デジタルマーケティング支援をしている株式会社ニュートラルワークスは、飲食業界のWebマーケティング担当者男女188名を対象に、「飲食業界でのWebマーケティング活用」に対する実態調査を行いました。
今回はその一部をデジタルマーケティングの活動をされている方のご参考になればと思い、公開いたします。
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目次
- 調査概要
- 調査結果のサマリー
- Q. コロナ前後での売上について教えてください。
- Q.コロナ禍以降、集客のためにWebマーケティング施策で新しくはじめたことはありますか?
- Q.コロナ禍以降、新しい施策を始めた方、どのような施策ですか?(複数回答)
- Q.企業や店舗でSNSアカウントを運用している場合、プラットフォームを教えてください。(複数回答)
- Q.Webマーケティングの効果を感じていますか?
- Q.上記で「はい」と答えた方、どのような効果を感じていますか(複数回答)
- Q.今後コロナのような感染症が流行するリスクに対し、現時点で対策していることは?
- Q.最も注力しているWebマーケティング施策を教えてください。
- Q.上記のマーケティング施策を選んだ理由を教えてください。(複数回答)
- 調査結果のまとめ
調査概要
調査対象 :飲食業界の企業に所属する担当者
調査方法 :インターネット調査
調査期間 :2022年11月15日〜12月5日
サンプル数:188名
調査結果のサマリー
- 68.3%の飲食業がコロナ禍以降、売上減少の打撃
- コロナ禍以降、半数が新たなWebマーケティング施策をはじめた
- 新たなWeb施策をはじめた飲食業の内、6割が売上回復し、はじめていない企業と比較して高い数値となった
- 8割がWebマーケティングの効果を実感し、問い合わせや来客数が増加
- 今後はSNSでの集客に加えて、テイクアウトやネット販売にも意欲
Q. コロナ前後での売上について教えてください。
68.3%の飲食業が、コロナ禍を機に売上が減少していたことが分かりました。コロナによる飲食業への影響がどれだけ大きいものかが見てとれます。
現在も売上低迷の企業は20.3%と、苦戦している飲食業が存在する一方で、「コロナ前程に売上が戻った」36.6%、「コロナ前より上がった」11.4%と、半数近くが回復傾向であることが分かりました。
Q.コロナ禍以降、集客のためにWebマーケティング施策で新しくはじめたことはありますか?
コロナ禍以降、半数の飲食業が新たなWebマーケティング施策をはじめ、お客様を集める努力をしていることが分かりました。
また、コロナ禍以降新たなWebマーケティング施策を始めた企業は、始めていない企業と比較して、売上の回復傾向がより強いということが分かりました。
コロナ以降新しくWeb施策をはじめたかの質問に「はい」と答えた飲食業の売上の変化(n=96)
- 「コロナで売上が下がったが、現在はコロナ前の売上に戻った」:41.2%
- 「コロナで売上が下がったが、現在はコロナ前の売上よりも上がった」14.7%
Web施策を新たに始めた飲食業の55.9%が、現在ではコロナ前の売上と同等かそれ以上に回復していると回答しました。
コロナ以降新しくWeb施策をはじめたかの質問に「いいえ」と答えた飲食業の売上の変化(n=92)
- 「コロナで売上が下がったが、現在はコロナ前の売上に戻った」:32.0%
- 「コロナで売上が下がったが、現在はコロナ前の売上よりも上がった」8.0%
Web施策を新たに始めていないと回答した飲食業のうち、売上が回復したのは40.0%と、新たなWeb施策を始めたと回答したグループよりも約15%低い結果となりました。
このことから、Webマーケティング施策を積極的に取り入れることが売上回復や、さらなる成長に繋がるということが分かり、飲食業界においてのWebマーケティングの有効性が確認できました。
Q.コロナ禍以降、新しい施策を始めた方、どのような施策ですか?(複数回答)
では、前問で「はい」と答えたグループはどのような施策を始めたのかというと「SNSアカウント運用」が38.7%、次いで「自社Webサイト・ECサイト」が29.7%という結果でした。コロナ禍で売上減少する中、コストを抑えながら運用できるSNSアカウント運用からスタートした企業が多いことが分かります。
Q.企業や店舗でSNSアカウントを運用している場合、プラットフォームを教えてください。(複数回答)
運用しているSNSアカウントは1位「インスタグラム」で65.5%、次いで「Twitter」が47.5%でした。
インスタグラムでは、料理の見た目やしずる感を視覚的にアピールできる特長があり、Twitterではキャンペーンの告知やテキストで多くのターゲットに拡散できるという、SNSアカウントそれぞれの特長があります。目的にあわせてSNSを使い分けすることが効果的です。
本業以外での慣れないSNSアカウントの運用やコンテンツ制作に時間をとられ苦戦しているというお声も挙がっています。本業に集中できるようSNS広告については「全て丸投げできる」プロにお任せすることで、効率的な集客が期待できます。
Q.Webマーケティングの効果を感じていますか?
次にWebマーケティングの効果はというと、81.9%もの飲食業が効果を実感しているという結果となりました。一方で、効果を実感できていない残り2割の飲食業においては、自社サイトやSNS、プロモーションの方向性など、自社のWebマーケティングにおける課題を正しく把握することが非常に重要です。内部リソースが不足している場合は、外注でリソースを確保することも効果的です。
Q.上記で「はい」と答えた方、どのような効果を感じていますか(複数回答)
具体的な効果としては、「問い合わせが増えた」が1位で42.6%でした。実際に「対面ではなく、SNSアカウントやWebサイトからなるべく問い合わせをしやすいように工夫している」という声もあり、それぞれの企業努力が結びついた結果となっていることが分かります。そして来客や予約増加にも効果を感じていることが分かりました。
Q.今後コロナのような感染症が流行するリスクに対し、現時点で対策していることは?
今後、コロナのような感染症が流行するリスクに対し、飲食業の存続のために現時点で対策していることをヒアリングしました。その結果、以下のような声が集まりました。
【SNS広告の活用】
- 出来るだけ、SNS広告を活用し、顧客のニーズを把握しながら対応をしていきたいと考えています。
- SNSを利用して店舗の魅力を発信する。
- ターゲットをしぼった、SNS広告の強化を行っています。
【テイクアウト・ネット販売の拡充】
- テイクアウトを増やし、ネット販売も継続していく、臨機応変に対応していくことが大事だと思います。
- デリバリーサービスに比重を置いた販売スタイルへの移行を検討中。
SNS広告での認知拡大や集客に加え、今後は実店舗だけでなくテイクアウトやデリバリー・ネット販売の拡充を検討するという声が多く挙がりました。
Q.最も注力しているWebマーケティング施策を教えてください。
現在最も注力しているWebマーケティング施策をたずねたところ、1位が「SNSアカウント運営」29.8%、2位が「自社WEBサイト・ECサイト運営」22.3%という結果となりました。
Q.上記のマーケティング施策を選んだ理由を教えてください。(複数回答)
上記のマーケティング施策に最も注力している理由として、1位が「コストが抑えられる」、2位が「顧客獲得に効果がある」、3位が同率で「売り上げ増加に効果がある」「認知度向上に効果がある」という結果となりました。
SNSやWebサイト(ECサイト)の運営は、比較的コストが抑えられる上、集客や売上にも効果が高いと感じている企業が多いことが分かりました。
調査結果のまとめ
コロナによる飲食業界全体への売上打撃は大きかったものの、最近はコロナ前に売上が回復している傾向に。その背景には、新しいWebマーケティング施策をはじめて、売上改善に繋げている企業が多いことが分かりました。
売上が厳しい中、コストを抑えて活用できるSNSアカウント運用を開始し、問い合わせ増加や来客数の増加、そこから売上増加に繋げてきました。一方でいまだ売上低迷中の企業も存在し、有効的なWebマーケティング施策の必要性が問われています。
コロナ禍で苦境に立たされた飲食業界ですが、今後は「目的に沿ったSNS活用」に加えて、デリバリーやネット販売等の「サービスのオンライン化」で新しい顧客を獲得できるかが、売上拡大に繋がる大事なポイントだと考えられます。
ニュートラルワークスでは、売れるECサイトの制作はもちろんのこと、既存サイトの改善コンサルティングやSEO対策、広告運用といった幅広いサービスを展開しており、お客様のビジネスをご支援しております。飲食業界で成果の出るデジタルマーケティングをお考えの方は、ぜひご相談ください。
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