」は、雑誌やコミックなどの書籍を出版している、「株式会社光文社」のオウンドメディアです。美容やコスメ、子育てやライフスタイルなど、ママ層へ向けたさまざまなお役立ち情報を提供しています。SEO対策を意識したVERYの概要は下記のとおりです。

メディア名 VERY
メディアURL https://veryweb.jp/
コンセプト 不明
運営会社 株式会社光文社
運営開始時期 不明
メディアの特徴 ・オウンドメディアの運用ノウハウ不足が課題
・キーワードと読者層を見直して戦略を再設計
・ターゲット層と実際のユーザー層の一致でPV数増加

自社商品の知名度や見込み客の獲得数を増やすために、同社は以前からオウンドメディアの運用を行っていました。しかし、オウンドメディアやSEO対策のノウハウがないことや、メディア戦略を構築できないことから、なかなか成果を得られない状態が続いていました。

VERYのメインターゲットはママ層ですが、実際の読者層は異なることも問題だったようです。そこで、キーワードの洗い出しを行って戦略設計をやり直し、ターゲット層へ向けた正確なコンテンツ制作を開始しました。さらに、ママ層だけではなく20代や独身の女性にも関心の高いキーワードを盛り込み、SEOの観点で有利なコンテンツを増やしたこともポイントです。

以上の積極的な取り組みにより、戦略変更から5か月で月間PV数が大幅に伸び始めました。さまざまなキーワードで上位表示が可能となり、収益の拡大にも大きな効果を得られました。オウンドメディアの効果がなかなか得られない場合は、施策の見直しも重要であることを示す代表例です。

適切なSEO施策で流入数と見込み客獲得数が改善|STUDY HACKER

STUDY HACKER

引用:STUDY HACKER

「STUDY HACKER」は、英語学習や大学受験の予備校などの事業を展開中の、「株式会社スタディーハッカー(旧・株式会社恵学社)」が運営しているオウンドメディアです。2014年6月ごろに運用を開始し、「STUDY SMART」のコンセプトのもとで学習法のテクニックを解説しています。STUDY HACKERの概要は下記のとおりです。

メディア名 STUDY HACKER
メディアURL https://studyhacker.net/
コンセプト STUDY SMART
運営会社 株式会社スタディーハッカー(旧・株式会社恵学社)
運営開始時期 2014年6月ごろ
メディアの特徴 ・運用開始後しばらくは効果が低迷
・キーワード選定や導線設計を改善
・適切なSEO施策により成果が向上

同社がオウンドメディアの運用を開始してからしばらくの間は、十分な効果を得られない状態が続いていました。オウンドメディア運用やSEO対策のノウハウがないことや、コンテンツ数が不足していることから、検索順位が向上しないことが課題でした。また、流入したユーザーをコンバージョンへ導くための、導線設計が不十分だったことも問題です。

そこで、キーワードの選定や優先順位を見直して、コンテンツや戦略の設計を改善しました。コンバージョンへの貢献度が高い記事や、効果的な導線設計の分析を行い、全体的なWebサイトの構造も見直しました。コンテンツの内容は、同社が保有するノウハウを活かした、学習に関するお役立ち情報の提供に徹しています。

これらの改善策を導入した結果、1年間で月間PV数が2倍に、検索エンジンからの流入数は3.5倍になりました。サービスサイトへの誘導も5倍になり、見込み客や収益の拡大効果も得られています。オウンドメディアの成功には、正しい戦略設計が欠かせないことを示す重要な事例です。

具体的な導入事例の紹介で見込み客の獲得に成功|ボーグル(BOWGL)

ボーグル(BOWGL)

引用:ボーグル

「ボーグル(BOWGL)」は、官公庁や企業への福利厚生業務の導入や代行を行う「株式会社ベネフィット・ワン」が、運営しているオウンドメディアです。2017年6月ごろから「分かるからやってみるへ」をコンセプトに、企業の福利厚生サービスの詳細や導入効果を解説しています。「ボーグル(BOWGL)」の概要は下記のとおりです。

メディア名 ボーグル(BOWGL)
メディアURL https://bowgl.com/
コンセプト 企業の働き方改革は「分かる」から「やってみる」へ
運営会社 株式会社ベネフィット・ワン
運営開始時期 2017年6月ごろ
メディアの特徴 ・広告施策はCPAが悪いためオウンドメディアを導入
・読者にとって有益なコンテンツの提供を心掛ける
・カテゴリーを分かりやすく分類したサイト設計

自社サービスの見込み客獲得が同社の課題である一方で、広告施策のCPA(顧客獲得単価)が高騰していたため、新たな施策の導入が必要でした。そこで同社は、オウンドメディアを設立しました。「働く環境の整備」に課題を抱えている企業の人事担当者を対象に、福利厚生に関するさまざまな知識を提供しています。

読者にとって有益なユーザー目線のコンテンツを徹底して、サービス導入のメリットやお役立ち情報、実際の導入事例などの紹介がコンテンツの主な内容です。

カテゴリーは「働き方改革」「福利厚生」「健康経営」「ワークライフバランス」「従業員エンゲージメント」「人材育成」の6つに分類されています。カテゴリーが分かりやすいため、必要な情報を適切に得られることが魅力です。

上記の施策を導入した結果、見込み客の獲得数が有意に向上しました。いずれのカテゴリーもコンテンツの品質が高いため、ユーザーの信頼やロイヤリティを醸成しやすくなったことも成功の要因です。顧客獲得に課題を抱えているのであれば、このケースを参考にしてみるといいでしょう。

既存記事のリライトも意識して見込み客獲得数が増加|ボクシルマガジン

ボクシルマガジン

引用:ボクシルマガジン

「ボクシルマガジン」は、SaaSプラットフォームの提供事業を手掛ける「株式会社スマートキャンプ」のオウンドメディアです。2015年9月ごろに「Small Company, Big Business.」のコンセプトで運用を開始し、自社のノウハウを活かしたSaaS関連のお役立ち情報を提供しています。ボクシルマガジンの概要は下記のとおりです。

メディア名 ボクシルマガジン
メディアURL https://boxil.jp/mag/
コンセプト Small Company, Big Business.
運営会社 株式会社スマートキャンプ
運営開始時期 2015年9月ごろ
メディアの特徴 ・BtoB企業を対象としたオウンドメディア運営
・ユーザー流入を見込めるキーワードを優先
・新規記事制作だけではなくリライトも丁寧に実施

ボクシルマガジンは、BtoB企業でクラウド型サービスの導入を検討中の担当者を対象として、各種ツールの基礎知識を提供しています。自社製品も含めた代表的なツールの特徴や価格比較のコンテンツがメインで、ユーザーが流入しやすいキーワードを積極的に採用しています。見込み客をコンバージョンへ誘導するための、効果的な導線設計にも努めました。

また、新規記事の制作だけではなく、既存記事の「リライト」もバランス良く行ったことも特徴です。リライトは検索エンジンに再評価を促すため、サイト全体の評価も高めます。費用対効果を意識した、効率的な施策の実行をしました。

上記の施策により、ボクシルマガジンは月間1,000万PVを達成しました。見込み客の獲得数も増加し、企業の収益も拡大しています。既存記事の丁寧なリライトのように、オウンドメディアに欠かせない施策はぜひ参考にしたいところです。

自社のノウハウを活かした情報提供で見込み客を獲得|Knowledge/baigie

Knowledge/baigie

引用:Knowledge/baigie

「Knowledge/baigie」は、Webサイト制作会社の「株式会社ベイジ」のオウンドメディアです。「BtoB企業のためのWeb制作会社」をコンセプトとして、2019年10月ごろから運用を開始しました。自社のノウハウを活かした、Webサイト制作のお役立ち情報を提供しています。Knowledge/baigieの概要は下記のとおりです。

メディア名 Knowledge/baigie
メディアURL https://baigie.me/officialblog/
コンセプト BtoB企業のためのWeb制作会社
運営会社 株式会社ベイジ
運営開始時期 2019年10月ごろ
メディアの特徴 ・課題解決の手段としてオウンドメディアを開設
・自社のスキルやノウハウを活かした情報提供
・ユーザー目線を徹底したコンテンツ制作

現代のマーケティングの中心は情報戦略であり、情報発信はビジネス課題を解決する有力な手段だという考えのもとで、同社はオウンドメディアを立ち上げました。見込み客の獲得を始めとする、同社が抱える問題を解決することが、メディア運営の主な目的です。

株式会社ベイジは、戦略的なマーケティングとデザインに定評があります。これまでの業務で培ったスキルやノウハウをもとに、Webマーケティングに課題を抱えている企業を対象に、技術的なお役立ち情報を提供しています。

オウンドメディア施策を実行した結果、同社のブランディングや認知度向上の効果を得られ、見込み客の獲得数も増加しました。企業の課題を解決する手段としてオウンドメディア導入を検討する、すべての企業の参考になる事例だと言えるでしょう。

Web制作の必須知識をユーザー目線で分かりやすく解説|QUERYY(クエリー)

QUERYY(クエリー)

「QUERYY(クエリー)」は、湘南を拠点にWebサイト制作会社として活動している、弊社「株式会社ニュートラルワークス」のオウンドメディアです。これまでに事業で培ったスキルを業界に還元するために、2020年7月よりオウンドメディアの運営を開始しました。「QUERYY(クエリー)」の概要は下記のとおりです。

メディア名 QUERYY(クエリー)
メディアURL https://n-works.link/blog
コンセプト Change your Life by our Design!
運営会社 株式会社ニュートラルワークス
運営開始時期 2020年7月
メディアの特徴 ・見込み客の獲得数を増やすために、オウンドメディアを設立
・Webサイト制作に関する、あらゆるノウハウを分かりやすく解説
・1年間で見込み客獲得数34倍、検索流入数47倍を達成

弊社のテーマは「Change your Life by our Design!」です。Webサイト制作により人々の生活を変えるために、Web関連のさまざまな業務に携わることがミッションです。さらなる見込み客を獲得して業界にノウハウを還元するために、2020年7月よりオウンドメディアの運用を開始しました。

ひとくちにWebサイト制作といっても、さまざまな分野に関する専門知識が必要です。「QUERYY(クエリー)」では、Webサイトやオウンドメディア制作に必要なあらゆる知識を網羅した、幅広いジャンルのノウハウやテクニックを解説しています。初心者の方にも理解しやすいように、専門的な用語や理論をできるだけ分かりやすく表現することを心掛けました。

オウンドメディアの運用を積極的に継続した結果、1年間で検索流入数が47倍になり、従来の34倍もの見込み客を獲得できるようになりました。さらに、多数のキーワードで検索結果の3位以上を独占できるようになり、ブランディングにも成功しています。オウンドメディアの運用は、ぜひ弊社の成功例を参考にしてみてください。

成功したオウンドメディアの3つの共通点とは?

成功したオウンドメディアの3つの共通点とは?

ここまで30におよぶ成功事例を紹介してきましたが、共有する点が3つあることに気づきましたので説明しましょう。

・目的と成果を明確に定義している

・その目的に向かって運用している

・継続・改善を常に続けている

それぞれについて、見ていきます。

目的と成果を明確に定義している

1つ目が、オウンドメディアを通して、どういった課題を解決したいのかという「目的」と、そのためにはどういったことを達成すべきなのかという「成果」を明確に決めていることです。

例えば、会社の知名度を高めるという目的であれば、KPIとしてPV・UUの増加を目指し、毎月これくらいのスパンで増えていき、1年後、2年後にはここまでの数値に持っていきたいといった成果を設定します。

その目的に向かって運用している

2つ目が、目的に向かってどういった運用、施策を打つのかということです。営業先を増やしたいという目的に向かって、どういう施策を打つのかです。例えば、リード(見込み客)獲得のために、ホワイトペーパーを作成するとします。そのホワイトペーパーの内容は、顧客の心理状態に合わせた内容にすることが大切です。

具体的には、商品・サービスを知ってもらう段階、商品・サービスに興味を持ってもらう段階、その商品・サービスを購入するために他と比較して検討してもらう段階、商品・サービスの購入を後押しする段階といったように、内容を分けるのです。

オウンドメディアを訪れたユーザーに、どの段階のホワイトペーパーをダウンロードさせるかで、コンテンツの内容も変わってきます。この段階のユーザーは、このキーワードで検索すると考えられるから、この内容の記事にしようといった具合にオウンドメディアを運用していくのです。

継続・改善を常に続けている

すでに、オウンドメディアの効果が出るまでに時間がかかりやすいことはお伝えしましたが、成功事例を見ると1年〜3年は継続していくのが良いでしょう。そして、コンテンツをリライトして検索上位に上げるといった、ユーザー視点に立った改善策を行うことが重要です。

成功事例を研究して自社サイトでのオウンドメディア運営に活かそう

成功事例を研究して自社のオウンドメディア運営に活かそう

オウンドメディアの運用を成功させるためには、自社で解決すべき課題を見つけて、運用の目的を明確にすることです。オウンドメディアを上手に運用することで、ブランディングや見込み客の獲得、採用促進などさまざまな目的に対して、大きな成果を上げる可能性を秘めています。

本記事では、目的別に30社のオウンドメディア導入例や成功例を紹介しましたが、インターネット上には素晴らしい成果を上げているオウンドメディアが、他にも数多く存在します。

業界や企業規模を問わず、こうした成功例を分析することにより、自社のオウンドメディア運用に役立つヒントが得られます。本記事をきっかけに、たくさんのオウンドメディアをぜひチェックしてみてください。

弊社「株式会社ニュートラルワークス」では、オウンドメディアの制作と構築、運用に関するさまざまなサービスを提供しています。弊社にはこれまで蓄積してきたWebサイト制作のノウハウがあり、自社のオウンドメディアでも1年間で検索流入数47倍・見込み客獲得数34倍を達成しました。オウンドメディアの運用を成功させたい企業担当者の方は、ぜひ弊社にご相談ください。

監修者紹介

石田 哲也

石田 哲也

取締役CMO

Twitter:@te2319
株式会社ニュートラルワークス 取締役CMO。1984年生まれ。高校卒業後にISD株式会社にて起業。株式会社オプトにてWebマーケティングを学び、株式会社メタップスなど複数のベンチャー企業にて事業立ち上げを経験。前職はワンダープラネット株式会社にてゲームプロデューサーとしてスマホアプリゲームの制作に従事。2018年に地元の神奈川へ戻り、ニュートラルワークスにジョイン。SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善~ゲームアプリ制作や数十万フォロワーのSNSアカウントの運用経験などWebビジネス全般を守備範囲とする。

■経歴
2003年 ISD株式会社/起業
2009年 株式会社オプト/SEMコンサルタント
2011年 株式会社メタップス/シニアディレクター
2013年 ライブエイド株式会社/執行役
2016年 ワンダープラネット株式会社/プロデューサー・BizDev
2018年 株式会社ニュートラルワークス/取締役CMO

■得意領域
Webサイト改善
SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告

■保有資格
Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
Google 広告検索認定資格
Google 広告ディスプレイ認定資格
Google 広告モバイル認定資格