メルマガ件名のテクニックやコツを紹介!開封率が上がるサンプルも

メルマガ件名のテクニックとは?文字数、開封率が上がるサンプルも紹介

メールマガジンの配信を行うマーケティング担当者の中には、「件名をどのようにすればいいか」と迷う人が少なくありません。また、開封率が上がらず「どのような対策をしたらいいのか」と困っている方もいます。

そこでこの記事では、メールタイトルに関するテクニックやコツ、改善方法について解説します。開封率アップのためのサンプルタイトルも紹介しているので、メルマガ配信でお困りの方は、ぜひ参考にしてください。

メルマガのタイトルは読者が1番に見る最重要部分

メルマガのタイトルは読者が1番に見る最重要部分

メルマガは件名が最重要部分であると言われています。その理由は、受信者が最初にチェックする「ファーストコンタクトポイント」であるからです。

メルマガは、開封するまでメール本文に何が書かれているかわかりません。メールを開封するかどうかは、件名で決まると言っても過言ではないのです。そのため、件名が読み手に刺さらなければ、クリックされないと考えられます。

現在メルマガ配信を行っていて、開封率が低いと感じているのであれば、件名に問題がないかを疑ってみてください。

メールタイトルは開封率を見ながら改善を繰り返す

メールタイトルは開封率を見ながら改善を繰り返す

効果的な件名を設定できているかどうかについては、現在の開封率を参考にしましょう。開封率が低いと、メルマガの件名が受信者に刺さっていない可能性が考えられます。

開封率の判断基準には、メルマガの開封率の平均値を目安にしてください。業界によって多少異なりますが、多くの場合で開封率は20%台となっています。

また、メルマガの開封率は以下のように計算します。

(開封数÷有効配信数)×100(%)

例えば、配信に成功したメールの件数が2,000件で、そのうち開封されたメールの件数が400件だったとします。すると計算式は以下のようになります。

(400÷2,000)×100(%)= 20(%)

するとこの場合、開封率は20%だと求められるのです。

開封率アップ!メルマガのタイトルを作るコツとテクニック

開封率アップ!メルマガのタイトルを作るコツとテクニック

開封率が低いと悩んでいる方は、ぜひメルマガ件名を作るコツやテクニックを参考にしてください。今回ご紹介するのは、以下の方法です。

  • 文字数は30文字前後で見やすく、冒頭14文字に重要事項を入れる
  • 「人間心理の三原則」を壊すことを意識する
  • 「4Uの原則」を意識して関心を惹く
  • ターゲットを明確にして該当読者を惹きつける
  • キラーワードを使ってインパクトを出す

ここからは、それぞれの方法について解説していきます。

文字数は30文字前後で見やすく、冒頭14文字に重要事項を入れる

メルマガの件名は、30文字前後で見やすくまとめましょう。その理由は、パソコンやスマートフォンで表示される件名の文字数が30文字前後だからです。件名が長すぎるとユーザーは件名に書かれている内容を理解できません。

さらに、冒頭14文字に重要事項を入れることもポイントです。なぜなら、人が瞬時に理解できる文字数は12〜14文字程度だと言われているからです。こうした特徴から、受信者に伝えたいキーワードや情報はなるべく冒頭で使用するように調整しましょう。

「人間心理の三原則」を壊すことを意識する

件名を考える際は、「人間心理の三原則」を壊すことも意識してください。人間心理の三原則とは以下3つの総称を意味します。

  • 人は広告を見ない
  • 人は広告の内容を信じない
  • 人は広告を見ても動かない

上記は世界的に有名なマーケターである、マックスウェル・サックハイム氏が提唱したものです。多くの人は広告を見ようとせず、広告内容も信じません。さらに広告を見たとしても自分から行動することはほとんどないのです。

メルマガも同様に、基本的には開いてもらえないと考えるべきです。そこで、どうしたら人間心理の三原則を壊せるかを考え、工夫する必要があります。

「4Uの原則」を意識して関心を惹く

人間心理の三原則を壊す対策として、「4Uの原則」を意識して関心を惹くという方法があります。4Uの原則とは以下の総称です。

有益性(Useful) ユーザーにとっての利益
緊急性(Urgent) 早く開封する必要性
超具体性(Ultra-Specific) 数値やデータを用いた具体性
独自性(Unique) 独自の要素や表現

件名を考える際に全ての要素を盛り込む必要はなく、メルマガのテーマに合わせて適切な要素を加えていってください。

ターゲットを明確にして該当読者を惹きつける

メルマガの件名を考える場合は、ターゲットを明確にしてテキストを考えましょう。もちろん、メルマガ配信に関してもターゲット選定は大切です。さらに件名でもターゲットを明確にすることで、ターゲットに刺さりやすくなるのです。

例えば、あるアパレルブランドが20代の女性に向けてメルマガを配信しているとします。そこで「20代の女性におすすめ」といった形でターゲットを盛り込むことで、当事者意識を持ってもらえるのです。

これまで件名が刺さらなかったのは、自分に向けて配信されているという意識が持てなかったからかもしれません。こうした理由から、件名を見て「自分に向けて配信されている」と分かってもらう件名にするのが重要なのです。

キラーワードを使ってインパクトを出す

件名にキラーワードを使うとインパクトを出せます。メルマガにおけるキラーワードとは、以下のような文言です。

  • 新着
  • 限定
  • 新発売
  • 豪華
  • 無料
  • プレゼント
  • 話題

上記のようなキラーワードを使うと「お得感」や「貴重性」を伝えられ、特別感を出すことでターゲットに刺さりやすくなるのです。

【サンプルあり】コツを意識したメルマガのタイトルを紹介

【サンプルあり】コツを意識したメルマガのタイトルを紹介

ここからは、ご紹介した4Uの原則を盛り込んだ件名サンプルをご紹介していきます。「なかなかいい件名が考えられない」という方は、ぜひ参考にしてください。

読者のメリット(有益性=Useful)を打ち出した件名

読者のメリットを打ち出す際は、以下のようなキーワードが効果的です。

キーワード 件名の例
優待付き ☆優待付き☆ただいま新規入会キャンペーン実施中!
クーポン付き クーポン付き!今週のおすすめ商品ご紹介
無料招待 【無料招待】4月に○○店がリニューアルします!

このように、件名にメリットを盛り込むと魅力的なメルマガだと気が付いてもらえます。その際、「優待付き」「クーポン付き」「無料招待」といった文言を用いて、メールを開封すると得られる具体的なベネフィットを提示するといいでしょう。

逃すと損をすると思わせる緊急性 (Urgent)を意識した件名

逃すと損をすると思わせる緊急性を意識する場合は、以下のようなキーワードを使ってみてください。

キーワード 件名の例
残り○人 残り30人!新規登録で限定アイテムがダウンロードできる
残り○日 【残り20日】春の人気アイテム予約実施中!
限定○人 ☆限定50人☆今週の注目セミナーをご紹介!

緊急性を表現する場合は、「これを逃すと損をする」という気持ちにさせることを意識しましょう。このチャンスを逃したくないと思ってもらえれば、メルマガの開封率が高まります。キーワードとして、「残り○人」「残り○日」「限定○人」という文言が効果的です。

具体的な数値(Ultra-Specific)を出して関心を惹く件名

具体的な数値を出して関心を惹く場合は、以下のようなキーワードがあります。

キーワード 件名の例
○円オフ 2000円オフ!今すぐ使えるキッチン用品販売中
成績○%UP 【成績20%UP】受験に役立つ勉強方法を解説!
売上○%UP ☆売上30%UP☆マーケター必見のホワイトペーパー配付中!

上記のように、具体的な数値を出すと魅力を伝えやすくなります。さらにこのような数値は冒頭に盛り込むのがおすすめです。文末だと目立たず、印象に残らない場合があるからです。

独自性(Unique)を出して特別感を与える件名

件名の独自性を盛り込むと、読んでもらいやすくなります。独自性を出す場合は、以下のような工夫をしてみましょう。

キーワード 件名の例
○○様 山田様におすすめのプランをご用意しました
○○好きのあなたに いちご好きのあなたに!プロテイン新フレーバー登場
20代女性 【20代女性必見】カジュアルに着こなせる新アイテムを紹介!

上記のように、件名には独自性を盛り込むようにしてみましょう。ただし独自性については自社の商品やサービス、ターゲットによって異なるため、どんな文言が刺さりやすいのかをあらかじめ分析してみるといいでしょう。他人ではなく、「あなたに送っている」とセールスすることで、ユーザーに特別感を抱いてもらえます。

メルマガにあるNGタイトル例もチェック

メルマガにあるNGタイトル例もチェック

件名によっては、ユーザーから避けられてしまうこともあります。また、場合によっては信頼を失ってしまい、迷惑メールとして扱われてしまうケースもあり得ます。こうした事態を避けるため、ここからは失敗例についても見ていきましょう。

嘘やあからさまな過剰表現を使った件名

当然のことではありますが、メルマガの件名に嘘やあからさまな過剰表現を使ってはいけません。実際の商品やサービスとは異なる内容を提示すると、ユーザーからの信頼を失ってしまうからです。

例えば、「100%」や「絶対」という表現は過剰です。場合によっては、確実ではないケースもあるため、嘘をついていることにもなるでしょう。

またメルマガで「あなただけ」という表現を使うのも嘘になってしまいます。もちろん、4Uを意識して件名を作ることは重要ですが、ユーザーを惹きつけたいあまりに、嘘や過剰表現を使ってしまわないよう注意してください。

訴求内容を複数入れこんでいる件名

メルマガの件名には、訴求内容を複数入れないように注意しましょう。訴求内容が複数あると、ユーザーが瞬時に理解できないからです。例えば、以下のような件名は好ましくありません。

【セール開催中】春物商品が10%オフ!そして新店舗オープンのお知らせも

上記の件名は、春物セールと新店舗オープンのお知らせという2つの要素が含まれています。この2つは関連性がなく、どちらが重要なのかよくわかりません。そのため、ユーザーにはスルーされてしまう可能性があるのです。

それを避けるために、メルマガの件名は1つの訴求要素に絞りましょう

媒体名や会社名などを入れている件名

メルマガの件名には、媒体名や会社名などは入れないようにしてください。件名は30文字程度しか入れられないため、媒体名などを含めると訴求ポイントが薄くなってしまいます。例えば、以下2つの件名を比べてみましょう。

  • 【株式会社○○】無料クーポン配布中!4月のキャンペーンをご紹介
  • 【期間限定】無料クーポン配布中!4月のキャンペーンをご紹介

上記のように会社名を含めるよりも、「期間限定」などの文言を加える方が効果的です。少ない文字数の中で、訴求ポイントをアピールする際は、媒体名や会社名よりも、キラーワードや4Uに関連する文言を優先すべきなのです

ただし、会社名を記載することでユーザーの興味を惹きつけるのであれば、記載してもいいでしょう。

メールマーケティングには効果測定とPDCAが必要不可欠

メールマーケティングには効果測定とPDCAが必要不可欠

メールマーケティングを成功させるには、効果測定を行ってPDCAサイクルを回し続けることが必要不可欠です。

例えば、メールマーケティングでは以下のようなPDCAサイクルです。

  • Plan(計画)……ターゲットに刺さるメールを作成する
  • Do(実行)……メルマガ配信を行う
  • Check(評価)……効果測定を行う
  • Action(改善)……改善点を整理する

効果測定を行うにはまず、開封率をチェックしましょう。開封率を測定したら、業界の平均値と比較してみてください。また、開封率が低い場合はABテストを行うなどして改善していくといいでしょう。なお、メルマガの開封率については、以下で紹介します。
ABテストとは?おすすめABテストツールの比較 ABテストとは?おすすめABテストツールの比較 商品購入や問い合わせ、1人あたり閲覧数などWebサイトにはさまざまな改善したい指標があります。各指標を改善するにあたって良く行われるABテストについて、実施のポイントやABテストツールをご紹介します。

また、メルマガの作成や効果測定に充てるリソースの確保が難しい場合は、メルマガ制作代行サービスの外注も検討してみることをおすすめします。
メルマガ制作代行サービスの概要や業者の選び方、おすすめサービスについては下記の記事も参考にしてみてください。
メルマガ制作代行サービスとは?料金の相場や利用メリット・選び方を開設|ビズクロ

メルマガの平均開封率は?

メルマガ開封率は、全体を通してみると20%代が平均とされています。業界によっても異なり、ベンチマーク社の調査「業種別・地域別(国別)平均メール開封率レポート【2020年版】」によると、業界ごとに以下のような開封率となっています。

広告・マーケティング・PR・メディア・デザイン 21.94%
建築・建設 26.00%
観光・エンターテイメント・ホスピタリティ 26.86%
教育(大学、社会人) 29.02%
コンサルタント・HR・人材 25.92%
ファイナンス 23.16%
医療 25.92%
保険 21.38%
製造・物流・エンジニアリング 20.49%
NPO・行政サービス 31.95%
不動産 25.23%
小売・消費サービス 27.29%
教育(小中高) 36.00%
テクノロジー・通信 25.33%
フィットネス 27.65%

メルマガ開封率の測定はツールの使用がおすすめ

メルマガの開封率を測定する場合は、ツールを使用することをおすすめします。メルマガ配信ツールを用いることで、難しい設定をしなくても簡単に測定ができるというメリットが得られるからです。

メルマガの開封率はツールを用いずに測定することも可能ですが、タグを発行して埋め込むといった作業が発生します。

その点、メール配信ツールなら簡単に開封率を分析できるうえ、初心者でも使いやすいです。もし自社で「開封率データを取るのが難しい」ということであればツールの利用がおすすめです。

メルマガ件名のまとめ

メルマガ件名のまとめ

メールの受信者がメルマガを開封するかどうか決めるのは、件名にかかっています。メルマガの件名が魅力的でない限り、ユーザーは「読んでみよう」とすら思いません。

配信側は受信者の気持ちになり、ついつい開封したくなるタイトルを制作することが大切です。

  • 文字数は30文字前後で見やすく、冒頭14文字に重要事項を入れる
  • 「人間心理の三原則」を壊すことを意識する
  • 「4Uの原則」を意識して関心を惹く
  • ターゲットを明確にして該当読者を惹きつける
  • キラーワードを使ってインパクトを出す

紹介した5つのポイントを意識し、読み手を意識したタイトルを作成すれば、きっと目的を達成できるはず。パターン化してしまった件名の最適化をぜひ、この機会に実践してみてください。


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監修者紹介

石田 哲也

取締役CMO

Twitter:@te2319
株式会社ニュートラルワークス 取締役CMO。1984年生まれ。高校卒業後にISD株式会社を起業。その後、株式会社オプトでWebマーケティングを学び、株式会社メタップスなど複数のベンチャー企業にて事業立ち上げを経験。前職はワンダープラネット株式会社でゲームプロデューサーとしてスマホゲームアプリの制作に従事。2018年に地元の神奈川へ戻り、ニュートラルワークスに入社。SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善~ゲームアプリ制作や数十万フォロワーのSNSアカウントの運用経験などWebビジネス全般を守備範囲とする。

■経歴
2003年 ISD株式会社/起業
2009年 株式会社オプト/SEMコンサルタント
2011年 株式会社メタップス/シニアディレクター
2013年 ライブエイド株式会社/執行役
2016年 ワンダープラネット株式会社/プロデューサー・BizDev
2018年 株式会社ニュートラルワークス/取締役CMO

■得意領域
Webサイト改善
SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告

■保有資格
Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
Google 広告検索認定資格
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