デジタルマーケティング支援をしている株式会社ニュートラルワークス(神奈川県茅ヶ崎市 代表取締役:三木五月、以下「ニュートラルワークス」)は、過去3年以内に就職活動を行ったことがある若手社員、または現役就職活動生223名を対象に「企業の採用サイト」に関する実態調査を行いました。
本調査により、企業の「採用サイト」において、求職者側がどのような点を重視し、また企業側は今後どのような対策をしていく必要があるか、最新の実情が明らかになりました。
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目次
- 調査結果のサマリー
- 調査概要
- 調査詳細
- 「採用サイト制作」におけるポイント
調査結果のサマリー
- ▶就職活動の情報源:1位「就職情報サイト(約85%)」、2位「企業HP(約70%)」
- ▶企業の採用サイトで知りたい情報:「働くイメージ(仕事内容・職場環境等)」を重視
- ▶入社後のギャップを感じた方の理由:1位「仕事内容や仕事量(69.1%)」
調査概要
調査対象 :過去3年以内に就職活動を行ったことがある若手社員、または現役就職活動生
調査方法 :インターネット調査
調査期間 :2023年3月8日(水)〜2023年3月10日(金)
サンプル数:223名
調査詳細
Q.就職活動中に利用したサイトやメディアを教えてください。
3年以内に就職活動を経験された方、または現在就職活動中の学生を対象にたずねた結果、就職活動に利用したサイトやメディアは、1位「就職情報サイト(84.8%)」、2位「企業のホームページ(採用サイト等)」、3位「会社の口コミサイト」という結果となりました。
更に、近年、企業採用活動における公式SNS運用の活用は積極化していますが、実際に就活の情報ソースとしてSNSを活用している方は10%前後とかなり低い数値に留まっているという実情がわかりました。
Q.就職活動中、どれくらいの企業の採用サイトを閲覧されましたか?
就職活動中に閲覧した企業の採用サイト数は、1位「10社以内」、2位「11~20社程度」という結果となり、かなり絞りこまれた後に、企業の採用サイトを訪問しているような結果となりました。
おそらくは、まずは、「就職情報サイト」にて、興味のある「企業」を見つけた後に(認知)、「企業の採用サイト」を訪問しエントリーに移るかどうかを考える(検討)という流れになっているのだと推測されます。
Q.応募検討時に企業の採用サイトで知りたい情報は何ですか?
応募検討時に企業の採用サイトで知りたい情報の1位は「仕事内容(85.7%)」、2位は「福利厚生制度(70%)」、3位「昇給や給料等の待遇(69.1%)」という結果でした。
上位の項目から全体的に「働くイメージ(仕事内容・職場環境等)」を求めている傾向が伺えました。採用サイトに掲載されている情報を、自分自身に置き換えて「働くイメージ」を具体化し、応募をするか否かを検討していると考えられます。
Q.企業の採用サイトで残念に感じるポイントは何ですか?
企業の採用サイトで残念に感じるポイント1位は「具体的な仕事内容が分からない(55.2%)」、2位「給与や福利厚生が不透明(52.9%)」、3位「社内や社員の雰囲気が判りづらい(48.4%)」がほぼ同数という結果になりました。
やはり、企業の採用サイトに訪問した後の求職者ニーズとしては、「働くイメージ」を具体化させるようなコンテンツの充実が重要であり、情報が不足している場合には、志望度が下がってしまうことが分かりました。
Q.企業の採用サイトの質によって志望度が下がった経験はありますか?(n=223)
下がった経験がある | 19.3%(43人) |
下がった経験がない | 20.2%(45人) |
どちらとも言えない | 60.5%(135人) |
企業の採用サイトの質によって、約20%の方は「志望度が下がった経験がある」という結果となりました。
さらに、その理由をヒアリングした結果、以下のような声が集まりました。
企業の採用サイトの質によって志望度が下がってしまった方の理由(n=43)
<仕事内容が分かりづらい>
- 抽象的な内容が多く、具体的な仕事内容がよくわからなかった
- 紹介している情報量が少なく魅力が伝わらなかった
- 記載内容に明確な仕事内容、業務の記載がないため入社することに不安を感じた
<画像が少なくイメージできない・情報が古い>
- 情報が古く、画像が少ないのでイメージしづらかった
- 職場環境の写真がなく、働くイメージが湧かなかった
- 採用サイトのデザインが魅力的でなく古臭い印象を持った
このように、仕事内容を具体的に記載し(働くイメージ)伝えること、また情報を定期的に更新するとともに、「社員の顔や声」等の会社に集まるリアルな「写真素材」を使用したり、魅力的な「デザイン」にする事が重要である事がわかりました。
Q.特に良い印象をもった採用サイトの、具体的な理由をお聞かせください(n=223)
<仕事内容が具体的、社員の声と写真や動画でイメージできた>
- 部門ごとの具体的な仕事内容が「社員の声」を交えて説明されていた
- 先輩社員の実際のスケジュールが具体的にかかれており、自分が働いた際の「具体的なイメージ」が沸いた
- 写真や動画で実際に働かれている社員の方の様子がわかったから。
<欲しい情報が整理、応募プロセスがスムーズ>
- サイト内が細かくカテゴリ分けされて情報が記載されており、知りたい情報が揃っていた
- 採用サイト上に応募プロセスが明確に記載されていて、ストレスが少なかった
良い印象をもった「採用サイト」は、仕事内容が「社員」の方の様子や「リアルな声」で紹介されていたり、職場の雰囲気が写真や動画で紹介されていることで「働くイメージ」ができたことが多く理由として挙げられました。またサイトの構造が整備されていて、探したい情報を見つけやすいことや、応募までの動線がスムーズなことも重要だといえます。
Q.※すでに企業に入社されている方※入社前と入社後でギャップがありましたか?
過去3年以内の就職活動を経て、実際に入社に至った方を対象に「入社前後のギャップ」についてたずねたところ、「はい(49.2%)」、「いいえ(50.8%)」と、ほぼ同数で半数という結果となりました。
Q.入社後にギャップを感じた方、どのようなギャップがありましたか?
さらに、「入社後のギャップ」について「はい」と回答した方を対象に、どのような「ギャップ」を感じているのかを調査した結果、1位「仕事内容や仕事量(69.1%)」、2位が「社風や社内の雰囲気(38.3%)」という結果となりました。
やはり、前述の調査結果の通り、採用サイトの中で「働くイメージ」を具体化してもらうためのコンテンツを充実させる事が、就職後の「ギャップ」を軽減するためにも必要だと考えられます。
「採用サイト制作」におけるポイント
上記の調査結果を踏まえた上で、デジタルマーケティングの「プロ」として弊社が考える「採用サイト制作」のポイントは、以下の通りです。
働くイメージを伝えるコンテンツの充実
「働くイメージ」を形成させるコンテンツを充実させることで、応募検討度を高めたり、入社後の「ギャップ」を軽減させる事ができます。具体的には、企業文化やビジョン、社員インタビューや動画、社員が普段どのように仕事をしているかを紹介する写真などを発信し、更に、情報は定期的に「最新」に更新させる事が重要だと考えています。
ユーザビリティの向上
採用サイトに訪れる求職者は、情報をスムーズに入手したいと思っています。そのため、情報が簡単に見つけられるようにし、ページの読み込み速度を上げることも重要です。
セキュリティの確保
採用サイトでは、応募者から「個人情報」を収集する必要があります。そのため、SSL認証を導入し、安全性を確保することも必要です。
デザインの統一性
企業のブランディングイメージを反映したデザインを採用し、色彩やフォントなどの統一性を保つことで、企業のイメージを統一し、信頼感を高めることができます。また、広報素材として使う「画像」については、購入素材ではなく「働くイメージ」が伝わるような「リアル」な「写真(社員・職場環境)」を使用する事も重要です。
求人情報の充実
求職者は、求人情報を詳細に知りたいと思っています。そのため、求人情報には、勤務条件や給与など、可能な限り詳細な情報を掲載することも大切です。
レスポンシブデザインの採用
採用サイトには、パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットなどのデバイスからアクセスする求職者も多いため、レスポンシブデザインを採用し、多様なデバイスで快適な閲覧環境を提供することも重要です。
応募フォームの使いやすさ
応募フォームは、求職者が応募する上での最も重要な要素の一つです。フォームの使いやすさを向上させるために、必要な項目を明確にし、できるだけ簡素化することが求められます。
SEO対策の実施
採用サイトは、求職者が求人情報を検索する上で、検索エンジンからの流入が多いため、SEO対策を実施し、検索結果が上位に表示されるよう対策する事も必要です。
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