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最終更新日: 2024.04.18

サジェストとは?Google検索における機能と使い方、抽出ツールを紹介

サジェストとは?Google検索における機能と使い方、抽出ツールを紹介

サジェストは、ユーザーが検索エンジンでキーワードを入力する際、関連する言葉を自動で提案する便利なツールです。

この記事では、サジェストの仕組みとSEOとの関連性、さらにサジェスト汚染への対処法や、サジェスト抽出に役立つツールを紹介します。サジェストの効果的な活用方法を知り、今後のSEOにぜひ活用してみてください。

石田 哲也

監修者

Twitter:@te2319
株式会社ニュートラルワークス 取締役CMO。1984年生まれ。高校卒業後にISD株式会社を起業。その後、株式会社オプトでWebマーケティングを学び、株式会社メタップスなど複数のベンチャー企業にて事業立ち上げを経験。前職はワンダープラネット株式会社でゲームプロデューサーとしてスマホゲームアプリの制作に従事。2018年に地元の神奈川へ戻り、ニュートラルワークスに入社。SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善~ゲームアプリ制作や数十万フォロワーのSNSアカウントの運用経験などWebビジネス全般を守備範囲とする。

■経歴
2003年 ISD株式会社/起業
2009年 株式会社オプト/SEMコンサルタント
2011年 株式会社メタップス/シニアディレクター
2013年 ライブエイド株式会社/執行役
2016年 ワンダープラネット株式会社/プロデューサー・BizDev
2018年 株式会社ニュートラルワークス/取締役CMO

■得意領域
Webサイト改善
SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告

■保有資格
Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
Google 広告検索認定資格
Google 広告ディスプレイ認定資格
Google 広告モバイル認定資格

QUERYY(クエリー)編集部

執筆者

株式会社ニュートラルワークス

QUERYY(クエリー)編集部

QUERYY(クエリー)は、株式会社ニュートラルワークスが運営するデジタルマーケティング情報メディアです。

サジェストとは

サジェストとは?

出典:Google

サジェストとは、検索窓に入力したキーワードにもとづいて関連する言葉やフレーズを自動的に提案する機能のことです。

GoogleやYahoo!などの検索エンジンでキーワードを入力した際、自動で検索候補が表示された経験が、あなたにもあるはずです。

サジェストは気になるキーワードを選択することで、すばやく検索できるようになっています。このようなキーワードを総じて「サジェスト」と呼びますが、実は検索エンジンごとに呼び名が異なり、Googleでは「オートコンプリート」、Yahoo!では「入力補助」と呼びます。

サジェストとSEOの関連性

サジェスト機能は、SEOに直接的な影響を与えます。サジェストされるキーワードは、多くのユーザーにとって関心の高いトピックを反映しているため、これらのキーワードをWebサイトやコンテンツに組み込むことで、検索エンジンのランキングを向上させることが可能です。

また、サジェストキーワードを用いたコンテンツ作成は、ユーザーの検索意図に合致しやすく、トラフィックの増加にもつながります。


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サジェストと関連キーワードとの違い

サジェスト 関連キーワード
概要 検索窓に入力したキーワードをもとに関連する候補を表示する機能 ユーザーが検索したキーワード
表示箇所 検索窓 検索結果ページの直下
SEO効果 あり あり

サジェストは検索エンジンが予測して表示するのに対し、関連キーワードはユーザーが実際に検索したキーワードのことを意味しています。

関連キーワードとの違い

例えば、「マスクメロン」と検索して下部までスクロールしても知りたい情報が得られなかった場合、関連キーワードから候補をみつけて検索することもできます。

サジェストは検索時にユーザーをサポートし、関連キーワードは一度検索しても情報が得られなかったユーザーをサポートするのです。

共起語との違い

サジェスト 共起語
概要 検索窓に入力したキーワードをもとに関連する候補を表示する機能 キーワードと一緒に使われやすいキーワード
表示箇所 検索窓
SEO効果 あり あり

サジェストはリアルタイムでユーザーの入力にもとづいて提案されるのに対し、共起語は特定のキーワードと文脈上で関連が深い言葉の関係を示します。

サジェストは検索体験を向上させるためのもので、共起語はコンテンツの関連性を強化するために用いられます。

Googleにおけるサジェスト表示の仕組み

Googleにおけるサジェストの選定基準

Googleでは、サジェストを選定するうえで以下のような基準を設けています。次項で詳しくみていきましょう。

  • 検索ユーザーの位置情報
  • ユーザー属性(過去の検索履歴など)
  • 月間検索ボリューム
  • トレンド性の高いキーワード

1. 検索ユーザーの位置情報

Googleでは、検索するユーザーの位置情報を反映したサジェストワードを表示しています。例えば、「歯医者」と検索すると「歯医者 新宿区」「歯医者 新宿駅」のようなサジェストが表示されることはないでしょうか。これは「歯医者」というキーワードに反応して、ユーザーの位置情報を取得しているからです。

2. ユーザー属性(過去の検索履歴など)

サジェストに、過去の検索履歴が表示されることもあります。その理由は、Googleの検索エンジンに検索キーワードを記憶する仕組みがあるからです。サジェストの中でも、ユーザー自身が検索したキーワードはクリックされやすく、こうしたアルゴリズムによってユーザーはいち早く知りたい情報を入手できます。

3. 月間検索ボリューム

Googleは、月間の検索ボリュームをみながら、サジェストに選定するかどうかを判断しています。これは月間の検索ボリュームが大きいほど、検索される回数も多くなるためであり、Googleが「ニーズが高い」と判断するからです。
検索ボリュームの調べ方を解説!おすすめツールとキーワード選定の方法紹介 検索ボリュームの調べ方を解説!おすすめツールとキーワード選定の方法紹介

4. トレンド性の高いキーワード

サジェストは基本的に、前述した3つの項目によって決定されますが、突然一気に検索されるキーワードに関しては、ユーザーニーズが高いと認識されサジェストに表示されます。ただし、トレンドによるサジェストは、あくまで一時的なユーザーニーズに応えるものであるため、ほとんどの場合は長期にわたって維持されません。

サジェスト汚染には注意が必要

サジェストのまとめ

サジェスト汚染とは「使いにくい」「まずい」など、ネガティブなキーワードがサジェストに上がってしまう状態を意味します。

サジェスト汚染が発生すると、企業や商品・サービスの信頼を損なうおそれがあったり、売り上げが減少したりするなどの影響を及ぼします。

サジェスト汚染は根本的な解決が難しいといわれるものの、放置しておけば被害は拡大する一方です。被害を最小限にとどめるには、一刻も早く拡散を防がなければなりません。

サジェスト汚染の対策方法については、下記の記事に詳細をまとめていますので、こちらもあわせてご覧ください。
サジェスト汚染を放置するとどうなる?対策と消し方を解説 サジェスト汚染を放置するとどうなる?対策と消し方を解説

 

サジェストをSEOに生かす方法

SEOにおけるサジェスト機能の活用方法

SEOにおけるサジェストの活用方法として、以下があります。

  • 検索意図を掴むヒントとして生かす
  • 記事のリライトに生かす

検索意図を掴むヒントとして生かす

サジェストを用いることで、ターゲットのニーズや検索行動が理解しやすくなります。例えば、特定の商品に関するキーワードを入力した際に表示されるサジェストは、その商品に関心のある検索ユーザーの一般的な疑問や関心を反映しています。

これらのキーワードをヒントにした解決策やベストアンサーを、Webサイトやブログに組み込むと、より検索意図にあった情報を提供できます。

記事のリライトに生かす

ユーザーのニーズは日々変化しています。そのため、過去に作成したコンテンツが「現在のユーザーニーズを満たせているのか」を定期的に確認してみましょう。

サジェストはアップデートにより更新されるので、サジェストを確認することでユーザーが求めているニーズを汲み取れます。

もし、最新のニーズとコンテンツの意図がマッチしていなければリライトが必要です。サジェストの結果をもとに記事をリライトすることで、コンテンツの内容をユーザーの検索意図に最適化できるため、結果的にSEOに良い影響を与えます。

サジェストの抽出に役立つツール

おすすめのサジェスト抽出ツール

ここからは、サジェストの抽出に便利なツールを有料・無料に分けて紹介します。

【有料】Keywordmap

Keywordmap

出典:Keywordmap

主な機能 競合分析
広告調査
会員登録 あり
サジェスト抽出以外の機能 自然検索調査
競合ドメイン調査
ユーザーニーズ調査
ドメインパワーの比較 なし

Keywordmapは、競合分析や広告調査などSEOに関して幅広く活用できるツールです。サジェストを抽出すると競合サイトのコンテンツに含まれるサジェストキーワードの網羅率もチェックできます。
ドメインパワーとは?SEOでのドメイン評価の重要性と上げ方を解説 ドメインパワーとは?SEOでのドメイン評価の重要性と上げ方を解説

【有料】MIERUCA

MIERUCA

出典:MIERUCA

主な機能 SEO解析
会員登録 あり
サジェスト抽出以外の機能 競合流入キーワード調査機能
検索ユーザーのインサイト調査ツール
ドメインパワーの比較 なし

MIERUCAは、特定のキーワードに関連するサジェストキーワードを大量かつ迅速に収集できます。時間経過によるキーワードのトレンド分析機能も備えており、長期にわたる検索動向の変化を捉えることも可能です。

【有料】Semrush

semrush

出典:semrush

主な機能 オーガニック検索分析
会員登録 あり
サジェスト抽出以外の機能 バックリンク分析
リスティング広告分析
ドメインパワーの比較 あり

Semrushには、オーガニック検索分析をはじめとした機能が備わっています。キーワード調査に関する「Keyword Magic Tool」という機能を活用すると、対象のキーワードによる検索結果をスナップショットで確認でき、たいへん便利です。

【有料】ahrefs

ahrefs

出典:ahrefs

主な機能 SEO分析
会員登録 あり
サジェスト抽出以外の機能 被リンク検索
サイト監査
ドメインパワーの比較 あり

ahrefsでキーワード調査をする際は「キーワードエクスプローラー」という機能を使います。これを用いることで数千ものキーワードサジェストを取得できるため、キーワード選定に頭を悩ませる必要がありません。

【有料】SEARCH WRITE

SEARCH WRITE

出典:SEARCH WRITE

主な機能 SEO施策ツール
会員登録 あり
サジェスト抽出以外の機能 コンテンツ要素比較
効果測定
ドメインパワーの比較 なし

SEARCH WRITEにある「コンテンツ立案」という機能では、サジェストキーワードを一覧で確認できます。「サジェストマップ」という形で表示され、キーワード抽出に役立ちます。

【無料】Googleキーワードプランナー

Googleキーワードプランナー

出典:Google

主な機能 キーワード検索
会員登録 あり
サジェスト抽出以外の機能 なし
ドメインパワーの比較 なし

Googleキーワードプランナーは、関連キーワードの取得以外に主な機能はありません。しかしながら、Googleのデータベースから検索回数の多いキーワードを取得できるため正確なデータが手に入れやすいです。

【無料】ラッコキーワード

ラッコキーワード

出典:ラッコキーワード

主な機能 サジェスト抽出
会員登録 なし
サジェスト抽出以外の機能 共起語検索
見出し抽出
ドメインパワーの比較 なし

ラッコキーワードでは、「サジェストプラス」というメニューを選択し、検索ボックスにキーワードを入力するだけで関連キーワードが出てきます。手軽に利用したいという方におすすめです。

【無料】Ubersuggest

Ubersuggest

出典:Ubersuggest

主な機能 SEOアナライザー
会員登録 なし
サジェスト抽出以外の機能 バックリンク抽出
被リンクデータ
ドメインパワーの比較 なし

Ubersuggestでは、国ごとにキーワード情報を入手できます。キーワードが同じでも、国ごとで関連キーワードは異なるため、海外向けのコンテンツを制作している場合に重宝します。

【無料】Keyword Tool

Keyword Tool

出典:Keyword Tool

主な機能 キーワードサジェスト
会員登録 なし
サジェスト抽出以外の機能 なし
ドメインパワーの比較 なし

Keyword Toolは、媒体ごとにキーワードを取得できます検索窓の上部にはGoogle以外に、YouTubeやAmazonなどさまざまな媒体が用意されています。運営媒体ごとにコンテンツの立案ができ便利です。

サジェストに関するまとめ

サジェストに関するまとめ

サジェストされるキーワードは、ユーザーの関心を反映しているため、これらをコンテンツに組み込むことで検索エンジンのランキングを向上させ、トラフィックの増加につながります。

検索意図の把握や記事のリライトなどに活用しながら、サジェストをSEOに役立てていきましょう。

監修者紹介

石田 哲也

石田 哲也

取締役CMO

Twitter:@te2319
株式会社ニュートラルワークス 取締役CMO。1984年生まれ。高校卒業後にISD株式会社を起業。その後、株式会社オプトでWebマーケティングを学び、株式会社メタップスなど複数のベンチャー企業にて事業立ち上げを経験。前職はワンダープラネット株式会社でゲームプロデューサーとしてスマホゲームアプリの制作に従事。2018年に地元の神奈川へ戻り、ニュートラルワークスに入社。SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善~ゲームアプリ制作や数十万フォロワーのSNSアカウントの運用経験などWebビジネス全般を守備範囲とする。

■経歴
2003年 ISD株式会社/起業
2009年 株式会社オプト/SEMコンサルタント
2011年 株式会社メタップス/シニアディレクター
2013年 ライブエイド株式会社/執行役
2016年 ワンダープラネット株式会社/プロデューサー・BizDev
2018年 株式会社ニュートラルワークス/取締役CMO

■得意領域
Webサイト改善
SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告

■保有資格
Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
Google 広告検索認定資格
Google 広告ディスプレイ認定資格
Google 広告モバイル認定資格