1997年4月に新卒でインテリジェンス入社。その後、サイバーエージェントなどを経て、2006年よりアイオイクスへ入社。15年間SEO事業部長・Webコンサルティング事業部長を歴任した後、CCO(Chief Communication Officer)に就任。2023年2月より現職。Twitterアカウント:@hontaku
17年間、アイオイクス株式会社でSEO事業部長、SEOJapan責任者、CCOを務めてきた本田卓也氏は、2023年2月にFaber Company(以下、Faber Company)にFounder室長として加わりました。
現在、本田さんはFaber Companyでどのような業務に携わっているのか、また転職したきっかけ、採用したい人材像について深掘りしていきます。
目次
出会ったマーケターさんにFaber Companyのファンになってもらうのが仕事
ーー本田さんの肩書である、Founder室長の具体的なお仕事内容を教えてください。
僕の役割は、10万人のマーケターとのネットワークをつくることです。そのために僕からたくさんのマーケターさんに声をかけて、出会って、弊社のことを好きになってもらう。地道ですが、とてもやりがいのある仕事です。
ーーなぜ10万人なのでしょう?
弊社は、2028年9月頃までに「マーケター10万人とのエンゲージメントを紡ぐ」という目標を掲げています。
日本にはデジタルマーケターに限らず、マーケターが大体30~40万人いるという結論に達しました。そのなかで弊社が影響力を発揮するとなると、およそ10万人のマーケターとつながりを持つ必要があると考えています。
ーー本田さんはマーケターの面談も担当されているんですか?
そうですね。ミエルカコネクトに登録してくれたマーケターさんとは必ず面談を行うのですが、今までは取締役の山田が一人で実施していました。現在は、僕がメインで担当しています。
マーケターさんには、企業様に紹介して仕事をしていただくという役割があります。その一方で、弊社のファンにもなり得る存在なんですよね。
結果的に、弊社のサービスを活用して働くことを選択しなくてもいい。誰にでも相性やお仕事をご紹介できるタイミングがあるから仕方ありません。
僕は一期一会の精神で、限られた時間のなかで「Faber Companyは面白い会社だ」と思ってもらえるよう努力したい。そして面接したマーケターさんが誰かに弊社の良さを話してもらえるように。なので「1時間で絶対ファンにさせてみせる!」という気持ちで1件1件対応しています(笑)。
ーー決まった時間でファンにさせるのは、簡単なようでとても難しい。でも今までSEO業界に寄り添ってきた本田さんだからこそできる役割だと思います。
たとえば僕が週に20人の面接を実施すれば、面接を受けてくれたマーケターさんの数人が誰かに紹介してくれる可能性が広がる。
少しずつにはなりますが、ミッションの達成も近づくと考えています。あとは、ミエルカアンバサダーになっていただける方も増やして行きたいですね。
ーーミエルカアンバサダーとは何でしょう?
ミエルカアンバサダーとは、実際にミエルカを活用してもらい、メンバー自身のSNSやブログなどで感想を発信、ミエルカについて知り合いに紹介してもらったりするメンバーのことです。
僕の人脈と面談で知り合った方にお声がけして、現時点で15人以上集まりました。
ーー15人以上も集まるなんてすごいですね!実際に私も参加していましたけれど人数の多さに驚きました(笑)。ほかには何か活動されていますか?
引用: https://www.fabercompany.co.jp/recruit/culture/
ほかには、弊社のオウンドメディア「ミエルカマーケティングジャーナル」や、YouTubeのミエルカチャンネルにも積極的に出演しています。代表取締役Founderである古澤の代弁者として、また古澤の一人のファンとして、弊社の良さを普及していきたいと考えています。
Faber Companyに入ったきっかけは、代表・古澤氏からのアプローチだった
ーー続いて、本田さんの転職した理由について深掘りしていこうと思います。17年間働いていたアイオイクスを辞めて、Faber Companyに転職されましたが、なぜこのタイミングだったのでしょうか?
Faber Companyに転職したのは、古澤に口説かれたのがきっかけです。僕も「Faber Companyは十分素晴らしい人がそろっているじゃないか」と伝えましたが、10万人とつながるためには全然人手が足りていないと。僕が入ることで、つながりのスピードを速められるだろうと思ったんですよね。
弊社はネットワーク構築力、高度専門人材とつながりを作れるのが強みです。ただ、そこをもっと広げていく必要があると思っています。
ーー現在はプロダクトにはかかわらず、完全にコンサルティングのみですか?
古澤から「プロジェクト責任者をやってほしい」と誘いを受けたんですが、僕はもう特定のプロジェクトにはあまり興味ありません(笑)。また50歳を越えて、これからSEOコンサル案件のプロジェクトの責任者になるのもしんどいなと思いまして(笑)。
ただ、Faber Companyという会社をもっと世に広めていくことには興味がありました。
そこで「僕の強みであるコミュニケーション力を生かせる業務ができるならFaber Companyに行くよ」と提案したんです。そして結果的にfounder室長というポジションを用意してもらいました。
ーーちなみに、KPIは決まっていますか?
明確には決めていません。10万人とつながるためにはどうしたらよいか逆算してやっていく感じでしょう。ツイッターのフォロワーは、約5,200人(2023年4月取材時点)ですが、1万人を目標にしていますね。
ーー本田さんはtwitterのフォロワー数が本当に多いですよね。若手とつながるために活用しているのは、Twitterがほとんどを占めているのでしょうか?
そうですね。並行してLinkedInも活用していますが、SEOに特化しているわけではないので、すぐにつながりを築くのは難しいと感じています。一方でTwitterは、ピンポイントでSEOやマーケターの人たちにアプローチができるので、一番仕事につながりやすいと思っています。
実際のところ、僕も数週間前まではTwitterでは知ってはいたものの、つながりはなかったですよね。でも僕からお声かけしたことで、いつの間にか取材を受けている(笑)。
ーーそうですよね(笑)。連絡を取りたい相手がいたら、直接DMでやりとりできますものね。
知的好奇心がある人に来てほしい。Faber Companyが求める人材像とは
ーーツールや業務委託マッチング、コンサルティングなど、御社は幅広く事業を展開していますが、新規事業としても動いてるものはあるのでしょうか?
そうですね。実際に動いている事業はあります。ただミエルカコネクト以外に、デキルカやローカルミエルカなどもリソースが足りていません。新規事業に投下するリソースも圧倒的に足りていないんです。
ーー個人的に、御社にはすでに優秀な人材がたくさんいるイメージですが、採用面で苦労していることはありますか?
採用も強化していますが、それでも人が足りない。特に営業やコンサルタントは少ないので増やしたいですね。
ーーちなみに、どのような採用基準があるのでしょうか?
採用基準のようなものは、おぼろげながら固まってきています。まずは役員陣でのその基準を統一していて、いま早い段階での面接から役員が行っています。役員が初めから担当すると、意思決定が早いですよね。
雇用形態にもこだわりはなくて、週4制度で働いている社員もいれば、フルタイムで働いている社員もいますし、業務委託の方もたくさんいます。
ーー具体的にどんな人材を採用したいんでしょう?
知的好奇心に溢れた人ですね。「知の探索」というコアバリューを掲げていますが、古澤自身が知的好奇心の塊みたいな人だからそういう人が自然と集まりますよね。
ーー私の勝手なイメージですが、御社は真面目な方が多い印象です(笑)。
僕もそう思っています(笑)。
本音を言うと、もっと尖った人もほしい。会社のミッションとしても「辺境の知」と掲げているくらいなので、マジョリティーよりもマイノリティな人材を求めています。
これは弊社が作成したDNAマップです。採用時にも求職者に見せるものです。
たとえば僕の場合は、完全に「縁を紡ぐ」という項目に偏っています。とにかく弊社のDNAマップをみて、共感してくれる方を求めていますね。
ーー余談ですが、ミエルカコネクト登録のマーケターに優秀な人材がいると思うんですが、引き抜きなどは行わないんですか?
個人的にも、引き抜いたほうが早いと思います。
でも弊社としては、フリーランス一人ひとりの才能を世の中に循環させたいという想いを大切にしています。弊社の一員として、関わってくれたらそれはそれで、とても喜ばしいことです。
あとは僕たちはミエルカコネクトというサービスをとても大切にしているんですね。マーケターさんをさまざまな企業にアサインして巡らせていく。なので、ほしい人材がいても我慢しています(笑)。
ーー僕もフリーランスやっていたのですが、売上を出せる人は世の中たくさんいると思っていて、でも新規事業を立ち上げても多くはM&Aされてしまう。ならば組織入ってやった方が早いのでは?と感じることがあります。
もちろん、当社が求める人材で、当社で働きたいと思ってくれるならぜひ来てほしい。
しかしフリーランスのなかにはさまざまな取引先と仕事をして、腕を試したいという方も多くいますよね。そんな方々に、私たちは活躍する場を提供すべきだと考えています。
Faber Companyはさまざまな雇用形態の人が行き交う会社
ーー実際に、御社には業務委託で長い間お仕事されているフリーランスの方もいるのでしょうか?
僕も毎週金曜日、マーケティングの会議に出ていますが、広告やSEO、SNS領域においては、業界で有名な方が業務委託で回してくれていて。僕も「え!?◯◯さん、Faber Companyで働いていたの!?」と驚いたくらいです(笑)。
ーーそんな有名な方が働いているとは……!気になります(笑)。では最後に、本田さんからメッセージをお願いします。
僕はこの業界を統一できるのは、Faber Companyだけだと思っています。
というのも、僕自身が古澤という人間に昔から惚れ込んでいるから。挑戦しようと思ってる人はいるのかもしれないけれど、実際のところ実現できるのは、古澤だけ、Faber Companyだけだと信じています。僕も長い間業界にいるからこそわかる人柄というか。弊社での仕事は世代関係なく、とても面白いと思いますね。
ーー古澤さんに対する信頼や、10万人のマーケターとつながるという決意がひしひしと伝わってくるインタビューでした……!御社の今後が本当に楽しみです。今回はお時間いただき、ありがとうございました!