noteでのオウンドメディア活用方法やメリットを解説

オウンドメディアにはnoteがおすすめ!活用方法やメリットを徹底解説

近年、マーケティング施策の中でも、企業が所有する「オウンドメディア」に注目が集まっています。オウンドメディアとは、SEOで集客するWebメディアのことです。

オウンドメディアを活用したいと考える企業は多いですが、「作成方法が分からない」と悩む方もいるでしょう。そんな方は、noteを活用するのがおすすめです。

個人利用が多いと思われているnoteですが、実は大手企業がオウンドメディアとして運営する事例も数多く存在します。

この記事では、noteとオウンドメディアの相性やメリット、特徴に加えて、デメリットや注意点まで詳しく解説します。最後まで読み、オウンドメディア構築の参考にしてください。

そもそもnoteとは

そもそもnoteとは?

「note」とは、誰でも自由にコンテンツを投稿できるプラットフォームです。「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする。」をミッションに掲げ、仕組みづくりに加えてクリエイター支援も積極的に行っています。

2014年のリリース後、2022年4月時点で、個人の利用者は500万人、法人の利用者数は1万社を突破しています。

「くらし」「まなび」「しごと」といった定番のカテゴリーのほかに、「社会」「テクノロジー」「カルチャー」といった幅広いカテゴリーも人気の秘訣です。

noteのユーザーは、20~40代のビジネスパーソンが多く「活字好き」が集まっているといわれています。コンテンツの質の高さも魅力です。

加えて、近年はnoteで話題になった記事が次々と書籍化されています。クリエイターと企業をつなぐ架け橋の役割も担っているのも特徴です。

noteを活用したオウンドメディアが増えている

noteを活用したオウンドメディアが増えている

noteを活用してオウンドメディアを運用する企業が増えています。これまでのオウンドメディアは、WordPressを活用した構築が主流でした。しかしWordPressは、新規で立ち上げてもドメインパワーが弱く、SEO対策をしないと集客できません。また構築からコンテンツの作成まで専門知識が必要です。準備期間や集客に時間がかかってしまうのもデメリットです。

それに比べて、noteはnote自体にアクティブユーザーが大勢いるため、集客やファンの獲得がしやすいのがメリットです。使いやすいデザインで操作性も簡単。登録したその日の内に、コンテンツを複数掲載することもできます。このようなメリットからnoteを活用する企業が増えています。
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noteでオウンドメディアを作るメリット

noteでオウンドメディアを作るメリット

noteでオウンドメディアを作成するメリットを5つの項目から解説します。自社のオウンドメディア運用に最適か判断する上でも、メリットをしっかりと理解しましょう。

誰でも簡単にコンテンツマーケティングが開始できる

noteは、WordPressのように1から自分で構築する必要がなく、登録するだけで誰でも簡単にコンテンツマーケティングが開始できます。直感的に操作できるため、専門知識がない人でも安心です。

集客につながりやすい仕組みもそろっており、登録した初日から集客が可能です。例えば「ハッシュタグ」を活用し、コンテンツに興味がありそうなユーザーに「いいね」を付ければ、「いいね」を辿ってオウンドメディアを閲覧する可能性も十分期待できます。

このように、noteはユーザーとコミュニケーションを取る機能がいくつかあり、集客しやすい環境が整っています。

note proに申し込めば独自ドメインの取得も可能

noteには「note pro」という法人向けの有料プランが用意されています。価格は、月額55,000円(税込)です。「note pro」に申し込めば、独自ドメインで運用できたり、メニューのカスタマイズができたりするなど、機能が充実するだけではなくアナリティクスの設置や分析メニューなどが追加できます。

豊富な機能に加えて、導入運営の個別サポートや勉強会の参加、契約企業のコミュニティへも参加できます。カルビーやキリン、パナソニックなど大手企業も、note proを導入しています。

オウンドメディアとして運用するのであればnote proの検討は必須です。

note自体がSEOに強いため効果的に集客ができる

Google検索で上位表示されている記事の中に、noteのコンテンツも多く見られるようになりました。noteは常に、「コンテンツの質」と「ユーザー体験」を高めるための改善を続けており、SEOを向上させているからです。なのでnoteはSEOに強く、効果的な集客ができます。

加えて、noteのコンテンツをSNSで発信したり、拡散したりする投稿もあるなど、SNSからの流入が多いのも特徴です。コンテンツの露出が増える分、自然にnoteのSEOが上がっているといえるでしょう。

潜在的なユーザーにもアプローチが可能

noteは、潜在的なユーザーにもアプローチできます。プラットフォーム内を回遊させる機能が揃っているからです。例えば「おすすめ記事の表示」機能がその一つです。これはnote上で記事を読んだユーザーに対して、類似記事としておすすめ記事を表示する機能です。

加えて、note編集部からの「おすすめ記事配信」もあるため効率的にさまざまなユーザーにアプローチができます。

また「読書感想文コンテスト」など、コンテストや企業とのコラボ企画も積極的に開催しています。参加方法は、企画の「#(ハッシュタグ)」をつけてコンテンツを投稿するだけです。タグを辿れば他のユーザーの投稿も閲覧できます。

特にコンテストやコラボ企画は、参加者の多くが他の投稿も見るため、有効活用できれば、幅広い潜在ユーザーにアプローチできます。

AmazonやBASEなど自社ECサイトと連携できる

noteは外部のECサイトと連携もできます。しかし、条件があり、noteと連携している提携パートナーの場合に有効です。

掲載方法は、商品URLを貼り付けるだけで完了します。貼り付け後、noteのコンテンツ上に店舗名や商品名、価格、商品画像がカード形式で表示されます。

「ショップで購入する」ボタンも表示されるため、noteのコンテンツに集客ができれば、商品ページの閲覧数も上がります。それにより、売上向上も期待できます。

noteと連携している外部ECサイト

  • EC CUBE
  • easy my shop
  • iichi
  • ebisumart
  • おちゃのこネット
  • KATALOKOOO
  • カラーミーショップ
  • Creema
  • shoppify
  • SUZURI
  • STORES
  • futureshop
  • BASE
  • minne
  • MakeShop
  • YAHOO!ショッピング

上記の提携パートナーに加えて、Amazonの商品ページも表示可能です。

noteでオウンドメディアを作るデメリットや注意点

noteでオウンドメディアを作るデメリットや注意点

noteでオウンドメディアを作成する際のデメリットや注意点を以下の4つのポイントで解説します。

仮にnoteがサービスを終了するとオウンドメディアもなくなる

noteで作成したオウンドメディアは、noteのサービス終了と共に失われるのがデメリットです。WordPressなどで構築したオウンドメディアと違って、noteというプラットフォーム上で公開している状態なので、noteが終了となったら、オウンドメディアも閉鎖されます。

noteに限らず、例えばアメブロなどの特定のブログプラットフォームなどでブログを書いている場合も同様です。プラットフォームは、構築の手軽さが大きなメリットですが、あくまでも依存している状態なのでプラットフォームの都合で閉鎖される可能性もあります。

その点、自分で1からサイトを作れば、プラットフォームに依存することなく永久的にコンテンツを保持できます。しかし専門知識が必要で、集客に時間がかかります。

どちらもメリット・デメリットがあるため、両方を理解した上で、最適な方法を選択しましょう。

カスタマイズ性に劣る

noteは1から構築したサイトと比べると、デザインなどのカスタマイズ性は低いといえます。ある程度のカスタマイズやレイアウト機能は用意されていますが、他のnoteユーザーと大きな差を生み出すのは難しいといえるでしょう。

プラットフォームを使っている以上、カスタマイズはテーマカラーや方針などにも、左右されます。noteはシンプルなレイアウトが特徴で見やすさはありますが、オリジナリティを重視し、他のサイトと大きな差を付けるには向いていません。

「オウンドメディアのデザインにこだわりたい」「フォントやボタンの色など、細かい部分までこだわりたい」という方は、noteではなくWordPressなどで1からサイト構築する方法がおすすめです。

広告の掲載ができない

noteは、アフィリエイト広告やGoogle AdSenseなどの掲載を禁止しています。自社ECサイトとの連携はできますが、直接的な広告の掲載はできません。そのため、オウンドメディアに広告を掲載して収益化を狙うには、不向きなプラットフォームです。

noteで収益化するには、記事の販売や月額の有料会員を募ってWebマガジンを販売する方法があります。コンテンツの質を高め、フォロワーやファンが増えれば、収益化も十分可能です。

サイト分析ができるのは有料版のnote proのみ

無料のnoteはアナリティクスの活用ができません。効果的なオウンドメディアの運用には、サイト分析は欠かせないので、有料版の「note pro」を検討しましょう。「note pro」は、サイト分析に加えて「独自ドメインの適用」「独自ロゴの設定」「メニューのカスタマイズ」といった機能が追加されます。カスタマイズの自由度が上がるため、他社と差をつけるにはnote proがおすすめです。

「note pro」には、2つの支払いプランがあります。

  • 月払いプラン:55,000円(税込)
  • 年払いプラン:605,000円(税込)

年払いプランは月額50,416円(税込)となり月払いよりもお得です。ただし、途中解約や返金はできません。はじめは月払いプランからスタートし、使用感を確かめる方法がいいでしょう。

noteでオウンドメディアを運用している企業の例

noteでオウンドメディアを運用している企業の例

実際にnoteでオウンドメディア運用をしている3つの企業をご紹介します。複数の大手企業もnoteを活用しながらオウンドメディアを運用しているので、ぜひ参考にしてください。

KIRIN

KIRIN

KIRIN

飲料メーカーのKIRINは、2019年4月19日にnoteにおけるコンテンツ配信を開始しました。内容は、販売している商品の開発背景やブランドに関わる社員の想いなどを丁寧に取材しています。現在は14,000人以上のフォロワーを獲得しています。

特徴は、企業を知れるだけではなく、お酒好きも楽しめるコンテンツであることです。例えば「ビールにおすすめのおつまみレシピ」や「缶ビールの美味しい飲み方」など、読むとビールが飲みたくなるようなKIRINらしいコンテンツも人気です。

Panasonic

Panasonic

Panasonic

電機メーカーのPanasonicは、事業戦略や働き方、内定者によるコンテンツ、社員インタビューなどが豊富に掲載されています。2020年11月3日にスタートし、現在は20,000人以上のフォロワーを獲得しています。

社内の雰囲気が分かるだけではなく、「なぜPanasonicに入社したのか」という社員インタビューは、就活活動や転職活動の企業研究にも役立ちます。商品の開発秘話は、読み終わると購入を検討したくなるほどストーリーがつまっています。

カルビー(Calbee)

カルビー(Calbee)

Calbee

スナック菓子メーカーのカルビー(Calbee)は、2021年3月30日から「THE CALBEE」というオウンドメディアを運営しています。商品秘話や他社社員との対談、読者アンケートなど、豊富なコンテンツが人気の秘訣です。

昔から馴染みのある人気スナックの“意外な誕生秘話”など、オウンドメディアならではのおもしろみが詰まっています。ファン交流も盛んで、Calbeeの商品やイベントについて書かれた記事も積極的に掲載しています。

noteでオウンドメディアを始める手順

noteでオウンドメディアを始める手順

noteでオウンドメディアを始める手順を、以下の4項目で解説します。

  1. オウンドメディアを始める目的を明確にする
  2. アカウントを作成する
  3. コンテンツの企画を練って制作を進める
  4. 企業のSNSアカウントでシェアする

実際にオウンドメディアを作成する際の参考にしてください。

オウンドメディアを始める目的を明確にする

まずは「オウンドメディアの目的」を明確にしましょう。なぜなら、目的が明確でないとコンテンツの内容がはっきりとしなくなり、読者にマイナスの印象を与えかねないためです。

具体的には、「新商品のリリース情報」「株主総会について」といった、コンテンツとは趣旨が違う情報が交ざると、「面白くなさそう」「興味がない」とユーザーが感じ、離脱の原因になります。

「採用活動のための広報用」「自社商品を紹介するためのオウンドメディア」など、目的を明確にして「これを読んでください」と分かりやすく示すことが重要です。目的がユーザーに伝われば、読者が付きやすくなります。

アカウントを作成する

noteのアカウントを作成しましょう。noteは無料版と有料版「note pro」の二つのアカウントが用意されています。note proは月額55,000円で、サイト分析や豊富なカスタマイズメニューがあり、運営サポートも受けられます。

無料版「note」の機能 有料版「note pro」の機能の一部
  • 無料記事の掲載
  • 無料マガジンの掲載
  • 共同運営マガジンの掲載(制限あり)
  • クリエイターページのRSSフィード(本文は一部のみ)
  • マガジンのRSSフィード(本文は一部のみ)
  • 他社ECサイト連携
  • ダッシュボード
  • 有料記事の掲載
  • 無料マガジンの掲載
  • 有料のメンバーシップの設定
  • 予約投稿機能
  • コメント欄のオン/オフ
  • Amazonウィジェット連携
  • 独自ドメインの適応
  • Googleアナリティクスの設置

このほか、月額500円の「noteプレミアム」という有料アカウントもありますが、サイト分析を行うための機能が足りないため、マーケティングに活かす場合は「note pro」がおすすめです。

コンテンツの企画を練って制作を進める

オウンドメディアの目的からズレないコンテンツ内容や展開方法を考え、企画を練って制作を進めましょう。

コンテンツ制作の基礎を学び、自社で作成する方法もありますが、外注化もおすすめです。コンテンツは内容の充実度や質の高さも求められます。費用はかかりますが、専門知識を有する制作会社に依頼した方が、質の高いコンテンツが期待できます。

社内で制作を進める場合は、ターゲットユーザーを明確化し、ユーザーが求めるものを分析してから企画を推進して制作することが重要です。

企業のSNSアカウントでシェアする

自社が所有するSNSアカウントがあれば、noteを投稿するたびにシェアするといいでしょう。noteは、SNSからの流入も多く拡散も期待できます。SNSと連携しながら活用するのがベストです。

noteのオウンドメディアまとめ

noteのオウンドメディアまとめ

noteは、分かりやすい操作性とシンプルな見た目で手軽にオウンドメディアを作成できるプラットフォームです。SEOに強く、SNSと相性がいいため集客も見込めます。誰でも簡単にコンテンツマーケティングを始められるため、企業からも注目されています。

オウンドメディアの作成方法が分からないという方は、noteを活用してみてはいかがでしょうか。この記事を参考に、まずは登録をおすすめします。

クオリティの高いWebサイトの構築は、株式会社ニュートラルワークスにご相談ください。豊富な実績から自社の目的に最適な提案をさせていただきます。


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Contact

監修者紹介

石田 哲也

取締役CMO

Twitter:@te2319
株式会社ニュートラルワークス 取締役CMO。1984年生まれ。高校卒業後にISD株式会社を起業。その後、株式会社オプトでWebマーケティングを学び、株式会社メタップスなど複数のベンチャー企業にて事業立ち上げを経験。前職はワンダープラネット株式会社でゲームプロデューサーとしてスマホゲームアプリの制作に従事。2018年に地元の神奈川へ戻り、ニュートラルワークスに入社。SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善~ゲームアプリ制作や数十万フォロワーのSNSアカウントの運用経験などWebビジネス全般を守備範囲とする。

■経歴
2003年 ISD株式会社/起業
2009年 株式会社オプト/SEMコンサルタント
2011年 株式会社メタップス/シニアディレクター
2013年 ライブエイド株式会社/執行役
2016年 ワンダープラネット株式会社/プロデューサー・BizDev
2018年 株式会社ニュートラルワークス/取締役CMO

■得意領域
Webサイト改善
SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告

■保有資格
Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
Google 広告検索認定資格
Google 広告ディスプレイ認定資格
Google 広告モバイル認定資格

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