自社でInstagramアカウントを運用している担当者の中には「商品の認知度を上げたい」「ユーザーとの接点を増やしたい」といった悩みがあるのではないでしょうか。
近年では多くの企業がInstagram運用を行っています。数ある企業アカウントの中からユーザーに親しみを持ってもらうには、運用のコツを習得する必要があるでしょう。
この記事では、Instagram運用のコツについて以下の観点から解説していきます。
- Instagramの現状
- 運用前にやるべきこととは
- Instagramの運用方法
- 効果測定について
- Instagram運用時の注意点
この記事を読むことで、Instagram運用に必要な基礎知識や、運用時のポイントについて身に付けることができます。自社アカウントの方向性や運用目的が明確になり、パフォーマンスが向上するでしょう。
ノウハウを身に付け、企業の認知拡大や売り上げの向上につなげたいと考えている方は、ぜひ最後までお読みください。
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目次
Instagramの現状
Instagramは、写真や動画を投稿できるアプリです。スマホやカメラで撮影した写真を投稿することで、世界中のユーザーに向けて公開できます。
グローバル利用者数 | 20億人(2022年10月時点) |
---|---|
国内利用者数 | 3,300万人(2019年3月時点) |
Instagramは世界的に利用されている人気のSNSで、「META Q3 2022 Earnings Call Transcript」の調査によると2022年10月時点でグローバル利用者数が20億人にも上ると言われています。また「Meta」による報告では、2019年3月時点で日本国内には3,300万人もの利用者がいるとされているのです。
Instagramには写真や動画を投稿するといった基本的な機能以外に「ストーリーズ」や「インスタライブ」といった機能もあります。
ストーリーズ | 24時間で投稿が消える機能 |
---|---|
インスタライブ | ライブ配信機能 |
ストーリーズは一般的な投稿とは異なり、24時間で投稿が消える仕様になっているので気軽に投稿できることが特徴です。
インスタライブではInstagram上でライブ配信ができるため、リアルタイムでのユーザーとのつながりを持つことができます。
そんなInstagramですが、近年ではビジネスとして利用する企業も増えてきました。そこでここからは、ビジネスにおけるInstagramの特徴と、個人ユーザーにとってのInstagramの特徴について解説していきます。
ビジネスにおけるInstagram
昨今では、多くの企業がInstagram運用を行っています。ビジネスにおいてもInstagramが注目されている理由として、ユーザーは個人の投稿と同じように企業アカウントの投稿も見ているからです。
Instagramが発表している「Instagramの最新情報」によると、以下のような調査が明らかになっています。
ビジネスアカウントのフォロー率 | 80% |
---|---|
Instagram広告で関心を持つユーザー | 50% |
ビジネスアカウントをフォローしているユーザーの割合は、全体の80%です。この数字から、ユーザーはビジネスアカウントであっても、興味があればフォローしてくれることが分かります。
またInstagram広告を見てブランドに関心を持つようになるユーザーは、全体の50%です。様々な広告がある中で、Instagram広告が効果的であることがわかるでしょう。
ブランド | 42% |
---|---|
著名人 | 41% |
インフルエンサー | 39% |
さらに著名人やインフルエンサーの注目度を比較しても、企業やブランドの投稿は引けを取らないことも分かっています。
このように、企業がInstagram運用を行うことでアカウントをフォローしてもらえたり、ブランドに関心を持ってくれたりするのです。
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ユーザーにとってのInstagram
アライドアーキテクツが行った2020年12月の調査によると、年代別のInstagram利用率は下記の通りです。
15~19歳 | 65% |
---|---|
20代 | 57.3% |
30代 | 47.8% |
40代 | 40.2% |
50代 | 29.4% |
最も利用者数が多い年代は、15~19歳です。この数字から、学生を中心とした若いユーザーが多く利用していることが分かります。
また「Instagramの最新情報」では、1日に複数回Instagramを利用する人の割合を以下のようにまとめています。
18~24歳 | 69% |
---|---|
25~34歳 | 57% |
35~44歳 | 45% |
45~54歳 | 37% |
55歳以上 | 35% |
上記の数字から、18~24歳の層が最も頻繁に利用していることがわかります。
さらに、近年では検索エンジンによる検索よりも、InstagramなどのSNSで検索するユーザーが増えてきました。
例えば、ファッションに関する情報を集める際、検索エンジンで検索するよりもInstagramで検索する方が、画像での情報をたくさん収集できます。また新しい投稿も見やすいので、最新情報を集めやすいのです。
以上のことから、Instagramには10代を中心としたユーザーが多く、情報収集にも利用されていることが分かります。
Instagram運用で最初にやるべきこと
Instagram運用を始める際は、初期段階で以下のことを行いましょう。
- ターゲットを明確にする
- アカウントの世界観を決め、統一する
- Instagram運用の目的とゴールを決める
- 目的を達成するまでの期限とスケジュールを決める
- 効果を測定するための指標を設定
- KPIを設定
これらの施策を行うことで、よりターゲットに刺さりやすい運用ができるようになります。ここからは、それぞれの施策について解説していきます。
ターゲットを明確にする
はじめに、Instagram運用におけるターゲットを明確にしておきましょう。ターゲットを決めていないと、どんなコンテンツを投稿すればいいのかわからず、方向性が定まりません。せっかく運用しても成果を得られないといった結果になるでしょう。
ターゲットを決める際は、以下の属性を明らかにしましょう。
属性 | 例 |
---|---|
性別 | 女性 |
年齢 | 20代 |
住所 | 東京 |
これらの属性を定めることで、ターゲット像が見えてきます。また、Instagramは若年層が多いため、そもそもターゲット設定が適しているか確認する必要もあります。あまり年齢層が高いとターゲットの母数が少ないので、媒体の見直しが必要になることもあるでしょう。
Instagram運用ではターゲットを決めるだけでなく、ペルソナ設定を行うことも重要です。ペルソナ設定とは、ターゲット設定に対してより具体的な個人の人物像を明らかにしていくことです。例えば、以下のような属性を明らかにします。
属性 | 例 |
---|---|
名前 | 大橋由美 |
性別 | 女性 |
年齢 | 28歳 |
住所 | 東京 |
家族構成 | 夫と2人暮らし |
職業 | メーカーの営業 |
職場 | 大手町 |
趣味 | カフェ巡り |
悩み | 自分に似合う服が分からない |
これらの詳細を明らかにすることで、ペルソナ像をチーム内で共有できるようになります。またターゲットに刺さりやすいコンテンツを作成できるでしょう。
なお、こうしたペルソナ設定が正しいかどうか、実際に確認することも重要です。ターゲットに協力してもらい、ユーザーインタビューを行うことによりすり合わせができます。
アカウントの世界観を決め、統一する
アカウントの世界観をあらかじめ決めておき、投稿のトンマナを統一しましょう。世界観を決めておくことで投稿内容の軸がぶれにくくなります。
Instagramのアカウントでは、プロフィール画面で投稿内容が一覧で表示されます。世界観が統一されていると、ユーザーにアカウントのコンセプトを理解してもらえるので、興味を持ってもらいやすくなるでしょう。
反対に、雰囲気の異なる画像があったり、世界観がばらばらになっていると、ユーザーが離れやすくなるのです。
例えば、大人っぽいファッションの投稿が続いていたのに、突然ポップな投稿が入ってしまうと、もともとの世界観に憧れていたユーザーが困惑してしまいます。中には「思っていたのと違う」と思い、フォローを外す人もいるでしょう。
ファンを定着させるためにも、世界観の統一は重要なコツです。
Instagram運用の目的とゴールを決める
Instagramを運用する目的とゴールを設定しておきましょう。目的やゴールが決まらないまま運用を始めてしまうと、運用方針が定まらず成果を得られません。なんとなく運用することになり、費用対効果も下がってしまうでしょう。
例えば、Instagramを運用する企業には「ブランディング」や「ECサイトの売り上げ向上」などといった目的があります。前者の場合はユーザーに対してブランドの世界観を伝え、ファンになってもらうことがゴールとなります。一方、後者の場合は商品の購入が最終目標となるのです。
このように、目的やゴールによって取るべき施策が異なります。Instagram運用の目的を達成させるには、きちんとゴールを設定する必要があるのです。
なお、Instagram運用においては以下のような目的設定ができるでしょう。
- フォロワーの増加
- ブランディング
- 認知拡大
- ECサイトの売り上げ向上
自社の課題を整理し、課題解決に繋がるような目的やゴールを設定しましょう。
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目的を達成するまでの期限とスケジュールを決める
目的とゴールを設定したら、達成するまでの期限とスケジュールを決めましょう。いつまでに目的を達成するのか、そのためにはどのような施策を行うのか、といったスケジュールを決めておくことで、スムーズに施策を行えるようになります。
基本的には、最低でも1日1投稿できるようにスケジュールを組みましょう。可能であれば、1日2投稿以上が望ましいです。
コンテンツは、目的を達成するのに適した内容にします。例えばECサイトの売り上げを向上させるなら、ユーザーが商品を購入したくなるような内容にまとめます。
このようにスケジュールを設定しておき、その分のリソースを配分しておくことで、安定した運用体制の構築ができ、コンテンツのクオリティの担保にもつながるでしょう。
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効果を測定するための指標を設定
効果を測定するために必要な指標を設定しておきましょう。指標を設定しておくことで、これまでの施策に効果があったのか、客観的に判断できるようになります。
Instagramで効果測定を行う際、以下の指標を参考にしましょう。
全アカウントに共通 |
|
---|---|
ビジネスアカウントのみ |
|
フォロワー数やいいね数、コメント数といった指標は全てのアカウントで見ることができます。一方、インプレッション数などのような指標はビジネスアカウントのみとなっています。
指標を活用する際は、目的やゴールに合わせ指標を選ぶことがコツです。例えば、「認知拡大」といった目的があるなら、インプレッションに注目することで、どれくらいのユーザーに見られたのかがわかるでしょう。
一方で、「ブランディング」を目的にするなら、インプレッションに対してどれだけいいね数やコメント数を獲得したのかをチェックします。
このように、こうした指標を確認することで施策に対する効果を客観視できます。
KPIを設定
Instagram運用においては、KPIの設定も重要です。KPIを設定することでPDCAサイクルへ落とし込めるようになるでしょう。
ここ数年では、「保存率」と「ホーム率」の指標が重要視されています。
指標 | 概要 | 計算 |
---|---|---|
保存率 | 投稿が保存された割合 | 保存数÷リーチ数 |
ホーム率 | フィードで閲覧された割合 | フィードで閲覧された回数÷フォロワー |
保存率とは、投稿がリーチしたアカウントに対し、どれくらいのアカウントが投稿を保存したのかを表す割合のことです。保存率は「保存数÷リーチ数」で計算できます。
ホーム率とは、フォロワーのホーム画面であるフィードで閲覧された割合のことを指します。ホーム率は「フィードで閲覧された回数÷フォロワー」で計算できます。
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Instagram運用方法
続いてInstagramの具体的な運用方法について解説します。Instagram運用では、以下のような手順が必要になります。
- ビジネスアカウントの作成
- プロフィールの充実
- 他メディアとの連携
- 最適なハッシュタグの使用
- ストーリーズの投稿を毎日行う
- ショップ機能やジオタグの設定
- ユーザーとのコミュニケーション
ここからは、それぞれの手順について解説します。
ビジネスアカウントの作成
まず、Instagramでビジネスアカウントを作成しましょう。Instagramではアカウントの取得が必要になります。
登録時、Instagramでは個人アカウントと企業アカウントの区別がありません。登録方法は個人アカウントと同じで、アプリをダウンロードして設定できます。
アカウントの登録方法は以下のいずれかとなります。
- Facebookアカウント連携して登録する
- 電話番号またはメールアドレスでアカウント登録する
なお、Instagramでは既に利用している個人プロフィールをビジネスアカウントに変換することができます。ビジネスアカウントへの変換方法は以下の通りです。
- プロフィールに移動して、右上のメニューをタップする
- 「設定」をタップする
- 「アカウント」をタップする
- 「プロアカウントに切り替える」をタップする
- 「次へ」をタップする
- ビジネスのカテゴリを選択して、「完了」をタップする
- 「OK」をタップして確定する
- 「ビジネス」をタップする
- 「次へ」をタップする
- 連絡先の詳細を追加し、「次へ」をタップする
- 必要に応じてFacebookページにリンクする
- 右上の「X」をタップして、プロフィールに戻る
プロフィールの充実
Instagramの企業アカウントは、ビジネスプロフィールを充実させましょう。ビジネスアカウントのプロフィールでは、以下のような情報を提示することができます。
基本情報 | プロフィール写真 | アイコン |
ユーザーネーム | 企業名・ブランドなど | |
ウェブサイト | ブランドサイト・ECサイトなど | |
自己紹介 | 最大150文字のアカウント説明 | |
ビジネス情報 | カテゴリ | 業種やビジネスの種類など |
連絡先オプション | メール、電話番号、住所、CTAボタン |
これらの情報を提示することにより、どのような投稿を行うアカウントなのかが分かります。特にプロフィール写真やユーザーネームは「アカウントの顔」となる部分なので、ブランディングに考慮して考えましょう。
ビジネス情報を充実させることで興味を持ったユーザーから問い合わせを受けたり、コーポレートサイトやブランドサイトを閲覧してもらったりできます。
また店舗を持つアカウントの場合、住所を公開すれば店や施設の所在地がわかるので、集客にも繋がります。
プロフィールの編集方法は以下の通りです。
- 「プロフィールを編集」をタップする
- 「連絡先オプション」をタップする
- 「メールアドレス・電話番号・住所」を編集する
他メディアとの連携
Instagramを運用する際は、他のメディアとも積極的に連携させましょう。Instagramでは以下のようなメディアとの連携が可能です。
- Ameba
- ミクシィ
- Tumblr
- 新浪微博
- VKontakte
- OK.ru
他メディアとの連携を行うことにより、2つのメリットを得られます。
- 作業時間を短縮できる
- Instagramのフォロワーを増やせる
連携を行うことにより、Instagramでの投稿を連携先のSNSにもアップロードできるようになります。通常であればInstagramやTwitter、Tumblrなどそれぞれの媒体でアップロードしなければなりません。しかしInstagramで連携すれば投稿作業が1回になるので、アカウント運用担当者の負担が軽減されます。
また、メディア連携によりInstagramのフォロワーを増やせるでしょう。まだInstagramのアカウントを見たことがないユーザーに対し、TwitterやTumblrなどその他の媒体からアプローチできます。興味を持ったユーザーはそのままInstagramへ推移できるので、フォロワーの増加も期待できるのです。
連携させる方法は、以下の通りです。
- プロフィールを開く
- 右上の「…」をタップする
- 「リンク済みアカウント」をタップ
- 設定したいサービスを選択する
- 必要な情報を入力して承認する
最適なハッシュタグの使用
投稿を行う際は、最適なハッシュタグを使用することが大切なコツです。ハッシュタグとは、「#」の後にフレーズを加えて作成するタグのことです。ハッシュタグを用いると、キーワードやトピックに応じてヒットした投稿が一覧で表示されます。
ハッシュタグが重要である理由は2つあります。
- 閲覧数・集客数を高められるから
- Instagramは拡散力が弱いから
1つ目の理由は、閲覧数を高められるからです。ハッシュタグを使って検索するユーザーは、そのキーワードのトピックに興味があり検索しています。ハッシュタグ投稿一覧の上部には人気投稿が表示されるので、自社の投稿で結果が出れば、多くのユーザーの目にふれて注目してもらえる可能性が高まるのです。
2つ目の理由は、Instagramの拡散力が弱いからです。TwitterなどのSNSには拡散機能があり、そしてその影響力が強いと言われています。そのため、アカウントをフォローしていないユーザーにも表示されやすいのです。
Instagramにもシェア機能はあるものの、TwitterやFacebookのように強い拡散力はないため、フォローしていないユーザーのフィードに表示されにくいです。そこでハッシュタグを利用することで、こうした弱点をカバーできるのです。
ハッシュタグを用いる際のポイントは、以下のキーワードを使うのがコツです。
概要 | 例 | |
---|---|---|
ビッグキーワード | 広義なキーワード | #ファッション |
ミドルキーワード | ある程度限定されたキーワード | #スニーカー |
スモールキーワード | 独自性の強いキーワード | #企業名 |
これらのキーワードを組み合わせることで、興味のありそうなユーザーに表示されやすくなります。ハッシュタグは複数使えるので、上記3つのキーワードを意識してハッシュタグを組み合わせましょう。
ストーリーズの投稿を毎日行う
ストーリーズの投稿は毎日行うよう心がけるのがコツです。ストーリーズ機能は1日の利用者のうち、70%が利用していることが分かっています。そのため、ストーリーズを定期的に投稿することで、フォロワーの増加を期待できるのです。
なお、ストーリーズでは2つの機能を活用するとユーザーとのコミュニケーションが活性化されます。
アンケート機能・質問機能 | アンケート、質問、クイズなど |
---|---|
ハイライト機能 | ストーリーズの投稿の保存 |
アンケート機能・質問機能では、ユーザーに対してアンケートや質問、クイズなどを行うことが可能です。アンケートや質問を活用することでターゲット需要をリサーチしたり、フォロワーとのコミュニケーション活性化にも役立ちます。
ハイライト機能では、ストーリーズの投稿を保存することができます。本来ストーリーズは24時間で消えてしまうので、ユーザーに見てもらいたい投稿があれば残すことができます。するとユーザーが利用しやすくなり、アカウントやブランドへの理解も深まるでしょう。
ショップ機能やジオタグの設定
ショップ機能やジオタグの設定も効果的です。ショップ機能やジオタグを利用することで、投稿からブランドや店舗に興味を持ったユーザーに対してアクションを起こしてもらいやすくなります。
ショップ機能とは、投稿から直接ECサイトに誘導できる機能のことです。投稿された写真をタップすればECサイトに直接遷移できるので、ユーザーを離脱させることなく誘導できるでしょう。
ショップ機能を利用する際の大まかな流れは以下の通りです。
- InstagramアカウントとFacebookページをリンクさせる
- Facebookでカタログを作成する
- カタログのショップ内で商品を登録する
- ショップを公開する
- Instagramでショッピング機能の審査を申し込む
- ショッピングタグを追加する
はじめに、InstagramアカウントとFacebookページをリンクさせます。リンクさせる場合は、Facebookページ上で作業を行います。具体的な手順は以下の通りです。
- Facebookページ上の「設定」から「Instagram」を選択する
- 「アカウントをリンク」を選択する
- Instagramアカウント情報を入植し「ログイン」を選択する
続いて、Facebookのビジネスマネージャでカタログを作成します。カタログの作成方法は以下の通りです。
- Facebookページの「設定」から「テンプレートとタブ」を開く
- 「ショップ」のスイッチをONにする
- 「商品を販売」から「コマースマネージャに移動」をクリックする
- スタート画面にて「次へ」を選択する
- チェックアウト(清算)方法を選択する
次にカタログのショップ内で商品を登録します。ここでは、1つずつ登録する方法を紹介します。
- 「カタログ」から「商品」を選び「アイテムを追加」をクリックする
- 「手動」を選択して「次へ」をクリックする
- アイテム(商品)編集画面にて、必要事項を入力して「次へ」をクリックする
- 「表示オプション」で「公開」「在庫」の表示を選択する
- 「公開」「在庫」両方をONにして「次へ」をクリックする
- 「商品カテゴリ」の設定を行い「次へ」をクリック
- 「バリエーション」を作成または「この手順をスキップ」を選択し「完了」をクリックする
ここまでできたら、ショップを公開します。
- 「概要」から「ショップを公開」をクリックする
- ショップビルダーが表示されるので「開始する」をクリックする
- ショップ内での商品の表示方法を選択する
Instagramでショッピング機能の審査を申し込みます。申し込み手順は以下の通りです。
- 「設定」から「ショッピングに登録」を選択し「スタート」をクリックする
- 審査を申請するカタログを選択する
- 「送信」をクリックする
申請が通ったら、投稿にショッピングタグを追加できるようになります。追加方法は以下の通りです。
フィード投稿の場合
- 「シェア」画面で「製品をタグ付け」をタップする
- 商品を選択する
ストーリーズの場合
- スタンプアイコンをタップする
- 製品スタンプのオプションを選択する
- 投稿を作成する
ジオタグとは、投稿した写真や動画に追加できる位置情報のことです。ジオタグを設定することで撮影した場所が分かり、店舗の所在地を簡単に共有することができます。特に店舗のあるアカウントの場合は、集客に役立つでしょう。
ジオタグの追加方法は以下の通りです。
- 投稿したい写真を選ぶ
- 「場所を追加」からジオタグを選択する
- 投稿して完了
ユーザーとのコミュニケーション
Instagramでは、ユーザーとのコミュニケーションが大切です。Instagramではユーザーとの相互のやり取りにより、親密度を計測され、その結果によって表示順や拡散性が変わります。つまり、ユーザーとのコミュニケーションが多ければ多いほど、フィードに表示されやすくなるのです。
ユーザーとのコミュニケーションは、以下のような行動で取ることができます。
- コメントに反応する
- DMを解放して返信する
- インスタライブでコメントを集める
- ストーリーズで質問に答えてもらう
フィード投稿にコメントをもらったらそのままにせず、いいねでリアクションをしたり返信したりしましょう。そのようなコミュニケーションをユーザーと重ねることで、自社アカウントの投稿がよりフォロワーに表示されやすくなり、ひいてはフォロワー以外のユーザーにも届きやすくなります。
Instagramインサイトを活用した効果測定
Instagramでは、「Instagramインサイト」という分析ツールを提供しています。ビジネスアカウントを利用していれば、Instagramのアプリ上で利用することが可能です。
Instagramインサイトを用いることで、以下のような分析ができるようになります。
- フィード投稿の分析
- ストーリーズ投稿の分析
- アカウント全体の分析
これらの分析を用いて何度もPDCAを回し、ユーザーの反応が良い投稿に寄せていくことが重要です。ここからは、それぞれの分析方法について解説します。
フィード投稿の分析
フィード投稿の分析では、以下のような数やデータを確認することができます。
- いいね数
- コメント数
- シェア数
- 保存数
- リーチ数
- プロフィールのアクティビティ
- 投稿への流入元
特に注目すべきなのは、投稿へのリーチ数や反応数、そしてインプレッションの流入経路です。リーチ数や反応数が多いほどユーザーに注目されていると考えられます。そのため、反応の良い投稿の傾向を掴むことで、フォロワーの増加にも繋がるのです。
またインプレッションの流入経路を確認することにより、直前のユーザーの行動を推測することができます。
フィード投稿の分析を確認する際は、投稿の左下にある「インサイトを見る」をタップします。
ストーリーズ投稿の分析
ストーリーズ投稿の分析では、以下のような情報が分かります。
- リーチしたアカウント数
- アクションを実行したアカウント
- プロフィールのアクティビティ
ストーリーズ投稿の分析において大切なことは、こまめに確認することです。ストーリーズは24時間で消えてしまうため、公開中に確認しないとデータがわからないままとなっています。ログは残らないので、アクションを実行したアカウントなどどんな人が見ているのか定期的に確認することをおすすめします。
ストーリーズ投稿の分析を確認する際は、画面を上にスワイプアップします。もしくは、既読人数をタップすることで詳細な情報が表示されます。
アカウント全体の分析
アカウント全体のパフォーマンスを分析することもできます。具体的には、以下のような情報の確認が可能です。
- リーチ数
- インプレッション数
- インタラクション数
- プロフィールへのアクセス数
- WEBサイトクリック数
もしフォロワー数獲得を目的に運用しているなら、リーチ数やプロフィールへのアクセス数にも注目してみましょう。ユーザーはフォローするかどうかを決める時、プロフィール画面でどのようなアカウントなのかを見てからフォローすることが多いようです。いかに自社アカウントに興味を持ってもらえるかがポイントになります。
インサイトを確認する際は、プロフィールページから「インサイト」をタップします。または右上のメニューをタップして「インサイト」から表示することも可能です。
Instagram運用時の注意点
最後に、Instagram運用を行う際の注意点を解説します。意識して欲しい注意点は以下の2つです。
- Instagramのガイドラインをよく確認する
- 運用リソースをきちんと確保する
あらかじめ注意点を理解することで、失敗を避けることができるでしょう。ここからは、それぞれの注意点について解説します。
Instagramのガイドラインをよく確認する
運用を開始する前に、Instagramのガイドラインは必ずチェックしておきましょう。ガイドラインに違反すると、アカウントが停止する恐れがあります。アカウントが停止されると投稿が見られなくなり、場合によってはコンテンツが削除されることもあるでしょう。
Instagramのガイドラインを確認し、停止されないよう努めることが大切です。「コミュニティガイドライン」によると、以下のようなルールがあります。
- 写真や動画は、自分で撮ったか、共有する権利を得ているもののみをシェアしてください。
- 多様なオーディエンスに配慮した写真と動画を投稿してください。
- 有意義で誠実なやり取りを大切にしてください。
- 法律を守ってください。
- Instagramコミュニティの他のメンバーを尊重しましょう。
- 利用者同士が支え合う環境を大切にし、自傷行為を美化するような投稿は避けてください。
- 報道の対象となるような出来事について投稿するときは、慎重に行ってください。
引用:コミュニティガイドライン|Instagramヘルプセンター
また「利用規約」には以下のような禁止事項が明記されています。
- 他人へのなりすましや不正確な情報の提供は禁止されています。
- 違法または不正な行為、誤解を招くおそれがある行為、詐欺的な行為、違法または不正な目的で何らかの行為を行うことは、一切禁止されています。
- 利用者は、本規約や弊社のポリシーに違反する(または、これらに対する他の人の違反を手助けしたり、奨励したりする)ことを行ってはなりません。
- 意図されたサービスの運用に支障をきたす行為や、これを損なう行為は禁止されています。
- 不正な方法を用いて、アカウントの作成、情報へのアクセス、または情報の取得を試みることは禁止されています。
- 弊社または弊社のサービスから取得されたアカウントやデータを販売、ライセンス供与、または購入してはなりません。
- 他者の個人情報や秘密情報を許可なく投稿する行為や、知的財産権などの他者の権利を侵害したりする行為(著作権侵害、商標侵害、偽造、海賊品の製造など)は禁止されています。
- 弊社の製品またはそのコンポーネントについて、改変、翻案、派生物の作成、リバースエンジニアリングを行ってはなりません。
- 弊社から事前に書面による許可を得ることなく、ドメイン名やURLを自分のユーザーネームに使用することは、禁止されています。
引用:利用規約|Instagramヘルプセンター
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運用リソースをきちんと確保する
運用を開始する前に、リソース確保をしておきましょう。リソースが足りないまま運用を開始してしまうと、運用が続きません。すると定期的な投稿ができなくなり、ユーザーとのコミュニケーションも取れなくなってしまうのです。
投稿が途絶えてしまうと、ユーザーは「もう運用が終わったのかな」と思い、興味を失ったりフォロワーを外したりしてしまうでしょう。
着実に成果を出すためにも、運用体制を整えることは大切です。
また、ネオマーケティングさんでは、Instagram運用に取り組んだ場合、どのような成果やメリットが期待できるのかを「【第1回】Instagram運用のメリットや成果を得るためのポイント」という記事にて詳しく解説していますので、こちらもご参考にしてみてください。
Instagram運用のコツについてのまとめ
この記事では、Instagram運用のコツや注意点について解説しました。Instagramでは個人アカウントと同じように企業アカウントも見られています。企業アカウントを運用することで、ユーザーとの繋がりを持ち、ファンを育てることができるでしょう。
Instagramの運用を行う際は、初期の目標・ゴール設定を必ず行いましょう。特に運用の目的を明確にしないと、Instagram運用の効果があるのかわからないままになってしまいます。また、場合によっては期待する効果が得られないこともあるでしょう。成果を出すためにも、必ずゴール設定は行ってください。
Instagramを利用すれば、自社のサービスや商品の魅力を発信することが可能です。とはいえ、どのような結果を得たいのかによって最適な運用方法は異なります。やり方が合っていないと、良い効果が得られないこともあるでしょう。
そこで最適な方法を見つけるために、自社の立ち位置を知り、競合情報を調査する必要があります。またターゲットについて理解するためにも、ユーザー心理などを知ることも大切です。多角的に情報収集を行い、きちんと分析を行うことで、自社に適した運用方法を導入できます。
これからInstagram運用を始める担当者の方は、ぜひこの記事でご紹介したコツを取り入れてみてください。
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