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最終更新日: 2022.07.22

中古ドメインとは?メリット・デメリット、失敗しない選び方を解説

中古ドメインとは?メリット・デメリット、失敗しない選び方を解説
  • 中古ドメインを使おうか検討している
  • 中古ドメインのメリットやデメリットを知りたい
  • 中古ドメイン選びで失敗したくない

メディア運営者やマーケティング担当者の中には、このような悩みを持っている人も多いのではないでしょうか。中古ドメインを適切に選んで利用できれば、ドメインパワーの向上が期待できます。

そこでこの記事では、中古ドメインの基本やメリット・デメリットについて詳しく解説します。この記事を読めば、中古ドメインの概要について分かるので、中古ドメインを使ってうまく運用ができるようになります。これから中古ドメインを使おうか考えている方は、ぜひ活用してください。

中古ドメインとは?

中古ドメインとは?

中古ドメインとは名前の通り、過去に第3者が使用していたサイトのドメインのことを意味します。こうした特徴から、別名「オールドドメイン」と呼ばれることもあります。インターネットを利用していると、過去にブックマークしていたURLにジャンプしてみたら、見覚えのないサイトに変わっていたことはないでしょうか。それはドメインが中古ドメインとして購入されて、サイトの運用者が変わった可能性があります。

中古ドメインはサイトが封鎖されたり、サイトの運用が困難になったりした場合にドメインサイトで販売されます。そして、これからサイトを運用していこうと考えているユーザーが、過去に第三者が使っていたサイトを購入するのです。このように、ドメインとは形のないものではあるものの、使い回すことができます。

新規ドメインとの違い

中古ドメインと新規ドメインの違いは、過去に使用歴があるかどうかです。中古ドメインとは違ってドメインサイトで新しく獲得したドメインのことを、新規ドメインと呼びます。新規ドメインはオリジナルのドメインであるため、過去に同じドメインが存在したことはありません。

ドメインの形式に違いはないため、中身はあくまでも独自ドメインと同じです。そのため、中古ドメインだからと言って、操作方法や管理方法が違うわけではありません。

ただし、中古ドメインには新規ドメインにはないメリットが存在します。こうした特徴を踏まえると、場合によっては中古ドメインを使用した方が有利になることもあるのです。詳細については、次の章で解説します。

中古ドメインの3つのメリット

中古ドメインの3つのメリット

中古ドメインには、以下のような3つのメリットがあります。

  • インデックスされやすい
  • ドメインパワーがあるので、検索で上位表示されやすい
  • 運用されていたサイトの被リンクを活用できる

ここからはそれぞれのメリットについて解説します。

1.インデックスされやすい

中古ドメインは、新規ドメインに比べてインデックスされやすいのがメリットの一つです。ここでのインデックスとは、Googleのような検索エンジンにWebページが登録されることを意味します。Webページはインデックスされることで、はじめて検索結果に表示されるのです。

中古ドメインがインデックスされやすい理由は、新規ドメインに比べてクロール頻度が高いからです。クロールとは検索エンジンのボットがサイトを巡回することで、ドメインを長く運用していると、クロール頻度が高まってきます。すると、WebサイトはGoogleをはじめとした検索エンジンにインデックスされるスピードが速まるのです。

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2.ドメインパワーがあるので検索で上位表示されやすい

中古ドメインは検索結果が上位表示されやすいという特徴があります。その理由は、過去サイトのドメインパワーを引き継ぐからです。ドメインパワーとは、サイトのドメインが持っている力のことで、ドメインパワーが強いとSEOにて有利に働きやすくなります。ドメインパワーは一般的に、運用歴の長いサイトや企業サイト、コンテンツボリュームのあるサイトなどが強い傾向にあります。

中古ドメインは過去サイトのドメインパワーを引き継ぐため、良い評価だった場合は検索で上位表示されやすいのです。そのため、運用歴が良好な中古ドメインでサイト運用を行うと、上位表示される可能性が高まります。

3.運用されていたサイトの被リンクを活用できる

最後に、中古ドメインは被リンク数を活用できるのもメリットの一つです。被リンクとは、外部のサイトに設置された自サイトのリンクのことを意味します。被リンクがあるというのは、ある程度サイトやコンテンツが評価されていることになります。Googleはユーザーにとって有益なサイトを評価しているため、被リンクがあるとSEOに有利です。

新規ドメインの場合、これからコンテンツを制作していく必要があるため、被リンクはありません。しかし例えば過去サイトで500個の被リンクがついていれば、そのまま引き継がれるのです。そしてその質が良ければ、検索エンジンからの評価も高くなります。
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中古ドメインの3つのデメリット

中古ドメインの3つのデメリット

しかし一方で、中古ドメインには以下のようなデメリットがあります。

  • ドメイン代が高いことがある
  • 悪い評価も引き継ぐ可能性がある
  • 急激に検索順位が落ちる恐れがある

中古ドメインを利用する場合は、このようなデメリットがあることも知っておきましょう。中古ドメインはデメリットを理解したうえで購入を検討する必要があります。ここからは、それぞれのデメリットについて解説していきます。

1.ドメイン代が高いことがある

中古ドメインは場合によって、ドメイン代が高くなることがあります。新規ドメインにも共通することですが、ドメインは「.com」「.jp」のようなユーザーに親しまれているものだと、金額が高くなる傾向にあります。一方知名度の低いドメインの場合、安いと数十円程度で販売されていることがあります。

また中古ドメイン独自の特徴として、過去サイトの評価によって料金が高く設定されることがあるのです。前述のとおり、過去サイトの評価が引き継がれるため、人気のあるサイトのドメインだと数十万円することもあります。ただし、高いからといって必ずしもSEO評価が高いドメインとは限らないため、購入の際は指標の一つとして判断してください。

2.悪い評価も引き継ぐ可能性がある

中古ドメインは、悪い評価も引き継ぐ可能性があるので注意しましょう。先述したように、中古ドメインは過去サイトの評価を引き継ぎます。それは同時に、過去のサイトが悪質サイトだとGoogleに評価されていると、悪い評価まで引き継いでしまうのです。

過去に問題のあるサイトだったドメインであれば、検索上のペナルティが課せられている可能性があります。するとコンテンツの質が良かったとしても、検索順位が上がらないことがあります。

「安いから」「何となくSEO効果がありそうだから」などの曖昧な理由で中古ドメインを選ぶと、デメリットを受ける可能性もあるかもしれません。

3.急激に検索順位が落ちる恐れがある

中古ドメインのデメリットには、急激に検索順位が落ちる恐れがあることもあげられます。これはサイト運用やSEOに精通している上級者でも推測が難しいことです。一般的に中古ドメインを使用してすぐに起きるわけではないのですが、購入後しばらくすると起きる可能性があります。

検索順位はサイトのアクセス数や売り上げに直結する重要な要素です。そのため、こうしたデメリットがあることも踏まえて中古ドメインを使用しなくてはなりません。

中古ドメインの運用歴の調べ方

中古ドメインの運用歴の調べ方

信用できる中古ドメインかどうかを確認するには、運用歴を調べる方法が有効です。運用歴を調べるには、以下のようにいくつか方法があります。

  • Google Chromeでドメインを開く
  • ドメイン年齢を確認する
  • ブラックリストの有無を確認する
  • Google上で「site:ドメイン名」で検査する
  • 被リンクを確認する
  • 過去の履歴を確認する

ここからは、それぞれの方法について解説していきます。

1.Google Chromeでドメインを開く

最も簡単にできる調査方法は、Google Chromeでドメインを開くことです。ドメイン名で開いてみると、スパムやマルウェアを検知することがあります。これは利用しているブラウザによるので一概には言えませんが、試してみる価値はあるでしょう。

もしスパムやマルウェアを検知した場合、ブラックリストに入っている可能性があります。これは申請すると解除できますが、評価が受け継がれることを考えると、このような中古ドメインは使用しないほうがいいかもしれません。

2.ドメイン年齢を確認する

ドメイン年齢を確認することで、新規ドメインか中古ドメインかを確認できます。ドメイン年齢とは、ドメインが検索エンジンにインデックスされてからの期間を表したものです。ドメイン年齢の数が多いほど、長く運用されていたドメインだと分かります。

もしドメイン年齢が確認できなければ、「Wayback Machine」というサービスで過去の履歴を確認しましょう。詳細は「6.過去の履歴を確認する」で解説します。

3.ブラックリストの有無を確認する

ドメインによってはブラックリストに載っていることもあるため、中古ドメインを利用する際は確認が必要です。ブラックリストに載っているとペナルティを受けてしまい、検索結果の上位に表示されません。ブラックリストについては、「Aguse.」のようなツールを用いて確認することが可能です。

4.Google上で「site:ドメイン名」で検査する

過去サイトの評判について知るには、Google上で「site:ドメイン名」と検索するといいでしょう。「site:」と入力するのは、ドメインのサイトを開くことを避けるためです。

ドメイン名で検索することで、過去サイトの評判が別のサイトに書き込まれている可能性があります。こうした評判をもとに、中古ドメインを使用しても問題ないか判断しましょう。

5.被リンクを確認する

被リンクの確認ができるツールを用いれば、どのような被リンクがついているのかを調査できます。被リンクはSEO施策でも重要な要素となるので、確認が必要です。

被リンクが多ければ、過去サイトの評判が高い可能性があります。ただし、どんな文脈で用いられているのかも確認しておきましょう。評判が悪いようであれば、その中古ドメインを用いてもメリットは得られないかもしれません。

6.過去の履歴を確認する

Wayback Machine」というサービスを使って過去の履歴を確認する方法も有効です。Wayback Machineとは過去に存在していたWebサイトを閲覧できるもので、無料で利用できます。

Wayback Machineでは購入を検討しているドメイン名を記入すると、そのサイトを確認できます。SEO目的のリンクがないか、文字化けしてないかなど、さまざまなことが読み取れるため、情報を集めてみましょう。

失敗しない!中古ドメインの選び方

失敗しない!中古ドメインの選び方

中古ドメインを失敗せずに選ぶ際は、以下のポイントを押さえましょう。

  • 運用サイトとの関係性を考慮する
  • ペナルティ履歴があるドメインは購入しない
  • 被リンクの「数」と「質」を考慮する
  • ドメインパワー(DR or DA)を確認する

ここからはそれぞれのポイントについて解説していきます。

1.運用サイトとの関係性を考慮する

中古ドメインを利用する際は、運用サイトの関係性を考慮することが大切です。例えば、料理に関するサイトのドメインには「cooking」という単語が使われていたり、サイト設計に関するサイトであれば、「web」「seo」などといった単語が使用されていることがあります。

ドメインはユーザーに対して、どんなテーマを持ったサイトであるかを表したものでもあります。そのため、運用サイトと中古ドメインの親和性を考えると、関連している語句のドメインである方が良いでしょう。

2. ペナルティ履歴があるドメインは購入しない

過去にブラックリスト履歴があるような、ペナルティ履歴があるドメインは購入しないようにしましょう。中古ドメイン販売サービスでは、基本的にブラックリストに入ったことはないか、ペナルティを受けたことはないかを確認しています。

しかし万が一のことを考えて、自分もペナルティ履歴の有無を確認しておくといいでしょう。その際は、「Spam Score」というツールが有効です。これは検討している中古ドメインを入力すると、スコアが表示されるものです。

スコアが高いほど警告が出ていたり、ペナルティを受けていたりする可能性があります。そこでスパムスコアについては、1〜40%程度のものを目安に選んでみましょう。

3.被リンクの「数」と「質」を考慮する

ドメイン選びでは被リンクチェックが重要であることを説明しましたが、過去サイトの被リンクを確認する際は、「数」と「質」を考慮しましょう。例えば、HTMLコードにて「DoFollow」となっている場合は、相手のサイトが評価をしてくれていることを示しています。ユーザーにとって役立つコンテンツは評価される傾向にあるため、これは良質な被リンクであると考えられます。

もちろん被リンクは数が多いと効果的です。しかし、「NoFollow」や「Sponsered」といった被リンクは質が良くありません。NoFollowやSponseredというのは、被リンクを相手のサイトに評価を渡さないと設定されている被リンクのことです。このような質の悪い被リンクがたくさんあるよりも、質の良い被リンクがいくつか存在している方が、結果的に評価が高いのです。

また、公的機関やWikipedia、企業などに取り上げられている被リンクは評価が高まることがあります。そこで、どんなサイトにリンクが貼られているのかもチェックのポイントです。

このような特徴から、被リンクの判断基準としては、被リンクの質を基準にしましょう。そこで、被リンクに対してどれくらい被ドメインがあるかの割合を確認すると良いでしょう。被リンクのチェック方法は、Ahrefsをはじめとしたツールが有効です。

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4.ドメインパワー(DR or DA)を確認する

中古ドメインを選ぶ際には、ドメインパワー(DR or DA)を確認することも大切です。検索結果の上位に表示されているコンテンツは、ユーザーにとって役立つことが条件です。

しかし類似したコンテンツの場合、ドメインパワーが強いサイトの方が上位に表示されやすくなるのです。そのため、ドメインパワーが強い中古ドメインだと、検索上位に上がりやすくなります。

ドメインパワーを確認する場合は、Ahrefsをはじめとしたツールを使ってみましょう。検討している中古ドメインを入力すると、スコアを確認できます。その際、最低でも40以上のスコアである中古ドメインを選ぶとSEO効果を発揮しやすいです。

中古ドメインの取得方法

お名前.com

出典:お名前.com

中古ドメインを取得するには、いくつか方法があります。ここでは「お名前.com」というサイトを例に解説しましょう。

お名前.comには以下のように「バックオーダー」「オークション」といった2つの中古ドメイン販売サービスがあります。

バックオーダー オークション
システム 事前予約制 オークション制
特徴 持ち主の所有権が失われてすぐに取得できる 事前予約をしていなくても参加できる

バックオーダーは事前予約が必要な方法であるため、前もってどの中古ドメインにするか考えておく必要があります。しかし予約さえすれば取得できるため、予約後の流れはスムーズです。

一方オークションの場合は、事前予約をしていなくても取得できる可能性があります。そのため、複数の中古ドメインを検討し、その中から選びたいときに向いています。

中古ドメインを正しく使えばSEO効果を発揮させられる

中古ドメインを正しく使えばSEO効果を発揮させられる

中古ドメインは正しく使うことで、SEO効果を発揮させることができます。ただし、中古ドメインを使うにはここまで紹介したように、メリットだけでなく注意点もあります。メリットばかりに目を向けていると、趣旨を見落としてしまうこともあるのです。

例えば、高額なドメインは検索結果の上位に表示されると思うかもしれませんが、必ずしも上位表示するとは限らないのです。それは過去サイトの評価が悪く、その影響を受けている可能性があります。

こうした特徴から、中古ドメインは必ずしも効果的だとは限らないのです。そのため、ドメイン購入前に目的を持ち、事前調査や適切な運用などを行うことが重要です。

中古ドメインのまとめ

中古ドメインのまとめ

この記事では中古ドメインの概要から選び方まで紹介しました。新規ドメインに比べてインデックスされやすく、ドメインパワーがあるなどのメリットがあります。

一方、悪い評価も引き継ぐといったデメリットもありますが、運用歴を調べるなどの対策を行えば対処できます。このように、中古ドメインはポイントを押さえて選ぶことで、サイト運用に効果を発揮するのです。

また「株式会社ニュートラルワークス」では、SEO効果のあるサイトづくりのサポートや記事制作を行なっています。Webサイト運用に関するお悩みや疑問がある場合はぜひ、お気軽にご相談ください。

監修者紹介

石田 哲也

石田 哲也

取締役CMO

Twitter:@te2319 |
株式会社ニュートラルワークス 取締役CMO。1984年生まれ。高校卒業後にISD株式会社を起業。その後、株式会社オプトでWebマーケティングを学び、株式会社メタップスなど複数のベンチャー企業にて事業立ち上げを経験。前職はワンダープラネット株式会社でゲームプロデューサーとしてスマホゲームアプリの制作に従事。2018年に地元の神奈川へ戻り、ニュートラルワークスに入社。SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善~ゲームアプリ制作や数十万フォロワーのSNSアカウントの運用経験などWebビジネス全般を守備範囲とする。

■経歴
2003年 ISD株式会社/起業
2009年 株式会社オプト/SEMコンサルタント
2011年 株式会社メタップス/シニアディレクター
2013年 ライブエイド株式会社/執行役
2016年 ワンダープラネット株式会社/プロデューサー・BizDev
2018年 株式会社ニュートラルワークス/取締役CMO

■得意領域
Webサイト改善
SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告

■保有資格
Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
Google 広告検索認定資格
Google 広告ディスプレイ認定資格
Google 広告モバイル認定資格