この記事のポイント
この記事でおさえておきたいポイントは以下です。
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ロングテールSEOとは
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特定キーワードの上位表示だけに限らず、月間検索ボリュームが1000回未満で、複数のキーワードを掛け合わせて検索される関連ロングテールキーワードを活用するSEO施策です。CVR(コンバージョン率)が高いことと、競合サイトが少なめなことがメリットです。
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ロングテールSEOの実践方法
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メインとなるビッグキーワードやミドルキーワードに関連するロングテールキーワードを選定し、ニーズに応えられる記事の設計を行い、構成案と記事を作成します。記事を作成した後は、定期的に効果を測定することも重要です。
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ロングテールSEO対策方法のポイント
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ユーザーが購入や問い合わせなどに至るゴールまでの導線を考え、内部リンクやCTAを設置しましょう。また同一サイトで重複した内容になってしまいそうな時は、過去の記事を新しい記事に統合(リライト)して掲載しましょう。新しいコンテンツを作成するのも重要ですが、既存のものを更新した方が効率的であるため、点検と改善も行うようにしてください。
SEO施策は自社サイトの最適化を図り、認知度や、ユーザーと検索エンジンからの評価を高めるために行う手法です。しかし、SEOにもさまざまな種類があり、すべてを1度ではとても覚えきれません。
そこで、今回はロングテールSEOに焦点を置いて、広義的な意味からメリットやデメリット、実践方法などを紹介します。またロングテールSEOを理解するために必要な、ロングテールキーワードについても解説しているので、基礎からしっかりと覚えていきたい方に本記事はおすすめです。
この記事を読めば、ロングテールSEOの活用方法を身につけ、検索上位を目指せるサイト作りができるようになります。
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目次
ロングテールSEOの広義
「ロングテールSEO」とは、特定キーワードの上位表示だけに限らず、関連キーワードを活用するSEO施策です。主な目的には、Webサイトのアクセス数や購買意欲の高いユーザーの獲得などがあります。
インターネットが普及した近年では、「ロングテールの法則」が注目を集めています。これは、「人気商品の売上」よりも「人気のない商品の総売り上げ」の方が上回るというものです。これに似たように、SEOにおいても、人気キーワードのみよりも、検索ボリュームが低いキーワードも織り込んだほうがユーザーの興味を引きやすく、「その記事にしかない情報」に付加価値が生まれるものです。
そこで、人気があるキーワードひとつではなく、テールキーワードや複合キーワードと呼ばれる2つ以上の単語で作られたキーワードが重要視されるようになりました。
単体で見ると集客数は小さくなってしまいますが、競争率が低いため、サイトの上位表示を狙いやすくなります。また、ページごとで異なるキーワードで記事を作成するため、各記事で集客アップを目指せるのも強みです。
「ロングテールキーワード」とは?
ロングテールキーワードは、月間検索ボリュームが1000回未満で、複数のキーワードを掛け合わせて検索されるキーワードです。検索ボリュームが小さい反面、CVR(コンバージョン率)が高い特徴を持っています。
また、さまざまな検索キーワードからの流入が得られるため、安定したアクセス数を保持しやすいのが魅力です。そのため、検索上位のキーワードが下落してしまっても、関連記事を活用してアクセス数減少を抑えるのも可能です。
検索ボリュームが少ないと使用する意味があるのか不安に思うかもしれませんが、より掘り下げた情報を求めているユーザーのニーズを満たせます。
ロングテールキーワードとは?SEOに効果的な選び方、役立つツールを紹介
「ビッグキーワードSEO」との違いは?
ビッグキーワードは、多くのユーザーが検索するため、1,000件から10,000件以上もの検索ボリュームを持つ人気の検索ワードを指します。競合サイトも多く競争率が激しいため、上位を狙うのは非常に難しいため、元々評価が高い大手企業などのサイトが有利になる施策です
上位表示が難しいビックキーワードに対して、ロングテールキーワードの場合は、競争率の少ないキーワードを活用するので、サイトを立ち上げたばかりの会社でも、上位表示を狙えるうえに、SEOに慣れていない方にも導入しやすい施策です。
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ロングテールSEOのメリット
ロングテールSEOを導入する際に得られるメリットを、大きく3つに分けて紹介します。ロングテールキーワードをうまく活用していけば、自社ならではの情報も発信できるので、メリットと合わせて有効活用しましょう。
1.コンバージョン率が上がる
2つ以上のキーワードを組み合わせた検索は、検索した情報について深く知りたいと考えるニーズが明確に決まっているユーザーが行います。ビッグワードの場合は、言葉自体を調べる段階のため、ニーズも曖昧でコンバージョンにつながらない可能性が高いといえるでしょう。
そのため、ロングテールSEOは関心度の高いユーザーを狙えることから、商品の購入や問い合わせなどのコンバージョン率が上がります。必ず上位表示が狙えるわけではありませんが、記事に幅を持たせられるのは、より多くの人の目に届く確率を高めるのも可能です。
ありきたりな情報ばかりでなく、他のサイトと違う情報を掲載し続けていれば、差別化にも役立つでしょう。
2.競合サイトが少なめ
上述しましたが、検索ボリュームの少ないロングテールキーワードは、上位表示を争う競合サイトが少なめです。まったく関心が持たれていない内容では効果を期待できませんが、一定のニーズがあれば集客にもつながります。
そのため、ロングテールキーワードを見つけたら、検索ボリュームが上がってしまう前にできるだけ迅速に記事に活用します。記事の掲載が遅くなってしまうと、競合相手が増えてしまうケースもあるので、イニシアティブを取れるようにうまく立ち回りましょう。
ひとつ、一つの集客効果は大きいものではありませんが、蓄積されて情報が豊富になっていけば、サイト全体のアクセス数増加につながります。ゆえに焦らず、地道に関連記事を作成し続けるのが大切です。
3.ニーズに合った記事を作りやすい
ロングテールキーワードは、複数のワードを組み合わせて作られているため、ユーザーのニーズに合った記事が作りやすくなります。たとえば、「SEO」という言葉だけでは漠然とした内容にしかなりませんが、「SEO 成功事例」、「SEO 注意点」などの複数の検索キーワードがあれば、より具体的な記事が作成可能です。
ピンポイントで情報をまとめられるため、ユーザーにとって有益な情報を扱えるのは、検索エンジンからの評価を高める要因となるでしょう。
ビッグキーワードはひとつのテーマに縛られがちですが、幅広くさまざまな検索に対応できる体制は、アルゴリズムの更新にもスムーズに対処できます。変化を続けるユーザーニーズを満たすためにも、キーワードの使い分けが重要な役割を持っています。
ロングテールSEOのデメリット
続いて、ロングテールSEOのデメリットとなるポイントを紹介します。注意や対策をとれば対応も可能ですが、放置しておくとサイト全体の評価を下げてしまう可能性があるので、適切に対処していけるかが重要です。
1.記事が重複する可能性がある
ロングテールSEOは、さまざまなキーワードを活用するので、記事内容が重複してしまう可能性があります。記事が重複してしまうと、ユーザーが興味を持たなくなるのはもちろん、クローラーに同一ページだと思われ正しく評価されなくなってしまいます。
そのため、過去にどのようなコンテンツを作成したのか、使用したキーワードは何なのかを確認できる環境が必要です。また、外部に似た記事があった場合、ユーザーの混乱を避けるため、検索結果にページが表示されなくなる可能性もあります。
検索数が少ないキーワードであっても、気づかないうちに記事が重複するケースもあるため、他サイトとの類似度も必ず確認するようにしておきましょう。
2.検索数が多いキーワードで表示されにくい
ロングテールSEOはピンポイントのニーズには向いていますが、検索数の多いキーワードに関しては検索結果で表示されにくくなります。情報を深く知りたいユーザーには検索してもらえる可能性はありますが、基礎的な情報だけを求めている検索では記事までたどり着いてもらえません。
しかし、サイト内部にロングテールSEO記事をリンクしておけば、ビッグキーワードの関連情報として上位表示を狙うのも可能です。つまり、ロングテールキーワードだけでは集客が見込めないので、メインとなるコンテンツとセットにすることで、ユーザーの目に届きやすくなります。
単体としての影響力が低い点は、うまく活用できなければデメリットになってしまうので注意しましょう。
3.ページあたりの流入数が少ない
もうひとつのデメリットは、1ページあたりの流入数が少なくなってしまうという点です。たとえば、検索ボリュームが30回程度のキーワードで、サイトの上位表示を達成しても、月に数回しか検索してもらえないのがほとんどです。
前述しましたが、ロングテールSEOでアクセス数を増やすためには、多くの記事を作成しなければなりません。そのため、結果が出るのにも時間がかかってしまうのがネックといえるでしょう。
しかし、コンバージョン率が高いのは事実なので、コンテンツを見たユーザーの半数以上に影響を与えるものであれば積極的に活用しましょう。
さっそく実践!ロングテールSEOの進め方
ロングテールキーワードの重要性を解説した次に紹介するのは、ロングテールSEOを実践する際の進め方です。基本的に以下の手順をサイクルし、変化し続けるユーザーニーズを満たせるサイトに改善し続けましょう。
キーワードを調査する
最初に行うのは、キーワードを調査し選定する作業です。自社のサービスや事業に関係性の高いキーワードを選び、検索ボリュームを調整して優先順位を付けます。そこから、メインとなるビッグキーワードやミドルキーワードに関連する、ロングテールキーワードを決めていきましょう。
メインとなるキーワードがあってようやくロングテールSEOが実現できるので、キーワードの順位把握は不可欠です。集客力のあるサイト制作を行うためにも、必ず行いましょう。
また、多くの人が検索する内容を理解したうえであれば、関連情報もイメージしやすくなるため、記事の方向性を明確にするのも大切です。
Googleのサジェスト欄で調査する
Googleの検索後に表示される、検索候補であるサジェストキーワードの調査も、選定に役立つ方法です。メインとなるキーワードに関して、ユーザーがどのような内容を調べているのか検索数の多い順から表示されるため、優先順位をつける参考にもなります。
また、サジェストキーワードは社会やユーザーの状況によって調べられる内容も変化するので、定期的に確認するのが重要です。場合によってはメインとしているキーワードの注目度が下がっているケースもあるため、新しい反応や情報にアンテナを立てておくようにしてください。
新しいトレンドを取り入れられる柔軟さがあるかどうかも、競合サイトとの差をつける要因になります。
ツールを使って調査する
キーワードを調査する方法には、Googleキーワードプランナーといった、検索ボリュームを調査できるツールを使うのが効果的です。また、サジェストキーワードも「ラッコキーワード」のようなリサーチツールを活用すれば、まとめられた状態で調査結果が集められます。
ロングテールキーワードを調査する際は、2つ以上の単語を組み合わせて検索するのも忘れてはいけません。たとえば、ユーザーが宿泊するホテルを探す際は、「ホテル 宿泊 3人部屋 朝食付き」などの検索が行われます。
ただしツールを使用するだけでは、ユーザーが調べる方法とズレてしまう場合もあるので、ペルソナも明確にしておきましょう。ユーザーを第一に戦略を立てるのもSEOの一環です。
記事を設計・作成する
選定したキーワードをもとに、記事の設計と作成をします。しかし、キーワードをただ使えば良いわけではありません。ユーザーが検索を行う意図を読み取ったうえで、ニーズに応えられる記事の設計が求められます。
さらに、1記事につき1キーワードに限定して設計するのも大切です。テーマがいくつも重なってしまうと、何を伝えたいのかわからなくなるので、異なるテーマは分けるようにしましょう。
設計ができたら、構成案と記事を作成します。できるだけ長文は避け、1つのキーワードに関して詳しい情報をまとめるのが基本です。ユーザーが「文章も分かりやすく、欲しい情報が得られる記事である」と考えるようになれば、関連記事まで興味を持ってもらえるようになります。
定期的に効果を測定する
記事を作成した後は、定期的に効果を測定するようにしてください。無料のアクセス解析ツールでも、サイトのアクセス数や、流入場所なども調べられるので、効果がどれくらい出たのか調べましょう。
そして、測定結果をもとに改善し、更新を続けていけば記事の情報が古くなってしまうのも防げます。さらに、記事を作成し続ければ、クリックされない理由や効果的なタイトルの付け方などが見えてくるので、細部までチェックしましょう。
無料ツールには、Google Analyticsや、Google Search Consoleなどがあるので、使いやすいものを探して活用するのもおすすめです。
自社メディア「QUERRY」におけるロングテールSEOの例
ニュートラルワークスの自社メディア「QUERRY」では、月間検索ボリュームが多いロングテールキーワードを中心に発信しています。特に、月10回未満の検索数である場合は、SEOとしての効果が期待できないため、できるだけ検索数の多いものから選定していきます。
最終的には自社の売上伸ばすのが目的となるので、検索数の多いロングテールキーワードを活用しながら、競合性とのバランスも鑑みた施策を実施するのがポイントです。
ロングテールキーワードの選び方のコツは?
ロングテールキーワードを選ぶ際のコツを3つ紹介します。何も考えずに選んでいては、記事との関連性が無くなるため、3つのコツを意識しながら自社に合ったキーワードを探しましょう。
Webサイトのテーマに合うものを選ぶ
ユーザーのアクセスを稼ぐためには、Webサイトが持つテーマや目的に合うキーワード選びが大切です。テーマとのズレが生じてしまうと、全く関係のない記事を扱うことになるので、ユーザーや検索エンジンに与える印象が悪くなってしまいます。
ユーザーは検索したキーワードと関連した情報を求めているので、サイト側もそのニーズに応えなければなりません。また、全く関連性のないリンク先が多いサイトは、Googleのガイドラインに反してしまうため、ペナルティの対象になります。
ペナルティを受けてしまうと、検索順位が下がるだけでなく、最悪の場合検索結果に表示されなくなってしまいます。検索結果に表示されなければ、SEOの効果も得られなくなってしまうため、関連性の高い良質な記事を目指しましょう。
ビックキーワードから決める
テーマに沿ったロングテールキーワードを選ぶには、最初にビッグワードから決めておくのが効率的です。ビッグワードは記事のメインになるため、関係するキーワードを検索すれば選定も難しくありません。
Webサイトのテーマ同様、どのような記事にするのか決まっていないと、準備もできなくなります。計画性がない記事作成は、ユーザーの心をつかむコンテンツ制作にならないので、自社がどんな情報を発信したいのか再確認しておきましょう。
ビックキーワードとサイトの目的がマッチしていれば、後は関連記事で肉付けして、サイトの質を高めていくだけです。
Webサイト構造も意識する
ロングテールキーワードを選ぶ際は、Webサイトの構造を意識するのも忘れてはいけません。理想的なWebサイトの構造は、フォルダ分けや均一化が行われ、アクセスしやすいかどうかです。
フォルダ分けされていれば、どこにアクセスすれば何の情報が得られるかユーザーやクローラーが理解しやすくなります。またリンクの配置や、サイトのデザインなどが均一化されていれば利便性も高まるため、アクセス数増加にもつながりやすくなります。
どんなに役立つ情報がある記事でも、閲覧してもらわなければ意味がないので、導線もしっかりと整理しておくようにしてください。サイトの第一印象が悪いと、ユーザーは簡単に離れていってしまいます。
ロングテールSEO対策方法のポイント
コツを覚えたら、次はSEOに関する対策のポイントを紹介します。効果を最大限高めるためにも、できるだけの対策を取って、良質な状態を維持し続けるようにしていきましょう。長く続けて少しずつ評価されていくのがロングテールSEOです。
記事のゴールを決めておく
検索してアクセスしてきたユーザーが、購入や問い合わせなどに至るゴールまでの導線を設計するのが大切です。ただ情報を提供するだけでは、ユーザーはなかなか次のアクションを起こしてくれません。
そのため、違和感のないCTAやバナーリンクの設置が不可欠です。ユーザーが調べた情報の関連性が高い商品ページや、申し込み相談ページなどのリンクがあれば誘導もしやすくなります。
また、その他のコンテンツをリンク先に指定する場合は、ベースにコアトピックを選ぶのが基本です。ユーザーが検索で求めている情報を用意するだけでなく、次に何を求めるのか予測してサイト作りをしましょう。
あまりにもしつこい宣伝は嫌われますが、導線がなければ誰もゴールまでたどり着けません。
重複した記事は除外する
記事をいくつも作っていれば、いずれ使えるロングテールキーワードが足りなくなる可能性があります。新しいアイデアが浮かばなくなってしまうと、似たような記事を作ろうとしてしまいがちですが、内容が重複してしまうのはSEO上でも良くありません。
同一サイトで内容が重複した記事を扱うと、クローラーが巡回先に迷ってしまい、どちらも上位表示から除外されてしまう場合もあります。やむなく重複した内容で記事を作成しなければならないときは、過去の記事を新しい記事に統合(リライト)して掲載しましょう。
ユーザーから見ても、同じ内容のコンテンツが並んでいるとしつこいと思われてしまうため、記事がかぶらないように日頃から整理するのがおすすめです。
自社に関連性・専門性があるキーワードをピックアップする
ユーザーの興味が引けるからといって、なんでも記事にすればいいというわけではありません。自社に関連性や、専門性があるキーワードでなければ、商品やサービスの利用につながりません。
たとえば、食品を扱う場合は、「グルメ」、「料理」、「アレンジレシピ」などが該当します。特に、検索エンジンの複合キーワードはユーザーの関心度が高いため、入れ込むべきです。
その他にも、キーワードツールを活用して関連性のあるキーワードを探す方法もあるため、できるだけ多くの選定候補をみつけておきましょう。候補が多ければ多いほど、関連した記事が作成できる幅も広げられるので、情報収集はSEOにおいて絶対に必要です。
内部リンクを必ず入れる
ユーザーのゴールを想定した記事の作成が求められるので、内部リンクは必ず入れるようにしましょう。ひとつの内容のみで完結するページは、アクセス数が稼げたとしても、なかなかコンバージョンへつながりません。
たとえどんなに良い情報を扱っていたとしても、再び検索から自社サイトを探してくれるユーザーはあまりいません。その反面、良質な記事に内部リンクを貼っておけば、ユーザーが興味を抱きアクセスしてくれる可能性が高まります。
ユーザー側から見れば、サイトから離れなくても関連する情報をクリック動作だけで調べられるため、利便性のあるサイトだと思ってもらえます。さらに、サイトの利便性が高まれば、クローラーの巡回も効率よく行われ、上位表示されやすくなる効果も期待できます。
定期的な点検と改善を忘れない
良質な記事を作成しても、それらがずっと評価し続けてもらえるとは限りません。時間も経てば社会の状況や人の考えも変化していくため、定期的な点検や改善は不可欠です。古い情報のままではアクセス数も伸びなくなるため、新しい情報を集めるのも忘れずに行いましょう。
また、リンクのアクセス数や、人気のある記事とない記事を比較するなどすれば、サイトの改善点もわかってきます。新しいコンテンツを作成するのも重要ですが、既存のものを更新した方が効率的であるため、点検と改善も行うようにしてください。
ロングテールSEOの相性が良い企業
最後にロングテールSEOを導入するのに相性が良い、3つの企業を紹介します。その他の企業と相性が悪いというわけではありません。しかし、性質上効果が現れやすい企業となるため、該当企業でサイト運営をする方は、ロングテールSEOの導入をおすすめします。
小売企業
Amazonによって、小売企業とロングテールSEOの相性が良いと証明されています。もともとロングテール戦略は、当初インターネット上の書籍店として活動していたAmazonが生み出しました。
売れる書籍はもちろん、少ししか売れない書籍まで扱い、ニッチなユーザーまで獲得するのに成功したのです。また、Amazonでは関連商品を紹介する仕組みもあるので、より多くの商品を知る機会をユーザーに与えます。
インターネットを活用し、人気があまり高くない商品を扱う方法はロングテールSEOそのものといえるでしょう。さまざまな商品を売って利益を上げる小売企業に、まさにぴったりな施策です。
不動産企業
物件を取り扱う不動産企業は、ひとり、一人求める条件が異なる物件の販売が求められます。たとえば、部屋の広さや間取り、周辺環境、立地、家賃などもあれば、ペット可、共有スペースがあるかなどさまざまです。
そのため、多くの対策キーワードに対応ができるロングテールSEOは、不動産企業にとっても有効な手段です。特に、誰もが求めるような条件は大手不動産業者に勾配が上がるため、詳細やオリジナリティーのある情報で中小の不動産は差を付けなければなりません。
大手ポータルサイトでは扱いきれない、自社ならではの強みがあるならば、不動産企業では積極的に発信していくべきです。
動画配信サービス
動画配信サービスも、ロングテールSEOと相性が良い業界のひとつです。具体例をあげると、Netflixがわかりやすいでしょう。ネット上で動画作品を配信するNetflixは、商品を保管する物理的なスペースも必要なく、サーバーさえあればサービスが提供可能です。
また、古い作品やマイナー映画なども幅広く扱っているため、ライトからヘビーユーザーまでのニーズを満たすのに成功しています。さらに、作品をカテゴリーごとに分けて紹介する方法も、リンクで関連情報を紹介する方法と同じだといえます。
ロングテールSEOはビッグワードとの関連付けが重要
ユーザーのニッチなニーズに応えられるロングテールSEOは、人気のある情報を扱うビッグワードとの関連付けが不可欠です。コンバージョン率の高い施策といわれていますが、ほとんどのユーザーは検索上位のキーワードで検索します。
そのため、メインテーマの関連情報として興味を持ってもらわなければなりません。いかにして、「少し興味を抱いているユーザー」を、「購買意欲の高い顧客」へと変化させられるかがロングテールSEOの大きな目的です。
企業の業種によってニーズは異なりますが、ユーザーひとり、1人の求める情報を提供し続けられれば、それが積み重なって大きな利益につながります。一朝一夕で大きなリターンを得られる手段ではありませんが、企業として安定した売上を維持するためには欠かせない施策となります。
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