マーケティング

最終更新日: 2022.07.19

他の人はこちらも検索とは?無効や削除についても解説

他の人はこちらも検索とは?無効や削除についても解説

Googleなどでの検索エンジンにおいて、「他の人はこちらも検索」という表示を見たことがあると思います。自分が検索したキーワードの結果画面に、検索キーワードのリストがBOX状に囲まれているのを、どのような条件で表示されるのか不思議に感じたことはありませんか?

この機能はどのような目的で作られ、どのようなときに表示されるのでしょう。「他の人はこちらも検索」についていろいろ理解できれば、自分の知りたい情報をより効率的に得られるのはもちろん、SEO対策のヒントにもなります。この記事では、その仕組みを解説しますので、ぜひ参考にしてください。

石田 哲也

監修者

Twitter:@te2319
株式会社ニュートラルワークス 取締役CMO。1984年生まれ。高校卒業後にISD株式会社を起業。その後、株式会社オプトでWebマーケティングを学び、株式会社メタップスなど複数のベンチャー企業にて事業立ち上げを経験。前職はワンダープラネット株式会社でゲームプロデューサーとしてスマホゲームアプリの制作に従事。2018年に地元の神奈川へ戻り、ニュートラルワークスに入社。SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善~ゲームアプリ制作や数十万フォロワーのSNSアカウントの運用経験などWebビジネス全般を守備範囲とする。

■経歴
2003年 ISD株式会社/起業
2009年 株式会社オプト/SEMコンサルタント
2011年 株式会社メタップス/シニアディレクター
2013年 ライブエイド株式会社/執行役
2016年 ワンダープラネット株式会社/プロデューサー・BizDev
2018年 株式会社ニュートラルワークス/取締役CMO

■得意領域
Webサイト改善
SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告

■保有資格
Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
Google 広告検索認定資格
Google 広告ディスプレイ認定資格
Google 広告モバイル認定資格

QUERYY(クエリー)編集部

執筆者

株式会社ニュートラルワークス

QUERYY(クエリー)編集部

QUERYY(クエリー)は、株式会社ニュートラルワークスが運営するデジタルマーケティング情報メディアです。

「他の人はこちらも検索」とは

「他の人はこちらも検索」とは

この「他の人はこちらも検索」機能は、ユーザーが検索した結果からあるWebサイトへ遷移した後に、その訪問したWebサイトからブラウザバックで検索結果画面に戻ったときに表示されます

直前に訪問したWebサイトへのリンクのすぐ下に表示され、BOX右上の×マークをクリックすると消えます。2017年1月にモバイル版から導入され、2018年2月からPC版の検索結果にも表示されるようになりました。

「他の人はこちらも検索」の内容は「検索キーワード」のほかにも、「ユーザーが訪問したWebサイト」によって変化します。基本的に検索上位のWebサイトを訪問してからブラウザバックしたときのみ表示され、検索結果の1位から10位までの1ページ目を対象としている機能です。

ただし例外として、検索キーワードの範囲が広かったり、検索ボリュームが大きい場合には、検索結果のWebサイトに一度も遷移していない段階から表示されるケースもあります。

あるいは「他の人はこちらも検索」機能を使って、そのWebサイトを見た後に、詳しい情報を探したり、似た情報を検索したりといった、「他のユーザーがどういう行動をとったのか」という情報を洗い出すときにも便利です。例えば「SEO対策 やり方」と検索した場合には、最初の検索結果ではSEO対策の方法について全般的な情報を持ったWebサイトが表示されます。

「他の人はこちらも検索」とは

自分が情報を探す際にも、他のユーザーが検索したキーワードも解決のヒントになります。また、SEO対策をする際には、あるキーワードを検索したユーザーの次のニーズを調査する手がかりにもなるでしょう
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「他の人はこちらも検索」を表示させる方法

「他の人はこちらも検索」を表示させる方法は、PCでもスマートフォンでも共通です。気になるキーワードをGoogle検索した後に、検索結果の1ページ目に表示されたWebサイトの中でいずれかクリックします。

その後Webサイトを訪問し、ブラウザの「戻る」ボタンで検索結果画面に戻れば、直前に閲覧したWebサイトへのリンクのすぐ下部に「他の人はこちらも検索」BOXが表示されます。ただし、検索したキーワードの範囲が広い場合は、この限りではありません。最初に開かれた検索結果画面で、すでに「他の人はこちらも検索」が表示される場合もあります

検索キーワードの範囲があまりにも広すぎると、ユーザーの検索意図が把握しきれないため、知りたい情報を絞り込むヒントとして表示していると考えられます。

「他の人はこちらも検索」に表示される関連キーワードの仕組み

「他の人はこちらも検索」に表示される関連キーワードの仕組み

「他の人はこちらも検索」に表示される関連キーワードがどのようにして選ばれるのか、そのロジックに関してGoogleは明確に公開していません。アルゴリズムが非公開なのは検索順位についてと同じと言えます。

ただはっきりしている点としては、閲覧したWebサイトとの関連性が高いという点です。検索結果の中からクリックして閲覧したページによって、「他の人はこちらも検索」に表示される内容も異なり、閲覧したページのコンテンツ内容にあわせて表示結果を決定しているものと考えられています

なので同じ検索キーワードであっても、ユーザーごとに検索意図が異なります。ユーザーの行動によって検索意図を汲み取り、検索意図に適した検索キーワードを紹介するために、「他の人はこちらも検索」の表示内容を変化させていると推測できます。
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「他の人はこちらも検索」が表示されないケース

検索結果1ページ目にあるWebサイトを訪問してから検索結果画面に戻った場合には、ほとんどの場合で「他の人はこちらも検索」が表示されます。しかし、表示されないケースもあります。それは、検索結果が下位のWebサイトを見た場合や、上位であっても閲覧数が少ないWebサイトを訪問してから戻った場合には、「他の人はこちらも検索」は表示されないケースが多いです。

その理由として、閲覧数の少ないWebサイトでは、当然ながら訪問したユーザーも少ないため、「他の人はこちらも検索」と紹介できるだけのデータが集まっていないためと考えられるからです。

もう一つとして、「知りたい」という意図が強い検索キーワードでは「他の人はこちらも検索」が表示されやすい傾向があります。しかし、「行きたい」や、「何かをやりたい」という意図で検索した場合には、表示されない可能性が出てくるのです。

また、ニッチな商材や専門性の高い情報についても、「他の人はこちらも検索」が表示されにくい傾向があります。この理由として、幅広く情報を知りたいと思って検索するユーザーは、次第に検索対象を絞っていくパターンが多いためであると考えられるからです。

行きたい場所ややりたいものについては、位置情報や趣向データなど、キーワード検索以外から活用できるデータがあるでしょう。そこで、検索エンジン側があらかじめ推測し、「他の人はこちらも検索」よりも優先していると考えられます。ニッチな情報はそもそも検索意図が明確な場合が多いので、「他の人はこちらも検索」は不要と判断されているのかもしれません。

逆に、検索エンジン側が検索意図を汲み取って、次に見るべきWebサイトを紹介していくために「他の人はこちらも検索」が表示される可能性もあります。

「他の人はこちらも検索」に類似した他のツールとの違い

「他の人はこちらも検索」に類似した他のツールとの違い

「他の人はこちらも検索」のような検索キーワードの候補を提示する機能は、他にもあります。Googleに焦点を当てながら紹介するので、仕組みの違いを知って上手に使い分けましょう。

オートコンプリート(Googleサジェスト機能)

「オートコンプリート」は「サジェスト機能」とも呼ばれ、検索窓にキーワードを入力すると、その下に関連したキーワードが表示される機能です。ユーザーが入力したキーワードから、それと組み合わせて検索されそうなキーワードを提示してくれます。

直近のトレンドとなっているキーワードが表示される傾向があり、ユーザーは提示されたキーワードを選び、検索キーワードを入力する手間が省けます。また、同じブラウザで以前検索した複合キーワードがあれば、検索履歴としても表示されるでしょう。同じパソコンを何人も共有するなど、検索履歴を表示させたくない場合は、履歴削除をおこなえば解決します。
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他のキーワード

検索結果画面の一番下に表示されるものです。検索したキーワードと組み合わさったり、関連している語句の中で、頻繁に検索されているキーワードが表示されやすい傾向にあります。

「オートコンプリート」では最近のトレンドが重視されますが、「他のキーワード」で優先されるのは、長期間にわたって検索された回数の多いキーワードです。また、検索ユーザーの履歴や位置情報などに関係なく、一般的によく検索されるキーワードが表示されます。

他の人はこちらも質問(People Also Ask)

「他の人はこちらも質問」は、検索したキーワードについて、他のユーザーがどのような疑問を持ち、どのような質問をしているかが表示される機能です。日本では、2022年頃から表示されるようになりましたが、アメリカでは2017年頃から「People Also Ask」として機能していました。

複合キーワードで検索しても検索意図が伝わらない場合があるため、質問形式に言葉を変えて、その答えとして最適なコンテンツを提示します。この形式であれば、ユーザーにとってより役立つ情報が手に入りやすいため、導入されたと推測されます。

検索結果画面の検索最上位のすぐ下の位置に、検索キーワードに関連した質問が並ぶのが特長です。その質問をクリックすると、質問に対する答えの概要が表示されます。答えはGoogleの検索結果画面上で確認できるので、他のWebサイトに移動する必要はありません。

さらに、その答えの概要の抜粋元であるWebサイトへのリンクも表示されるため、そちらへ遷移して、より詳しい情報を入手できます。

「他の人はこちらも検索」が表示されるようになった背景

「他の人はこちらも検索」が表示されるようになった理由として、ユーザーにとって役立つ機能を手に入りやすくするためだとGoogleが判断したためだと考えられます。つまり、Googleの利便性を向上させるためです。

あるキーワードを検索したユーザーに対して、さらに疑問に感じる可能性のあるキーワードを検索エンジン側が提示し、ユーザーは自分で考えなくても欲しい情報にたどり着けるようにします。

検索意図をGoogleに伝えるためのキーワードの組み合わせを考えたり、検索過程で疑問の幅が広がって新しいキーワードを追加したりといったロジックが、「他の人はこちらも検索」によって自動化されるのです。この機能によって、ユーザーが意識していなかった範囲まで疑問の幅を広げたり、言語化できていなかった潜在的な疑問が明確になる可能性を秘めています。

「他の人はこちらも検索」を非表示にすることはできる?

「他の人はこちらも検索」を非表示にすることはできる?

「他の人はこちらも検索」は便利な機能ですし、普段使いとしても邪魔に感じることが少ないと思われます。

しかし、「一つのキーワードを使って、連続して複数のWebサイトに移動したり戻ったりを繰り返す」などといった場合、煩わしさをなくすために表示しないで欲しいと感じるときもあるかもしれません。そのようなケースのために、「他の人はこちらも検索」を消す方法をご紹介します。

【PCのみ】バツ印で一時的に非表示にする

「他の人はこちらも検索」は標準機能として組み込まれているため、非表示にする設定はできません。ただし、PCブラウザであれば、一時的に非表示にすることが可能です。

「他の人はこちらも検索」が表示された際に、枠上部にバツ印がついています。それをクリックすれば、一時的に消去できます。ただし、その後で他のWebサイトに遷移してからブラウザバックで検索結果画面に戻ると、再び表示されます。

【PCのみ】「No Search For」を利用して非表示にする

PCでブラウザ「Google Chrome」を使っている場合、拡張機能「No Search For」をインストールすれば、「他の人はこちらも検索」を非表示に設定できます。「No Search For」をプラグインする方法として、Chromeウェブストアで「No Search For」を検索し、「Chromeに追加」ボタンを押せば、スピーディーにインストールできるのが魅力。

「No Search For」は、他の拡張機能と同様にON/OFF操作が可能です。「他の人はこちらも検索」を表示させたくないときには、ONに切り替えれば表示を消すことができます。

「他の人はこちらも検索」にネガティブワードが出たらどうすればいい?

「他の人はこちらも検索」にネガティブワードが出たらどうすればいい?

「他の人はこちらも検索」機能を使えば、さまざまなキーワードが表示されますが、自分の知りたいキーワードだけが表示されるとは限りません。有名人の名前であれば「きもい」「逮捕」など、商品名であれば「やばい」「ステマ」などといったネガティブなキーワードが出る場合もあります。

これらの言葉を不快と感じるユーザーも当然いるでしょう。商品やサービスについて調べている場合にネガティブな表示が出たら、購買意欲が下がるケースもあります。

このようなネガティブなワードを表示されないようにするためには、Googleに報告して削除申請を出すことができます。気になる場合や、不当に中傷されていると感じた場合などは、削除申請をしてみると良いでしょう。

「他の人はこちらも検索」のまとめ

「他の人はこちらも検索」のまとめ

「他の人はこちらも検索」は、検索結果画面からWebサイトに遷移して戻る際に表示される機能です。検索したキーワードや訪問したWebサイトに関連した情報、さらには他のユーザーの行動パターンを推測できます

この他にも「オートコンプリート」「他の検索」「他の人はこちらも質問」など、似た機能もあるので、これらの違いを理解するとより効果的に活用できます。検索と情報収集を効率化するために、上手に使い分けられるようにしましょう。

監修者紹介

石田 哲也

石田 哲也

取締役CMO

Twitter:@te2319
株式会社ニュートラルワークス 取締役CMO。1984年生まれ。高校卒業後にISD株式会社を起業。その後、株式会社オプトでWebマーケティングを学び、株式会社メタップスなど複数のベンチャー企業にて事業立ち上げを経験。前職はワンダープラネット株式会社でゲームプロデューサーとしてスマホゲームアプリの制作に従事。2018年に地元の神奈川へ戻り、ニュートラルワークスに入社。SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善~ゲームアプリ制作や数十万フォロワーのSNSアカウントの運用経験などWebビジネス全般を守備範囲とする。

■経歴
2003年 ISD株式会社/起業
2009年 株式会社オプト/SEMコンサルタント
2011年 株式会社メタップス/シニアディレクター
2013年 ライブエイド株式会社/執行役
2016年 ワンダープラネット株式会社/プロデューサー・BizDev
2018年 株式会社ニュートラルワークス/取締役CMO

■得意領域
Webサイト改善
SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告

■保有資格
Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
Google 広告検索認定資格
Google 広告ディスプレイ認定資格
Google 広告モバイル認定資格