スパムリンクとは?確認できるツールや否認作業手順をしっかり解説!

スパムリンクとは?確認できるツールや否認作業手順をしっかり解説!

SEO対策をしていると、自社のWebサイトの検索順位が思うように上がらないと感じることはありませんか?その原因の一つとして、スパムリンクの存在が考えられます。

スパムリンクを放置すると検索順位が大幅に低下し、結果としてWebサイトへのアクセス数が減少します。収益の減少につながるリスクがあるため、このような事態は避けたいものです。

この記事では、スパムリンクを確認するためのツールや、そのリンクを否認する手順について詳しく解説します。これを実践することで、自社のWebサイトの質を向上させ、検索順位を改善することが可能です。

それでは、早速スパムリンクの確認方法と否認手順について見ていきましょう。

スパムリンクとは

スパムリンクとは

SEO対策を進める上で、自社のWebサイトが検索結果で上位に表示されない原因の一つにスパムリンクの存在があります。本章では、スパムリンクの定義やリンクスパムとの違い、さらにその確認方法や対処法について詳しく解説していきます。

スパムリンクの定義

スパムリンクとは、検索エンジンのランキングを不正に操作することを目的として設置されたリンクのことです。これらのリンクは、一般的に低品質であり、検索エンジンのガイドラインに違反しています。スパムリンクは、以下のような特徴を持つことが多いです。

  • 自動生成されたリンク:プログラムを使用して大量に生成されたリンク。
  • リンクファーム:多数のWebサイトが相互にリンクを貼り合うことで人工的にリンクの数を増やす手法。
  • 購入リンク:金銭のやり取りを伴って設置されるリンク。

スパムリンクは検索エンジンからペナルティを受けるリスクを高め、結果としてWebサイトの検索順位が低下する原因となります。これに対して適切な対策を講じることが、SEOにおいて重要です。

リンクスパムとスパムリンクの違い

リンクスパムとスパムリンクは似たような用語ですが、それぞれ異なる意味を持ちます。リンクスパムは広義の概念であり、検索エンジンのランキングを不正に操作するための全てのリンク操作を指します。一方、スパムリンクはその中でも特に低品質なリンクを指します。

具体的には、リンクスパムは以下のような手法を含みます。

  • 過剰なキーワード埋め込み:リンクテキストに過剰にキーワードを埋め込むこと。
  • 隠しリンク:ユーザーには見えない形で設置されたリンク。
  • 無関係なリンク:コンテンツと関係のないページにリンクを貼ること。

これに対して、スパムリンクは主に以下のような特徴を持つリンクを指します。

  • 低品質サイトからのリンク:信頼性の低いサイトやスパムサイトからのリンク。
  • 大量に作成されたリンク:短期間で大量に作成されたリンク。
  • 自動生成されたリンク:プログラムを用いて自動的に作成されたリンク。

このように、リンクスパムは広範な不正リンク操作を指す一方で、スパムリンクはその中でも特に低品質で不正なリンクを指すことを理解しておくことが重要です。これにより、具体的な対策を講じる際に、どのリンクを対象とすべきかを明確にすることができます。
良質な被リンクと低品質な被リンクの特徴と対策とは 良質な被リンクと低品質な被リンクの特徴と対策とは

スパムリンクの確認ができるツールと使用方法

スパムリンクの確認ができるツールと使用方法

スパムリンクを確認するためには具体的にどのようなツールを使用し、どのように操作すればよいのでしょうか。

ここからは、スパムリンクの確認に役立つツールとその使用方法について詳しく解説していきます。

Googleサーチコンソール

Googleサーチコンソール

Google Search Console

Googleサーチコンソールは、Googleが提供する無料のウェブマスターツールであり、スパムリンクの確認に非常に有用です。このツールの最大の特徴は、Googleの検索結果にどのようにサイトが表示されているかを詳細に把握できる点にあります。

無料で利用できるにもかかわらず、非常に多機能であり、検索トラフィックやインデックスカバレッジ、セキュリティ問題などの詳細なレポートを提供します。

スパムリンクを調べる手順

1.Googleサーチコンソールにログインし、自分のWebサイトを選択します。
2.左側のメニューから「リンク」をクリックします。
3.「外部リンク」のセクションで「上位のリンク元サイト」を確認します。
4.ここで表示されるリンク元サイトのリストを詳しくチェックし、信頼できない、または不自然なリンクを特定します。
5.不審なリンクを発見した場合、その詳細を確認し、必要に応じてリンク否認の手続きを行います。

これらの手順を実践することで、Googleサーチコンソールを活用し、自社のWebサイトに向けられたスパムリンクを効率的に発見することができます。

有料ツール

有料ツールは、無料ツールに比べてより詳細で高度な分析機能を提供します。特に大規模なWebサイトや競争の激しい業界では、有料ツールを利用することで、より精密なスパムリンクの検出と対策が可能となります。

Moz Pro

Moz Pro

Moz Pro: All-in-One SEO Toolkit

Moz Proは、SEOの全体的なパフォーマンスを監視し、改善するための強力なツールです。このツールは、詳細なバックリンク分析を提供し、リンクの質を評価するスパムスコア機能を備えています。さらに、キーワードランキングの追跡や競合分析機能も充実しており、SEO戦略を総合的にサポートします。

スパムリンクを調べる手順

1.Moz Proにログインし、ダッシュボードにアクセスします。
2.「リンクリサーチ」のセクションで「バックリンク」を選択します。
3.スパムスコアの高いリンクを特定し、詳細を確認します。
4.必要に応じて、これらのリンクをリストアップし、否認リストを作成します。

これにより、スパムリンクによる影響を効果的に軽減することができます。

Ahrefs

Ahrefs

Ahrefs

Ahrefsは、SEOやマーケティング担当者にとって非常に人気のあるツールです。このツールの特徴は、大規模なバックリンクデータベースを持ち、ドメインの権威性やスパムスコアの分析が可能な点にあります。さらに、詳細なレポート機能と競合分析機能も提供しており、SEO戦略の最適化に役立ちます。

スパムリンクを調べる手順

1.Ahrefsにログインし、ダッシュボードにアクセスします。
2.「サイトエクスプローラー」で自分のWebサイトを入力し、検索します。
3.「バックリンク」のセクションで、スパムスコアの高いリンクを確認します。
4.これらのリンクを抽出し、否認リストを作成します。

これにより、スパムリンクの影響を最小限に抑えることができます。

無料ツール

無料ツールは、コストをかけずにスパムリンクを確認したい場合に便利です。基本的な機能を利用して、スパムリンクの発見と初期対応を行うことができます。

hanasakigani

hanasakigani

被リンクチェック hanasakigani.jp

hanasakiganiは、日本国内のSEOツールとして、多くのユーザーに支持されています。このツールの特徴は、無料で使用できることと、簡単な操作でスパムリンクを確認できる点にあります。さらに、日本語対応のインターフェースも備えており、日本国内のユーザーにとって非常に使いやすいツールです。

スパムリンクを調べる手順

1.hanasakiganiのWebサイトにアクセスし、アカウントを作成します。
2.自分のWebサイトのURLを入力し、分析を開始します。
3.「バックリンク」のセクションでスパムリンクの一覧を確認します。
4.不審なリンクを特定し、詳細を確認します。

詳細を確認し、必要に応じて適切な対応を行うことで、スパムリンクの影響を軽減することができます。

これらのツールを活用することで、スパムリンクの存在を迅速に把握し、適切な対策を講じることができます。

スパムリンクへの対処法

スパムリンクを特定した後、具体的にどのように対処すればよいのでしょうか。ここからは、スパムリンクの削除依頼や否認手順について詳しく解説していきます。これらの手順を実行することで、スパムリンクの影響を最小限に抑え、Webサイトの健全性を維持することが可能です。

被リンク元のサイト管理者に削除依頼をする

スパムリンクの対処法として最も基本的な方法は、被リンク元のサイト管理者に直接削除依頼をすることです。

まず、リンク元のサイトにアクセスし、連絡先情報を見つけます。次に、スパムリンクのURLとその削除を依頼する理由を明確に記載したメールを作成します。例えば、SEOの観点から不利益を被っていることや、Googleのガイドラインに違反していることを説明します。

メールは丁寧かつ具体的に書くことが重要です。リンクのURLや削除理由を明確に伝え、理解しやすい内容にすることで、依頼の成功率を高められるでしょう。

ただし、管理者からの返答がない場合でも、しつこくならないように適度にフォローアップすることも重要です。また、削除依頼が無視されたり、拒否された場合は、Googleサーチコンソールでリンク否認を検討しましょう。このように、相手の立場を尊重しつつ、適切な対応を心がけることが大切です。
被リンクを否認するには?ペナルティを受けやすい事例や対処法を解説 被リンクを否認するには?ペナルティを受けやすい事例や対処法を解説 この記事ではペナルティを受けやすい被リンクについて解説します。否認すべき被リンクの対処法や「Google Search Console」における否認ツールの設定方法などもあわせて紹介します。「気づかないうちに自社サイトの評価が下がっている」とならないように、把握しておきましょう。

Googleサーチコンソールでリンク否認をする

スパムリンクの削除依頼がうまくいかない場合や、そもそもリンク元の管理者に連絡が取れない場合、Googleサーチコンソールでリンクを否認する手続きを行います。リンク否認は、Googleに対して特定のリンクを無効にするよう依頼する方法です。

手順1:被リンクの一覧をダウンロードし、否認リストを作成

1.Googleサーチコンソールにログインし、自分のWebサイトを選択します。
2.左側のメニューから「リンク」をクリックします。
3.「外部リンクをリンクエクスポート」ボタンをクリックして、被リンクの一覧をCSVファイルとしてダウンロードします。

スパムリンクとは? 確認方法や対処法をわかりやすく解説 | 株式会社PLAN-B

引用:スパムリンクとは? 確認方法や対処法をわかりやすく解説 | 株式会社PLAN-B

1.ダウンロードしたファイルを開き、否認したいリンクをリストアップします。このリストは、ドメイン単位か個別URL単位で指定します。
2.否認リストをテキストファイル(.txt形式)として保存します。ファイルの形式は以下の通りです。

# Example: domain to disavow
domain:example.com# Example: URL to disavow
https://www.example.com/badlink

手順2:否認ツールにアクセスしてファイルをアップロードする

1.Googleのリンク否認ツールにアクセスします。
2.自分のWebサイトを選択し、「リンクの否認」ボタンをクリックします。
3.「ファイルを選択」ボタンをクリックし、先ほど作成した否認リストのテキストファイルをアップロードします。
4.アップロードが完了すると、Googleが否認リストを受け取り、処理を開始します。この処理には数週間かかることがありますので、定期的にGoogleサーチコンソールをチェックして、進捗を確認しましょう。

これらの手順を実行することで、スパムリンクの影響を軽減し、Webサイトの検索順位を改善することができます。適切な対応を行い、Webサイトの健全性を維持することが重要です。

スパムリンクかどうか判定する基準

スパムリンクを特定するためには、具体的にどのような基準を用いればよいのでしょうか。ここからは、スパムリンクを判定するための基準やGoogleの最新対策について詳しく解説します。

スパムリンクの判定基準

スパムリンクの判定基準は、Googleのガイドラインに基づいています。Googleはスパムリンクを非常に厳しく取り扱っており、これに違反すると検索順位が大きく低下する可能性もあります。

まず、Googleのスパムリンクに対する見解を理解することが重要です。Googleは、検索結果の品質を維持するために、人工的にリンクを操作する行為を禁じています。具体的には、次のようなリンクがスパムリンクと見なされます。

1.リンク購入:金銭を伴って設置されたリンク。
2.過剰なリンク交換:相互リンクの数が異常に多い場合。
3.自動化されたリンク生成:プログラムを使って大量に生成されたリンク。
4.低品質なディレクトリサイト:信頼性の低いサイトからのリンク。

最新のリンクスパム対策としては、Googleは常にアルゴリズムをアップデートし、より精密にスパムリンクを検出しています。これにより、違反サイトに対するペナルティが迅速に行われるようになっています。これらの基準をもとに、自分のサイトに向けられたリンクを評価し、不自然なリンクを特定することが重要です。

Googleのスパムリンク対策

Googleは、スパムリンクに対して厳格な対策を講じており、これに違反すると検索順位が大幅に低下するリスクがあります。Googleのスパムリンク対策は、以下のような方法を含みます。

まず、Googleはアルゴリズムのアップデートを通じて、スパムリンクを自動的に検出し、無効化するシステムを強化しています。これは、スパムリンクが検索ランキングに影響を与えないようにするための重要なステップです。

また、Googleはウェブマスターに対して、スパムリンクの存在を報告し、適切な対策を講じるよう求めています。

具体的な対策として、ウェブマスターはGoogleサーチコンソールを利用して、スパムリンクを確認し、必要に応じてリンク否認ツールを使用することが推奨されています。このツールを使うことで、Googleに対して特定のリンクを無効化するよう依頼することができます。

さらに、Googleは定期的にペンギンアップデートなどのアルゴリズムアップデートを実施し、スパムリンクに対する取り締まりを強化しています。これにより、検索結果の品質を高めると同時に、正当な手法でSEOを行っているサイトを保護しています。これらの対策を理解し、適切に対応することで、スパムリンクの影響を最小限に抑えることが可能です。
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スパムリンクについてのまとめ

スパムリンクは、SEO対策を行っているサイトにとって大きなリスク要因となります。スパムリンクが存在すると、どれだけ質の高いコンテンツを作成しても、検索順位が思うように上がらない場合があります。さらに、最悪の場合、Googleからペナルティを受け、検索結果から削除される(インデックス削除される)リスクさえあります。

こうしたリスクを避けるためには、定期的にスパムリンクの確認と対処を行うことが重要です。Googleサーチコンソールや他の被リンクチェックツールを活用し、Webサイトに向けられたリンクの状況を常に把握し、対策を行いましょう。


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監修者紹介

石田 哲也

取締役CMO

Twitter:@te2319
株式会社ニュートラルワークス 取締役CMO。1984年生まれ。高校卒業後にISD株式会社を起業。その後、株式会社オプトでWebマーケティングを学び、株式会社メタップスなど複数のベンチャー企業にて事業立ち上げを経験。前職はワンダープラネット株式会社でゲームプロデューサーとしてスマホゲームアプリの制作に従事。2018年に地元の神奈川へ戻り、ニュートラルワークスに入社。SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善~ゲームアプリ制作や数十万フォロワーのSNSアカウントの運用経験などWebビジネス全般を守備範囲とする。

■経歴
2003年 ISD株式会社/起業
2009年 株式会社オプト/SEMコンサルタント
2011年 株式会社メタップス/シニアディレクター
2013年 ライブエイド株式会社/執行役
2016年 ワンダープラネット株式会社/プロデューサー・BizDev
2018年 株式会社ニュートラルワークス/取締役CMO

■得意領域
Webサイト改善
SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告

■保有資格
Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
Google 広告検索認定資格
Google 広告ディスプレイ認定資格
Google 広告モバイル認定資格

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