HubSpotはさまざまな業務をサポートするセールス・インバウンドマーケティングのためのソフトウェアです。営業からオペレーション、カスタマーサービスなどビジネスシーンで役立つ機能が備わっています。世界120か国以上で15万8,000社に導入されている実績があり、世界的にも有名なツールです。
そんなHubSpotには、さまざまなアプリを連携できるといった特徴があります。そこでこの記事では、HubSpotで連携できるアプリ21選を紹介します。今回は日本で人気のアプリをメインにピックアップしました。
「HubSpotをもっと有効活用したい」「HubSpotで連携できるおすすめのアプリを知りたい」という担当者の方は、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
HubSpotの連携アプリとは
HubSpotには外部アプリと連携できる機能が備わっています。アプリ連携を行うことにより、外部アプリのデータをHubSpotに取り込んだり、機能を連動させたりできるようになるのです。
アプリについて紹介する前に、HubSpotの連携アプリについて簡単に解説します。
- 連携できるアプリとは?
- HubSpotの連携アプリを活用するメリット
- HubSpotの連携アプリは年々増加している
これらを把握しておくことで、HubSpotをより有効活用できるようになるでしょう。
HubSpotとは?特徴や機能、効果的な使い方を解説
連携できるアプリとは?
HubSpotではAPI連携によって外部アプリとの連携が可能です。API連携とは、APIを利用してアプリ間のデータや機能を連携したり、機能を拡張させたりする仕組みのことです。
また連携アプリ数も多く、2022年の時点で公式連携アプリ登録数が1,000件を突破しています。公式連携アプリはHubSpotのパートナーチームによって手動で審査が行われたもので、いくつかの条件をクリアしたものです。公式連携アプリに認定されると「HubSpot アプリマーケットプレイス」に掲載されます。
HubSpotの連携アプリを活用するメリット
HubSpotは連携アプリを活用することにより、主に3つのメリットを得ることができます。
- 業務効率化が期待できる
- 作業コストを削減できる
- 幅広いジャンルで活用できる
HubSpotの連携アプリには、業務効率化が期待できるというメリットがあります。それはアプリ連携によって、データ入力やデータ処理を自動化できるからです。従来は人の手によって行われていた作業が自動化されることで、作業時間も短縮できるでしょう。
また業務効率化によって作業コストの削減もできるでしょう。自動化することにより、その分の人件費を削ることができます。また独自に開発する必要もないため、開発コストもかかりません。
またHubSpotには幅広いジャンルのアプリを連携できるといったメリットもあります。例えば、HubSpotでは以下のようなツールと連携可能です。
- スケジュール調整ツール
- チャットツール
- アンケート
- ヘルプデスク
- 会計・簿記
こうしたツールは営業やマーケティング、財務や会計などさまざまなシーンで必要になります。1つのジャンルにとらわれないため、幅広く活用できます。
HubSpotの連携アプリは年々増加している
HubSpotで連携できるアプリは年々増加しています。2020年1月では公式アプリ連携数は500件でしたが、その翌年にはその2倍となる1,000件を突破しました。
現在HubSpotを利用しているユーザー企業は、平均すると7個のアプリをHubSpot製品と連携しています。さらにその全体の4分の1以上のユーザーは10個以上のアプリをHubSpot製品と連携しているそうです。
また、HubSpotは日本企業の連携要望にも耳を傾けており、実際に連携要望が多かった業務改善プラットフォームとして知られる「kintone」との連携も行っています。
このように、HubSpotのユーザー企業がさまざまなアプリを連携していることから、連携できるアプリの種類が多いことがわかります。
代表的なアプリ1.メール
どんな部署にいる方でも、ほとんどの人がメールを活用するでしょう。HubSpotと連携できるメールアプリのうち、代表的なものは以下の4つです。
- Gmail
- Office 365 for Windows
- Outlook
- Google Workspace(G Suite)
ここからは、それぞれのアプリについてご紹介します。
Gmail
出典:Gmail
Gmailは検索エンジンとして有名なGoogleが提供しているメールツールです。
アプリの特徴 | 無料で大容量のデータを保存できる |
連携するメリット | ワンクリックで記録できる |
Gmailは無料で利用できるアプリでありながら、15GBという大容量のデータを保存できるのが特徴です。
HubSpotと連携するメリットは、送信メールをワンクリックで記録できることです。メールの開封・クリック状況をリアルタイムで追跡できるため、幅広く営業活動に役立てられるでしょう。
Office 365 for Windows
Office 365は主に法人向けに展開されているサービスで、Office製品やグループウェアをサブスクリプション形式で利用できます。
アプリの特徴 | Exchange Onlineでスケジュール管理もできる |
連携するメリット | スケジュール設定が簡単 |
Office 365には「Exchange Online」というメール機能があり、メールの送受信だけでなくスケジュール管理なども可能です。
Office 365をHubSpotと連携するメリットは、スケジュール設定が簡単になることです。Office 365とのカレンダー同期により、空き状況を確認しながら日程を選択してもらえるようになります。
Outlook
出典:Outlook
OutlookはWindowsの開発者として知られているMicrosoftが提供しているメールサービスです。
アプリの特徴 | カレンダー機能がある |
連携するメリット | 業務の効率化ツールを受信トレイ上で利用できる |
Outlookの特徴は、カレンダー機能があることです。それぞれのスケジュールに対してアラート時間を設定できるので、スケジュール漏れも防げるでしょう。
そんなOutlookですが、HubSpotと連携させることにより受信トレイ上で業務の効率化ツールを利用できるようになります。わざわざHubSpotを開く必要がないため、作業がスムーズです。
Google Workspace(G Suite)
Google Workspaceは、Googleが提供しているグループウェアツールです。
アプリの特徴 | インターネット接続不要で共同作業ができる |
連携するメリット | さまざまなアプリを連携できる |
Google Workspaceの特徴は、インターネット接続不要で共同作業ができることです。Googleスプレッドシートの編集などが複数のメンバーで行えるため、作業を効率的に行えます。
そしてHubSpotと連携させることにより、Googleのさまざまなアプリを連携できるようになります。GmailやGoogle Meet、Googleドライブなどとの連携が可能です。
代表的なアプリ2.スケジュール
ビジネス業務には欠かせないのがスケジュールツール。HubSpotでは「Google カレンダー」や「Outlook Calendar」といった代表的なアプリと連携可能です。
Googleカレンダー
出典:Googleカレンダー
Google CalendarはGoogleが提供しているカレンダーツールです。
アプリの特徴 | iPhone・Androidから利用できる |
連携するメリット | イベント情報を反映できる |
Googleカレンダーの特徴は、iPhoneでもAndroidでも利用できることです。PCはもちろん、スマホやタブレットからも操作できるので、外出先でスケジュールを更新することができます。
GoogleカレンダーをHubSpotに連携するメリットは、イベント情報をHubSpotに反映できることです。例えば、参加者にリンクを送信すれば、メールのやり取りを行わずにスケジュール調整することができます。
Outlook Calendar
出典:Outlook
Outlook Calendarは、Windowsが提供しているOutlookと連携したカレンダー機能のことです。
アプリの特徴 | Outlookのメールと連携できる |
連携するメリット | HubSpotで管理できる |
Outlook Calendarの特徴は、Outlookのメールと情報を連携できることです。メールから直接スケジュール登録ができるので、手間がかかりません。
さらに、Outlook CalendarとHubSpotを連携すれば、イベント管理をHubSpot上で行うことが可能です。
代表的なアプリ3.チャット・MTGツール
チャットツールやMTGツールは、社内や社外の人とのコミュニケーションに役立つツールです。さまざまなツールのうち、HubSpotでは以下のようなアプリと連携できます。
- Slack
- ZOOM
- Microsoft Teams
- Google Meet
- Facebook Messenger
ここからは、それぞれのツールについて紹介します。
【HubSpot】ミーティング機能とは?作成手順と効果的な使い方を解説
Slack
出典:Slack
Slackはサンフランシスコを本社に構え、世界17拠点で展開されているチャットツールです。
アプリの特徴 | 案件ごとにチャットルームを分けられる |
連携するメリット | Webサイトの通知を受けられる |
Slackの特徴は、案件ごとにチャットルームを切り分けられることです。また通話機能も備わっているため、電話番号を知らない相手とも通話することができます。
またSlackをHubSpotと連携することにより、Slack上でWebサイトの通知を受けられるようになります。そのため、タスクの効率化を実現できるでしょう。
【HubSpot】Slack連携で出来ることや設定方法を解説
ZOOM
出典:ZOOM
ZOOMは在宅勤務やオンラインミーティングで活用されるビデオミーティングツールです。
アプリの特徴 | アカウント不要で利用できる |
連携するメリット | HubSpotに連携できる |
ZOOMの特徴は、アカウント不要で利用できることです。URLをクリックすればすぐミーティングを開始できるため、アカウントを持っていない人とも簡単に共有できます。
そしてZOOMとHubSpotを連携すれば、情報連携が簡単になります。例えば、ウェビナーに参加した方の連絡先がHubSpotに登録されるので、フォローアップがしやすくなるでしょう。
Microsoft Teams
Microsoft Teamsは、Microsoftが提供しているMTGツールです。
アプリの特徴 | チャットもビデオ会議もできる |
連携するメリット | リンク送信が簡単になる |
Microsoft Teamsの特徴は、チャットもビデオ会議もできることです。どちらかに限定されているツールもある中、Microsoft Teamsではどちらも申し分なく利用できます。
Microsoft TeamsとHubSpotを連携すると、ミーティングリンクの送信が簡単になります。またHubSpotの通知をMicrosoft Teamsで受け取れるので、スピーディーに対応できるでしょう。
Google Meet
出典:Google Meet
Google Meetは、Googleから展開されているビデオミーティングツールです。
アプリの特徴 | Googleカレンダーと連携できる |
連携するメリット | HubSpotの予定をGoogle Meetミーティングとして作成できる |
Google Meetの特徴は、Googleカレンダーと連携できることです。Googleカレンダー上で参加者を確認でき、ミーティングルームのURLもスケジュールから直接アクセスすることができます。
Google MeetをHubSpotと連携すると、HubSpotで作成した予定をGoogle Meetミーティングとして作成することが可能です。そのため、その都度Google Meetを開く必要がありません。
Facebook Messenger
Facebook MessengerはFacebookから展開されているメッセージツールです。
アプリの特徴 | Facebookユーザー同士がリアルタイムでメッセージを送れる |
連携するメリット | チャットボットを管理できる |
Facebook MessengerはFacebookユーザー同士がやり取りできるツールで、通常の投稿とは違い、クローズドなコミュニケーションを取ることができます。
Facebook MessengerとHubSpotを連携させることにより、チャットボットをHubSpot上で管理できるようになります。チャット量を分析することもできるので、業務効率化につながるでしょう。
代表的なアプリ4.SNS広告
最近ではSNS広告を活用する企業も増えてきています。HubSpotでは、以下のようなSNS広告との連携が可能です。
- YouTube
この章では、それぞれの特徴について紹介します。
出典:Twitter
Twitterは140字以内のテキストを中心に投稿できるSNSです。
アプリの特徴 | 二次拡散を狙える |
連携するメリット | キャンペーンを管理できる |
Twitter広告の特徴は、二次拡散を狙えることです。ユーザーが拡散してくれればそのフォロワーに拡散されるため、より多くの人の目に留まりやすくなります。
TwitterをHubSpotと連携することにより、キャンペーンを管理できるといったメリットがあります。コンテンツに対するユーザーの反応やキャンペーンの状況を確認できるため、PDCAサイクルも回しやすいです。
出典:Facebook
Facebookは友人やビジネスパートナーと繋がることができるSNSです。
アプリの特徴 | ビジネスコンテンツと相性がいい |
連携するメリット | HubSpot広告ツールで作成できる |
Facebook広告の特徴は、ビジネスコンテンツと相性がいいことです。ビジネス目的で利用するユーザーが多いため、ユーザーの反応もよいでしょう。
FacebookとHubSpotを連携させるメリットは、HubSpot広告ツールで作成できることです。HubSpotのトラッキングが適用されるため、効果測定が簡単になります。
YouTube
出典:YouTube
YouTubeは世界中のユーザーから利用されている動画コンテンツのプラットフォームです。
アプリの特徴 | 独自のアルゴリズムでおすすめ表示できる |
連携するメリット | YouTube動画の効果を一元分析できる |
YouTube広告の特徴は、独自のアルゴリズムによっておすすめ表示できることです。興味がありそうなユーザーに表示できるため、費用対効果がよいアプローチができるでしょう。
YouTubeとHubSpotを連携すれば、一元的な動画分析が可能になります。キャンペーンやマーケティング活動の効果をHubSpotで管理できるため、効果測定がはかどるでしょう。
出典:Instagram
Instagramは写真や動画をメインに投稿・共有できるSNSです。
アプリの特徴 | ビジュアルによる訴求が可能 |
連携するメリット | さまざまな業務を一括管理できる |
Instagramの特徴は、ビジュアルによる訴求ができることです。写真でイメージを伝えられるので、ブランディングに繋がります。
InstagramとHubSpotを連携すると、さまざまな業務を一括管理できるようになります。例えば、キャンペーンの状況をHubSpotで確認したり、スケジュール投稿を設定したりできます。
代表的なアプリ5.その他
ビジネスによっては、以下のようなアプリとの連携が必要になるかもしれません。
- HubSpot for WordPress
- Zapier
- Shopify
- Google Ads
- Google Search Console
- Google Sheets
最後に、HubSpotで連携可能な業務に役立つアプリをいくつか紹介します。
HubSpot for WordPress
出典:WordPress
WordPressは世界的に利用されているCMSによるサイト構築サービスです。
アプリの特徴 | 初心者でも簡単にサイトを作成できる |
連携するメリット | サイトにまつわる機能を一元管理できる |
WordPressの特徴は、初心者でも簡単にサイトを作成できることです。HTMLなどの知識が不要で、テンプレートをカスタマイズしながら好みのデザインに作成できます。
WordPressはHubSpotと連携させることで、サイトにまつわる機能を一元管理できるようになります。例えば、サイトにチャットボットやウェブチャットを設けている場合、HubSpot上で作成しそのまま公開できます。
Zapier
出典:Zapier
Zapierとは、アメリカ発祥のタスク自動化ツールです。
アプリの特徴 | ノーコードで自動化できる |
連携するメリット | 他のアプリと連携できる |
Zapierの主な特徴は、ノーコードで自動化できることです。通常ならば組み込みが必要になるためノウハウが必要になりますが、Zapierを用いれば初心者の方でも扱えます。
ZapierをHubSpotと連携させることにより、他のアプリとの連携も簡単になります。データ共有がスムーズなので、作業効率の向上も期待できます。
Shopify
出典:Shopify
Shopifyはネットショップに特化したサイト構築サービスです。
アプリの特徴 | 決済システムも簡単に組み込める |
連携するメリット | データ分析ができる |
Shopifyの特徴は、決済システムやショッピングカートを簡単に組み込めること。通常であればシステム開発が必要になりますが、Shopifyにはこうした機能が備わっているため、スムーズに開設できます。
ShopifyをHubSpotと連携させると、HubSpot上でデータ分析ができるようになります。平均注文額やカート破棄などのデータが蓄積されるので、マーケティング戦略に役立つでしょう。
Google広告
出典:Google広告
Google広告はGoogleが提供している広告出稿サービスです。
アプリの特徴 | ターゲットユーザーに出稿できる |
連携するメリット | オーディエンス作成ができる |
Google広告の特徴は、ターゲットユーザーに出稿できることです。ターゲットの属性はもちろん、広告コンテンツに適したユーザーに向けて打ち出すことができます。
Google広告とHubSpotを連携すると、オーディエンス作成ができるようになります。サイト上でのユーザーの行動履歴に応じてオーディエンスを設定できるので、高い費用対効果を期待できるでしょう。
Google Search Console
Google Search Consoleは、Googleが提供しているサイト分析ツールです。
アプリの特徴 | アクセス前のデータも取得できること |
連携するメリット | さらに詳しいデータを取得できる |
Google Search Consoleの特徴は、アクセス前のデータも取得できること。検索キーワードなどを確認できるため、サイト改善に役立ちます。
Google Search ConsoleとHubSpotを連携させることで、さらに詳しいデータを取得できます。クリック数やインプレッション数、ページランクなども確認できるため本格的なマーケティング戦略を行えるでしょう。
Google Sheets
Google SheetsはGoogleが提供している表計算ソフトです。
アプリの特徴 | 作業履歴が保存される |
連携するメリット | データを活用できる |
Google Sheetsの特徴は、作業履歴が保存できること。万が一編集を間違えてしまっても、履歴をさかのぼって復元することが可能です。
Google SheetsはHubSpotと連携することで、簡単にデータを活用できることです。Google Sheets上にあるHubSpotのデータをレポート作成やデータ整形などに反映できるため、業務効率化になるでしょう。
HubSpotで連携できるアプリのまとめ
この記事では、HubSpotで連携できるおすすめのアプリについてご紹介しました。HubSpotは営業やオペレーション、カスタマーサービスに役立つツールです。
HubSpotと連携できるアプリは増えており、メールやスケジュールツール、チャットツールなど幅広いジャンルのアプリに対応しています。アプリ連携をする際のポイントは、目的意識をもって連携させることです。むやみに連携させる必要はなく、業務効率化できるかどうかを意識しながら選ぶといいでしょう。
また、現在使用しているアプリと連携させることにより、データ共有がより簡単になります。HubSpotから別のツールを開き直す必要がないため、日々の業務がスピーディーになるでしょう。HubSpotをより効果的に活用したいという方は、ぜひこの記事でご紹介したアプリを連携させてみてください。
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