マーケティング

最終更新日: 2021.11.09 (公開: 2021.11.09)

目標達成のためのマンダラートとは?作り方やコツを例を交えながら分かりやすく解説

目標達成のためのマンダラートとは?作り方やコツを例を交えながら分かりやすく解説

「マンダラート」とは、目標設定のためのアイデアを9×9の合計81個のマス目に記入するというフレームワークで、「目標達成シート」とも呼ばれます。マンダラートは、メジャーリーグで活躍している大谷翔平が使ったことでも有名です。

マンダラートを活用すると、思考やアイデアを整理できることから、ビジネスの成果を高めるためにも役立ちます。特に、複雑な思考や情報を整理したり、課題やプロセスを可視化したりできるため、アイデア発想法の鉄板フレームワークとも言われているほどです。

ただし、マンダラートは作り方が少し分かりづらく、ルールどおりに構築しないと効果を得られないこともあります。

本記事では、マンダラートをビジネスに活用する方法や注意点に加えて、マンダラート作成に役立つツールをご紹介します。

マンダラートとは目標達成のためのフレームワーク

マンダラートとは目標達成のためのフレームワーク

「マンダラート」とはアイデア発想法のひとつで、曼荼羅(まんだら)模様のようなマス目にアイデアを書き込み、思考の整理や発展を図るための技法です。曼荼羅は密教(仏教の流派)において、悟りを開くために生まれた絵画として知られています。

特に、「金剛界(こんごうかい)曼荼羅」は下記のように、悟りに至るまでの「9の区画」から成り立ちます。

マンダラート

引用元:Discover Japan

マンダラートは上記の絵画のような「マンダラ」と、芸術を意味する「アート」を組み合わせたものです。ビジネスの世界では、思考整理や目標達成のためのフレームワークや、思考展開のためのツールとして活用されています。

メジャーリーガーとして活躍しているプロ野球選手の大谷翔平も、このマンダラートを使って優れた結果を出していることで有名です。

マンダラートの大きな特徴は、9×9の合計81マスにキーワードを記入していくことです。中心に達成したいテーマ、周辺に関連する要素を埋めていきます。目標を達成するための要素を細分化できるため、思考をより広く深く整理することが可能です。

マンダラートと類似したアイデア発想法に「マトリックス法」がありますが、両者には明確な違いがあります。

マトリックス法との違い

「マトリックス法」は、マンダラートとよく似たアイデア発想法で、縦横に設定したマス目にキーワードを埋めていきます。大きな違いは、マトリックス法は縦軸と横軸の関係性が固定されていることや、マス目の数が要素によって変動することです。

縦横の変数と合致する要素を埋めていくだけなので、基本的には通常のスプレッドシートとあまり変わりません。

例えば、アップル創設者のスティーブ・ジョブズなどはマトリックス法を活用して、製品戦略の開発と展開を行いました。彼の場合は2×2の「4事象マトリックス」を使用して、iMacやiBook、Power MacやPower Bookなどの革新的な商品アイデアを生み出しました。

下記のように、縦軸と横軸にテーマを設定して、各マス目に具体的なアイデアを埋めていきます。

マトリックス法との違い

一方で、マンダラートは3×3のマス目に固定されていて、縦軸と横軸という概念はありません。中央のマス目にテーマを設定したら、残りのマス目にはテーマと合致するものであれば、自由にアイデアを記入できます。しかも、周囲8つの要素を派生させて新たなマンダラートを作り、曼荼羅の絵画のように無限にアイデアを発展させられることも魅力的です。

マトリックス法との違い

マンダラートの7つのメリット・得られる効果

マンダラートの7つのメリット・得られる効果

マンダラートには、下記7つのメリットや効果があるので、ぜひ活用してみましょう。

  • 煩雑な思考や情報を整理できる
  • プロセスを可視化できる
  • 中間目標が明確になる
  • 問題や課題が発見しやすくなる
  • 目標達成の具体的な施策の洗い出しができる
  • 抜け漏れが防止できる
  • ベテラン層が持っている知見を共有できる

本章では、各メリットの詳細について、重要なポイントを分かりやすく解説します。

煩雑な思考や情報を整理できる

マンダラートを活用すると、煩雑な思考や複雑な情報を整理して、目標にたどり着くまでの筋道が明確になります。目標は定まっていても、達成のために何が必要か分からないことは少なくありません。難しく考えすぎて、かえって分かりづらくなることもあるでしょう。

マンダラートは、達成すべき目標を中心のマスに書いて、その周辺の8マスを関連するキーワードで埋めていきます。マス目を埋めていく過程で、目標達成のために何が必要なのかを考えるため、必然的に思考が整理されて目標達成に何が欠かせないのか明確になります。

物事を慎重に検討する人ほど、目標達成への道を見失うことがあります。深く考えすぎて思考が煩雑になり、本当に必要なものが分からなくなってしまうからです。マンダラートで思考を整理すれば、タスクは意外とシンプルでプロセスも険しくないことが分かるでしょう。

プロセスを可視化できる

マンダラートを活用すると、目標を達成するためのプロセスを可視化できます。どんなプロジェクトやタスクであっても、目標に向かって具体的に進めるプロセスが明確である必要があります。プロセスが不明瞭だと、課題を解決できずに頓挫してしまうこともあります。

マンダラートで目標達成のための要素を洗い出していけば、いかにして目標を達成すべきかというプロセスも可視化できます。なぜなら、マンダラートは中心にあるテーマを満たすために、周辺のマス目にテーマと関連するキーワードをひとつずつ記入していくからです。

プロセスとは点と点をつなげるための「線」であり、マンダラート上では各マス目の要素を連携させるための「施策」がプロセスとなります。マンダラートで必要な要素を洗い出したうえで、スケジュールやチャートなどを作成すれば、具体的な施策も見えてくるでしょう。

中間目標が明確になる

マンダラートは、目標達成のための情報やプロセスだけではなく、「中間目標」を明確化してくれることも魅力的です。「最終的な目標(目的)」を達成するためには、プロセスの途中で「中間目標」を評価する必要があります。中間目標の設定は極めて重要な要素です。

ビジネスやマーケティングの分野では、「KGI(重要目標達成指標)」や「KPI(重要業績評価指標)」という用語があります。KGIは最終目標の評価、KPIは中間地点にある目標の評価を行うために欠かせない指標です。マンダラートでは、両者の指標を明確化できます。

目標を達成するためには、小さな目標達成を積み重ねることが重要です。マンダラートでは、中央にある目標(KGI)に到達するためのアイデアを設定します。アイデアを集めれば中間目標(KPI)が明らかになり、各ステップで達成すべき目標や施策が明確化します。

問題や課題が発見しやすくなる

マンダラートを活用すると、今までは気付いていなかった問題点や課題点に気付き、目標達成のために役立つことがあります。マンダラートでは、周囲8マスに目標達成のための要素を記入しますが、これは自身が抱えている課題や問題を洗い出すことにもつながります。

マンダラートの大きな特徴が、自身の目標を「虫の目」「鳥の目」「魚の目」の3つの観点から分析できることです。虫の目は「ミクロ的」なピンポイントの観点、鳥の目は「マクロ的」な広い視野、さらに魚の目は潮流を見極めるための「千里眼的」な視点を指します。

マンダラートで目標の設定と目標の洗い出しを行えば、さまざまな観点から目標達成の手段やプロセスを分析できます。新たなアイデアはもちろんのこと、課題や解決すべき問題点も見えてくるでしょう。マンダラートによる冷静な分析で、目標達成の可能性も高まります。

目標達成の具体的な施策の洗い出しができる

マンダラートにより、目標達成のための具体的な施策を洗い出して、成功の可能性を最大限に高めることができます。どんな内容の目標であっても、それを叶えるためには具体的な行動が必要になります。つまり、課題を解決して先へ進むための、「実行可能な施策」です。

例えば、スポーツで優れた結果を出すためには、基礎体力の向上や競技に特化した技術の獲得が欠かせません。自社のオウンドメディアのコンバージョン獲得数を増やしたいのであれば、アクセス数を増やすためのSEO対策や良質なコンテンツの制作が必要になります。

具体的な施策が決まっていなければ、目標達成のために何をすべきか分かりません。プロセスの進め方も曖昧なので、短期間で施策が二転三転してしまいます。マンダラートを活用すれば事前に施策を入念に設計できるため、プロジェクトが円滑に進行しやすくなります。

抜け漏れが防止できる

マンダラートを活用すると、目標達成のプロセスにおける「抜け落ち」や「漏れ」を防ぐことができます。どれだけ慎重に計画を立てても、重要な要素を見落としてしまうことはあります。細かいチェックを完璧に行うのは困難で、どうしても抜けが出てしまうからです。

しかし、マンダラートを活用すれば細かな見落としを防ぎ、抜け漏れのないプロジェクトを立てることができます。マンダラートを作成するために、それぞれの要素を慎重に検討するための集中力が必要だからです。合計81マスを埋めるのは、容易な作業ではありません。

マンダラートは最初に3×3の9マスを埋めて、周囲8個の要素を拡張させて合計81マスを作成します。81マスを埋めるという作業自体は単純ですが、すべてに目標と関連するキーワードを埋めるためには緻密な設計が要求されるため、抜けや漏れも自然と少なくなります。

ベテラン層が持っている知見を共有できる

マンダラートは他の人の意見、特にベテラン層が保有する有益な知見を共有できます。実は、マンダラートは単独ではなく、複数人で作成することも可能です。共同して「ブレスト(ブレーンストーミング)形式」で作業を進めれば、他の人の意見も多く盛り込めます。

もちろん、1人でマンダラートを作成するのも効果的ですが、どうしてもキーワードに偏りが出たりアイデアが足りなかったりします。他の人と力を合わせてマンダラートを作成すれば、幅広い意見を取り入れて、より多様性に富んだ実現可能性の高い施策を立案できます。

ブレスト形式でマンダラートを作成すれば、意見の取捨選択を行う必要がある場面も出てきます。実現可能性の低いアイデアは諦めて、より現実的で合理的なアイデアを取り入れると良いでしょう。経験と知識が豊富なベテラン層に参加してもらえば、さらに効果的です。

マンダラートの具体的な作り方・事例

マンダラートの具体的な作り方・事例

マンダラートを作るときは、下記5つの手順で進めていきましょう。

  • 合計9マスのマス目を作成して中央のマス目に目標を書く
  • 目標達成に必要なキーワードやコンセプトを周囲8マスに記載する
  • 周囲8マスのキーワードを8つの新たなマンダラートに派生させる
  • 派生型マンダラートに目標実現のための具体的な施策を記入する
  • 類似するキーワードをグルーピングして施策の優先順位をつける

本章では、マンダラートの具体的な作り方や事例をご紹介します。

合計9マスのマス目を作成して中央のマス目に目標を書く

マンダラートを作るときは、まず合計9マスの枠を作成します。マス目の構造は縦横それぞれ3マスずつで、正方形になるようにしましょう。マンダラートは3×3の9マスであることに意味があるので、2×2や5×3のような他の形式にはしないようにご注意ください。

合計9マスのマス目を作成して中央のマス目に目標を書く

3×3の合計9マスを作成したら、中央のマス目に達成したい目標を記入します。目標については、個人的な業務やチーム全体の目標など何でも構いませんが、具体的かつ実現可能な目標を設定することが重要です。

メジャーリーガーの大谷翔平は、高校1年生のときに「ドラフト1位を8球団で獲得する」ことを目標にして、マンダラートを作成したと言われています。今回はその実例に基づき、マンダラートの作成手順を解説します。

合計9マスのマス目を作成して中央のマス目に目標を書く

目標達成に必要なキーワードやコンセプトを周囲8マスに記載する

9つのマス目と目標を記載した後は、周囲の8マスにキーワードやコンセプトを記入していきます。記載する内容は、目標達成のために必要不可欠なものや関連するものであれば、基本的に何でも構いません。まずは思いつくままにマス目を埋めていきましょう。

具体的な施策は後ほどマンダラートを派生させるときに検討するため、ここでは施策の大まかな分野やコンセプトのようなものを記載しましょう。このステップで記入するキーワードを「大テーマ(基礎思考)」と呼び、これは今後の施策を立案するための重要な要素です。

例えば、大谷翔平はドラフト1位を獲得するためには、身体づくり・コントロール・身体のキレ・メンタル・球速160km・人間性・運・変化球の8つの要素が欠かせないと考えました。いずれも目標と関係が深く、他のキーワードと重複していないことが肝心です。

目標達成に必要なキーワードやコンセプトを周囲8マスに記載する

周囲8マスのキーワードを8つの新たなマンダラートに派生させる

マンダラートの作成で最も重要なことは、3×3の9マスで終了せずに、最終的に9×9の合計81マスという大きなマンダラートを作成することです。そのために、先ほど作成した最初のマンダラートを中心として、新たに8つのマンダラートを作成しましょう。

8つのマンダラートの中央部分は、先ほど記入した8つの「基礎思考」で埋めます。つまり、派生型マンダラートの中心は、先ほどの工程で自動的に決まるということです。例えば、大谷翔平は下記のように、9×9の合計81マスのマンダラートを作成しました。

周囲8マスのキーワードを8つの新たなマンダラートに派生させる

これは、8つのコンセプトを実現するための、具体的な施策を検討するためです。マス目の数や位置関係、中央に記入するキーワードに注意が必要です。これらが別のものになっていると、マンダラートをきちんと作成することが困難になり、効果を得られなくなります。

派生型マンダラートに目標実現のための具体的な施策を記入する

次は、先ほど作成した派生型マンダラートを埋めていきましょう。基本的には最初のマンダラートと同じで、中央のマス目に関連するキーワードを記載します。ただし、今回はより具体的な内容で、実際の施策実行に結びつく具体的なものを記載することが重要です。

最初のマンダラートでは周辺8マスに「大テーマ(基礎思考)」を記載しましたが、今回はより詳細な「小テーマ(実践思考)」を設定します。目標達成のための計画を立てるために重要な要素なので、集中力を保って慎重に検討しましょう。時間をかけても構いません。

派生型マンダラートに目標実現のための具体的な施策を記入する

大谷翔平は上記のように、8つの基礎思考を満たすための実践思考を設定しました。「人間性」や「運」のような一見すると曖昧なテーマにも、しっかりとした施策を設定していることがポイントです。こうした姿勢はビジネスにも有効なので、ぜひ参考にしてみましょう。

類似するキーワードをグルーピングして施策の優先順位をつける

9×9の合計81マスのマンダラートが完成したら、似通ったキーワードがないか確認します。これは、重複するキーワードを修正するためではなく、むしろグルーピングすることで優先順位をつけるためです。重複するキーワードは、重要性の高さを示しています。

最初のマンダラートは派生型を作るためのものなので、ここに重複があってはいけません。一方で、派生型のマンダラート間で重複があるキーワードは、目標達成のためにそれだけ重要な施策だということです。そのため、重複している施策は優先的に実行しましょう。

類似するキーワードをグルーピングして施策の優先順位をつける

参照:大谷を怪物にした花巻東高校の「目標達成用紙」| News Picks

上記のグルーピングから、「体幹強化」と「下肢強化」、さらに「可動域」や「思いやり」など項目が重複していることが分かります。これらの要素がいずれも現在の大谷翔平の象徴であることは、マンダラートがいかに効果的な手法かを表していると言えるでしょう。

マンダラート作成時の5つのポイント

マンダラート作成時の5つのポイント

マンダラート作成時は下記5つのポイントを意識しましょう。

  • すべてのマス目を必ず埋める
  • 達成までの期限を設ける
  • なるべく具体的に書く
  • 大きすぎず達成可能な目標を書く
  • 作成後は似ているキーワードがないか確認する

それぞれのポイントが重要な理由について詳しく解説します。

すべてのマス目を必ず埋める

マンダラートはすべてのマス目を埋めることで成立します。言い換えれば、マス目が空いていると、十分な効果を得られないということです。特に、最初のマンダラートに空白があると派生型を作成できないので、目標達成という観点からは致命的になってしまいます。

そのため、マンダラートを作成するときは、すべてのマス目を必ず埋めるようにすることが大切です。最初のマンダラートの周辺8マスが埋まらない場合は、目標達成のために何が必要か調べてみましょう。同じ課題を抱えている人の知見からアイデアを得られるはずです。

マンダラートを派生させた後は、マス目が増えるためさらに難しいかもしれません。なかなか思いつかない場合は後回しにして、他の部分を埋めてみましょう。どのテーマも最終目標につながっているため、先に埋めた部分から新たなアイデアが生まれることもあります。

達成までの期限を設ける

マンダラートを作成するときは、「いつまでに達成する」という期限を設けることも重要です。せっかくマンダラートを作っても、それを実行しなければ意味がありません。無期限の目標は、着手が遅れたり惰性でなんとなく続けたりしてしまうので、期限を切りましょう。

ただし、期限には大きく分けて2つあります。マンダラート中央にある最終目標の期限と、プロセスの過程で達成すべき中間目標の期限です。最終目標の期限については、実現可能な範囲で設定すれば問題ありません。難しく考えずに、目標達成までの期限を設けましょう。

中間目標は複数ありますが、すべてに期限を設けるのは困難です。そのため、具体的な数値で評価できるものに絞って期限を決めましょう。先ほどの例では、「FSQ 90kg」や「RSQ 90kg」などの筋トレの重量や、球速160kmのような達成確認が容易なものが該当します。

なるべく具体的に書く

マンダラート作成時は、各マス目の項目をできるだけ具体的に記入しましょう。最初のマンダラートについては、最終目標と関連する8つのキーワードなので、漠然としたものでも構いません。先ほどの例でも「身体づくり」や「メンタル」など、かなり曖昧なものでした。

しかし、派生型のマンダラートに記入するものは、具体的な内容にする方が施策を効果的に実行できます。ビジネス用途でマンダラートを活用する場合は、「PV数とCV数の向上」や「DM開封率の向上」など、誰が見ても効果を測定しやすいものを設定するのがコツです。

また、定量化や数値化は意識的に行うと、プロセスの途中で達成状況をより評価しやすくなります。例えば、「毎週3記事投稿」や「見込み客100社獲得」など、具体的な数値を含めた内容です。各プロセスの期限を決めやすくなるため、プロジェクトが効率的に進みます。

大きすぎず達成可能な目標を書く

マンダラートの各マス目には、あくまで実現可能な目標を書くようにしましょう。最終目標が大きすぎると途中で挫折しやすくなり、中間目標が高すぎると目標達成までの期間が長くなりすぎます。重要なポイントは、どのマス目にも自身の現状に近いものを書くことです。

目標があまりに大きいと、書いているときは楽しいかもしれませんが、いざ実行の段階になるとやる気が出なくなることがあります。達成までのプロセスや達成後の自分をイメージできない場合は、目標が達成可能ではない可能性が高いので、再検討する必要があります。

大きな夢や目標がある場合も、まずは現実的な範囲でマンダラートを作成することが大切です。目標をすべてクリアできたら、より高度な目標を設定したマンダラートを新たに用意しましょう。目標の達成を積み重ねることで、大きな成功は少しずつ確実に近づいてきます。

作成後は似ているキーワードがないか確認する

マンダラートが完成したらすべてのマス目を確認して、似ているキーワードがないか確認しましょう。最初のマンダラートの周囲8マスに記載した基礎思考に重複があれば、別のキーワードに変更する必要があります。重複があるとマンダラートの効果が薄れてしまいます。

先ほど解説したように、8つの基礎思考を派生させて新たなマンダラートを作成し、そこから実践思考を設定します。しかし、基礎思考に重複があれば基礎思考も同じようなものばかりになり、実行する施策が偏ってしまいます。目標達成のためには、多様性が重要です。

一方で、基礎思考に重複がなくて実践思考によく似たキーワードがある場合は、変更する必要はありません。前述したように、マンダラート間の重複は重要度の高さを示すため、優先して取り組むべき課題です。優先順位をつければ、目標を効率的に達成しやすくなります。

マンダラート作成時に有効なアプリ・ツール4選

マンダラート作成時に有効なアプリ・ツール4選

マンダラートは紙で作成するよりも、下記4つのようなツールを活用する方が効果的です。

  • Excel(エクセル)
  • マンダラート(plusblog)
  • MandalArt
  • 目標設定のNine Square

それぞれのマンダラート作成ツールの特徴やメリット、料金などについて解説します。

Excel(エクセル)

Excel(エクセル)

多くのWindowsパソコンに搭載されている「Excel(エクセル)」は、最も一般的なマンダラート作成ツールといっても過言ではありません。マンダラートは合計81マスに必要事項を記入すれば完成するので、81個のセルを含むシートさえ作成できれば問題ありません。

Excelは表計算ソフトなので、縦横のセルが正方形になるように調整して、罫線で81個のマス目を作成すればシートを用意できます。後はキーワードを入力したり、セルの背景色を設定してグルーピングしたりすれば、分かりやすく利便性の高いマンダラートの完成です。

Excelは一般メーカー製パソコンであれば、標準搭載されているため無料で使用できます。ただし、非搭載の場合はライセンスを購入する必要があり、1年間12,984円(税込) 、永続ライセンスは38,284円 (税込)の費用がかかります。パソコンにExcelがある場合は活用してみましょう。

マンダラート(plusblog)

マンダラート(plusblog)

マンダラート(plusblog)」は、Webブラウザ上で動作する無料のマンダラート作成ツールです。Webサイトにアクセスすれば使用できるため、パソコンにソフトをインストールする必要がありません。スマホで手軽にマンダラートを作成できることも魅力です。

使い方も単純で分かりやすく、最初に表示されている9マスに文字を入力して、「次の紙」をクリックして最終的に81マスのマンダラートを作成するだけです。端末を選ばずに無料で使える一方で、インターフェイスが分かりづらいため、作成が難しいことがあります。

MandalArt

MandalArt

MandalArt」は、マンダラートの考案者である今泉浩晃が代表を務めている、「Hiro Art Directions,Inc.」が開発したiOS専用アプリです。公式のマンダラートアプリということもあり、安心感が高いことが大きな魅力で、簡単な操作でマンダラートを作成できます。

ただし、MandalArtは有料アプリで980円(税込)の費用がかかることや、iOSを搭載している端末でないと使えないことに注意が必要です。iPhoneやiPadを所有している場合は、MandalArtを検討してみましょう。なお、Android端末では「目標設定のNine Square」を利用可能です。

目標設定のNine Square

目標設定のNine Square

目標設定のNine Square」は、Android端末専用のマンダラート作成アプリです。画面をタップしてキーワードを入力していくだけで、マンダラートの全81マスを満たすことができます。マンダラートはいくつでも作成可能なので、プロジェクトの管理に便利です。

目標設定のNine Squareは300円(税込)でダウンロードできます。マンダラート作成に必要な機能が揃っていて価格も安いので、Android端末のユーザーにおすすめです。ただし、アイデアの並べ替えやグルーピングなどの機能はないため、使いづらさを感じることがあります。

マンダラートのまとめ

マンダラートのまとめ

「マンダラート」は、目標達成のプロセスを構築するために最適なフレームワークです。複雑な思考や情報を整理して、目標達成までのプロセスを可視化できることが大きな魅力です。

さらに、課題点を洗い出して具体的な施策を設計できること、中間目標を設定しやすくなることなど、ビジネスのプロジェクト成功に役立つメリットも数多くあります。

マンダラートを作成する際は、まず3×3の合計9マスの中央に最終目標を書き、周囲8マスに目標達成に必要なキーワードを記入します。

さらに、8つのキーワードを中心とするマンダラートへ派生させ、それぞれを達成するための施策を設定します。完成後はグルーピングを行って優先順位を付けましょう。すべてのマス目を埋めて、具体的に書くことが重要です。

マンダラートの作成に便利なツールは複数あり、パソコン・Android端末・iOS端末それぞれに対応したアプリがあります。汎用性が高く使いやすいマンダラートを作りたい場合は、Excelを活用するのがおすすめです。ネット上にはマンダラート作成用のテンプレートも公開されているため、Excelさえあれば手間をかけずに無料でマンダラートを作成できます。

ただし、マンダラート作成には時間やアイデアを要し、思うように作れないこともあるでしょう。「株式会社ニュートラルワークス」では、マンダラート作成を含めたWebサイト改善コンサルティングを行っております。マンダラート作成やWebサイトに関する業務でお悩みの場合は、ぜひ弊社にご相談ください。最適な解決策を提供させていただきます。

著者紹介

石田 哲也

石田 哲也

取締役CMO

株式会社ニュートラルワークス 取締役CMO。1984年生まれ。高校卒業後にISD株式会社にて起業。株式会社オプトにてWebマーケティングを学び、株式会社メタップスなど複数のベンチャー企業にて事業立ち上げを経験。前職はワンダープラネット株式会社にてゲームプロデューサーとしてスマホアプリゲームの制作に従事。2018年に地元の神奈川へ戻り、ニュートラルワークスにジョイン。SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善~ゲームアプリ制作や数十万フォロワーのSNSアカウントの運用経験などWebビジネス全般を守備範囲とする。

■経歴
2003年 ISD株式会社/起業
2009年 株式会社オプト/SEMコンサルタント
2011年 株式会社メタップス/シニアディレクター
2013年 ライブエイド株式会社/執行役
2016年 ワンダープラネット株式会社/プロデューサー・BizDev
2018年 株式会社ニュートラルワークス/取締役CMO

■得意領域
Webサイト改善
SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告