売り手と買い手の境界線をなくす、マーケティングゼロの実現をミッションとして掲げる株式会社Faber company(ファベルカンパニー)(以下、Faber Company)。デジタルマーケティングのあらゆる課題を解決するため、さまざまなサービスを展開しています。
片山 翔仁
株式会社Faber Company ミエルカコネクト 責任者
1992年生まれ。2016年4月に新卒として当社入社。東日本営業部リーダーを経て、ミエルカコネクトチーム 事業責任者に就任。過去、1,000社を超える企業へweb集客の提案実績有り。2年連続での営業トップの成績は未だ誰にも抜かれていない。
デジタルマーケティングのワンストップソリューションが目標
ーーはじめに、御社の会社概要を教えていただきたいです。
弊社は、SEOやコンテンツマーケティングを支援するための「ミエルカ事業」、Webマーケティングを成功に導く「コンサルティング事業」などを展開する企業です。
デジタルマーケティングのワンストップソリューションを目標として掲げており、現在は「ミエルカコネクト」だけでなく、SEOプラットフォーム「ミエルカSEO」、ユーザー行動解析/CV改善ツール「ミエルカヒートマップ」、MEOツール「ローカルミエルカ」などといったサービスを提供しています。
ーーたくさんのサービスを提供しているんですね。早速ですが、ミエルカコネクトとはどんなサービスなのでしょうか?
引用: https://mieruca-connect.com/business/
ミエルカコネクトは、フリーランス・副業のWebマーケターに特化した業務委託マッチングサービスです。
仕組みとしてはとてもシンプルで、ミエルカコネクトにご登録いただいているWebマーケターと企業をおつなぎし、マーケティング課題やリソース不足を解決しています。マッチング以降も、企業の集客増や売上増を共に実現するパートナーとして支援していきます。
弊社では、企業へご紹介前に必ずマーケターと面談を行っています。さらに、契約前にはマーケター・企業・弊社の三者で面談、しっかりと企業課題とマーケターがマッチしているかを確認した上でプロジェクト開始となります。
ーー紹介前にマーケターと御社が面談を行ってくれているのは安心ですね。ミエルカコネクトをスタートしてから約4年とのことですが、そもそもなぜこの事業をはじめようと思ったのでしょうか?
当時、実はもともとASP(アフィリエイトサービスプロバイダー)事業を立ち上げようとしていたんです。様々な企業、メディアを運営するマーケター・アフィリエイターさんに話を聞いて回っているうちに気づいたんです。「企業とメディアを仲介するのではなく、直接その人材を繋げたほうが企業にとって価値が高いのでは?」と。
個人で活動中のマーケター・アフィリエイターには、非常に素晴らしいスキルを持っている方々が多くいらっしゃいます。一方、企業はマーケターの採用に悩んでいる。
そこから、マーケターの活躍する場をつくりたい、そのスキルを必要とする企業へすぐ届く世界をつくりたいという思いが重なり、今のミエルカコネクトが誕生しました。
ーーなんとASP事業が始まりだったんですね……!ミエルカコネクトではどんな依頼が多いのでしょうか?
マーケティング全体の戦略部分から、SEOや広告運用などの実務支援、ライティングやデザインなどの制作業務、また社内育成支援などのご相談もいただきます。
例えばBtoBだと、オウンドメディア立ち上げ支援やホワイトペーパーの制作、MA(マーケティングオートメーション)の構築、ウェビナー開発などの依頼があります。BtoCですと、TwitterやYouTubeなどのSNS運用やメルマガ制作、顧客データ分析やEC事業のコンサルティングなどが多いですね。
ーーミエルカコネクトは、どんな企業と相性が良いでしょうか?
まず、担当者の急な退職でお困りの企業様はすぐにお力になれますね。
また、最近は大手企業における新規事業の部署の方からよくご相談いただきます。会社全体のマーケティングリソースを使えないことや、新規事業で潤沢な予算もなく人材にお困りのところが多いんですよね。
あとは、スタートアップ企業。「資金調達ができマーケティングを強化したいが、採用市場に人材がいない…」という悩みが多い印象です。正社員を採用するとなると、大きな費用がかかってしまいます。
また、企業のフェーズによって打つべき施策が変わってきますよね。それに合わせて必要なスキルセットも変わってくる。ミエルカコネクトでは採用コストを抑えつつ、施策に合わせた流動的な人材の活用ができるため、スタートアップ企業にとって魅力的だと思います。
マーケティング施策や組織をゼロからいち早く立ち上げなければならない際は、ぜひミエルカコネクトを活用してほしいです。
18年の信頼。見極める力をもつデジタルマーケティングのプロが揃っている
ーー続いて、ミエルカコネクトの強みを教えていただけますか?
ミエルカコネクトの強みは3つ。
1つ目の強みは、デジタルマーケティングを支援している企業が運営している点です。
同業他社では人材派遣業の延長でデジタルマーケティング人材を扱っているところが多い。一方私たちは、18年以上もマーケティング支援をメインに行っているからこそ、マーケティングの知見をもって、企業の課題のヒアリングや人材紹介が可能です。お客様からも「デジタルマーケティング支援をしているから、ミエルカコネクトを選んだ」というお声を多くいただいています。
マーケターさんとの初回面談はWebマーケティング歴20年以上の役員など、実践者が行うのもミエルカコネクトの特徴です。
ーー実は私もフリーランス時代のころ、ミエルカコネクトに登録していて、面談を受けました(笑)なぜ、面談を行うのでしょうか?
実はマーケティングスキルで「できる」というのを、客観性をもって定義するのがとても難しいんですよね。エンジニアやデザイナーであれば分かりやすいアウトプットがありますが、マーケティングはそれがない。
「成果が出ました」と言っても、例えばパートナーや代理店のおかげで実現できたパターンもあります。
そのときの市況や企業フェーズによっても成果に対する評価は変わります。この具体的な情報をヒアリングするために、面談を実施しているんです。
ーーたしかに、面談せずにプロフィール情報だけだと当時の細かな状況がわからないですもんね。その状態でマッチングを行うとミスマッチや、トラブルが生じそうです…。
そうなんです。マーケティング人材のミスマッチを解消するために必要なプロセスですね。マーケティングのプロである私たちがマーケターの話を深掘りし、その人の力量を見定めた上で企業へ紹介したいと考えています。
そして、ミエルカコネクトの2つ目の強みは「精度の高いマッチング力」です。
ーー具体的に精度の高さについて教えてください。
先ほども述べたようにマーケティングのスキルや課題の見極めはかなり難易度が高いんです。しかし、ミエルカコネクトの営業担当は、日々さまざまなお客様のマーケティング課題を解決に導いています。
マーケティングの知見があるからこそ、「お客様の課題」を明確にする要件定義や「この課題であれば、あのマーケターさんが合いそう」といったマッチング判断が精度高くできます。
3つ目は「マーケターさんの評価データベース」です。
ーーどのような仕組みなのでしょうか?
マーケターさんの評価は2段階に分けて実施しています。登録時の弊社コンサルタントとの面談が一次評価。その後、実際に稼働が発生したマーケターさんは、クライアントにも評価をいただきます。これを二次評価としています。
マーケターさんの属性情報やスキル情報だけでなく、一次評価や二次評価をデータベースに細かくためることで、真の実力を把握しています。各飲食店のクチコミや評点が掲載されているグルメクチコミサイトのマーケター版と思うとイメージしやすいかもしれません。
弊社ではマーケティングの知見のある、CS(カスタマーサクセス)担当者も配置しているので、導入後のアフターフォローも手厚く行う中、日々評価も収集し、データベースに反映していきます。
ーーまさに評価も見える化しているんですね……!それならクライアントも安心して業務を依頼できますね。
細かな評価基準を設け、マーケターのスキルを的確に把握
ーーここまでミエルカコネクトのサービスの特徴や強みを教えていただきました。近年マーケティングのマッチングサービスを導入する企業も増えてきましたよね。他社と比較したうえでミエルカコネクトのメリット、魅力を伺いたいです。
やはり営業の質ですね。先ほどもお伝えしましたが、Faber Companyは約18年マーケティング支援を行ってきたので、知見の高いコンサルタントが多く在籍しています。
また、クライアントからの評価を蓄積する点や、最初の面接を役員などWebマーケティングに精通した人間が担当するのもメリットだと思います。
稼働の管理は他社でも行っているはずですが、スキルアセスメントも常に管理できるかと言われたら、なかなかできないと思うんですよね。
ーーAIに評価を任せずに人が人を見てくれているのはとても安心ですね。
ミエルカコネクトでは、マーケティングスキルだけでなく、その方の役割やヒューマンスキルなど細かな評価軸を設定しています。登録時の面談でも、質問の深掘りや、表情、話し方などからも、それらを見極めようとしています。
実際にマーケターさんからは「マーケティングに知見のある人がしっかり聞いてくれていると感じた」という声もありました。ここまで丁寧にマーケターと向き合っているのは、当社以外にないと思っています。
ーークライアントにとって、きめ細やかな評価は信頼できますよね。ちなみに高評価がついているマーケターはいますか?
最初から高評価をつける方はいません。というのも正しく評価するというのは非常に難しいと私たち自身が感じているからです。マーケターに高評価をつけるのは、実際に稼働していただいてから。クライアントの評価が高いと、より評価が引きあがっていくイメージです。
一次評価と二次評価をミックスし、より確からしいマーケターさんの評価を把握できるよう努めています。
ーーミエルカコネクトを利用しているお客様からはどういったフィードバックがあるかを教えていただきたいです。
お客様から「デジタルマーケティングの支援をしている会社だからこそ、信頼が置けます」というフィードバックをよくいただきます。自社に合っている人を紹介してくれるだろうという安心感は持ってもらっています。
また、実際に稼働してみて当初の求めるスキルと違った、ミスマッチが発生してしまった、そんな場合もすぐに別のマーケターに交代する。スピード感を持った対応も喜ばれています。
あくまでも私たちは「マーケティング課題」を「人材」の提供で解決しています。なのでマッチング以降も成果まで一緒に追っていきます。そうなると、初めに想定していた戦略から、もっと別の施策に力を入れたほうがいいという時もあるんですよね。
そうした、より根幹であるマーケティング戦略からご提案ができる点も評判は高いですね。
ーーお客様からのフィードバックを受けて、今後の改善点やチャレンジしたいことはありますか?
たとえば、マーケティング業務のベテラン、要件定義もスキル査定もできるリテラシーの高いご担当からもご相談もいただきます。そういった方々には自分で最適なマーケターを探せるセルフマッチングサービスの提供も構想しています。
他にもチャレンジしたいことは「さらなるマッチング機会の創出」です。人材派遣会社がマーケティング人材事業にも参入しつつありますし、かなり業界が盛り上がってきています。そんな中で、マーケティングの人材マッチングといえば「ミエルカコネクト」と第一想起されるサービスにいち早くなること。今後挑戦していきたい部分ですね。
ーー今後もマーケティング人材不足が続くかと思いますが、片山さんが考える、今後活躍する人材イメージを教えてください。
マーケティングに特化している人材で、今稀有だと感じる存在は3種類です。
1つ目はチャネルの選定など事業視点で、マーケティングの全体戦略を描けるマーケティングスペシャリスト。顧客が抱えるマーケティングの課題やファクトを整理し、最終的にHowまで落とせる人材が企業にモテると思います。
2つ目は、データアナリストは市場に圧倒的に少ないですね。正社員のデータアナリストを募集しても、なかなか採用できないというお話をよく聞きます。
3つ目として最近多いのが、MA(マーケティングオートメーション)のプロフェッショナルです。戦略設計から実働までできる方は、求められていると思います。
マーケティング戦略を描ける人はマーケティング責任者、あるいはCMOクラスになるので年収1,000万は超えるのは一般的ですよね。なかなか採用できないですし、他2つの職種も非常に専門的な分野なので、今後必要とされると予想します。
ーーこれからマーケターとして活躍したいと考えている人は、上記3つの職種も視野に入れておいたほうが良さそうですね。最後に、片山さんからメッセージをお願いします!
弊社ではとあるメディアの「April Dream」という企画に参加し、1年に1回ミエルカコネクトの夢を発信しています。
2023年、ミエルカコネクトでは「マーケターの可能性を広げ、クレジット(生きた証)を作る」ことを実現したいと掲げました。昨年の2022年は「ソウゾウを超える才能とのご縁を繋ぐ」という夢を掲げたので、今年はご縁を紡いだ先の未来を言葉にしました。
私たちが眠っている才能を見つけ出し、個人であれば出会えない企業さんとマーケターさんの才能をつなげたい。そして、そこでの経験・実績を「生きた証」として残せたらと考えています。
ーーとても素敵な夢ですね……!
マーケターにとって、事例は名刺のようなものだと考えています。ミエルカコネクトの事例を家族や大切な人に「実はこんな企業と一緒に取り組んでいるんだよ」と見せられると嬉しくないですか?マーケター自身の誇りにもつながると思うんですよね。
また、Faber Companyではマーケティングツールを開発していますが、「職人の手元の再現」という開発構想からきています。僕自身この考え方がとても好きでして、マーケターさんの職人技をツール化する、これもクレジット作りの1つとして挑戦したいなと思っています。
眠っている優秀な才能と出会い、広くあまねくマーケターさんの価値を届け、マーケターさんのクレジットを世の中に残すことが、私たちの生きる意味・事業として存在する意義だと考えています。
詳しくはこちらの記事に記載しておりますのでぜひご覧ください。
ミエルカコネクトは「マーケターの可能性を広げ、クレジット(生きた証)を作る」ことを実現していきます。
ーーミエルカコネクトを通じて、スキルはあるけれど、なかなか表舞台に上がれないマーケターが活躍していくと思うととても楽しみです!この度は、お時間をいただきありがとうございました!