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最終更新日: 2021.11.05 (公開: 2021.09.28)

Googleマイビジネスで360度画像(インドアビュー)の活用メリットと導入方法を解説

Googleマイビジネスで360度画像(インドアビュー)の活用メリットと導入方法を解説

Googleマップには、街並みや店舗の外観を確認できる「Googleストリートビュー」があります。一方で、店舗の内装や雰囲気が見られる「Googleインドアビュー」も、Googleマイビジネスでユーザーに情報を提供するための便利な機能です。

Googleインドアビューを活用すれば、1枚の写真やユーザーのクチコミではイメージしきれない店舗内部の詳細情報を、ユーザーが来店前に調べることができます。ただし、360度全方位の画像を撮影する必要があるため、導入には手間がかかります。

この記事では、Googleマイビジネスのインドアビューの導入方法や、活用するメリットなどについて詳しく解説します。

Googleマイビジネスの360°画像(インドアビュー)とは

Googleマイビジネスの360°画像(インドアビュー)とは

Googleマイビジネスの「インドアビュー(360°画像)」とは、店舗の内装を全方位にわたって撮影したものです。一定方向だけを写した通常の画像とは異なり、あたかも店内にいるかのような臨場感のある写真を、パソコンやスマホの画面から楽しむことができます。

Googleマップには「ストリートビュー」という機能もあり、こちらは街並みや店舗の外観を360度確認できるものです。ストリートビューは、Google側が「ストリートビューカー」を用いて独自に撮影しており、全国の大半の地域をカバーしています。

一方で、インドアビューは企業や商業施設、店舗などの建物内部が対象となります。店舗内を360°見渡せるため、ユーザーにより詳細な情報提供ができます。インドアビューは、後述する「認定フォトグラファー」のような、業者や個人が撮影していることも特徴です。

Googleマイビジネスで360°画像を追加するメリット

Googleマイビジネスで360°画像を追加するメリット

Googleマイビジネスでインドアビュー(360°画像)を追加すると、次の4つのメリットを得られます。

  • ユーザーに注目してもらいやすくなる
  • 他店舗との差別化や比較に繋げやすい
  • 店舗への集客につなげることができる
  • ローカル検索(MEO)対策にもつながる

いずれもGoogleマイビジネスで成果を出すために重要な要素なので、詳しく見ていきましょう。

ユーザーに注目してもらいやすくなる

Googleマイビジネスにインドアビューを追加すると、ユーザーの注目度を高めることができます。ユーザーは店舗を検討するときに、インターネットで情報を収集します。多くのユーザーはGoogleで、「地名」と「ジャンル」のキーワードを組み合わせた「ローカル検索」を行うでしょう。例えば、「渋谷 うなぎ屋」とローカル検索を行うと、次のような画面が表示されます。

「渋谷 うなぎ屋」のローカル検索

上記のように、Googleインドアビューを追加している店舗は、「中を見る」をクリックするとインドアビューを確認できます。あたかも実際に訪れたかのように、店舗の様子を疑似体験できることが魅力です。実際に、Googleマップが行った調査によると、ユーザーの62%は店内の様子を事前に確認できる方が好ましいと考えています。

店舗内部の様子は、メニューの種類や価格と同じくらい重要な要素となります。検索結果で表示されると目を引くため、ついクリックしてみたくなるユーザーも少なくありません。視覚による訴求は、第一印象への影響が強いことが特徴です。競合が多くて差別化を図りづらい場合は、インドアビューを追加することでユーザーの注目を集めやすくなるでしょう。

他との比較に繋げやすい

インドアビューには、他店との比較をユーザーに促す効果もあります。ほとんどのユーザーは、店舗が公開している情報をもとにして、他店との比較を行います。インドアビューがない場合は、基本的にはメニューや価格、口コミや立地などの要素で比較することが多いでしょう。一方で、インドアビューを利用できる店舗では、店舗の内装も加わります。

店舗に関する情報量が多ければ、ユーザーが他店と比較する機会も増えます。競合店にストリートビューがなければ、それだけで自店舗が有利になるかもしれません。そのため、店舗の内装や雰囲気、座席の広さなどに強みがある場合は、インドアビューを追加すると他店との差別化を図りやすくなるでしょう。競合店が多い業界や地域では特に効果的です。

また、インドアビューは店舗に対する信頼性も高めます。Googleマップが行った調査によると、Googleマイビジネスにインドアビューが追加されていると、顧客に信頼感が78%も向上します。インドアビューがない他店との差別化を図ったり、他店よりも魅力的な店内をアピールしたり、さまざまな活用方法が考えられるでしょう。

店舗への集客につなげることができる

Googleマイビジネスのインドアビューは、店舗の集客力も高めてくれます。顧客に提供できる情報量が増えるからです。Googleが2014年に行った調査では、8割近いユーザーがGoogleマイビジネスの情報を店舗選びの参考にしています。しかも、Googleマイビジネスの店舗情報を確認したユーザーの約半数が、1日以内に店舗へ足を運んでいます。

8割近いユーザーがGoogleマイビジネスの情報を店舗選びの参考にしているという調査結果

引用元:Google

さらに、Googleマップが行った調査では、インドアビューを利用できる店舗はユーザーの興味を2倍も引きやすいことが分かっています。画像は視覚にダイレクトな訴求ができるため、Googleマップでルートが検索される回数も42%増加します。このように、Googleマイビジネスのインドアビューは、顧客を来店へ導く導線確保に最適なツールです。

多くのユーザーは、初めての店舗に訪れる前は不安を感じます。メニューの味が分からないことはもちろんですが、店舗の設備や雰囲気などもユーザーが不安を感じやすい要素です。360度見渡せるGoogleインドアビューなら、ユーザーの不安を解消しやすくなります。店舗への集客数を高めたいときこそ、インドアビューの導入を検討してみるべきです。

ローカル検索対策にもつながる

Googleマイビジネスの情報は、Googleマップのローカル検索と密接な関係があります。ユーザーが「渋谷 ラーメン店」のように、場所とジャンルのキーワードを組み合わせて検索すると、Googleマイビジネスに登録されている店舗の情報が表示されます。1ページ目に表示される店舗は3件に限られているため、検索結果の表示順位は重要です。

店舗情報やコンテンツ数が多い店舗は、ローカル検索(Googleマップ)での検索順位が高くなる傾向があります。しかも、Googleインドアビューは「リッチコンテンツ」の一部で、通常の写真よりもGoogleからの評価を受けやすいコンテンツです。そのため、Googleマイビジネスにインドアビューを追加することは、非常に効果的な「MEO対策」となります。

MEO(ローカル検索)対策は、Googleマイビジネスで集客力を高めるために欠かせません。スマートフォンの普及にともない、Googleマップの需要も急速に拡大しつつあり、MEO対策の重要性はさらに増しています。インサイドビューを追加すれば、より多くのユーザーにGoogleマップのローカル検索で、店舗を見つけてもらいやすくなるでしょう。

Googleマイビジネスで360°画像(インドアビュー)を導入すべき店舗

Googleマイビジネスで360°画像(インドアビュー)を導入すべき店舗

Googleマイビジネスのインドアビュー(360°画像)は、店舗や企業の施設内部を詳細に表示できる機能です。したがって、インドアビューは店舗内の雰囲気が重要となる、下記3種類の店舗で特に効果的だと考えられます。

  • 美容院
  • 飲食店
  • ホテルなど宿泊施設

これらの店舗では、顧客は施設内で一定時間サービスの提供を受けます。ホテルのような雰囲気が求められる店舗では、予約時にユーザーが想像したイメージと実態にギャップが出ないようにすることが重要です。インドアビューを導入すれば、顧客の安心感や満足度を高めることができるでしょう。

さらに、上記の業界は競合が多く、コンテンツの投稿のような通常のMEO対策だけでは、思うように成果を出せないことがあります。店内の様子を疑似体験できるインドアビューを追加すれば、他店との差別化を図ってユーザーにアピールしやすくなります。

Googleマイビジネスの360°画像(インドアビュー)を撮影する方法

Googleマイビジネスの360°画像(インドアビュー)を撮影する方法

Googleマイビジネスにインドアビューを追加する際は、次のいずれかの方法で360°画像を撮影しましょう。

  • 「ストリートビュー認定フォトグラファー」に依頼する
  • 360度撮影ができるツールを用意して自身で撮影する
  • Googleストリートビューのアプリで独自に撮影する

それぞれの手法で画像を作成する手順と注意点について解説するので、ぜひ導入時の参考にしてみてください。

Googleの「ストリートビュー認定フォトグラファー」に依頼

最も基本的な方法が、Googleの「ストリートビュー認定フォトグラファー」への依頼です。ストリートビュー認定フォトグラファーは、Googleが公式に認定している実績のある人物や業者です。次の手順で認定フォトグラファーに依頼しましょう。

  • Googleストリートビューの公式サイトにアクセスする
  • 「近隣地域の認定フォトグラファーを見つける」項目までスクロールさせる
  • 国名に「Japan」を選択して店舗の地域と県名を設定する
  • 表示された「代理店」のいずれかに撮影を依頼する

上記のサイトはあくまで認定フォトグラファーの列挙に過ぎないため、実際の依頼は個別に電話やメールで行う必要があります。また、360°画像の撮影には相応の費用が必要となるため、依頼時は予算を確認しておくことも重要です。

インドアビューは360度見渡せるようにする必要があるため、最低でも3~5点から撮影する必要があります。料金の相場は契約料5万円、1ポイントあたり1万円ということが多いようです。そのため、最低でも8~10万円の費用を考えておきましょう。

360度撮影できるツールを用意する

Googleマイビジネスのインドアビューは、前述した方法で認定フォトグラファーに撮影してもらうことが一般的です。しかし、できるだけ費用を抑えたい場合や、自分の思いどおりの360°画像を使用したい場合は、次のツールを用意すれば自作できます。

  • 360度撮影に対応したカメラ
  • カメラを固定するための三脚
  • スマートフォンと「Googleストリートビューアプリ」

360度撮影対応カメラは、実売価格3万円前後で購入できるRICOHの「THETA」がおすすめです。カメラとスマホをWi-Fiで接続したら、撮影したい地点に三脚に設置したカメラを置きましょう。スマホに「Googleストリートビューアプリ」をダウンロードしたら、カメラを操作して360°画像を撮影します。詳細手順はアプリの表示を確認してみてください。

撮影が完了したら、Googleストリートビューアプリで人物のぼかしと、撮影場所の位置情報を設定します。「Googleマップに公開します」から確認画面へ進んで「公開」をタップすると、自作したインドアビューがGoogleマップに公開されます。

ただし、この方法で作成した360°画像は、プロに依頼したものと比べると品質が十分ではない可能性があります。Googleはインドアビューを公開する前に品質の審査を行っており、画像にズレや不明瞭な部分があると公開されないことがあるため注意が必要です。

Googleストリートビューのアプリで撮影する

先ほど紹介した方法は、360度撮影に対応したカメラが必要なので、カメラの購入費用が発生します。実は「Googleストリートビューアプリ」では、スマホで360°画像を撮影することも可能です。スマホでインドアビューを作成する手順は次のとおりです。

  • Googleストリートビューアプリをスマホにインストールする
  • Googleストリートビューアプリを起動してGoogleにログインする
  • カメラのマークの「作成」をタップして「360°写真」をタップする
  • カメラが起動したら画面表示に従ってすべての画像を撮影する
  • 撮影完了後はチェックマークをタップしてアップロードへ進む
  • 「マップにリスティングを追加しましょう」をタップする
  • 住所や施設名などの位置情報を設定して画像を選択する
  • 「アップロードアイコン」をタップして完了

360度撮影対応のカメラを使用した場合と同じように、送信したインドアビューはGoogle側が審査を行います。そのため、撮影時は人物や機密情報などが写り込まないようにして、できるだけ明瞭な写真を撮影できるようにすることが重要です。

Googleマイビジネスの360°画像(インドアビュー)撮影の活用例

Googleマイビジネスの360°画像(インドアビュー)撮影の活用例

Googleマイビジネスで撮影したインドアビューは、Googleマップだけではなく次の用途にも活用できます。

  • ホームページに埋め込む
  • SNSで拡散させる
  • 提案用資料に活用する

いずれも集客力を高めるために効果的な施策なので、活用手順や重要なポイントを確認しておきましょう。

ホームページに埋め込み

作成したインドアビューは、自店舗のウェブサイトに埋め込むことができます。店舗の内装や雰囲気は、通常の写真や文章だけでは伝えづらいことがあります。インドアビューは次の方法で簡単に埋め込めるので、ぜひ店舗のウェブサイトにも取り入れてみましょう。

  • Googleマップを開いて自店舗を検索する
  • 左側のメニューをスクロールして「写真」項目を探す
  • インドアビューをクリックして、画面左上部の「三点アイコン」をクリックする
  • 「画像を共有または埋め込む」をクリックして「地図を埋め込む」を選択する
  • 「HTMLをコピー」を選択して、自店舗のサイトに貼り付ける

インドアビューの埋め込みは手軽でありながら、競合店よりインパクトのあるサイト作成に役立ちます。店舗の雰囲気を伝えたい場合や、他店との違いをユーザーにアピールしたい場合は、インドアビューを埋め込んでみると集客数が向上するかもしれません。

SNS

店舗を比較検討するときに、SNSを参考にするユーザーも増えています。自店舗の公式SNSアカウントを運用している場合は、SNSでインドアビューを公開するのも効果的です。インドアビューへのリンクを取得する手順は次のとおりです。

  • Googleマップを開いて自店舗を検索する
  • 左側のメニューをスクロールして「写真」項目を探す
  • インドアビューをクリックして、画面左上部の「三点アイコン」をクリックする
  • 「画像を共有または埋め込む」をクリックして「リンクを送信する」を選択する
  • 「リンクをコピー」を選択して、SNSに貼り付ける

通常の投稿とは一風変わった、インパクトのあるコンテンツになります。新規顧客へのアピールだけではなく、既存顧客のフォロワーによるシェアも期待できます。店舗の認知度を高めたい場合は、SNSでインドアビューを拡散してみましょう。

提案用資料

これまで紹介した集客効果とは少し異なりますが、「提案用の資料」としてインドアビューを活用することもできます。例えば、採用活動や店舗紹介などのイベントで、自店舗の情報を伝えたいケースに便利です。

パソコンのモニターやプロジェクターにインドアビューを表示すると、店舗内部の設備や雰囲気など、文章や写真では伝えにくい情報を提供できます。データや提案ツールが必要なときは、インドアビューを利用してみましょう。

Googleマイビジネスで360°画像(インドアビュー)撮影時の注意点

Googleマイビジネスで360°画像(インドアビュー)撮影時の注意点

Googleマイビジネスのインドアビューを撮影するときは、次の2つのポイントに注意が必要です。

  • ぼかし加工される場合がある
  • Googleのガイドラインを守る

Googleはプライバシーの保護を重視しているため、インドアビュー導入時は確認しておきましょう。

ぼかし加工される場合がある

Googleマイビジネスのインドアビューには、個人のプライバシーを侵害する恐れのあるものは使用できません。自身で撮影した360°画像に人物の顔や機密情報などが写り込んでいる場合は、投稿前にぼかし加工を行う必要があります。投稿後はGoogleマップの「問題を報告」からリクエストすると、反映されることがあります。

また、認定フォトグラファーが撮影する場合も、ぼかし加工が行われる可能性があります。ぼかしが入るとインドアビューが見づらくなり、ユーザービリティの低下につながります。そのため、360°画像の撮影前に、個人情報や機密情報につながるものが写り込まないように、店内の整理や時間帯の設定を行っておくようにしましょう。

ガイドラインを守る

Googleのガイドラインに抵触するインドアビューは、投稿後に承認されないか、後で削除される恐れがあります。そのため、投稿時は360°画像がガイドラインに沿っているか、必ず確認しておきましょう。ガイドラインで禁止されているコンテンツは次のとおりです。

  • 知的財産権の侵害
  • 露骨な性的表現を含む
  • 違法性または暴力性がある
  • 嫌がらせや脅迫を含む
  • 悪意のある表現がある
  • テロリズム関連の情報
  • 児童を危険にさらす
  • 個人特定につながる

他人の人権を侵害したり、危害を加えたりする恐れのあるコンテンツは、Googleマイビジネスに投稿できません。インドアビューでは、著作権や肖像権の侵害、個人情報の漏洩などに注意することが大切です。

店舗によっては思わぬものが写り込んでしまうこともあります。従業員や顧客の個人特定につながるものや、暴力的もしくは性的だと認識されかねないものは、撮影前に店内を整理して取り除いておくようにしましょう。インドアビュー作成では事前準備が重要です。

店舗ビジネスのGoogleマイビジネスには360°画像は導入必須

店舗ビジネスのGoogleマイビジネスには360°画像は導入必須

Googleマイビジネスのインドアビューは、ユーザーの意思決定に影響を与えるほどの重要性があります。特に、事前の予約が必要な場合やクチコミが少ない場合は、インドアビューを導入すると新規顧客が安心して来店できる導線を確保できます。

インドアビューは認定フォトグラファーに撮影してもらうことが一般的ですが、カメラやスマホを活用すると自作することもできます。ただし、Googleのガイドラインに反することがないように、個人情報や機密情報の漏洩には注意が必要です。

インドアビューを導入すると、ユーザーの注目だけではなく、Googleの評価も高まりやすいためMEO対策にも効果的です。そのため、Googleマイビジネスにインサイドビューを導入するか迷っている場合は、ぜひ導入することをおすすめします。

著者紹介

石田 哲也

石田 哲也

取締役CMO

株式会社ニュートラルワークス 取締役CMO。1984年生まれ。高校卒業後にISD株式会社にて起業。株式会社オプトにてWebマーケティングを学び、株式会社メタップスなど複数のベンチャー企業にて事業立ち上げを経験。前職はワンダープラネット株式会社にてゲームプロデューサーとしてスマホアプリゲームの制作に従事。2018年に地元の神奈川へ戻り、ニュートラルワークスにジョイン。SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善~ゲームアプリ制作や数十万フォロワーのSNSアカウントの運用経験などWebビジネス全般を守備範囲とする。

■経歴
2003年 ISD株式会社/起業
2009年 株式会社オプト/SEMコンサルタント
2011年 株式会社メタップス/シニアディレクター
2013年 ライブエイド株式会社/執行役
2016年 ワンダープラネット株式会社/プロデューサー・BizDev
2018年 株式会社ニュートラルワークス/取締役CMO

■得意領域
Webサイト改善
SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告