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最終更新日: 2023.03.03

共起語とは?サジェストとの違いと調べ方、おすすめツールを紹介

共起語とは?サジェストとの違いと調べ方、おすすめツールを紹介

共起語とは、特定のキーワードと一緒に使用されるキーワードのことです。SEO対策として共起語を適切に使うと、コンテンツの質の向上やユーザー満足度が上がり、より良いSEO施策が進められるようになります。

そこで本記事では、共起語の意味とメリットをお伝えするとともに、共起語の調べ方やおすすめツールについても解説します。調べた共起語の具体的な使い方についてもまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

石田 哲也

監修者

Twitter:@te2319
株式会社ニュートラルワークス 取締役CMO。1984年生まれ。高校卒業後にISD株式会社を起業。その後、株式会社オプトでWebマーケティングを学び、株式会社メタップスなど複数のベンチャー企業にて事業立ち上げを経験。前職はワンダープラネット株式会社でゲームプロデューサーとしてスマホゲームアプリの制作に従事。2018年に地元の神奈川へ戻り、ニュートラルワークスに入社。SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善~ゲームアプリ制作や数十万フォロワーのSNSアカウントの運用経験などWebビジネス全般を守備範囲とする。

■経歴
2003年 ISD株式会社/起業
2009年 株式会社オプト/SEMコンサルタント
2011年 株式会社メタップス/シニアディレクター
2013年 ライブエイド株式会社/執行役
2016年 ワンダープラネット株式会社/プロデューサー・BizDev
2018年 株式会社ニュートラルワークス/取締役CMO

■得意領域
Webサイト改善
SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告

■保有資格
Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
Google 広告検索認定資格
Google 広告ディスプレイ認定資格
Google 広告モバイル認定資格

QUERYY(クエリー)編集部

執筆者

株式会社ニュートラルワークス

QUERYY(クエリー)編集部

QUERYY(クエリー)は、株式会社ニュートラルワークスが運営するデジタルマーケティング情報メディアです。

共起語とは

共起語

共起語(きょうきご)とは、特定のキーワードで検索した際に、一緒に出現するキーワードのことです。特定のキーワードについて扱うコンテンツ内で、多く登場するキーワードを意味します。

例えば、「Webマーケティング」というキーワードの場合、共起語抽出ツールで「Webマーケティング」と調べると、共起語として上記のキーワードが表示されます。表示された「サイト」「広告」「SEO」などが共起語にあたり、「Webマーケティング」が使われているコンテンツでは、共起語であるこれらのキーワードも含まれているケースが多いです。

また、記事内で扱う情報の網羅性や専門性が高いコンテンツほど、キーワードのバリエーションが豊富になります。したがって関連するキーワードとして、さまざまな共起語が出現する傾向が高いです。

共起語とサジェストキーワードとの違い

共起語とサジェストキーワードとの違い

共起語は、特定のキーワードで検索した際、一緒に出現するキーワードなのに対し、サジェストキーワードは、特定のキーワードと一緒に検索されるキーワードを意味します。検索窓にキーワードを入力した際、上記のように表示されるのがサジェストキーワードです。

「Webマーケティング」というキーワードでは、「未経験」「資格」「仕事内容」などと一緒に検索されることが多いと分かります。調べたい内容がピンポイントの場合、キーワードを組み合わせた検索のほうが、求める情報が見つかる可能性が高いです。すなわちサジェストキーワードを確認すれば、その検索キーワードを使うユーザーの意図を推測しやすくなるのです。

  • 共起語はコンテンツ内で一緒に登場する可能性が高いキーワード
  • サジェストキーワードは検索時に一緒に使われる可能性が高いキーワード

と覚えておきましょう。
サジェストとは?Google検索における機能と使い方、抽出ツールを紹介 サジェストとは?Google検索における機能と使い方、抽出ツールを紹介

共起語と関連キーワードとの違い

共起語と関連キーワードとの違い

関連キーワードとは、実際に検索されたキーワードのことで、検索ページの下部に表示されます。「Webマーケティング」で検索すると、上記のような関連キーワードが並び、「独学」「転職」「会社」などのキーワードと関連性があるとお分かりいただけるでしょう。

これらは多くのユーザーに検索されており、コンテンツ内で一緒に取り上げる需要も高いと考えられます。共起語は、該当のキーワードと一緒にコンテンツ内に多く登場するキーワードですが、関連キーワードは、コンテンツ内での登場率ではなく、ユーザーの検索状況などを分析したうえで抽出されます。

共起語における5つのSEO効果とメリット

共起語における5つのSEO効果とメリット

共起語をコンテンツに適切に入れると、SEO効果を高められる可能性があります。

主な効果は、以下の5つです。

  • コンテンツの質を高めやすくなる
  • ユーザーの満足度が上がる
  • SEOに強いコンテンツになりやすい
  • 共起語の変化を理解や推測することでコンテンツを修正しやすくなる
  • 検索意図のヒントを掴める

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1.コンテンツの質を高めやすくなる

共起語の適切な活用は、コンテンツの質を高めるうえで効果的です。対策するキーワードの共起語をうまく取り入れてコンテンツを作成すれば、表現が豊かになるうえ、情報の網羅性も高くなります。

質の高いコンテンツであれば、訪問したユーザーのニーズを十分に満たせます。結果として検索エンジンを利用するユーザーの行動を、対象のWebサイトで完結させられる可能性が高いです。ユーザーのニーズを満たすには、質の高いコンテンツの作成が欠かせません。そのためには、共起語の有効活用が役立ちます。

2.ユーザーの満足度が上がる

共起語をうまく活用できれば、訪問したユーザーの満足度が上がる可能性が高いです。対策するキーワードの共起語を適切に取り入れることで、検索ユーザーが求めることを、コンテンツ内で過不足なく答えられます。

ユーザー満足度の高いコンテンツは、検索エンジンからの高い評価も得やすいです。検索ユーザーの満足度を上げ、検索エンジンからの高い評価を獲得するためには、共起語の有効活用が大切です。

3.SEOに強い記事になりやすい

共起語が適切に使われたコンテンツは、対策するキーワードに関して網羅性や専門性に長けた記事になりやすいです。したがって、共起語を活用したコンテンツは、結果として検索エンジンからの高評価を得られる可能性も高まります。

ただし、共起語を多く含んだ記事だからといって、必ずしもSEOに強い記事とは限りません。共起語はあくまで、質の高いコンテンツ作成に役立つというだけで、「コンテンツに含めれば良い」というわけではないからです。共起語を使うことを最優先にするのではなく、あくまで自然・適切に取り入れることを意識してください。

4.共起語の変化を理解や推測することでコンテンツを修正しやすくなる

Googleをはじめとした検索エンジンは、古い情報よりも鮮度の高い情報が掲載された記事を、良質なコンテンツと判断します。コンテンツ公開時は最新情報であった場合も、その後何もせず放置していれば、情報は古くなっていきます。そのため、一時期は検索結果で上位表示されていても、放置していると検索順位が落ちてしまうのです。

共起語の変化は、コンテンツの内容や需要の変化を反映しています。したがって、共起語の変化に合わせた記事の修正は、トレンドの流れに対応するうえで効果的です。検索上位のサイトがどう変化しているかは、共起語検索ツールの活用によって把握できます。ツールを活用し、定期的に共起語を調べると良いでしょう。

5.検索意図のヒントを掴める

共起語は、ユーザーの検索意図のヒントとなります。共起語をうまく分析できれば、ユーザーの検索意図を満たせるコンテンツを制作しやすくなるのです。

例えば、「Webマーケティング」というキーワードの共起語には、「広告」「SEO」などがあげられます。これらの情報を分析すると、Webマーケティングに関するコンテンツでは、広告やSEOに関する内容も扱われていると考えられるでしょう。

検索上位記事はユーザーの検索意図を満たしている可能性が高いため、共起語を分析すれば検索意図のヒントを掴みやすくなります。コンテンツ制作では、検索意図を掴むことが非常に大切です。そのため、検索意図の有力なヒントである共起語をうまく活用していきましょう。

共起語の調べ方

共起語の調べ方

共起語を活用するためには、コンテンツに合わせた共起語を知る必要があります。

  • 検索上位の記事を調べる
  • ツールを使ってキーワードを抽出する

調べ方1.検索上位の記事を調べる

共起語の抽出および分析の確実な進め方として、実際にキーワードを検索し、検索上位の記事を調べる方法があげられます。検索上位に表示されている記事は、キーワードとの関連性が深く、ユーザーおよび検索エンジンからの評価も高い傾向です。それらを複数調べ、共通して出てくるキーワードがあれば、効果の高い共起語と考えられます。

また、検索上位の記事は、ユーザーが求めるコンテンツの傾向や、競争力の高い記事が持つ性質を調べるうえでも有用です。そのため、実際に記事を調べて共起語を抽出する方法は、確実性が高く効果的といえるでしょう。検索上位の記事を調べ、共起語を抽出するのに時間がかかってしまいますが、そのぶん確かな効果が期待できます。

調べ方2.ツールを使ってキーワードを抽出する

検索エンジンで実際に確認するだけでなく、ツールを活用する方法もあります。多くのツールは、キーワードを入力するだけで共起語の抽出や分析が可能です。必要な作業はほとんどなく自動で行われるため、共起語抽出に要する時間・手間を最小限におさえられます。

ツールの中には無料で利用できるものもあり、共起語の抽出機能は十分です。有料のツールは共起語抽出だけでなく、SEOに役立つ他の機能が搭載されているケースが多いです。

【無料】おすすめ共起語抽出ツール5選

【無料】おすすめ共起語抽出ツール5選

対策するキーワードに合わせた共起語を調べる際、共起語抽出ツールの活用が便利です。ここでは、無料で使えるツール5つを紹介します。

  • 共起語検索
  • 共起語調査ツール
  • Find Word
  • ラッコキーワード
  • LSI調査

1.共起語検索

1,共起語検索
費用 無料
会員登録 不要
使い方
  1. 検索窓に共起語を調べたいキーワードを入れて検索
  2. ページ下部に抽出された共起語が羅列される
特徴
  • キーワードを入れるだけのシンプルな仕様
  • 共起語の横に数字が表示されるため、具体的にどれほど使われているかが分かる
  • 母集団が明確かつ信頼できる
おすすめの人
  • 共起語を手軽に調べたい方
  • シンプルな仕様を好む方
  • 抽出元の母集団を重視する方

共起語検索は、対策するキーワードについて、Googleの検索結果における上位30サイトを母集団に共起語を抽出するツールです。シンプルな操作のみで抽出ができるため、作業をスピーディーに済ませたい方や、母集団が明確なツールを好む方におすすめです。

2.共起語調査ツール

2,共起語調査ツール
費用 無料
会員登録 サクラサクラボへの会員登録が必要
※メールアドレスのみで登録可能、登録後すぐにツールが利用できる
使い方
  1. サクラサクラボにログイン
  2. 左のメニューから「共起語ツール」を選択
  3. 調べたいキーワードを入力
  4. 分析結果が表示される
特徴
  • 一度に複数のキーワードについて共起語を抽出できる
  • 共起語の総出現回数・平均出現回数が表示される
  • 過去に調査したキーワードは管理画面に保存される
おすすめの人
  • 共起語を調べたいキーワードが多い方
  • 共起語に関して出現回数など詳しい情報まで確認したい方
  • 機能性の高さを重視する方

共起語調査ツールは、GoogleおよびYahoo!における検索上位サイトから共起語を抽出するツールです。簡単な会員登録のみで、細かな分析まで行えます。

3.Find Word

3,Find Word
費用 無料
会員登録 不要
使い方
  1. 検索窓に共起語を調べたいキーワード、不足しているキーワードを調べたい対象ページのURLを入れて検索
    ※共起語のみを調べたい場合はURLの省略可
  2. ページ下部に抽出された共起語・対象URL内に入っていない共起語が羅列される
特徴
  • コンテンツ内に追加する必要のある共起語が把握できる
  • 会員登録が不要ですぐに利用できる
  • 結果をCSVで保存可能
おすすめの人
  • 自社サイトの既存コンテンツに足りない共起語を把握したい方
  • 会員登録など利用に際しての手間を最小限にしたい方
  • シンプルなデザインのツールを好む方

Find Wordは、キーワードの共起語の抽出に加え、Webサイトのコンテンツ内で足りないキーワードも分析できるツールです。不足している共起語も確認すると良いでしょう。

4.ラッコキーワード

4,ラッコキーワード
費用 無料プラン有り
ライト:990円
スタンダード:2,475円
プロ:4,950円
エンタープライズ:9,900円
※すべて月額、税込
会員登録 ラッコIDの登録が必要
使い方
  1. 調べたいキーワードで検索する
  2. サイドバーの「共起語β」を選択
  3. 共起語が表示される
特徴
  • 共起語以外に、サジェストキーワードや関連キーワードなども調査可能
  • 有料プランでは月あたり最低500回共起語の取得ができる
  • タイトル・見出し・ページ全体それぞれでの出現回数まで表示される
おすすめの人
  • キーワードについて深く分析したい方
  • 共起語が使用されている箇所まで細かく把握したい方
  • 規模が大きいサイトを運営しており、本格的なSEO施策を目指している方

ラッコキーワードは、複数のプランがあり、自社の求める機能やキーワードの調査回数に合わせて選べます。高い機能性ながらも使いやすく、必要な情報を手軽に幅広く把握できます。

5.LSI調査

5,LSI調査
費用 無料
会員登録 不要
使い方
  1. 検索窓に調べたいキーワードを入れて検索
  2. 検索窓の下部に抽出された頻出ワードが羅列される
特徴
  • Googleの技術であるLSIに沿って調査できる
  • 非常にシンプルな機能
  • 抽出したキーワードは頻度が高い順にランキング形式で表示される
おすすめの人
  • LSIワードの調査をしたい方
  • シンプルで簡単に使えるツールを好む方
  • 結果のわかりやすさを重視する方

LSI調査は、Googleの検索上位10サイトから、頻出キーワードを抽出するツールです。「LSI」は、対象キーワードと関連する言葉を分析し、コンテンツ内容を判断・評価する、Google独自の技術を意味します。

したがって、LSIキーワードと共起語は厳密には別物ですが、キーワードについて扱うコンテンツ内で頻出するキーワードとして、非常に似た意味を有します。そのため、共起語抽出と同じように、LSIキーワードの調査もコンテンツ制作に役立つでしょう。なお、ツールの連続使用には制限がかかるため注意が必要です。

共起語分析ができるおすすめマーケティングツール2選

共起語分析ができるおすすめマーケティングツール2選

共起語の分析には、マーケティングツールの活用も便利です。マーケティングツールには、共起語分析以外にもSEO施策に効果的な機能が多数搭載されています。

1.ミエルカ

1,ミエルカ
費用 スタンダード:初期費用100,000円、月額150,000円
プロ:初期費用100,000円、月額200,000円
エキスパート:初期費用なし、月額600,000円
※無料お試しプラン有り
会員登録 必要
無料トライアルに申込後、有料プランに登録となる
使い方
  1. メニューから「共起語抽出」を選択
  2. 調べたいキーワードを入力
  3. 移動先のページに抽出された共起語が羅列される
特徴
  • 検索上位サイトだけでなく、Q&Aサイトを分析した結果も表示される
  • 独自ロジックによる分析で非常に高い精度が実現
  • 共起語分析以外にもキーワード分析に関する幅広い機能が搭載されている
おすすめの人
  • 検索上位サイトだけでなくQ&Aサイトも分析し、ユーザーのニーズをより深く把握したい方
  • 精度の高さを重視する方
  • SEO施策に使うツールの数をおさえたい方

ミエルカは、共起語分析をはじめ、SEO施策に役立つさまざまな機能が搭載されたマーケティングツールです。一つのツールでSEO施策に必要とされる多くの要素を分析できます。

2.Keywordmap

2,Keywordmap
費用 ライト・スタンダード・エキスパートの3種類
いずれも相談後にプランの提案を受けるシステム
※7日間の無料お試し期間あり
会員登録 必要
使い方
  1. メニューから「共起語調査ツール」を選択
  2. 検索窓に調べたいキーワードを入力
  3. 共起語が一覧に表示される
特徴
  • 共起語それぞれの出現回数や出現頻度まで表示される
  • ページの本文箇所からのみ抽出するため精度が高い
    (サイドバーやフッターなど、サイト全体に共通する箇所は分析対象外)
  • 関連性や出現回数などを考慮した重要度が分析される
おすすめの人
  • 出現回数や出現頻度など、細かい要素まで確認したい方
  • より高い精度での共起語抽出を重視する方
  • 効率的な施策のために共起語の重要度を把握したい方

Keywordmapは、「10時間の作業を2分に」というキャッチコピーを掲げているとおり、SEO施策の作業時間を大幅に削減できるツールです。単に共起語を抽出するだけでなく、より深く分析できるツールです。
記事作成おすすめツール14選!ライティングに役立つツールを厳選 記事作成おすすめツール14選!ライティングに役立つツールを厳選

調べた共起語の使い方

調べた共起語の使い方

次に、調べた共起語をどのように使っていけばいいのかを解説します。ここでは、新規記事を作成する際、既存記事のリライトをする際の2パターンで見ていきましょう。

使い方1.新記事の作成時

狙うキーワードの共起語を調べたら、まずは検索上位記事で多く使われている共起語がないかを調べます。調べた共起語は、見出しや本文内に自然に盛り込むようにするといいでしょう。ただし、盛り込みすぎるとかえってGoogleからの評価を下げることにつながりかねないため、バランスを見て自然な形で盛り込むようにするのが賢明です。

使い方2.既存記事のリライト時

狙うキーワードの共起語を調べたら、「足りない要素を盛り込む」あるいは「既存記事の情報が薄い項目を厚くする作業」を行うでしょう。その際、自然な形でバランスよく共起語を本文や見出しに入れるようにしてください。

また、既存記事の本文も確認し、共起語が入れられるようであれば入れても良いでしょう。次に、調べた共起語が見出しや本文にない場合、その記事においてユーザーが求める情報が不足していると考えられます。キーワードから考えられるユーザーの検索意図は、通常であれば網羅されるはずですが、網羅されていないことが原因で検索上位が上がらないのかもしれません。

そのため、共起語に関連する情報が足りない場合は、新たに盛り込むと良いでしょう。ただし、共起語の入れすぎはかえって逆効果のため注意が必要です。
リライトとは?SEOを意識したリライト方法を解説 リライトとは?SEOを意識したリライト方法を解説

共起語を使う際の注意点

共起語を使う際の注意点

共起語の活用はSEO効果に期待できるものの、使う際には注意するべき事項もあります。

特におさえたいポイントは以下の4つです。

  • ユーザーに有益な内容を心がける
  • 共起語を無闇に詰め込み過ぎない
  • 共起語を入れただけでSEO評価は上がらない
  • 検索意図から外れた内容にならないようにする

1.ユーザーに有益な内容を心がける

コンテンツを作成する際に最優先するべき事項は、ユーザーに有益な内容を心がけることです。共起語の活用はユーザーに役立つ記事を作成する方法の一つであり、記事作成で目指すべき目的ではありません。共起語の活用にばかり意識を向けると、コンテンツの内容が薄くなります。共起語は使用されているものの、使い方が不自然になってしまうことも考えられるでしょう。

またはコンテンツとして、内容が掘り下げられていない質の悪さなどが目立つことになります。これではユーザーにとって有益とはいえず、それどころか悪い評価につながってしまいます。もっとも大切なのは「ユーザーファーストの視点」です。ユーザーに有益な内容を心がけ、必要に応じて自然に共起語を取り入れる程度におさえる必要があります。

2.共起語を無闇に詰め込み過ぎない

コンテンツ内に共起語を入れる際は、無闇に詰め込み過ぎないよう注意が必要です。共起語の活用は、検索結果における上位表示や、検索流入の増加などが期待できます。

しかし、共起語ばかりを意識してしまうと、不自然な文章となってしまいます。読んでいて違和感を覚えるような文章では、たとえ検索結果から多くの訪問者を獲得できたとしても、成果につながらず逆効果となる恐れが大きいです。

共起語を詰め込んだ結果、分かりにくい文章になり、コンテンツとしての質が下がってしまうのは意味がありません。共起語は自然な範囲で取り入れるようにしましょう。

3.共起語を入れただけでSEO評価は上がらない

共起語を入れただけでSEO評価が上がるわけではありません。共起語の活用は確かに効果的ですが、SEOに直接左右するわけではない点に注意が必要です。共起語の適切な活用は、情報の網羅性があり専門性の高いコンテンツの制作につながります。

そして質の高いコンテンツは、ユーザーの役に立つとして検索エンジンから高評価を得られます。すなわち共起語を取り入れ良いコンテンツができた結果、SEOに強い記事となるのです。共起語そのものがSEOに効果的と考えてしまうのは危険です。誤った認識のもとにコンテンツ制作を進めていくと、検索エンジンから高い評価を得られる内容とは外れてしまう恐れがあります。

4.検索意図から外れた内容にならないようにする

キーワードとあわせて共起語を取り入れる際は、コンテンツが検索意図から外れた内容にならないよう注意しましょう。検索意図を考えずやみくもに共起語を取り入れても、ユーザーのニーズを満たせるようなコンテンツにはなりません。

共起語は、ユーザーの検索意図や求める情報を分析するヒントになります。一方でその共起語が多く登場する意味を把握できなければ、検索意図に沿わず需要のないコンテンツになってしまう恐れが大きいです。

検索意図から外れたコンテンツでは、ユーザーの満足度を得られません。SEO評価が低くなってしまうだけでなく、ユーザーの持つ自社および自社サイトのイメージが低くなる可能性も考えられます。共起語から検索意図を分析し、ユーザーのニーズを満たせるコンテンツに仕上げる必要があります。
検索意図とは?種類や調べ方、SEOでの重要性を解説 検索意図とは?種類や調べ方、SEOでの重要性を解説 効果的なSEO施策を行うためには、ユーザーニーズに応えられるサイトやコンテンツの作成が求められます。本記事では、そのために重要となるユーザーの検索意図を理解し、活用するために必要な基礎的な知識と、調べ方や応用方法について解説しています。

共起語とは?のまとめ

共起語とは?のまとめ

共起語は、ユーザーの検索意図を推測し、より質の高いコンテンツを制作するうえで役に立つ要素です。共起語を適切に活用すれば、良質なコンテンツの実現につながり、結果として検索エンジンからの高評価も期待できます。

ただし、共起語はやみくもに取り入れれば良いわけではありません。活用法や注意点をおさえ、プラスアルファの要素として使うことが大切です。もし、共起語の活用法やコンテンツ制作でのお悩みがあれば、ぜひニュートラルワークスへご相談ください。

ニュートラルワークスでは、コンテンツマーケティングに関する幅広いサービスを提供しています。共起語の活用に関するサポートや、コンテンツ制作の代行も可能です。公式サイトでサービスについて詳しく案内していますので、興味のある方はぜひご覧ください。

監修者紹介

石田 哲也

石田 哲也

取締役CMO

Twitter:@te2319
株式会社ニュートラルワークス 取締役CMO。1984年生まれ。高校卒業後にISD株式会社を起業。その後、株式会社オプトでWebマーケティングを学び、株式会社メタップスなど複数のベンチャー企業にて事業立ち上げを経験。前職はワンダープラネット株式会社でゲームプロデューサーとしてスマホゲームアプリの制作に従事。2018年に地元の神奈川へ戻り、ニュートラルワークスに入社。SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善~ゲームアプリ制作や数十万フォロワーのSNSアカウントの運用経験などWebビジネス全般を守備範囲とする。

■経歴
2003年 ISD株式会社/起業
2009年 株式会社オプト/SEMコンサルタント
2011年 株式会社メタップス/シニアディレクター
2013年 ライブエイド株式会社/執行役
2016年 ワンダープラネット株式会社/プロデューサー・BizDev
2018年 株式会社ニュートラルワークス/取締役CMO

■得意領域
Webサイト改善
SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告

■保有資格
Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
Google 広告検索認定資格
Google 広告ディスプレイ認定資格
Google 広告モバイル認定資格