マーケティング

最終更新日: 2024.02.16

マーケティングビジネス実務検定の難易度は?種類と合格率も解説

マーケティングビジネス実務検定の難易度は?種類と合格率も解説

マーケティング担当者、マーケティング業務に就きたい人におすすめの「マーケティングビジネス実務検定」をご存知でしょうか?この記事では、3種類それぞれの難易度や資格取得におすすめの職種、勉強方法からWeb受験の方法を詳しく解説します。

石田 哲也

監修者

Twitter:@te2319
株式会社ニュートラルワークス 取締役CMO。1984年生まれ。高校卒業後にISD株式会社を起業。その後、株式会社オプトでWebマーケティングを学び、株式会社メタップスなど複数のベンチャー企業にて事業立ち上げを経験。前職はワンダープラネット株式会社でゲームプロデューサーとしてスマホゲームアプリの制作に従事。2018年に地元の神奈川へ戻り、ニュートラルワークスに入社。SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善~ゲームアプリ制作や数十万フォロワーのSNSアカウントの運用経験などWebビジネス全般を守備範囲とする。

■経歴
2003年 ISD株式会社/起業
2009年 株式会社オプト/SEMコンサルタント
2011年 株式会社メタップス/シニアディレクター
2013年 ライブエイド株式会社/執行役
2016年 ワンダープラネット株式会社/プロデューサー・BizDev
2018年 株式会社ニュートラルワークス/取締役CMO

■得意領域
Webサイト改善
SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告

■保有資格
Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
Google 広告検索認定資格
Google 広告ディスプレイ認定資格
Google 広告モバイル認定資格

QUERYY(クエリー)編集部

執筆者

株式会社ニュートラルワークス

QUERYY(クエリー)編集部

QUERYY(クエリー)は、株式会社ニュートラルワークスが運営するデジタルマーケティング情報メディアです。

マーケティングビジネス実務検定とは

マーケティングビジネス実務検定とは

マーケティングビジネス実務検定は、国際実務マーケティング協会®(International Marketing Skill Standardizing Association)が主催し、年4回実施されている検定です。基本的なマーケティングの概念から、消費者行動やマーケティング戦略、実務レベルのマーケティング事例まで幅広い知識が問われます。

難易度の高い順にA級・B級・C級の3種類に分かれており、基礎から応用までの実力が証明できる資格です。

3種類のマーケティングビジネス実務検定とそれぞれの難易度

3種類のマーケティングビジネス実務検定とそれぞれの難易度

マーケティングビジネス実務検定は、A級・B級・C級の3種類に分かれています。ここでは、それぞれの難易度を解説します。

マーケティングビジネス実務検定:C級

最も難易度が低いC級は、マーケティング・オペレーション基礎レベル(定型業務ができるレベル)の知識が問われます。

C級の対象レベル

  • 初めてマーケティング業務に携わることになった人
  • マーケティングの基礎知識を身につけたい人

C級の試験科目と合格基準点

【C級の試験科目】

  • マーケティング知識

正誤式:10題(30点)

選択式:15題(45点)

語群選択式:10題(30点)

三答択一式:15題(45点)

合計点:150点

制限時間:1時間30分

  • マーケティング事例

語群選択式:10題(20点)

三答択一式:10題(20点)

三答択一式:2題(10点)

合計点:50点

制限時間:45分

  • C級の合格基準点

2科目合計点(200点)の80%(160点)が試験委員長の定める基準点です。

C級受験料

5,700円(税抜き)
マーケティングとは?初心者に向け簡単に説明!手法や用語も解説 マーケティングとは?初心者に向け簡単に説明!手法や用語も解説

マーケティングビジネス実務検定:B級

B級は実務でマーケティングに関わっている人におすすめです。マーケティング・オペレーション応用レベル(業務の運営ができるレベル)の知識が問われます。B級とC級は同時受験も可能です。

B級の対象レベル

  • マーケティングのトレンドや関連法規を知りたい人
  • マーケティングの戦略立案ができるようになりたい人
  • 自分のマーケティング知識の不足部分を知り、強化したい人

B級の試験科目と合格基準点

【B級の試験科目】

  • マーケティング知識

正誤式:10題(40点)

選択式:15題(60点)

語群選択式:15題(60点)

四答択一式:10題(40点)

合計点:200点

制限時間:1時間45分

  • マーケティング事例

正誤式:10題(40点)

選択式:5題(20点)

四答択一式:5題(20点)

合計点:100点

制限時間:1時間

  • B級の合格基準点

2科目合計点(300点)の70%(210点)が試験委員長の定める基準点です。

B級の受験料

B級受験料:8,800円(税抜き)

B級・C級併願:12,500円(税抜き)

マーケティングビジネス実務検定:A級

最も難易度が高いA級は、管理職級の内容です。マーケティング戦略およびマネジメントレベル(戦略立案、意思決定や管理、判断業務ができるレベル)の知識が問われます。A級とB級は同時受験も可能です。

A級の対象レベル

  • 高いレベルのマーケティング戦略や意思決定を行いたい人
  • マーケティングの計数管理や関連法規など、マネジメントに必要な知識を身につけたい人

A級の試験科目と合格基準点

【A級の試験科目】

  • マーケティング知識

正誤式:10題(計20点)

接続式※A群B群:10題(計20点)

穴埋式:20題(計60点)

短文記述式:5題(計50点)

合計点:150点

制限時間:1時間30分

  • マーケティング事例

正誤式:5題(計10点)

穴埋式:20題(計60点)

マーケティング戦略:ケーススタディ(計110点)

合計点:150点

制限時間:1時間40分

A級の合格基準点

2科目合計点(300点)の各回で、試験委員長が定めた基準点です。

A級受験料:11,600円(税抜き)

A級・B級併願:18,400円(税抜き)

マーケティングビジネス実務検定を受験するメリット

マーケティングビジネス実務検定を受験するメリット

マーケティングビジネス実務検定は、マーケティングの基礎知識からプロモーション戦略、マーケティング関連法規といった内容まで幅広く知識が身につけられる資格です。最も難易度の低いC級であっても、取得していれば「基本的なマーケティングの知識がある」と客観的に証明できる資格になります。

マーケティング関連職に必ずしも必要な資格ではないですが、未経験でマーケティング関連職に転職を希望する人であれば、マーケティングビジネス実務検定は「実務に必要な知識を持っている」とアピールできる資格といえます。また、より実践的な知識が問われるB級・A級の資格を持っていれば、マネジメントクラスへのステップアップにも役立つのではないでしょうか。

マーケティングビジネス実務検定の受験をおすすめしたい職種

マーケティングビジネス実務検定の受験をおすすめしたい職種

マーケティングビジネス実務検定は、マーケティング関連職はもちろん、マーケティング部門と連携する企画制作や研究開発、IT部門の人にもおすすめです。BtoBでもBtoCでも、重要なのは市場や消費者への理解です。市場動向や消費者ニーズの読み解き方、流通チャネルや関連法規の知識は、マーケター以外の職種でも必要性が高まっています。

また、資格の学習を通してマーケティング部門との共通言語が増えることで、社内部門・社外の協力会社との間で、よりスムーズで素早い意思決定や高いレベルでの連携が実現できるでしょう。

マーケティングビジネス実務検定の勉強方法

マーケティングビジネス実務検定の勉強方法

マーケティングビジネス実務検定の資格取得を目指すにあたり、どのような勉強方法があるのでしょうか。

1.独学で学ぶ

ある程度現場で実務経験がある人は、独学で合格することも不可能ではありません。マーケティングビジネス実務検定の主催者である国際実務マーケティング協会®から、公式ハンドブック・テキストブック・問題集が発売されています。まず書店等で内容を確認し、独学で進められそうか判断してみましょう。

2.eラーニングやDVD講座で学ぶ

国際実務マーケティング協会®からは、B級・C級受験者向けに通信講座やeラーニング講座も販売されています。公式テキスト・問題集・過去問がセットになった「テキストコース」や、講義動画配信が加わった「テキスト+eラーニングコース」などがあり、オプションで講義動画のDVDを注文することも可能です。

マーケティング未経験者や、なじみの薄い分野をしっかり学習したい人におすすめです。

3.集中講座で学ぶ

マーケティングビジネス実務検定では、定期的に集中講座も開催されています。国際実務マーケティング協会®の専任講師による講義です。A級・B級・C級それぞれの試験対策として要点を効率よく学び、短期間でマーケティングの実務知識を身につけられます。

マーケティングビジネス実務検定はWeb試験で受けられる

マーケティングビジネス実務検定はWeb試験で受けられる

マーケティングビジネス実務検定は年4回検定試験が行われています。回によってはWeb試験が実施される場合もあるので、自宅からマーケティングビジネス実務検定を受験できるチャンスです。

Web試験ではインターネットブラウザ上で出題・回答を行うため、安定したネット回線と必要な動作環境を満たしたパソコンなどが必要になります。詳しくは公式サイトで確認してみてください。

Web試験の概要|マーケティング・ビジネス実務検定

マーケティングビジネス実務検定以外にマーケティング担当者におすすめの資格

マーケティングビジネス実務検定以外にマーケティング担当者におすすめの資格

マーケティングビジネス実務検定以外にも、マーケティング担当者におすすめの資格は複数あります。全体的な基礎知識を身につけられるものから、特定の専門知識を深められるものまで、興味があるものにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

ネットマーケティング検定

Webマーケティング全般の知識を幅広く身につけられる検定で、SEOやインターネット広告の基本的なところから勉強したい人におすすめです。難易度は比較的簡単で、近年の合格率は69.1%、目安の勉強時間は15時間ほど。全国5カ所の試験会場のほか、企業や教育機関では団体受験も可能です。

受検料:6,000円

サーティファイ ネットマーケティング検定

Webアナリスト検定

Googleアナリティクスを体系的に学べる検定です。未経験からWebマーケティングを始める人や、会社のWeb担当が自分しかいないという人におすすめです。座学で講義を5時間受けたあと、そのまま検定を実施することができるので、1日で資格を取得できます。講義と検定は毎月複数回実施されており、オンライン講義+別日に会場受検も可能です。

講義・検定料:テキスト込み 24,000円(税別)※主催者によって異なる

日本Web教会

Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)

Googleアナリティクスの専門知識を認定するGoogle公式資格です。合格すると自分のアカウントから認定資格証明書の印刷が行えるので、Googleアナリティクスを実務レベルで使えることを証明できます。受験はWeb試験のため、Googleのスキルショップ アカウントの作成が必要です。資格の有効期限は1年で、再取得には再度受験する必要があります。

受験料:無料

Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)
Google広告の種類や機能、使い方は?広告の料金相場やアカウント作成方法も解説 Google広告の種類や機能、使い方は?広告の料金相場やアカウント作成方法も解説 Web広告を出稿しようとなるとGoogle広告は必ず選択肢に上がります。効率よくGoogle広告を運用していくには何が必要なのでしょうか?Google広告の種類やメリット、デメリット、効果が出ないときの改善方法を解説します。

Google広告の認定資格

Google広告に関する専門知識を証明できるGoogle公式資格です。Web試験のため、いつでも無料でチャレンジ可能。受験にはGoogleのスキルショップ アカウントの作成が必要になります。Google広告の認定資格は広告の種類別に以下の6つに分かれています。

  • Google広告「検索広告」認定資格
  • Google広告「ディスプレイ広告」認定資格
  • Google広告「動画広告」認資格
  • Google広告「アプリ広告」認定資格
  • ショッピング広告認定資格
  • Google広告の測定認定資格

合格すると自分のアカウントから認定資格証明書を印刷できます。資格の有効期限は1年で、再取得には再度受験する必要があります。

受験料:無料

Google 広告の認定資格
Google広告の種類や機能、使い方は?広告の料金相場やアカウント作成方法も解説 Google広告の種類や機能、使い方は?広告の料金相場やアカウント作成方法も解説 Web広告を出稿しようとなるとGoogle広告は必ず選択肢に上がります。効率よくGoogle広告を運用していくには何が必要なのでしょうか?Google広告の種類やメリット、デメリット、効果が出ないときの改善方法を解説します。

ネットショップ検定

ECサイトの運用や制作、プロモーションなどの実務能力を証明する資格である「ネットショップ実務士」になるための検定です。EC事業に興味がある人にもおすすめです。検定は基礎知識を問う初心者向けの「レベル1」と実践知識を問う「レベル2」の2種類があります。試験は各都道府県のCBTテストセンター(パソコン教室など)で受検できます。

受検料:レベル1…7,000円(税込)、レベル2…7,500円(税込)

(一財)ネットショップ能力認定機構

マーケティングビジネス実務検定のまとめ

マーケティングビジネス実務検定のまとめ

マーケティングビジネス実務検定の内容と、マーケティングに関連する資格について解説しました。マーケティングの知識は、専門のマーケターのみならず幅広い職種で役立つものです。マーケティングの基本的な知識を身につけておくと、視野が広がったり仕事の幅が広がったりする可能性もあります。まずは初心者向けの資格からチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

マーケティングビジネス実務検定のよくあるご質問

マーケティングビジネス実務検定の難易度は?

マーケティングビジネス実務検定は、国際実務マーケティング協会®が主催し、年4回実施されている検定です。C級はマーケティング・オペレーション基礎レベル(定型業務ができるレベル)、B級はマーケティング・オペレーション応用レベル(業務の運営ができるレベル)、最も難易度が高いA級はマーケティング戦略およびマネジメントレベル(戦略立案、意思決定や管理、判断業務ができるレベル)の知識が問われます。

マーケティングビジネス実務検定を受験するメリットとは?

マーケティングビジネス実務検定は、マーケティングの基礎知識からプロモーション戦略、マーケティング関連法規といった内容まで幅広く知識が身につけられる資格です。最も難易度の低いC級であっても、取得していれば「基本的なマーケティングの知識がある」と客観的に証明できる資格になります。

マーケティングビジネス実務検定の受験をおすすめしたい職種は?

マーケティングビジネス実務検定は、マーケティング関連職はもちろん、マーケティング部門と連携する企画制作や研究開発、IT部門の人にもおすすめです。市場動向や消費者ニーズの読み解き方、流通チャネルや関連法規の知識は、マーケター以外の職種でも必要性が高まっています。

監修者紹介

石田 哲也

石田 哲也

取締役CMO

Twitter:@te2319
株式会社ニュートラルワークス 取締役CMO。1984年生まれ。高校卒業後にISD株式会社を起業。その後、株式会社オプトでWebマーケティングを学び、株式会社メタップスなど複数のベンチャー企業にて事業立ち上げを経験。前職はワンダープラネット株式会社でゲームプロデューサーとしてスマホゲームアプリの制作に従事。2018年に地元の神奈川へ戻り、ニュートラルワークスに入社。SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善~ゲームアプリ制作や数十万フォロワーのSNSアカウントの運用経験などWebビジネス全般を守備範囲とする。

■経歴
2003年 ISD株式会社/起業
2009年 株式会社オプト/SEMコンサルタント
2011年 株式会社メタップス/シニアディレクター
2013年 ライブエイド株式会社/執行役
2016年 ワンダープラネット株式会社/プロデューサー・BizDev
2018年 株式会社ニュートラルワークス/取締役CMO

■得意領域
Webサイト改善
SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告

■保有資格
Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
Google 広告検索認定資格
Google 広告ディスプレイ認定資格
Google 広告モバイル認定資格