「RPAツール」とは、ソフトウェアロボットを活用して、単純作業や反復作業を自動化することです。RPAツールの導入により、「業務効率化」「人件費の削減」といった、現在企業内で重要視されている問題が改善できるかもしれません。
日々、業務の中で行われる単純作業を自動化すれば、企業は「ヒューマンエラーを防ぐ」「管理体制が整う」などさまざまなメリットがあります。
では、「どんなRPAツールを選べばいいのだろうか」と悩む人も多いでしょう。この記事では、RPAツールの基本性能から使用場面、選び方のポイントを解説します。自社に最適なRPAツールをお選びいただけるよう、ぜひ最後までお読みください。
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目次
RPAツールの基本機能

そもそもRPAとは
RPAは、「Robotic Process Automation」の略称です。ソフトウェアロボットを使用し、手作業で行うようなルーティーンワークを自動化・代行するツールを意味します。「デジタルレイバー」「デジタルワーカー」と呼ばれることもあります。
自動化といえば、AIやマクロなどの「ソフトウェアが自ら判断する」という印象があるかと思いますが、RPAツールはそのような判断能力を持っていません。あくまでも、「入力」、「転記」などといった、選択の判断を必要としない作業を自動で行います。
そのため、日常的にルーティン化している事務作業に適しています。例えば、
- 基幹システムに伝票を入力する
- 抽出したデータの数値を集計する
- 商品の在庫の確認と、不足した際の通知
- 問合せに対する自動返信
などといった、反復性の高い作業に最適です。RPAツールを使えば、ヒューマンエラーを防ぐことができるだけではなく、人件費の削減につながります。特に人件費を見直している企業は、RPAツールの検討をおすすめします。
RPAツールが注目されている理由
RPAツールが注目されている理由として、以下の3つがあります。
- 業務効率化・生産性の向上
- 労働環境改善・人件費の削減
- 人的ミスの防止
最大の特長は、RPAツールで自動化することで、手作業で済ませていた単純作業の効率化と生産性の向上が見込めます。
また単純作業に取られていた時間が必要ないため、残業削減や労働環境の改善につながり、人手不足の解消や人件費の削減にも有効です。
加えて、手作業には人為的ミスがつきものですが、RPAツールを導入すれば、人為的ミスを防ぎ、常に一定の質が保てるようになります。
RPAツールの主な活用事例

実際に、どんな場面でRPAツールを活用しているのか、シーンごとに解説します。
経理・総務
経理・総務の分野では、「交通費のチェック作業」「請求書発行業務」「労務管理」といった場面でRPAツールを活用できます。
例えば、交通費の精算は、実際に目的地までの経路検索、最安値の確認といった作業もあるため、RPAツールで確認作業を自動化すれば大幅な時間短縮が実現できます。
製造業や流通業における「在庫管理」
製造業や流通業で重要な「在庫管理」をRPAツールで自動化できます。日々の在庫管理をルーティン化させ、ソフトウェアで管理できれば、ヒューマンエラーを防いだり、人件費を削減したりできます。
また、在庫不足になったらアラート通知や関係各所へ共有すると設定しておくと、在庫不足で商品が足りないといった不測の事態を防ぐことも可能です。
営業・マーケティング
営業やマーケティング活動で必要なDMの送信や自動メール返信、名刺管理、資料の作成などもRPAツールで自動化できるでしょう。本来、営業やマーケティング施策は、さまざまな業務と並行しながら対応しなければならないため、時間や労力をかなり使います。
このツールに任せれば、細かなタスクに費やす手間や時間を省き、営業やマーケティング活動の質が上がる可能性があります。
インサイドセールスとマーケティングオートメーションとの相乗効果とは?
インサイドセールスとマーケティングオートメーション(MA)の連携により、営業効率や成約率の向上が期待できます。本記事では、両者の役割や相乗効果、導入のポイントを詳しく解説しています。
RPAツールの選び方

RPAツールの選び方として、以下の4つに分けて詳しく解説します。
- ツールの機能や活用目的を整理する
- RPAツールの種類から選ぶ
- 導入費用から考える
- ツールのテスト導入や比較検討を行う
これらのポイントをふまえながら、複数あるRPAツールの中から、自社に最適なツールを選びましょう。
選び方1. ツールの機能や活用目的を整理する
まずはRPAツールを活用する目的を明確にするために、各部署で自動化したい業務を洗い出しましょう。これにより、RPAツールに必要な機能が明らかになります。
RPAツールは多機能なものが多く、「ツールを導入すればなんでもできる」と考えてしまいがちですが、必ずしも「多機能ツールが一番便利」というわけではありません。
大事なのは、自社に必要な機能があるか、使いやすいか、という点です。例えば「伝票入力が必要な業務」にもかかわらず、入力機能が備わっていない多機能RPAツールを導入しても意味がありません。
「機能がたくさんあるからいいツール」というわけではなく、あくまでも自社に必要な機能が揃っているかが見極めのポイントです。
選び方2. RPAツールの種類から選ぶ
RPAツールには大きく分けて3つの種類があります。
- デスクトップ型
- サーバー型
- クラウド型
デスクトップ型
デスクトップ型は、サーバー型と違い、PC一台に対してロボットが一台稼働します。管理が簡単で、部署や個人単位で導入しやすい型です。また、比較的安価なRPAツールなので小規模展開におすすめします。
サーバー型
サーバー型のRPAツールは、PC一台に対して複数のロボットを動かせるのが特長。そのため大量のデータ処理ができるため、大規模展開に最適です。さらに、自社のサーバー上にRPAを構築するため、情報漏洩などのリスクがなく、セキュリティ面で安心できます。
クラウド型
クラウド型は、Webブラウザの作業を自動化するのに最適です。例えば、メールの送受信やWeb上の口コミを収集してExcel管理などを自動化できます。さらに、運用や保守の手間が必要ないのが特長です。
このような違いがあるので、自社の導入目的に合わせて最適なツールを選びましょう。
選び方3. 導入費用から考える
RPAツールは、ほとんどが有料のため導入費用から検討するのも有効です。ツールの導入には初期費用と年間費用の両方がかかります。
さらに多くのRPAツールは「使用するユ-ザー人数」によって金額が変動するため、使用する人数や予算に合ったツールを選択しましょう。
「人件費の削減を狙っていたにもかかわらず、ツールの導入費用が高くなってしまった」とならないためにも、検討段階で契約条件など、細かい部分までチェックできるといいですね。
選び方4. ツールのテスト導入や比較検討を行う
RPAツールは、さまざまな種類があるため、導入の前に「テスト導入」や「他社と比較」を行いましょう。ツールによっては無料トライアル期間を設けている場合もあるため、無料期間で使用感や業務との相性を確認するのがおすすめです。
また大規模に導入する際は、いきなり導入をしてしまうと、不具合やトラブルが起こってしまった際に、他の業務に支障をきたす場合があります。そこでまずは、小規模の範囲からテストをしましょう。
また候補のツールを実際に使用しながら比較・検討することも大切です。機能面は問題なくとも、ツールによって使用感や操作方法も異なります。RPAツールは普段の業務にかかわる重要なツールなので、毎日使用することを念頭におき、使いやすさを重視しましょう。
その他にも、もしもトラブルがあった際、迅速にサポートしてくれる体制が充実しているかもチェックしましょう。
【デスクトップ型】おすすめRPAツール13選

デスクトップ型のRPAツールで、おすすめのツールを紹介します。
- WinActor
- RoboTANGO
- アシロボ
- オークファンロボ
- ipaSロボ
- RaQubo
- おまかせRPA
- EzRobot
- Robo-Pat
- UiPath
- HRRobo For SAP HCM
- SynchRoid
- マクロマン
WinActor

「WinActor(ウィンアクター)」とは、株式会社NTTDATAが提供する、Windows上で動作するRPAツールです。さまざまな業務をシナリオとして学習することで、ユーザーのPC業務の自動化を実現します。即日利用可能なため、スモールスタートに最適です。
プログラミングなどの専門知識を必要としないインターフェースなので、システム管理者のような専門知識がない人でも、PCにインストールするだけで、自動記録を開始して学習を蓄積して自動化できます。Windowsのオフィス製品(Excel、Access、Word、Outlookなど)やERPや電子決済など、さまざまなアプリケーションと連携できるのもメリットです。
NTTが母体となっているためサポート体制も充実しています。加えて、デンソーをはじめとした大手企業を含む7,000社が導入している豊富な実績と、純国産ツールのため完全日本語対応なのも導入しやすいメリットです。
料金 |
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要問合せ ※無料トライアルあり |
RoboTANGO

「RoboTANGO(ロボタンゴ)」とは、スターティアレイズ株式会社が提供するRPAツールです。1ライセンスを複数のPCで共有して利用できるメリットがあります。そのため、離れた拠点や部署をまたいで運用できるので、コスト削減にもなります。また繁忙期のみライセンス数を増やすことができるなど柔軟な対応も特長です。
さまざまな拠点やWebからの情報収集やアンケート結果の集計やレポート作成はもちろん、給与計算やデータの取り込み、出荷報告、そしてネットバンクからの入出金データの抽出や会計ソフトへのインポートなど、多彩な能力が魅力。
全ての機能を使用できる無料トライアルもあります。レクチャーやヘルプセンターも使用できるため、無料トライアルで使用感を確認できます。公式サイトには動画を使ったデモ映像もあるため、はじめてのRPAツール導入にもおすすめです。
料金 |
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■初期費用110,000円(税込) ■月額費用55,000円(税込) ※1ライセンスの価格 ※無料トライアルあり |
アシロボ

「アシロボ」とは、ディヴォートソリューション株式会社が提供するRPAツールです。最も目を引くのが「PC2台で1ヶ月5万円。追加費用なし。」というキャッチコピー。1契約でPC2台の利用が可能となります。他のRPAツールに比べても安価な設定です。コスト削減が重要視される中で、業務改善のためにかかるコストすら割けない企業の味方といえます。
操作面もシンプルで、専門知識がないユーザーでも、最短90分、最長7時間半あれば操作の習得が可能なように扱いやすいインターフェースになっています。日本企業に特化したシステムのため、和暦入力やアナログ入力にも対応。さらに、サポート体制も充実しているので、導入しやすいツールのひとつです。
製品版と同じく全ての機能をPC2台で利用できる無料体験版があります。また無料体験版で作成したシナリオ(動作指示書)を製品版へ引継ぎできるのも嬉しいメリット。
さらに、中小企業には嬉しい、完全無料の育成サポートがついています。入門から上級までを対象とした操作説明会も個別に開催しており、参加回数も参加人数も無制限なのも満足度が高いポイントです。
料金 |
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オークファンロボ

「オークファンロボ」は、株式会社オークファンが提供するRPAツールです。PC画面に映るパソコン操作が、全てツール対象になるため、BtoC、BtoB、ASPカートなどどのECモールサイト・ツールでも学習して自動化できます。
設定は作業手順を入力していくだけなので、難しいプログラミングやソースコードの解析などの専門知識が必要なく、パソコンの基本操作さえ理解していれば簡単に利用できるでしょう。
さらに無料トライアルもあります。契約後と同じフル機能の製品を使用でき、サポートも無料です。トライアル期間は2週間もあるので、テスト導入にもおすすめです。
料金 |
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1ライセンス3か月からの利用可能。初期費用、違約金、追加費用、サポート費用無料。
3種類のプランあり。料金は要問合せ。 |
ipaSロボ

「ipaSロボ(アイパスロボ)」は、株式会社デリバリーコンサルティングが提供するRPAツールです。ツールを導入した際、さまざまなトラブルを想定した無料コンサルが付随しています。「どの業務を自動化するのか」、「人材をどう確保するのか」などといったところまで専門コンサルタントが支援してくれます。
システムやアプリケーションに制限がないため、専門知識がないユーザーでも簡単な設定で自動化できるでしょう。1か月の無償トライアルライセンスがあるため、テスト導入におすすめです。
またサポート体制も万全です。ヘルプデスクもいつでも連絡可能で、操作方法を教えてくれるオンライントレーニングやコンサルタントによる個別サポートも受けられます。
料金 | |
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※無料トライアルあり
RaQubo

「RaQubo(ラクーボ)」とは、株式会社デジタルワークスが提供するRPAツールです。「365日24時間働く月給8万円のロボットがあなたの業務を巻き取ります!」というキャッチコピーをもとに、使い手の目線で設計され、実際に現場で使用する担当者が使いやすい設計なのが特長です。
さまざまな料金プランが用意されています。スタンダードプランは、アドバイスを受けながら要件定義を自分で実施するプラン。プレミアムプランは要件定義から全て丸投げできるプランです。開発支援は、スポットで対応してほしい企業に向けたプランです。BPOは保守や開発、運用を任せて定期的に処理を実行するプラン。無料トライアルがあるため使用感を確かめてから導入できるのもメリットです。希望する用途に合わせたプランを選択しましょう。
料金 | |
※1ヶ月毎の料金 |
※1ヶ月の料金 |
※無料トライアルあり
おまかせRPA

「おまかせRPA」とは、東日本電信電話株式会社(NTT東日本)が運営するRPAツールです。NTT東日本による手厚いサポートが特長で、導入から運用まで一括して任せることができます。
電話による遠隔サポートには、トラブルシューティングや操作説明はもちろん、帳票設定支援まで充実しています。そして有料プランには、訪問サポートオプションもあり、実際に現地で対応してもらうこともできるのがいいですね。
ツールの導入に関しては、インターネット環境に接続しているWindowsパソコンさえあれば問題ありません。特別な環境構築も不要で、ファイルを実行するだけでインストールが完了します。
料金 |
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※トライアル版以外は、基本的に契約期間12ヵ月で中途解約金が発生する |
EzRobot

「EzRobot(イージーロボット)」とは、株式会社RPAソリューションズが提供する、中小企業に焦点をあてた機能に特化しているRPAツールです。月額55,000円(税込)で初期費用不要、さらに契約期間も月単位で契約でき、導入の敷居が低いのが特長です。
また低価格にもかかわらず、チャットやWeb会議などの個別サポートも回数制限なしで対応。サポート体制が万全なので、高額なツール導入が難しい中小企業でも、気軽に自動化にチャレンジできるのがメリットです。
レベルに合わせたオンライン勉強会も開催しており、実際にロボットを作りながらユーザーも学習できるのが魅力です。費用面でRPAツールの導入を足踏みしていた企業は一度検討してはいかがでしょうか。
料金 |
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月額55,000円(税込)~ ※1台の契約料金。2台目以降は1ヶ月44,000円(税込)~から導入可能 ※初期費用なし、契約は月単位 ※1ヶ月の無料トライアルあり |
Robo-Pat

「Robo-Pat(ロボパット)」は、株式会社FCEプロセス&テクノロジーが提供するRPAツールです。
このツールの特長は「功績」です。「BOXIL SaaS AWARD 2022」のBPO/コンサル/RPA部門で1位を獲得し、「初心者でも導入が簡単だと思うRPA」「導入時のサポート満足度が高いと思うRPA」「取引先にすすめたいと思うRPA」などでも軒並み1位を獲得しており、その裏付けとして継続率も98%という高い水準を保っているRPAツールです。
フローティングライセンスのため、1ライセンスあればテレワークや遠隔地の部署などでも複数のパソコンで使用できます。そして月単位契約のため、繁忙期だけ導入したりなど、実務に合わせた運用が可能です。
他にも、サポート体制も充実しており、複数人が集まって行う集合型や個別サポート、さらに踏み込んだ個別サポートなどが用意されています。
料金 |
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要問合せ ※無料トライアルあり |
UiPath

UiPath
「UiPath(ユーアイパス)」は、UiPath株式会社が提供するRPAツールです。世界中で活用されており、多くの企業が導入している実績があります。
「プロセス発見ツール」と「ドキュメント作成ツール」により、自動化すべき業務を自動で発見、管理してくれるのが特長です。またドラッグアンドドロップで操作できるAIスキルと、豊富なテンプレートによって、さまざまなプロセスを迅速に自動化します。使いやすいインターフェースなので、専門知識がない人でも使いやすいのが特長です。
そして「Automation Hub」を活用し、自動化のアイデアにかかわる資料をクラウドソーシングから評価などをもとに、情報を収集します。
料金 |
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要問合せ ※無料トライアルあり |
HRRobo For SAP HCM

HRRobo For SAP HCM(エイチアールロボ)とは、株式会社オデッセイが提供するRPAツールです。「SAP HCM」を用いて人事業務を代行します。
手作業では時間と労力がかかりがちな給与計算業務(入力、集計など)を、「ILias(イーリアス)」に代行させます。それによりヒューマンエラーを防止することはもちろん、処理速度の向上や業務を効率化、生産性を上げられるなど、さまざまな効果が期待できるのがメリットです。
また「SAP HCM」に限らず、関連システムやサイトとの連携した処理ができるのも嬉しいポイントで、株式会社オデッセイのSAP HCM用テンプレートである「Ulysses(ユリシーズ)」のオプション機能としても活用できます。
はじめてツールを導入する方にはもちろんのこと、すでに「Ulysses」を導入している、または導入を検討している場合は、あわせて検討してみるのがおすすめです。
料金 |
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要問合せ ※無料トライアルあり |
SynchRoid

SynchRoid(シンクロイド)とは、ソフトバンク株式会社が提供するRPAツールです。サーバーが必要ない動作環境やプログラミングがいらない運用といった、一般的なRPA機能は網羅しているのがポイント。Web画面を使ったシステムのレイアウト(入力項目など)をオブジェクト感覚で変更できるのが特長です。
ソフトバンク株式会社という大企業が持つ知識やさまざまなノウハウを生かし提供されているため、これまで多くの企業に導入実績があります。開発者向けの逆引き辞典やポータルサイトも充実しており、導入から運用に至るまでをトータルでサポートします。
操作面でも、現場担当のユーザー視点で直感的に操作できるインターフェースなので、RPAツールの内製化も視野に入れて運用できるでしょう。
料金面では、サーバ構築が必要ないスモールスタートが可能なライセンスパックから、大規模導入に最適なライセンスパックまで、要望に合わせたプランが用意されています。
料金 |
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要問合せ ※30日間の無料トライアルあり |
マクロマン

「マクロマン」とは、コクー株式会社が提供する完全無料型RPAツールです。契約料や保守費用、その他追加費用を含むランニングコストは一切無料かかりません。導入実績も2,500社以上あり、完全無料という大きなメリットがある魅力的なツールです。内容も一般的なRPAツールの機能を網羅しているため、コストを気にせず導入したい企業におすすめ。
しかし注意点として、Windows限定のツールとなり、Macは使用できません。また通常のツール利用は無料ですが、サポートは有料です。サポート内容は以下の通りです。
- 電話やチャットによる専任サポート
- 単発で現地にて対応するスポット派遣
- 常駐派遣で運用・開発・管理を行うフルサポート
有料ですが、豊富で丁寧なサポートは充実しています。もし、有料サポートを使用したくない場合は、「ユーザーコミュニティ」を活用しましょう。操作方法の質問やノウハウの共有など、ユーザー同士で問題解決できます。
料金 |
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無料 ※サポートは有料 |
【サーバー型】おすすめRPAツール6選

次にサーバー型でおすすめのRPAツール6つを紹介します。
- JobAuto
- BizRobo!
- Blue Prism
- Pega Robotic Process Automation
- Verint RPA
- NICE Robotic Process Automation
サーバー型は、PC一台で複数のロボットを動かし、大量のデータ処理ができます。大規模展開を計画している場合は、サーバー型を検討しましょう。
JobAuto

「JobAuto(ジョブオート)」は、株式会社 シジャム・ビーティービーが提供するサーバー型のRPAツールです。サーバー機能と仮想環境動作が標準搭載されており、RPAツールの一般的な機能は網羅しながらも、多機能で高機能かつコストも手頃なのが特長。
自動化できる業務の範囲が広く、ブラウザ、Excelなどのoffice製品、グーグルスプレッドシートなど、さまざまなアプリケーションに対応しています。
また「JobAuto」を導入することで「架電リストの対応にかかっていた月間100時間分の人件費が削減」できたり、「手作業からロボット作業に切り替えたことでミスがゼロ」になったり、さまざまな実績を数字で開示している点も信頼できるポイントです。
導入する際は、無料トライアルや無料講習なども活用して事前に不明点を解消してから導入しましょう。自社内では運用する人手が足りない場合はロボット制作を依頼したり、運用は保守に依頼すること(BPOサービス)も業務委託で利用できるため、状況に合わせて活用できます。
料金 |
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初期費用:0円 月額費用:88,000円(税込)~ ※無料トライアルあり |
BizRobo!

「BizRobo!(ビズロボ)」とは、RPAテクノロジーズ株式会社が提供するRPAツール。開発環境と実行環境がセットになったオールインワンスタイルのため、料金体系が分かりやすいのが特長です。
もうひとつの特長として、1ライセンスでロボットを無制限につくることができます。「1ライセンスで1,000を超えるロボットをつくる」といったことも可能なので、大規模であればあるほどコストパフォーマンスが良くなります。
ロボットを一元管理できるため、しっかりと統制を取りながらプロジェクト進行が可能です。さらに、スケジュール管理での実行の他にブラウザからも実行できるため、場所に縛られることなく必要なときにロボットを活用可能です。
さらに、ロボット自体も機械学習機能を備えているため、他のツールでエラーになった処理も安定して稼働させることができます。
料金 |
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要問合せ ※無料トライアルあり |
Blue Prism

「Blue Prism(ブループリズム)」とは、SS&C Technologies Holdingsが提供する、クラウドを優先したシステム設計により、運用の柔軟性を優先させたRPAツール。4年連続で「Gartner® Magic Quadrant™」におけるRPA分野の「リーダー」に選出されるほど、多くの企業で活用されているRPAツールです。
このツールは、AIと機械学習も備えているため、業務の自動化対応範囲は広範囲に渡ります。「デジタルワーカー」と呼ばれる自律型のソフトウェアロボットが人の作業を学習して、効率的に投資収益率を向上させる優れもの。
Webブラウザを基本としており、操作性もドラッグアンドドロップが基本となっているため、直感的な操作が可能です。
料金 | |
無料プラン ※オンプレミス、Blue Prism on AWS、パブリッククラウドという3種類の無料評価版あり ※利用期間は最大30日 |
有料プラン 要問合せ |
Pega Robotic Process Automation

Pega Robotic Process Automation
「Pega Robotic Process Automation(ペガロボティックプロセスオートメーション)」は、ペガジャパン株式会社が提供するRPAツールです。「タスクの実行にとどまらないRPAソリューション」を掲げ、素早い自動化の導入と成果達成を実現させています。
中でも目を引くのが「自己修復型オートメーション」機能です。アプリケーションの変更や更新によって自動化処理がリセットされてしまうケースがありますが、「Pega Robotic Process Automation」はAI を搭載した「X-ray Vision」というアプリケーションを備えており、変更に対応して自己修復を実行します。
料金 |
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要問合せ ※最大30日の無料トライアルあり |
Verint RPA

「Verint RPA(ベリントロボティックプロセスオートメーション)」は、株式会社昭電が提供する、永久型とサブスクリプションが選べるソフトウェアのライセンス形態が魅力のRPAツールです。永久型(買取)はサブスクリプションに比べて、初期費用は高額ですが長期利用に向いています。
「Verint RPA」は、部分自動化もできます。ツールを手動でスタートさせ、もともと設定していた部分まで自動的に処理を止め、そこまでの結果を出した後に次の手順に進むことができるのがメリットです。
導入時のサポートは導入支援だけでなく、コンサルティングやアドバイス、トレーニングといった、幅広いサポートが充実しているため、RPAツールの運用もスムーズで嬉しいですよね。
料金 |
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要問合せ |
NICE Robotic Process Automation

NICE Robotic Process Automation
「NICE Robotic Process Automation(ナイスロボティックプロセスオートメーション)」は、ナイスジャパン株式会社が提供するRPAツール。3つの柱で、業務プロセスを継続的に最適化します。「手作業が必要とするもの」、「しないもの」、「一部必要とするもの」を適切に分類し、業務フローを最適化させて実装するのです。
その後は自動化プロセスの効果を測定して、非効率な箇所とさらに自動化可能なプロセスを発見するというサイクルを回します。
これを長期的に実施することで作業効率を向上させて、常に最高のパフォーマンスを発揮できる環境を構築します。リソースを有効活用して正確性に富んだ生産性の向上を図ることが可能です。
料金 |
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要問合せ |
【クラウド型】おすすめRPAツール5選

クラウド型でおすすめのRPAツールを5つ紹介します。
- Robotic Crowd
- Biztex cobit
- ASTERIA Warp Core
- batton
- Automation Anywhere
クラウド型は、ブラウザ上の作業を自動化します。特に、ブラウザで行う単純作業を自動化する際におすすめです。
Robotic Crowd

「Robotic Crowd(ロボティッククラウド)」は、オートロ株式会社が提供するRPAツールです。基本機能を備えており、定型業務を最速で完了させることができます。操作性も視覚的でわかりやすく、ロボットへの指示も簡単です。
ブラウザベースで動作するため、テレワークでも利用できるのがポイント。サーバーや環境構築が不要なうえに、「レポーティング業務」、「勤怠システム管理」、「交通費の精算や入金」、「メールの送受信」などさまざまな業務に幅広く対応しているので、活用しやすいツールです。
料金 | |
無料プラン 2週間の無料トライアルあり |
有料プラン
※価格は要問合せ。月額プラン以外にもオプションが存在 |
Biztex cobit

「Biztex cobit(ビズテックス コビット)」は、BizteX株式会社が提供するRPAツールです。国内初のクラウド型RPAとして誕生したBiztex cobitは、インストール不要で即日導入が可能です。インターネット接続が前提になっているため、ローカル運用の基幹システムに対する処理などはできません。
定型業務の自動化機能はもちろんのこと、サポートの充実にも注目です。ヘルプデスクなら最短即日で返答してくれるほか、ロボットの作成代行や何度でも学習できるトレーニング、人を集めての勉強会の開催などがあります。
ほかの機能として、最適化業務がほかにないかを洗い出す業務診断に、業務全体のIT化を加速させるコンサルティングに至るまで、運用に必要な機能が揃っています。無料で使える業務自動化診断レポートというものもあり、たった10問の質問に答えるだけで自社の業務の課題を洗い出すことができるの優れものですよ。
料金 |
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要問合せ ※最長7日の無料トライアルあり |
ASTERIA Warp Core

「ASTERIA Warp Core(アステリア ワープ コア)」はアステリア株式会社が提供するRPAツールです。「アダプター」と呼ばれるオプション機能が、多数あるため、使用用途に応じて臨機応変な対応が可能。希望のオプションがない場合は、企業として開発プログラムに参画することで希望にあったアダプターを開発することもできます。
料金 | |
無料プラン クラウド体験版(5日間)と、サーバー型であるオンプレミス版(30日間)があり、どちらも製品版と同じく全ての機能を利用可能 |
有料プラン
※「ASTERIA Warp Core+」はデータベース連携やメール受信・送信、FTP入出力、PDF処理が可能 |
batton

「batton(バトン)」は株式会社battonが提供するRPAツール。リピート率が97%という高水準で、RPAアワードや口コミランキングなどで1位を受賞しています。スマートフォンのように活用できる操作性の良さが魅力的です。導入後初期のシナリオはbattonが作成するため、構築方法を学べます。
料金面は、ライセンスがひとつあれば社内全体で無制限にインストールできます。そのうえ、導入から定着、目標達成など最初から終わりまで総合的にサポートします。さらに、専任スタッフがアサインされるため解決するまで何度でもサポートを受けられます。
OSは基本的にWindowsが推奨されていますが、Macやタブレット端末にも対応可能です。
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月額148,000円(税込)~ ※サポート込み |
Automation Anywhere

「Automation Anywhere(オートメーションエニウェア)」は、Automation Anywhere Inc.が提供している、全世界90ヶ国以上で展開しているRPAツールです。実績も、「1ヶ月で132,000時間や40,000時間といった相当な作業時間を削減できた」ところや、「200万ドルに登るコスト削減ができた」ところなど、さまざまな企業が導入するほどの確かな実績を持ったRPAツールです。
公式サイトは開発者向けのポータルサイトとして、構築や学習に役立つ内容も公開されているため、活用してみるのもいいかもしれません。
さらに、全国に371箇所ある販売所を設けているほか、オフラインで直接顔を合わせて対応もしてもらえるため、オンラインのサポートだけでは不安という人にとっても安心できます。
料金 |
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要問合せ ※「Community Editin」という無料版あり |
RPAツールのまとめ

日々の業務に欠かせない「単純作業」や「反復作業」などの事務作業を、RPAツールを導入して自動化できれば、人件費の削減やヒューマンエラーを防ぐこともできます。それだけではなく、人間しかできない作業に集中できるため、より業務を効率化可能です。
RPAツールは、AIやマクロといったソフトウェアが自ら判断する作業はできません。入力、転記、自動送信などのルールに乗っ取った単純作業に適しています。業務が多くて人手が足りない企業は、RPAツールを導入し、自動化できる業務を検索するところからはじめましょう。
ツールを比較するにあたり、価格、機能などさまざまなものが存在します。活用目的から必要な機能を明確にし、費用面などから総合的に判断しましょう。
サイトの成果改善でお困りではないですか?
「サイトからの問い合わせを増やしたいが、どこを改善すべきか分からない…」そんなお悩みをお抱えの方、ニュートラルワークスにご相談ください。
弊社のサイト改善コンサルティングでは、サイトのどこに課題があるかを実績豊富なプロが診断し、ビジネスに直結する改善策をご提案します。