TrueView広告には複数の種類があるため「違いが分からない」「費用の目安を知りたい」と悩まれる方が少なくありません。
そこでこの記事では、TrueView広告の種類と特徴、出稿するメリット・デメリットをまとめています。加えて、TrueView広告の費用目安についても触れていますので、YouTubeへの広告出稿をお考えの方は、ぜひ最後までお読みください。
監修者
Twitter:@te2319
株式会社ニュートラルワークス 取締役CMO。1984年生まれ。高校卒業後にISD株式会社を起業。その後、株式会社オプトでWebマーケティングを学び、株式会社メタップスなど複数のベンチャー企業にて事業立ち上げを経験。前職はワンダープラネット株式会社でゲームプロデューサーとしてスマホゲームアプリの制作に従事。2018年に地元の神奈川へ戻り、ニュートラルワークスに入社。SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善~ゲームアプリ制作や数十万フォロワーのSNSアカウントの運用経験などWebビジネス全般を守備範囲とする。
■経歴
2003年 ISD株式会社/起業
2009年 株式会社オプト/SEMコンサルタント
2011年 株式会社メタップス/シニアディレクター
2013年 ライブエイド株式会社/執行役
2016年 ワンダープラネット株式会社/プロデューサー・BizDev
2018年 株式会社ニュートラルワークス/取締役CMO
■得意領域
Webサイト改善
SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告
■保有資格
Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
Google 広告検索認定資格
Google 広告ディスプレイ認定資格
Google 広告モバイル認定資格
執筆者
株式会社ニュートラルワークス
QUERYY(クエリー)編集部
QUERYY(クエリー)は、株式会社ニュートラルワークスが運営するデジタルマーケティング情報メディアです。
目次
出典:Google広告ヘルプ
TrueView広告とは、YouTubeなどで掲載される動画形式の広告のことです。TrueView広告は主に、YouTube動画の再生時や視聴途中、視聴完了時に流れます。商品やサービスの認知拡大に効果的な広告であり、幅広いユーザーにアプローチしやすい点が大きな特徴です。
TrueView広告の種類には、以下の5つがあります。次項で詳しくみていきましょう。
動画広告の再生開始から5秒後に、広告の視聴をスキップできる広告です。スキップされないためには、最初の5秒でユーザーを引きつけ「続きが気になる」と認識してもらうことが重要となります。
15秒間スキップできない広告です。ユーザーは飛ばすことができないため、飽きさせない工夫が必要となります。
動画の前後や再生途中で流れる6秒以下の広告で、スキップはできません。6秒という短い時間の中でユーザーにアクションを促すには、冒頭で興味を引くことが重要です。
インフィード動画広告は、以前「TrueViewディスカバリー広告」と呼ばれていた広告です。YouTubeの検索結果や関連動画の場所に設置されます。
動画を視聴する際に自動再生される広告ではないため、サムネイルとテキストでユーザーにクリックされるような工夫が必要です。
ターゲット | 課金形態 | クリエイティブ | |
TrueView広告 | 潜在層 | クリック課金 視聴課金 表示課金 |
動画 |
リスティング広告 | 顕在層 | クリック課金 | テキスト |
バナー広告 | 潜在層 | クリック課金 視聴課金 |
画像 |
TrueView広告はWeb広告の一つであり、Web広告には他にも「リスティング広告」や「バナー広告」などがあります。それぞれでターゲットや広告枠、課金形態が異なるため、TrueView広告との違いを頭に入れておきましょう。
TrueView広告には主に、以下のようなメリットがあります。
YouTubeのサービス開始当初は、情報感度の高い若年層やアーリーアダプターがユーザーの大半を占めていましたが、現在は年代を問わず幅広いユーザーが視聴するプラットフォームとなりました。
2023年5月時点で日本国内におけるYouTubeの月間視聴者数(18歳以上)は7,120万人を超えており、もはやテレビにとって代わる広告メディアとして高いポテンシャルを有している、といっても過言ではありません。
YouTubeはGoogleが提供する動画配信プラットフォームです。つまり、Googleが保有する膨大なユーザーデータを活用できるのが大きな強みとなります。
Google広告の設定を使用することで、動画広告を配信するターゲットユーザーを細かくセグメントできます。年齢や性別はもちろん、ユーザーの趣味嗜好といったレベルでもターゲットを区分できるため、そのぶん精度と効率が高く、効果を期待できる動画広告を配信できるはずです。
テレビやラジオ、雑誌といった従来の広告メディアは、成果に対するコミットメントではなく「枠」そのものに対して広告費が発生する課金モデルが主流でした。
一方、TrueView広告はスキップされた場合、費用が発生しません。例えば、スキップ可能なインストリーム広告は、動画が最後まで視聴されない限り費用が発生しません。そのため、コストパフォーマンスが高いメディアといえるでしょう。
TrueView広告にはメリットがある一方、デメリットも存在します。
TrueView広告はユーザーにストレスを与える可能性があり、動画を視聴しようとしているとことで広告が入れば、悪い印象につながりかねません。ユーザーによっては、全く興味関心がない広告が配信される可能性もあります。
YouTubeのユーザーは、当然ながら広告ではなく動画をみたくてYouTubeを利用します。そのため、TrueView広告はスキップされる可能性があり、実際には5秒以上の広告を大部分の人がみないと考えて良いでしょう。集客につなげるためには冒頭の数秒が非常に重要となります。
動画広告は、画像やテキストに比べ、多くの手間がかかります。数秒〜数十秒で高クオリティの動画を制作するには、撮影や編集などのさまざまな工程と知識が必要です。TrueView広告を一本制作するには、多くの手間がかかることを把握しておきましょう。
ここでは、TrueView広告を出稿する際の課金体系とおおまかな費用相場について紹介します。
課金方式は「視聴課金(CPV)」で、動画の再生1回ごとに課金される仕組みです。動画1再生あたりの費用相場は2円〜25円程度となっています。
課金方式は「表示課金(CPM)」で、広告が1,000回表示されるごとに課金されます。広告1,000回表示あたりの費用相場は400円〜600円程度です。
課金方式は「表示課金(CPM)」で、広告が1,000回表示されるごとに課金される仕組みです。広告1,000回表示あたりの費用相場は10円〜600円になっています。
課金方式は「表示課金(CPV)」で、視聴者がサムネイルをクリックして広告を視聴した場合に費用が発生します。1回あたりの費用目安は10円〜20円程度です。
最後に、TrueView広告の設定方法を順番にみていきましょう。
まずは、YouTubeで配信するために必要な広告用の動画を作成します。限られた時間で商品やブランドの価値を訴求し、高い効果を発揮する動画に仕上げることが重要です。
また、TrueViewインストーム広告は、メニューによって推奨される動画の尺(長さ)が異なるため、動画広告の配信プランに沿って効率的かつ戦略的に動画を作成することも重要です。
YouTubeで配信する動画広告は、YouTubeの提供元であるGoogleの広告配信プラットフォーム(Google広告)から配信されます。Google広告では広告をキャンペーンという単位で管理しているため、YouTubeで動画広告を配信する際もまずは動画広告のキャンペーンを作成します。
キャンペーンを新規作成し、必要に応じてキャンペーンの目標を選択したら、キャンペーンタイプを選択しましょう。ここではTrueView広告を配信するために「動画」を選択します。続いてサブタイプを選択し、動画広告の掲載目的を詳細に設定します。
キャンペーンタイプの設定が完了したら、次はキャンペーンの設定へ移ります。ここでは主にキャンペーン名、入札戦略と予算、動画広告の配信期間(キャンペーンの開始日と終了日)、掲載先(どこに動画広告を配信するか)、そして動画広告の表示対象とする地域(ユーザーの所在地)といった動画広告配信プランの根幹となる設定を行います。
広告グループ作成する際に必要な設定には、広告グループ名、入札における広告視聴単価の上限、動画広告を配信したいユーザーの属性(年齢、性別、子供の有無、世帯年収など)などがあります。
キャンペーンや広告グループの設定が完了したら、最後に実際に配信する広告動画の設定をしましょう。ここでは、動画広告のフォーマット、広告に表示されるWebサイトや広告のランディングページ(リンクをクリックした際に遷移するページ)のURLなどを設定し、プレビューを確認します。プレビューでの表示に問題がなければTrueView広告の設定は完了です。
TrueView広告は幅広いユーザーにリーチできるだけでなく、顕在層へ向けて強くアプローチできるなどのメリットがあります。広告制作には手間がかかるものの、それでもメリットのほうが大きいです。
TrueView広告は適切なアプローチでうまく運用できれば、大幅な集客改善につながりますので、この機会にぜひ活用してみてください。