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最終更新日: 2022.03.08

Googleショッピング広告とは?料金や仕組み、始め方を徹底解説

Googleショッピング広告とは?料金や仕組み、始め方を徹底解説

自社で運営するECサイトの集客について、あなたは今、悩みや課題を抱えていませんか? もしかするとそれは「Googleショッピング広告」を活用することで、解決できるかもしれません。

Googleショッピング広告とは、Googleの検索結果に表示される広告です。ユーザーが入力した検索キーワードと連動しているので、その仕組みについて詳しく知っておくと、自社サイトやブランドの認知度向上や収益拡大に役立ちます。

画像つきの広告のためユーザーにアピールしやすいことや、広告のクリック単価が安いことがGoogleショッピング広告の魅力です。一方で、ポイントをおさえた運用ができなければ、思ったほどの効果が得られないことも。

本記事では、Googleショッピング広告の概要や使い方、費用対効果を改善するコツなどについて詳しく解説します。この記事を読むことで、Googleショッピング広告の仕組みがわかり、効果的に運用できるようになるでしょう。

目次

Google(グーグル)ショッピング広告とは?

Google(グーグル)ショッピング広告とは?

「Googleショッピング広告」とは、Googleが公式に提供しているショッピング広告のことです。Googleショッピング広告は、Google検索の結果画面に表示されます。ユーザーが入力した検索キーワードが反映される、「検索連動型」の広告であることが特徴です。

Googleショッピング広告は、基本的にECサイトを運営する事業者のための機能。多数の商品を扱っているECサイトはもちろん、特定のジャンルや商品のみを扱う単品リピート通販でも活用できます。ECサイトで取り扱っている商品の広告を掲載して、アクセス数や売上を伸ばすことがGoogleショッピング広告の目的です。

テキストだけではなく、画像や価格、サイズなどが異なる複数のバリエーションを広告で表示できることも、Googleショッピング広告の魅力。購買力の高いユーザーにアプローチできるため、自社のECサイトへの流入数を効果的に増やすことができるでしょう。

本章では、Googleショッピング広告の仕組みと費用、表示される場所などについて詳しく掘り下げていきます。

Googleショッピング広告掲載の仕組み

Googleショッピング広告は、ユーザーが入力した検索キーワードと関連する商品の広告が、検索結果の画面に掲載されます。検索エンジンと連動したWeb広告は、特定の検索キーワードに入札して出稿することが一般的です。Googleショッピング広告は、ユーザーの検索ニーズに合致したとき、自動的に機会が与えられる点で画期的だといえるでしょう。

Googleショッピング広告の使い方については後述しますが、「Google Merchant Center」に登録することで広告を出稿します。ユーザーが検索キーワードを入力したときに、検索ニーズに合致する広告がGoogle Merchant Centerから導き出されて、検索結果の画面に表示されるのです。

つまり、Googleショッピング広告の基本的な仕組みは、Google検索とよく似ているということ。タイトルや説明にキーワードを上手に入れることや、ユーザーが魅力的に感じる画像を使用することで、Googleショッピング広告の効果が高まります。

Googleショッピング広告掲載の費用

Googleショッピング広告の課金方法は、クリックされた分だけ費用が発生するPPC(Pay Per Click)式です。

クリック単価は商品によって相場が変わるものの、約10〜30円が一つの目安となります。

クリック単価は希望額を入札するオークション形式ですが、金額があまりに低い場合は表示されなくなるため調整が必要です。

Googleショッピング広告が表示される場所

Googleショッピング広告が表示される場所

引用元:Google

Googleが公式に発表している情報によると、Googleショッピング広告は下記3つの場所に表示されます。掲載される場所が多いことや、検索結果の画面上部に目立つ形で表示されることが特徴です。

  • Google検索結果の画面上部
  • Googleショッピングの検索結果の画面
  • Google検索のパートナーサイト

Google検索で「ヴァイオリン」と検索すると、下記のような検索結果の画面が表示されます。画面右側に注目すると、「ヴァイオリンを販売」という項目の部分に、ヴァイオリンの広告が表示されていることがわかるでしょう。

Googleショッピング広告が表示される場所

なお、検索に使用するデバイスやブラウザによっては、画面上部に表示されるケースもあります。商品画像や価格、ショップ名などが表示されているので、商品内容のイメージが容易でわかりやすいですよね。あたかもECサイトで商品を検索したときのようです。

Googleの「ショッピング」タブで同様の検索を行うと、下記のようにさまざまな商品が表示されます。先ほどの通常の検索結果画面とは異なり、詳細を調べることもできます。広告らしさがあまり感じられないため、ユーザーをECサイトへ自然に誘導できます。

Googleショッピング広告が表示される場所

さらに、「BIGLOBE」「goo」「価格.com」などのような、Googleと提携している「パートナーサイト」にもGoogleショッピング広告が表示されます。ただし、Googleと同じ検索エンジンを使用しているYahoo!については、独自のYahoo!ショッピング広告を展開していることが特徴です。

Googleショッピング広告におすすめの商品

Googleショッピング広告は、ECサイトを対象としているので、幅広いカテゴリの商品に向いています。ファッションやアパレル、インテリアや食品関連など、ユーザーの視覚に訴求しやすい商品におすすめです。画像を掲載できるGoogleショッピング広告は、ユーザーが視覚的なインパクトで魅力を感じやすい商品こそ、高い効果を発揮できるでしょう。

ユーザーが購入を検討する期間が比較的短い、低価格帯の商品や購入サイクルが短い商品も、Googleショッピング広告に向いています。ユーザーが直感的に「欲しい」と感じて、すぐに購買へ誘導しやすいからです。これらのカテゴリに該当する商品を自社のECサイトで取り扱っている場合は、ぜひGoogleショッピング広告を出稿してみてください。

広告掲載できない商品

Googleが公表している「ショッピング広告のポリシー」によると、下記いずれかに該当する商品は、Googleショッピング広告を出稿できません。

広告出稿が禁止されている商品やコンテンツ 概要 禁止されている商品やコンテンツの具体
偽造品 ほかの商標やロゴと同一、もしくはほとんど区別がつかない商標やロゴを含む商品 偽造ブランド品
危険度の高い商品 他者の生命や財産に損害・損傷・危害を与える可能性がある商品 麻薬
向精神薬
薬物の使用器具
武器や兵器
銃弾
爆発物や花火
危険物の作成手順
タバコ関連商品
不正行為を可能にする商品 何らかの不正行為を可能にして、他者に損害を与える可能性がある商品 ハッキング ソフトウェア
ハッキングの手順書
偽造文書
学業不正行為に関する商品
不適切なコンテンツ 他者への憎しみ・偏見・差別・暴力を助長する可能性があるコンテンツや画像を含む商品 個人や団体を対象としたいじめや脅し
人種差別・差別扇動団体が利用する道具
犯罪現場や事故現場の生々しい画像
犯罪行為を連想・助長させるようなコンテンツ
絶滅危惧種の販売や取引
ショッピング広告の掲載対象外のコンテンツ 最適なユーザーエクスペリエンスを提供できない商品 あまりにニッチなジャンルの商品

以上のいずれかに該当する商品に関するGoogleショッピング広告を出稿した場合は、Google側の判断によって削除される可能性が高いので注意してください。

広告配信に制限がかかる可能性がある商品

Googleが公表している「ショッピング広告のポリシー」によると、下記いずれかに該当する商品は、特定の地域やサービスで表示されない可能性があります。

広告出稿が制限されている商品やコンテンツ 概要 制限されている商品やコンテンツの具体
成人向けコンテンツ 未成年の閲覧が不適切と思われる商品 アダルトグッズ
性的内容を示唆する商品
肌の露出やヌードを含む画像
アルコール飲料 アルコール飲料とそれに類する飲料 ビール
ワイン
日本酒
蒸留酒またはハードリカー
シャンパン
酒精強化ワイン
ノンアルコール品
著作権で保護されたコンテンツ 著作権で保護されたコンテンツを含む商品 商標を無断転用している恐れのある商品
ギャンブル関連コンテンツ ギャンブル行為に関連する商品 公営や私営の宝くじ
ギャンブル サイトのボーナスコードや特典
ヘルスケア関連コンテンツ 医薬品やヘルスケアなどに該当する可能性がある商品 市販薬
処方薬
未承認の医薬品とサプリメント
妊娠や生殖能力に関する商品
生殖能力増強治療
政治関連コンテンツ 対象地域の選挙関連の法律や、業界基準に反する可能性のある商品 政党や選挙の候補者、政治問題の主張に関する宣伝
商標 商標を侵害する恐れのある商品 商標登録済みの商品またはその互換品
高脂肪、高塩分、高糖分の食品および飲料 ユーザーに健康上の問題をきたる可能性のある商品 脂肪・塩分・糖分の含有量が極端に多い食品や飲料

Googleショッピング広告の出稿自体は可能ですが、表示されるとは限らないので注意が必要です。不適切な広告を出稿した場合、企業コンプライアンスを損ねる可能性があります。

Googleショッピング広告のメリット

Googleショッピング広告のメリット

Googleショッピング広告には、下記5つのメリットがあります。本章では、それぞれのメリットの詳細と、具体的に得られるベネフィットについて見ていきましょう。

  • 購入見込みの高いユーザーにアプローチしやすい
  • 画像付きで表示可能でクリックされやすい
  • 広告のクリック単価が安く費用対効果が高い
  • 無料掲載枠があるので導入のハードルが低い
  • 充実したレポート機能と競合分析で効果を測定しやすい

購入見込みの高いユーザーにアプローチしやすい

Googleショッピング広告を活用すると、商品購買の確度が高いユーザーにリーチできます。これは、Googleショッピング広告が、ユーザーの検索キーワードと連動しているためです。たとえば、「ランニング シューズ 黒」と検索した人は、「黒いランニングシューズがほしい」というニーズを抱えています。

つまり、ユーザーの希望とマッチする商品の広告が表示されると、そのユーザーを一気に購買へ誘導できるということです。Googleショッピング広告は、洗練された検索アルゴリズムにより、これを実現しました。また、Googleショッピング広告には価格も表示されているため、予算内に収まるかどうか判断できます。

ユーザーは広告をクリックする段階で商品の内容と値段を理解しているので、平均的なウェブユーザーに比べて、購入に至る可能性が高くなります。

引用元:Google

実際に、Googleは上記のような見解を表明しています。自社のECサイトで取り扱っている商品がGoogleショッピング広告で表示されれば、顧客を獲得できるチャンスが一気に高まるでしょう。

画像付きで表示可能でクリックされやすい

Googleショッピング広告は画像付きで画面上部に表示されるため、ユーザーにクリックされやすいことが魅力です。スマホではとくに、ユーザーが検索結果の画面で最初に見る「ファーストビュー」の大半を、Googleショッピング広告のエリアが占めます。

前述したように、Googleショッピング広告を閲覧するユーザーは購買意欲が高いため、コンバージョンへつながりやすいのです。Googleショッピング広告のクリック率は、同様に検索キーワードと連動するリスティング広告より高いと考えられています。広告に使用する画像が印象的、かつ魅力的であれば、絶大な集客効果が得られるでしょう。

1回の検索に対して同じ広告主様のショッピング広告が複数表示されることがあります。関連性が高い場合は、ショッピング広告とテキスト広告が同時に掲載されることもあります。つまり、1回の検索での露出度が倍増します。

引用元:Google

Googleショッピング広告の「露出度」について、Googleは上記のような見解を表明しています。検索キーワードとの関連性が高く、ユーザーが魅力的に感じやすいGoogleショッピング広告は、同時掲載により効果が倍増する可能性があるということです。

広告のクリック単価が安く費用対効果が高い

Googleショッピング広告は、「クリック単価(CPC)」が安いことも魅力です。Googleショッピング広告はクリック報酬型広告(PPC)なので、ユーザーがクリックしたときに課金されます。ユーザーの画面に表示されるだけでは、料金が発生することはありません。

また、Googleショッピング広告は「競合が少ない」ことも特徴です。ECサイト運営者専用のWeb広告であることや、リスティング広告より設定が複雑なことが原因だと考えられています。さらに、リスティング広告に比べて広告掲載枠が多いので、ひとつの広告枠やキーワードに対する競合性も低く上位表示されやすいのです。

こうしてみるとGoogleショッピング広告には「難しい」というイメージがありますよね。しかし、実際は、後述する「無料掲載枠」もあり、導入自体のハードルはリスティング広告よりも低め。安いクリック単価で流入数を増やしやすいので、ECサイトの成果向上に最適なWeb広告です。

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無料掲載枠があるので導入のハードルが低い

Googleショッピング広告には「無料掲載枠」があり、導入のハードルが低いこともポイントです。Web広告には「費用が高い」というイメージがあり、なかなか導入に踏み切れない人は少なくありません。課金なしで広告を掲載できるGoogleショッピング広告は、Web広告運用に慣れていない人にとって大きな魅力となるでしょう。

ただし、Googleショッピング広告の無料掲載枠は、現在のところ「ショッピング」タブでしか表示されません。表示される場所は有料掲載枠より下位になるため、集客力の点では効果は控えめになります。

無料枠と有料枠を使い分ければ、費用対効果がさらに高くなるかもしれません。たとえば、通常は無料枠でGoogleショッピング広告を掲載し、繁忙期やセール開催時は有料版を利用すると、コストと集客力を両立させることができます。

なお、アメリカ版のGoogleショッピング広告では、「すべて」タブにも無料掲載枠が用意されているようです。いずれ日本版でも同様の仕様になる可能性があるため、Googleショッピング広告の無料掲載枠は、意外とあなどれない存在になるかもしれません。

充実したレポート機能と競合分析で効果を測定しやすい

Googleショッピング広告には、充実したレポート機能と競合分析機能があります。これらを活用すると、広告運用の成果を正確に評価して、運用施策を適切に改善できるでしょう。Googleが公開している情報によると、Googleショッピング広告ではアイテムの種類ごとに、下記のデータを確認できます。

レポート対象のアイテム 表示できる掲載結果データ
キャンペーン
広告グループ
広告
クリック数
インプレッション
費用
アクション
トランザクション
Google アナリティクスの指標
Google 広告コンバージョン
商品グループ クリック数
インプレッション
費用
アクション
トランザクション
Google 広告コンバージョン
Google アナリティクス コンバージョン
キャンペーンで広告を表示している特定の商品 クリック数
インプレッション
費用
アクション
トランザクション
Google アナリティクスの指標
Google 広告コンバージョン

また、ベンチマーク データを使用すれば、競合状況を分析できます。インプレッション シェアのデータと入札単価シミュレーション ツールを利用して、ビジネス拡大のチャンスを見出すことができます。

引用元:Google

Googleの公式見解は上記のとおりです。インプレッション・クリック数・コンバージョン数・費用などの数値は、基本的にはどのような商品でも分析できます。これらのデータを活用すれば、広告運用で競合ECサイトとの差別化を図ることができるでしょう。

Googleショッピング広告のデメリット

Googleショッピング広告のデメリット

Googleショッピング広告には、さまざまなメリットもありますが、下記2つのデメリットにも注意したいところです。ただし、いずれも適切に運用すれば問題ないことばかりなので、安心してGoogleショッピング広告を利用しましょう。

  • 商品情報の設定や更新に手間がかかる
  • 特定のキーワードに絞った入札ができない

商品情報の設定や更新に手間がかかる

Googleショッピング広告は、商品説明や価格など「商品データの管理」の設定と更新に手間がかかることがデメリットです。Googleショッピング広告を利用するためには「Google Merchant Center」というシステムに、商品データを登録しないといけません。

商品タイトルや画像、商品説明や特徴などを詳細に記載する必要があるので、商品数が多ければそれだけ時間と手間がかかります。また、Googleは広告関連のチェック体制が厳しいため、広告と実態が一致していないと広告の掲載がキャンセルされることも。

たとえば、キャンペーンやセールで価格設定が変動したり、在庫状況が変化したりすると、そのたびにGoogle Merchant Centerに登録した商品データの変更が求められます。こうした作業が必要なため、Googleショッピング広告の運用には多くの工数が必要です。

しかし、Googleショッピング広告はECサイトのための広告なので、ショップの状況に応じて広告を更新するのは当然のことでもあります。Googleショッピング広告に出稿する商品数を厳選して、とくに宣伝したいものに絞れば広告運用を効率化できるでしょう。

特定のキーワードに絞った入札ができない

Googleショッピング広告は、特定のキーワードに絞った入札や、キーワードごとの入札単価の設定ができません。Googleショッピング広告はリスティング広告とは異なり、適切な検索キーワードに対して、Googleが自動的に広告を表示させます。そのため、出稿するキーワードをユーザー側で設定する必要はないのです。

しかし、これは「きめ細やかな入札ができない」ことを意味します。たとえば、「シューズ 黒」より「ランニングシューズ 黒」というキーワードのほうが、ユーザーの検索ニーズが明確です。「ランニングシューズ 黒」に絞って入札できれば、より費用対効果の高い広告運用ができるでしょう。Googleショッピング広告では、こうした運用ができません。

一方で、Googleショッピング広告は「最適化」をGoogleに一任できるからこそ、運用しやすいという側面もあります。Googleショッピング広告では、商品情報の更新が欠かせません。細かな運用はGoogleに任せて、ユーザーが重視する商品情報のほうに集中できるので、キーワード設定ができないことはむしろメリットだといえます。

初心者でも安心!Googleショッピング広告の設定方法

初心者でも安心!Googleショッピング広告の設定方法

Googleショッピング広告を利用するためには、アカウントの作成や商品情報の登録、ショッピングキャンペーンの設定までさまざまな作業が必要です。本章では、Googleショッピング広告を出稿する手順について、下記3つのステップから詳しく解説します。

  • Google Merchant Centerへ登録する
  • 商品のデータフィードを作成する
  • ショッピングキャンペーンを作成する

①Google Merchant Centerへ登録する

Googleショッピング広告を出稿するにあたり、まず「Google Merchant Center」への登録が必要です。Google Merchant Centerとは、Googleの「ショッピング」タブを管理するための機能。商品情報の登録や管理、ECサイトの基本情報の登録などが行えます。本章では、Google Merchant Centerへの登録手順を下記2つのステップから見ていきましょう。

  • 「Google広告アカウント」を作成する
  • 「Google Merchant Center」を設定する

「Google広告アカウント」を作成する

Google Merchant Centerを利用するためには、「Google広告アカウント」を作成する必要があります。Google広告アカウントは、広告を出稿するための専用アカウントです。普段からWeb検索やGmailなどで使用している、通常のGoogleアカウントとは異なるので注意してください。

Google広告アカウントの作成には、ビジネス用のメールアドレスとウェブサイト(ECサイト)が必要です。また、Google広告アカウントには「スマートモード」と「エキスパートモード」という2つの種類があります。エキスパートモードはより機能性が高い仕様ですが、デフォルト設定はスマートモードなので、そのままの設定で構いません。

Google広告アカウントはGoogle公式サイトからすぐに作成できるので、今すぐ作成してみましょう。不明点がある場合は、Google公式ヘルプを確認してください。

「Google Merchant Center」を設定する

Google広告アカウントを取得した後は、「Google Merchant Center」に登録しましょう。Google Merchant Centerにアクセスし「始める」をクリックすると、すぐ登録画面へ移行します。「ビジネスの名前」「店舗の国」「タイムゾーン」を始め、店舗の種類や使用ツールなどを設定してください。なお、この画面で設定した内容はあとから変更できます。

少し手間がかかるのが、自社サイト(ECサイト)の所有権の「確認」と「申請」の2つのステップです。Google Merchant Centerに登録したら、ナビゲーションメニューの「ツールアイコン」をクリックして、「ツール」→「ビジネス情報」→「ウェブサイト」と進み、自社サイトのURLを入力しましょう。次に下記4ついずれかの方法で所有権を確認します。

  • HTMLタグを追加する
  • HTMLファイルをアップロードする
  • ウェブサイトをGoogleタグマネージャーに接続する
  • ウェブサイトをGoogleアナリティクスに接続する

ウェブサイトの所有権の確認が完了すると、Google Merchant Centerとウェブサイトを関連づけるための申請手続きが行えます。画面右下の「ウェブサイトを申請」をクリックしましょう。申請が認可されたら、大まかな初期設定の完了です。一連の作業手順はやや煩雑なため、不明点が生じたときはGoogle公式サイトで確認しながら、慎重に進めてください。

②商品のデータフィードを作成する

Google Merchant Centerに自社のECサイトを登録したら、商品のデータフィードを作成します。「フィード」とは、コンテンツのまとまりのこと。Googleショッピング広告の場合は、商品名や商品説明など、後述するようにさまざまな項目から構成されています。

Google Merchant Centerに商品を登録するためには、商品のデータフィードの作成が必要です。データフィードの作成方法は複数ありますが、基本的には「Googleスプレッドシート」をおすすめします。GoogleスプレッドシートはGoogleが公式に提供しているツールであり、機能性が充実していて使いやすいからです。

Google Merchant Centerにログインしたら、左側にあるメニューから「商品」をクリックして、「商品フィードを作成」を選択してください。販売国や言語などを設定して、「Googleスプレッドシート」を選択すると、Googleスプレッドシートの作成画面が表示されます。

完成したデータフィードをGoogle Merchant Centerに送信すると、Googleが審査を行うので3日ほど待ちましょう。審査が完了したらGoogleショッピング広告を出稿するための準備が整います。

データフィードの設定項目一覧

Google Merchant Centerへの登録で最も重要なことは「データフィード」の設定です。そのためには、商品のさまざまな情報をGoogleスプレッドシートで正確に入力する必要があります。Googleの公式情報によると、下記11の項目は商品のジャンルに関わらず「必須」となっているので、必ず入力するようにしましょう。

属性 意味 設定例 概要
id 商品固有のID N1W1 商品ごとに一意の値を使用
title 商品の名前 ニュートラル・ランニングシューズ ランディングページの商品名と一致する正確な内容を記述
description 商品の説明 ランニングに最適な黒いシューズで、ニュートラルな履き心地を実現! ランディング ページの説明と一致する正確な説明を記述
link 商品のランディングペー http://​www.example.​com/​asp​/neutral_fashion 確認済みのドメイン名を使用
image_link 商品のメインの画像のURL http:// www.example.com/neutral1.jpg 商品のメインの画像へのリンクを指定
condition 商品の状態 used 商品が新品の場合は省略可能
availability 商品の在庫状況 in_stock ランディングページの在庫状況と一致するように記載
price 商品の価格 3000.00 JPY ランディングページの税込価格と一致するように記載
brand 商品のブランド名 ニュートラルファッション 消費者が一般的に認識している商品のブランド名を指定
gtin 商品のGTIN(国際取引商品番号) 1234567890123 公式のGS1検証ガイドで定義された有効なGTINのみ登録
MPN 商品のMPN(製品番号) NW12345WORKS メーカーが割り当てたMPNのみ登録

上記の項目はすべて、自社ECサイトの商品ページ(ランディングページ)の記載と一致させる必要があります。データフィードの内容が実態と異なる場合は、Googleの審査に通らないことがあるので注意してください。また、「price」項目は商品の「税込価格」を記載する必要があるので、ECサイトが税抜価格の場合は調整が必要です。

③ショッピングキャンペーンを作成する

Google Merchant Centerに商品のデータフィードを登録した後は、Googleショッピング広告で実際に広告を出稿しましょう。なお、Googleショッピング広告に出稿する広告は「ショッピングキャンペーン」と呼ばれているため、本章でもその名称を使用します。

最後に Google 広告でショッピングキャンペーンを作成していきましょう。

まずは、Google Merchant Centerにログインして「ツールと設定」→「リンクアカウント」→「Google Merchant Center」と進んでください。この工程を完了させると、Googleショッピング広告との連携を行えるようになります。

ショッピングキャンペーンを作成するときは、「新しいキャンペーンを作成」の項目でキャンペーンタイプを「ショッピング」を選択しましょう。Google Merchant Centerのアカウントを指定すると、必要事項の入力画面が表示されます。後述するショッピングキャンペーンの各種項目を設定すると、Googleショッピング広告への出稿手順の完了です。

ショッピングキャンペーンの設定項目一覧

Googleの公式情報によると、Googleショッピング広告を出稿する際は下記10個の項目を正しく設定する必要があります。ひとつずつ確認していきましょう。

設定項目 概要や注意点
キャンペーン名 キャンペーン(広告)の名称を入力。あとで確認しやすい名前がおすすめ。この項目はあとから変更可能。
販売者 商品を取り扱うGoogle Merchant Centerアカウントを選択。
販売先の国 商品の販売先、すなわち「日本」を選択。この項目はあとから変更不可。
商品フィルタ 広告で使用する商品数を制限可能。この項目はあとから変更可能。
1日の予算 1日あたりの広告出稿の予算を設定。この項目はあとから変更可能。
キャンペーンの優先順位 同じ商品に関する広告が複数ある場合は、キャンペーンの優先順位を指定。ここで指定した優先順位に従ってキャンペーンの予算が配分される。
ネットワーク デフォルト設定では広告は「Google検索ネットワーク」と「Google検索パートナー」に配信される。基本的に変更する必要はない。
デバイス デフォルトではPCやスマホなど、すべてのデバイスに広告が表示される。基本的に変更する必要はない。
地域 広告を配信する地域を指定。この項目はあとから変更可能。
ローカル在庫広告 実店舗でも販売する商品である場合は、このチェックボックスをオンにする。ローカル在庫広告を掲載するには、ローカル商品データをGoogle Merchant Centerに追加する必要あり。

前述したデータフィードと同じように、キャンペーン項目も正確に設定する必要があります。設定内容が実態と異なる場合は、広告出稿がキャンセルされる可能性があるので注意してください。

スマートショッピングキャンペーン

Googleショッピング広告では、通常のキャンペーンのほかに「スマートショッピングキャンペーン」も利用できます。Googleの公式情報によると、スマートショッピングキャンペーンを選択するとキャンペーン管理が容易になり、コンバージョンとリーチの拡大が最適化しやすくなるようです。

スマートショッピングキャンペーンでは、Googleの機械学習機能の技術が活用されています。Google Merchant Centerに登録したデータフィードとユーザーの検索ニーズを分析し、Google検索ネットワーク・Googleディスプレイネットワーク・YouTube・Gmail など、さまざまな場所で出稿した広告が表示されるようになるので便利です。

スマートショッピングキャンペーンでは、コンバージョン値が最大化されるように、指定された予算の範囲内で入札単価が自動的に設定されます。このように、スマートショッピングキャンペーンを利用するとGoogleが広告運用を最適化してくれるので、広告運用の手間を減らすことができるでしょう。

通常ショッピングキャンペーン

先ほど、スマートショッピングキャンペーンについて紹介しました。しかし、残念ながら、スマートショッピングキャンペーンは万能ではありません。スマートショッピングキャンペーンはGoogleがさまざまな点を最適化してくれますが、一部の機能は制限されます。通常のショッピングキャンペーンとスマートショッピングキャンペーンの違いは下記のとおりです。

項目 通常のショッピングキャンペーン スマートショッピングキャンペーン
広告配信ネットワーク選択 可能 不可
ターゲティング データフィードと検索キーワードのマッチング 検索語句やユーザー属性を反映した自動ターゲティング
入札方法 自動と手動を切り替え可能 自動のみ
検索語句レポート 可能 不可
除外キーワード設定 可能 不可
オーディエンス設定 可能 不可
キャンペーン作成と管理 比較的複雑 比較的簡単

最も大きな違いは、通常のショッピングキャンペーンは細かな設定や分析機能が利用できる一方で、スマートショッピングキャンペーンは大半が自動化されていることです。基本的には、スマートショッピングキャンペーンを利用するほうが便利ですが、より細かな広告運用を行いたい場合は通常のショッピングキャンペーンを選ぶといいかもしれません。

費用対効果を改善する広告運用のコツ

費用対効果を改善する広告運用のコツ

Googleショッピング広告を運用するうえで、いかに「費用対効果(コストパフォーマンス)」を高めるかを考えることが重要です。本章では下記4つの観点から、Googleショッピング広告の費用対効果を改善するコツを解説します。

  • コンバージョン値を設定してROIを計測する
  • 商品情報と画像で商品の魅力を詳細に伝える
  • 「title」「description」にキーワードを入れる
  • 予算を決めて商品ごとに入札単価を調整する

コンバージョン値を設定してROIを計測する

Googleショッピング広告では、「コンバージョン値のルール」を設定できます。この項目を設定することにより、ショッピングキャンペーンの「ROI(費用対効果)」の測定と改善が可能です。ROIとは、投資した広告費に対して得られた利益、つまり広告のコストパフォーマンスのこと。

たとえば、同じ広告費を投資したとき、商品が1,000円分売れるのと100,000円分売れるのとでは、ROIに100倍もの差が出ます。商品の原価や仕入れ価格などを考慮してROIを計測することで、広告運用の最適化が可能です。

とくにスマートショッピングキャンペーンでは、設定したコンバージョン値に応じて最適化されるので、この機能を必ず利用しましょう。

商品情報と画像で商品の魅力を詳細に伝える

Googleショッピング広告では、商品情報と画像の「印象」が、ユーザーを購買に導けるかどうかを大きく左右します。ユーザーは検索キーワードを入力して表示された多数の商品のなかから、タイトル・画像・商品概要を見て「ニーズに合うか」を判断するからです。

競合商品や競合サイトとの差別化を図るためには、この3つの要素でユーザーにアピールするかがカギになります。下記のようなポイントを意識すると、魅力的なGoogleショッピング広告を出稿できるようになるでしょう。

項目 意識すべきポイント
タイトル どんな商品かをユーザーがすぐ理解できるタイトルをつける。重要なキーワードはできるだけ最初に置く。
画像 ほかの商品と並んだとき、自社の商品が一番魅力的に見える画像を選ぶ。
商品概要 商品の詳細や魅力だけではなく、自社のECサイトの強みも記載する。

「title」「description」にキーワードを入れる

先ほど説明したように、Google Merchant Centerに商品を登録する際は、さまざまな項目を設定する必要があります。そのなかで「title」と「description」の2つは、検索結果で自社商品を上位表示させるための重要な要素です。ここではdescriptionに注目してみましょう。

descriptionには、タイトルに入りきらなかった「テールワード」を盛り込むことが重要です。テールワードとは、ユーザーが商品を絞り込むときに使用するキーワード。たとえば、ランニングシューズの場合は、「黒」「28cm」など色やサイズがポイントとなります。

descriptionを詳細かつ正確に記載しておくと、詳細なキーワードを入力する「購買意欲が高いユーザー」に対して、自社ECサイトの商品を表示させやすくなるのです。ユーザーの目線に立って、どんなdescriptionがニーズを反映できるかを丁寧に検討してみましょう。

予算を決めて商品ごとに入札単価を調整する

Googleショッピング広告では、キーワードごとの入札単価は決められませんが、商品ごとの入札単価は細かく調整できます。そのため、Google Merchant Centerに商品を登録したあとは、広告出稿の優先順位を決めることが重要です。

たとえば、自社ECサイトのなかであまり人気がない商品の広告を出稿しても、得られる効果は限定的。入札単価を上げれば、それだけ検索結果で上位に表示されやすくなります。主力商品や人気商品のような、高いコンバージョン率が見込める商品に投資するほうが、結果的にECサイトの利益は大きくなるでしょう。

Googleショッピング広告のまとめ

Googleショッピング広告のまとめ

Googleショッピング広告は、自社が運営するECサイトで販売している商品を効果的に宣伝できるWeb広告です。ユーザーの検索キーワードと連動し、購買意欲の高いユーザーに対して、自社商品の広告が適切なタイミングで表示されます。

Googleショッピング広告の運用のコツは、正確なデータフィードを登録して、魅力的な商品画像と説明を記載することです。「title」と「description」を工夫して記載することや、主力商品に注力した入札を行うことで、広告の運用効果を最大化できるでしょう。

著者紹介

石田 哲也

石田 哲也

取締役CMO

Twitter:@te2319
株式会社ニュートラルワークス 取締役CMO。1984年生まれ。高校卒業後にISD株式会社にて起業。株式会社オプトにてWebマーケティングを学び、株式会社メタップスなど複数のベンチャー企業にて事業立ち上げを経験。前職はワンダープラネット株式会社にてゲームプロデューサーとしてスマホアプリゲームの制作に従事。2018年に地元の神奈川へ戻り、ニュートラルワークスにジョイン。SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善~ゲームアプリ制作や数十万フォロワーのSNSアカウントの運用経験などWebビジネス全般を守備範囲とする。

■経歴
2003年 ISD株式会社/起業
2009年 株式会社オプト/SEMコンサルタント
2011年 株式会社メタップス/シニアディレクター
2013年 ライブエイド株式会社/執行役
2016年 ワンダープラネット株式会社/プロデューサー・BizDev
2018年 株式会社ニュートラルワークス/取締役CMO

■得意領域
Webサイト改善
SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告

■保有資格
Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
Google 広告検索認定資格
Google 広告ディスプレイ認定資格
Google 広告モバイル認定資格