YouTubeの動画広告の出稿を考えている人必見!TrueView広告について基礎からわかりやすくまとめた記事です。2020年には2900億円と予想されている動画広告にはどんな種類があるのか、広告の出稿方法までわかりやすくまとめました。
▼目次
いまやテレビに並ぶ視聴メディアとして多くのユーザーが視聴しているYouTube。TrueViewとは、そんなYouTubeに掲載される広告としての動画全般のことを指します。
YouTubeはGoogle社が供する動画プラットフォームであるため、TrueView広告は同社のGoogle広告で設定が可能ですので、テレビやラジオのCMに比べてトライしやすい広告メディアともいえます。
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TrueView広告をはじめとしたインターネット上の動画広告は、テレビやラジオ、新聞、雑誌といった従来のメディアと比較して目覚ましい成長を遂げ、インターネット広告の成長を牽引するメディアとして企業やユーザーに注目されています。
特にスマートフォンを中心としたモバイルインターネット通信の基盤として4Gが一般化したここ数年で、国や地域、さらに世代を超えてスマートフォンで動画を視聴するユーザーが増加したことがそのトレンドを後押ししました。
さらに今後は5G回線の拡充など通信環境がますます進化していくことで、動画広告はさらなるフェーズへ成長していくことが予測されます。
このような傾向は数字にも表れています。サイバーエージェント社が実施した調査によると、2018年における動画広告市場の規模は約1,843億円に到達。さらに2020年には約2,900億円へ到達する見込みです。
また、動画広告は検索連動型広告やバナーといった各種インターネット広告メディアのなかでも特に成長が著しく、インターネット広告全体におけるシェアもますます拡大していく見込みです。
世界最大規模のインターネット動画配信プラットフォームを活用して動画広告を配信できるTrueView広告。ここでは、そんなTrueView広告をマーケティング活動に採り入れるメリットについて解説します。
サービス開始当初は情報感度の高い若年層やアーリーアダプターがユーザーの大半を占めていたYouTubeですが、いまやYouTubeはテレビのように年代を問わず幅広いユーザーが視聴するメジャーなプラットフォームとなりました。
日本におけるYouTubeの年代別利用者数では40代が最も高いシェアを獲得し、50代や30代といった前後の年代が続く傾向を示しています。若者からシニア層まで、可処分所得や購買意欲の高いユーザーが頻繁に、かつ長時間視聴するYouTubeは、もはやテレビにとって代わる広告メディアとして高いポテンシャルを有している、といっても過言ではありません。
YouTubeはGoogleが提供する動画配信プラットフォームです。つまりGoogleが保有している膨大なユーザーデータをフル活用できるのが大きな強みとなります。
また、Google広告の設定を使用するため動画広告を配信するターゲットユーザーを細かくセグメントすることが可能です。年齢や性別やもちろん、ユーザーの趣味嗜好といったレベルでもターゲットを区分できますので、そのぶん精度と効率が高く、効果を期待できる動画広告を配信することができるはずです。
テレビやラジオ、雑誌といった従来の広告メディアは、成果に対するコミットメントではなくCMや雑誌のページといった「枠」そのものに対して広告費が発生する課金モデルが主流でした。
一方、TrueView広告では視聴課金と呼ばれる課金形態を採用しています。ユーザーが動画広告を一定期間視聴するか、クリックしてサイトへ遷移した際に初めて広告費が発生する仕組みとなっているため、動画広告の視聴やコンバージョンといった成果に対してコストパフォーマンスが非常に高いメディアといえるでしょう。
さらに大きなTrueView広告のメリットとして注目すべきはリマーケティング機能です。これは特定のYouTube動画を視聴したユーザーや、YouTubeチャンネルを登録しているユーザーに対してリスティング広告やディスプレイ広告(バナーなど)を配信できる機能です。
世界最大規模の広告プラットフォームとしてビッグデータを扱うGoogle広告の配信システムを活用することで、動画に限らずインターネット広告、ひいてはWebマーティング全体の最適化を図ることが可能となります。
先述のコストパフォーマンスの高さに関する紹介でも触れたとおり、TrueView広告では広告が30秒以上(30秒未満の広告については最後まで)再送された場合、もしくはリンクのクリックなどユーザーが何かしらアクションを起こした場合のみ広告費が発生します。
つまり、動画広告の視聴をすぐやめてしまった場合には広告費が発生しません。費用面では効果に対してきちんとコミットしつつ、短時間でも再生数(広告配信の規模)は担保される広告主にやさしい仕組みといえるでしょう。
YouTube上に配信できる動画広告にはさまざまな種類があり、目的や予算に応じて各メニューをうまく使い分けることでマーケティング効果を最大化させることが可能です。ここではYouTubeにおける動画広告のメニューについて解説します。
TrueViewインストリーム広告はYouTube動画の前後または途中に再生される動画広告で、再生スタート後5秒が経過するとユーザーはその動画広告をスキップ(視聴を中止)することができます。ユーザーにとっては便利な機能ですが、一方で広告を配信する側にとっては動画広告を最後まで視聴してもらいにくいフォーマットと思われるかもしれません。
しかし、一定時間以下の視聴秒数であれば広告費は発生しませんし、少ない秒数ではありますが動画自体は再生されますので、広告主にとって一定のメリットがあるパッケージであることは間違いありません。
スキッパブル広告とは、動画広告の再生開始から5秒後、画面右下に表示されるスキップボタンとクリックすれば広告の視聴をスキップできる広告ラインナップです。
先述のTrueView広告のように視聴課金制が基本モデルですので、広告がスキップされてしまえば広告費は発生しません。コストパフォーマンスの高さがメリットである一方、ユーザーがスキップボタンに意識が集中することで広告の訴求力が低下してしまうリスクがあります。
ノンスキッパブル広告とはその名のとおり「スキップできない動画広告」のことを指します。TrueView広告のようなスキッパブル広告とは違いインプレッション(動画広告が再生されるごとに広告費が発生する)課金を採用し、動画広告が1,000回表示されるごとに課金されます。
YouTubeプラットフォームでは、15~20秒(視聴者の現在地によって異なる)のノンスキッパブル広告を配信できます。スキップ不可の広告はユーザーへメッセージを確実に届ける観点では有効ですが、「本来視聴したい動画へ移行できない」というユーザー体験の低下させるリスクをはらんでいます。
TrueViewディスカバリー広告は、YouTube上でのユーザーが検索したキーワードや実際に視聴した動画といった行動データをもとに表示される、サムネイル画像とテキストで構成される広告です。
ユーザーが広告をクリックし、広告を視聴した場合にのみ広告費が発生します。ユーザーが能動的に視聴するのが基本となるため、コンバージョンやエンゲージメントにつながる可能性の高いパッケージだといえるでしょう。
バンパー広告は2016年にリリースされた広告パッケージで、ユーザーがYouTubeで動画を視聴する際に挿入される6秒以下の動画広告を指します。バンパー広告はノンスキッパブル広告で、インプレッション課金制(動画広告が1,000回表示されるごとに広告費が発生)を採用しています。
SNSにおける動画視聴のトレンドやユーザー体験の変化に対応すべく生み出された6秒という非常に短い時間の動画広告ですが、限られた時間でユーザーに強い印象を与えつつ、「本来視聴したい動画へ移行できない」というユーザー体験の低下を最小限に抑えるメリットがあります。
YouTube動画広告に限らず、広告を配信するうえでいちばんの悩みは最適な予算配分かもしれません。ここではTrueView広告を掲載、配信する際の課金体系やおおまかな広告単価の相場について解説します。
TrueViewインストリーム広告は視聴課金制を採用し、ユーザーが動画広告を30秒(30秒以下の動画広告の場合は最後まで)以上視聴するか、リンクのクリックなどユーザーがコンバージョンにつながる行動をした場合にのみ課金されます。
料金はGoogle広告での入札を経て確定しますのでさまざまな要素で変動しますが、概ね動画広告1再生あたり3~20円ほどが相場となります。
TrueViewディスカバリー広告ではユーザーが広告をクリックした(動画広告が再生された)時点で広告費が発生します。つまり、広告が表示されているだけでは課金されません。
課金された場合の広告費の目安は1クリックにつき2~6円前後とリーズナブルですので、限られた予算で動画広告を展開する際はぜひプランに加えたいメニューです。
バンパー広告は6秒の動画広告を配信するノンスキッパブル広告で、動画広告が1,000回再生されるごとに広告費が発生します。
Google広告を通じて入札を行い広告費が確定するため目安となる費用を一概に算出することはできません。広告主側が広告費(単価)を高めに設定することで、よりユーザーに動画広告を配信される可能性が高くなります。
TrueView広告の各メニューやメリット、予算に関して理解したら、いよいよ実際に動画広告を設定し、配信してみましょう。ここではTrueView広告の設定や配信手順について順を追って解説します。
まずはYouTube上で配信するために必要な広告用の動画を作成します。限られた時間で商品やブランドの価値を訴求し、高い効果を発揮する動画に仕上げることが重要です。
また、広告用の動画といってもTrueViewインストーム広告の場合は15~60秒ほど、バンパー広告では最大6秒と、広告メニューによって推奨される動画の尺(長さ)はさまざまですので、動画広告の配信プランに基づいて効率的かつ戦略的に動画を作成することも重要です。
YouTubeで配信する動画広告は、YouTubeの提供元であるGoogleの広告配信プラットフォーム(Google広告)から配信されます。Google広告では広告をキャンペーンという単位で管理しているため、YouTubeで動画広告を配信する際もまずは動画広告のキャンペーンを作成します。
キャンペーンを新規作成し、必要に応じてキャンペーンの目標を選択したら、キャンペーンタイプを選択しましょう。ここではTrueView広告を配信するために[動画]を選択します。続いてサブタイプを選択し、動画広告の掲載目的を詳細に設定します。
キャンペーンタイプの設定が完了したら、次はキャンペーン自体の設定へ移行します。ここではおもにキャンペーン名(どの動画広告かわかりやすいキャンペーン名を設定すると複数キャンペーンを管理する際に便利です)、入札戦略と予算、動画広告の配信期間(キャンペーンの開始日と終了日)、掲載先(どこに動画広告を配信するか)、そして動画広告の表示対象とする地域(ユーザーの所在地)といった動画広告配信プランの根幹となる設定を行います。
TrueView広告も配信プラットフォームであるGoogle広告では、広告グループという仕組みを使って動画広告をテーマごとにまとめて管理することができます。
広告グループを活用することにより、異なるテーマ(商材など)の動画広告それぞれについて最適なターゲットユーザーを絞り込み、効果的かつ効率的にアプローチすることが可能です。
広告グループ作成する際に必要なおもな設定には、広告グループ名、入札における広告視聴単価の上限、動画広告を配信したいユーザーの属性(年齢、性別、子供の有無、世帯年収など)などがあります。
キャンペーンや広告グループの設定が完了したら、最後に実際に配信する広告動画の設定をしましょう。ここでは動画広告のフォーマット(インストリーム広告、TrueViewディスカバリー広告、バンパー広告のいずれか)、広告に表示されるWebサイトや広告のランディングページ(リンクをクリックした際に遷移するページ)のURLなどを設定し、実際に掲載されるイメージのプレビューを確認します。プレビューでの表示に問題がなければTrueView広告の設定はすべて完了です。
今回は世界最大規模の動画配信プラットフォームであるYouTube上で動画広告を配信できるTrueView広告について、概要から具体的な設定方法までご紹介しました。
今後さらなる成長が見込まれるインターネット動画広告市場における主要広告メニューとして進化し続けるTrueView広告をフル活用することで、より効果的、効率的なマーケティング活動が実現できます。
Webのエキスパートが集結しているニュートラルワークスでは、TrueView広告を含めた広告出稿のお手伝いができますので、お気軽にニュートラルワークスへご相談ください。
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