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動画埋め込みのSEO効果は?メリットや効果を高めるポイントも解説

動画埋め込みのSEO効果は?メリットや効果を高めるポイントも解説

この記事のポイント

この記事のポイントは以下です。

動画の埋め込みにSEO効果はある?

はい、あります。ただし、直接ではなくユーザー体験の改善を通じた間接的な効果です。理解度や滞在時間が高まることで、Googleからの評価が上がります。

動画埋め込みによる具体的なメリットは?

主なメリットは4つです。①滞在時間の延長、②動画検索からの流入、③理解度の向上、④SNSでの拡散による被リンク獲得などがSEOに貢献します。

動画をSEOに活用するための工夫とは?

検索意図に合った動画を選び、構造化データやサイトマップを活用しましょう。表示速度への配慮やYouTubeの活用も効果的です。

近年、コンテンツSEOの一環として動画を活用する企業やサイト運営者が増えています。しかし、「動画をページに埋め込むことで、本当にSEO効果があるのか?」と疑問を持つ方も少なくありません。

この記事では、動画埋め込みがSEOに与える効果やメリットを明確にし、実際にSEOへ効果的に活かすための実践ポイントをわかりやすく解説します。ぜひこの記事を参考に、動画をSEO戦略に取り入れてみてください。

動画埋め込みのSEO効果は間接的

動画埋め込みのSEO効果は間接的

結論からいえば、動画をWebページに埋め込むことはSEOに効果があります。ただし、動画をページに入れただけで自動的に検索順位が向上するわけではありません。

重要なのは、Googleが「動画の埋め込み自体」を高評価するのではなく、「動画がユーザーの利便性を向上させることで間接的にSEO効果が生じる」という点です。

Googleは検索結果を評価する際に、「ユーザーにとって役立つコンテンツかどうか」を最も重視しています。そのため、動画によってユーザーがコンテンツを理解しやすくなったり、ページの利便性が高まったりすることで、Googleからの評価も向上する仕組みです。

例えば、テキストだけではわかりにくい説明を動画で補足すれば、ユーザーの滞在時間やエンゲージメントが改善されます。こうしたユーザー行動の改善が、SEO評価につながるのです。

さらに、動画コンテンツが適切に設定されていれば、YouTubeやGoogle動画検索からの流入も見込めるため、間接的に検索順位に良い影響を及ぼすことができます。

次から、動画埋め込みがSEOにもたらす具体的なメリットについて詳しく解説します。

動画埋め込みがSEOにもたらす4つのメリット

動画埋め込みがSEOにもたらす4つのメリット

動画をページに埋め込むことで、SEOにプラスとなるさまざまなメリットが得られます。ユーザー行動の改善や流入経路の拡大など、動画埋め込みによる代表的なメリット4つについて解説します。

メリット1:滞在時間が延びる

動画を埋め込むことで、ユーザーの視線を引きつけやすくなり、自然とページ内での滞在時間が延びる傾向があります。とくにページ冒頭に動画を配置すれば、再生中にスクロールを止めるため、離脱を防ぐ効果も期待できます。

Googleは滞在時間を、ユーザーの関心を引き続けたかどうかの重要な指標として評価しており、これが検索順位にも影響すると考えられています。また、滞在時間が長くなると、ユーザーがページを「しっかり読んだ」と判断されやすくなり、コンテンツ全体の価値が高く評価されやすくなります。

動画の活用は、ユーザーの興味を保ち、SEO評価の底上げにつながる有効な手段といえるでしょう。
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メリット2:動画検索からの流入が見込める

動画コンテンツをWebページに埋め込み、適切にSEO対策を行うことで、YouTubeやGoogle動画検索などの動画プラットフォーム経由で新たな流入が期待できます。こうした動画検索からのアクセスは、通常のテキスト検索とは異なるユーザー層にもリーチできるため、ターゲット層の幅が広がるのが大きな利点です。

さらに、動画は検索結果上で視覚的に目立ちやすく、クリック率(CTR)の向上にもつながります。特に動画のサムネイルやタイトルがユーザーの興味を引く場合、新規訪問者の増加が見込めます。

ただし、こうした流入はYouTube本体や動画検索経由であり、Webページ上の検索順位そのものに直接作用するとは限りません。しかし、結果的に被リンクの獲得やユーザー行動の改善(滞在時間・回遊など)を通じて、間接的にSEO評価によい影響をもたらす可能性があるため、動画検索経由の流入は戦略的に活用すべき要素の一つです。

メリット3:コンテンツの理解度向上につながる

動画コンテンツは、テキストや画像だけでは伝わりづらい複雑な内容や微妙なニュアンスを、視覚的かつ直感的にわかりやすく伝えられるメリットがあります。

例えば、ツールの使い方やサービスの手順、専門的な内容を解説する場合、動画を活用するとユーザーの理解度を飛躍的に向上させられます。ユーザーの理解度が高まることで、コンテンツへの満足度やエンゲージメント(コメントやSNS上での共有など)が増え、サイト全体の信頼性や権威性の向上につながるでしょう。

Googleはユーザーが積極的に関与するコンテンツを「価値ある情報」と判断し、SEOにおいて高く評価する傾向があるため、動画の活用はSEO施策としても効果的です。

メリット4:SNSで拡散されやすい

動画コンテンツは視覚的に目を引きやすく、短時間で情報を効率的に伝えられるため、テキストや画像のみのコンテンツよりもSNS上で拡散されやすい特徴があります。

特に面白さ、驚き、役立つ情報などを含む動画は、多くのユーザーが自然とシェアしたくなり、結果としてSNS上で高いエンゲージメントを獲得します。

SNSでの拡散が増えれば、今までリーチできなかった新規ユーザー層への認知拡大につながり、サイト訪問者の増加が期待できます。また、SNSを通じたコンテンツの広がりは、外部サイトからの自然なリンク(被リンク)を増やすきっかけとなり、SEOにおいて重要な要素である被リンク獲得を促進します。

このように動画のSNS拡散はSEOにおいて非常に大きな効果を持ちます。
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動画を埋め込む2つの方法

動画を埋め込む2つの方法

動画のSEO効果を引き出すためには、適切な方法でページに埋め込むことが重要です。ここからは、初心者の方でも簡単にできる基本的な動画の埋め込み手順について、わかりやすく解説します。

方法1:YouTube動画の埋め込み

YouTubeにアップロードされた動画をWebサイトに埋め込む方法は非常に簡単で、専門的な知識がなくてもすぐに実践できます。

YouTube動画の「共有」から取得できる埋め込みコードをコピーし、自サイトのHTMLエディターに貼り付けるだけで完了します。また、動画のサイズや表示オプションも簡単にカスタマイズ可能です。

手順:

1.YouTube動画ページで「共有」をクリック
2.「埋め込む」を選択し、表示されたHTMLコードをコピー
3.コピーしたHTMLコードをサイトのHTML編集画面に貼り付ける

YouTubeを使うことで、サーバー負担を抑え、動画SEOのメリットも享受できます。動画のタイトルや説明欄をSEO観点で最適化することで、さらなる効果を狙いましょう。

方法2:HTMLタグを使った動画埋め込み

YouTubeなどの外部プラットフォームを利用せず、自社で用意した独自の動画ファイルをWebサイトに直接埋め込みたい場合には、HTML5のvideoタグを使う方法があります。

videoタグを使えば、MP4形式などに変換した動画ファイルをサーバーにアップロードし、シンプルなコードでサイトに設置できます。動画ファイルの最適化と適切なサイズ設定を行い、ページ表示速度にも配慮しましょう。

手順:

1.動画ファイル(MP4推奨)をサーバーにアップロード

2.以下のタグをHTMLに追加

<video controls width=”600″>

<source src=”動画のURL.mp4″ type=”video/mp4″>

ブラウザが動画に対応していません。

</video>

動画ファイルはサイズを圧縮・最適化し、サイトの速度を落とさないよう注意しましょう。

SEO効果を高める動画埋め込みの3つのポイント

SEO効果を高める動画埋め込みの3つのポイント

動画の埋め込みはSEOによい効果をもたらしますが、ただ埋め込むだけではSEO効果を十分に発揮できません。

ここでは、SEO効果を最大化するために意識すべき動画選定のポイントや、検索エンジンに評価されるための具体的な実践方法を詳しく解説します。

ポイント1:検索意図や記事と関連性の高い動画を選ぶ

動画をSEOに効果的に活用するためには、ユーザーがそのページで「何を求めているのか」という検索意図を深く理解したうえで、関連性の高い動画を選ぶことが大切です。検索意図に合致した動画を提供することで、ユーザーは自分が探している情報を素早く理解でき、ページへの満足度が向上します。

一方で、検索意図とズレがある動画を埋め込むと、ユーザーの期待に反することになり、直帰率の悪化やSEO評価の低下につながる恐れがあります。動画を選定する際は、動画のタイトルや説明文、サムネイルなどの要素が、設定したキーワードやページの内容と整合性が取れているかをしっかり確認しましょう。

こうした細かな配慮が、ユーザー満足度を高め、結果的にGoogleからの評価向上につながります。
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ポイント2:構造化データのマークアップを行う

構造化データをマークアップすることで、動画が検索エンジンに正しく認識され、SEO効果を高めることができます。

構造化データとは、Webページ内の情報をGoogleなどの検索エンジンに伝えるためのマークアップ(主にschema.org形式)のことです。動画のタイトルや再生時間、サムネイル画像、公開日などを明示することで、検索エンジンはその内容を適切にインデックスできるようになります。

これにより、動画がリッチスニペットとして検索結果に表示される可能性が高まり、視認性やクリック率が向上します。クリック率が高まれば、ユーザーの関心を集めるページとして検索エンジンからの評価も高まり、SEO効果のさらなる向上につながるでしょう。
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ポイント3:動画サイトマップを送信する

動画を検索結果に正しく表示させるためには、動画専用のサイトマップ(Video Sitemap)をGoogleに送信することが重要です。

動画サイトマップとは、動画のタイトル・説明・サムネイルURL・再生時間・ファイルURLなどの詳細情報を記載したXML形式のファイルで、Googleのクローラーに動画の存在と内容を正確に伝える役割を持ちます。

検索エンジンは通常、埋め込まれた動画を自動的に理解するのが難しいため、こうした補助的な情報提供が欠かせません。Google Search Consoleを通じてサイトマップを登録・更新することで、動画が正しくインデックスされ、検索結果に動画が表示される可能性が高まります。
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動画を埋め込む際の2つの注意点

動画を埋め込む際の2つの注意点

動画埋め込みはSEOに効果的ですが、適切な方法で実施しないと逆に評価を下げる可能性があります。ここではSEOの観点から、動画埋め込みで特に注意すべきポイントについて具体的に解説します。

注意点1:ページ表示速度を維持する

動画ファイルは一般的にファイルサイズが大きく、不適切な方法でWebページに埋め込むと、ページの読み込み速度が著しく低下する可能性があります。特に、自社のサーバーに高画質で容量の大きい動画ファイルを直接アップロードすると、サーバーへの負担が増加し、ページ表示に時間がかかるようになります。

ページの読み込み速度が遅くなると、ユーザーはストレスを感じ、ページを閲覧することなく離脱してしまう確率が高まります。その結果、SEO評価にも悪影響を及ぼす可能性があります。

動画を埋め込む際は、YouTubeやVimeoなどの外部動画プラットフォームを積極的に活用し、埋め込みコードを使用するなど、表示速度を維持するための工夫を必ず取り入れるようにしましょう。
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注意点2:効果検証と継続改善を怠らない

動画SEOの効果を高めるためには、短期的な成果だけを追うのではなく、長期的かつ継続的に取り組むことが重要です。一度動画を埋め込んだ後も、再生時間や離脱ポイント、視聴完了率、クリック率など、視聴データを細かく分析し、ユーザーがどのような動画を好むのかを把握しましょう。

その結果をもとに、動画内容の改善や新たなコンテンツ制作に活かすことで、ユーザーの満足度を徐々に高められます。こうした継続的なブラッシュアップは、Googleから「常に最新かつ有益な情報を提供している」と評価されやすくなり、SEOの評価も安定的に向上していきます。

社内で定期的な分析・改善体制を構築し、長期的な視点で動画SEO戦略を実践しましょう。

動画埋め込みでSEO効果を高めよう

動画埋め込みでSEO効果を高めよう

動画をページに埋め込むことで、ユーザーの滞在時間が延び、SEO評価の向上が期待できます。ただし、読み込み速度への影響やモバイル対応など注意点もあります。効果を高めるには、構造化データや動画サイトマップの活用が重要です。

適切な設定を行えば、検索エンジンに動画の内容を正確に伝えることができ、検索順位の改善につながります。動画SEOの導入や運用に不安がある方は、ぜひ弊社までご相談ください。


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監修者紹介

石田 哲也

取締役CMO

Twitter:@te2319
株式会社ニュートラルワークス 取締役CMO。1984年生まれ。高校卒業後にISD株式会社を起業。その後、株式会社オプトでWebマーケティングを学び、株式会社メタップスなど複数のベンチャー企業にて事業立ち上げを経験。前職はワンダープラネット株式会社でゲームプロデューサーとしてスマホゲームアプリの制作に従事。2018年に地元の神奈川へ戻り、ニュートラルワークスに入社。SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善~ゲームアプリ制作や数十万フォロワーのSNSアカウントの運用経験などWebビジネス全般を守備範囲とする。

■経歴
2003年 ISD株式会社/起業
2009年 株式会社オプト/SEMコンサルタント
2011年 株式会社メタップス/シニアディレクター
2013年 ライブエイド株式会社/執行役
2016年 ワンダープラネット株式会社/プロデューサー・BizDev
2018年 株式会社ニュートラルワークス/取締役CMO

■得意領域
Webサイト改善
SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告

■保有資格
Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
Google 広告検索認定資格
Google 広告ディスプレイ認定資格
Google 広告モバイル認定資格

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